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テクニカルに司法試験を突破するブログ https://intelligencee.jugem.jp/

知識の量・広さではなく「技」を駆使して司法試験合格を目指す受験生のブログです。

模試・答練の結果、重要事項の備忘録等を中心に書いています。

Takumi-Aikawa
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2017/01/06

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  • 司法修習中に読んだ本の中で特に役に立った2冊

    私は修習起案の成績は芳しくなかったため参考にとどめていただきたいという前提にはなりますが、司法修習中に読んだ本の中で特に役に立ったものをご紹介させていただきます。 ■「企業法務のための民事訴訟の実務解説」(第2版) &n

  • 司法試験と判例学習

     2021年4月18日「司法試験と判例学習」というテーマでお話をさせていただきました。 【1】「判例」と「条文」の違い。「条文」はもともと一般的抽象的な法規範であり条文の趣旨等から適用範囲を絞り込んでいく方向で使うのに対

  • 行政法のあてはめを強化するために

    司法試験の行政法では「あてはめ」が重要であると言われます。しかし、具体的にどのようにあてはめをすればよいのか理解していない人が少なくありません。 例えば、裁量論における考慮不尽を見てみましょう。 司法試験受験生であれば誰

  • 論点主義の刑事訴訟法と捜査〜公判の流れ

    刑事訴訟法は論点主義的な出題が多いです。そのため、学習者としても論点主義的に学習する必要性があります。もっとも、捜査手続から公判手続に至るまでの流れをイメージすることには意味があります。 設問1としてよく出題される「捜査の適法性」

  • 憲法判例との付き合い方

    今日は憲法判例との付き合い方についてお話します。 1 憲法判例を区別する  憲法判例には大きく�判断枠組みを示しているもの、�判断枠組みの作り方を示しているものとに分かれます。司法試験で扱う判例は通常�のパターンが多いで

  • 模擬試験が返却された人へ

    令和3年司法試験に向けて模擬試験が返却される頃だと思います。模擬試験の結果に一喜一憂することはやむを得ないと思いますが、その結果を本試験の合格につなげることが何よりも重要です。以下では模擬試験の結果を活用する上で重要なポイントをお話したいと

  • 知的財産法過去問解説講座の収録が完了しました

    私がBEXAさんで販売させていただいている『知的財産法過去問解説講義』の収録が完了しました。 令和2年は『知的財産法速習講義』と併せて2つの知財の講義を出すことができました(BEXAさんのホームページはこちら)。『知的財産法速習講

  • 早すぎた構成要件の実現

    司法試験刑法における超重要論点の一つです。 この論点の解説を通じて「法律理論を抽象化して理解すること」の重要性を学んでいただきたいと思います。 早すぎた構成要件の実現とは、実行の着手時期判断にかかる論点です。一見して2つ

  • 判例は「現象である」という理解

    司法試験と判例とは切っても切れない関係にあります。しかし、判例の位置づけを誤ると司法試験学習の方向性さえも誤ってしまうおそれがあるため注意が必要です。 私は判例は「現象である」と理解しています。すなわち、「ある事案について裁判所が

  • 具体的な論述を目指して

    現行司法試験では「具体的な論述」が圧倒的に重要です。しかしながら実際に具体的な論述を実践することができている受験生は多くはありません。この記事では「具体的な論述」を身に着けるためのマインドをお伝えしたいと思います。 【前提】事実と

  • 判例学習で重要なことは要約力

    司法試験との関係に限れば判例学習で重要なことは「要約力」です。長文の事例及び判旨を要約した上でインプットすることで司法試験との関係で役に立つ知識となります。その理由は大きく3つです。 1 司法試験の事案≠判例の事案 

  • 過去問分析は参考答案を使いながら行う

    司法試験の過去問分析は参考答案を使いながら行う必要があります。  旧司法試験や予備試験の過去問といった短文事例問題を演習する際には参考答案付きの問題集を求める受験生でも司法試験については参考答案付きの問題集を購入しない人がいるよ

  • 「論証集」との付き合い方

    司法試験受験界では「論証集」というツールが受験生から支持を得ています。しかし使い方には注意が必要です。 1.論証集は現行司法試験が始まる前からあった  論証集は現行司法試験が始まる前から存在していました。私が大学学部生だ

  • 二回試験(司法修習生考試)に合格しました

    12月16日に司法修習生考試の結果発表がありました。 結果は無事【合格】でした。  少ない情報の中で対策をするという意味で特殊な負担感がありましたが、何とかクリアできてよかったです。不合格者数は10名と例年に比べて少ない

  • 「頭がいい人」と言われる文章の書き方(書評)

    書籍の紹介です。 「頭がいい人」と言われる文章の書き方 小泉十三 著 河出書房新社 法律文書の書き方にフォーカスした書籍ではないですが司法試験受験生に参考になる記述が多くあります。 「自分の考えが論理的かどうか

  • 医師の司法試験受験

    医師、医学生の方から「司法試験の受験を考えている」と相談を受けることがありますので、私の考えを少しお話します。 1 現行司法試験受験のための2つのルート ・法科大学院修了(2〜3年)・予備試験合格  医師、医

  • 預金占有と財産犯の成否

    預金占有と財産犯の成否について質問が多いので解説します。  「甲がA銀行の預金を引き出す行為」についてどのような犯罪が成立するかを検討するわけですが、�他人のキャッシュカードを無断で用いて他人の口座から引き出す場合�自己名義の口座

  • あてはめにおける論理性とは

    現行司法試験の一つの重要なファクターとなっている「あてはめ」ですがそこには論理性が求められます。しかしながら、司法試験受験指導においては、あてはめというと「事実に評価を加えること」と説明される程度であり、その内実が明らかにされているとは言い

  • 承継的共同正犯の論じ方

    承継的共同正犯は「ある者(先行者)がすでに実行行為の一部を行った後に、他の者(後行者)が先行者と合意して、以後、共同して実行行為の残りの部分を行ったというとき、後行者は、介入前に先行者の行った部分を含めた実現事実の全体について共同正犯とし

  • 「試験難易度ランキング」の意義

    今も昔も「試験難易度ランキング」なるものは、世間の関心を集めやすいように思います。今日は、この「試験難易度ランキング」について少し考えてみたいと思います。  そもそも、試験の難易度というのは絶対的なものではなく、受験生の適性や、問

  • 司法試験と「資本試験」

    現在の司法試験は「資本力」により合格可能性や学習効率が変わる側面が少なからずあると思います。そのような傾向から「資本試験」と皮肉が叫ばれることもあります。司法試験が「資本試験」と皮肉られる現状について私なりに分析をしてみました。 

  • 令和2年司法試験予備試験憲法・雑感

    令和2年司法試験予備試験憲法の問題を見てみました。軽く雑感を申し上げたいと思います。 1 本問の概要  最終段落において「以上のような立法による取材活動の制限について、その憲法適合性を論じなさい」とあることから、�法令

  • 二回試験起案対策のポイント

    集合修習1周目の起案が返却されています。 私の成績は以下の通りです。 民裁【B】(A〜C)刑裁【A】(A〜C)検察【B】(A〜E)民弁【C】(A〜E)刑弁【C】(A〜E) いずれの科目も最低評価を免れてはいるも

  • 予備試験の答案添削指導をはじめます

    司法試験答案添削指導サイト「コレクチャ」さんで司法試験過去問の答案添削を開始させていただき既に少ない方に利用を頂いております。誠にありがとうございます。さて、かねてより希望があった司法試験予備試験の答案添削指導を開始させていただきたいと思

  • 令和2年司法試験刑事系第1問(刑法)・雑感

    1 問題の構成設問1で特定の論点についての結論により、結論が異なることを説明させる問題、設問2で特定の結論を導くために複数の理由を説明させる問題、設問3で事例を処理させる問題が出題されました。R元年と構成に大きな変化はなく、ただ、問題の種類

  • 2020年司法試験刑事訴訟法・雑感

    1.問題の構造 捜査・公判分野からバランスよく出題されていますが,設問3が真新しい印象があったように思います。以下,設問ごとにコメントを付します。 2.設問1  下線部�は取調べであり設問ではその適法性が問われています。

  • 2020年8月29日ネットラジオ「判例学習の考え方」

     2020年8月29日ツイキャスしました。以下概要。司法試験受験生にとって重要なことは問題を解くための「公式」を蓄積することであり、この「公式」には大きく問題を処理するための手順から、個々の論点を解決するための手順まで様々である。

  • 合格蓋然性が高い人の頭の中(論文)

    司法試験の合格蓋然性が高い人の頭の中を予想してみました。この状況を具体的にイメージすることができないと受験勉強が迷走しがちになると思います。まずはゴールを意識しましょう。 <1> 答案に書くことが想定される定義・規範を即答すること

  • R2年司法試験公法系第2問(行政法)・雑感

    R2年司法試験公法系第2問(行政法)・雑感 1.問題の構造  例年通りの出題形式(事実+誘導文+個別法+設問)という流れでした。司法試験の行政法では「誘導文」から読んでいくのがよいと思うので、セオリー通り見ていきます。&

  • R2年司法試験公法系第1問(憲法)・雑感

    R2年司法試験公法系第1問(憲法)・雑感 1.全体的な傾向と問題分析  「あなたが検討を依頼された法律家甲であるとして規制�及び�の憲法適合性について論じなさい」と私見を述べる形式で出題されており、H30年、R1年と同様

  • 2020年8月14日ネットラジオ「法学部・LSに入ったけど法律学習どうするの?」

     2020年8月14日ツイキャスしました。ざっとした話。司法試験では、事例問題が中心に出題されるため、科目ごとの事例問題のイメージを掴むこと。その上で、初学者がつまづきやすいのは「概念の正確な理解」「条文適用についての正確な理解」

  • 2020年司法試験を受験する方へ

    受験生の皆様。いよいよ本試験が迫ってきました。まずはお疲れ様でした。5月にあるはずの試験が8月に延期になったことによりリスケジューリングを余儀なくされた上、例年以上の暑さに苦しんでいる方も少なくないでしょう。ここまでやれたことを誇ってくださ

  • 2020年8月10日ネットラジオ

     2020年8月10日ツイキャスしました。以下概要。司法試験では国語力が�事前準備、�本番の双方において重要である。�について、まずテキストを正しく読んで理解すること、その上で、自分の理解を言語化すること、この過程において読み・書

  • 2020年8月10日ネットラジオ

     2020年8月10日ツイキャスしました。以下概要。司法試験では国語力が�事前準備、�本番の双方において重要である。�について、まずテキストを正しく読んで理解すること、その上で、自分の理解を言語化すること、この過程において読み・書

  • 遺留分侵害額の計算方法について

    遺留分とは,「遺贈や贈与等があった場合でも,相続人が相続から最小限得られる利益」(窪田充見『家族法』第4版(有斐閣)565頁)と説明されます。よって,遺留分権利者(1042�)が遺贈や贈与等を理由としてこの最小限得られる利益より少ない額し

  • 今更聞けない相続の基本

    A(被相続人)が死亡し,その子B,C及びDがAを相続した場合を考えます。 民法896条本文は「被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継する」として包括的な権利義務の承継を規定しているため,被相続人の権利義務が相続人に共同して承継

  • 刑訴法328条

    【刑事訴訟法328条】 第321条乃至第324条の規定により証拠とすることができない書面又は供述であっても、公判準備又は公判期日における被告人、証人その他の者の供述の証明力を争うためには、これを証拠とすることができる。  328条

  • 刑訴法328条

    【刑事訴訟法328条】 第321条乃至第324条の規定により証拠とすることができない書面又は供述であっても、公判準備又は公判期日における被告人、証人その他の者の供述の証明力を争うためには、これを証拠とすることができる。  328条

  • 2020年司法試験・予備試験の受験を回避する方へ

    新型コロナウイルス感染症が都市部を中心に広がっていることを受け、受験生の間でも、司法試験・予備試験を受験することに対して不安の声が出ています。司法試験・予備試験を予定通り実施するか否かは「いかなるリスクをとり・いかなるリスクを避けるか」に

  • 司法試験憲法答案の書き方

    「その際,A省からは,参考とすべき判例があれば,それを踏まえて論じるように,そして,判例の立場に問題があると考える場合には,そのことについても論じるように求められている。また,当然ながら,この立法措置のどの部分が,いかなる憲法上の権利との関

  • 2020年7月23日ネットラジオ「司法試験で文章力を鍛える意義」

     2020年7月23日ツイキャスしました。文章力を鍛える意義は大きく3つ。�思考と表現のgapを最小化して得点効率を高めること、�思考を適切に矯正すること、�脳の処理速度を上げること、です。他にもありますが、今日はこの3つについて

  • GPS判決をどう読むか

      憲法35条は、「住居、書類及び所持品について、侵入、捜索及び押収を受けることのない権利」を規定しているところ、この規定の保障対象には、「住居、書類及び所持品」に限らずこれらに準ずる私的領域に「侵入」されることのない権利が含まれ

  • 司法試験論文における2つの「曖昧さ」

    司法試験論文の難しさの理由の1つが「曖昧さ」にあると私は分析しています。この「曖昧さ」は大きく以下の2点において見られます。 1.検討事項についての「曖昧さ」  司法試験の問題では、検討事項について出題者の意向を忖度する

  • 択一の選択肢の読み方(絶対的正誤と相対的正誤)

    司法試験の択一では選択肢の中から正しいもの、あるいは、誤っているものを選択させる問題が頻出です。いわゆる正誤判定なのですが、そこには「絶対的正誤」と「相対的正誤」の問題があるということを理解しなければなりません。 1.「絶対的正誤

  • 超速習インプット講座商法訂正について

    BEXAさんより販売させていただいております超速集インプット講座商法について訂正箇所がございます。スライドの20P目の部分において、取締役の任務懈怠責任の説明をさせていただいていますが  �「任務を怠った」→356���

  • 超速習インプット講座刑訴法訂正について

    BEXA様より出させていただいている『超速習インプット講座刑訴法』について、一部講義内容の修正を連絡させていただきます。 自白法則と派生証拠の証拠能力につき、違法排除説を前提とする論述例を示していましたが、任意性説を前提とする論述

  • 過去問の重要性/論文答案とボキャブラリ〜2020年4月25日ネットラジオ

     2020年4月25日ツイキャスしました。以下概要。 まず、過去問の重要性について。過去問は学習効果の高い事項が出題される傾向にあり、おそらく教育的要素が含まれる司法試験においては類似の問題意識が再出題されやすいと考えら

  • 1冊の基本書を効果的に利用する方法

    なるべくお金をかけずに1冊の基本書を効果的に利用する方法をお話ししたいと思います。 基本書の使い方には以下の3種類くらいを想定できると思います。 1.通読:最初から最後まで文章として読む2.調べもの:気になるところをつま

  • 「司法試験合格答案作成ノート300部販売記念キャス」ー2020年4月12日キャス

     2020年4月12日ツイキャスをしました。以下概要。 私がBEXAさんから販売している「司法試験合格答案書き方ノート」の販売部数が2020年4月11日に300を超えました。購入していただいた皆さん本当にありがとうござい

  • 判例の話〜2020年4月10日ネットラジオ

      2020年4月10日ツイキャスしました。以下概要。 司法試験では結論の妥当性より思考プロセスが問われるため基本事項から論理的に結論を導くというプロセスが重視されます。一方、ただ結論を知りたいという場合には目

  • 司法試験の日程―2020年4月4日ネットラジオ

     2020年4月4日ツイキャスしました。以下概要。 2020年の司法試験の日程がはっきりしないという声を聞きます。私の立場からは日程がどうなるだろうという予想もどうなるべきだという主張もしないつもりです。それを前提に受験

  • 司法試験直前期に意識していただきたいこと―2020年3月20日ネットラジオ

     2020年3月20日ネットラジオです。以下概要。R2年の司法試験受験生に伝えたいこと4つ。1つ目。模擬試験の振り返り。よいところと悪いところを冷静に分析して本番に関連思想な箇所を重点的に復習。レジュメで新しい知識を得る際にはキー

  • 知らない知識が出題されたときの事後対応法

    司法試験の過去問や模擬試験で知らない知識が出題されたときの対応方法について。問題を解いている際に対応できたのであれば当該知識を確認しておけばよいのですが対応できなかった場合が問題です。この場合には、大きく2つのルートに分かれます。&nbs

  • 司法試験直前期の択一対策―2020年3月1日ネットラジオ

     2020年3月1日ツイキャスしました。以下概要 直前期の択一対策でまずすべきことは現状分析です。自分は何点とりたいのか、覚えている部分・理解はしている部分・理解すらしていない部分はどこか、択一に割くことのできる時間はど

  • 3月に入りました。

    2020年司法試験まであと2か月ちょっととなりました。 この時期に大切なことはいろいろありますが、まずは、体調管理とメンタルコントロールです。疲労は思いのほか蓄積されていますので、少し多めに休みをとるくらいの感覚で構いません。本試

  • 途中答案対策を考えてみるー2020年3月1日ネットラジオ

     2020年3月1日ついキャスしました。以下概要。 途中答案は主観と客観のギャップにより生じます。客観とは皆さんが実際に書ける答案の量。主観とは皆さんが書きたいと思えう内容の量。このギャップが大きい人ほど途中答案のリスク

  • 初学者でもざっくりわかる憲法入門ー2020年2月28日ついキャス

     2020年2月28日ついキャスしました。以下概要。 司法試験の憲法ではある権利に対する規制が憲法違反かどうかについて判断する問題が出題されます。自由権侵害においては、まず、その権利に対する規制が抵触する可能性のある条文

  • マルチタスクの受験生×択一×論証ー2020年2月28日ネットラジオ

     ついキャスしました。以下概要。 マルチタスクを抱えている受験生の方は可処分時間が専業受験生に比べて少ないため無駄にした時間が勉強時間に対して占める割合が大きくなりがちです。このことをきちんと認識しながらタイムマネジメン

  • 司法試験とボキャブラリーー2020年2月24

     2020年2月24日ついキャスしました。以下概要。 司法試験の最大関門である論文式試験においてはゼロベースで文章を作るというスキルが求められます。ゼロベースで文章を作るためには材料である「語彙」が必要です。司法試験業界

  • 2020年2月23日ネットラジオー出題趣旨の外し方〜司法試験における手続の重要性

     2020年2月23日についキャスをしました。以下、概略。司法試験過去問は初見ではA答案を書くことができないため過去問を通じて勉強するというスタイルが受験生にとっての主流となります。それゆえによく勉強している受験生ほど過去問とそれ

  • 概念の理解他ー2019年2月21日ネットラジオ

     2020年2月21日〜22日のついキャスです。以下概略 法律を勉強する際には「概念」の理解が大切になりますがある概念を抽象的に理解してもその概念を具体的事案に適用することができるか否かを判断することは容易ではありません

  • 司法試験と才能の話―2020年2月19日ネットラジオ

     司法試験と才能について話しています。以下概略 ・司法試験と才能(地頭と語られることもある)との関係が議論されることがあるけれど何をもって才能を定量的に評価しているのかそのエビデンスを示すことができる人は多くありません。

  • 問題文への書き込み(令和元年予備試験民法)

    司法試験の問題文にどのような書きこみをするのかという質問をよくいただくため、所見の問題に対する書き込みの例を公開させていただきます。 1.年月日:赤マーク2.権利関係が動くような行為や事情:黄色マーク それに準ずる行為や事情:黄色

  • 勉強をする際に「仮説」を立てて「検証」しているか

    受験勉強の主眼は正しい理解をすることです。しかし受験生の多くは本を読み講義を聞いただけでは正しい理解に到達することはできません。そのため、不正確な理解が答案に表現されることになります。  受験勉強の主眼を正しい理解をすること

  • 【2020年初記事】民法の勉強が変わった瞬間

    2016年夏。司法試験を約1年後に控えた私は学内でハイレベルと噂される民法のゼミに参加しました。当時の私は民法の苦手意識が強く、判例百選を読んでみたり、旧司法試験の難問を解いてみたりと、完全に勉強法が迷走していました。戦略的に公法・刑事

  • 2019年司法試験憲法立法措置2について

    2019年司法試験憲法立法措置�について分析を追加します。  立法措置�はSNS上に一度公開された表現について法案9条1項によりSNS事業者による削除を義務付けるものです。  出題趣旨や再現答案を見た後であれば「事前抑

  • 暗記と思考のバランス

    ここ最近、現場思考についてお話する機会が多かったため、少し整理します。 司法試験における合格答案は暗記と思考のバランスから成り立ちます。基本的事項をきちんと暗記した上で論理的に考える。おそらく全ての合格者に共通する視点だと思います

  • 論文式試験における合格ライン答案とは何か

    司法試験論文式試験における「合格ライン答案」には大きく2つのイメージがあります。  1つは「全ての設問において均質に得点して合格ラインに乗っている答案」です。このタイプの答案は全ての設問について「その年の受験生のレベルに応じて合

  • 2019年司法試験民事訴訟法・雑感

    〔設問1〕 課題(1) 「Yの解釈の根拠も踏まえつつ、本件定めの内容についてYの解釈とは別の解釈を採るべきとの立論を考えてください」  XがYに対して本件契約の解除に基づく原状回復義務の履行として支払い済みの代金400万

  • なぜネットラジオを始めたのか

    2019年7月25日より Twitterアカウント @TA_legal32 においてネットラジオ #テクニカルに司法試験を突破するラジオ を開始しました。 1回あたり2分程度の長さで主に司法試験の勉強法の総論的な部分をお

  • 未修者コース出身者は司法試験に受かりにくいのか

    司法試験の結果を見ると既修者コースの合格率と未修者コースの合格率とでは大きな開きがあります。  〇2018年度司法試験結果より 既修者コース出身の合格率 833/2510=33% 未修者コース出身の合格率 356/2295=15

  • 2019年司法試験刑法・雑感

    〔設問1〕【事例1】における甲のAに対する罪責について、論じなさい(住居侵入罪及び特別法違反の点は除く)。  罪責を検討すべき甲の行為が設問により特定されています。第二段落で甲は�A宅に犯罪目的で立ち入り(住居侵入罪が成立する可能

  • 2019年司法試験商法・雑感

    大変遅くなりましたが2019年司法試験商法雑感です。 〔設問1〕 乙社は,平成30年1月,甲社の株主として,株主総会において,株主総会の権限に属する一定の事項を提案することを検討していた。上記1から4までを前提として,�乙社が,そ

  • 2019年司法試験行政法・雑感

    今更という感じですが行政法の雑感になります。設問ごとに書いていきます。 〔設問1〕Aが,B県に対して本件権利取得裁決の取消訴訟(以下「本件取消訴訟」という。)を提起した場合,�Aは,本件取消訴訟において,本件事業認定の違法を主張す

  • 2019年司法試験刑事訴訟法・雑感

    〔設問1〕 下線部�の逮捕,勾留及びこれに引き続く平成31年3月20日までの身体拘束の適法性について,1 具体的事実を摘示しつつ,論じなさい。2 1とは異なる結論を導く理論構成を想定し,具体的事実を摘示しつつ,論じなさい。なお,その際,これ

  • 2019年司法試験民法・雑感

    今日は2019年司法試験民法の雑感を書いてみます。設問ごとに問われている内容が全く異なるため設問ごとに見ていきます。 〔設問1〕【事実】1から5までを前提として,本件事故が発生した時点における甲建物の所有者は誰か,また,仮にその所

  • 2019年司法試験憲法・雑感

    2019年司法試験憲法の雑感になります。出題傾向は2018年と同様のもので、違憲・合憲について受験生自身の私見を述べさせる問題でした。 現在,A省においては,【1】�虚偽の表現を流布することを一般的に禁止及び処罰するとともに,�選

  • 2019年司法試験刑法・雑感

    受験生の皆さん2019年司法試験お疲れ様でした。来年受験の皆さんはいよいよ勝負が1年後に迫っているということで緊張を感じていることと思います。時間を見つけて各科目について雑感を書いていきたいと思っています。まずは刑法からです。 [

  • 司法試験直前期の皆さんへ

    いよいよ2019年の司法試験が迫ってきました。  これまで1年間本試験を意識して勉強されてきたみなさんは心身ともに疲弊しきっていることと思います。本試験期間中は緊張状態にあるため多少の疲労は気にならないかもしれませんがなるべく休み

  • 司法試験憲法問題文の読み方―H30年〜28年を題材に

    問題文の読解が非常に重要となる司法試験の憲法です。毎年少しずつ指示が変化しているので先入観を持たずに素直に問題文の指示に従うことを意識しなければなりません。「あなたがこの(1)相談を受けた法律家甲であるとした場合、(2)本条例案の憲法上の問

  • 【来年以後の受験生の方へ】過去問学習は「格差社会」

    平成18年より現行司法試験が開始して今年で14年目になります。選択科目を含めると8科目×14年分の過去問が蓄積されています。そして、例外はあるものの、現行司法試験の過去問で問われた重要事項が形を変えて繰り返し問われる傾向にある

  • 要件検討について

    「Aという法的効果が認められるためにはα1、α2、α3の要件が必要である」場合 1)Aという法的効果を肯定する場合 α1〜α3の全てを充足することが必要 2)Aという法的効果を否定

  • 司法試験直前期に記憶が薄まる件

    2019年司法試験の直前期をむかえて受験生の皆さんは緊張を感じていることかと思います。そんな中、先日まで記憶していた内容が曖昧になっているという話をちらほら耳にするため、少しお話をしたいと思います。  計画的な受験生であれば本試

  • 司法試験直前期「答案の書き方チェックポイント」

    1年間を通じて添削者から様々なコメントをもらったことと思いますがここで過去のコメントを本試験現場の答案にどう反映させればよいのかを再度確認していきましょう。 1.法的三段論法の遵守  司法試験における法的三段論法と

  • 直前期の難問対策

    2019年の司法試験を控えていわゆる「超直前期」に差し掛かってきました。模擬試験・過去問でもいわゆる「難問」を目にすることがあるかと思います。いくら基本事項プラスアルファで合否が決まると聞かされていても実際に本試験で「難問」に出会った場

  • 物権的請求権の選択

    物権的請求権には一般に、返還請求権、妨害排除請求権、妨害予防請求権があります。根拠は、物権の排他性や、占有訴権との対比等に求められますがここでは割愛します。  返還請求権と妨害排除請求権の違いは占有による侵害か否かです。占有

  • 司法試験受験生に求められる理解の精度

    正確な理解という言葉を司法試験受験との関係で耳にすることが多いですが一体どれだけの受験生が「真に」正確な理解に到達しているのでしょうか。  ある判例を用いて問題を解く際に厳密に当該判例の射程を考えているでしょうか。判例の規範

  • 兼業受験生向け―勉強時間の作り方×勉強方法

    私は司法試験受験生時代兼業受験生でした。とはいっても、年間1000時間の仕事+日中のLS通学というあまりないタイプだとも思うので、同じような状況にピタリとあてはまる方は少ないと思います。これをふまえた上で読んでいただけますとありがたいで

  • 早すぎた構成要件の実現について

    最近、多方面から質問を受ける論点であるため、一度整理しておきたいと思います。  最判平成16年3月22日(いわゆるクロロホルム事件)が有名です。  本判例の事案は『被告人Xが、Aを車内でクロロホルムを用いて失神さ

  • 民事系科目お勧めの勉強法、問題集

    民事系科目についての勉強法、問題集についてご質問をいただいたためブログ記事にて回答させていただきたいと思います。 1.民事系科目の勉強法 (1)基本的知識を個別にインプットする(条文・論点学習)  効率がよい

  • 民法答案と要件論

    民法答案における要件提示の手法には、大きく分けて、【1】実体法型と【2】要件事実型の2つの流派があります。多くの受験生はこれらの流派のどちらか一方で戦うのではなく、問題によってこれらの流派を使い分けていることと思います。 

  • 【2019年1月19日OLSイベント@関西】

    受験生の皆様、御無沙汰しております。 受験勉強は順調に進んでいらっしゃいますでしょうか。  この度、2019年1月19日OLSイベントで民事系科目の講演を担当させていただくこととなりました。講演ではH30年司法試験民事系3科目の

  • H30年刑法設問2のポイント

    今日はH30年司法試験刑法設問2のポイントについてです。 1.論点主義に陥らない  保護責任者遺棄罪と不作為による殺人の区別について問われた問題でした。再現答案を分析しながら構成要件を手順通りに検討できていない答案(い

  • 平成30年司法試験民事訴訟法設問1課題(1)採点実感より

    平成30年司法試験民事系第3問採点実感より。  「相当数の答案は、Aが反訴としてAの訴えを提起すべきであるのか、別訴として提起すべきであるのかという点を論ずることなく、Aの訴えが提起されれば、Bの訴えは確認の利益が失われて却

  • H30年司法試験民事系第1問設問1(ネタバレあり)

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  • 平成30年司法試験商法設問2について(ネタバレあり)

    平成30年司法試験民事系第2問で利益供与の論点を落としてしまったとう報告を多数受けました。そこで、今日は、「受験生はどうして利益供与の論点を落としてしまうのか?」ということについて考えてみたいと思います。<平成30年司法試験民事系第2問の問

  • 出題趣旨・採点実感の読み方

    一言でまとめるのはとても難しいのですが、司法試験受験生としては無視できないテーマだということで、書かせていただきます。新司法試験の特徴の1つは詳細な出題趣旨・採点実感が公開されていることです。この詳細な出題趣旨・採点実感を最大限活用する

  • H30年行政法設問1(1)の読み方

    H30年行政法設問1(1)について原告適格を書くべきではないと判断したという声を複数聞きました。  私自身、設問の日本語を読んだ段階では原告適格を書くべきなのか否かがはっきりしませんでしたので、以下、問題文の読み方についての

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