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  • 声 (2023/03/09修正ヴァージョン)

    声あのひとの声を、聴いていると、とても深い、深い、深い、深い海の底で、じっと息を潜め、抱き締められて、包み込まれて、指の腹が爪の先が、てのひら、が、さはさは、と、さは、さはと、髪を撫で乱し、素肌を産毛を擽っては、内臓の奥へ、奥へと、そは、そはと、そはそは、と、精神の底の底まで、沁み込んでいく、あのひとの声の、波動、周波数?否今迄知らなかった無償の愛そのものが、心臓に刺さる一欠片の、無関心な闇を手放し、一粒の、頬伝う涙に、光が灯ったことを、わたしは知ったのです。written2023/02/18,19,20.2023/03/04,05,06,07,08.photograghed2023/02/23,24.rewritten2023/03/09.Copyright2011-2023©Tsukasaallrig...声(2023/03/09修正ヴァージョン)

  • お天気お姉さん『崩壊』

    お天気お姉さん『崩壊』【土曜日の遅い朝、ようやく浅い眠りから覚め、むっくり起き上がるつかさ。まだ半分眠っている様子で、独り言を言う】tsukasa:ふにゃ、まりまし金魚ですか?リトル・ミーのドロンパ?ろっちかに決れれくれらいと、ライライライ、蝉人間の思う壺でしょうが!yukari:つかささん。tsukasa:いや、わしゃ、ショウガ焼きになりとぅ、な、ふにゃふにゃ、ばり、ねこ。。。【布団の上に座ったまま、また眠りに落ちそうなのを、ゆかりが起こそうとしている】yukari:つかささん!おきるですよ!tsukasa:ふん、ぎん、まぐろ。。。はにゃはにゃ、小判こばんろ、ロイロイ、ロイ・ジェームス・こばーん、レス、ういマダーム。。。yukari:このごろ、つかささんの、ねおきが、わるくて、こまりますね、やれやれ。ね...お天気お姉さん『崩壊』

  • ロウバイ

    ロウバイ遅ればせながら、、、二月九日の出来事です。毎年この季節になると咲くのが楽しみな蠟梅があった。それが、――去年の暮れだったか、大胆に枝が切られてしまっていて、もう駄目なんじゃないか、って思ってた。他人さまのごく狭い庭に生えていた樹だから、文句を言う義理も筋合も、全くないのが何だか無性に口惜しかった。だからか。今年もまた無事咲いていたのを見かけた時には、心踊った。精一杯背伸びをして夢中になってスマホのカメラを向けていると、いきなり後ろから「ふ〜ん、蠟梅撮ってるんだぁ〜」という声の不意打ち。白髪頭にキャップをかぶった黒縁眼鏡の小父さんが笑ってる。小心者のわたしは狼狽し心臓が、♥ばく♥ばく♥ばく♥ばく♥おーわだ♥ばく♥だったことは、内緒だ。えだうたれもはやさかずとらくたんのわれおどろかしらふばいのさく枝打...ロウバイ

  • つかささんとゆかりちゃん、恵方巻きを大いに喰らう

    つかささんとゆかりちゃん、恵方巻きを大いに喰らう遅れ馳せながら、、、二月三日、節分の日の出来事、です。yukari:つかささん!tsukasa:ゆかりちゃん!yukari:とうとう、このひが、やつてきたのですね!tsukasa:そうです、わが魔窟始まって以来の快挙ですよ。yukari:くろぐろと、ふつとい、ごりつぱな、おすがた。tsukasa:鈍い光を発して、堂々たる威厳に満ちたその姿の、何と、力強いことか!yukari:もう、だめ、です。くらくら、しちやう!tsukasa:つかさも我慢の限界!です。yukari&tsukasa:お寿司屋さんで『マグロ海鮮恵方巻き』を買っちゃったぞ〜!yukari:しかも、にほんも!tsukasa:四千円もしちゃいましたけど。yukari:むふふふ。それにしても、つかささ...つかささんとゆかりちゃん、恵方巻きを大いに喰らう

  • たびだち

    ともに、ささぐ。たびだちきがつけばいつのまにやらねむりいてどこにもたましとばせずにいたいつになくひどくこころがゆれているろうそくにほんひはきえていたろうそくにひをつけようとこころみたゆびさきふるえともせなかつた(ああつ)あのひとのたいせつなひとたびだつた(そうなのだ)あのひとのたいせつなひとたびだつたなみだひとつぶひとつぶおちてあのひとのたいせつなひとたびだつただれでもいつかむかえるこのひあのひとのたいせつなひとたびだつたからだはつちにたましはそらにあのひとのたいせつなひとたびだつたときはなたれてゆかれたのだとしんじたいはれやかにえみゆかれたとしがらみもなくこうかいもなくやすらかにございますようただいのるひたすらいのるいのるだけいのるだけわたしのこころからつぽになるわたしのこころからつぽになるからつぽにな...たびだち

  • Cold Moon

    ColdMoon1.月齢3.2ゆらゆらとこぎいでしふねみおくりてうつろひをしるゆふぐれのそらゆらゆらと漕ぎ出し舟見送りて心移ひを知る夕暮れの空2.月齢15.4にじむそらにじむがままのいただきにしろくにじみしふゆのもちづき滲む宙滲むがままの天頂に蒼白く滲みし冬の望月したたりしつきのひかりにぬれひたりあやしくうたふらくえふのこゑ滴りし月の光に濡れ浸り怪しく詩ふ落葉の聲written2022/12/01〜13photographed2022/11/27,28,12/8,10,11Copyright2011-2022©TsukasaallrightsreservedColdMoon

  • 釣瓶落し

    釣瓶落し1.小春日和ベンチで丸まっていた猫が欠伸する。前に伸びて後ろに伸びて。日光が散乱する落ち葉を渡ってゆく。宇《そら》を仰げば。天球は何処までも澄み渡り。大気の乱反射するこの星の色。眼を閉じる。太陽の熱が瞼を透過して。血液の流れと同期する。生きている。とも。生かされている。とも。感じる。秋の日の。不愉快。で。不条理。な。わたし。と。不思議。で。不可解。な。この星。の。神秘。2.釣瓶落しからからからからからからからからとつぷうううん!からからきいきいからからきいきいざつぱあああん!陽が翳つたかと思つたらあつと言う間に陽の沈む朱く染まつた夕空の叢雲に暗蒼色の陰が刻刻と広がつて黄昏の|帳《ゔえいる》を一枚一枚また一枚と重ねる中を子供の白い脚が走り抜ける秋の陽は釣瓶落し「そんなこといつて」「つるべつてなんだか...釣瓶落し

  • 動けないつかささん

    動けないつかささん(つかさ、前屈みの不自然な姿勢で立ち尽くしている。その顔には苦悩の色が深く脂汗が滲んでいる)yukari:つかささーん!tsukasa:………………。yukari:?、つかささーん!tsukasa:……ゆ、……ゆ、……。yukari:?、どうした、ですか?その、くのう、を、きざまれた、ひようじようは。(つかさ、何か言おうとしているが、言葉にならない)yukari:し、が、かけない、ですか?tsukasa:……詩も、……詩、も……。yukari:?しも、しも?、……でんわ、かけたい、ですか?(つかさの顎から脂汗が滴り落ちる)yukari:……まあ、こうじゆんど、の、あぶら、が、あふれ、したたつてる。えねるぎーもんだい、かいけつ、ですねえ。owl︰おや、これは?つかささん、まだ買い物には行か...動けないつかささん

  • 戻り梅雨、いない蝉、守宮さん

    戻り梅雨、いない蝉、守宮さんyukari:つかささん!tsukasa:ゆかりちゃん!yukari:ああ、また、あめが、ふつてきたようです。tsukasa:蒸し暑いですね。yukari:おてんきおねーさんが、もどりづゆ、て、いつてました。tsukasa:典型的な戻り梅雨の形ではありますね。yukari:でも、ふべんですね、もどりづゆつて。『めんつゆ』のほうが、つかいかつてが、いいです。tsukasa:……そうですね。納豆にも使えますものねえ。tsukasa:ゆかりちゃん!yukari:つかささん!tsukasa:蝉の声を全く聞かないし、姿も見ないんだが。yukari:さあ。ひしよ、にでも、いつてるんじやあ、ないですか?tsukasa:なら、いいんだけれど。ただ、抜け殻さえ見ないというのが、気になって、ねえ。...戻り梅雨、いない蝉、守宮さん

  • 七夕 ――織姫愛歌

    七夕――織姫愛歌全六首ゆあみしてゆかたあてやかうすけしよういさこきいてんあなたかもとへ湯浴みして浴衣艶やか薄化粧いざ漕ぎ出ん彦星《あなた》がもとへかわらさるすかしきゑかおなつかしくないてしまいしあまのかわはん変わらざる清しき笑顔懐かしく泣いてしまいし天の河畔ひみなりとわかてりようりをたいらげてわれおりいとしとなくひこいとしや美味なりと我が手料理を平らげて我織姫愛しと泣く彦星愛しやひこやひこおりのわかままきいてたもあさまてねすにおりめててたも彦星や彦星織姫の我儘聞いて給朝まで寝ずに織姫愛でて給ひこかほかたれにもゆるさしこのはたにひこよなんしからくいんをおせ彦星が他誰にも許さじこの肌に彦星よ汝が烙印を押せきぬきぬはいまもむかしもさみしかりひこほしおりひめやまぬくちづけ後朝は今も昔も寂しかり彦星織姫止まぬ口付け...七夕――織姫愛歌

  • 雨音

    ⅰ.あまね夜が明けて間もない【空】では点在していた青が急速に消えて音も無いまま【雨】がぱらつきそれは確実に月曜日の朝を湿し駅にゆく人が増えた舗道を湿しあろうことかわたしまでも湿し何と駅前ベンチを本降りに浸し雨音の響きは【あまねのうた】水の匂いの【ハミング】だとか滴の弾ける【スキャット】など音色に包み抱かれ束の間微睡み石榴か木通のように夢を喰んだwritten:2017/10/25【再掲載】Ⅱ.あまね短歌三首めをとじてねむりがふちにたたずめばあまねのうたのきこえこすかな眼を閉じて眠りが淵に佇めばあまねのうたの聞こえ越すかなあめかほりきりさめこさめふりはじめあまねのゑみてかけゆくすがた雨香り霧雨小雨振り始めあまねの笑みて掛け行く姿ものかげにかくれひつそりうたいをるはじらひおとめあめふりあまね物陰に隠れひっそり...雨音

  • 梅雨明け

    梅雨明けyukari:つかささん!tsukasa:ゆかりちゃん!yukari:まくつが、たいへんなことに、なっています!,tsukasa:なんですとっ?、31.3℃?tsukasa:ゆかりちゃん!yukari:つかささん!tsukasa:天気がたいへんなことに!関東・甲信が梅雨明けしたと見られるそうです。yukari:をを、わたくしの、かみさま、ですよ!owl:あの、つかささん、熱中症対策にはどうしたって、エアコンは欠かせないかと思うんですがね、その一方で節電対策云々と、、、tsukasa:矛盾してますね。yukari:どーします?tsukasa:我々がニンゲンの問題に口を出す義理はありませんよ。owl:お、クールですね。yukari:そもそもしょくりょーとか、えねるぎーとか、くそロシアのくそプーチンとマ...梅雨明け

  • 薔薇の名前

    薔薇の名前彼ご自慢の庭に歩を進めた時軽い目眩を憶えた久しぶりに日光とまともに衝突したからに違いない立ち竦んていると彼は察したのか口の端に笑みをたたえ五月の日光量は盛夏のそれに等しいのですお気を付けてと言った充分に広いだが手入れのよく行き届いた庭は『溢れて零れる薔薇の楽園』と呼ばれているだけのことはある薔薇に興味が深いのかと問われたら正直わたしには殆ど――否全く興味はなかったただ薔薇に一生涯を掛けてきたという彼に好奇心をそそられたのだそして彼もそれをわかっているかのように庭園の中央へと私を導いたパラソルに丸テーブルと椅子ワイングラスが二個何やらチーズを盛り合せた大皿氷水を張ったボウルにワインが二本冷やされていた本来は常温で頂くものですが冷たい方が私の好みでしてお赦しを願います彼はそう言いながらコルク栓を抜き...薔薇の名前

  • 春嵐と蒲公英

    春嵐と蒲公英春嵐の工事現場ぼくとつとこうじげんばにたつぢゆうきはがねのはだをしううあらひぬ朴訥と工事現場に屹立つ重機鋼の肌を驟雨洗ひぬしたしみしまちなみとひとのきえはてたくうはくのちによこなぐりのあめ親しみし街並みと人の消え果てた空白の地に横殴りの雨風になるあすふあるとわりてさきたるたんぽぽのむれはゆれをりとくみなみかぜアスフアルト割りて咲きたる蒲公英の群生は揺れ居り疾く南風とききたるしゆしをむすびしわたぼうしいのちのたびじかぜにたくして季節来る種子を結びし綿帽子生命の旅路風に託して*written_2022/03/27,/31,04/01,17.*polished_2022/04/18,19,26,27,05/01,04.*photograghed_2022/04/17.春嵐と蒲公英

  • 無題(long version)

    無題櫻の花の満開の空の下の春爛漫の彌生の空の下でわたしは現在を生きている現在だけを生かされている過去は過ぎ去り未来は未だ来ずただ現在だけの瞬間の連続する咲き誇る満開の謳歌する地表の上の彌生の春の爛漫の眩しい地表の上で現在を生きている櫻もまた現在だけを生かされている櫻とわたしと現在だけの瞬間の連続するただそれだけのなんと愛おしい春なのだろう_written2022/03/28〜03/30_photograghed2022/03/28無題(longversion)

  • 蜻蛉、百日紅

    蜻蛉「その眼鏡色彩がとっても素敵です」「どもありがとうお気に入りなの」どうしたの?せっかくポーズキメたのに何度撮ってもピントズレズレ百日紅はらはらと舞ひ落つ傍にこんもりと咲き乱れたる百日紅哉written2021.08.03.〜04.photographed2021.08.01,03.蜻蛉、百日紅

  • ドルイド尼僧

    赤黒く錆び付いた鉄階段の踊り場で埃にまみれて渇ききった牛乳瓶と並んで見上げた天球の日光に生命の気配が希薄だったのは秋の夜の窓硝子にモザイク模様を刻んでいた蛾の葬儀がようやく開かれるからだろう直進する時間と円環する時間という相容れない命題について形而上学的見解を論じなさい、Gabriel。Gabriel?教授、Gabrielは、二千年前の月曜日に、死にました。ああそうだった、牛乳瓶に詰めたのだったね、ああ、可愛そうに、Gabriel。淡い空色の匂いがする女性《おんな》の乳房《むね》に抱かれて観たのは鮮烈かつ不条理な詩篇の羅列と天球を巡る太陽と月の精神融合とを伝承する《ものがたる》ドルイド尼僧の止まない喘ぎ《うた》だった――地の時代の終末と風の時代の始元のはざまに寄せてphotograghed2020/10/12,...ドルイド尼僧

  • 冬季

    みあぐればふゆのいりぐちさゆるそらきよらにてらすけふのもちづき見上ぐれば冬季の入り口冴ゆる天球清浄に照らす今日の満月***十一月最後の夜は、十二月最初の朝に続いている。すべての夜は、すべての朝に繋がっている。photographed:2020/11/30written:2020/11/30,12/01冬季

  • 金木犀

    冷たい雨にキンモクセイの香りが溶けてゆくよ秋が深まってゆくよあまやかなきんもくせいのかのしみしいとのあめおりふかみゆくあき甘やかな金木犀の芳香の染色みし糸の雨織り深みゆく秋ぱらぱらりばらばらばらりかさをうつあめはひねもすのわきのにほひぱらぱらりばらばらばらり傘を打つ雨は終日野分の予感written,photographed2020/10/08金木犀

  • 十五夜

    ゆかりとつかさの、十五夜句会さといものよいのおそらにころりんこゆかり名月や湯屋の帰りの缶酎ハイつかさ十五夜

  • むきつゆ

    我が魔窟から徒歩五分のところに浄土宗のお寺と観音堂があり、その傍らにはお寺の掲示板が立っている。以前は標語みたいなモノとか、お寺の行事案内とか、貼り出されていた気がするのだけれど、今はただ一枚のポスターが貼ってあるだけ。つかさの記憶が正しければもう二年ほども経つような。yukari:つかささん、【むきつゆ】て、なんですか?tsukasa:?【むきつゆ】?yukari:ほら、【むきつゆ】、て。tsukasa:……ええと、【生きる力】、ではないですかね?yukari:えー?【むきつゆ】て、ひびき、の、ほうが、かわいいのに。tsukasa:ふむふむ、【生きる力】だと確かに、ちと構えた、ごつごつ感がありますね。yukari:それに、ゆかり、より、じがへた、ぢゃないですかー。tsukasa:行書風の文字表記、ですからね、...むきつゆ

  • 明けない梅雨と猫の昼寝

    *買い物帰り、どんよりと曇った空を見上げて歩いている、tsukasaとyukari。yukari:つかささん。tsukasa:ゆかりちゃん。yukari:あまぐもあんてなに、はんのうあり、です。とげが【ぴりぴり】するので、かみなりさんがなるかも、です。tsukasa:ああ、あの辺りの雲、龍神さんの目、みたいですね。あと五分、待ってくださいね。yukari:にもつを、とらくたーびーむで、ひきます。tsukasa:ありがとう。yukari:つかささん。tsukasa:ゆかりちゃん。yukari:つゆが、あけません。tsukasa:そうですね、今年の梅雨は、長いですね。yukari:どうしたのでしようね。tsukasa:梅雨がいつ明けたかわからないことは珍しいことではないんですよ。yukari:ええつ!そうなんで...明けない梅雨と猫の昼寝

  • 龍の祈り

    湿った風のキャタピラが梅雨空から吹き下ろし轟轟と轟轟と街を郷を蹂躙していくもう何日青空を見ていないだろう?それどころか太陽の輪郭すら臨めない梅雨空は雨催いから雨模様に濡れてその生温かい滴を辿り頭上に目を凝らせば日輪に額づく龍神の涙のほろほろとほろほろと溢れて止まぬ祈りの歌が木霊して人の魂に響き慰める豪雨の被害に遭われた皆様へ、心からのお見舞い申し上げます。一日でも早く落ち着いた生活を取り戻せますように、毎日毎夜祈っております。photographed2020/07/07written2020/07/07,08.09,10龍の祈り

  • 天上の瑠璃

    ほほよせてゆるるあぢさゐてまりうたうたふおやこにひだまりのかぜ頬寄せて揺るる紫陽花手毬歌唄ふ母子に陽だまりの風あをいろにかさなりふかむてんきうをとうきやうあらーとつきぬけるあか瑠璃色に重なり深む天球を東京緊急警報突き抜くる赤つけたりによろによろのかぜにふかれてゆるるごとあぢさゐのはなひそりさきをるwritten2020/05/25,26,29,2020/06/02,03,04photographed2020/05/25,26,2020/06/02天上の瑠璃

  • 紫陽花

    昏い五月も半ばを過ぎてからmonotoneの雲に連日塗り潰された雨催いの空でもう来週は六月の短夜に弾けただけでなくやむを得ず弾けてしまった世界中の生と死が宇宙樹の果実にimaginationされるというのに否!だから昏い天上も地上も地下も深海のマリンスノウの藻屑もCOVID-19感染症禍の景気も世相も何もかもがどうでもいいCryに昏くて暗いのだからあしたは、わたくしに、ひかり、を、ください、とそう祈っていた早朝の首都では十日振りに雲が切れてそれは十日という時間と空間の相対性に関わることもなくLEDの人造光ではない太陽が放つ日光を松果体に浴びるだけ浴びて虹を圧縮した日光は崇高な希望をも内包した『色彩《いのち》の源』であり光合成は生き物の必要充分だと知れたから自ら進んで悔い改めたのだったニワトリとタマゴ問題(あるい...紫陽花

  • 布団干し

    志村けん氏追悼♫るーるるるーるー♫五月十五日、朝の出来事♬きょーもいいてんきー♬*魔窟の書斎に突如、光が出現。独特の輪郭が形を成していく。yukari:じやあああん!【守護霊免許、第二種限定解除、所持!】さぼてんゆかり、こーりん!しやきいいいん!おつはよう、ございました!……おうる?*かっと目を見開き、眠っているオウル。owl:Zzz……Zzz……えへらえへら、江ノ電は新幹線より速いねえ、へらへらへら、……zzZ……zzZ*敷きっぱなしの布団。つかさの姿が見えない。yukari:あら?つかささんはどこへいつたのでせう?おせんたくしないと、いけないつて、ゆうべいつていたのに。(カーテンを開けると物干し竿に干されている洗濯物)……ををつ、してあるじや、ないですか。やるときは、やりますね、ふつふつふつ。これで、おふと...布団干し

  • 花芽

    精神科医院の三叉路を右に曲がり、大通りを越えて調剤薬局へ向かう道すがらの記念公園の手前。毎夏、午後の立ち飲み酒場に、くっきりとした木陰を刻む、街路樹の根本に、今年も産声を聴いた。それはひと際濃い、深海水に揺蕩う瑠璃の色彩で、角膜と網膜のみならず、脳も、auraまでも一途に、深く清しく染めてしまう、預言だ。五月雨に濡れて滲みし水彩画の色彩で耀り咲みませ紫陽花の幼子さみだれにぬれてにじみしゑのいろでひかりゑみませはなのおさなごwritten2020/05/07,12,13花芽

  • 清明

    令和二年春、清明に寄す何処までも清けく明く澄み渡り尚青く透く晴れの春空どこまでもきよけくあかくすみわたりなほあをくすくはれのはるぞらwritten2020/04/04,05photographed2020/04/04清明

  • 雪の果て ――花さんぽⅲ

    昨日から風が止まない。吹き付け、吹き返し、吹き上がり、吹き下ろし、挙句、渦を巻いて、壁を、叩き付けられる。その繰り返しで、風は止まずに、気付いたら、風向きだけが変わっている。薄墨と濃墨と濃淡は乱れ溶け替わり混じり変わりひとときもとどまらない雲の墨流しに予想よりだいぶ早く小雨が落ち始めたこの雨はやがて雪になる風向き通り空気が冷えて大粒の雪が辺りを染める群生する仲間と、寄り添って群生する仲間に寄り合って乗り越えるんだ、乗り越えるひとりぽっち、じゃあないよ、わたしのあとに、みんな、咲くよ、なにがあっても。雪雪雪雪雪ゆきゆきゆきゆきゆきあめゆきあめゆきあめ雨雪雨雪雨雨が、霙めいて、雪になって、雪に、雨が混じったら、雨に、溶けた。そして一歩、もう一歩だけ、春が、すすむ、よ。written&photographed2020...雪の果て――花さんぽⅲ

  • 帰省2020 その二 遅刻とぺんぎんさんと弟の背丈

    二〇二〇年三月❤十三日の金曜日❤十三時四十分。東京駅。(法事に出席するため、故郷に帰省することになったつかささんは、弟との待ち合わせ場所である新幹線南乗換口に到着する。ふくろう執事のオウルと守護霊さぼてんゆかりがお見送りに来ている。)yukari:じゆーさんにちの、きんよーび、だいいつさくめ、では、じえいそんは、ほつけのおめん、なんて、かぶつてないですよ。owl:ホッケじゃなくてアイスホッケー、でしょう?yukari:あいすほつけ、じやなくて、めのところ、だけに、あなを、あけた、ふくろを、かぶつて、いるんだから。owl:そんなバカな。ホッケーのお面にチェーンソーはジェイソンのトレードマークてはありませんか?yukari:ちえんそー、だつて、つかつてないです。ろんよりしよーこ、なかがわしようこ、です。こんや、でい...帰省2020その二遅刻とぺんぎんさんと弟の背丈

  • 虹色日輪

    1.stainedglassそれは桜花冷えの硬質な空に一際映える、のです。江戸桜、でなければなりません満開、を迎えたら猶予はありませんはらはらと花弁が降り始めの午、が好いほろほろと宴の酒にほろ酔えば、尚の事大の字に天を仰げばわかりますきっと世界が変わります裏切られ、恋破れ、愛は死に、哀しみの……ただ哀しみ、一色の、『蒼い』空に淡い桜花魔術のfractalstainedglass桜花色硝子の向こうに――哀しみの――空は続きますが、慰めにはなりましょう?2.虹色日輪北南北南北南北春訪ひに日和見の風きたみなみきたみなみきたみなみきたはるおとなひにひよりみのかぜ北西風を喘ぎて渡る我が背に光子光波の打ち寄する午後ふゆかぜをあへぎてわたるわれがせにくわうしくわうはのうちよするごご一輪の桜花一片の雲に風光密度極みし虹色日輪い...虹色日輪

  • 咲みし一輪

    夢に観て夢に描いて夢に酔ひ夢も半ばに夢覚醒むる夢ゆめにみてゆめにゑがいてゆめにゑひゆめもなかばにゆめさむるゆめ綻びて咲みし一輪一輪の南風に散り行くその先の碧ほころびてゑみしいちりんいちりんのかぜにちりゆくそのさきのあを附「好き」と唯二文字ノートに殴り書き逃亡した君両頬の紅梅色すきとただふたもじのーとになぐりかきたうばうしたきみりやうほほのあかwritten2020/03/22photographed2020/03/22咲みし一輪

  • いただきもの

    実の姉のように慕っているネットの友達からお菓子とジュースの贈り物をいただきました。いつもお世話になり、どーもすいません。お菓子はこちら!なんと!冷凍庫で凍らせると『アイスシャーベット』になる、のだそうな。画期的、ではありませんか!そしてジュースはこちら!果汁100%、のジュース詰め合わせセット。これを飲んで、免疫力を高めなさい、ということですね。ありがとうございます。明日は春彼岸の中日。早速仏様にお供えさせていただきました。ところで、Mr.オウル、それは……owl:ゆかりちゃん、からです。味噌100%の味噌汁もちゃんと飲みなさい、とのことですぞ。tsukasa:……はい、わかめ汁、ですね……。いただきもの

  • 帰省2020 その一 東京駅にて

    三月十三日十三時三十分。JR東京駅。(つかさ、故郷で執り行われる法事に参加するため、弟との待ち合わせ場所、東京駅、新幹線南乗換口に向かっている。ふくろう執事オウルと守護霊さぼてんゆかり、お見送りに来ている。)=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=yukari:つかささん、【JK】つてなんですか?tsukasa:【JK】ですか?一般的には【女子高校生】のことを意味するのではないでしょうか?yukari:じやあ【JC】は?tsukasa:はい?……【女子中学生】のことですか、ね。yukari:んでは【JY】はなんですか?tsukasa:はあ?……この流れで行くと【女子幼稚園児】ですか。yukari:えー?さぼてんは、【じやあああん、ゆかりこーりん】、が、いいです。tsukasa:...帰省2020その一東京駅にて

  • 祈り

    夜明け前雲間を割り裂いて守りの星は眩く現れ全き輝きを宇宙に解き放った夜明け前その白い光を浴びて私もまたま白になり白く祈りを繰り返し解き放つこの惑星の地上に解き放ちこの惑星の海上に解き放ちこの惑星の生命に解き放ちま白にま白に光あらんことを祈るwritten2020/03/11notes*宇宙:そら*惑星:ほし祈り

  • 洗えるマスク

    使い捨てのマスクから、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、なぜかキッチンタオル、まで何処かに消えちまった商店街。ふと『洗えるマスク、あります』の、立て看板を見つけた。そこは一度ゆっくり覗いてみたいと思っていた、手作りシフォンケーキと猫雑貨を扱う『綿帽子』というお店。物づくりの好きそうなマダムに訊ねると、手拭いを二枚縫い合わせて作るのだそうな。「洗う時は手洗いしていただきますと長持ちしますよ」もう、これしか残っていないんですけど、と出されたのは赤紫とピンクの花柄と白の無地、の二枚。恐る恐る花柄を手に取り、僕には似合わないかな、と言うと、マダムは、いいえ、似合いますよ、と聖母の笑みをふわりっと浮かべた。一枚税込440円、お買い上げ。今度はシフォンケーキ、買おう。サンキュウの日、にちなんで、スペシャルショットを公...洗えるマスク

  • メジロかウグイスか

    先週の火曜日、病院へ向かう途中で、紅梅に花枝に戯れ止まるウグイス色の鳥を目撃!写真を連撮してはみたが、しかと写ってはくれなかった。あれはメジロだったか、もしかしてウグイスだったのか。見分ける力も知恵もない節穴には、確かめる術もない。紅梅の花居るは目白か鶯か我存ぜぬと春風に花弁うめのはなをるはめじろかうぐひすかわれぞんぜぬとかぜにはなびらwritten2020/03/03,04,05improved2020/03/07,08メジロかウグイスか

  • 傘を盗られた。それも、がらがらに空いた電車内で。ショルダーバッグの中を整理するために、自分が座っていた座席の脇に立て掛けた、ほんの三〇秒ほどの間の出来事、だった。思えばその時、視界の端に蠢いていた影が一つ……。大雨やビル風に強いという、二四本骨のまっ赤な和傘だった。お気に入り、だったのに。ううーん!悔しいぞ、ぷんぷん!=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=owl:つかささん、ご機嫌斜めですな。yukari:ななめ、とおりこして、よこだおし、です。owl:何かあったのですか?yukari:♫かさをとられてどんじゃらほい♫owl:工エエェェ(´д`)ェェエエ工、、、またてすか!yukari:♬あほーぃ、あほーぃ、どんじゃらほい♬tsukasa:(部屋の隅っこで膝を抱えて)♪赤い傘...傘

  • うふふっ

    そろそろ、エコバッグを用意しなくては、と思っていたら、とある雑貨屋さんでいきなり、心を鷲掴み!されてしまった。子ネコとリンゴと、ラ・フランス。お花も、咲いて、いる、じゃない!It'scolorful!……It'scharming!……It'scute!……It'slovely!♡It's♡♡ka♡wa♡i♡i♡一気に持っていかれちゃいました。即買いです。値段は、30%引、税込847円、でした。因みに折り畳むと、↓こうなります。owl:こーゆーの、お好みでしたか?tsukasa:ええ、実は似合わないかと遠慮していたのです。でも『つかさはもう死んでいる』疑惑で、生きててなんぼと弾けましたので。owl:ほうほう、それはそれは。tsukasa:こんな柄のシャツもあったらいいかなあ、なんてね。うふふっ。owl:...うふふっ

  • NHK今朝のニュース

    みにゃさん、おはようございまーす。猫の森:三月四日、朝七時のNHK今朝のにゃー……(しっぽ、ぱたぱた)、失礼いたしました『ニュース』、猫の森丸大です。猫新:アシスタントの、まみちゃんこと、(しっぽ、ふりふり)猫新《ねこにい》まみれです。猫の森:新型コロナウイルスへの感染拡大が止まらない召使い――すなわちヒトの世界では昨日も、咳をしているのにマスクをしていないじゃないこのブス、何よしたくたってどこにも売ってないじゃないのさチリメンババア、などと、自分を棚に上げて相手の痛い部分をなじる、ヒト特有の痛ましい事件が後を絶ちませんでした。猫新:一方、ネコにとっては絶好の昼寝日和となり、あちらでは欠伸の連鎖、そちらではてんで勝手に丸くなるもふもふ昼寝、と春爛漫の季節を思わせる猫的平和な一日となりました。猫の森:そんな中、江...NHK今朝のニュース

  • ひな祭り

    yukari:じやあああん!【守護霊】さぼてんゆかり、こーりん!しやきいいいん!tsukasa:おお、ゆかりちゃん、お帰りなさい。yukari:ただいま。どうしたですか?tsukasa:去年の写真をね、ちょっと整理していたのです。yukari:あーつ、なつかしい!yukari:わがし、おひなさまー♡♪おだいりさーま、と、おひなさまー♪だーぶるふりんで、くびちよんぱーですね、きやつきやつ!tsukasa:覚えてましたか。yukari:えーえー、わすれませんよ。つかささんも、よく、かいましたね。tsukasa:まあ、ウケ狙いでしたが。yukari:さぼてんは、つかささんが、おしえてくれた、かえうたが、わすれられません。♪あかりをつけたら、きえちやつたー♪おはなをあげたら、かれちやつたー♪ごーにんばやしは、しんじやつ...ひな祭り

  • 2458909.49999

    創作ノートより四年に一度地球上に出現する二月二十九日とは三次元には完璧など無く自分と世界中の混沌と不完全を受け入れて初めて生きていける極めてhardな時空なのだと語っているのかもしれないmetaphor名画座で観る旧い仏蘭西映画と老夫婦の営む純喫茶で飲む珈琲とマルシェでまとめ買いした菜葉菜とフィボナッチ数列に関する薀蓄と冗句と(あめ?)雨の音に気付いた時早春の一日の終わりに啜り泣くような雨音は切なくて寂しいと閏年を巡る比喩と集中の糸は切れたwritten20/02/28,29improved20/02/29,03/01,022458909.49999

  • perfume

    空は際どい温もりで気怠く雲に覆われ春のもう一つの顔を見せ付けてやまない乙女心は時に気紛れ時に頑な………だけどennuiという名のperfumeはまだわたしには着こなせないだから今夜あの淡い香りはその小瓶ごとそうよ今夜この花の下から雨に流すわwritten20/02/26perfume

  • 隠れん坊

    1.南南西昔はこの辺りの路地も駆け回る子供がわんさか居ってな、皆んな寒いのなんかぁすっかり忘れて汗まで流してさあ、わいわいきゃあきゃあとそれはにぎやかなもんだったよ。路地裏ごとに口煩い年寄りが大抵ひとりかふたり居てよ、長屋の入り口ンとこの床几に座ってよじっと見てんだな。大きい子は小さい子の世話としてやるのが当たり前でヨ、でもどっちも同じ子供サ、手に負えなくなる時があるんだな。そンときはそれ口煩い爺ィか婆ァの出番ってわけなのさ、叱られるにしろ宥められるにしろじんわり温みがあった。皆んな何処へ行っちまったのかね?年寄りも子供等もさ。今日の、今、吹いてるみたいな、風みたいな、温みもさ。これがよ、つまり時代って奴、なのかねえ?なあ、あんた、さァ。2.北東遅い午後だ。路地の隙間という隙間を駆け回る足音が風の中で揺れている...隠れん坊

  • にゃりんピック

    人間(めしつかい)どものオリンピック何するものぞ。『猫による猫のための猫の祭典』。猫の日記念にゃりんピック第一回東京大会。『あなた何さま、お猫さま』のキャッチフレーズのもと、ここ下町路地裏スタジアムから生放送でお送りしております、にゃあにゃあ。残すは最終競技、大人気の『一軒家登り降り競争』決勝は稀に見る大熱戦、ごろごろ、現在予選第三位【マヌルネコ】のマヌールヤマダ(モンゴル)と、同じく第二位【スコティッシュフォールド】のまる(スコットランド)が、199点で並んでおります。最後の選手、予選第一位【茶トラ】のプランチャ(日本)、マタタビメダルを獲得するには満点を出すしかありません。さあ、フィニッシュに向かって歩を進めるプランチャ。自信に溢れた足取り。玄関の庇から門の位置を確かめるプランチャ。飛べるか、マタタビメダル...にゃりんピック

  • 雨水

    令和二年二月十九日の空。午前十一時五十五分、太陽南中。二月の空は日に日に明るくなってゆく。かつて気象キャスターとして活躍された倉嶋厚氏は、それを『光の季節』とか『光の春』と呼んだ。ひかりに包まれて、梅が香っている。雨水の陽は白く明るく澄みにけり南中の空に梅の香ゆかしうすいのひはしろくあかるくすみにけりなんちゆうのそらにうめのかゆかし雨水

  • 午後五時の交差点

    昔は狐が行き来しただろう、王子のだらだら坂を登りきった先の交差点は、日没を迎えようとしている。このところ、暖かい日寒い日が日替わりで、今日は通院日だというのに寒い一日だった。夕陽色の温みに冷気が勝る時間帯。翳りゆく街。翳りゆく空。それにしても日がのびた。=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=?:さあ、ココロにたまってる、『うっふん』を、いまここで、たいよーに、ほえるのです!yukari:うっふん!tsukasa:うっふん!?:もっともっと、ほえるのです!yukari:うっふん!tsukasa:うっふん!?:ははは、ははははは!yukari:うっふん!tsukasa:うっふん!owl:これっ、誰じゃ?それに、うっふん、じゃなくて【鬱憤】《うっぷん》じゃろ!?:わあっ!(どろん)...午後五時の交差点

  • カワヅザクラちゃん

    魔窟から徒歩約一分三十秒のところでブロック塀から身を乗り出し、まだ淡い春の気分をにこにこ眺めている『カワヅザクラ』ちゃんがいた!では、お近付きの記念に、一枚、パチリっ。……おっと。逆光ぎみでしたね、失礼。もう一枚、パチリっ。はい、さっきより可愛く撮れました。カワヅザクラちゃん

  • はなびら

    明け方迄しずしずとしとしとと断続して、鬱蒼と、覆っていた雨のあめ、の匂いのすきますきますきま隙間から響いてくる人懐こいdimpleとhummingが朝の雲の切れ間の青空へどこまでも高く高く高くひかりと春を呼ぶwritten2020/02/16〜02/17はなびら

  • My funny Valentine

    その頃、GokurakuJohdo、では……。yukari:ふふつ、つかささんは、よろこんでいるでしょうか?くつくつ。amida:♪まーい、ふぁにー、ばれんたいーん♬yukari:ををつ、あみださん。amida:ををっ、ゆかりちゃん。yukari:あどばいす、どうもでした。amida:なんのなんの、じゃあ例のブツを?yukari:はいつ。amida:うんうん、チョコなんて以ての外や、男の子はな、みんな『みそ汁』が好っきゃねん。yukari:みそしるでいぶくろつかみはなすなよいのちみじかしこいせよおとめ、、、ですねつ。amida:せやせや、ほほほっ。yukari:あはははは。amida:よしよし、ほなまたな。♪まーい、ふぁにー、ばれんたいーん♬yukari:てきーら♫MyfunnyValentine

  • バレンタインデー

    朝目覚めると、枕元にこんなものが置いてあった。owl:いかがなさいました?tsukasa:……枕元にこんなものが。ゆかりちゃんから、らしいのですが。owl:そうですな、ふむふむ、バレンタインの贈り物ですな。tsukasa:なにゆえ、『みそ汁』?owl:は?はて……?さぼてんの精は謎のかたまり、ですからな、ほうほう。tsukasa:…………。owl:…………。バレンタインデー

  • 春の調べ

    1.不機嫌な朝ひんやりと湿っている大気の底で目を覚ましてしまったのが運のつきだ。頭が霞むのは990ヘクトパスカルを切った南岸低気圧が沿岸部を舐めている反作用の生臭い風のせいだ。ぼたりっぼたりっと大粒の雨まで落ちてくる。ぼたりっぼたりっ。前頭葉にエコーする雨音も低気圧がのたりのたりと舐めている反作用の不安定な『大気』乃ち僕が目覚めた底がひんやりと湿っているからに違いない。ヘクトパスカル?Correct?ヘクトパスカル、ヘクトパスカル!Correct?じわりじわりっと首を締めるような責任転嫁が蔓延した季節の変わり目。将来はアナウンサー志望なのに醜聞に巻き込まれたお天気お姉さんの爽やかな声。爽やかな?ヘクトパスカル!Correct?Correct?Negative!反吐が出そうに、Negative!2.午後orche...春の調べ

  • 立春

    毎週一回通院する道のりの傍らに、『平井保昌の杉』と『和泉式部の梅』が並んでいる。仲睦まじい夫婦であった二人の言い伝えに基づき、町会が植樹したものであるらしい。その梅に、花が咲き始めていた。今日は、立春。梅に由来する年号の初春に、この早咲きは相応しいのかもしれない。owl:ほぅ、雅、ですな、ふむふむ。ズームで写真に納めてみたが、手が震えて、ブレブレになってしまった。yukari:ぶれぶれ、ですな、にんにん♡2020/02/041530h立春

  • 恵方巻

    お弁当を買いに立ち寄ったとんかつ屋さんの店先には、なんと恵方巻。yukari:つかささん、えほうまき、て何ですか?tsukasa:節分の日に、恵方、乃ちその年の縁起の良い方角を向いて、一心不乱に食べる海苔巻きのこと、ですね。owl:ほぅほぅ、食べ終わるまで、一言も喋ってはいけない、とか。yukari:ひえー、ただもくもくと、ひたすら、のりまきをたべる、だけですか?tsukasa:何でも、客足が遠のく二月を盛り上げるために、大阪のお寿司屋さんが考えついた、メーンエベント、だと聞いています。owl:ふむふむ、海苔巻きだけに、時間無制限『一本』勝負、ですな。yukari:うまい!恵方巻

  • 和菓子とハム

    ネットを始めた頃からの友人から、和菓子とハムの詰め合わせを戴きました。小躍りして喜びましたよ\(^o^)/。こちらは和菓子、源吉兆庵の『干柿・粋甘粛』。白餡を詰めた干し柿にザラメをまぶしてある、お茶にも珈琲にもうってつけな上品な甘さの一品です。こちらは、ハムの詰め合わせ。ロースハムやローストビーフ、ステーキ等全五種類。お正月はハム三昧のお節で決まり(*^^*)。ありがとうございます。心より御礼申し上げます。2019/12/292300h和菓子とハム

  • アルパカ、カパカパ

    yukari:ぜなぃさぽぅ、ざえにっしんえにっしん、ごぉぉぉおぉぉぉおぉぉぉ!owl:へゔん、のぅず!やー、へゔん、のぅず!yukari:このワイン、美味しいです、あははっ。owl:ほう、なかなかイケますぞ、ほほほぅ。tsukasa:もう一杯いきましょうか、えへらえへら。迷える子羊たちは、ターキーの代わりにチキンカツ、ローストビーフの代わりに焼き豚切落し、を捧げて神の子の生誕を祝い祈る。……と称して、チリ産ワイン『アルパカ』をカパカパ飲んじまって、ご機嫌なのであった。アルパカ、カパカパ

  • ブログ再開

    tsukasa:街が荒れたような。owl:夕暮れ時故の陰影に過ぎませんよ、ふむふむ。tsukasa:あの気高きノラや、気さくだったシュガー、お洒落なミセス・アジフライまで、何処に消えたことやら……。yukari:ただ、お引越しされただけdesuよ。tsukasa:わたくしとて挨拶もないまま随分と永いこと休んでしまった、もう誰も気に掛けてくれてはくれまいよ。owl:休養されていた日時は、正確にはたった518日と零時間零分零秒、ですぞ、『たった』。ふむふむ。yukari:そうdesu。何を弱気になっているdesuか?(tsukasa、僅かの間、涙する)tsukasa:守護霊由縁、に、梟オウル。魔窟へ戻りましょうか。owl:あい・さぁ。yukari:しやきいいいん!……そして人知れずこのブログはタイトルも『V=4/3...ブログ再開

  • あの日の色

    あの日の色熱と湿気ではち切れそうな風が重たく背中を打つ。乾く暇のない汗を拭って見上げた、黄昏直前の空は、あの日の色、をしていた。東京駅のホームで受け取った、大切なひとが旅立った知らせは、喧騒の中、一直線に私の心を射抜いた。瞑目し、開いた眼に飛び込んだものは、抜けるような『夏空の青』だった。次の瞬間、朝から三十度を超えた東京の空は、目眩と共に急速に色を失った。東京の好天が幻のように、新幹線は幾つかの雨を潜り、故郷は音のない霧雨に濡れていた。何一つ、あのひとに報いることはできなかった。なのに、あのひとは私を責めることなく、神々しいまでに誇らしげな美しい顔で眠っていた。お母さん。お母さん。あれから九年、経ちました。************2018/07/1516:10************あの日の色

  • お見舞い

    お見舞いじやあああん!ゆかりです。つかささんがねこんで、にじゆうななじかん。ずいぶんと、うなされていましたが、やつと、めをさましました。ゆのみ、いつぱいの、みずに、おしおをひとつまみ、いれて、のむですよ。ううつ、ごくごくごく。つかささん?ぷはあー!いきかえりました!よかつた!……が、ううん、おなかに、ちからが、はいりません、へろへろ。なにも、たべてないからです。『もやしチヤンプルー』なら、れいぞうこに、ざいりようが。……つくります、へろへろ。じやー、しやかしやか。じやあああ、ぐつぐつ、しゆわあああ、かんかんかん。じやあああ、しゆううう。いただきます。はふはふ、ぐもぐも。はふはふ、ぐもぐも……。つかささん?ああ、うまい。おお、つかささんが、ふつかつしていきます!はふはふ、ぐもぐも、はふはふ、ぐもぐも……。きゆうう...お見舞い

  • ブログ開設一周年です

    ブログ開設一周年ですじやあああん!さぼてんゆかり、です。しやきいいん!にせんじゆーはちねんしちがつじゆーさんにち、このぶろぐは、『いつしゆうねん』を、むかえました!ぱちぱちぱちぱちぱち!これも、みなさまのおかげ、なのです、どうもありがとうございます!このめでたい『じゆーさんにちのきんようび』に、つかささんは、びよういんにいつてきて、かえつてぐあいがわるくなるという、『ほんまつてんとう』ぶり、なのでした。『じえいそん』の『せいめいりよく』をおくれるなら、おくつてあげたい、ゆかり、です。そういえば、じえいそん。つかささんの、きおくがただしければ、めのいちにあなのあいた、ふくろをかぶつて、なたをもつている、のが、ほんらいのすがたのはずとか。あいすほつけーのおめんに、ちえんそーをかまえるすがた、も、ゆうそうですけど、ね...ブログ開設一周年です

  • 猫の夕涼み

    猫の夕涼み今日も蒸し暑かったわねー、だらだら。明け方から生温かい雨ってなに?って感じ、だらだら。せっかく『つばきオイル』でキメた毛並みが台無しよ、だらだら。このアスファルトってヤツ、どうにかならんの?、だらだら。炎天下の時はやってらんねえわな、蒸し焼きかよ?、野蛮な、みたいな、だらだら。ったくよ、肉球にとってはタバコの火と変わらないっつうの!、だらだら。人間だって、子供と年寄りから、まず熱が篭ってヤバくなるのに、だらだら。猫に優しい環境無くして、他生命も繁栄なし!、だらだら。異議なし!、だらだら。ところで、さっきから写真撮ってる人間みたいなの、なんかヘンでねえか?、ぞくぞく。……うわっ、滴るように【溶けてる】、ぞくぞく。妖怪人間?、いや溶解人間か?、ぞくぞく。あー、あれは【つかさ】だ、だらだら。あ!、あの滴る汗...猫の夕涼み

  • 通り雨

    通り雨モノクロームの朝を一歩ずつ踏み締めて降り注ぐわたしにわたしの胸にわたしを知らないあのひとに何処か知らないあのひとの街に一歩ずつ一歩ずつ踏み締めて降り注いでゆく破片はわたしを裂いて湿度一〇〇%の空を裂いて降り注ぐ破片は溶けた************written2018/07/10〜11polished2018/07/12photographed2018/07/12************通り雨

  • にゅうどうぐも

    にゅうどうぐもまぶしいねくもがもくもくしているよさかだちしてる?もくもくとくもまぶしいよしろくもくもくのびてゆくせのびしている?そらをもくもく****************written:2018/07/09polished:2018/07/09pathographed:2018/07/09****************にゅうどうぐも

  • かっぱっぱ

    かっぱっぱ先刻某ラジオ局の『五時のニュース』を聞くともなく聞いていたら、アナウンサーがややせかせかした調子で、(絶対に!)こう言った。「ニュースです。【かっぱっぱ、げーせんの、かつどんで】……」かっぱっぱ、ゲーセンの、カツ丼で?(・o・)メテンクチマル十分後、アナウンサーが原稿を繰り返した。「……お伝えしております通り【かっぱつな、ぜんせんの、かつどうで】……」活発な、前線の、活動で……。……いいや、絶対最初は【かっぱっぱ、げーせんの、かつどんで】ってゆった。ゆった、の!************2018/07/0617:30************かっぱっぱ

  • モミモミ

    モミモミつかさ、……これ、つかさ!あれ、ノラさん?何処行っていたんですか?心配していたんですよ、ひと月近く留守だったんで。ちょいと、病院《べっそう》のお世話にねー。おやおや、大丈夫ですか?そっちはすっかり好いのよ、それより、ちと肩を揉んでくれない?久々に下々の者に目通りを赦したら、凝っちゃった。ああ、いいですよ、撫で肩は凝りやすいですからね。はい、宜しく。モミモミ。あーっ、効く。モミモミ、モミモミ。おーっ、生命の泉が湧くわ。モミモミ、モミモミ、モミモミ。……ZZZ、ZZZ、ZZZ。……長寿と繁栄を。おやすみなさい。************2018/07/0523:30************モミモミ

  • ブラヤモリ、ふたたび

    ブラヤモリ、ふたたびあつ!やもりさん!こんばんは。こんやも、つかささんち、♫ぶらぶらちやちやちやつ♫、ですか?こちらは、【つかさがはく】、こんしん、の、さくひん、『やもり』、ですよう。************2018/07/0420:40************ブラヤモリ、ふたたび

  • 南風

    南風風は唄わない風は囁かない風は哭かない只管画描く*****************written:2018/07/03polished:2018/07/03photographed:2018/07/03*****************南風

  • ゆかりちやん、ミスタースポックにハマる

    ゆかりちやん、ミスタースポックにハマるじやあああん!ゆかりです!こーふん、してますよ、ふんふん!それというのも、つかささんとゆかりのすむ、【魔窟】に、とうとう、あたらしい、おともだち、【ポータブルDVDプレーヤーくん】、りやくして『ぽでくん』が、やつてきたのです!しやきーん!さあ、つかささん、きようも、えいがを、みましよう!やはり、あれ、ですか?もちろん、『すたー・とれつく・いんとう・だーくねす』ですよ、んふんふ!ああ、かーく、が!みすたーすぽつくが、ないています。きみが、ゆーじんだからだ。づがざざん!ううう。かーーーーーん!あー、おもしろかつた。『すたー・とれつく2かーんのぎやくしゆう』と、みくらべる、のも、いいかな♡それでは、みなさん、さよなら、さよなら、さよなら。りゔ、ろんぐ、あん、ぷろすぱー!*****...ゆかりちやん、ミスタースポックにハマる

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