いつもの春の庭ではなかった!!2024年の春模様 気候や気温はその年年で違います。同じ冬も春も夏も秋もなく、その年独自の季節が訪れます。ふだんから植物と接していると、それをより深く感じとれます。その季節ごとの記憶は年を経るごとに、私のなかに蓄積されていき
花と暮らす庭づくりとガーデニングの楽しみをつづります。 おもに種から草花を育てています。
ガーデニングのエッセイです。
ロベリア トゥパ Lobelia tupa ベルベットのようなやや灰緑色がかった葉が輪生して垂直の茎を立て、赤い花とよいコントラストを作ります。ただし、デビルズタバコの別称があるように毒性が強く、一般的な庭にはおすすめしません。苗もあまり出回らないと思いま
たねまき草花の解説の読み方< 2022/10/31更新 > おもにその草花の一般的な性質について記しています。園芸的に作出された品種が多数ある草花も多く、それにより性状、育て方も異なることがあります。たねをまくときは、種子の袋の解説を読んで、該当する品種のデータを
コーンカモミールAnthemis arvensis ジャーマンカモミールに似た小花を春に咲かせますが、香りはキク科特有の香りが葉に少しあるくらいです。一年草で花後は枯れます。ほかの草花の合間に入れると、よいわき役となります。 単独の小袋だけでなく、ヨーロッパの
イワシャジン(岩沙参) Adenophora takedae 下向きの釣鐘状の花が咲くイワシャジン。青紫の花も美しく日本人好みです。時折苗でも売られているので、ここから種子を採取できます。 科と属名 キキョウ科ツリガネニンジン属園芸分類 耐寒性多年草または一年
チリアヤメ Herbertia amoena Herbertia lahue 短い細い葉から、比較的大きめの青紫色の3弁の花をつけます。一日花ですが、次々と花をつけます。ただし、花期は短いです。たねもよく実るので、たくさん殖やせます。 科と属名 アヤメ科チリアヤメ属園芸
タリクトルム ディプティロカルプム Thalictrum dipterocarpum オオシキンカラマツ(T.delavayi)に似ていますが、より花つきがよく華やかです。T. delavayiの同義として扱われることもあり、種子もdelavayiとして売られていることがあります。 科と属名 キンポ
アンジェリカ Angelica archangelica 全草に独特の香りがあり、リキュールの香り漬けなどにも使われます。 太い茎の育つ大型の草花で、セリ科でよくみられる小花が多数傘のように集まって開く散形花序で、存在感が豊かです。高温多湿に弱く、寒冷地向きの草花です
サワギキョウ(沢桔梗) Lobelia sessilifolia 花茎を垂直に立てて穂状に青紫色の花をつける姿は、とても涼し気です。日本の高地の湿地帯に自生します。ほかと交配された園芸種が苗でよく出回ります。 科と属名 キキョウ科ミゾカクシ属園芸分類 耐寒性多
シクラメン コウムCyclamen coum 日本の温暖地でも育てやすい原種シクラメンです。苗もよく出回ります。丸っこいハート型の、ときにシルバーリーフの葉も美しいです。花の少ない冬から咲くのも魅力です。鉢植えで育てられるので手軽ですが、室内用ではなく戸外で
ロベリア シフィリティカ Lobelia siphillitica 花穂が長く伸び、垂直に立ち上がる姿が美しいです。日本原産のサワギキョウより花穂が大きく存在感があります。 科と属名 キキョウ科ミゾカクシ属園芸分類 耐寒性多年草原産地 北米東部の湿地別名 オ
シクラメン ヘデリフォリウム Cyclamen hederifolium 園芸品種のシクラメンとは一味違う、原種のシクラメンの代表種です。園芸種もあります。ヘデラ(アイビー)のような葉をつけるのが学名(ヘデリフォリウム)の由来ですが、ハート形の葉のタイプもあります。花期が
アキノキリンソウ(秋の麒麟草) Solidago virgaurea subsp. asiatica 小さなキクの花を穂状につけて咲かせるアキノキリンソウ。昔は日本の各地の山野で見られた草花ですが、だんだん少なくなっています。日本各地を含めさまざまな変異が見られます。身近にある似
レウィシア トゥイーディLewisiopsis tweedyi 前にレウィシア属(Lewisia)に含まれていてレウィシアと呼ばれますが、今はレウィシオプシス属に一属一種で分類されています。常緑性でロゼット状に広げる葉から花茎を出して大輪の花が咲きます。 科と属名 ヌマハ
オオシキンカラマツ(大紫錦唐松) Thalictrum delavayi 花茎をたくさん立ち上げて、ゆらゆら揺れる小花をたくさんつける姿は存在感があります。下向きにつく花に見えるのはガクで、そこから長く伸びる黄色い雄しべも美しくよく目立ちます。 日本原産のシキンカ
ミヤマオダマキ(深山苧環)Aquilegia flabellate var. pumila Aquilegia flabellata var. flabellate 日本の高山に自生するオダマキですが、比較的暑さにも強く、温暖地でも育てやすい種類です。山野草として小鉢などでも作られます。花弁のように見えるのはガ
トウテイラン(洞庭藍) Pseudolysimachion ornatum =Veronica ornate 中国地方の日本海側の沿岸に自生する日本固有種です。茎葉には白っぽい毛が生えていて、全体的に銀灰色をしています。花茎を垂直に立ち上げて咲く、日本人好みの青紫の花が美しいです。分
マウンテンミント Pycnanthemum muticum 広葉マウンテンミント Pycnanthemumpilosum 細葉マウンテンミント。葉が毛に覆われていてシルバーがかっているものもありますす。白花。葉は緑。広葉マウンテンミントよりやや草丈は低めPycnanthemum tenuifolium ナロー
ヤナギラン(柳蘭) Chamerion angustifolium 野草のなかでもひときわ華やかで人気のあるのが、このヤナギラン。北アメリカなどでは山火事の跡地に群れて咲く姿がよく見られるそうです。日本にも、本州中部以北の高原の草地などに自生します。大型で茎をまっすぐに立
シクラメン Cyclamen persicumCyclamen hederifolium Cyclamen hederifolium Cyclamen coum など おもにC. persicumからたくさんの園芸種が作出され、バラエティに富んでいます。冬からたくさん鉢植えが出回るので、わざわざたねから育てる必要はなさ
サンショウ(山椒) Zanthoxylum piperitum 和のハーブとして用途の多いサンショウ。葉に柑橘系の独特の香りと、ぴりっとした辛味があります。雌雄異株なので、実を実らせるには雄雌両株を植える必要があります。市販のものには、接ぎ木により雌雄両方の花をつけるも
エゾエンゴサク(蝦夷延胡索) Corydalis fumariifolia subsp. azurea 典型的なスプリングエフェメラルです。まだ気温の低い時期に咲き、花後春のうちに地上部は枯れて、翌年の早春まで塊茎になり地下で過ごします。地上から姿を消す期間が長いので、間違って掘ってし
メハジキ(目弾) Leonurus japonicus 日本の各地にも自生する野草で、薬草としても利用されてきました。地味ですが、花茎が伸びると縦のラインを作るので、花壇の背面に向きます。家庭の小さな庭なら一本のみ独立させて植えるほうがきれいです。 近縁種にホソバ
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いつもの春の庭ではなかった!!2024年の春模様 気候や気温はその年年で違います。同じ冬も春も夏も秋もなく、その年独自の季節が訪れます。ふだんから植物と接していると、それをより深く感じとれます。その季節ごとの記憶は年を経るごとに、私のなかに蓄積されていき
ガーデンラックの注意点 実家にいた若かりし頃に、確かディノスだったと思いますがガーデンラックを買いました。鉢植えを置くつもりでしたが、3段ある棚と棚の間の高さが低く、小さな鉢しか置けないようなものでした。しかもそれは2個セットでした。今そのラックのひ
次の夏の庭仕事のことを考える。2024年冬 夏の庭仕事を極力少なくするために 2月。外はまだ寒くて春も遠いのに、ダイニングでコーヒーを飲みながら、次の夏のことを考えています。とくにここ数年の夏の暑さは尋常ではない状況です。トマトショックと新聞をにぎわせる
雪の庭 私が園芸を始めた頃は、横浜でもときどき大雪になることがあって、まっ白に一変した庭の雪景色を体験できた。広いベランダでポットケースにいっぱい苗を育てていたから、その上に雪が積もらないように室内にビニールシートを敷いて、苗を取り込めるだけ取り込ん
冬の長い時間を楽しむ とくに秋から冬にかけて、庭づくりの最大の楽しみは、少しの時間庭の世話をしながら次の季節を待ち望むことだろう。まだそこに完成された庭はない。日々の世話は、来春以降のためにある。春から秋、花たちに囲まれながら庭仕事するのも楽しいけれ
冬も室内で草花を楽しむ 冬に室内で楽しめる花たち 冬は庭では花のさみしい季節になりますが、日当りのよい部屋があれば、冬も室内で花を楽しめます。本来は春咲きの草花であるプリムラも、冬のうちから売られます。メラコイデスやポリアンサ、ジュリアンといろいろ
庭の財産 ~価値あるこぼれダネ 庭の財産というと、もちろん人によって価値を見出すものに違いがあるでしょう。タネまくガーデナーである私の庭で財産だと思えるものは、庭の土のなかで眠りについている小さなこぼれダネたちです。もちろんこぼれたタネで育つ草花は
冬の苗たち 今年は暖冬、という天気予報を秋の終わりに聞くと、ほっとします。もちろん、実際に予想が当たるとは限りませんが、暖かな冬は秋まき苗の冬越しは楽。苗もゆったり大きく育ってくれますし、私たちも日々さほど神経をとがらせなくてすみます。 秋まきの
温暖化の影響による最近の秋まきの傾向と変化について 長い夏、暖かな秋 温暖化の影響なのか、夏の暑さが厳しくなっています。とはいえ、私が若い頃から日本の夏は暑くて暑くて、とても昼間庭に出られなかったのを体感として覚えています。外に出るには、まず長袖と
冬越しの工夫 夏越しに比べれば難易度は低い、日本での冬越し最近は、地球温暖化の影響か、年によって暖冬だったり、寒さが厳しかったり。冬の気候も毎年同じではありません。もちろん地域によっても、本格的な寒さがやってくる時期は違います。いつから防寒が必
冬の価値 真冬に電車に乗ると、毎度ながらうんざりする。それは人々が着る服、コートの色。そのほとんどが黒やベージュ、灰色。男性も女性も同じだ。駅のホームや電車のなかでは、立ち止まって眺めている時間が長いので、よけいそんなものにばかりに目が行ってしまう
庭の微気候を知る 微気候について おおまかなその地域の気候とは別に、庭の日当たりや風通しなどの条件によって、植物の育つ環境は局所的に変わります。その植物に合った場所で育てば、とてもよく生育しますし、合わないとうまく育ちません。微気候に植物は大きく左
霜対策 霜はどう降りる?霜は、空気中や土の中の水蒸気や水分が凍ったものです。霜が降りて霜柱が立つと、植物の根が地面に浮いてしまうことがあります。水は凍ると体積が増えるので、そのせいで土を持ち上げてしまいます。霜が溶ければ持ち上がった根だけそのまま表土
寒さを訴える植物たちの信号を見分ける 植物の耐寒性、耐凍性 寒さを嫌う熱帯、亜熱帯産の植物にとって、寒い冬は試練の季節。一年草なら花後寒さが来て枯れておしまいですが、多年草の場合は、寒い冬を乗り切る必要があります。寒さに対する耐性を耐寒性と呼びます
熱帯草花の鉢上げと冬越し秋に花を終えて宿根する草花の管理夏から秋に花壇や鉢に植えた熱帯性の宿根草花があるかもしれません。寄せ植えしたものなら、枯れた一年草草花を抜いたあとどう処理したらいいでしょうか。一緒に処分したくなるかもしれませんが、ポット上げし
冬越しに向けての準備耐寒性を強めるハードニング 植物たちも、秋になると寒い冬に向けて準備の季節に入ります。植物自ら葉を落としたり、地上部を枯らして根や球根だけになって対処しますが、熱帯や亜熱帯性の寒さに弱いものは私たちが保護しないと生き延びられません
冬の庭仕事の愉しみ(2024年) ご無沙汰しております。年末モードに忙殺されてしばらくブログをお休みしていました。個人的には初めて第九の演奏会に合唱参加することになり、去年の夏から練習してきましたが、先週末に無事終えてほっとしているところです。いよいよ冬
花の庭、花の街づくり それぞれの庭が美しければ、街は美しくなる。地方行政は、花いっぱいの街づくりを推進したり、花育てのリーダーを育成したりして、美しい街並みをつくる支援もしている。魅力的な街は、緑と花豊かな街づくりからという発想。この街づくりが成熟
鉢替え時の根鉢の処理 11月に入り、鉢上げした苗がすくすく育っています。直径6センチのポットの底から根が出てくる頃に、一回り大きなポットに鉢替えをします。9センチのポットが目安です。カレンデュラのように一部大きな葉をもつものなど7.5センチポットに鉢上げし
根を傷めないほうがいい理由 根鉢の底を切り取る?! 園芸を始めた若い頃、近所のおばさんがパンジーの苗を植えるときに、底の根をごっそり取りのぞいて植えているのを何度も見たことがあります。確かにポットの底に根がぐるぐる回っていたけれど、初心者の私はあんな
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次の夏の庭仕事のことを考える。2024年冬 夏の庭仕事を極力少なくするために 2月。外はまだ寒くて春も遠いのに、ダイニングでコーヒーを飲みながら、次の夏のことを考えています。とくにここ数年の夏の暑さは尋常ではない状況です。トマトショックと新聞をにぎわせる
雪の庭 私が園芸を始めた頃は、横浜でもときどき大雪になることがあって、まっ白に一変した庭の雪景色を体験できた。広いベランダでポットケースにいっぱい苗を育てていたから、その上に雪が積もらないように室内にビニールシートを敷いて、苗を取り込めるだけ取り込ん
冬の長い時間を楽しむ とくに秋から冬にかけて、庭づくりの最大の楽しみは、少しの時間庭の世話をしながら次の季節を待ち望むことだろう。まだそこに完成された庭はない。日々の世話は、来春以降のためにある。春から秋、花たちに囲まれながら庭仕事するのも楽しいけれ
冬も室内で草花を楽しむ 冬に室内で楽しめる花たち 冬は庭では花のさみしい季節になりますが、日当りのよい部屋があれば、冬も室内で花を楽しめます。本来は春咲きの草花であるプリムラも、冬のうちから売られます。メラコイデスやポリアンサ、ジュリアンといろいろ
庭の財産 ~価値あるこぼれダネ 庭の財産というと、もちろん人によって価値を見出すものに違いがあるでしょう。タネまくガーデナーである私の庭で財産だと思えるものは、庭の土のなかで眠りについている小さなこぼれダネたちです。もちろんこぼれたタネで育つ草花は
冬の苗たち 今年は暖冬、という天気予報を秋の終わりに聞くと、ほっとします。もちろん、実際に予想が当たるとは限りませんが、暖かな冬は秋まき苗の冬越しは楽。苗もゆったり大きく育ってくれますし、私たちも日々さほど神経をとがらせなくてすみます。 秋まきの
温暖化の影響による最近の秋まきの傾向と変化について 長い夏、暖かな秋 温暖化の影響なのか、夏の暑さが厳しくなっています。とはいえ、私が若い頃から日本の夏は暑くて暑くて、とても昼間庭に出られなかったのを体感として覚えています。外に出るには、まず長袖と
冬越しの工夫 夏越しに比べれば難易度は低い、日本での冬越し最近は、地球温暖化の影響か、年によって暖冬だったり、寒さが厳しかったり。冬の気候も毎年同じではありません。もちろん地域によっても、本格的な寒さがやってくる時期は違います。いつから防寒が必
冬の価値 真冬に電車に乗ると、毎度ながらうんざりする。それは人々が着る服、コートの色。そのほとんどが黒やベージュ、灰色。男性も女性も同じだ。駅のホームや電車のなかでは、立ち止まって眺めている時間が長いので、よけいそんなものにばかりに目が行ってしまう
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霜対策 霜はどう降りる?霜は、空気中や土の中の水蒸気や水分が凍ったものです。霜が降りて霜柱が立つと、植物の根が地面に浮いてしまうことがあります。水は凍ると体積が増えるので、そのせいで土を持ち上げてしまいます。霜が溶ければ持ち上がった根だけそのまま表土
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