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  • もういない貴女

    コロナ感染症で、舞台芸術も大きな打撃を受けている。 1年先延ばしにした、30周年記念発表会を来年の夏に開催を予定している。 娘と共に歩んできた当スタジオも早30年が過ぎた。 10周年は娘は6年生だった。「くるみ割り人形」のクララを踊った。 そして、20周年には「コッペリア」...

  • 天候不順とコロナ

    お盆も過ぎて、日常に戻っています。 今年は義父の新盆。 ここ6年の間に娘、義母、義父の3人を見送った。 3人が一緒に帰ってきている姿を想像すると、微笑ましい。 娘は、亡くなる前に言っていた。「向こうの知り合いはおじいちゃん(私の実父)だけ」 今は、とても可愛がってくれた義父...

  • 思い出すのではない

    先日の勉強会で、いつも来てくれるカメラマンと話した。 「由加里ちゃんの踊りをもっともっと、見たかったなぁ。本当にそう思うんだ。」 今でも由加里は多くの人の心に生きている。 忘れずにいてくれる人がいる。 そんな会話の中で、「こんなこと言って、思い出させてしまってごめんね」と。...

  • 感謝

    昨日、バレエの勉強会を開催した。 16日は、娘の誕生日だったが、その頃から娘の魂は来ていたように思う。 16日はレッスン日だったが、皆の踊りがすべてうまくいった。 これで、本番は大丈夫だと確信できた。 一つだけ気がかりだったのは、3歳の生徒がママから離れることが出来ず、本番...

  • 梅ジュース

    昨年、知人にいただいた梅でジュースを作った。 とても美味しく、息子たちにも好評だったので今年も作った。 梅の香りと、酸味、甘味が丁度よく美味しい。 娘は、梅が好きで梅のお菓子を好んで食べていた。 ジュースを飲むたびに、飲ませたかったなぁ…と思う。 明後日は、32回目の誕生日...

  • 藤色の自転車

    1週間前に、なりゆきで自転車を買った。 近所のスーパー、ドラッグストア、野菜の直売所に行くのに車を使っていた。 運動不足解消が狙いだが、店に置いてあったその自転車に魅了されてしまった。 まぁ、普通のママチャリなんだけど、色が気に入ってしまった。 娘は、紫系の色が好きだった。...

  • 哀しみの形

    5月23日、6回目の命日でした。 命日反応と言うのでしょうか… 今月に入り、落ち込む日が続きました。 無性に会いたくなったり、妄想したりと、精神不安定です。 昨日は、朝方、花のいい香りで目が覚めました。 きっと、娘が来てくれたのだと思います。 そして、友人、知人からたくさん...

  • 新緑の季節

    5月… 連休もあり、爽やかな風、空気、命が芽吹く季節。 6年前から、私はこの季節が好きではなくなった。 あの時の思いが蘇る。 誰に何と言われようと、助かることを信じていた。 本人もそうだったに違いない。 努力は報われる。願えば叶う。 以前は、そのような言葉を信じていた。 で...

  • やるせない気持ち

    娘が他界して6年が過ぎようとしている。 その間にも多くの人が亡くなっている。 生まれたら必ず死ぬ事は避けられない。 ただ、その死に方や死ぬ時は選べない。 とても哀しい死に方というのはある。 池袋での事故。 高齢の男性が運転する車が、若く綺麗な母親と幼い子供の命を奪った。 遺...

  • 七回忌

    5月23日が命日だが、義母の三回忌と一緒に少し早めの七回忌の法要を行った。 前日、お供え用の好物だった物を買いに行った。 三回忌の時は、全ての買い物を終えて車で大泣きした。 まだまだ、受け止めきれずにいたのだろう。 あれから四年の月日が経った。 自分も年老いたのだろう。三回...

  • すぐ上の次兄が、仏壇にお線香をあげに来た。 大学生のとき、二人は一年同居していた。 仏壇にお線香をあげ、お供えをしていってくれた。 お菓子の好みは、私より次兄の方が詳しいことが分かった。 そう言えば、大好きだったなって思うお菓子を供えてくれた。 何だか、そんな優しさに嬉しく...

  • 会いたい…

    ここの所、穏やかな春らしい日が続いている。 毎朝、二匹の愛犬を連れて散歩に行く。 散歩コースには、梅の木、紫陽花、金木犀があって季節の移り変わりを感じる。 今朝は、紫陽花の新芽が出ていた。 また、贅沢なことに季節ごとに色んな顔を見せてくれる日本一の山、富士山も見える。 今朝...

  • 誕生日

    今日は、私の63回目の誕生日。 31歳の時に由加里を産んで、見送ったのが57歳の時だった。 あれから、6年経ったよ。 半身を削ぎ落とされて、杖をつきながらここまで生きて来た。 いや、生かされてきた。 沢山の人に助けられてきたな。 二人の息子、旦那、友達、親戚、生徒…。 心に...

  • メモ

    由加里の部屋には、まだ、使いかけの文具が残っていてペンや消しゴム、メモ帳などは少しずつ使っているよ。 今日、メモ帳を取り出して使おうと思ったら、由加里の癖のある字と思いがけずご対面。 旅行や合宿、入院するときは、必ず忘れ物がないようにメモをしていたね。 そして、バッグに入れ...

  • 親不孝

    親より先に死ぬのは一番の親不孝。 この言葉は知っていた。でも、直接言われるのはちょっときつい。 だから、こう返した。 「死にたくて死んだわけじゃない。病気になってしまったんだから、仕方ない。 もっともっと、生きたかったに決まっている。だから、親不孝ではない。」 娘に親不孝と...

  • コンビニ

    雨上がりの気持ちのいい空気。 雪化粧した富士山が美しい。 今日は、6月の舞台の予約の取り直しに劇場に行った。 コロナの影響で、人数制限がある中でも練習の成果を見せたいし、子供たちの頑張っている姿を形にしたい。 自宅から車で10分位のドライブ。 娘と寄り道したコンビニが目に入...

  • 新年

    昨年末に、長く闘病していた義父を亡くし、なんだかバタバタしていてブログからも離れていました。 気が付けは、1月も中旬です。 今年も娘を思い、時々お邪魔します。 よろしくお願い致します。 コロナ禍にあり、中々先が見えません。 取りあえず、感染対策を万全にして、今日一日やれるこ...

  • 映像

    仲間の発表会に援軍を出すことになった。 2011年5月に開催した20周年記念発表会と同じ演目。 小学高学年の生徒は、当時は2歳、全体を把握してもらおうと当時のDVDを渡した。 そして、封印していた昔の映像を見てみた。 約10年前だから、娘は21歳。短大を卒業して、バレエ団に...

  • 覚悟

    前回投稿した「遺言」。 5月23日が命日、その前のゴールデンウィークには医者からこう告げられていた。 「今の医学では、助けられません。持ち直したとしても、あと、数週間です。」 崖から突き落とされた気持ち、声を出して泣き続けた。 ゴールデンウィークだったので、主治医は休暇中、...

  • 遺言

    パソコンに向かい、探し物をしていたら、二人の兄の追悼の言葉が見つかった。 5年半ぶりに読んでみた。 長兄とは、5歳違い。次兄とは3歳違い。 妹を思い、いとおしむ言葉が溢れていた。 涙が頬をつたった。 大切なものを失ったとき、親、兄弟という立場は違っていても、哀しみや虚しさは...

  • 心の穴

    大切な人を亡くすと、心にポッカリ穴が空くという。 確かに、軸を亡くしたような状態だったと思う。 思い知ったことがある。 自分はちっぽけな存在で、どんなに抗ってもどうにもならないことはある。 大海に放り出された気分であった。 目には見えない大きなものに動かされていて、生きてい...

  • 育ったよ

    コロナの影響で、半年伸びていたコンクールが今月2回あった。 今、高校2年生の双子の姉妹がいい成績を納めた。 小学低学年からバレエを始めた二人。 最初は娘が担当して育てていた。 二人が小学高学年のときに、娘は亡くなってしまった。 その後、バトンを引き継ぎ私が見ていた。 そんな...

  • 言葉の力

    娘を亡くして5年半。 色んな人に色んな言葉をいただいた。 皆さん、悪気はないと思うが、心にストンと収まる言葉をかけて下さった方は少ない。 「本当に気の毒」「お察しする」「元気出して」「元気そうで良かった」「私なら無理」 「よく仕事してる」「お蔭様で私には経験がない」 これら...

  • それでも生きていく

    92歳のおじいさんと話をする機会に恵まれた。 おじいさんといっても、身なりはしっかりしていてとてもダンディだ。 チノパンに、ギンガムチェックのシャツを着ている。 どうやら、一人暮らしの様だ。奥さんに先立たれ、一人息子さんは東京にいるという。 ルーティンがあるようで、火曜日の...

  • 彼岸花

    暑さ、寒さも彼岸までとは、よく言ったものです。 もう、すでに彼岸も過ぎましたが、そこここに、たくさんの彼岸花が咲いています。 友人に連れて行ってもらった、地元のお寺は、広い敷地にたくさんの彼岸花が咲いていてそれは見事です。 赤だけでなく、白、薄ピンクのものもあります。 行っ...

  • 昨晩、久し振りに夢に出てきてくれた。 外で大集会をやっていて、娘は主催者側に座っていた。 真ん中に、偉そうなおじいさんが座り、娘はその人のお付きのような感じで横に座っていた。 私は、娘を見つけて、人をかき分けて近づいた。 私を見つけると、一瞬、驚いた表情を浮かべたが、すぐに...

  • 逆縁

    猛暑が続いている。 そんな中、お盆を終えた。 恒例行事として、淡々とこなす。 迎え火、送り火をたく。 好物を並べ、亡き人を偲ぶ。 毎年、繰り返す。 ご先祖様の供養? なんか、ピンとこない。 親死ぬ、子死ぬ、孫死ぬ。 順番通りにいかなかった者たちの苦しみは、ずっと続く。 久し...

  • 死後の世界はあるのか? これは、生きている者にとって永遠のテーマだ。 生まれる前の事は、知らないし覚えていない。 だから、死後も同じようにそうなるのだろうと思う。 と、思っていた。というより、娘が亡くなる前までは、そんなことすら考えていなかった。 大切な大切な人を亡くした人...

  • 若者の死

    三浦春馬さんが、亡くなった。 自殺…。 「好青年」という言葉がピッタリくる人だった。 映画も何本か観ていて、好きな俳優の一人だった。 自ら命を絶つ人の気持ちを、詮索したところで本当のところは分からない。 ただ、死にたくなって本当に実行してしまうところに、今生きている者には到...

  • 雑貨屋

    家具屋に併設されている雑貨屋に立ち寄った。 クッションが、だいぶ疲れてきてふわふわ感が無くなってきてしまった。 思い付いて、クッションの中身とカバーを買った。 ついでに、ソファーカバーも購入。 ここは、お洒落な雑貨が多い。 見ているだけで、豊かな気持ちになれる。 置物、造花...

  • 母の詩

    もうすぐ87歳になる母が送って来た詩。 「美しく華ある日々は短くて、散り急ぎ君、逝きて5年(いつとせ)」 実母は、介護の必要もなく年相応ではあるが、元気に過ごしてくれている。 娘を亡くした私に寄り添い、100か日まではそばにいてくれて、週末になると、自分の家に帰るため、車で...

  • ブタメン

    次男、つまり娘のすぐ上のお兄ちゃん。 お嫁ちゃんと一緒に、娘の誕生日にブタメンを買ってお供えをしていった。 娘と次男は、学生時代に1年間だけ同居していた。 食の嗜好が似ていたらしく、買ってくるものが被ることもあったらしい。 娘が次男に遺していった言葉が「一緒に暮らした1年間...

  • 誕生日

    今日、6月16日は娘の誕生日。 31年前の今日の事、よーく覚えている。 シトシト雨の降る、梅雨特有の天気だった。 朝方、破水して2時間くらいで生まれてきてくれたね。 陣痛の痛みは、3回目だったけど慣れることはなく苦しかったよ。 大きな産声をあげて、生まれてきてくれた時、幸せ...

  • 子供を亡くした親。それは、父親と母親の二人がいる。 私は母親。父親よりも多くの時間を共に過ごし、娘の事を分かっている。 哀しみを比較するわけではないが、絶対私の方が辛い。 そんな風に思ってきた。 私は、娘の友達や生徒、父兄の皆さんと一緒に娘の事を語り、哀しみの共有が出来る。...

  • 5年

    娘さんを心不全で亡くした知人が言っていた。 5年経つと、大きな哀しみをしまえる場所が出来る。 そして、時々そっと取り出して、その哀しみと対話出来るようになる。 哀しみは、重力を持ち、心の奥底に沈んでいくと… 受け入れられない事実を、長い時間をかけて受け入れていく。 5年とい...

  • 命日までのカウントダウン

    今年は、5年前と同じ曜日だ。 5月23日土曜日、娘は逝った。 5年前、心の中では「助けたい。絶対に死なせない。」 一方、「もう、無理かもしれない。早く楽にさせてあげたい。」 天使と悪魔のやりとりのような感情が渦巻いていた。 もう、ダメかもしれないと思ったときに、私はそっと、...

  • 哀しみと共に生きる

    来月、5回目の命日を迎える。 哀しみは、消える訳でもなく、乗り越えてもいない。 大切な我が子を亡くした人は、皆、同じだと思う。 いつだって哀しいし、いつだって寂しい。 ただ、少しだけ、この感情に慣れてくるだけ。 受け入れた訳ではないけど…。 生きるって、大変だなぁって思う。...

  • 別世界

    コロナの影響で、私もついに仕事を休みました。 一応、2週間の予定です。 家にいる事が多いと、落ち込むことも多いので、昨日と今日はお天気も良かったので愛犬2匹と遠出の散歩に出かけました。 いつもは、家の周りを20分位歩くのですが、コロナ太りも気になっているので約1時間かけて、...

  • 朝ドラ

    一週間前に、終わった「スカーレット」 毎日欠かさず見ていた。 女性陶芸家の話。 一人息子を病で亡くす。 息子亡き後も作品作りに励む姿に、おこがましいが自分と重ねた。 時は容赦なく過ぎていく。 哀しみに暮れる日。小さな喜びを見つけた日。前に進もうと思える日。 二度と帰らぬ日々...

  • 愛しのYu・ka・ri

    私の娘、yukariは、もうこの世にはいない。 でも、共に過ごした25年11か月の日々は、私に幸せにしてくれた。 共に歩んだバレエへの道。時にはぶつかり合うこともあったけど、楽しかった。 子供の頃から、しっかり者で二人の兄たちもタジタジだったね。 正義感が強く、間違ったこと...

  • 不思議な事

    魂の存在。 信じたいけど、これだけは本当のところは分からない。 でも、信じていたほうがいい。 いずれ、会える。と、思っているだけで、この世で生きる事を頑張ってみようと思える。 今日は、不思議なことがあった。 集中して、雑誌を見ていたら、テレビのスイッチが入った。 あれ? リ...

  • 誕生日

    今日は、自分の62回目の誕生日。 取り立てて、どうという事はない。 娘を亡くしてから5年。何とか生き延びた。 自分の寿命を分けても娘に生きていてもらいたかった。 昨日、主人と二人で美味しいラーメン屋に行った。 両親と娘の親子連れが多かった。 素直に羨ましかった。 そんな、些...

  • ヒョウ柄カーディガン

    今週、仕事が休みになるので、実家の母がやってきた。 昨日は、母の姉もやってきて、三人で近くの高台に行った。 景色が最高で、梅の花もちらほら咲いていた。 四捨五入で、90歳の二人に気遣いながら少し散歩した。 身体も、衰え、二人ともたくさん薬を飲んでいるが、達者だ。 小春日和の...

  • 感動しないということ

    大切な人を亡くした時、「心にポッカリ穴が空く」とか「半身を失う」という。 それは、どういうことなのか? 哀しくて会いたくて、それが叶わない事に嘆き、でも、日常生活は送り仕事もし、くじけそうになる自分を鼓舞して、生きることに一生懸命だった最初の2~3年。 5年という月日が流れ...

  • 生きていたら

    娘の親友が月に2回レッスンをしに来てくれる。 この5年間、私の仕事を手伝い、サポートしてくれている。 とても可愛くて、素敵なお嬢さんだ。 でも、芯は強くてバレエに向き合う姿勢は厳しい。 さすが、娘の親友だ。娘も、態度の悪い生徒には厳しかったな。 そんな彼女が結婚して、今日か...

  • 新年

    2020年が始まった。 いつもと変わらない静かなお正月。 家族が集まり、他愛もない話をする。 こんなことが幸せなんだと思う。 今年も無事に迎えられたことに感謝。 娘のいない5回目のお正月。 貴女に会えるその日まで、踏ん張って踏ん張って生きるよ。 疲れない程度に、自分に少し甘...

  • くるみ割り人形

    クリスマスイブに、教え子の舞台を観に行った。 「くるみ割り人形」 クリスマスパーティの夜、クララが見る夢。 雪道を通り超えると、そこはお菓子の国。 大歓迎を受けたクララは、おもてなしを受け楽しい時間を過ごす。 娘は、2回クララを踊ったことがある。一度目は発表会、二度目はバレ...

  • 手帳カバー

    娘の部屋に時々入って、愛用していた物を手に取る。 毎日ではないけど、時々入って思いを巡らせる。 随分、お友達に配ってしまったけど、どうしても手元に置いておきたいものはそのままにしてある。 お小遣いをためて一緒に買いに行った赤いグッチの手帳カバーがある。 ちょっと、小さいので...

  • 魔法の粉

    骨転移が分かり、入院から1ヶ月で他界してしまった。 医師から「助けられない。延命治療です。」と告げられても、家族は信じることが出来ず、治そうと思っていた。本人もきっと、そうだったに違いない。 あまりにも急激な病状悪化で、現実を見ることが出来ず、医師や看護師から薬で眠らせ静か...

  • タカノフルーツパーラー

    娘は、短大とバレエ団で5年東京に住んでいた。 その頃は、私も研究会というものがあって、月に一度上京していた。 いつも、新宿で待ち合わせをして、ショッピングやご飯を楽しみ娘のアパートに一泊していた。 いつも、必ずタカノフルーツパーラーに行って、豪華なパフェを楽しんだ。 旬の果...

  • 幸せの量

    高齢の母と、兄嫁は同居してくれている。 いわゆる嫁姑のいざこざは、どこの家にもあるくらいだと思う。 まぁ、私は母の愚痴聞き係りだ。 愛娘を亡くした私にとって、そういったどうでもいい話は鼻くそくらいなのだ。 今、兄嫁は幸せだと思う。三人の娘はそれぞれ嫁ぎ、長女と次女は近くに住...

  • 時の流れ

    娘を見送って、4年半。 友人で同じく20代半ばで娘さんを見送った人がいる。 彼女には、辛くて、気持ちを分かってもらいたくて会いに行った。 その彼女が言っていたな。「心が鎮まるまで5年はかかるわよ。哀しみは形を変え、深くなる。」 最近、彼女が言っていたことに共感している。亡く...

  • 紅葉

    友人と1泊2日の旅をしてきた。 ドライブしながら富士山の周りをぐるっと一周。 富士山は見る位置で形も異なる。 紅葉が美しく、とても癒された。 天気予報では、2日とも雨だったが、雨が降ったのは夜だけで日中は穏やかないいお天気だった。 出掛ける時は、大抵お天気に恵まれる。 きっ...

  • おまけの人生

    60年以上生きていると、様々な別れを経験する。 喪失感とは、心にポッカリ穴が開く、とか、半身をもぎ取られた感じとか、表現の仕方は色々だ。 大切な人を亡くしたとしても、まだ、同じくらい大切な人がそばにいてくれれば、何とか生きていける。 でも、最も大切な人を亡くした場合、そんな...

  • 娘が遺した愛犬

    ジル… それは、娘が愛してやまなかった愛犬の名前。 12月で7歳になるチワワのメス。 家族の反対を押し切ってまで飼いたかった犬だ。 家には、すでに2匹の犬(コーギー、昨年17歳で死去とミックスもうすぐ12歳)がいたからだ。 2歳まで、本当に可愛がり、旅行にも連れて行くほど溺...

  • 朝方、夢を見た。 久し振りに娘が出てきてくれた。 長男と話をするとき、いつも嬉しそうにしていた、そのときの表情だった。 5歳上の兄の事は、ちゃら男とか言いながらも大好きだった。 お洒落が好きで、流行に敏感で、少し髪の色が茶色で、顔も似ていて共通点があった。 そんな兄と、何や...

  • 最近

    ここで、書くことで気持ちの整理を一生懸命してきた。 しかし、最近、書くことが億劫になってしまった。 特別に忙しい訳ではない。 気持ちに変化が起きて前向きになった訳でもない。 娘は、親ばかだが、可愛くて綺麗で性格も良かった。 どちらかと言えば、人に影響を与える方だった。 凛と...

  • 深い哀しみ

    娘を見送って4年…。 長い月日が流れたような、そうでないような感じだ。 哀しみは、少しずつ姿を変えている。 娘とはもう二度とこの世で会えないことは、理解してきている。 仕事柄、幸せそうな母娘の姿を目の当たりにする。 羨ましいな、私にもかつては幸せな時間があったのにな。 そん...

  • みょうが

    お盆休みも終わり、日常が戻って来た。 この暑さもそろそろ終わりにしてほしい。冬生まれの私は、夏に弱い。 子供の頃に比べて、暑さの質も変わってきている。 そんな中、義父母の住居は庭が広く義母は夏野菜を育てていた。 今は、義父は介護施設にいるので、たまに行って草取りをする。 台...

  • 胃カメラ

    発表会の頃から、胃腸の具合が悪く胃カメラの予約を入れた。 7~8年ぶりくらいだ。30代にに一度胃カメラ検査をしたが、とても大変で苦しかったので、次からは麻酔をかけてやってもらっていた。 娘を亡くし、自分の健康などどうでもよくなってしまい、サプリメントもすべてやめてしまった。...

  • 義父のこと

    今年3月に義母を突然亡くし、90歳になった義父は介護施設にお世話になっている。 二度の脳梗塞で、認知も進んでいるが面会に行くと少し起きて話は出来る。 義母は、そんな義父の世話をしていたが、突然他界してしまった。 義母のの亡骸と対面した義父は声をあげて泣いていた。 が、数日経...

  • 思い出話

    昨日、子供たちと娘の話をした。 今、小学4年生以上の生徒は娘に手ほどきを受けている。 バレエは、トウシューズをはいて踊るが、最近トウシューズをはき始めた生徒に娘のストックしてあるものを少しづつ譲ろうと思い、足のサイズを聞いた。 「Y先生のトウシューズを譲ってあげるから、欲し...

  • 体調不良

    発表会を終え、少し気が抜けたのか、体調がすぐれない。 この4年間、仕事も家事も一生懸命やってきた。 哀しみのエネルギーを、違うことに向けてきたせいかもしれない。 天候不良もあり、なんだか、だるいし、私にしては珍しく食欲不振だ。 まぁ、年も年だし仕方ないか… 南の島へでも行っ...

  • 映像

    6月23日の発表会の映像が届いた。 発表会前の皆の表情や、本番の緊張感などが伝わってくる。 生きてるっていいなぁ。 辛く苦しいこともあるけど、それだけではない。喜びもあるのだ。 ふと、娘に会いたくなって8年前のDVDを見た。 そこには、生き生きと踊る娘の姿があった。踊りに切...

  • 覚悟

    前回のブログでも書いた「覚悟]という言葉。 娘を亡くしてから最初の1~2年は、娘を取り戻したい。この現実から逃げたい。この事実を認めたくない。そんな気持ちで一杯だった。 4年が経ち、哀しみや虚しさはずっと付きまとい、突然涙が溢れることもある。 でも、どう、もがいても苦しんで...

  • 発表会終了

    昨年秋から構想を練り、年明けからリハーサルを始めた発表会が終わった。 娘と共に我がスタジオも成長を続け、2年に1度の会もすでに14回を迎えた。 娘は11回が最後になってしまったが、ステージにはいつも立ち、皆を見守っている。 本番の前の練習のとき、生徒の一人と娘がオーバーラッ...

  • 今度の日曜日は、14回目の発表会だ。 今から4年前、娘は12回目の発表会を目前にして旅立った。 当時、タイトルロールを踊る予定だった…。病気が治ることを信じていたから しかし、病気の進行には勝てず、やむなく、タイトルロールを他の生徒に譲った。 それは、亡くなる2カ月前の事だ...

  • 誕生日

    16日は、娘の30歳の誕生日。 誕生した日の事は、鮮明に覚えている。 小雨の降る梅雨時のお天気だった。 3人目ということもあり、お産は楽だった。 3人目の初めての女の子… 神様に感謝した。ありがとうございます。と。 平成元年6月16日~平成27年5月23日まで、幸せをありが...

  • ブログを始めて2年

    6月になりました。 今月は、発表会があり、これからラストスパートです。 娘と共に築き上げてきたスタジオですが、今もこうして会を開けることに感謝です。 よく人に、「娘さんを亡くしているのに、引き続き仕事をして後進の指導をしている事は凄い」と、言われることがありますが、その人は...

  • 命日

    今日は、4回目の命日です。 当時、書き綴っていたノートを見てみました。 見なきゃいいのに、一気にフラッシュバックして、涙… 同じように娘さんを亡くした人からの言葉を読んで、また、残りの人生を過ごそうと思った。 ・娘は母にとって親友であり同志です。 ・娘に死は乗り越えられない...

  • 命日を前に。

    明日、5月23日は娘がこの世からいなくなってから、4回目の命日。 ここのところ、義母が亡くなって49日を終え、やれやれと思っているところに前から決まっていたことだが、二男の結婚式…。色んな事が重なって、忙しかった。 今日は、ふと、娘の部屋に入り入院中に書いていた日記を少しだ...

  • 時は流れて

    先日、義母の49日を終え、そろそろ生花を片付けようとお墓に行った。 空き地に雑草が生い茂り、紫の可愛い花を咲かせていた。 ふと、振り返ると、そこに3歳くらいの可愛い女の子がいた。 そして、さらに後ろを見ると、そこには娘の中学生の時の親友がいた。 「久しぶりね。お元気そうね。...

  • あれから4年。

    5月は、最も嫌いな月。 娘が病と闘い、敗れた月。 あれから4年。 4年も生きてしまった。 自分の命に代えても助けたかった命を救えず、私は4年ものうのうと生きている。 生きていたら、6月で30歳。少しは老けたかな? 私の中では、永遠の25歳。可愛い私の娘。 時間は止まったまま...

  • 平成から令和へ

    10連休終わりました。 平成から令和へ、時代は変わりました。 ただ、何か変わったかと言えば、別に何も変わっていません。 淡々と、日々が過ぎていくだけです。 娘を亡くしてから、心からの感動もなければ、喜びもないです。 生きていくためには、衣食住は欠かせません。 だから、仕事も...

  • 哀しみに慣れる?

    最近の私は、哀しみと向き合うことなく、ただただ生きている。 もう、二度と戻らぬ娘との日々に思いを馳せることも少なくなって来た。 何なんだろう? こんなに哀しく辛い経験をしているのに…。 哀しみに慣れてきているのだろうか? それとも、哀しみをしまい込み始めたのだろうか? もう...

  • 追憶

    4年前の今頃だった。 娘は具合が悪くなり入院した。 それから1ヶ月で、旅立ってしまった。 若葉の美しい、新緑の季節が一番辛く哀しい季節だ。 気丈だった娘は最後まで生きることを諦めずに本当に頑張った。 命の灯が消える前の日のことだ。 悟ったかのように言ったこと。 「部屋の片付...

  • マッサージ

    ここのところ、疲れがたまっていて腰や背中が痛い。 月に一度、近くの手もみマッサージへ行っている。 施術してくれる人は、いつも指名でお願いしているKさん。 力加減といい、急所を押してくれるポイントといい、絶妙だ。 静寂の中、いつも、ゆったりとした音楽が流れている。 娘と、一緒...

  • 平成の終わり

    来週には、新年号が発表される。 私は、昭和33年の生まれだから、昭和、平成を半々づつ生きてきたことになる。 自分の生涯を振り返ってみると、幼少の頃は小児喘息を患い、病弱な子供だった。 母は、そんな私に身体を鍛えさせようと、バレエを習わせてくれた。当時はスイミングはなく、身体...

  • 早い者勝ち

    生きていれば、多くの別れを経験する。 中でも、死別は最も辛いものだ。 どこか、遠くへ行ってしまっても、生きていれば会おうと思えば会える。 でも、死別だけは特別だ。もう、二度と会えない…。今世では。 特に、若くして伴侶を亡くした方、子供を亡くした方。 これは、どんな言葉をかけ...

  • 義母の死

    一昨日、義母が亡くなった。 87歳の天寿を全うした。 最後まで義父の介護をし、自転車に乗り、いつも身綺麗にしていた。 少しづつ、体力面では弱音を吐くこともあったが、気丈な母だった。 娘にとっては、大好きなおばあちゃん。娘をとても可愛がってくれた。 娘が亡くなった直後は、自分...

  • どうでもいい事

    大切な人を亡くしたことのある人は、虚無感や喪失感を感じるだろう。 すると、今までやってきたことや頑張ることに何の意味があるのだろう? 人と競う事、自分が優越感に浸ることに意味がないように思う。 人は、自分の為だけでなく、自分の大切な人の為に生きていることに気付く。 普段は気...

  • 夢に出てきて

    朝ドラを見てると、判断に迷ったときに亡くなったお姉さんが出てくる。 そして、ヒントをくれたり、意見を言ってくれる。 ここでは、詳しいことは言えないが、私は今、仕事の事で悩んでいる。 娘を亡くしてもうすぐ4年。 最初の1年は、泣き暮らしていたけれど、前を向こうと一生懸命に生き...

  • やり場のない怒り

    競泳の池江璃花子さんが、白血病であることを告白した。 東京オリンピック、金メダル候補。 これからの活躍を期待されていた。 まだ、18歳…。 これから、闘病生活に入るという。 今は、医学が進歩しているから、白血病は治る見込みが多くなっていると聞く。 頑張って、打ち勝ってほしい...

  • ケ・セラ・セラ

    娘と二人で築いてきたバレエスタジオ。 今、その運営に悩んでいる。 発表会を6月に控え、今はリハーサルが始まり、そこに集中しなければならない。 生徒数の減少、スタジオ(2か所)の運営、指導者の事。 これらのことは、娘が元気だったら、すべてクリアできたかもしれない。 やはり、娘...

  • 旅行

    仕事が休みになる5週目を利用して、宮古島へ行った。 病床で、娘と旅行の話をしたときに、「沖縄に行きたい」と言っていた。 何故か、沖縄の食べ物が好きだった娘。 ソーキそば、海ぶどう、黒糖など、つまみにミミガ―。 行くところ行くところに、綺麗な蝶が歓迎してくれた。 きっと、娘の...

  • 富士山

    富士山は、いつも雄大だ。 冬は特に綺麗だ。 何があっても、変わらず、何時もで~んと構えている。 ここのところ、少し雪が少ないように感じる。 やっぱり、雪化粧した富士山が好きだ。 富士山は、見る場所によって形を変える。 私は、やっぱり、地元から見る富士山が一番好きだ。 美しさ...

  • 命のバトン

    病院に行くと、0歳から100歳近くの人々に出会う。 インフルエンザが流行っている。そのせいで、かかりつけの病院は混雑していた。 暇なので、色んな人を見ていた。 幼い子を抱え、あやしている若い人。年頃は娘くらいだろうか。 娘も生きていたら、こうして子供を産み、一生懸命に育てた...

  • 風邪

    4年ぶりに風邪をひいた。 鼻水、鼻詰まり、のどの痛み…。 熱はないし、食欲もあるからインフルエンザではなさそうだ。 4年前、私は、長引く風邪のために娘の病院に付き添って行くことも出来なかった。 2週間後の検査結果も、まだ、治らずに行くことが出来ずに、娘は1人で病院に行き結果...

  • ここにいない寂しさ

    新しい年がやってきました。 いつものように年末は紅白を見て、年始の挨拶をしに年老いた母、義父、義母に会い、いつもと変わらない新年を迎えた。 当たり前のように、思えていたことが、当たり前なんかじゃなくて奇跡だったんだ。 毎年同じようなことを繰り返せることが、退屈なんかじゃなく...

  • 年末

    今日から、休みです。 先週は、友達が来てくれたり、スタジオの大掃除、こなさなければいけないレッスン、息子たちが来たり、と、慌ただしかった。 休みといっても、家事はあるから、大掃除など少しづつこなしていこうと思う。 足の怪我は、完治までには至らず、少し引きずりながら歩行してい...

  • 女子会

    昨日は、あるお店を介して知り合った方々との女子会だった。 平均年齢50代後半、8人中バツイチ3人。子供なし1人、子供を亡くした人1人、主婦3人。 バラエティに富んだ楽しい人たちだ。 おばさんたちは、賑やかでよく食べるし、よく喋る。とても、居心地のいい場所だ。 噂話や悪口は、...

  • ジル

    今日は、娘が愛してやまなかった愛犬ジルの6歳の誕生日。 家には、すでにコーギーとダップー(ミックス)の2匹の犬がいた。 家族全員が反対する中、どうしても飼いたいと言って聞かなかった。 最初は、トリマーさんから白のプードルを予約して飼うつもりでいたが、直前になってその子が骨折...

  • 長男の誕生日

    昨日、12月10日は娘の5歳上の兄の34回目の誕生日だった。 9ヵ月の早産で未熟児だった息子が、今では立派に成人し家庭を持ち社会人として頑張っている。 娘を亡くす前は、当たり前のことだと思っていたことが、そうではなくて、有り難いことなんだと思うようになった。 感謝する事、こ...

  • 成長

    発表会の衣裳をレンタルするために、生徒の身体のサイズを計った。 娘が亡くなって、3年半。 当時、小学生だった少女も中学生となり、大人の女性に近づいている。 成長期の子供の3年半は、大きなものがある。 私は?鏡を見ると、たるみ、しわが増えている。 ふと、娘が突然現れたら、何て...

  • レッスン

    先日のレントゲンで、まだ、完治とは言えないが、良くなっている。 若い人と違い、治りも遅いのだろう。あと、少し、足を引きずりながら頑張らねば。 バレエのレッスンは、バーレッスン、センターレッスンを合わせて1時間半から2時間。 家で過ごす2時間とは、比べ物にならないくらいあっと...

  • 生きている者の義務

    先日の月命日を迎え、娘が亡くなって3年半の月日が流れた。 哀しみ、寂しさは、ずっと付きまとい、時に大きな波に飲み込まれそうになることもある。 そんなときは、歯をくいしばり、じっと耐える。涙を流すこともある。気分転換に出かけることもある。哀しみを共有できる人と、語り合うことも...

  • 後ろ姿

    今日は、母を病院に連れて行った。 母は、86歳。元気だが、めまいの持病があるので定期的に病院へ行っている。 隣町に住んでいるので、車で40分位で、そこからまた病院まで40分位かかる。 町中にあるので、帰りはデパートによって食事をするのがいつものことだが、今日は私があまり歩け...

  • ギブス

    1ヶ月装着していたギブスが外れた。 この年になって、初めてのギブスに松葉杖。 よくよく考えてみると、仕事柄、左足を軸にして教えることが多いのと、以前着地に失敗して強打している。そして、年齢。骨も若い時に比べてもろくなっていたのだろう。 まぁ、色んな要素が重なっての今回の怪我...

  • 気が付けば

    11月に入り、カレンダーをめくる。 気が付けば、今年もあとわずかで終わる。 来年には、新年号に代わる。時は、刻んでいく。 娘は、平成元年の生まれ。平成が終わることで、少し心の整理が出来るかな? 悠久の歴史の中、人の一生は長くて100年。 今、どんなに幸せでも不幸せでも、必ず...

  • 病気2

    女優の角替和枝さんが亡くなった。 出身地が近く同世代だったので、親近感を持っていた。 病名を聞いて、また、びっくりした。「原発不明がん」 娘と一緒だ。原発巣より先に転移巣が見つかるという、大変まれなもので、がん全体の 1~5%だということだ。しかも、5年生存率は10%。 が...

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