オキサリプラチン(抗がん剤の副作用と対策)

オキサリプラチンの副作用

抗がん剤で絶対守るべきルール

抗がん剤治療を受けるにあたって、これだけは絶対に守って欲しいということを書きます。 それは、内服薬の抗がん剤を使用の際、もし飲み忘れた時はスキップし、次の内服の時から新たに始めてください。 決して、遅れて内服をしないこと(数十分～1時間のずれなどは気にせず内服して良いですが、朝の薬をお昼に内服するなどは絶対に避けてください)。 また、次回倍量内服し帳尻を合わせないで下さい。 …

UFT(抗がん剤の副作用と対策)

UFTは5FUのプロドラッグです。 つまり、内服して生体内で吸収され、肝臓で代謝されることで有効成分に変化する薬です。 そのまま投与するのではなく、プロドラッグとして効果のない状態の薬を生体反応で効果のある薬に変化させる理由とはなんでしょうか？ それは、生体内でゆっくりと代謝され5FUに変化するため、直接投与よりも長時間薬の効果を得ることができるからです。 有効血中濃度を維持するために頻回に内服…

5FU(抗がん剤)

今回からは、抗がん剤と副作用および、その対策に関して説明していきます。 まずは5FU系の抗がん剤(フルオロウラシル)です。 DNAの合成に必要な物質としてウラシルが存在します。 DNAの合成には、まず遺…

最期の瞬間

小林麻央さんの訃報を聞き、もう一つお伝えしたいことがあります。 麻央さんの最期の言葉は「愛してる」だったそうです。 家族に見守られ、愛に溢れた最期だったのだと思います。 悲しくはありますが、それは幸せな最期だったのではないかと信じています。

検査に関して

小林麻央さんが亡くなりました。 小林麻央さんのご冥福を心よりお祈りいたします。 ブログを拝見しており、応援していました。 ショックであり、すぐには記事にする気になれませんでした。 公表から一日経ち、思いを忘れないうちに書こうと思い立ち記載させて頂きます。 検診で再検査となり、再検査で良性と診断されたものが、悪性であった。 それは、我々にとってもショックな事実でした。 私は心配性です…

大腸がんのお勧め抗がん剤治療

今回は、大腸がんのお勧め抗がん剤治療を記載します。 前回記載したように、抗がん剤治療は複雑です。 しかし、私なりの考えかたで、抗がん剤治療は三次治療まではほぼ一択になると考…

抗がん剤治療(大腸がんの再発・StaqgeIV)

術後補助化学療法に関し、前回は記載しました。 今回は切除不能または再発大腸がんに対する治療を記載いたします。 まずは下の図をご覧ください。 大腸がん治療ガイドライン医師用(2016年度版)から抜粋した抗がん剤の治療方法です。

術後補助化学療法の種類

ちょっと専門的になってしまいますが、術後補助化学療法として以下の抗がん剤治療が推奨されています。 •5-FU＋LV •UFT＋LV＝UFT+ユーゼル •Cape＝ゼローダ •TS1 •CapeOX＝ゼロックス(XELOX) XEL(ゼローダ)+OX(オキサリプラチン) •FOLFOX＝FOL(フォリン酸…

術後補助化学療法の効果

術後補助化学療法の効果とはどれくらいなのでしょうか？ 細かい数値を言っても覚えにくいため、今回も大雑把に説明させて頂きます。 術後補助化学療法の上乗せ効果は、10％程度です。 半年間…

術後補助化学療法に関して(Stageも含め)

大腸がんのうち、進行がんにあたるがんに関しては、術後補助化学療法が推奨されています。 術後補助化学療法とは、手術のあと半年間の抗がん剤治療を行う方法を指します。 術後補助化学療法の適応…

末期がん患者に対する手術、3(根治を目指す)

末期がんでも根治を目指すことが可能な場合があります。 それは、転移の部位が肝転移や肺転移のみの場合です。 大腸癌は消化器がんの中では比較的悪性度が低いがんです。 胃癌や食道癌で肝転移や肺転移があった場合、手術は逆効果と言われています。 しかし、大腸癌に関しては肝転移や肺転移を切除することで根治を目指すことが可能です。

脳転移(小林麻央さんに関連して)

脳転移に関し、記載いたします。 本来は末期大腸がんに対する、根治を目指した手術を記載する予定でしたが、ちょっと気になる記事を見つけ…

末期がんに対する手術、2

前回に引き続き、末期がんに対し適応される手術を記載していきます。 手術の適応、それは手術のメリットが手術のデメリットを上回った時です。 デメリットは手術のストレスでがんが進行することです。 しかし、体にかかる負担の少ない手術であればストレスは少ないため、手術が問題ないと判断します。 例えば、乳がんで体表までがんが浸潤し、がんが成長に耐え切れず崩れて潰瘍を作ることがあります。 すると、潰…

末期がんに対する手術、1

前々回、遠くに転移してしまったがんに対する治療の基本は抗がん剤(化学療法)ですとお伝えしました。 では、手術は治療の選択肢になり得ないのでしょうか？ 結論から言うと、状況によります。 例えば、遠くに転移しており手術で取りきるのが不可能な場合(これを便宜的に末期がんとしています)、がんの部分(原発巣)だけでも切除して欲しいと言われることがあります。 しかし、これはあまりお勧めできません。 手術…