老いるとは
1759.老い逝く老いるとは生きていること命を慈しみながら老い逝く足が上がらず躓き転ぶ唾に「むせ」咳き込むようになった飲み込みは悪くなり食事に時間がかかるようになった置き忘れが出始め覚えも悪くなった連鎖の如く疾病の種類が増えからを蝕む自分の躰なのにイウコトがきかない自分の躰寒い風が吹き抜けるように自分の躰に老いの訪れを感じる老いびとになり老いることの大変さを実感した老いの時間は「引き算」となる砂時計のように残り時間が少なくなり最後の一粒の砂が落ちたとき終焉となる落ち往く砂は命そのもの命を慈しみ最後の瞬間まで生き続ける生きているのか死んでいるのかただ呼吸(息)をしているだけの老いにはなりたくない、と喘ぎながらも最後の足掻きに賭けもう一度生きてみるか老いるとは
2021/12/31 16:48