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「花より男子」の二次小説。基本CPつかつくで、全体的にゆるいラブコメ書いてます♪お気軽にどうぞ。

小説ブログ / 二次小説

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2017/04/01

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  • already in love 21

    「坊ちゃん。 今日はバレンタイデーです。 なのでお好きな方を選んで下さい!」そう言って牧野は2つの箱をオレの前へと並べた。『already in love』 第21話甘い物は苦手だし、女にも興味ねぇ。そんなオレだから今の今まで今日がそうだと気付いてなかったがそうか、今日はバレンタインなのか。それはそれとして、だ。2つ並べられた意味がわかんねぇ。「どっちか選ばなきゃなんねぇの?」2つ用意してきたのなら両方貰っちゃ...

  • already in love 20

    「…あれ? つくし、今年は作らないの?」手に持って迷っていた箱を覗き込んで不思議そうに首を傾げた優紀に曖昧に笑った。『already in love』 第20話坊ちゃんの誕生日から1週間ほどが経ったある日。あたしは優紀とバレンタインのチョコレートを探しに近くのショッピングモールへ来ていた。「うーん…。 坊ちゃんの分も用意するなら 手作りはマズイかなぁ…って?」「どうして? あ!もしかして…?」坊ちゃんの誕生日に手作...

  • already in love 19

    「はぁぁ…」トイレの鏡に映った見慣れない自分と目を合わせて思い描いていたような誕生日パーティとはあまりにかけ離れたこの現実に大きなため息をついた。『already in love』 第19話あたしの知ってる誕生日パーティと言えば誕生日の子の家にみんなでプレゼントを持ち寄ってケーキの乗ったテーブルを笑顔で囲んで歌なんかも歌いながらろうそくの火を吹き消す…うん、そんな感じだ。それがどうだろう。たくさんの人が笑顔で挨拶を...

  • already in love 18

    扉を開けると同時に一瞬ざわついた会場内がシンと静まり返ったのはオレの隣に立つこいつにゲストの興味と視線が集中したからだ。『already in love』 第18話支度が終わった頃から妙に大人しくなったから姉ちゃんのクローゼットからオレが選んでやった牧野でも着れそうなワンピースが気に入ったのかそれとも単純に諦めただけなのか。そんな風に考えていたがどうやらどちらも違っていたらしい。「ぼ、ぼ…坊ちゃん。 みなさんが...

  • already in love 17

    「タマさ〜ん。 何とか言ってくださいよぉ」「情けない顔するんじゃないよっ ほらっ。シャキッとおしっ!」そういう事じゃなくて…。なんてツッコミは背中をバシッと叩かれた痛みで言えなかった。『already in love』 第17話何がどうなってこうなったんだっけ?まるで別人となった鏡の中の自分の姿にため息をつく。坊ちゃんへのプレゼントのクッキーは昨日の夜に用意した。誰かを想って準備をする時間も幸せをくれるから記念...

  • 2度目の恋の始め方 〜司 side〜

    「今日空いてるか?」電話をかけるのはいつもオレから。それはあの頃から変わらない。『2度目の恋の始め方』 〜司 side〜別れてから帰国するまではあえて連絡をとる事はしてなかった。でもオレ達は互いに嫌いになって別れたわけじゃねぇ。ただオレらを取り巻く環境がそれを許さなかっただけだ。それでも日本にいた頃のオレならあいつの手を放す選択だけはしなかっただろうが悔しいがババァの元で動くようになっ...

  • 2度目の恋の始め方

    ★短編です。 分岐は細かく決めてませんが 元恋人同士で社会人になったつかつくです★「はぁぁ…」メープルのバーカウンターでつい漏れたため息は静かな空間にそっと溶けていく。『2度目の恋の始め方』貧乏だったのは昔からだったけれど中学まではそれを気にした事はあんまりなくてお金はなくてもあたしは確かに毎日幸せだった。そんなあたしの運命がどこで狂ったかと言えば…やっぱり。「わり。遅くなった。 …で?ため息なんかつ...

  • already in love 16

    ★坊ちゃんハッピーバースデーo(>∀...

  • already in love

    お正月はてっきりご家族が揃うと思っていたんだけど…。お姉様から電話があっただけで結局旦那様も奥様も帰国はされなかった。『already in love』 第15話今年はパパ達も新しい環境に慣れはしたみたいだけどまだバタバタしているようだったからまた改めて会いに行くと年末に伝えたからあたしも家族には会えなくて寂しいと思ったんだけど。坊ちゃんにとっては毎年の事みたいで「あ?正月だからって集まる必要がどこにある? む...

  • already in love 14.5話

    ★滑り込みで番外編?です〜! 今年もお付き合い頂きありがとうございました!★強く冷え込んだ大晦日の夜。窓の向こうから微かにゴーン、ゴーンと鐘の音が聞こえる。『already in love』 14.5話夕飯後、あっさりと自分の部屋に下がったかと思えば今年もあと20分を切った頃に何故か蕎麦を2杯持って入ってきた牧野。それをそのまま突っ込めば「えぇっ⁉︎ 坊ちゃんは決まって毎年 この時間に食べるからってタマさんが」不思議そ...

  • 独り言。

    ども!komaです♪いつもくだらぬ妄想にお付き合い頂きありがとうございます(*^-^*)...

  • already in love 14

    「…なぁ。ここどこだ?」「…えっ⁉︎」信号で立ち止まったタイミングでそう聞いてみれば牧野は驚いた顔でオレを見上げた。『already in love』 第14話見覚えがあると言えばあるような気もするが普段 車で通り過ぎるだけの街はオレにとってはどこを見ても同じに見える。「えーっと… あたしもこの辺あまり知らないんですけど。 坊ちゃんはそもそも どこに行こうと思ってたんですか?」「どこって…別にどこでもねぇぞ」「自信満...

  • already in love 13

    「わっ!これ可愛い! …あ!これもっ!ね?坊ちゃん?」「…あ、あぁ」とりあえず頷いたが正直こいつが持ってんのが何かさっぱりわかんねぇ。『already in love』 第13話狭い店内は棚はもちろん通路にも何かと物が並んでいて挙句はやたらと天井から吊り下がった照明器具が油断してると頭に当たりそうで気が抜けない。食器1つにしてももはやこれを陳列と呼んでいいのかと疑問に思うほどにサイズも色も違う物が雑に積み上がっ...

  • already in love 12

    「おひゃよう…ごじゃいましゅ?」オレの顔を見て間抜けな面で首を傾げるこいつの手には歯ブラシが握られていた。『already in love』 第12話「いやいやっ。 どうしてあたしのせいになるんですかっ」そう言うこいつの頬が膨らんでいるのは不満だからか、パンケーキを頬張ってるからか。「あ?雑貨屋行くって言っただろうが。 まさか忘れてたなんて言うんじゃねぇだろうな?」「昨日の今日で忘れたりしませんよ。 でも坊ちゃ...

  • already in love 11

    機嫌よさそうに1人で笑いながら帰ってくる姿にマジでデートだったんじゃねぇかとそう考えた瞬間に胸の奥がジリッと痛んだ。『already in love』 第11話オレが部屋の前に立っている事に驚き「…え?坊ちゃん? そんな所で何してるんですか?」なんて言いながら駆け寄ってくるこいつの手には誕生日を一緒に過ごした誰かから貰ったであろうプレゼントが握られている。「…これ。類から預かった」言いながら渡せば「えっ⁉︎ありがと...

  • already in love 10

    「で?お邸の方はどうなの?」「ん〜?結構楽しいよ?」優紀に聞かれて頷いたあたしはフフッと笑った。『already in love』 第10話最初こそどうなる事かと思ったけれど最近は類さん達も遊びに来る事も多くてお邸が何かと賑やかで楽しい。「でも何だか知らねぇけど 感じ悪ぃ御曹司がいるんだろ?」そう不機嫌そうに聞いてきたのは颯太。颯太とは中学で出会ってクラスが一緒になる事も多くて仲良くなった。高校が別になった今...

  • already in love 9

    あれからというものやたらと邸に顔を出すようになったあいつらだが「あ。明日皆さん来られるみたいですよ?」自分のケータイの画面を見せたこいつの一言でいつの間にかLINEまで交換していた事を今知った。『already in love』 第9話こいつは相変わらずオレが初恋の相手だなんて気付く気配もねぇしオレもわざわざ名乗る気もねぇし。つまりはオレとこいつの関係は何1つ変わってねぇ。「んな あからさまに嫌な顔すんなよ」「冬...

  • already in love 8

    「坊ちゃん! おはようございます!起きてくだ…さい?」部屋に入ってくるなりいつものようにデケェ声を出したこいつはソファに座ってるオレを見つけると固まった。『already in love』 第8話「あれっ? 坊ちゃんが起きてるっ。なんで??」ただ朝起きてただけで時計を確認したり夢かとか言ってなぜか頬を抓って痛いとか騒ぐこいつ。「なんだよ。 オレが起きてちゃ悪ぃのかよ」正確に言えば起きてたというより寝てねぇだけ...

  • already in love 7

    主人であるはずのオレをシカトして盛り上がってやがる総二郎たちはあいつを気に入ったらしくすっかり馴染んでいてついには今夜は邸に泊まるとまで言い出した。『already in love』 第7話「じゃあ あたしタマさんに伝えて来ますね」オレはまだ許可した覚えもねぇがパタパタと走って部屋を出て行くあいつ。その後ろ姿を見送った後はさすがに総二郎たちも満足したのか深追いはしなかったおかげでオレの部屋にあいつが居座る事は...

  • already in love 6

    「あふ…」「なんだい、寝不足かい?」朝食の場であくびを噛み殺すこいつにタマが心配そうに聞く。『already in love』 第6話こいつとこうして向かい合って朝食を食べるのもすっかり定着しちまっている。タマの問いかけにこいつはオレを睨みつけ「聞いてくださいよ、もう〜。 夜中にしょーもない用事で起こされて おかげでこっちは寝不足なんですよ〜」なんて本人の目の前で堂々とチクりやがる。それにタマはオレに疑惑の目...

  • already in love 5

    『……んー。はい?』「ちょっと来い」受話器の向こうでえ〜?とか聞こえた気がしたがガチャンと切った。『already in love』 第5話10分くらいしてから眠そうに目を擦りながら部屋に入ってくる。「今度は何よ」不機嫌そうにオレを睨むのはこれが初めてじゃねぇからだろう。オレの部屋とこいつの部屋を繋ぐ内線。ここ数日、新たな嫌がらせの1つとして夜中にコールして呼び出してやる。これが意外と効果的でオールでも平気なオ...

  • already in love 4

    「…ねみー」「なんだよ、司」「類みてぇな事言ってんなよ」小さく欠伸を噛み殺しながらポツリと呟いたオレに総二郎とあきらが肩を竦めた。『already in love』 第4話昨日、タマから紹介されたあのメイド。なんなんだ、あいつは。ぎゃあぎゃあとうるせぇしそもそもメイドとしてあの態度はどうなんだ?おまけに朝食までオレと一緒に食べやがった。これにはさすがにタマに文句を言えば「つくしだってこれから学校だってのに 坊...

  • already in love 3

    「ちょっとやんちゃだったけどね、 昔は素直で優しいお子だったんだんだよ」”坊ちゃん”への挨拶を済ませた後タマさんは昔を懐かしむように遠くを見た。『already in love』 第3話タマさんの話によれば今まではこのお邸に出入りする使用人は必ず決まった所から信用のおける人を紹介してもらうのが決まりだったけれど度重なる坊ちゃんの暴言、暴力に遂に紹介してもらえなくなってしまい今回初めて一般向けにチラシを作った…と...

  • already in love 2

    それから数日後。あたしは身の回りの荷物だけを持ってこのお邸へと引っ越してきた。『already in love』 第2話「ここがつくしの部屋だよ」「わぁっ…広い! これ何人部屋なんですか?4人…いや5人? 皆さんは 今お仕事中ですか?」タマさんに通されたその部屋は2LDKのゆったりとした間取りで普通に都内で探したら家賃はいくらくらいだろう…だなんて考えてしまうほどちゃんとしたお部屋だった。それなのに。「何言ってんだ...

  • already in love 1

    「うひゃ~…。 本当にここで合ってる…?家、なんだよね?」まるでどこかの宮殿のようなその建物を見上げ住所が書かれたメモを手にあたしはため息をついた。『already in love』 第1話決して裕福ではないし節約が趣味のママは贅沢も許してはくれないけど家族4人、仲良く楽しく暮らしてきた。だけど高校2年の冬休みの少し前。パパがリストラに遭って田舎の漁村に引っ越す事になったのをきっかけにあたしの日常が変わり始め...

  • already in love

    ★もう少ししてから始めようと思ってたのに 間違って公開しちゃいました(・・;) でも少しの間だしバレてないだろうと思ってたら 拍手もついちゃったのでもう開き直って出し直します(笑)★ども。気が付けば今年ももう8月ですね。koma地方は梅雨もようやく明けて太陽が本領発揮しておりますが皆さんも体調管理にはますます気をつけてどうか元気にこの夏を乗り切って下さいね。さてさて。今日は新しいお話の事なんですがこの下に「e...

  • 「あまい気持ち」あとがき & 次回からは…

    「あまい気持ち」まずは最後までお付き合い頂きありがとうございました(✳︎^^✳︎)...

  • あまい気持ち 20

    いきなり迎えに来たかと思えばダックスフンドみたいな車に乗せられて途中で降りるって言ったのに…。あのバカはあたしの話なんて聞いちゃいない。『あまい気持ち』 第20話目立つから嫌だと途中で降ろしてと頼んだけれど「歩いて登校する方が目立たねぇ?」なんて不思議そうに首を傾げる道明寺に何を言っても通じない気がして諦めた。花沢類もそうだけどこの人達ってあまり自分が目立ってるって自覚はないみたい。ほとんどが...

  • あまい気持ち 19

    「おや、坊ちゃん。 今日は珍しく早いねぇ」翌朝、部屋に入ってきたタマはすでに着替えたオレを見て驚いていた。『あまい気持ち』 第19話早く起きたと言うか…眠れなかった。“あたしにとっても 道明寺は唯一無二で特別な存在だよ”牧野のあの言葉がずっと頭の中で反芻していて胸の中にふわふわとした何とも表現出来ねぇ気持ちが広がって1人でニヤけちまって手に負えねぇ。「ところで坊ちゃん。 今日はどこかへお出かけかい...

  • あまい気持ち 18

    「…え〜っと。 ごめん、ちょっと待って?」道明寺の突然の言葉にとてもじゃないけれど頭がついてこなかった。『あまい気持ち』 第18話待って。ほんとに待って。道明寺ったら何て言った?「確認していい?」耳に聞こえた言葉がどうしても信じられなくて聞いてみる。「おぅ」そう頷いた道明寺を確認して「えーっと…好きだって言った?」「言ったな」「それは…誰が誰を?」「オレが、牧野を」どうやら聞き間違いじゃなかった...

  • あまい気持ち 17

    「ね、ねぇ! 道明寺ってばっ!どこ行くの!?」牧野の手を引いたまま歩き続けてどれくらい経ったか。牧野にそう言われてやっと我に返った。『あまい気持ち』 第17話どこと言われても別にどこかを目指して歩いてたわけじゃねぇ。立ち止まって振り返れば牧野には歩くペースが早すぎたらしく息を切らしていた。「あ…わり」「わ、悪いじゃないわよ。 足の長さの差を考えなさいっての…はぁ」肩で息をしながらも睨みつけてくるこ...

  • あまい気持ち 16

    「よしっ。類! オレにまかせとけ!」牧野に会ったと言う司がそう言った時から何となくこうなるような予感はしてたんだよね。『あまい気持ち』 第16話司に悪気なんてこれっぽっちもなくて本気で俺の恋を応援してるつもりなのはわかってる。だからこそタチが悪い…とまでは言わないけど。司は昔からそうだ。行動力がある、って言えば聞こえはいいけど本能…ってやつ?考えるより先に体が動くタイプ。暴走し始めたあいつを止め...

  • あまい気持ち 15

    不毛な片思いなどなかった事にしてとっとと忘れてしまえばいい。今なら傷だってまだ浅いはずだ。そう自分に言い聞かせ続けて2週間ほど過ぎたが 忘れるどころか日に日に気持ちが膨らんでいる気さえしていた。『あまい気持ち』 第15話あれから何度か牧野を見かけたが声はかけられなかった。こうなって気付いたのはオレと牧野を繋いでいたのは類の存在でそれ以外の共通の話題なんてねぇって事だ。だったらどう声をかければい...

  • あまい気持ち 14

    気付かなければ良かった…。そう思っても もう遅くて。ほんの少し前に自覚してしまった自分の気持ちを完全に持て余していた。『あまい気持ち』 第14話邸に戻り 私室へまっすぐに足を進めそのまま奥へと進むとベッドへと倒れ込んだ。最初から類の好きな女だと知ってて近づいたんだ。こんなの想定外もいいところだ。どうすんだよ、オレ。っつか、今さらどうにも出来ねぇだろ。今さら何を言ったところでオレの失恋は決定してる...

  • あまい気持ち 13

    「花沢類との事…ちょっと考えてみるよ。 だから、道明寺も心配しないで? わざわざ会いに来てくれなくてもいいよ」牧野がそう言った時すぐに頷いて喜んでやれなかったその理由をこの時はまだ理解出来ていなかった。『あまい気持ち』 第13話テラスで過ごす事が増えたオレを不思議がる総二郎とあきらに牧野から言われた事を伝えた。「…へぇ。 じゃあお前は晴れてお役御免ってわけだ」「あいつらが付き合うのも時間の問題か...

  • Beloved Days

    「ねぇ、ほんとに大丈夫? やっぱり今からでもタマさん呼ぶ?」「大丈夫だっつってんだろ。 こっちは心配いらねぇから行って来い」その自信は一体どこから来るのか…。そんな事を思いながら玄関で2人と別れた。『Beloved Days』...

  • あまい気持ち 12

    「…おぅ」「うん」数日が経ってやっと非常階段に足を向けた。数日とは言え牧野の顔をみるのもあれ以来でどこか気まずい空気がオレ達の間に流れた。『あまい気持ち』 第12話いつもだったら勝手に座るのに今日はドアに手をかけたままその場に立ったままの道明寺。「…? 花沢類なら今日は来てないよ?」そう聞いてみたけれど「…いや、そういうわけじゃねぇけど」少し視線を泳がせたこいつは結局あたしの隣に腰を下ろす。「「…...

  • あまい気持ち 11

    牧野を背後に隠すように降り立ち目の前の奴らを睨みつけてやる。頭の上で類がゴリラだとか失礼な事を言ってやがるがそんなのはどうでも良かった。『あまい気持ち』 第11話これほど胸クソ悪ぃのは久々だった。「オレが誰とどうするか てめぇの許可がいるのか?何様のつもりだよ」半歩前に出てリーダー格であろう女を見下ろせば小さく首を振るだけで言葉は返ってこず両サイドの女はその場に膝から崩れた。いくらオレでも女相...

  • ペットショップ 3

    ★覚えて下さってる方がどれくらいいるのか… komaも忘れていた短編シリーズ「ペットショップ」 有り難くもリクを頂いたのでお水やりしてみました よかったらお付き合いくださいませ★牧野に一目惚れしてどれくらい店に通ったか。店の前で牧野の支度が終わるのを待ちながらやっとこの店の外で牧野と過ごせるとニヤけそうになる口元を必死に押さえていた。『ペットショップ 3』どうしてデートの申し込みにオーナーの許しが...

  • あまい気持ち 10

    「司、お前… 昨日牧野と一緒だったか?」「おぅ。それがどうした?」答えたオレに総二郎とあきらが1度 顔を見合わせてからため息をついた。『あまい気持ち』 第10話何故2人がそんな事を知っているのか、そしてそれに対しての反応の意図が読めず首をかしげた。「噂になってんだよ。 大方、お前が牧野を連れ出した所を見られてたんだろ」「へぇ?」別にコソコソするつもりはねぇし正門から出て行ったのだから見られてたと...

  • ゲリラ企画 『愛の巣』あとがき

    ども。komaです。いつも私のくだらぬ妄想にお付き合い頂きありがとうございます(*^^*)もう知ってる方もいらっしゃるかもですが今日はコラボ企画のお知らせ…というよりご報告です♡...

  • 愛の巣 ~koma ver.~

    ★たぶん気になる事もあるかと思いますが…(笑) 細かい事はまたあとがきで書くとして…( *´艸`) とりあえず…まぁ? 神尾先生のインスタの「キッチンでバッグハグ♡」イラスト。 それを元に妄想してみましたのでお付き合い下さいませ~★「…なぁ、一緒に住まね?」道明寺がそんな事を言い出すのは今回が初めてじゃなかった。『愛の巣 ~koma ver.~』別に一緒に住むのが嫌だとかそういうわけじゃなかったんだけど。4年の約...

  • あまい気持ち 9

    一応あたしだって花の女子高生ってやつなんだからね?この人と付き合ったら…なんて夢みたいな想像くらいはしたりもするんだよ?『あまい気持ち』 第9話道明寺とランチをした翌日のお昼休み。いつものように非常階段へ向かおうと教室を出て階段を降りきった所で「牧野さん?少しよろしいかしら?」そんな声に振り向くと一見柔らかな笑顔を貼り付けた浅井たちが立っていた。そして人目につかない階段の脇で壁を背にして3人に...

  • 独り言。

    ども。komaです。いつも私のくだらぬ妄想にお付き合い頂きありがとうございます(*^^*)...

  • あまい気持ち 8

    「そう言えばさ。 話があるとか言ってなかった?」デザートまでしっかり食った後に思い出したように聞いてくるこいつにオレまで本来の目的を忘れていた事に気が付く。『あまい気持ち』 第8話幸せなんてそこらじゅうに落ちている。そう言ったこいつはその言葉通りただ飯を食うだけの僅かな時間の中からもいくつか幸せを見つけていた。盛り付けが綺麗で食べるのがもったいねぇとかそのくせがっつり食えば今度はほっぺたが落ち...

  • あまい気持ち 7

    「ね?結構美味しいでしょ?」いきなり口の中に放り込まれた物体が牧野の弁当の卵焼きだと理解した時には飲みこんでいた。『あまい気持ち』 第7話得体の知れねぇ食べ物で。しかも類とは言え、手掴みしたやつだ。マジであり得ねぇ。腹でも壊したらどうしてくれるっ。おまけに美味いかだと!?何食ったかもわかんねぇのに味なんかわかるかよ!だがそんな文句をも飲みこませたのはハッキリ言ってオレは被害者であり非などどこにも...

  • あまい気持ち 6

    「なんだか久しぶり?」「そう? …でも、そう言われたらそうかも?」あたしが行くと先に座っていた花沢類にそう感じてしまったのはきっと道明寺のせいだ。『あまい気持ち』 第6話もともと約束なんてしてないしもちろん毎日会ってたわけでもない。長い時で1ヶ月くらい顔を見ない時だってあってそれでも特に気にした事はなかった。でも最近は道明寺が毎日のように来てたし今日もいるような気がしてたから…そこにいたのが花沢...

  • あまい気持ち 5

    「…で、そん時類がよ…」あたしの隣に座って楽しそうに花沢類の話をする道明寺を見ながらほんとに不思議な奴だなぁ…なんて思いつつ相槌を打つ。『あまい気持ち』 第5話あたしだけが知ってる…というか、知っていたとしても誰も来ないだろうと思っていたこの非常階段。日当たりも良くて、風が気持ち良くて。息苦しい学園の中に見つけたオアシスのような感覚であたしはお昼休みのほとんどをここで過ごす事が多かった。それがある...

  • あまい気持ち 4

    「よぉ」「…うあ。また来た」オレの顔を見た途端に牧野ははぁぁ…とわざとらしくため息をついた。『あまい気持ち』 第4話あれから毎日のように牧野の姿を探し非常階段へと足を運ぶ。最初こそ口調は敬語で適度な距離を保っていたはずだが「道明寺、あんたね。 ほんと毎日毎日何なのよ…」なんて今じゃすっかりオレを呼び捨てで呼び扱いも雑だ。普通ならこんなナメた態度をとる奴なんか即刻学園から排除してやる所だがこいつは...

  • あまい気持ち 3

    ★なかなか更新できなくてごめんなさーい(>_...

  • あまい気持ち 2

    バンッ!!「わわっ!?…っと、ふぅ~。セーフ…」総二郎たちと別れたその足で非常階段に向かい力任せに扉を開けると同時に女の声がした。『あまい気持ち』 第2話声のした方を見てみれば1番上の段に座っていたこいつの手は大事そうに何だかわかんねぇ箱を抱えていた。「ちょっと、花沢類っ! お弁当ひっくり返すとこだったじゃな…」振り返って文句を言うこいつはオレを見て固まった。「えっ…道明寺 司……?」ポツリとオレの名...

  • あまい気持ち

    ★新連載でーす。 相変わらずのマイペース更新になりますが よろしければ気長にお付き合いお願いします(*^^*)★「類が悪いんだぞ! 類がいつまでも離さないからっ」あの日。素直に謝れなかった事がずっと心の奥でしこりとなってくすぶっていた。『あまい気持ち』 第1話ガキん時に類が大事にしていたテディベアが羨ましくて奪い取ろうと引っ張り壊してしまった事があった。すげぇ怒ってんだろうと思って覚悟してたの...

  • Get a fever! 12

    「ばーか、ばーか。 道明寺のくるくるぱー」ムッとした表情でそう言ったかと思えばくるくるぱーだってー、と1人でケタケタ笑う。そんなこいつの両サイドで滋と三条が笑いを堪えたような顔でオレの方をちらっと見た。『Get a fever!』 第11話あれほど飲むなと言ったのに。ついでに飲ませるなとも言っておいたはずだ。それでもオレが来た時にはすでにフィーバー状態で部屋に入った途端にオレを指さし言いたい放題のこいつ...

  • Love is best 2

    ★お知らせです♡ 1つ前の記事に4周年のお祝いにと happyさんから頂いたお話があります♡お見逃しなく♪★「わ、ぁ…。 これが…道明寺さんのお部屋?」「気に入ったか?」あたし達は付き合ってまだ数時間の恋人同士。それなのに…いきなり同棲なんて。ほんとにいいのかなぁ?『Love is best 2』牧野の両親への挨拶は人生で一番 緊張したかもしんねぇ。それでも無事にこうして同棲の許可を得て、オレのマンションに連れてきた…...

  • 素敵なお祝い頂いちゃいました♡

    ども。komaです。いつも私のくだらぬ妄想にお付き合い頂きありがとうございます(*^^*)今日はですね。タイトルにもあるように4周年のお祝いを頂いたぞ!って自慢です( •̀∀•́ ) ✧ドヤ届けてくれたのはいつも仲良くして下さっていてkomaも大好きなhappyendingさんです♡今年は自分も手ぶらだったしhappyさんもお忙しそうだったから本当にお祝いしてもらえるだなんて期待すらしてなくて…(^^;)なので、LINE頂いた時はビックリ...

  • 「Memorial Tree」あとがき & 独り言

    「Memorial Tree」まずは最後までお付き合い頂きありがとうございました(*^^*)...

  • Memorial Tree 23

    「あ~あ… こんなに小っちゃくなっちゃって…」そう言って牧野は小さな苗木をよしよしと子供をあやすように撫でた。『Memorial Tree』 第23話牧野と再び付き合い始めて半年。正式に婚約を発表したのはつい先日だ。オレとしては婚約の発表くらいはもっと早くしたかったがそれに待ったをかけたのは他でもねぇ牧野でその理由は親父やババァに会ってちゃんと認められたい、とそんな事だった。そうは言うが認めてるからオレを日...

  • ジェットコースターな恋

    ★短編です。よかったらお付き合い下さい♪ 原作で言うと楓様が1年の猶予をくれた所分岐ですかね?★あいつらはオレと牧野の恋路はまるでジェットコースターのようだと言う。確かにこうして隣に立つまでに数々の試練を乗り越えてきたと自分でも思う。『ジェットコースターな恋』ババァも黙認状態となりやっと堂々とイチャつけるようになったオレ達。だが、このタイミングで親父が倒れたりするあたりがジェットコースターだと言わ...

  • Memorial Tree 22

    あたしが1杯飲む間に次々とグラスを空ける4人。相変わらずお酒強いなぁ…なんて思いながらおつまみを追加しようとキッチンへと向かう。『Memorial Tree』 第22話食べないで飲むなんてあたしには無理だけど飲むばかりで全然食べないのも4人に共通してる。だからおつまみもほとんどあたしが食べてるんだしどうせなら自分が食べたい物でいいかとパントリーからクラッカーを取り出した所で西門さんがやって来た。「あれ?お酒...

  • Memories Tree 21

    「あたし 穏やかに過ごしたいって言ったよね?」「あぁ、言ったな」今日は1日機嫌が悪いこいつ。穏やかに過ごしたいならまず機嫌直せばいいんじゃね?『Memorial Tree』 第21話「っていうか みんなも来てるんだから いい加減放しなさいよねっ」「やだね」小言を言われながらも腕の中に閉じ込めたままのオレに「より戻したって聞いたよな?」「あぁ、そう聞いたんだけどな」「婚約したっていうより 結局は牧野が根負け...

  • Memorial Tree 21

    「あたし 穏やかに過ごしたいって言ったよね?」「あぁ、言ったな」今日は1日機嫌が悪いこいつ。穏やかに過ごしたいなら機嫌直せばいいんじゃね?『Memorial Tree』 第21話「っていうか みんなも来てるんだから いい加減放しなさいよねっ」「やだね」小言を言われながらも腕の中に閉じ込めたままのオレに「より戻したって聞いたよな?」「あぁ、そう聞いたんだけどな」「婚約したっていうより 結局は牧野が根負けした...

  • Memorial Tree 20

    まさかトスカーナまで行くなんて。どんだけよ、なんて思わなくもないけど。やっぱりこのネックレスはあたしにとっても大事な物で意地を張る事は出来なかった。Memorial Tree 第20話穏やかで幸せな恋愛がしたい。なんて言うこいつに「…これからオレとすればいいだろ」そう言ってみれば「出来る気がしない」と即答しやがる。ひでぇ言い草だがこの10年を振り返れば正直返す言葉もねぇ。「だったらどんな奴が良かったんだ? 全...

  • Memorial Tree 19

    ギュッと握って自分の方へとネックレスを引き寄せる仕草に顔には出さなかったが…すげぇホッとした。『Memorial Tree』 第19話最初からあそこにこのネックレスがあると思ってたわけじゃねぇ。だから根っこに絡まった箱を見つけ取り出した時はマジで驚いた。久しぶりに見た土星。自分たちは運命共同体で離れる事はないんだとそう誓ったはずだった。それが一緒に過ごしたのはほんの数ヶ月で離れてた時間が10年だなんて全然笑え...

  • Memorial Tree 18

    「いつも思うけどよ。 美味そうに食うよな、お前」あれからメープルの道明寺が使ってる部屋で2人で食事をしながら道明寺はそう言って笑う。『Memorial Tree』 第18話道明寺の雰囲気はとてつもなく優しくて甘くて。きっと普通ならキュンとしちゃう所なんだろうな。道明寺が嫌いなわけじゃない。あんなに好きだったんだもん。嫌いになんてきっとなれない。許せないわけでもない。そもそもが道明寺が悪いわけでもないし。1...

  • Memorial Tree 17

    ★HAPPY NEW YEAR!2020★「…ブチ切れんだろうな、さすがに」あれから数日。そう独りごちるオレがいるのはトスカーナの丘の牧野の木の前。『Memorial Tree』 第17話あいつの心がまだオレにあるとすればあいつの心にある壁は何なのか。そう考えた時、この木しか思いつかなかった。記憶を失ったままのオレでさえこの木を前にした時は妙な気分になった。記憶を取り戻したのだってこの木存在を知ったその日だ。この木があいつの心...

  • ごあいさつ。~はじめにお読みください~

    初めての方は必ずお読みください。※2月25日 「コメントのお返事について」追記あり。※8月29日 「リンクについて」追記あり。※11月9日 「ブロとも申請について」リンク追加。※7月2日 「ブロとも申請について」追記あり。...

  • 独り言。〜今年もありがとうございました〜

    ども。komaです(*^_^*)いつも私のくだらぬ妄想にお付き合い頂きありがとうございます♪...

  • Memorial Tree 16

    「わざわざ来なくても俺が送ってやったのに」顔を見るなりそう言ったリュウにオレは思わず牧野を睨みつけた。『Memorial Tree』 第16話睨まれた牧野は気まずそうに視線を逸らしその隣でダチが「お久しぶりです」と頭を下げた。ダチと2人じゃねぇのか?オレの誘いは断ったくせにこいつはいいのかよ。「…はぁぁ」あまりの不毛さに吐き捨てるように深いため息をついたオレに「勝手について来うんだもん、仕方ないでしょ」と牧...

  • 聖夜の贈り物 後編

    ★先に謝っておきます。 すごく長くなっちゃいました(^_^;)★天使…マジ天使だ。自分の欲しい物よりも他人の幸せを願える所はきっとつくし譲りでつくしに育てられたからだろう。『聖夜の贈り物』 後編 〜SMILE 番外編〜...

  • 聖夜の贈り物 中編

    ままごとハウスに2人して籠っていた時間は10分程度。気になりながらも何食わぬ顔でソファに座っていたあたしと司は出てきた2人をそっと盗み見るように窺う。『聖夜の贈り物』 中編 ~SMILE 番外編~...

  • 聖夜の贈り物 前編

    ★お久しぶりの「SMILE」です。 「Memorial Tree」の2人がなかなか纏まらないせいか ほんわかしたの味見したくなりまして(笑) クリスマスまでに完結出来るように頑張ります(*´∇`*)★「あわてんぼーの サンタクロース、クリスマス前~に…♪」おままごとハウスから聞こえてくるご機嫌な歌声にクスッと笑う。『聖夜の贈り物』 前編 ~SMILE 番外編~...

  • Memorial Tree 15

    「……」「牧野は相変わらずか?」鳴らないケータイを睨むオレを総二郎がクッと笑う。『Memorial Tree』 第15話帰国して1ヶ月。物理的な距離が縮まり会うためのハードルは低くなったが毎日のように会いたいと連絡を入れるオレに対しあいつは相変わらずの塩対応。必死に仕事を片付けてるっつーのに基本的に他に予定があれば後回しにされる。「ま。今日に限ってはいいだろ? 全員揃うなんてそうねぇんだし、乾杯しようぜ」そう...

  • Memorial Tree 14

    「おかえりなさいまし」「おぅ」週末、帰国したオレを邸で出迎えたタマにんまりと笑う。今日の帰国は予定通りだが1つ違うのはこれが一時帰国じゃねぇって事だ。『Memorial Tree』 第14話「私たちに相談したい事はないか?」あの後、親父の口から飛び出したのはそんな一言で「は?」意味がわかんねぇと首を傾げたオレ。そりゃそうだろ?これまで親父たちに相談なんてした事なんてねぇ。いつだって無駄な言葉は一切なく互いに...

  • Memorial Tree 13

    「また来る」「来るって…簡単に言うけどさ。 NYからなんでしょ? あんまり無理してたらまた倒れるよ」小さく息をつくこいつはわかってねぇ。オレは牧野と会うために必死に仕事片付けてんだよ。『Memorial Tree』 第13話大体が倒れたのだってお前がそばにいねぇからだ。会いに来るのをやめた方が確実に倒れるぞ?だが、それを言った所で困らせるだけなんだろう。玄関で靴をはきコートを受け取り羽織ってから振り返ればき...

  • Memorial Tree 12

    「そろそろあたし達も出ようか」リュウが帰ると当然のようにそう言う牧野だがあいつに邪魔されて大して話してねぇぞ?『Memorial Tree』 第12話それでもオレの返事も待たずに珈琲を飲み干してしまうこいつは帰る気満々でここでオレがゴネた所で自分は帰るからオレはゆっくりすりゃいいとかそんな言葉が返ってくるだけだろう。仕方なくそれに従い店を出ればこれまた当然のようにその場で別れようとする。「帰るなんて言って...

  • Memorial Tree 11

    「あんた…何してんの? 社長と会食じゃなかったっけ?」「あぁ。その前に 美緒に渡しておいてくれって コレ頼まれたの忘れてて追いかけて来た」オレを無視して話している内容を聞いてる限り仕事関係って感じだが…にしても若ぇな。『Memorial Tree』 第11話牧野の隣に座る男はスーツの着こなしも小物のセンスもなかなかだがどこからどう見ても若い。そのフレッシュさは後輩、というより新卒か?…いや、下手すりゃもっと...

  • Memorial Tree 10

    「…ねぇ。あんた暇なの?」盛大なため息と共にこういうのがこいつの最近の挨拶だ。『Memorial Tree』 第10話絶対に取り戻すと宣戦布告してから1ヶ月。実際に会いに行けたのは今日で3回目だが電話やLINEは毎日のようにしている。LINEはまともに返ってこねぇし電話もすぐに切られるけどな。そしてやっと時間を作り会社帰りのこいつを捕まえたオレの顔を見ても喜ぶどころかため息を漏らすこいつは今日も塩対応だ。「...

  • Memorial Tree 9

    「…というわけで。 心配かけて悪かったけど、あたしは元気だから。 道明寺も もう記憶の事もあたしの事も気にしないで」あの木が植えられた経緯を話し終えた牧野はこれ以上長居したらオレの体に障ると立ち上がる。『Memorial Tree』 第9話総二郎とも一言二言話すと「じゃあ…ね。お大事に」と最後にオレに声をかけて部屋を出て行った。「…追いかけねぇんだ?」総二郎が肩を竦める。「頭がついてかねぇんだよ」「ま。そりゃ...

  • Memorial Tree 8

    命が助かったんだもん。記憶喪失なんてどうって事ないって思ってた。忘れたならまた始めればいいんだ…なんて、あの時はそれくらいにしか考えてなかった。『Memorial Tree』 第8話あたしを類の彼女だと思ったかと思えば今度は類から自分に乗り換えようとしてるお金目当ての女だと決めつけてくるバカ男。そして今日もバイト前に会いに行けば「誰に許可得て入ってきてやがるっ!!」そんな怒声と共に飛んでくるクッション。クッシ...

  • Memorial Tree 7

    「よぅ。お目覚めか? …しっかし、ひでぇ面だな。大丈夫かよ」次に目覚めた時、牧野の姿はやっぱりなくて代わりにそこにいたのは総二郎だった。『Memorial Tree』 第7話連れて行ってはくれなかった…。久しぶりに見る幼馴染の顔を懐かしむより先に沸いたのはそんな感情だった。「あからさまに落胆してんじゃねぇよ。 悪かったな、牧野じゃなくて。 でもな、挨拶くらいしてもいいんじゃねぇの? …っつか、わざわざ牧野の居...

  • Memorial Tree 6

    鞄の中で震えたケータイ。取り出してディスプレイに映し出された名前に懐かしさより先に戸惑いを感じた。『Memorial Tree』 第6話取引先への挨拶の帰りに寄ったカフェ。しばらくディスプレイを見つめてから出る事なくそっとケータイをテーブルの上に置いた。「出ねーの?」向かいの席で不思議そうに首をかしげる。「んー…。後でかけ直す」「男?」「あんたには関係ない」「なんでだよ。関係大アリだろ?」そんな会話をしてる...

  • Memorial Tree 5

    「…ゃちょう?…司様っ!!」珍しく焦った声出してんな…。そんな事を思ったような気もしたがその後に意識を手放したらしく記憶は曖昧だった。『Memorial Tree』 第5話記憶を取り戻して3ヶ月が経ち相変わらず仕事漬けの日々の中で久しぶりな日本への出張中の出来事だった。あいつと過ごした土地に戻ってきたからなのか心がざわついて落ち着かない。車での移動中も流れる景色の中にいるわけがねぇと思っていても無意識にあいつの...

  • ハロウィンナイト

    「……」「トリックオアトリート!」深夜2時。物音に目を覚ませば何故か牧野がオレに跨っていた。『ハロウィンナイト』約束の4年を守り帰国して3年。オレの予定ではとっくに結婚してるはずだったがこいつの苗字は未だに牧野だ。帰国した時は牧野はまだ学生で結婚が現実的じゃなかったのはオレも納得の上だったし働きたいというこいつの意思も尊重してやりたかった。その代わりにと出した条件が道明寺への入社。牧野はそれを受け入...

  • Memorial Tree 4

    「副社長、少しは休まれた方が…」「構わねぇから持って来い」西田の言葉を遮りそう言えば黙って頭を下げると踵を返した。『Memorial Tree』 第4話記憶を取り戻して2週間。とにかく何かしてねぇと落ち着けなくてそんなオレに残っているのは仕事くらいしかなかった。頭が回らなくなるまで仕事して限界になったら気を失うように少し眠る。そんな事の繰り返し。類から記憶の事でも聞いたのかあいつらからも立て続けに連絡があっ...

  • Memorial Tree 3

    「道明寺?いるの?」「勝手に入ってくんじゃねぇよ」見舞いに来たあいつに冷たく当たり追い返した事が一体何回あっただろうか。『Memorial Tree』 第3話追い返しても追い返しても会う度に何もなかったかのようにオレの名を笑顔で気安く呼んでくる。オレはこんな女知らねぇのにあいつらにとっては大事な仲間で…。その雰囲気がまたオレをイラつかせた。今思えばただの嫉妬だったのかもしれねぇ。お前がいる時はあいつらの表情...

  • Memorial Tree 2

    「お前毎日そんなに飲んでるの?」仕事を終えて2人で飲んでいくうちにまるであきらかのようなお節介を口にした類。『Memorial Tree』 第2話飲むと言っても小言を言われるほど飲んでる訳じゃねぇ。「あ?これくらい普通だろ?」「…それが普通なら、異常だよ」小さくため息をつく類。自慢じゃねぇが酒には強い。悪酔いして絡んでるわけでもねぇのに…そこまで考えて類の言いたい事の目星がつく。「類…お前、もう眠てぇんだろ?...

  • Memorial Tree 1

    ★新連載です。たぶん短め。 司の記憶喪失分岐で、1話から爆弾投下してます! サクサク進めてハピエン目指して頑張りますが 更新もノロノロになりそうなので心臓の弱い方は 完結後に一気読みをオススメしておきます(´。・д人)★「…チッ。類のヤロー ガキじゃねぇんだ。時間くらい守れっつの」社会人になった今でも相変わらずのマイペースの幼なじみに毒つきながらも結局は約束の場所とは違うそこへとこっちから足を運ん...

  • 「幸せのかけら」あとがき & 次回からは…

    「幸せのかけら」最後までお付き合いいただきありがとうございました。...

  • 幸せのかけら 45

    道明寺は翌日にはあたしの部屋の荷物も運びだしちゃって付き合って3日で始めた同棲も3ヶ月が経った頃世の中はクリスマスを迎えようとしていた。『幸せのかけら』 第45話お休みだったこの日、道明寺へのクリスマスプレゼントを買いに桜子とショッピングへ出かけていた。「どうしたんです、先輩」「ん?何が?」少し休もうと入ったカフェで突然聞かれて首をかしげる。「気に入った物が見つかったわりには浮かない顔してます...

  • 幸せのかけら 44

    「……」だから なんでいねぇんだ。そんな声にならない文句を飲みこみながら今朝もまた抜け殻となった隣を見てため息をついた。『幸せのかけら』 第44話今日こそは起きた時に隣に牧野がいる幸せを噛みしめてやるつもりだったのに……。っつか、あいつ体は大丈夫なのか?思い出すだけでもう1回…なんて欲望が沸きあがりそうになるオレとは違い牧野の体への負担は大きいはずだ。気になりだしたら寝てる場合じゃねぇと起き上がり寝...

  • 幸せのかけら 43

    「牧野…好きだ」「んっ。…っ」やべぇ…。もう少しだなんて言わなきゃ良かった。『幸せのかけら』 第43話ほんの数日前までは牧野と付き合うなんてまだまだ先だと思ってた。だからこうして腕の中に牧野がいるだけで幸せすぎてどうにかなりそうなくらいなんだ。それでもこうして腕の中に閉じ込めてしまえばもっともっと、と欲が掻き立てられ牧野の頬を両手で包み込み舌を絡ませるうちにそれだけでは足りなくなってくる。唇を離...

  • 幸せのかけら 42

    「じゃあ…また明日な」「う、うん…」外で飯を食った後、帰すには惜しい気はしたが牧野のマンションへと送り届けた。『幸せのかけら』 第42話心配だなんだと言いながら牧野の部屋の前まで送り届けまた明日と挨拶まで済ませたものの…やっぱ別れ難くて無意識に見つめちまう。だってそうだろ?別に取って食おうってわけじゃねぇがあれだけ煽られた後に2人きりで過ごせば嫌でも視線が牧野の肌に集中する。それに何より…まだお疲...

  • 幸せのかけら 41

    「…おい。 お前知ってて黙ってただろう」「邪魔をするなと仰ったのは支社長です」牧野との約束通り死ぬ気で仕事を片付けダッシュで帰ろうとした時に西田からメモを渡された。『幸せのかけら』 第41話1時間ほど前に三条が訪ねてきたのは知っている。だが、牧野を連れてきたわけでもねぇし伝言があるから寄っただけだとも言うから西田に対応を任せた。そして今、オレの手の中にあるその紙には牧野のエステを今日あきらの...

  • 幸せのかけら 40

    「へぇ…それはよかったですね」ランチに桜子を誘って昨日の出来事を話してみればなんだかつまらなさそうな、そんな反応だった。『幸せのかけら』 第40話別に報告…ってわけじゃないけれど桜子はあたしが道明寺を好きなのも知ってたしランチついでに話してみたんだけど…。「…あれ? 別にノロけようってわけじゃないわよ?」「わかってますよ」「じゃあ何よ? もう少し驚いてくれてもよくない?」やっぱりつまらなさそうな態...

  • 独り言。~イベントのお知らせ~

    ども。komaです。いつも くだらぬ妄想にお付き合い頂きありがとうございます(*^^*)今日はちょっとお知らせです♪...

  • 幸せのかけら 38

    「ごちそう様でした」食べ終わると、丁寧に手を合わせそう言った牧野。だが、次の瞬間「あ。忘れないうちにお財布取ってくるね」なんて立ち上がるこいつに一瞬眩暈がした。『幸せのかけら』 第38話高校の頃から、まるで当然のように何かを買ったり食ったりした時はオレの隣で自分も財布を出そうとしていた姿を思い出す。「ちょっと待て。 オレが女に金出させるわけねぇって知ってるだろ? それに…彼女だぞ。あり得ねぇ...

  • 幸せのかけら 39

    「………」翌朝。なんとなく寒さを感じ、目を開けてみればそこにあったはずの温もりがなくなっていた。『幸せのかけら』 第39話………。「…っ!?」ガバッと起き上がり部屋の中を見渡す。が、そこはシンと静まり返っていて最初から誰もいなかったかのようだ。昨日のは…夢じゃ、ねぇよな?だったらどうして牧野はここにいない?覚醒しきらない頭をなんとか回転させる。トイレか?シャワーか?…っつか、今何時だ?ベッドサイドに置い...

  • 幸せのかけら 37

    ザァーーー。温もれと言われたばかりだがオレは頭から冷水を浴びていた。『幸せのかけら』 第37話…夢を見てるわけじゃ、ねぇんだよな?あまりに都合が良くて頭が混乱してくる。もちろん冗談のつもりで泊まって行けだなんて言ったわけじゃない。ただ…オレの気持ちを伝えただけで牧野がそれに応えてくれるとは思ってなかった。落ち着け。とにかく落ち着くべきだ。6年前の失敗を繰り返すわけにはいかない。一緒にいたいと言っ...

  • 幸せのかけら 36

    バレないと思ってたのに…。ペアリングを勝手にネックレスにして身につけたりしてどう思われたんだろう?『幸せのかけら』 第36話あたしを抱きしめたまま何も言わない道明寺。怒ってるのか、呆れてるのか…それとも。「あの…」「…ん?」反応はあるけど腕は離してくれない。「ごめんね?」「謝るな。怒ってねぇよ」「呆れてる?」「んなわけねぇ」「じゃあ…気持ち悪い、とか?」好きだって言ってくれたけれどまさか6年も前に...

  • 幸せのかけら 35

    「そっちにバスあるから… って、それくらいわかるか」「う、うん…っ。ありがとう、大丈夫」どうしたって意識しちまって牧野の瞳をまともに見れねぇ。『幸せのかけら』 第35話変な誤解をされるくらいなら、と勢いで言ったはいいが…牧野はオレの告白をどう受け取ってオレについて来たのか…。それでもオレはハッキリ好きだと言った。 あいつにだってちゃんと伝わったはずだ。それでこの展開なら…期待するなという方が無理だ。...

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