画像は20日、谷山中央で写す。ふくよかに枯れゆく尾花樹木希林枯尾花は大女優のイメージ。先日テレビで「万引き家族」を観たばかりだったので、下五は迷わずにできた。枯尾花
画像は20日、谷山中央で写す。花や実や年迎ふ樹にてんこ盛りよく見ると、ブーゲンビリアと赤い実をつけた木が寄り合っているのだった。年迎ふ樹
画像は18日、谷山中央で写す。日の丸や白壁を背に木守柿最近は引きこもりがちなのに、木守柿に三度も接した。鳥に喰われてしまうので、めったにお目にかかれないのだが、鳥が姿をみせなくなった。かつては鶯までやってきたが。下の画像は数年前、谷山中央で写した。木守柿3
画像は18日、谷山中央で写す。枯草の焚火もままにならぬ代に枯草と焚火が気重なり。「ごみ処理の」と上五をすげ替えても、日本の原風景、冬の風物詩をすこしでも汲みとれるだろうか。気重なりの例外を認めるべきだとする説はむかしからあり、賛成だ。枯草
画像は13日6時23分、谷山中央で写す。三日月と金星冴ゆる朝まだききょうの日の出は、気象庁によると7時12分の予定。なかなか朝が訪れない。月と星冴ゆ
画像は16日、谷山中央で写す。密避けて餌をさがす烏鷺(うろ)冬の川「烏鷺の戦い」の熟語を意識してカメラを構えていたが、期待通りにならなかった。やむを得ず途中から、清水寺による一年の世相を表す今年の漢字「蜜」にテーマを変えた。冬の川
画像は15日、谷山中央で写す。実万両むかしボーナス得しことも万両と千両の実の違いを覚えるのは簡単だが、毎年、覚えては簡単に忘れしまう。かつて前年にもらったボーナスを何に使ったのか、簡単に忘れてしまったように。実万両
画像は12日、谷山中央で写す。歳時記の扱ひまちまち佛の座手持ちの歳時記では佛の座は「角川大歳時記全5巻」には載っておらず、「朝日新聞社刊季寄せー草木花全7巻」では冬季の季語に組み入れられている。佛の座
画像は12日、谷山中央で写す。いつぽんの丸太のベンチ園小春よく行く小さな公園であるが、隅に転がっている丸太がベンチではないか、と初めて思った。最近、出かけて座れるような場があると、周囲の眼を気にしないで座ることにしている。園小春
画像は12日、谷山中央で写す。息足りず鵯(ひよ)のやうには叫べぬよ家人の不手際を叱咤しようとしても、投薬の副作用で咳込んでしまって、彼女を心配させる結果になってしまう。鵯
画像は10日、谷山中央で写す。水仙花哀しいときはモツアルト入院中の終わりごろはモーツアルトの弦楽五重奏曲(K617)、ピアノ三奏曲(K564)といった室内楽ばかり聴いていた。ものの哀れをふかく理解していた山本健吉は「モーツアルトを聴くと悲しくなる」と書き残している。たしか吉田秀和も同様のことをどこかで述べている。その心境は芭蕉の次の句、おもしろうてやがて悲しき鵜舟かなと通じ合っていると思った。水仙花
画像は9日、谷山中央で写す。探しゐし柊の花帰路にあり柊の花
画像は7日、谷山中央で写す。水呑みへ鳥屋出るおんどり石蕗の花鳥屋の読み:トヤ。石蕗の花2
画像は7日、谷山中央で写す。極月にすでに咲き切る更紗木瓜更紗木瓜
画像は7日、谷山中央で写す。木に登り冬木の手入庭が欲し歳時記によると、松手入は秋の季語、松以外の庭木の手入れは無季らしい。冬木の手入
画像は2日、ベランダから写す。恐竜はかくや枯野のクレーン群ブックマークの「両吟~良流娯とターボ」を更新しました。枯野のクレーン群
画像は2日、谷山中央で写す。門脇に青白咲く八手かな手許の歳時記によると、鹿児島地方には近隣に伝染病が発生すると、聚落や家の入口に綱を張り八手をつるして疫病を払う風習があったという。花八手
画像は2日、谷山中央で写す。木守柿護れる枝の武骨なり数日前に載せた木守柿は、写真が気に入らなかったので別の場所で撮り直した。木守柿2
画像は2日、谷山中央で写す。今朝もまた散歩臘梅咲く小径臘梅咲く小径
画像は29日、谷山中央で写す。味知らぬゆゑ食べたくて柘榴の実柘榴の実
画像は29日、谷山中央で写す。ポインセチア不自由な身の医師やさしポインセチア
画像は29日、谷山中央で写す。多子の名を列ねし表札実南天実南天
画像は29日、谷山中央で写す。石垣の綻び冬蒲公英つづる冬たんぽぽ
画像は28日、谷山中央で写す。墨色の夜明けに点る木守柿木守柿
画像は27日、谷山中央で写す。吊し柿楽譜読めれば愉しさう吊し柿
画像は21日、谷山中央で写す。枯蔦や寄生の身たるをゆめ見せず枯蔦
画像は21日、谷山中央で写す。黄落と黄葉照応廃寺跡当県は廃仏毀釈令をばか正直に守ったらしいが、惜しいことをした。黄葉と黄落
画像は24日、谷山中央で写す。式部の実山門閾まるく耗り耗りの読み=ヘり式部の実
画像は21日、谷山中央で写す。翅張つて蝶越冬のこころざし冬の蝶
画像は21日、谷山中央で写す。冬なのにブーゲンビリア薩摩なり冬晴
画像は21日、谷山中央で写す。枇杷咲いて貧乏神めく過疎部落枇杷の花
画像は17日、谷山中央で写す。中折れの葱なき媼の畑かな葱
画像は17日、谷山中央で写す。せっかちにさっさと裸桜の木裸木
画像は17日、谷山中央で写す。眠りたし人参畑に身を投げてブックマーク「両吟~良流娯とターボ」を更新しました。人参畑
画像は17日、谷山中央で写す。山茶花や鎌倉ふらと巡りたく山茶花
画像のチロリアンランプは15日、ベランダにて写す。柔らかきランプのあかり聖誕歌チロリアンランプ
画像は12日、谷山中央で写す。柿の蔕きれいに遺し鳥去れり柿の蔕
画像のダイアモンドリリーは14日、ベランダで写す。頼もしくしゃきっと冬咲きリリーかな冬咲きリリー
画像は12日、谷山中央で写す。石蕗の花治療を辞する患者をり高額という理由で。石蕗の花
画像は12日、谷山中央で写す。茶が咲きて睫毛をながく嬰児寝る茶が咲きて
画像は今日、谷山中央で写す。帰りなんいざ冬萌の谷山へ8度めの治療を終えて退院した。これまでと違って、再度入院の予約は必要なかった。冬萌の谷山
画像は2日、ベランダから写す。鳴き交す小鳥秋霖やむを知るまたしばらく休載します。秋霖やむ
画像は30日、谷山中央で写す。駆けつづけ鶺鴒の肢透明に鶺鴒
画像は10月30日、谷山中央で写す。習ふべし残花初々しき木槿木槿の残花
画像は30日、谷山中央で写す。過ぎてから香る木犀引返す木犀
消防車がやってきて、園児たちに内部を公開した。画像は28日、ベランダから写す。帰路ひそと信号守る消防車消防車
画像は26日、吹上にて写す。花蘇鉄東シナ海近からん花蘇鉄
画像は26日、さつま湖にて写す。渡り来て水尾末広に鴨の陣鴨の陣
画像は26日に車内から写す。場所不詳。竹の春久しのドライブつい浮かる竹の春
画像は25日、谷山中央で写す。鬼灯や齢より老けゐし祖母恋し鬼灯
画像は24日、ベランダから写す。雲のいろ黒から白へ在祭*ブックマーク「両吟~良流娯とターボ」を更新しました。在祭
画像は20日、谷山中央で写す。秋の蝶翅かたく閉ぢなに待つや秋の蝶
画像は20日、谷山中央で写す。ふらつくも転ばずにすむ秋の路地凭りかかるところがいくらでもあった。秋の路地
画像は20日、谷山中央で写す。桜島しづか極楽鳥花澄む極楽鳥花だけでは有季俳句にならない。この花は桜島の灰を浴びると、こびりついて普通の雨が降った程度ではきれいにならないので、ここしばらくこの辺りに降灰はなかったようだ。極楽鳥花澄む
画像は20日、谷山中央で写す。藤袴そろりと起つもたちくらみ歳時記によると絶滅危惧品種だそうだ。民家の前庭の藤袴を眺めているうちに、疲れたのでしゃがんだ。治療の副作用により貧血状態なので、立ちあがるとき細心の注意を払ったが。藤袴
画像は蔵出し。ベランダから写した。乱れてはすぐ直る列鶴渡る歳時記によると「鶴来る」「鶴渡る」は秋、「鶴」「鶴凍つ」は冬、「鶴帰る」「鶴去る」は春の季語。*ブックマーク「両吟~良流娯とターボ」を更新しました。鶴渡る
画像は数珠珊瑚。17日、ベランダで写す。珊瑚樹やわが家の宝石ベランダに歳時記によると、珊瑚樹は一年通じて存在するが、10月頃に実が赤くなるので、秋の季語なのだそうだ。珊瑚樹
画像は14日、谷山中央で写す。凍蝶や鋪道の模様になりきつて凍蝶(冬季)の読み=いててふ凍蝶
画像は14日、谷山中央で写す。花芯抱きそのまま動かぬ秋の蜂秋の蜂
画像は14日、谷山中央で写す。がんばれと薄に頭撫ぜられる新薄
画像は13日、マンションの通路で写す。鳥騒ぐ首めぐらすと柿たわわ8日ぶりに退院、拙宅のドアを開けようとすると、背後で鳥声が聞こえた。民家の柿の木に色鳥がたかっているのだった。近日中にその生態を撮りたいと思った。柿たわわ
画像は3日、ベランダで写す。七度目の入院金柑色づくもしばらく日記を休みます。金柑
画像の野牡丹は9月29日、谷山中央で写す。存へて一輪凛と夏季の花ことしは日記に紫陽花も百日紅も載せなかった。夏季の花
画像は9月29日日、谷山中央で写す。鴨来たるまたも入院迫りゐて歳時記によると鴨は冬季だが、「初鴨」「鴨渡る」「鴨来たる」は秋季。鴨来たる
画像は9月30日、ベランダから園舎を写す。自立まづ傘さす園児秋時雨秋時雨
画像は29日、谷山中央で写す。秋の川光と水と戯れてブックマークの「両吟~良流娯とターボ」を更新しました。秋の川
画像は27日、谷山中央で写す。照紅葉久しの散歩こころ燃ゆ照紅葉
画像は27日、谷山中央で写す。コロナ禍に正門閉ぢて運動会運動会
画像は25日、谷山中央で写す。鶏頭花つまんで仕上ぐ和菓子かな鶏頭花
画像は25日、谷山中央で写す。つまづくと出直すピアノ白芙蓉白芙蓉
画像は24日、谷山中央で写す。井戸涸れて水の精らし彼岸花彼岸花
画像は今朝、谷山中央で写す。割拠して目抜通の曼殊沙華ドクターストップにより、2回にわたって退院が延期された。曼殊沙華
画像は今朝、ベランダから写す。朝の霧二重の山に濃く淡し昨日再入院の予定だったが、病院がスタッフを確保できないとして計画休院、今日に延期になった。朝霧
画像は今朝、ベランダから写す。颱風裡電線ひくく唸り出す台風が去るまで停電が心配だった。颱風裡
画像はきょう、マンションの通路で写す。颱風や高階にゐて備へなくテレビは未曽有の台風が今夜来襲、今からでも間に合うから備えよと、繰り返して説教している。家人はエレベーターでポリタンクを半ダース携えた住民と一緒になったそうだ。颱風
画像はきょう、ベランダで写す。ベランダが花野に総の野花咲き総の読み;フサ。台風を控えて家人がベランダを片付けていた。鉢植えの花の名を訊ねると、かつて棲んでいた北総の山野で採取して、植物図鑑で調べたものの判らずじまいなのだそうだ。花野
画像は4日、ベランダで写す。秋薔薇小振りながらも深紅たり手持ちの歳時記で秋薔薇を季語として載せているのは角川俳句大歳時記だけ。四季を通じて咲いているので季感が薄いせいか。読み:アキサウビ(推定)秋薔薇
画像は3日、自宅から写す。茉莉花の名を忘れても香に憶え数年前に知覧の武家屋敷の庭木の花の清楚な感じに魅了され、花舗で鉢植えを買って、毎年この時期に咲く花を眺めて過ごしてきた。ことしも咲いたが、入退院のどさくさで名前を忘れてしまっている。家人に訊くと、鉢植えにまだ名札が挿してあるという。ニオイバンマツリカと読めた。「俳句の花図鑑成美堂出版」によると茉莉花の季語は晩夏。サブの別名は素馨、ジャスミン。ジャスミンの方が普及していると思ったが。茉莉花
画像はきょう、マンションの通路から撮影。廃屋や外向いて咲く海紅豆入退院を繰り返しているうちに、隣接の社宅から人影が消えた。ブックマーク「両吟~良流娯とターボ」の№15「流れ星」が満尾となり、更新しました。海紅豆
画像は29日、自宅から写す。わが街に黄色い電車秋景色数年前にJR指宿・枕崎線が高架になった。秋景色
画像はきょう、ベランダから写す。たまゆらの退院湾越し山澄みて帰宅6日目にしてようやく秋晴。錦江湾の向こうの大隅半島の山が撮影できた。山澄みて
画像は今朝、ベランダから写す。山腹の聚落撫ぜて秋の雲秋の雲
画像は28日、ベランダから写す。日々静臥首尾気づかせぬ秋の雨秋の雨
今朝、ベランダで写す。暴風にびくともせぬ金柑たり句跨り(575と整っていない)なのに、一句として17音に収まっている句が結社内では高く評価されたものだった。金柑
入院記は個人情報に抵触すると判断し、削除しました。入院記は削除
7月31日、病室から写す。朝焼やコロナ禍の世に遠く棲み5度目の入院、また日記を中断します。入院記「朝焼」
画像は7月29日、ラウンジルームから写す。萬緑の溢れんばかり無人島数カ月前、桜島近くの無人島を元住民が訪ねるというテレビのドクメンタリー番組を観た。病院から島を見つけて、あの島の話だったかと思ったが、事実かどうか。3日間日記を休んだが、高熱を伴う感染症を患い緊急入院したため。白血球および赤血球を減らす治療を余儀なくされているので、普通なら市販の風邪薬で間に合うのに3日間点滴生活を送り、医師や看護婦から不摂生を窘められた。入院記「萬緑」
画像は7月30日、ラウンジルームから写す。家古びこんもりとして青簾冬は次句のように、丸裸に刈り込んで日差しを室内に誘いこむ。枝打つて隣へ声を近くせりいつこ入院記「青簾」
画像は7月13日、ラウンジルームから写す。夕凪や船へクレーン辞儀のさま船が入港しないと、クレーンは稼げない。入門記「夕凪」
画像は7月29日、病窓より臨む。月涼し小康のいま文(ふみ)書かな同世代の知人は大方メールアドレスを持たない。万年筆を持参しなかったことを後悔しながら時候の挨拶を記述し、相手のご機嫌をうかがうとともに日ごろの筆不精を詫びてから本題に入る。入門記「月涼し」
画像は7月27日、病窓より写す。天国に見ゆ山上の避暑ホテル山の上の涼しげな建物は、司馬遼太郎も泊まったことのあるという観光ホテルと知った。入院記「避暑」
画像は7月26日、病室にて写す。暑苦し一つ目小僧に見張られて病室の天井近くに監視カメラか監視鏡が設置されているのは、入院してすぐに気がついた。標的はわがベッド。夜中にトイレに行こうとして起きると、看護婦が駆けつけた。入院記「暑苦し」
画像はナース・ステーション。7月29日写す。再三の入院些事なり戻り梅雨4度目の治療のためナースステーションを訪ねると、担当職員が入院手続きを事務的に済ませた。すでに50日、同じ屋根の下で暮らしているので昵懇になった看護婦も多いが、気がつかないのか、気がつかないふりをしているのか、みなパソコンから視線を逸らそうとしなかった。入院記「戻り梅雨」
画像は7月12日、共同洗面所から写す。病棟に老いらくの恋梅雨霽れてウィキペディアによると、プラトニックラブは死語と化してしまったそうだが、共同洗面所の隅の患者同士の語らいを瞥見していると、老人の世界では生きていると感じた。4回目の治療のためまた入院、しばらく日記を休みます。入院記「梅雨霽れて」
画像は7月9日、病室にて写す。老眼に夏の看護婦まばゆくて朝、いつまでも寝床でぐずぐずしていると、看護婦がカーテンを開けに来る。入院記「夏」
画像は7月10日、ラウンジルームにて写す。副作用なきかに梅雨のテレワーク初めての入院のとき、隣室からテレワークの声が聞こえてきたと載せたことがあったが、声のぬしとおぼしき患者とラウンジルームで会った。この病気は投薬の副作用との闘いであるが、高倉健がいかに立派に闘ったかを看護婦から聞かされていた。爪の垢でも煎じて飲みなさい、といいたげに。入院記「梅雨」
画像は7月9日、夕食時に写す。病院の豆腐丈夫や夏灯丈夫の形容を思いついたのは,丈夫願望のためか。すき焼きにすれば角が崩れなくて良さそうだと思ったが、食指は動かなかった。入院記「夏灯」
画像は12日、病室で写す。日曜のナースおめかしさくらんぼ日曜の朝食にクランボがふたつ添えてあった。夜勤明けの看護婦たちは配膳を終えると、おしゃれしていそいそと出かけるのだった。入院記「さくらんぼ」
画像は7月10日、ラウンジルームにて写す。連絡船夏へ粧ふ青と白ブックマークの「両吟~良流娯とターボ」を更新しました。入院記「夏へ」
画像は7月12日、ラウンジルームにて写す。力こぶだらけの入道雲湧けり入道雲
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