アラフィフ、女性、バツイチ独身、アスペルガー2級。どっこい生きてます
52歳、女性、バツイチ独身、そして、アスペルガー2級です。発達障害のある人が、社会で暮らしていくにはどうすればいいか、具体的に紹介していきます。発達障害の方、発達障害のお子さんをお持ちの保護者の方に、是非来ていただきたいと思っています。原則、水曜と日曜の更新です。
何度も書くようですが、私は塾講師をしています。 このブログの更新を 水曜日と日曜日にしているのは 私の授業の無い日がたまたま水曜日と日曜日で のんびりとお休みがもらえるからなのですが この公休日がすっかり変わってしまうことがあります。 それが、講習会です。 春期、夏期、冬期の講習は、いわば塾の稼ぎ時。 全員が週に六日勤務、授業は四時間が3コマの 合計、12時間しゃべり続け 残業手当はつくものの、相当のハードスケジュールです。 ただ。 私個人の話をすれば、授業そのものはそんなにきつくはありません 苦しいのは、授業に使うテストを印刷したり 欠席の子供の家に、連絡の電話をかけたりという 事務作業や、…
びっくりしました 発達障害の人を対象に 世界に通用するプログラマーになれるように 訓練して、会社や役所にIT人材紹介をする 就労移行支援施設を見つけたんです。 しかも。 クラウドファンドのサイトで。 そもそも、クラウドファンドというのは 企業(特にベンチャーが多いですね)や個人が 起業やプロジェクトをしたいのだけれど 資金が足りない、というときに 特定のサイトに 企画の内容や、コンセプトをのせて、賛同者を募る 賛同した人は出資する (と言っても、たいていは自社製品などの「お礼」が付きますが) という、いわば「スポンサー集め」の一つの方法で 近頃では、大ヒットした映画「この世界のかたすみで」が …
以前、ちょっと書いたことがあるのですが 私の将来の夢のお話です アスペルガーは勉強、というか 興味のある知識を頭にインプットするのは かなり得意です。 なので あまり難しくない国家試験なら、そう苦労せずに 合格することができます。 私もそのクチで 実は、宅建主任者(早く言うと、不動産屋さんを開業できる資格です)を 学生時代に取っています。 ですが 初対面の人と話すのは、アスペルガーにとっては 大の苦手科目 おまけに、とっさの判断ができないので 運転免許を持っていないこともあって 実際には、不動産とは縁もゆかりもない仕事についています。 ですが。 私が塾を停年になったら(あと八年です) これは、…
この頃話題のベストセラー「ウツぬけ」 手塚治虫そっくりの絵柄なのに内容はおゲレツで有名な 漫画家さんの作品 それぞれの回に、実際にウツになった人と どうやってウツが治っていったかを インタビュー形式でまとめたマンガです。 登場するのは、ごく普通のOLさんから 映画好きなら誰でも知っている映画監督さん もちろん、作者の漫画家さん自身も、と バリエーションが広いのですが 私の読後感です すみません、なんだかすごく、安心しました 安心して、嬉しくなっちゃいました。 もちろん、他の人の病気が嬉しい、というわけではありません。 嬉しかったのは、 「アスペルガーは二次障害として ウツを発症しやすい」という…
あるんですよ、夢。 現在、満52歳なんですが、だからこそあるんです。 停年退職後の夢。 実は、かなり大上段に振りかぶった夢なので あんまり大きな声では言えないのですが 「アスペルガーの天国」を作りたいのです と言っても、あまりにも漠然としていますよね。 少し丁寧に言いますね。 まず、アスペルガーの人が月に二十万以上もらえような つまり、障害年金と合わせれば 同年代の平均年収と同じくらいになるような しっかりとした職場を作ります。 職場は、アスペルガーの人を優先採用 ですので、人事評価も、上司からの指示も、作業手順も すべて、アスペルガーの人の働きやすいようにする (逆に言えば、健常者には肌の合…
今日は、お金の話です ぶっちゃけ、私はお金には困りません。 特に、アスペルガーの診断を受けて、障害年金が月に5万弱 振り込まれるようになってからは 経済的にも、精神的にもかなり安定しました。 仕事を持っていて、年金がもらえるの?とよく聞かれますので 今回は、その説明をしようと思います。 お答えからすれば、YESです。 たいていの方は、「生活保護」と「障害年金」を ごっちゃにしているんです。 生活保護は、生活のできない人を助けるための制度 なので、仕事が無ければ健常者でも、貰えます 障害年金は障害があれば 障害の重さに従ってもらえる年金です (老齢年金が、収入があろうがなかろうが ある程度の年齢…
一般社会では 新入社員が入ってきたり 人事異動があったりするのは 四月一日、と相場が決まっているのですが 私の勤務先は塾です。 高校入試が終わり、結果が発表された後のタイミングで 新年度に切り替わります。 つまり。 本日、三月一日が、新年度の初日です。 アスペルガーは、変化が苦手、というよりは 先が見えないことに、極度の不安感を抱きます。 さらに。 健常者に対して、ある種の恐怖感を持っていますから (これは、差別されるとか、いじめられる、とか そういう問題ではなくて 健常者が何を考えているか、アスペルガーからは 全くわからないので、相手の反応を一から覚えこみ それに対応する脳内マニュアルを作ら…
アスペルガーで良かった、と思うこと ①自分の「トリセツ」がわかります
では、アスペルガーの当事者として 「アスペルガーで良かった」と思うことはあるのか、といいますと。 あるんですね、これが。 案外、たくさん。 まず、一番先にあげたいのが 自分はどんな人間なのか、を、じっくり観察することができたこと、です。 健常者の人は、結構、これをやっていないんです。 会社に入ると、会社や上司のいうことを聞いて また、言われたことを言われたとおりにこなす能力がありますから そこそこ、仕事が生きがいで、出世もして。 この、「仕事というおもちゃ」を取り上げられた定年後に 初めて、自分と向き合うことが多いようです。 自分は、何がすきなのか どんなことをすれば、幸せなのか どう時間を過…
幸せの形なんて、人それぞれ 美味しいものを食べるのが好きな人 家族と一緒に過ごせればそれで充分な人 社会で名を成して、誰からも尊敬されたい人 それぞれが、いわばその人の好みです ありがたいことに、現代の日本は自由主義の国家なのですから 自分が一番好きなことをして、 好きなように暮らしていけばよいのです どれが正しい、とか、どう生きるべきか、というお説教なんて おとといおいでなさいませ、と笑顔でお断りしたいくらいです。 特に、アスペルガーに何かを押し付けることは まず、できないと思ってください。 猫を飼っている方なら一番話が早いのですが 本来的に、猫は犬と違って 忠誠心などは薬にしたくもありませ…
アスペルガー関連書籍に物申す② 「お金の管理ができません」という記事のウソ
アスペルガーって、こんな障害ですよ、と紹介する本は このところ、かなりたくさん出版されてはいるのですが 中には、 「こんなのないない」 「これ、単なる個人差でしょ」 と思うものがかなりあります。 こうした本にまとめて喧嘩を吹っ掛ける、 以前、シリーズ化します、と宣言していた 「アスペルガー関連書籍に物申す」 今日は、その第二弾 「アスペルガーは金銭管理ができないのが特徴です」という項目です。 これは、カサンドラ症候群の奥さんが アスペルガーの旦那さんを描いた漫画でも取り上げられていたこともあり かなり広まってはいるのですが はっきり申し上げます。 誤解です。 金銭管理はできます。 ただし、工夫…
アスペルガーの特徴って何、と聞かれることがあります。 アスペルガーの関連書籍などを読むと、実にたくさん挙げられているのですが 私に言わせれば あのうちの九割が枝葉末節 つまり、根本になる特性から派生した 具体的なこまごまとした反応にすぎません。 では、その「根本」であり、「幹」である特性とは何か、というと 私は その一つは過集中 だと思っています。 簡単に言うと、「のめりこみすぎる」ということです。 先日、メンタリストのDaigoさんが書いた 「好きなことを仕事にする」というタイトルの本を読んでいたら 「何かをやっていて、『もうこんなに時間がたっちゃったの』と思うことが 本当に好きなこと 本当…
タイトル通りです。 2月12日現在で、2月のアクセスが1000を超えました。 私は普段はブログのアクセス件数は見ないことにしています。 アスペルガーは数字に強いこだわりがあり 特に私の場合、いったんこだわり始めると どうして今日はアクセスが少ないのか、だの どこの検索エンジンに登録すればいいのか、だの 上位のブログとの違いは何だろう、だのと どこまでも凝り始めてしまい 挙句の果てには、出勤時刻ギリギリになっても パソコンの前から離れられなくなることが 多かったからです。 (今まで書いてきたブログも、それで閉鎖したものがおおくありました) それが、本当に久しぶりに なんの気なしに見たアクセス数が…
健常者の唱える道徳の一つに 「自分がされて嫌なことは人にしてはダメ」というのがあります。 悪いとは、思いません。 ただ、これはアスペルガーには 当てはまらないと思ってください。 アスペルガーは、生まれつき脳の動き方が 定型発達の人とは根本的に違います。 なので。 定型発達の人が少しも嫌だと思わないことや、むしろ喜ぶようなことが アスペルガーにとっては、非常な苦痛になることが多いのです。 その一つが、特に学校で強要される 「お友達」です。 アスペルガーにとっては、自分の興味のあることは とことん興味を持つのですが、 逆に、興味のないことは、 この世に存在してもしなくても同じ、というレベルで 興味…
アスペルガー関連書籍に物申す① 「アスペルガーの人はこう行動します」という説明のウソ
アスペルガーを健常者に紹介してくれる本について いろいろな出版社から、いろいろな人が書いたものが出ています それが 結構いい加減なものが多くて困ります。 題して 「アスペルガー関連書籍に物申す」 これは、一言では言い切れないので ここがおかしい、あそこが変だよ、と シリーズで書いていきたいと思っています。 今回は、 「アスペルガーの人はこんな行動をします」という紹介部分です。 これが、実にいい加減です。 障害特性としか言えないものも確かにありますが これは個人差がある、少なくとも私は違う、と思われるものまでが 全部ぐちゃぐちゃに紹介されて 「アスペルガーはこんな人」とまとめられているのを見るに…
仕事に関しては、思うことはいろいろあります。 まず、私自身の現在の仕事から。 前回の記事でも少し触れましたが、進学塾で国語を教えています。 名前を出せば 関東の小6の親ならたいてい聞いたことのある、株式会社形式の塾です。 実をいうと、他の塾から転職組です。 現在の塾に入社した時には 50歳を超えてはいたのですが 身分は正社員です (これは私も今でも信じられまません) 月収は手取りで20万後半から、 夏期講習など12時間を超えて働いている月には 30万を少し出ることもあります。 で。 何が言いたいかというと。 まず、自慢ではありません (この状況がいつまで続くかは、保証の限りではありませんし) …
私は塾の講師なので 生徒さんにはよく、こういいます。 「『知る』と『わかる』は違うんですよ。」と。 「知る」というのは、頭の中で理解はしている、という段階 「わかる」というのは、理解したことが実際に「ピン」とくるまで 自分の物になっている もっと言えば、それに沿って行動ができる、ということ。 私が塾で教えている国語を例にとると 「小説では心情が大事だ」と思うのは、まだ小説のポイントを「知る」段階 問題文の小説の心情を表す言葉(嬉しいとか、悲しい、とか、やるせない、とか) こうした言葉を見つけて、線を引けるのが「わかる」段階です。 アスペルガーは、まだ知られてから日の浅い障害です。 しかも。 障…
はじめまして 私はアスペルガー2級の発達障害を持つ、障碍者です。 52歳、女性、バツイチ、子供一人(成人男子) 現在は塾の講師をしています。 信じがたいことに、正社員です。 このブログでは、アスペルガーを持つ者の立場から 「どうやれば食べていけるのか」 「周囲の人にはどうサポートしてほしいのか」を 具体的に、書いていこうと思います。 原則、日曜と水曜の、週に2回程度の更新です。
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