これまで、いかに自分のことで精一杯だったかがわかった。 ずっと僕にはオーバーフローしたときの受け皿がないと思っていた。 それは子供のころも、地元に一度戻ってからもそうだ。 家族に相談する相手はいなかった。 父にはなにかを相談を受ける余裕なんてなかった。仕事が続かず、途中資格取得の勉強をするも、その後も激務ばかり。きっと父と母のことだ、父が母になにかを相談したりすることはなかっただろう。だって母に相談しても傷つくだけだから。 母には。大事ことはなにも言わないできた。生きてきた世界が狭い母は、物事の見方がとても偏っている。イメージとはちがうが箱入り娘のようなものだ。 父も母も余裕がなく、また人生経…