宏典は発達障害の抄まとめ1～4

【あらすじ】治療院を開業したものの、閑古鳥が鳴き続けることに頭を悩ます、宏典と奈穂美。仲の良かった夫婦の歯車がギシギシいい始めた。何が悪いんやろ？と暗中模索す…

宏典は発達障害の抄4「生きにくくはないの？」

「生きにくくはないの？」「うーん、あんまり感じた事は無いなあ～」「たぶんそうやろとは思ってたけど、かなり自分勝手で人の気持ちがわからないことは、治療院の経営に…

宏典は発達障害の抄3「二人でいても一人」

奈穂美は「ダーリンはアスペルガー」と言う漫画と著者の野村恒子さんに感謝していた。なんでわかってくれへんのやろう…と思っていたことが、少しずつ溶けて雪解け水が小…

宏典は発達障害の抄2「ダーリンはアスペルガー」

アスペルガー症候群を取り上げていたテレビ番組の中で「ダーリンはアスペルガー」と言う漫画が紹介されていた。すぐに宏典と奈穂美は熱中して読んだ。著者は野村恒子と言…

宏典は発達障害の抄1「もしかしたらアスペルガーかも」

「これや、これっ～！」奈穂美が意をえたりと、治療院で患者待ちの宏典に携帯で検索した記事を見せた。宏典はその記事に目をやる。「空気が読めない、失礼な言葉を言う、…

やさぐれ宏典の抄まとめ1～4

【あらすじ】青春が戻ってきたようなマッサージの専門学校を卒業し接骨院、整形外科の現場修業を終えて、宏典は治療院を開業した。順風満帆でスタートできると思っていた…

やさぐれ宏典の抄4「入り口のガラス蹴り割ってしもた」

「どうすんの？来院患者数ゼロ、いち、にい、さんを繰り返して、アート引っ越しセンターの電話番号やないねんから」と奈穂美は宏典に閑古鳥の鳴いている治療院で言った。…

やさぐれ宏典の抄3「あんたには愛想つかしてる」

「寝てたやろ」「いいや、横になってただけやで」治療院のベッドで寝てた事を指摘されて素直にはいと言えない、そこまですさんで来ていた宏典である。「なんで診療時間中…

やさぐれ宏典の抄2「酒でも飲んで嫌なことは忘れよう」

「ビギナーズラック」この言葉は本当にあると宏典は心底思った。開院一日目は患者数ゼロではなかったこと、たて続けに往診が3件も入ったこと、開院10日目に患者が10…

やさぐれ宏典の抄1「また来週楽しみにしとるでね」

「治療お願いできますか？」と開業一日目の伊丹マッサージ治療院の扉を明けて最初の患者さんが入ってきた。この辺りでマッサージ治療院を探していたと初診カードを記入し…