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アートにつぶやく https://artwriter.hateblo.jp/

美術館が大好きです。夭折した画家に惹かれます。観てきた展覧会、アートについてのつぶやきを綴ります。

尊敬する芸術家:ピカソ 愛する画家:関根正二 好きな評論家:洲之内徹 好きな美術館:三菱一号館美術館 家に一枚飾るとしたら:クリムト「接吻」

浮舟りつ
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2017/06/11

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  • 『日本洋画の人脈』 田中 穣

    近代日本の洋画は中途半端な存在なのかもしれない。 日本、といえば日本画が主流。(なのかもしれないし)油絵、といえば欧米が本家。(なのだし)現代の日本のアート・カルチャーは、クール。(だといわれているし)近世以前の日本の芸術・工芸は、個性的。(とリスペクトされているし) その、どれにも属さない「近代日本の洋画」という存在は中途半端なのだろう。 だからこそ、私はこの時代の洋画に興味を持ってしまうのだが。 時代的にも、明治維新を経て社会の秩序が根底から崩されてしまい西洋の情報が怒涛のごとくなだれ込んできた。この時代は国家としても個人としてもアイデンティティの迷走だったのだろう、まさにそれそのものの写…

  • 昭和のキャバレー王が愛した絵画 コレクター福富太郎の眼 @東京ステーションギャラリー

    緊急事態宣言が緩和し美術館が再開された。 今回のコロナ渦中で学んだことは、行こうと思う展覧会はとにかく早く行っとく!ということ。 そこで早速東京ステーションギャラリーに向かった。 芸術史を学べば学ぶほど、当然だけれど作家も生きた人間であり、生活があるのだということを痛感する。どんな高尚な作品を作り出す作家でも、霞を食べて生きていくことはできない。作品に経済的な価値を付加してこそ、作品ないしは作家自身が守られる。 福富太郎の鏑木清方との出会いは、相思相愛の幸せな出会いだったのだろう。 美人画といえば、上村松園、伊東深水などが挙げられるが、私は清方が一番好きだ。 本展で出品された清方作品の中でも、…

  • 柳原義達展&川瀬巴水展 @平塚市美術館

    緊急事態宣言で都内の美術館がクローズになってしまったので、近場の美術館へ。 こういう時、地元の美術館が元気であるのはうれしい。 6月13日まで平塚市美術館では三重県立美術館全面協力の「柳原義達展」と地元コレクター荒井寿一氏の「川瀬巴水展を行っている。 開館30周年記念「柳沢義達展」 柳原義達(1910-2004)は、ロダン、ブールデルの影響を受けた具象彫刻家だ。本展が人物像(ほとんど裸婦像)と鳥(鴉あるいは鳩)を集めたのが、代表作だからなのか、なんらかの展示意図によるものかは柳原義達については詳しくないのでよくわからない。 2室にわかれた展示室には、前半が人物、後半が鳥にきっちりと分類してある…

  • モンドリアン展 @SOMPO美術館

    かつてモンドリアンの絵の様なドレスがあったな、と調べてみたら1965年のイブ・サンローランの作品「モンドリアン・ルック」のことだった。 黒い直線に赤・青・黄の四角。モンドリアンといえばまさにこれ。 今回の展覧会に展示された下の作品も一連の作品の一つだけれど、《大きな赤の色面、黄、黒、灰、青色のコンポジション》というタイトルだと、モンドリアンが何を考えてこの作品を描いたのか、そしてどうしてまたこんな線や四角を描こうとしたのかが全く分からない。 SOMPO美術館で行われた「モンドリアン展」を見ればなにかヒントを得られるのだろうか。 モンドリアンがこの線と四角で構成された作品を確立したのは1921年…

  • 「あやしい絵展」@東京国立近代美術館

    https://ayashiie2021.jp/ ←あやしい絵展 公式サイト 待ちかねた本展の会期最初の週末。行ける時間枠にたった1枚あったネット予約枠を得て会場に向かうと、そこには長蛇の列。 事前予約なしでも、行列覚悟なら観覧できたのか。いや、でも、密。 その長蛇の列を横目に思うこと。「あー、この展覧会、キュレーションの勝利だわ。」 このご時世、海外から有名な作品を引っ張ってくることも出来ない。 当然この展覧会で出展される作品は国内の、ほぼ常設で見られる作品が多々。 類似テーマ、同作品が、千葉市美術館や弥生美術館などで何度も展示されていた上、小村雪岱ときたら三井記念美術館で会期すらダブってい…

  • Art Fair Tokyo 2021② 絵画編

    前記事に引き続いてArt Fair Tokyo2021のレポです。 本記事は絵画編となります。 三宅 信太郎 三宅信太郎さんのユーモラスな動物たちは、身近に置きたいアートとして最適かもしれません。 三宅さんはアール・ブリュットにも影響された作家さんだとのことで、偏執的な模様があったり、通常では見ないであろう方向から見た動物には、そういう部分が現れているのかもしれません。 ただカワイイというよりも、少し毒を帯びた感じの動物たちの視線は、こちらを見透かしているようにも感じるものです。 川内 理香子 川内さんの作品は、どこかに必ずセクシャルなニュアンスがあって、ドキドキするほど官能的です。これといっ…

  • Art Fair Tokyo 2021① 造形編

    Art Fair Tokyo 2021 会場風景 コロナ禍の影響で昨年は中止となったArt Fair Tokyoが今年は無事開催されました。 今迄アートは「観るもの。そして美術館に在るもの。」と思っていた私も、そろそろ「現代を生きる作家さんにも目を向け、できるなら所有もしたいな。」と考えるようになりました。 今の職場の上司(と言ってもずっと私より若い)がアーティストを目指していた人なので、良く作家の立場からの話を聞くのですが。 日本人は現代アートについてどうしても逆輸入が好きだよね、という話をします。 もっと自分の見る目を信じていいと思います。 では所有するアートという観点で観ると、美術館で感…

  • トライアローグ 語らう20世紀アート @横浜美術館

    https://yokohama.art.museum/special/2020/trialogue/index.html 横浜美術館はこの展覧会を終了すると、2021年3月1日(月)から大規模改修工事にともない長期休館に入る。 親しみのある地元の美術館に行けなくなるのは寂しくて、見納めのような気持ちで本展に出かけた。 コロナ禍で海外との往来が不自由になってしまった今、美術館の役割も色々と変わらざるを得ない。 例えば海外から作品を借り入れての展覧会を行うことがほとんどできず、各館はさまざまに企画を工夫しているようだ。 この「トライアローグ」もその一つで、横浜美術館・富山県美術館・愛知県美術館の…

  • 「桑久保徹 A Calendar for Painters without Time Sense.12/12」 @茅ヶ崎市美術館

    桑久保徹@茅ヶ崎市美術館 茅ヶ崎市美術館で2月7日まで開催されている「桑久保徹 A Calendar for Painters without Time Sense.12/12」 を観に行った。 現代に生きる桑久保徹が12人の巨匠のアトリエ(スタジオ)をイメージして描いた12枚の作品を「カレンダーシリーズ」として展示した本展。 出品リストは下記の通り 1月:パブロ・ピカソのスタジオ 2月:エドヴァルド・ムンクのスタジオ 3月:ヨハネス・フェルメールのスタジオ 4月:ジェイムズ・アンソールのスタジオ 5月:ポール・セザンヌのスタジオ 6月:ピエール・ボナールのスタジオ 7月:ジョルジュ・スーラの…

  • わかりやすいアートなんて

    一年ぶりになるでしょうか。 おひさしぶりです。 やっと修士論文を書き終えたので、マイペースで駄文を綴っていこうと思ってます。 ------- さて、少し前になりましたがNHK「日曜美術館」で「STARS それぞれのデビューから現在」が放映されていましたが、ご覧になりましたでしょうか。 www.nhk.jp そこで、村上隆氏と李禹煥氏の対談があり、ヘドバンして同意しました。 近年の日本は、「解りやすくさせなきゃいけない」という風潮がある事、専門家が自分の専門で戦うことを辞め入門書ばかり書いている事、それが文化をだめにしているということをお二人が話していました。 ------- 「みんなのためのア…

  • クリスチャン・ボルタンスキー@国立国際美術館

    国立新美術館で行われていた当展。話題になっていたのは知っていたけれど、見逃してしまった。たまたま来阪していたので、行ってみた。 批評を読んでも、ボルタンスキーについての予備知識がなかったので、どんな展覧会であるか予想がつかず。それもまた良しとして、とにかく素の状態で観てみようと思った。 入口を入ると薄暗い世界に電飾が待ち構えていて、右手には苦しむ男性の姿が映し出された映像。置かれたヘッドホンを付けてみると、激しく咳き込む音が聞こえる。私も咳喘息を持っていた経験があるが、咳がひどくなると「死んでしまうのではないか」という不安感に襲われる。ただでさえ、他人の咳音を聞かされるというのはとても不快なの…

  • 誰も傷つけない表現とゾーニング

    表現の自由と「誰も傷つけない表現」という難しい議論があるようです。 www.j-cast.com ここで私自身の経験から少しお話してみたいと思います。 私には15年ほど前、大変身近な人を海の事故で亡くしたという経験があります。 大好きだった海を見るのもつらい心理状況が長く続きました。 海は「誰もが癒される場所」であると捉えられがちですが、その当時の私にとっては「とても傷つく場所」でありました。 テレビで海のシーンがあるとそっとチャンネルを替える日々が続きました。 当時「海猿」という映画がヒットしていて、巷に氾濫する映画の情報から身を守るのに苦労をしたことを記憶しています。 私の事情を知らない知…

  • 私も会田誠先生の講義を受講しましたが・・・?

    昨年、私が通信で学んでいた(卒業見込みなので「いる」かな?)大学が主催した「芸術の永遠のテーマ『ヌード』を通して美術史を知る 人はなぜヌードを描くのか、見たいのか。」というテーマの5回完結のオープン講座を受けました。 1回ごとに篠山紀信氏、鷹野隆大氏など著名なゲスト講師が招かれました。何よりも会田誠氏のお話が聞けることが楽しみでした。 会田誠氏の「犬シリーズ」「美味ちゃんシリーズ」がなぜ現代アートとして評価を受けているか。正直なところわかりません(でした)。 同性として、女性が凌辱されているような作品は不快です。 でも、それは私の感性。評価を受けて居るのにはそれなりの理由があり、芸術を学んでい…

  • 今年の展覧会ー観たもの、行ったもの

    今年もあと3日。年末年始休暇に入る美術館もチラホラ。 今年の美術館詣では打ち止めだと思うので、ここで総決算。今年行った展覧会(アートシーン)。一体いくつ?数えてみました。 ◎は、純粋に良かったもの。 〇は、気軽に行ったら期待以上だったもの。 1. クインテットⅣ @東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館2. 装飾は流転する @東京都庭園美術館3. 堀文子展 @神奈川県立近代美術館葉山 〇4. ヌード展 @横浜美術館 ◎5. FACE 2018展 @東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館6. 熊谷守一展 @国立近代美術館 〇7. 青山義雄展 @横須賀美術館 〇8. プラド美術館展―ベラスケスと絵…

  • 「マルセル・デュシャンと日本美術」@東京国立博物館

    レディメイドの車輪やベン…いや、《泉》などや、現代美術の教科書に掲載されてる写真とかもいっぱいあって、ミーハー的にワクワクした。授業で習った通りちゃんと「R.MUTT」のサインがある! 《チョコレート磨砕器》《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも(大ガラス)》《瓶乾燥器》とかが、1室に並べられているのは、ただただデュシャン・ワールドの空間が広がっていてかっこいいなと思った。 ゴーギャンやセザンヌっぽい初期の絵画から、キュビズムな絵画も面白い。この当時の近代絵画の流れをおさらいしているみたいだ。《階段を降りる裸体 No. 2》は、本当にかっこいい絵だと思う。こんな乱れた絵の中にも、きち…

  • ピエール・ボナール展@国立新美術館

    ボナールの絵が好きだと思ってたけれど、惹かれる絵はその中で限られてたというのがわかって、自分でもちょっとびっくり。あんまりグッと来た絵が少なくて、(以前見たものが結構あったせいかもしれないけれど)実はそんなに好きじゃなかったのかも。 ナビ派の魅力は、不穏な空気感。幸せな光景の中にある漠然とした不安定さとか悪意とか。幸せそうにしているけれど、裏では不倫してるでしょとか、そんな感じの。めちゃくちゃ裏がありそうなヴァロットンの方がらしいのかな。そういう意味では、麗しい浴室の裸婦たちの裏に三角関係の果てに自殺した女性の影がある、というのは怖くてナビらしくて、興味深いな。明るくきれいなボナールの風景画は…

  • 開館15周年 特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ@パナソニック汐留ミュージアム

    厚塗りルオーの宗教画の数々。明るい色彩と石膏のようにも感じるマチエール。受難のキリストにも温かさと優しさを感じる。 冒頭のモノクロームの版画にすらルオーの質感が感じられるのが凄い。「生きるとはつらい業…」「でも愛することができたなら、なんと楽しいことだろう」とは深いタイトル。 監修された後藤新治先生に質問する機会を得たが、ルオーの支持体の多くが紙であるのは、当初は経済的理由だったとのこと。その後余裕ができてもその支持体を捨てなかったのは、塗っては削ってまた塗っていく制作方法には紙がやりやすかったのではないかとご教授いただいた。裏は布が貼ってあるので、どんな紙質を使ったかは、修復を経ないとわから…

  • 藤田嗣治展@東京都美術館

    フジタについては、これほど国内で賛否両論ある画家もいないのではないか。とある重鎮のキュレーターの方にギャラリートークの上達法をお聞きする機会があったのだけれど、「対象を好きになること。だから僕はフジタに関しては語れない。」とのこと。いわずもがな。総じて男性は否定的、女性は肯定的に思えるのだけれど、そこは戦争画→国籍変更をどう捉えるかの違いだと思う。著作権の地雷がある作家のベスト(ワースト?)3とも言われるらしいフジタの回顧展はこれまで開かれにくかった。今回の回顧展は天晴!と言ってもいいのではないか。女性のスタッフが中心となって進めたという本展は、グッズを含めフジタ愛を感じる。中心となったキュレ…

  • モネ それからの100年展@横浜美術館

    モネの睡蓮、風景画の展示とその影響を受けたと思われる作家、あるいはオマージュ作品。現代アートがかなりあり、モネがその後の絵画史に大きな影響を与えたことがよくわかる。 色と形の変革。このころの絵画史は先人を乗り越えようとイズムを刷新し続けたわかりやすい時代。それに比べて現代アートは自己の探求に進むから、他者にはわかりにくいのかも。 モネから現代アートの飛躍が大き過ぎて、モネ目当てで来ると戸惑われるのでは?せっかくワクワクする現代アートの名品に素通りの方が多く、展示の難しさを感じた。 横浜美術館はコレクション展と企画展のリンクがいつもうまい!目立たないけど写真の展示がモネと同時代ですごく楽しめる。…

  • イサム・ノグチー彫刻から身体・庭へ@東京オペラシティアートギャラリー

    イサム・ノグチは、評伝も読んでいるし、映画「レオ二―」も観ているし、思い入れのある作家。どうしても来たかった。1枚目のドローイングでドギマギ。なんて綺麗な曲線を迷いなく引ける人なんだろうか。作家との相性は、理屈なくとにかく感性がぴったり合うことがあって、私にとってイサム・ノグチはそういう人のひとりだ。とにかく線とか質量とか質感とか全部フィットする。 ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • 水を描く@山種美術館

    猛暑に清涼のひととき。様々な作家の水の表現の違いが楽しめる。これだけ水が作品の重要な要素になっているのは、日本が豊かな水のくにであるからこそ。先日レクチャーを受けた佐藤悠さんの鑑賞術の一つにあった「自分ではない者になってみる」。山元春挙の《清流》の中の飛ぶ鳥になって、最高の気分だった。 ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • フェルメール 光の王国展2018@そごう美術館

    色々ツッコミどころのある展覧会。オリジナルの品格を落としめているような複製画。プラスティックの額縁がそれを物語る。37点もそれを見せられて辟易していたところ、絵に登場する楽器のレプリカの展示。これは結構面白い。後半の顕微鏡の父レーウェンフックやカメラオブスキュラ、絵の中の寓意、消失点の解説、画材解説は、基礎知識があれば楽しめると思うけれど、展示後半でお疲れ気味のみなさんは素通りしていた。フェルメールって何?という人には前半の複製画で分かった気になっておしまい。純粋に絵を楽しみたい人には、中途半端な展示。展覧会は誰に、何のために、どのように発信するか。 ブログ村・参加しています。 ポチッ!してい…

  • 原宿アートハシゴ 2018.8.9

    落合芳幾@太田美術館。知名度はあまりないけど良い絵師。人体デッサンがしっかりしてるなと思う。キース・へリング@表参道ヒルズ。ユーモラスな画風だけど、風刺が効いていて重いテーマが多いことがわかる。ポップカルチャーの大御所のハートは決してポップではない。 ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • 椹木野衣『感性は感動しない』

    読了。サブタイトルが「美術の見方、批評の作法」とあり期待値高めで読み始める。今私の中で抱えている疑問を解決する糸口が欲しかったこともある。読み物としては、決して面白くないわけではないけれど、誰もが言いそうな事ばかりで、守りに入ってるのでは。好きな批評家だから、もっと仰け反るようなことを書いて欲しかったし、椹木さんやっぱり凄いねーって所を見せて欲しかった。ツイでの評判は上々なのだけど。 ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • 「巨匠たちのクレパス画展」@ 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館。

    とても面白かった。クレパスの画材としての表現力は多彩。特に夏を感じさせる色彩には抜群の表現力だ。どうしてこうも他の画材より訴える力を持つのかと考えたら、クレパス画は近視的に制作するからじゃないかという私なりの結論。塗りこめる時もより作品に近づき、力を込める。作者と観者との濃密な距離感を呼び込む画材。 サクラクレパス協力のせいかもしれないけど、画材はキャプションに表記してほしい。支持体知りたいし、クレパスと組み合わせて使っているだろうものも知りたかった。 ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • チームラボ ボーダレス@お台場

    話題のスポット行ってきた。刺激的で、ワクワクして、童心に帰って、時間も忘れて遊んだ。膨大なプロジェクションマッピング、描いた絵がキャラクターになって動くなど近未来的体験。でもアートスペースとアトラクションの違いって何?アートって芸術とは、やっぱりニュアンス違うよねなど、個人的な課題も増えた。施設的には、全体マップとガイド不備で、私たちのみならず多くの人が迷い、ヘトヘトになっていた。バリアフリーについてはかなり問題もある。 ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • ミケランジェロと理想の身体 @国立西洋美術館

    飛び切り美しい肉体を持つミケランジェロ芸術に至る人体表現の歴史。横浜美術館でやっていた「ヌード展」とも繋がる主題でもある。コントラポストも男性のヌード表現が始まった理由も西洋美術史で習ったよなあと復習。冒頭のむちむちプットーさんのレリーフが愛らしい。そして石の中から生まれ出ずるような「ダヴィデ=アポロ」の色香。あの恍惚の表情はミケランジェロの性的嗜好を物語っている。出展作品は面白いが、キャプションの位置が無茶苦茶で見にくいことこの上ない。恩師によると、解説も曖昧、あるいは不正確だとこと。残念。 ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • 金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋@平塚市美術館

    平塚市美術館がこの夏休み、異例の長蛇の列。作家本人が制作に行き詰まった時に金魚を見ていて救われたという「金魚救い」。以来金魚のモティーフにこだわり続ける。アクリル樹脂に描かれた作品、彫刻、絵画、インスタレーションと金魚づくし。今の季節にぴったり。何よりお年寄り、若者、家族連れと皆いきいきと楽しそうなのが良い! ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • 奈良美智「My Drawing Room」@原美術館

    奈良美智作品。サブカルっぽくて、カワイイだけで、これ、ゲイジュツ?と懐疑的だった私。友達には「そう言わずに奈良美智の空間に行ってごらん。考えが変わるから」と苦笑されてた。昨日原美術館で出会った奈良美智「My Drawing Room」。いっぺんに虜になった。少女の頃こんな部屋に憧れてた。いきなり5歳くらいの私がやって来て、ここに棲みたくなった。奈良美智の空間ってこういうこと? ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • 岡本神草の時代展@千葉市美術館 2018.7.7

    完成した作品は少なく、草稿、写生、下図が殆ど。逆にそれがとても面白かった。 下図に書き添えられたメモ書きを必死になって読んで見る。神草の植物のスケッチが秀逸。花々がとても愛らしい。 半襟や長襦袢に描かれるハート状の花びらが散っているのもとってもイイな。この当時の妖しげな美人画が好きだ。神草が38歳で亡くなり、妻緑が半年後28歳で亡くなるなんて哀しい結末。 ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • ワークショップ with 特別支援学級生

    先日とある美術館で、特別支援学級の中学生のワークショップの手伝いをしてきた。 子供たちについての事前情報を敢えてもらっていなかったが、あとで聞くと障害の重い子供たちと関わってたようだ。しかし、トラブルはほとんど起きなかったし、彼らとのコミュニケーションも十分とれていた。 彼らは好き嫌いに純粋で、こちらが心を開いておけば、ちゃんと入ってきてくれた。彼らを日常指導する先生方の言葉が気になってしまった。 ”ちゃんとできないと君が恥をかくよ。””いつも君はそこができていないんだよ。””余計なことをせずに言われた通りにきちんとやりなさい。”彼らを社会に適応させたい先生方の愛情から出た言葉だと理解できる。…

  • ミラクルエッシャー展@上野の森美術館 2018.6.12

    想像を上回る面白さ!光は影で影は光。見る人は見られる人で、広がる世界は閉じていた。この世に完全なる善も、完全なる悪もないということか。 1本1本の線に心の鐘が高鳴る! ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • 長谷川利行展@府中市美術館 2018.6.3

    放浪の画家。 大正の風景に関根の影を追う私。こんなところでも関根に恋する私がいる。困ったものだ。 曲がった建物の垂直線の微妙なバランスに驚愕する。長谷川は赤を描きたくて、他の色を置いたんじゃないか。全ては赤のために?いやいや、そのうちに赤を引き立てる白の美しさに惹かれ始める。新雪のようななんと清らかな白よ! ブログ村・参加しています。 ポチッ!していただければ嬉しいです♡ ☟ にほんブログ村

  • 「北斎とジャポニスム」@国立西洋美術館

    「日本美術、特に浮世絵が近代西洋美術の閉塞感を払拭した」「ジャポニスムがなければ、現代アートは存在しなかった」と信じ込んでいる私です。 ですからこの「北斎とジャポニスム」の企画を聞いて、「よくぞやってくれました!」と大歓迎でした。 最近の日本は、どういうわけか「やっぱニッポン最高じゃん!」の風潮が強いですね。自国を誇りにし、愛するというのは当たり前だと思うのですが、「ほら、よその国の人がこんなにリスペクトしているよ。」と他人の評価で自分を再評価するという風潮。奥ゆかしいというか、自分の物差しが持てないというか、そんな昨今に、この企画は絶対にハマること間違いなしだと思っていました。 その読み通り…

  • 没後70年 北野恒富 @千葉市美術館

    我が家からだとドアツードアで2時間半。そんなに遠い千葉市美術館までわざわざ足を運んだのは、↓がどうしても観たかったから。 www.museum.or.jp 日本美術史の授業の中だったと思うけれど、北野恒富のこの絵が紹介されたのがとても印象に残っていました。 《暖か》大正4年(1915) 赤い襦袢の芸妓さん。なんて淫らで、だけれども下品さを感じなくて。 夢二よりも人の肉感があって。「画壇の悪魔派」と呼ばれるのがわかるような気がします。 いつかは実物を見たいと思いつつ、活躍の場が大阪だったのでその作品の多くが関西に集中しています。今回2時間半といえども日帰り圏内であることが有難いものでした。 まず…

  • 片岡球子 面構 @平塚市美術館

    最近美術館の老朽化に伴い、各館で設備工事が行われているんだそうです。 神奈川県立近代美術館もその一つで、収蔵物を避難させなきゃいけない。 そんなわけでご近所の美術館に預かってもらったり、展示で貸し出したりしているらしい。 今回の片岡球子の一連の作品も平塚市美術館がしばらく預かってあげているそうで、それでこの展示ができたのだそうです。 美術館(学芸員)と収蔵品はなんだか家(親)と子みたいな関係だなと日ごろ思っているわけで。お母さんが病気で入院しているから、親戚のおばさんの家に子供が預けられているような感じですね。 さて、片岡球子作品。 今までも何点か見たことはあるけれど、そういえば片岡球子だけの…

  • 運慶展 @東京国立博物館

    話題の運慶展。会期終了間際だと確実に混んでくるはず。 今日は土曜日でありながらも、数日前から急な寒さと悪天候で、こんな日ならきっと空いているに違いないと、出かけていきました。 予想通り、待ち時間なし。そこそこ来館者はいたものの、不自由なく見ることができました。 鎌倉時代の仏師と言えば、運慶と快慶。2人は血縁関係にあったと思っていたら、違いました。奈良仏師・康慶の息子が運慶、血のつながらない兄弟子が快慶なのですね。 今回は運慶にスポットが当てられているので快慶の作品は出て居ないのですが、快慶は理想主義的で静的な作風で、運慶は表現過多になるくらいのリアルで動的な作風。ダ・ヴィンチとミケランジェロみ…

  • ご無沙汰のあいだ

    本日こんなメールが来ていました。 (id:artwriter) さま、お元気ですか? アートにつぶやく を更新されてから約1ヶ月が経過しました。そろそろ次の記事を投稿してみませんか? はてなブログは、あなたが日々の生活から感じたこと、考えたことを書き残すことができる場所です。記事を書き続けることで、あなたの感性や関心が読者にも伝わり、同じ興味を持つ人とのつながりが生まれるかもしれません。 ぜひ、はてなブログで、あなたの思いや考えを言葉にしてみませんか? というわけではないのですが、ご無沙汰しておりました。 この1カ月美術館に行かなかったわけではないのですが、卒論準備に忙しくしておりました。 通…

  • 長谷川町子美術館

    先日私の敬愛するギタリスト、小倉博和さんのライブが行われるので桜新町に行きました。 桜新町と言えば・・・サザエさんの街。 長谷川町子美術館にも寄ってみることにしました。 桜新町の駅を出ると「サザエさん通り」の旗が!あちこちにイラストやモニュメントがいっぱいです。 商店街では ♪お魚くわえたドラ猫を~♪ がずっと鳴っています。 住民の方々は年がら年中四六時中日曜の夕方のような気分になりませんでしょうか?と心配になります。 サザエさん美術館は原則撮影禁止。 しかし、2階に花沢不動産コーナーがあり、そこではOKです。 現在第3期分譲をやっていまして、私は抽選の結果7丁目5番地に家を持つことができまし…

  • 『女性画家列伝』若桑みどり著

    アルテミジア・ジェンティレツキのレポートを書くために図書館で借りた若桑みどり著「女性画家列伝」。 アルテミジアの章だけ読んで返そうと思ったら、あまりにも面白くて全部読んでしまいました。 昔から女性画家はきわめて珍しく、歴史上名を残した12名をピックアップして紹介しています。私の備忘録代わりにメモを残します。 ※没年は出版後亡くなった方は加筆します。 シュザンヌ・ヴァラドン(1885-1938) アルテミジア・ジェンティレツキ(1593-1652/3) エリザベート・ヴィジェ・ルブラン(1755-1842) アンゼリカ・カウフマン(1741-1807) ケーテ・コルヴィッツ(1867-1945)…

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