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アルコール依存症:Nouti思考のNoutiブログ https://nouti.hateblo.jp/

塞翁が馬。Think Simple。 夫はアルコール依存症という大きな病気を患い、そして回復しました。30代、生き直しをするNouti/のうてぃが日々地面に足をつけて平安と落ち着きを大切に生活をする日々。

アルコール依存症の夫を持つ妻Nouti/のうてぃのブログ。アルコール依存症と真正面から向き合った日々を書いています。

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2017/04/05

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  • 最近の気づきー全体の中の一人であるという意識

    私の中にあった特徴の一つに、自分の異なる背景や理解を持つ人に対して、なかなか寛容になれなかったということがあります。 もちろん他人に対しては、世間体があるのでおとなしくしていたりもするんですが、夫に対しては、それがすごく顕著に表れてしまって、非常に攻撃的になってしまって、自分を押し通そうとすることが何度もありました。 もともとそういう性質を持っていたのに、夫のアルコール依存症という病気になったことで、ますます私がその立場をとることを優位にさせてしまって、自分の支配的な傾向というのが、顕著に表れていたなという風に思います。 今思うと、夫はそもそも男であり、また環境も全然違うようなところで育った人…

  • アルコール依存症と毎日喧嘩

    アルコール依存症の夫と毎日バトルを繰り返していた日々の時は、私は世の中の夫婦は、喧嘩というものがあるのが当たり前で、そして口論があるのも当たり前で、男女がぶつかり合うのは当たり前だと思っていました。 夫婦仲が非常に良くて、喧嘩もほとんどなくて、そして毎日毎日穏やかに過ごしているような人の話を聞くと、それは一部の見せかけだけ、そんなものは存在するわけがないという風に思っていました。自分があまりにも惨めだったから、拗ねていたんだと思います。 夫がアルコール依存症の真っ最中だった時に、実は私たちは引っ越しをしているんですね。マンションの一室から一軒家暮らしに変わりました。 家も広くなって、この当時の…

  • 妻の態度が夫の飲酒を加速化させていたことを認めた

    こんにちは。Nouti です。 家庭の中で、大変な問題が起きた時、大きな問題に直面した時、どのようにしていますか。 夫が飲んでいた頃の私の思考というものは、 問題=解決しなくてはいけないもの、 問題=あってはならないもの、 という方程式が常に頭の中にありました。 そして、なぜか、 私には、その問題を解決する力があり、私は解決しなくてはならない というそのような義務感を持っていました。 なぜそのように思ったかと言うと、 私はアルコールを飲んでいないが、夫は飲んでいる。 そして諸悪の根源はアルコール。 この考えが私の頭の中を支配していました。 飲んでいる側が問題であり、飲んでいない側は飲んでいる側…

  • 依存症の話をできなかった私

    こんにちは。Noutiです。 しばらくブログの更新があいてしまいました。いつの間にか、10月の終わりになっていました。 最近思ったのは、私にとって、アルコール依存症と、ガチガチで関わったことは、やぱっりすごく大きいことで、簡単に人に話せるものじゃないんだなということです。 夫もソーバーになって何年も経っているし、なんか、もう過去のこととして、さらっと話せるのかなと思いきや、そうじゃない自分がいて、自分が自分に驚いたということがありました。 私は、家族の病気と言えば、夫だけでなくて、他のメンバーもそれなりの病気を経験しているんです。 そして、夫以外のメンバーのことについては、もし機会があったとき…

  • 夫のことで時間を使うのではなく、自分のやるべきことを進めていく

    アルコール依存症の夫と暮らしていた時に、私の中ですごく大きな課題だったのが、やるべきことをやるのか、やりたいことをやるのかということでした。 もちろん、これは夫がソーバーになってからも同じ課題です。 やるべきことをやるのか、やりたいことをやるのかというのはどういう意味かと言うと、 私は夫がアルコール依存症で本当に毎日が大変だった時に、自分の頭の中ではやるべきことが分かっていても、やりたいことを選んでしまう自分と何度も対立していたなと思います。 例えば、お酒を飲んでる夫を観察してしまうこととか。今日もお酒を飲んでるのかな?とか。夫に一言何か言ってやりたいなとか。 そういうことは私の中で全部やりた…

  • 共依存バリバリで夫と完全に感情がシンクロしていた時の話

    夫が飲んでいた頃っていうのは、私の感情は本当に夫とシンクロしていました。 夫が怒ってたり怒鳴ったりしている時は、私ももう敵意丸出しで半端なく怒ったりしてるんですね 。 でも逆に夫が自分のお酒の影響で大変なことをしてしまったりとか、家に穴を開けてしまったりとか、そんなような現実と向き合ってかなり落ち込んでる時っていうのは、私もだんだんと落ち着いてくるというか、今度はかわいそうだなっていう風に思ってくるんですね。 やばいくらいシンクロしてる 共依存っていうのは本当に、相手にすごく依存してるから、感情まで依存しているっていう事が起きるんです。 次第に、私も夫も、待つっていうことを学んだんですね。 つ…

  • アルコール依存症の妻Noutiに潜んでいた深い闇

    夫が飲んでいた頃、私は誰にも助けを求めることができず、最初の数年は一人で戦っていたんですね。 まあ、その時は、そもそも病気だという認識すらなかったんです。 でも、助けを求められなかった原因の一つに、 人目を気にする というのがありました。 人目!? どの目!? って感じなんですが、人から○○に思われたくないってずっと頭の中にあったんですよ。 頭の中で考えていることって活字化されていないから、○○が抜けているんですね。 ○○ってなによ!! って感じなんです。 人からの後に、空白の一秒があって、思われたくないって続くんですね。 で、ここの○○の部分、 どう思われたくないの!?って、ある日はっきりさ…

  • で、なんでお酒飲むの?

    アルコール依存症がどうしてお酒を飲むか、 知ってもどうにもならないよー! って昨日ブログで書きました。 nouti.hateblo.jp なのに、今日はその真逆で、 なんでお酒を飲むか? についての話をしたいと思います。 私は、このブログ記事で書いた通り、どうしてお酒を飲むか?をずっと考えていたんですね。でも、もちろん、ずっと考えているってことは、アルコール依存症の本人である夫に、 どうしてお酒飲むの? って聞いているわけですよ。 そして夫も答えているわけですよ。 理由は、 寝るため。 答えているんですね。多分1,2秒で。 でも、私が、 その答えは、答えになりません!!!! ってしているから、…

  • 依存症当事者じゃない妻が「どうしてお酒を飲むの?」って知ってもどうにもならない

    私は夫に対してよく思っていた質問の中で、 どうしてお酒を飲むの? なんで飲むの? っていうその質問がずっと、頭の中にありました。 でも今の自分だったら、多分こうやっています。 それ知ってどうなるの?! 知ってもどうにもならないことを知りたい。知ろうとすることがすごく自分にはありました。 あとはそもそも知ることができないことに対して、知ろうとしているということも自分にはすごくありました。 全て一言で、まとめれば、 コントロールできないことに対して、コントロールしたい という思いでした。 バリバリイネイブリング。 知れたらなんか、自分でできるとでも勘違いしていたようです。 何もできないよーーー! …

  • 夫が巨大焼酎ボトルを買った日のこと

    今回は、ちょっとした日常のエピソード紹介したいなと思います。夫の飲酒がかなり進んで、もう完全にアルコール依存症になっちゃた後の話です。 夫ももうわかっているんですね。好きで酒飲んでいるわけじゃないって。 だって、苦しそうな顔して飲んでいるし、飲みたくて飲んでいるというより、飲まなきゃいけないから飲んでいる状態。 典型的な依存症症状。つまり、コントロール不可の状態です。 で、そんな時、だんだんと夫だって、馬鹿みたいにお酒にお金を使っているの、ほとほと嫌になってきているんですね。 そんなある日。 私と一緒に業務用スーパーに行ったんです。 多分その時が人生はじめての業務スーパー。 夫一緒に、こんな量…

  • お酒を超がつくほど飲まない私は、夫の飲酒を全く共感できず・・・

    私は、超がつくくらいお酒飲まないです。 アルコール依存症の妻の方で、お酒好きな方いらっしゃいますか? 私の場合は、超がつくくらいお酒飲まない人だったから、なおさら、夫の飲酒が精神的にきつかったです。 だって、自分が飲まないから、 共感ができない んです。 そりゃ飲みたくなるよね~ っていう、こういうのがまるでできない。 頭では思えても、心では感じない。 むしろ、 なんで!??? なんで飲むの!??? って質問の方が先にきてました。 お酒を普通に飲む、依存症じゃない妻だったら、多分夫のアルコール依存症も、もっと別の目で見れたのかな。 だからと言って、お酒が飲める自分でありたかったわけじゃないけれ…

  • 依存症の家族会・自助グループについて思うこと その2

    以前書いたこのブログを取り上げます。 nouti.hateblo.jp このブログ書いたのは、今から3年以上も前。 3年経って、読み返してみました。 このブログの中に言葉の中で、特に引っかかったものを3つ取り上げて青字で書きます。 では、いきます~! 家族会は行き続ける所ではないとも思っています。 → 現在の私もこの考えは変わらず。 家族会で、一生続けます!と言っている人もいるけれど、あんまり先のことは考えなくていいと思います。 結果的に一生続けるかもしれないけれど、狙って一生続けなくてもいいし、宣言しなくていい。 夫と一生結婚し続けます。そう誓ったからです。ってことばかり意識していたら、なん…

  • 自分の共依存が暴露された瞬間

    私は夫がアルコール依存症になった時に、 自分は人生最大のくじを失敗してしまった っていう風に思ってしまったですね。 なんだろう。 まるでキャンディのはずれを引いたかのようなそんな感覚を持ってしまったことがあるんですね。 なぜ、こういう発想を持ってしまったかっていうと、私の中に、 私はこの人と一緒になることによって幸せになる っていうのがあったからなんですね。 「によって」この言葉がかなり危険ワードでした。 結婚っていうのを、 この人と一緒になると幸せになる っていう風に考えてたんです。 で、それはめちゃくちゃ依存的だったことに気づきました。 ちなみに、依存の反対は自立です。 この人と一緒に幸せ…

  • アルコール依存症の家族の問題を別世帯家族に伝えるべきか否かの話

    こんにちは。 Noutiです。 今回は家族がアルコール依存症になった時に、家族以外の両親や親戚に伝えるか伝えないかについて話したいと思います。 私の経験です。私の場合は伝えませんでした。ただし、夫がお酒を持ち歩いていたので母にばれました。 ただ、私が母に伝えてなかったので、母は空気を読んでスルーしてくれました。ただでさえ、夫のアルコール依存症の問題で辛い状況を抱えているのに、母にまで色々あれや、これや聞かれたら精神的に疲れますから、スルーしてくれてほっとしました。 私の父と兄弟は、私の夫のアルコール依存症のことは知りません。 次に夫の家族についてですが、夫の両親には伝えました。ただ、なぜ伝えた…

  • TEDからーアルコール依存症は病気ー医療介入で治していくこと

    こんにちは。Noutiです。 今回は動画を紹介したいと思います。 www.youtube.com 日本語字幕で設定しました。字幕出ていますでしょうか? この動画は、実際のアルコール依存症を経験された本人の方のエピソードです。 私はこの中で特に心に残ったのが、アルコール離脱症状というのは自分では全くコントロールできないというところ。 やっぱりそうだよねーって再確認しました。 アルコール依存症というのは、コントロール生涯の病気。 周りの人は、どうしてお酒をやめないんだろうか!?とか思ってしまうけれど、やめるとかやるとか、そういうこと自体がそもそも意思が機能している前提になっていますよね。 動画の中…

  • アルコール依存症は自分のしたことを覚えてないということについて

    私の夫は現在飲酒をしていません。お酒が家に全くないし、アルコールに関する問題も一切ないです。 アルコール依存症で暴れていた日々が随分昔のようにも感じますが、それでもふと思い出すとつい最近のようにも思い出すことがあります。 それで昨日ふと思ったのですが、私の夫は食べ物に関して好き嫌いがあまりないんですね。私はこの間、麻婆豆腐を作ったんですが、失敗して、おいしくないんですね。はっきり言うと、まずいです。 あまりにもまずいので、私は多分相当まずそうな顔をしていたんだと思います。でも夫はそれを全部食べました。そしてこの後夫が言った一言に私は強烈にびっくりします。 びっくりしすぎてはっきりと言葉が覚えて…

  • アルコール依存症に対して、辛いんですアピールが全く効かなかった話

    今回は、自己憐憫が全く効果なかった経験を紹介します。 私がアルコール依存症の夫と関わる中で、自分が死にそうになって、自分が苦しくなって、自分が地獄いるような世界を経験しました。そして、夫がアルコール依存症だということが分かった初期の頃に、よくやったこと。 それは、私は、かわいそうなんですアピールです。 夫もアルコール依存症の病気の進行が、それほど進んでいない時には、このかわいそうなんですアピールはかなり効果を持ちました。 当時、私と夫は結婚前で、まだ別々に暮らしていて、私のかわいそうなんですアピールを聞いて、私の家に飛び込んできてくれて、私を慰めてくれたりとか、僕はもうちょっとしっかりしますと…

  • なぜ、夫はお酒を飲むのか!?の質問をいつも考えていた私

    私の頭の中に、考えても仕方ないとわかりながら、いつもあった質問。 それは、 なぜ、夫はお酒を飲むのか!? という質問です。この質問を怒りの気持ちと共にずっと持っていました。 ちなみに、答えは、 お酒を飲まないとやっていけないから。 ですよね。 答えは、知っているんです。知っているなら、なぜ常に質問を持つのかというと、 その答え、納得したくない! からなんですね。 だから、いつまで経っても、この質問を頭の中に入れて、自問自答するっていう。本当、無駄なことしていたなと思います。 私の本当の葛藤はこれでした。 なんで、お酒飲まないとやっていけないくらいまで、我慢したんだよ!!!! って怒りでした。 …

  • アルコール依存症が酔っ払いの時手助けをしていいのか?

    こんにちは。 アルコール依存症者が酔っ払って、ふらふら歩いてる時に、妻は手を出してあげてもいいのか?手助けしてあげてもいいのか?ということについて、私の経験から、今回は書いていきます。 アルコール依存症が酔っ払って、まともに歩くことができない時には、私が精神的に余裕がある時は、手助けをしてあげました。 そんなことをしたら、イネイブリングになるではないかという風に思うかもしれませんが、既に相手は酔っ払っていて、寝室に行くにも、自分がまともにも歩けないので、何が起きてるかもあまり分かっていません。 私が手助けをすることによってのメリットは、転倒のリスクが減ることでした。あとは、家が破壊されるのを防…

  • 依存症本人が依存症であることを否認という病気。

    アルコール依存症の病気で最も難しいことの1つに否認という症状があります。つまり、本人がアルコール依存症であるということを否認するんです。 アルコール依存症の病気のために、日本で承認されている薬はあります。 病院に行って、アルコール依存症だと診断されると薬が処方されます。 ただ、この薬は断酒維持のための薬、もしくは飲酒量低減のための薬なんです。 つまりどちらもお酒をやめる、控えるということを助ける薬なんです。 つまり、アルコール依存症を本人の方がもう既にお酒をやめたい、お酒を減らしたいという風に心から思っているという段階になって、初めてこの薬の話になるわけです。 でも、本人がアルコール依存症であ…

  • 生きていることが奇跡:アルコール依存症は生死を彷徨う病気

    私の夫はアルコール依存症という病気になってしまい、そして回復しました。依存症からの回復は、奇跡だと思います。私はアルコール依存症の渦中で、本当に病気の症状がひどい時に、何度も夫の死を覚悟しました。時には、私自身があまりにも精神的に疲弊してしまって、自分自身が消えてなくなってしまいたいような気持ちにすらなったことがあります。前回、「ウォルト・ディズニーの約束」という映画を紹介しました。 nouti.hateblo.jp ネタバレとか、配慮せずにここでは書きますが、この映画の中に出てくるシーンの中に、アルコール依存症の夫を抱えた妻が、自殺未遂をしようとするところがあるんですね。私には、彼女の気持ち…

  • アルコール依存症:映画「ウォルト・ディズニーの約束から」②

    前回、ウォルトディズニーの約束の映画について書きました。 nouti.hateblo.jp 前回記事を書いた時はまだ半分しか見ていなくて、最後の半分を見ていませんでした。そして、ちゃんと最後まで見終えました。 そして最後まで見えて、やっぱりさすがディズニーの映画だなと思いました。 最後はハッピーエンドでした。 ハッピーエンドという言葉がふさわしいかどうかは分かりませんが、心がほっと温かくなるような、そんな終わり方でした。それでも、この映画はやっぱり私にとっては、最初から最後までアルコール依存症の父親とそれから、娘の回想の映画が主になってしまいました。 メリーポピンズという素晴らしい作品を書かれ…

  • 飲酒量のチェック:まるでもっと、苦しみたいようなことしていました。

    私は、夫が飲んでいた頃に、「苦しみたくて苦しんでいるような行動」がいっぱいありました。 その一つを今日は紹介したいと思います。 それは、飲んでいるお酒の量をチェックするということです。 今でも覚えているのが、夫は飲酒量が増えてくると、焼酎からアルコール度数の高いウイスキーに変わります。 ウイスキーは 30cm ほどの高さの大きな瓶です。 私は瓶に油性マジックで線を引きました。それほど大きな線ではなくて、目立たない線です。 夫は酔っ払っていましたので、線には気づいていなかったかもしれません。 そして1日の終わりに、自分がつけた線を見ました。そしたらその線から、かなり量が下がっていました。もちろん…

  • 依存体質をやめていく:自分の感情をちゃんと自分で処理する始め方

    依存体質は、ここでは、「自分で、自分を幸せにできない」ということを意味しています。なので、決していいものではありません。私はすごく依存体質が強い人間でした。そして、自分には依存体質が強い人間だなっていうことは、夫がアルコール依存症になったことによって、明らかになりました。 自分が悲しみを感じたり、イライラしてる時に、この私の悲しみとかイライラを癒して!っていうのを、人に求めてしまうところがあるんです。 これが依存体質です。 例えば、夫の調子が良かったら、私は少しイライラしなく済むとか。夫が幸せそうでいてくれたら、私もなんとなく幸せになれるとか。自分が内側から幸せを感じたりとか、イライラをするの…

  • アルコール依存症という病気で苦しんでいることを隠したかった私

    私は、自分の家族がアルコール依存症であるというのを、家族にも、そして身近な友人にも、ずっと隠していました。 下記の記事でも書きましたが、隠していたので、助けを求めるということは全然できませんでした。 アルコール依存症に対して、恥の意識が強くて、助けを求められず、平然を装っていた私 - アルコール依存症:Nouti思考のNoutiブログ どれくらいのレベルまで隠していたかというと、かなりのレベルだと思います。私は、たまたま話していた人が、何かの会話の流れで、生い立ちの話になって、アルコールに苦しんでいた過去があるというのを話してくれたことがありました。普通なら、そんな告白を聞いたら、チャンスと思…

  • アルコール依存症:「ウォルト・ディズニーの約束」の映画から

    ディズニープラスで、「ウォルト・ディズニーの約束」という映画を見始めました。全部は見終わっていなくて、あと半分くらい残っています。 このブログは、アルコール依存症のことがテーマのブログです。ネタバレとか、映画の内容とかを、気にせずに書いています。 なので、ネタバレとか、映画の評価などに繊細な方は、ここでストップしてくださいね。 ___ 私がこの映画を見た理由は、特にないんです。ただの娯楽です。私はディズニー・プラスを契約しているのですが、面白い映画ないかな~なんて思って、映画を探していました。その時に、たまたま見つけた映画が、「ウォルト・ディズニーの約束」です。 映画を見るとき、ほとんど一気に…

  • アルコール依存症に対して、恥の意識が強くて、助けを求められず、平然を装っていた私

    私は、夫の飲酒の問題が明らかに普通ではないということを、薄々と分かっていながらも、助けを求めませんでした。 夫と出会う前まで、「アル中」という言葉は知っていましたが、「アルコール依存症」という病名を知りませんでした。夫が、アルコール依存症かもしれないと、気づいても、大げさな話にしたくなくて、人に助けを求めることは全然できませんでした。助けを求めなかった理由は、私の中にあった「恥の意識」がすごく大きかったです。そもそも、他人の問題のことについて、自分の恥として、自分ごとにしてしまうところが、すごく共依存的でした。また、他人の問題に対して、「恥」と認識するところも、すごく、人を裁いてしまう心の態度…

  • 「早くお酒をやめてほしい」とずっと思い続けていた私

    私は夫に、ずっとずっと「早くお酒やめてほしい」って思っていました。思いすぎて、疲れて、自分が死にそうになるくらい、本当にずっと思っていました。でも、これって本当に無理がある考え方だったなと、今は思います。 依存症というものは、自分が依存症だと自覚するのにも、自覚してから、治すまでも、また治してから回復するまでも、時間がものすごくかかるんです。当たり前です。だって、依存症だから。簡単にやめられるなら、依存症じゃないです。 本当に時間がかかるので、せっかちで、何でも早く結論を求める私には、壮絶でした。 依存症は、自分にはコントロールができなくなって、依存せずにはいられないから、「依存症」なんです。…

  • アルコール依存症の人が酔っているときに、怒りやすいのはとても普通です。

    アルコール依存症の当事者は、日々、アルコール依存症という自分ではコントロールできない病気に束縛され、自由を奪われ、とても苦しい状況の中に生きています。 もし、自分の両手が、鎖で縛られ、足も鎖で縛られていたら、どんな気持ちになりますか。何をするにも時間がかかります。そして、右の手で自由にできていたことが、何もできなくなります。食事の時間もかかります。 酔っている時というのは、脳が正常に機能していない時です。ある意味、縛られている状態と同じです。まともに歩くこともできないし、まともに話すこともできないんです。 もし、アルコール依存症者が日常的に怒っている場合は、2種類の怒りが考えられます。 1.自…

  • アルコール依存症の身体は火が付きやすいです。

    アルコール依存症の家族で、 アルコール依存症を怒らせ続ける人がいます。 以前のブログでも書きましたが、↓↓ nouti.hateblo.jp アルコール依存症者の、アルコールランプに、 点火し続ける家族です。 心当たりありますか。 アルコール依存症者は、身体がアルコールでプカプカの状態なのですが、 そのアルコールボディーに、家族は点火し続けるんです。 馬鹿という人が馬鹿とか、 怒る人は怒りたいから怒るとか、 それこそ、心理学では、怒らせるなどなく、その人が怒りたいから怒ると説明しているものたくさんあります。 でも、そうやって、怒っている人は、怒っている人の問題だよね~ ってしても、確かにいいの…

  • 【Noutiのこと】過去を振り返って

    最近しばらくブログから離れていて、 Twitter ばかり更新していました。 私はTwitterを更新してる時に、なぜかふと、この日本の中に、世界のどこかに、今アルコール依存症の夫を抱えていて、死にたくなるくらいの気持ちの人がポンと心に浮かんで、その人には直接会えないし、どこにいるかわからないし、どんな形なのかも全然わからないけれども、でもなぜかその人に対して声をかけたいという一言がぽーんと浮かんできます。 アルコール依存症の家族の中には、それほど悲惨で、地獄のような生活ではなく、まあまあ夫は確かに依存症だけど、まぁまぁ私はうまくいっているという方もきっといらっしゃると思います。 ただ、私の場…

  • 自分の中に湧いてくる感情に対して、自分で自分をジャッジしないということ

    私の夫は、私と比べて非常に経済的に寛大であるところがあります。 それは夫の良いところであると、頭では理解しつつも、それでも夫婦という関係の中で、経済を共有しているわけですから、夫の寛大さについていけない、あまり理解ができないということもあります。 そして同時に、夫の経済的な面での寛容さについて、自分が心の中で、ジャッジをしたり、ケチケチした思いを抱いてしまう…そのようなことに嫌気を感じてしまうことがあります。 先日夫と温泉プールに行ったのですが、その時、私たちは持ち合わせの現金が大きめの紙幣しかありませんでした。夫が紙幣を出した時に受付の女性がレジや金庫を色々と見ていて、結構時間がかかっている…

  • アルコール依存症者との喧嘩が絶えない家族へ

    アルコール依存症者と喧嘩をするということは、結構な確率で頻発するものだと思います。 あまりにも理不尽な態度や、暴力的な言動、酔っていなかったら絶対しないような様々なことが、アルコールという性質によって、人格が破壊され、その破壊された人格と対立しあうということ…これはとても苦しいことです。 アルコール依存症と対立しあう原因の一つに、責任問題があります。つまり、どちらが悪いかをはっきりさせたいという欲求が生み出す問題です。 アルコール依存症者は、常に絶えず、凄まじいほどの自責の念を抱えています。家の中ではまともに過ごせず、子供ともまともに会話できず、妻は自分に対して毎日ため息をつき、収入はアルコー…

  • どうして依存症になったかを調べている家族へ

    アルコール依存症者がどうしてこのような病気になったかということを、はっきりと説明できる人は、誰もいないということを、家族はしっかり理解していくことはとても大切です。 どこかに答えがあって、どこかにはっきりと原因を説明してくれる人がいて、そしてどこかに明確な解決策があると信じていると、私たちは完全にこの病気の迷路のような、堂々巡りのループにはまってしまいます。 アルコール依存症になった理由は、様々であり、一人として同じ人間がいないように、一人として全く同じ原因で依存症になった人がいないんです。 どうして、あの人は癌になって、どうして、あの人は癌にならず、そしてどうして、あの人の癌は乗り越えられた…

  • 慣れきった習慣を見直し成長していく

    アルコール依存症者と長く生活をしていると、アルコールという明らかな問題が、目に見える形でいつも存在しているので、常に相手の問題に目を向けてしまい、自分の中に起きるありとあらゆる問題を、簡単に相手のせいにしてしまうことにすっかり慣れてしまいます。 習慣というのはありとあらゆることに適応され、段々と自分自身の問題を自分がしっかり受け止める代わりに、人のせいにし、自分を被害者に仕立て上げてしまうことがあります。 私の中の問題の一つは、私は常に注目されるべき存在であり、夫は私のために一生懸命動かなくてはいけなくて、夫は常に私の要求を答えなくてはならず、そして私の不満足にさせるような、ありとあらゆる行動…

  • 不満の爆発

    しばらく体調が不安定な時期を過ごしていました。体調と気分は比例するなと思います。 体調があまり良くないと気分もあまり良くない… これはとても自然なことなのに、体調が良くないときに少し気を遣うような関係の中に時間を過ごすと、体調が良くなくても良いように振る舞う…つまり、そこに我慢というものが生まれます。 そして気づいたことは蓄積された我慢は何らかの形で必ず爆発するということ、爆発できる要素を捕まえたらここがチャンスと思って爆発します。 1週間ほど前、夫にかなりイライラしたのですが、私がイライラした時、その瞬間の夫にイライラしたというよりも、我慢が先に私の中にあって、それがきっかけを得た瞬間、爆発…

  • 非常に真面目すぎた私ーZoomを繋げます

    私の中の感覚的な経験ですが、アルコール依存症者の家族は、真面目な人が多いなあと思います。 基本、世話好きというか、自分が何とかしなくてはならない、しっかりしなくてはならないというふうに考える人が多いなと思うんです。 でも、病気があまりにも悲惨というか、あまりにも理不尽というか、あまりにも重すぎるタスクだから、それにどうしてもついていけない…ギブアップしようとする自分を必死で止めてしまう…本当はもう全てを手放して、もう知らない、私には無理、何もできないです…ってなればいいのに、その ラインまでいくのがなかなか難しいというのが私の感覚です。 実際、自分もすごく真面目だったし、すごく真剣に、何とかな…

  • 依存症者から言われたひどい言葉に傷ついているあなたへ

    アルコール依存症という病気の症状の一つに暴言があります。 何をもって暴言というのかは、人それぞれですが、おそらくあなたが暴言だと思うことは、100%暴言です。またアルコール依存症者と日々生活をしている中で、あまりにも理不尽な言葉を言われることに慣れてしまうと、他の人が聞いたら明らかに暴言と思うようなことも、暴言と認識しなくなってしまう程に麻痺してしまうことがあります。 なのでアルコール依存症と生活しているという時点で、自分が暴言だと思うことは疑いもなく、100%暴言だと思っていいですし、またこれ暴言じゃないのかな?っていうふうに思うようなことも、おそらくほとんどの場合、暴言です。だから相手のこ…

  • 【メッセージから】夫のお小遣い制について

    個別メッセージを頂きました。 夫がアルコール依存症です。入院したりもしましたが、結局断酒はできず、仕事には行ってますが最近またまた連続飲酒になり仕事も休んでましたが今日「仕事(現場の作業)に行くのに手持ちのお金がないと困る 」とヤイヤイうるさくいってきます。一応毎月のお小遣制でそれは今回の正月の連続飲酒で使ってしまってて、主人のペイペイをロックしたのですがそれを解除しろとうるさく言ってきます。「自分の金を自分で好きなように使って何が悪い!」だそうです。Noutiさんはご主人さんのお小遣いなんかはどうされていましたか? Y さんメッセージをありがとうございます。 まずご質問に最初に答えさせてもら…

  • 人の言動や感情的なことに反応しやすく、問題をすぐに処理したがる衝動について

    私は、人の言動や感情的なことに反応しやすく、何か起きると、すぐに問題を処理しないといけないと思ってしまう傾向がありました。 ありましたと過去形で書いていますが、今でも十分すぎるほどあります。 ただ、夫が飲んでいた頃は、夫の言動や感情的なことに、非常に反応しやすかった原因が、「夫がアルコール依存症」だからと思っていましたが、今も、全然違う他人に対して、そういうところがあるなということを自覚する時に、夫がアルコール依存症だったからじゃなくて、元々私の気質にそういうところがあったんだと気付かされます。 基本的には、人の目をよく気にしてしまう人間です。 なんでかなと思うと、やっぱり劣等感が強い、自分が…

  • 自分に都合のいい解釈をすること

    自分に都合のいい解釈をすることには2種類があると思います。 それは、他人を変えるためと、自分を変えるための2種類であり、そこには大きな違いがあると思います。 夫が飲んでいた頃、私はこんな自分に都合のいい解釈をしたことがありました。 結婚すれば変わるだろう・・・、 私が家を出れば変わるだろう・・・、 私がここまで辛いということが分かれば変わるだろう・・・、 などと、自分に都合のいい解釈をよくしていました。 その目的は全て、「夫を変えること」でした。 人を変える、人をコントロールしようとする、私の本来力が及ばないことに対して、都合のいい解釈をした内容は、ことごとく裏切られました。 事実として、 結…

  • いつも落ち着いて笑顔を絶やさないこと

    私の今の課題は、 いつも落ち着いて笑顔を絶やさないこと だなと思います。 いつもというと、完璧主義の私は、言葉通り本当にいつも?100%?なんて考えてしまいそうになりますが、決してそういうことが重要ではなくて、少しでも落ち着いて、笑顔でいる時間が少しずつ増えたな〜と感じられるような日々を送ること・・・という理解でいいかなと思います。 たまに、パソコンに向かっている時、何かをしている時、自分の思い通りにならないようなことがあると、私はすごい顔になっていることがあります。 鏡を見ているわけではないので、実際にどんな顔かはわからないのですが、何かをしながら、 「もし鏡があったら、きっと今、すごい顔(…

  • 依存症者の言動に落とし所(納得感)を見つけようとする家族

    アルコール依存症者が、自分のなすべきことを知っているかということについて、答えはイエスであり、ノーであると思います。 家族は、アルコール依存症者が、本人がなすべきことを知っていながら、できないとみることもできるし、そもそも本人がなすべきことを、本人自身がわかっていない、知っていないとみることもできます。 家族は、どうして、アルコール依存症者がこんな自己破壊的行為を続けるのかを、全く理解できなくて、どうにかして、自分の中で落とし所を見つけようとすることがあります。 その中には、「彼は病気なんだ。本当はやめたいのに、やめられないんだ。」「彼は、そもそも断酒したくないんだ。お酒を飲みたい、飲みたい理…

  • 「見捨てられない」性質の裏にあるもの

    最近、Twitterの更新ばかりしていて、ブログを全然書いていなかったのですが、ちょっと文章で書きたい思いが出てきたので、今日はブログに起こそうと思います。 私の性格というか、性質というか、習性というか、言葉はよく分からないのですが、特徴の一つに「見捨てられない」というのがあると思うんです。 これはどういう意味かというと、「(感情的に)見捨てられない」という意味です。 人に対して、たとえ距離を持ったり、もう関わるのをやめようと思っても、なぜかしばらく経つと、自分から寄っていく自分がいたり、心の中では、結構その人のことを考えたりするんです。 職場の人とか、友達とか、家族とか親戚に対しての私の反応…

  • 夫が断酒しているから、平安なのか

    今年になってからの、ブログの記事は、調子のいいことを書いているなと思います。色々な考えが浮かび、色々な思いを言葉にしてきましたが、正直心の中で、それも何も、 「結局、夫が飲んでないからでしょう!!!」 という思いがちらつきます。 何やかんや言って、夫が飲んでないから、穏やかなんでしょう、夫が飲んでないから、平常心なんでしょうと言われれば、 確かにそうだと思います。 私の平安の源が、夫の断酒に、あるかないかといえば、あると思います。でも、一方で、それだけじゃないと言いたい自分もいるんですね。 どうしてそう思うかというと、夫の断酒に、自分の平安を委ねたくないという思いだと思います。 そして、断酒と…

  • 月が巡ってくるから、記憶が蘇る

    Twitterでつぶやきたいと思ったのですが、字数制限かかかって、うまく言葉にできないので、こちらで。 正直、アルコール依存症との記憶は、うっすらしつつあります。私がブログで書き続けてきた、血生臭いことや、地獄のようなことも、もう過去というか、 あれ?何だっけ? という感じになるのですが、 でも、 月(毎月のこと)が巡ってくるんですよね。10月、12月とか、その月のことです。 この月が、思い出させることがあるんです。 あ、10月のあの日、ああだったとか・・・。 だって、12回もありますから。 ちなみに、9月とか、10月、少し重たい月の分類なんです。私の中で。 いつか月が巡っても、何も思い出さな…

  • 過去に執着して苦しんでいた2、3日

    過去を受け入れられない、 というのは、本当に非生産的で、 コントロールできないものをコントロールしようとし、 本当に意味がない ことだと思いつつも、そう簡単に切り離せない日が2、3日続きました。 でも、2、3日で、今こうして回復しているから、まあまあいいかなと思っています。 昔だったら、1週間くらいかかっていたかもしれません。 2、3日も今はそれなりに長い時間だと思うので、 できれば1日、いやもっというなら、数時間で回復したいなんて思っちゃうけれど、 でも、これは時間じゃなくて、結局、その過去に対する出来事の解釈の重さに比例するんだから、まあ、仕方ないことでもあるなと思います。 そう考えると、…

  • 10月に入って

    10月に入りました。 10月は、私にとって、特別な思いのある月でもあります。 そして、いよいよ今年も終盤に向かっているという感じを思い出させる月でもあります。 2022年は、言葉通り、本当に色々なことがありました。 変化がありました。 嬉しい変化も沢山ありました。 でも、とっても悲しいこともありました。 私は・・・私はというよりも、人は誰でもある程度そういう思いがあると思うんですけれど、 「失いたくない」 という気持ちがすごく強いんですね。 一度手にしたものは、失いたくない と。 そんな思いと深く向き合わされる1年でもあったと思います。 秋になって、外に涼しさを感じます。 このまま月日が流れて…

  • 人と比較する癖を改めたい

    人との比較というのは、私はまだまだしてしまうところがあって、 でも、もう本当に解放されたいなと心から思いました。 なぜ人との比較をしてしまうかと言ったら、 まあ、きっと現在の自分に自信がないからだと思います。 自分に自信がない時、不安な時こそ、 そんな時こそ、 人との比較をしてしまう という恐ろしい方程式が私の中にあるような気がします。 本当は、 そんな時こそ、 自分を大事にする時なのに。 人との比較をしてしまう時は、 「このままではいけない」 と感じる時が多いなと思います。 ただ一方で、 人と比較することで、 「このままではいけない」 と感じるのがより強くなってしまいます。 だから、どっちが…

  • 見て見ぬふりをする

    他人の問題を見たときに、 口を閉じられるか、閉じられないか、 ということは、関係性において、とても大きな分かれ道だと思います。 私の中にずっとあったものとして、 「見て見ぬ振りができない」 というものがありました。 衝動にも近いもので、問題を見た以上は、 何らかの形で、言葉にしないと気が済まないという思いがあったのです。 それは偽りの正義感のようなものだったかもしれません。 なぜ偽りというかというと、結局は、他人の問題を指摘して、 自分の同じような問題は見ずして、他人を責めて、 結局は人間関係を破壊するような道に繋げていたからです。 そこに平和はなく、破壊でした。 私は、 「見て見ぬ振りができ…

  • イライラしたっていいの

    昨日は、寝る前にイライラしました。 あ、イライラしているな〜と思ったのですが、一番私をイライラさせたのが、 「なんで私イライラしているんだよ!」 という、イライラしていることにイライラしているということでした。 こういうのが良くあります。 怒るのもいい、悲しむのもいい、なのに、 「なんで私怒っているんだよ!」 「なんで私悲しんでいるんだよ!」 って、自分の感情を素直に受け入れないときに、私は、よくない状態の方に進んでいきます。 なぜ現実が、受け入れられないかというと、それもまた奥が深くて、 まず一つが、目の前に起きていることを、とてつもなく悲惨なことだと「大袈裟」に捉えてしまうこと、 そして、…

  • 日々起きてくる全てのことに対して戦わない

    毎日出会う、日々の些細なことに対して、全て正面から戦う必要がないのだと気づくまで、私にはずいぶん時間がかかりました。 昨日「反応的」について書きましたが、私は起こってくる出来事、全てに対して、反応し、対応しなくてはと思い、自分のエネルギーを些細なことにどれほど無駄遣いをしていたかと思います。 どうでもいいことにエネルギーを注ぐことは、重要なことに注ぐ力を削いでしまいます。 大切なことは、どうでもいいことはどうでもいいことにする。大切なことを大切なことにする。ということだと思います。 そして、私がどう足掻いたところで、コントロールできないことは、一見重要に見えても、「どうでもいいこと」とする勇気…

  • 反応的な生き方を改める

    アルコール依存症とかかわる中で、鍛えたい筋肉というか、この考えがすごく大切だなと思うことが、 「他人がすることによって、自分が不安定になることを、自分で受け入れない」 ということです。 要は、「反応的」にならないということです。 他人の信号が赤信号になっていても、自分の信号が青信号なら、進む。 他人に影響されるな 他人に振り回されるな ということです。 言葉でいうのは、すごく簡単だけど、実際に実践するのはすごく難しいことがあります。 配偶者関係の場合は、夫は私にとって生活環境を共にするパートナーです。 同じ家に住みます。 同じ冷蔵庫を共有します。 同じ洗濯機を使い、 同じ玄関から出入りするんで…

  • 過去の写真を見ながら過去を肯定する

    携帯の中に入っている写真が、あまりにも膨大で、毎日暇な時に、チェックして、削除するのを続けています。 そうすると、昔の夫の写真を見るのですが、今改めて、まじまじと見ると、 「辛そうだな。」 と感じます。 写真なので笑顔であっても、その奥底にある悲壮感が、なんとなく、顔の表情から伝わってきます。 と同時に、私も、すごく荒々しくて、大変だった日々を思い出します。 そして、よく生きてきたな・・・と思うわけです。 色々あったけれど、私は本当に、「よくここまで生きてきた」と、自分を誇りに思うというか、労わる気持ちがあります。 そうやって、自己肯定をしています。 そうやって、夫を肯定をしています。 過去を…

  • 夫を尊敬するという決断

    私は、飲んでいる彼は「尊敬できない」けれど、「飲んでいない彼」は尊敬できると思っていました。 ただし、この基準は、「飲んでいる」「飲んでいない」に留まらず、あらゆるところに適用され、それは際限がありませんでした。 私は、怒る彼は「尊敬できない」けれど、「怒らない彼」は尊敬でき、身体に良くないものばかり食べる彼は「尊敬できない」けれど、身体に良いものを食べる彼は、「尊敬できる」、毎日目覚ましを止めて、二度寝し続ける彼は「尊敬できない」けれど、目覚ましよりも先にパッと起きて、1日を始める彼は「尊敬できる」などなど。 もう、書き出せばキリがありません。 私は、常に〇〇の条件のもとでは、「尊敬できる」…

  • 内なる不安を誰かに解消してもらいたかった私

    夫が自分の望むことを、自分が望む通りのタイミングで、自分が望むようにやってくれない時に、私は夫に、催促したり、小言を言ったりしていました。 と同時に、本当は催促したり、小言を言ったりしたくはなく、「夫のタイミングで、したいようにすればいいのよ〜」的な余裕を持ちたいと心の片隅では思っていました。 それなのに、どうしてあまり自分が望まない自分をやってしまうのかなと考えた時に、その心の奥底には、 不安 が存在していました。 私は、夫が私の望むタイミングで動いてくれ、私が望むようにやってくれることで、 安心 を得ようとしていました。 自分の内側にある不安を、自分の外側からの安心で、消そうとしていたんで…

  • 治せると思っていたアルコール依存症に対して、助けを求めた

    アルコール依存症という病、 この病はとても大きな病で、 「助け」が必要な病なのですが、私は随分と長い間、「助け」を拒んできたなと思います。 なぜか拒んできたかというと、それは私の中に勝手に見い出してしまった、 「全能性」 なんですね。 なぜか力があると思ってしまったんです。この病を、克服できる。 この家族の問題を何とかなかったものにできる。 その力が、この私にはある!!!! という、そんな勘違いをしてしまった訳です。 他人の病に対しても、まるで神のように、自分にはできる、自分には力があると、 思ってしまった訳です。 その結果、どうなったかというと、まあ、自分も随分とこの病に翻弄され、 影響され…

  • ゆっくり回復を見守ります

    長い間、アルコール漬けの生活をしていた人が、いきなりアルコール断ちをしても、神経が色々とやられているそうで、回復まで年単位で時間がかかるそうです。 断酒から3年以上とかよく言われています。 うちの夫の場合は、継続断酒から間もなく1年という段階なので、まだまだ回復途上です。 最初の頃は、私は、断酒=元に戻ったみたいな感覚を持ってしまい、一気に色々なこと要求をしたりして、沢山失敗しましたけれど、今はだいぶ、回復中の自分であると同時に、回復中の夫を客観視できるようになったかなと思います。 この1年を振り返っても、夫はかなり変わりました。緩やかではあるし、もちろん、アップダウンもあるけれど、確かに回復…

  • 他人の行動や言動に反応しやすい自分

    私の中にある、「反応の仕方」に、 他人が不機嫌な顔をしていたり、イライラしていたりすると、自分まで心がザワザワするというのがあります。 夫に対してだけでなくても、他の人に対してでもです。 ただ、うまくいった例もあります。 先日、仕事からお腹を空かせて帰ってきた夫は、少しイライラしていました。 その日は家でグリルをする予定だったのですが、私の準備が遅いとか、まだこれができていないのとか、やたら当たってくるんです。 しまいには、お肉に塩胡椒を振ってないことにイライラして、お肉をボーンと机に音を立てて置いたりしていました。 私はできる限り、 「のらない」 ようにしました。怒りにのらないようにするんで…

  • 感情を麻痺させて自己防衛してきた日々

    アルコール依存症の夫が、アルコールを飲んで、感情を麻痺させるように、 私の場合は、 「期待しない☟」「希望を持たない☟」 ことで、感じない努力をいつの間にか持っていました。 行き場を失った感情は、ある日突然、爆発し、結果的には、感情のジェットコースターに巻き込まれることもしばしばありました。 そして、ジェットコースターは疲れると知った後は、不快感情を、すぐさま打ち消す方法もいつの間にか習得していました。 それは、 嫌だな〜 と思った瞬間に、一気に自己防衛に走るんです。 傷つけられそうだなと察したら、一気に傷つけるんです。 そうやって、自分の感情と向き合わないことをずっと続けてきたなと思います。…

  • 自分が怒ることで相手を変えようとしていた!?

    自分が怒ることで、相手を変えようとすることを、私は夫が飲んでいた頃、よくしていたと思います。 私が、とてつもなく怒る・・・限界まで怒ることで、 「私、もうこれ以上、無理なのよ!!!!」 と夫に示すんです。 すると、夫が、 さすがにやばいな! と思ったのか、何かしらの・・・もちろん、大小あれど、何かしらの行動をしたりするんです。 例えば、皿洗いを始めたり、洗濯機を回したり・・・お酒の空ボトルを捨てに行ったりするんです。 本当に。 すると、私の気持ちは、 へえ〜夫、やるじゃん って少し収まるんです。もう、めちゃくちゃ単純です。 そして同時に、しめしめとなっちゃうんです。 それは、心の奥底で、 限界…

  • 「夫ほど私は悪くない!!!」と考えることで・・・

    アルコール依存症の夫がいる時に、よく思っていた思考が、 「夫ほど私は悪くない!!!」 の考え方でした。 夫がはちゃめちゃなことをすればするほど・・・ 「夫は私ほど悪くない!!!」 の思考がより強固になり、より確信に変わりました。 でも・・・ 実は、 「夫の方が私より悪い!!!」 と考えることで、どれほど私が、勝者の味を噛み締めていたのか、 それによって、どれほど私が自分の劣等感と向き合わずに済んだか・・・。 私だって、それなりに得してたってことです。 結局、自分のために、都合のいいように相手を悪役にし、 都合のいいように利用していたってことです。。。。 反省!

  • 「病気だから仕方ない」という考え方について

    私は、アルコール依存症の夫に対して、長い間、 「病気だから仕方ない」という考え方を持つことができませんでした。 アルコール依存症は病気だと知ってからも、そのような考え方を持つように対して、 頭では努力しましたが、腹に落とし込むことがなかなかできませんでした。 なぜ、それができなかったかというと、私が、この 「病気だから仕方ない」という考え方に対して、とてもネガティブな解釈をしていたからです。 私にとって、「病気だから仕方ない」という考え方は、 諦めであり、絶望であり、現状が良くならない という意味でしかありませんでした。 これが私の解釈でした。 私の中には、絶えず、病気に勝たなくては、病気を乗…

  • 現在の葛藤〜なかなかしてくれない書類手続き

    私は一つ、夫のやってほしい書類関係の手続きがあるのですが、夫はいつまで経ってもやってくれません。 実は、今年に入ってからも、もう何度も何度も催促しているのですが、なかなかやってくれません。 夫は職場でやる必要のある手続きであり、催促した時は、「今日も仕事がこんなに大変でできなかった」的なことを言ってきます。 私は、いつも、それは優先順位の問題だと思ってしまいましたが、そうやって彼をジャッジしたりしている自分もあまり好きではありませんでした。 飲んでいた頃の夫に、絶えず「やめろ」と言い、飲まなくなった夫に、絶えず、「やれ」と言う。内容は違えど、私の行動というか、パターンは同じだと気付かされます。…

  • 夫の変化が「自分の時間」を増やしてくれたわけではなかったこと

    アルコール依存症の夫が、ソーバーになったことで、一番大きく変わったことは、「自分の時間が増えた」ことだと今まで私は思っていましたが、 アルコール依存症の夫の変化によって、「自分の時間」が増えたのではなく、私が単純に、問題に対して、首を突っ込む時間を減らしたから、その分の時間が浮いただけでした。 物理的に夫に構うことはなくても、絶えず、これからの結婚生活のことで悩んだり、将来のことで悩んだり・・・そんなことに頭を使っていましたから、机の前で、椅子に座って、何をしているわけでもないのに、時間ばかりが過ぎていくということがよくあって、結果、私の頭の中で勝手に、「ああ、夫のことで、忙しい、休む暇もない…

  • 夫の働き方に口を挟みたくなる自分に向き合う

    私は、夫が働きすぎであることをいつも、気になっていました。夫が始業時間よりかなり早く会社に行き、人の失敗を全て自分が負い、人の仕事の分までやる・・・実際の職場を見ているわけではないので、何とも言えないですが、夫の話を聞く限り、私はいつも、彼は働きすぎであると思っていました。 次第に、この思いはイライラに変わり、もっと他に優先にしてほしいことがあるのにという不満に変わり、いつしか夫の働き方に口を出すようになりました。 夫の職場という、全く見たこともなければ、一切私のコントロールが及ばないところに対して、夫に圧力をかけ続けていたと反省します。 夫がどのように働くことは、夫が責任をとるものであり、妻…

  • 12ステップ〜ステップ1「無力を認める」

    AAの12ステップにある、第1のステップは、 「アルコールに対して、無力であることを認めた」と書いてあります。 この第1ステップについて、3つの視点から考えてみようと思います。 1.無力とは? 2.認めるとは? 3.認めた後はどうする? 1.無力とは? 無力とは、言葉通り力が無いということです。無いわけですから、ほんの0.01%も無いんですね。微塵もない。米粒ほどもない。ということです。 この力が無いというのは、普通に聞くと拒否反応を示します。Noutiも拒否反応を示しました。「力が無いわけが無い!」と思っていましたので。 私の言うこと、やることによって、お酒なんて、簡単に追い出せると本気で思…

  • 過去の振り返り(2)

    過去の振り返り(1) 〜〜 結婚式当日の日、夫はお酒を飲みませんでした。前日は夫は両親と過ごし、私は自分の両親と過ごし、お互いに全く会っていないので、前日がどうであったかは分かりません。 少なくとも、結婚式の当日も、翌日も、彼の周りからお酒を見ることはありませんでした。でも、後々結婚生活を送っていく中で、私が知ることになるのは、彼は、1週間くらいの断酒はその気になればできるということでした。 結婚してからも何度も1週間程度の断酒は、見てきました。 結婚式当日の私は、感情的にも高まっていたし、お酒のことを考えることなどほぼ皆無でした。でも、今振り返ると、あの時、「結婚がきっかけで、お酒もやめてく…

  • あまり気にしないこと〜1ヶ月後気になる?

    過去の振り返り(2)を昨日に引き続き、書きたいと思っていましたが、タイトルの内容について、ちょっと気持ちが湧いてきたので、先にこちらを書くことにしました。 あまり気にしないということは、アルコール依存症者と生活する上でも、また自分自身の毎日をより充実させるためにもとても大切だと思っています。 私は、細かいことに、些細なことに「イライラ」したり、えっ?それおかしくない?と人を「ジャッジ」したり、なんであの人はああなんだろうと、他人の性質や行動について、頭を使うということを沢山してきました。 こういう考え方が習慣になってしまっていたので、未だに回復中です。ただ、今すごく助けになっているのは、私は、…

  • 過去の振り返り(1)

    アルコール依存症の夫に構っている間、私はとても忙しかったです。そして、同時にその忙しさは私にとってとても都合がいいものでした。自分のことに取り組むことから逃げられたからです。 私はちょうどフリーランスで仕事をするために、会社勤めをやめ、時間をもっと自由に活用しようとしました。また会社を退職してから、しばらくして、夫と婚約しました。この人と将来一緒になるだろうと思っていたので、結婚のことも考えると、今後夫との生活に柔軟に対応していくためにも、フリーになって、私が自由に働ける環境を整えようとしていました。 しかし、フリーで働くと言うのは、会社員より、比べ物にならないほど、「自分」が主体的に動く必要…

  • 「期待しない」生き方を変えていく

    私の中で、アルコール依存症と長く過ごしたことによる、病的な考え方の一つに、 「期待しない」 というものがあると思います。 あまりにも、依存症者に期待し、裏切られてきた経験を、本当に、超がつくほど何度も繰り返してきた結果、本能的にか、自己防衛的にか、 「期待しない」 選択をとることによって、自分を守る術を得てきたように思えます。 私の素質として、元々あった楽観性や明るさという性質が、少なからずこの病気の影響を受けてしまったと思います。 もしくは、アルコール依存症者と長く過ごすことによって、自分の中に既に形成しつつあった恐れや不安に対する対処法が、顕在化し始めたということもできるかもしれません。 …

  • 過去の写真を削除しながら

    iPhoneの写真があまりにも多いので、毎日削除しながら整理をしています。同じ携帯をすごく長く使っているので、2016年からの写真が入っていて、かなり過去の写真を最近よく見ています。 すると、アルコール依存症の夫が飲んでいた頃の、大変だった日々の、写真の1コマのを見たりすることがあります。 写真は一瞬だけれど、その背後にあるエピソードや感情をふっと思い出すことがあるんです。 ただ、この整理をやっていて、ネガティブな思いは全くなく、ただ湧いてきた思いは、 「よくぞ頑張って生きてきたな。こんな大変な試練をよくぞ乗り越えてきたな。」 という自分への労りと褒め言葉でした。 夫が飲まなくなった日々に、改…

  • 思い通りにならないことにイライラするについて

    アルコール依存症の夫とと過ごしている中で、すごく自分の中に明らかになった性格の一つに、 「思い通りにならないからイライラする」 ということがあります。 でも、こうやって書くと、このことは、アルコール依存症云々一切関係なくて、生まれた時から、赤ちゃんの時から、この性格というのは誰でも持っていたものです。 「ミルクが欲しいのに、ミルクが来ないから、泣き喚く」 こう書いたら、別になんか特別なことではなく、よくあることだとすぐに分かります。 ここで注目したいのが、 「思い通りにならないからイライラする」 というのは、赤ちゃんと何も変わらないということ、つまり精神的な意味においては、赤ちゃんと同じような…

  • 「もうダメだ」「全て終わりだ」の気持ちについて

    アルコール依存症の夫と生活する中で、「もうダメだ」「すべて終わりだ」と思うことが何度かありました。 でも、今は「もうダメだ」「全て終わりだ」と思うほどまで、我慢しないことを学んでいます。 「もうダメだ」「全て終わりだ」と思う段階までいくと、その先にとる行動がとても極端になることがあります。 そして、極端な変化というのは、人間というのはそもそも変化をあまり好まないようにできているらしく(好奇心旺盛な私ですが)、精神的なダメージが非常に大きいそうです。 「もうダメだ」「全て終わりだ」と思ったら、瞬間的に、感情に反応するのでなくて、「よくもここまで頑張ってきたものだ。」「普通なら、もっと途中で投げ出…

  • 【メッセージから】過酷な環境からの依存症

    メッセージを頂きました。 初めまして。こんにちはnoutiさん。うちのダンナは依存症です。ずっとお酒大好きではあったのですが数年前過酷な環境での単身赴任と上司からのパワハラその他いろいろ(病気も)で、依存になったと思っています。このままではこの人駄目になると思い仕事を辞めさせ家に帰ってきましたが、止めても怒っても泣いても酒を飲みます。わたしが仕事に行ってる間にぐでんぐでんになるまで飲みます。しらふの時に話し合ってもう飲まないと約束してもダメ。大げんかしてもダメ。仕事中に早退して家に帰り飲んでる現場を押さえて問い詰めてもそのときは謝るか暴れる。翌日は同じ。酒を薄めたり捨てたりしてもダメ。毎日空き…

  • 酔っ払いはくつろぐな!

    アルコール依存症者が、酔っ払っているときに、しない方がいいことは、 極端に無視すること 極端に構うこと だと思います。 私は常にこのどちらか、極端な行動に出ていました。 極端に無視すると言うのは、自然な無視では無いので、怒っていることが、身体中から滲み出ているんです。 無視する私をよく見て!というメッセージがどこかしら、出ていたと思います。 そして、極端に構うことは、決して、ベタベタするとか、優しさとかそういうものではなくて、あれこれ聴いたり、あれこれしてと命令したり、意見をしたりと、相手をそっとしておかないんですね。 私の中に、 酔っ払いはくつろぐな! みたいなのがありました。 酔っ払いのく…

  • 聞くと言うこと

    私は、人の話をちゃんと聞く人かと言われれば、正直怪しいところがあると思います。 自分のマイルールで、とにかく「割り込まない」ということだけは徹底しているつもりですが、「割り込まない」だけが、聞いていることになるかといえば、全然そんなことなくて、確かに、割り込んではいないけれど、黙って聞いてはいるけれど、それでも随分と聞いていないなと思うことがあります。 夫に対しては、夫の話を聞きながら、もう次に自分が言いたいことを考えているんですね。頭の中では、次のことしか考えていないから、夫のことを聞いていると言うよりも、むしろ、「待っている」状態なんです。 そう、話が終わるのをただ待っているだけなんですね…

  • 他人からの承認

    私は他人からの承認を強く望んでいる傾向があるなと思います。そして、他人からの承認を強く望んでいるというのは、同時に、他人からの拒絶をひどく恐れているということを意味しているなと気づきました。 アルコール依存症の夫と過ごす中で、自分の中に非常に共依存的な部分があると気づき、その部分を直していきたいと日々取り組んでいます。 アルコール依存症の夫と過ごした日々は、もちろん、今も現在進行形ですが、本当に自分と向き合うというか、向き合わざるを得ないことに直面することが多々あります。 自分と向き合うのは、時に、苦しく、全てを投げ出して、逃げ出してしまいたいくらいの気持ちになることもありますが、多くの場合、…

  • 今夜のイライラ;人が思い通りでないことに不満

    今日は私は、不安定で、イライラした気持ちになりかけている自分に気づきました。 自分の心が、少し荒れているなと思ったのです。そんな時は、ひとまずドラマでも見て、リラックスし始めようとしました。 すると、もう一つの自分が、「逃げているんじゃないよ!」と何処か責め立ててくるような気持ちになったんです。 これは、あまりいいサインじゃないです。自分が自分に優しくない、これは自分を傷つけます。 とはいえ、この気持ちと決着をつけたかったので、本当はしたくなかったけれど、私は紙に、自分の気持ちを書きました。 そしたら、この2つが出てきました。 1つ目が、〇〇さんのリアクションが自分の望むものでないことにイライ…

  • 過去の自分も丸ごと受け入れる

    夫が飲んでいた頃、私の願いはひたすら「断酒」でした。 そして、夫が断酒してから、私の願いとして、また別のものが芽を出しました。 長い間、アルコール依存症に向き合ってきて、喉から手が出るほどに望んでいた断酒が、当たり前の日常になって、それに満足したのも束の間。また今度は別の要求が出てきた自分がいました。 その自分を批判することはしません。 長らく感情を押し殺してきて、ずっとこの病気を相手にしてきて、そうして、アルコールは家から完全に消えた時に、まるで自分がスタート地点に戻ったかのような、ようやくやり直しができるような気持ちになってしまったのも無理がないと思います。 今思うと、私はアルコール依存症…

  • 損得勘定

    私は非常に損得勘定の強い人間で、今もそれが強くあります。 以前は、自分は損得勘定が強い、嫌だ、治したい、損得勘定の思いが強いから問題なんだとか思ってしまい、 損得勘定は悪 みたいに捉えて、その捉え方がまた自分を苦しめてしまっていましたが、今は、損得勘定そのものには、いいも悪いもなく、使い方によってはとても賢く、いいものでもあるし、使い方によってはとても愚かで、悪いものにもなるという風に考えています。 所詮感情ですから。感情に絶対にこう!みたいな善悪はないと思うんです。 物事に対して、損か得かを考える時、損と思えばしない、得と思えばするんですね。行動の基準になるのはやはり、この「思い」なんです。…

  • 自分の思い通りにしたい気持ち

    私には、意志の力があって、自分の意志で、色々な選択をすることができて、そして、この意志の力を、私自身以外に用い始めた時、何か歯車がズレ始めるというのを何度か経験してきました。 誰かを自分の思い通りにしようとする というのが、自分の意志の力を自分以外に用いるということだと思います。 「誰かを自分の思い通りにすることをやめる」とか「やめたい」と言ってしまうことがありますが、そもそも、 誰かを自分の思い通りにすることはできない ということをよく理解していたいと思います。 そして、同時に、 自分すら自分の思い通りにできていない ことをとことん認めたいと思います。 まずは自分から。少なくとも自分が落ち着…

  • 白か黒か。グレーがなかった自分。

    アルコール依存症のことで、共依存という言葉を知り、家族の尻拭いをしてはならない、他人の問題は他人に責任を取らせることを学び、格闘してきた日々は、本当に苦しかったです。 何が苦しいかと言ったら、線引きが難しい。 夫婦になった以上、結局2人であって、1人のようなものになっていて、夫の腕が傷めば、自分の腕が痛む。ものすごく相互に影響し合う関係なのに、でも、他人は他人、自分は自分とする難しさ。 赤の他人ならできても、夫となれば話が変わる。夫を構いすぎて、影響される自分がダメだダメだなどと思っていました。 でも今から思えば影響されて当たり前。逆によく頑張ったと思います。 今振り返ると、境界線を引くことそ…

  • 人を批判することは自分を傷つける

    心の中で、人を批判することは、他の誰でもなく、私自身を傷つけると思います。 時に、このことは別の解釈をされがちで、自分に刃を向ける代わりに、人を批判している、自分の正当化のために、人を批判しているなどと、 人を批判することは、自分を守るため のように見えることもありますが、多分それはまやかしであって、恐らく、人を批判することは、特に心の中で批判することは、自分を傷つけること、その感情を外に出すなら、人も自分も傷つけることをしているだけなのかなと思います。 夫を批判している時、他の誰かを批判している時、私の表情は決して豊かではないし、どこか陰鬱な空気が漂っているはずです。 自分を暗く、傷つけるこ…

  • 自責になりたがりな私

    手放していいのにも関わらず、固執してしまうものがあります。 自責の思い、自己憐憫・・・ 私はもはや最近は、自分は好きで、自責をやっていると思うようにしています。基本的に自分は、すぐに自分を責めたがりや、すぐに自分が悪いと思いたがりや、すぐに自分の問題を認めたがりやなんですね。 もう、そういう癖がすごくある、これをとことん認めるようにしています。 今日も、自分を責めてしまいました。自分を責めると、自分のことが嫌いになるんですね。自分のことを嫌いになるのはしんどいから、自分を責める原因を作った相手に対して嫌な気持ちを抱いたりする・・・そうするとますます孤独になる。 こんな悪循環、やめていきたいと思…

  • 春巻を揚げる鍋をひっくり返してしまって

    今日は、春巻きを揚げようと、油を入れて鍋を温めていたのですが、少し焦って夕飯を作っていたからか、手がぶつかって、鍋をひっくり返して、床に落としてしまいました。 高温の状態の鍋の中に、高温の油がたっぷり入っていて、フロアに油が散らかり、でも幸いに私は薬指あたりに油がかかっただけで、まだ冷やし続けてはいますが、大きな火傷になりませんでした。 〜〜〜 夫が飲んでいた頃、台所は決して、綺麗な空間ではありませんでした。こぼす、飛ばす、落とす・・・夫が料理をすると言っても、酔いながら包丁を持つので、危なっかしくて仕方ない・・・そんな状態でした。 夫の料理の失敗は数多く、焼きすぎる、焦がす、入れすぎる・・・…

  • どうでもいいことをどうでもいいことに

    今日夫が座っているときに、夫のズボンとシャツの間からお腹少しはみ出しているのが見えました。それを見た瞬間、私は、「ここ」とお腹を指して教えました。 夫は少しふんぞりかえるような姿勢をしていたので、姿勢を正し、シャツをちゃんと引っ張り、お腹は隠れました。でも、別に何か他人に見られるような状況とか、礼儀正しくしないといけない状況とか、そんなんじゃ全然なかったんです。 その10秒後くらいに私が感じたことは、 「これ指摘する必要があったかな?」 という思いです。 すると、ちょっとの姿勢のことで、別に少しお腹が見えていて、やっぱりそんなことをいちいち指摘する必要はなかったという思いが湧いてきて、そうする…

  • フラッシュバックのようなざわつき

    アルコール依存症の夫と何年も共に暮らしていると、夫の行動に対する私の反応というのは、ある意味、プログラミングされているかのように、「自動反応」になってしまっていることがあります。 昨日、スペイン料理のレストランに行ったのですが、そのレストランは、ワインが沢山あって、すごく小さなレストランなので、席も8席くらいしかなくて、私たちが座ったテーブルのすぐ隣にワインのボトルが並んでいる感じでした。 夫が行きたいと言ったレストランだったのですが、やはりこういうお酒の山を見ると、私は身体が反応してしまう自分に気付きます。 冷静ではあるのですが、心はアラームを出したがっている感じなんですね。当然、レストラン…

  • 4月になって〜自分を労わる

    4月になりました。 今年の桜は、ピンク色が例年より、美しく感じます。夫と日々、仲良く、助け合って、支え合って、生きていられることに、感謝しています。 昨日は3月31日で、「明日から新しい年度か〜」なんてことを考えていた時に、ふと、「私はよくもまあ、夫が泥酔状態で大変な状況の中を、通ってこれたな」とすごく自分で自分のことを、「よくやったな〜」って労われたんですね。 基本的に、何をしても、満たされない、何をしても、自分が十分ではないと思う、そんな自分でした。勿論、今もそういうところ根強く残っています。だから、「自分が自分を労わる」なんてことは決してできなかったし、そんな思いを心から持ったことすらあ…

  • 気持ちを切り替えること

    「気持ちを切り替えて」という言葉があります。この言葉は実はすごく深い言葉だったなと思います。 人から言われた何気ない言葉に、自分がしてしまった行動に、一瞬、立ち止まる、過去を否定したくなる、自分を責める、ああしなければよかったと後悔する・・・そんな時、無防備でいると、私は本当にネガティブになるのがどこまでも得意なので、どんどんどんどん暗闇に進んでいき、本当に些細な言葉が、何気ない行動が、まるで隕石のように自分を押さえつけようとするんですね。 他でもない自分が、頭の中でぐるぐるぐるぐる考えて、小さなタネを何倍にも大きな毒に変える・・・ネガティブに突き進む、とことんネガティブになるという点において…

  • ずっと人を恐れていました

    人を恐れることは、本当に自分を傷つけることだなと思います。 人は一人では生きていけないし、人と関わりなしには生きていけないのに、人を恐れてしまうなら、周りにいる人は敵になってしまうし、周りが敵と思うなら、自分を防衛しなくてはいけない・・・そして、防衛する生き方というのは、息苦しく、とても窮屈なものです。 アルコール依存症の夫が飲んでいた頃、私は、この「恐れ」に常に囚われていました。人に対する恐れです。人からの評価、人がどう思うか、それらを「気にする」なんて言葉を超えて、本当に「恐れ」ていました。 アルコール依存症の夫自体を、ものすごく恥じている自分もいましたから、そういう意味では、夫に対しても…

  • 「自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを与えてください」の言葉から

    ニーバーの祈りというのは、AAとかでもよく取り上げられていますので、ご存知の方も多いと思います。 その中に、 「自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを与えてください」 という言葉があるのですが、 私にとって、これが本当に難しかったです。 私は、基本的に、自己肯定感があまり高い方ではなく、劣等感も強く、 「自分を受け入れる、ありのままの自分を受け入れる」 ということが、とても苦手でした。 そのままの自分、今の自分、ありのままの自分を、「そのままでいいよ」とは、なかなかできないので、すぐに何かをし始めていました。 焦っていました。 急いでいました。 忙しなく動いていました。 何か行動する、何…

  • 夫が玄関を使わずに家を出た日のこと

    しばらくエピソードを書いていなかったので、久しぶりにエピソードを書きたいと思います。 夫がアルコール漬けだった頃、休日で、2人共が家にいる時に起こったことです。当時の私は、頭の中では、「自分は好きに出かけて、好きに楽しめばいいのよ」と語りながら、絶えず夫のことが頭から離れず、「楽しくても楽しくない」みたいな感情をいつも持っていました。 夫と2人で家にいることは、飲み続ける夫と共に過ごすことなのに、なぜかホッとするという逆説的な感情を持っていました。それは少なくとも、夫がどうしているのか、何をするのかを「知ることができる」ということに、偽りの安心感を覚えていたんだと思います。 監視でした。 家の…

  • 自分が自分であることに

    アルコール依存症という、コントロール不可能な病気と、向き合う中で、私は本当に自分の幸せを他人に依存して得ようとしていたということに気付かされました。 何を求めている?何を望んでいる? と自分に問いかけたときに、 秒で出てくる心の反応は、夫の名前が主語になっていました。 夫が・・・になること。 そう思う自分を、とても献身的で、美しいことくらいに思っている自分があったと思います。 自己犠牲的、殉教者的、自分を差し置いて、まず他人を・・・みたいな思い、でもそれは、そうでもしなくては自分の価値を感じられない、自分というものが全然持てていない自分だったんですね。 今でも、ふと何を望んでいるのだろう? と…

  • アルコール依存症は病気である

    アルコール依存症は、病気であるのに、病気に見えないのは、 自分の意志で、お店行って、アルコール買って、飲んでいるから だと思います。 望んでもないのに、腎臓が機能しない、血液の流れが滞った、正常に呼吸できない・・・ などとは訳が違う。 どう見ても、 どこからどう見ても、 自分の意志で、お店行って、アルコール買って、飲んでいる ことが、アルコール依存症を病気と理解することをすごく妨げていると思います。 Noutiも全然アルコール依存症のこと、病気だと理解できませんでした。 全然。 理解しようとしては、理解できない。 理解したくても、理解できない。 そんなのの繰り返しでした。 でも、それはずっとN…

  • 先延ばしはいいこと

    先延ばしと聞くと、私にとってあまりポジティブなイメージがない言葉ですが、でも実はとてもポジティブな意味合いを持っている言葉であるなとも最近よく思います。 混乱状況の時に、大きな決断をしてはいけない これは、とても大切なことだと思います。何か嫌な感じをしている時、気持ちがどうしても前向きにならない時、おそらく心の声というのは、 こんな気持ち感じたくない こんな感情から解放されたい だと思います。だから、手っ取り早い方法として、アルコール依存症者は、アルコールに手を付けるし、そうでない共依存的な家族は他人をどうこうしようと、口出しして、問題を解決しようと躍起になります。 手っ取り早い方法は、先延ば…

  • 1人でもがいていた私

    自分が悩みの中にいた時、なんとか問題を消そうと、自分なりに考えて解決しようとしたことは、かえって、問題を掻き乱し、大きくしてしまったなんてことがありました… ここで、私が間違っていたなと思うことは、苦しんでいる自分でも、自分で自分を救うことができるというか、解決に向かってなんとかできると自分の力を過信していたこと。 そして、苦しみは早急に消さなくてはいけないものだと、焦っていて、落ち着きをなくしていたこと。 この2つかなと思います。 私は随分と長い間、アルコール依存性の問題を人に相談せず、自分一人でなんとかしようとしていましたから、もがいている自分がさらにもがくという、心身ともに疲弊する負のス…

  • 「こうしたほうがいい」はない

    アルコール依存症の問題に関して、同じようにアルコール依存症の問題に苦しんできた人、乗り越えてきた人、まさに闘いの渦中にいる人から、話を聞いたり、聞いてもらったりすることは助けになります。 でも、質問をされた側もする側も、アドバイスを求められた側も求める側も、大切にしなくてはいけないことは、「こうしたほうがいい」はないということかなと思います。 アルコール依存症の症状は確かに共通点は沢山あるし、私もブログでエピソードを多々公開する中で、共感してくださる方、同じような経験をされている方とも出会いました。 全くの当事者でない人よりも、実際に現場を知っている人、肌で感じている人からの助言は確かに心強い…

  • 「あるべき」「完全」をなくしていくこと

    得体の知れない「完全」というものが、自分の中に存在していると、毎日を減点方式や加点方式でついつい見てしまうことがあります。 今日の1日は、こんなことがあったから「よかった」、逆にあんなことがあったから「よくなかった」と。 ふわふわしている「完全」に照らし合わせて、1日をいい日か、悪い日か判断する・・・こんな毎日は随分と窮屈だなと思います。 それはまるで、サンドイッチの具で、レタスが入っているからいい、ツナがあるからダメ、トマトがあるからまあまあ、チーズがあるから、すごくいいなどと言っているようなもので、全てが挟まって1つの構成した具材に対して、部分部分を取り出して、いい悪いの判断をつけていくの…

  • 弱さを認めること

    自分を傷つけるのは、他でもない自分の解釈であるというのは、本当だと思います。自分が起きた出来事に対して、どんな意味づけを与えているか・・・これは癖のようなものであり、アルコール依存症の夫のみならず、あらゆる人間関係に適用されている習慣です。 私の場合は、基本的に自分の失敗に対して、非常に弱いところを持っていました。 とても楽観的で、前向きな人間ではありますが、ひとたび、自分が失敗したと認識すると、自分を責めたり、自分を傷つけたり、悲しくなったり、イライラしたり、責任転嫁をしようとしたり・・・とにかくこの痛みから逃れようとする習性がありました。 これは、本当に、身体の中にすっかり染み付いてしまっ…

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