そこは別世界だった。 vipルームは黒いソファーとガラスのテーブルだけの部屋だったが階段を上げって部屋に入ると裸の女の子がガラスのテーブルに横たわっていた。 さっきいた男の周りにも女の子たちがいてベタベタくっついていた。 亮太が女の子たち私を紹介し、私は飲み物を飲んでいた。...
亮太が週末にクラブに連れ出してくれるようになってから生活が少しずつ変わってきた。 亮太はクラブでも友人が多く、入場料も払わず入れるところが多いかった。 そのクラブはとても賑やかで入るとすぐにどこかのグループが入り口でドンペリを開けモデルのようなおねえちゃんたちと飲んでいた。...
オープニング当日 店は満席だった。 私は店がオープンした当初はビクビクしていたが余りの忙しさにそのことを忘れていた。 夜も12時を超え、店も客はいるものの静かになったころ亮太が「おう!」と言ってキッチンをでた。 そしてすぐに私を呼んだ。 私は嫌な予感がして聞こえないふりをし...
パチンコ屋のバイトは音がすごくて慣れるのに時間がかかった。 その後そのままダイニングバーに移動してオープニングの支度をした。 そこでは私のセンスなども買われて食器やシルバーやコップの発注なども任された。 とても楽しい仕事だった。 どちらも2週間もしたら慣れたし、みんなと仲良...
チョッと仕事が忙しくなってきたのでお休みします。 一週間ほどで戻ってこれると思います。 これからは日本へ帰国しチーマー&薬の話になっていきます。 お楽しみに。
北上し始めてからは波乗りと車のドライブと薬物の3つくらいしかやることが無くなっていった。 もう波を乗っている以外はずーとネタを吸ってキマッている時間ばかりだった。 タカが海に入るポイントはすべて上級者向けの場所で、負けず嫌いの私はメキメキ上達した。 海に入ると一言でいっても...
「なり」の死は衝撃的だった。 なぜ親がそのことを知っているのかも聞かなかった。 お花を出すという内容だったと思う。 すべてを親に任せた。 その事実をAUSの空の下で聞いたことが現実なのか夢なのかわからなかった。 今思えば夢にしたかったんだと思う。 私は「なり」のことを考えな...
タカと北上することを決めた。 久し振りに親に電話をかけて残り3か月AUSで過ごすことを伝えた。 親はお金が足りてるのか?どこに住むのだ?などといろいろ聞いてきたが私は大丈夫!と押し切った。 その時親が「まるしま なりこ」って子知ってる??と聞いてきた。 私は少し考えた。すぐ...
トシの目をジーと見たまま沈黙の時間が過ぎた。 とても長く感じた。 トシは体を私の上から動かしながら「な~ンだよ。嫌われるのは困るな」 と言ってどいた。 私はすぐに体を起こし板を持って 「さぁ 海にいきますよ」と言って玄関にむかった。 トシは「おっさっきぃ~」と言って走って海...
人参を持っていた人はトシと名乗っていた。 ガタイがとても大きい坊主の金髪の人だった。 その人はよく家に来ていた。 チョッと強めの口調だが女の子を強引に!って言う感じでなくみんなに明るく話す人だった。 私にも毎日 何かしら話しかけてくれる人だった。 タカの忠告を受けてから1週...
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