私のカフェ友の4人はいずれも本を読むのを一種の趣味にしているが、併し、私とは大いに異なる点がある。4人全員が口を揃えて「あまり肩の凝るようなものは読まない」と仰る。彼ら4人はいずれも年上で男3人女1人。先ず男2人は必ず時代小説しか読まない。今1人はエロ小説。女性は比較的軽めな小説。それに対し別に異論、反対があるわけではないが、どうも私としては物足りない。自由闊達に世界を飛び回り、歴史の海原を泳ぎ回り、知るべきを知り、学ぶべきを学んでいきたいのだ。僭越ながらここ最近の読了した10冊を見るに、カティの森で起きた虐殺事件、エッセイ、落語、天平時代に大流行した疫病(天然痘)、ゴッホの自殺、インディアス…