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ヤマザキエリオの雑文。 ビジネス書や小説の書評、映画レビュー、政治・経済についてのエッセイ。

働きながら小説家を目指しています。

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2016/12/13

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  • 【映画レビュー】 ジョーカー 監督:トッド・フィリップス 評価☆☆☆☆☆ (米国)

    映画『ジョーカー』の概要 映画『ジョーカー』はアメリカの映画監督トッド・フィリップスの作品。フィリップスは主にコメディ映画を監督してきた人で、『ハング・オーバー』シリーズのヒットで一躍有名になっている。『ジョーカー』の前作『ウォー・ドッグス』(日本では劇場未公開)もコメディ映画であった。そのフィリップスがホアキン・フェニックスを主演に迎えて作ったシリアスな映画が本作だ。『バットマン』の悪役ジョーカーをモデルにしながらも、全編を通じてシリアスなストーリーで笑えるシーンは1つもない。フィリップスはジョーカーの誕生秘話として、オリジナルのストーリーを作った。主人公のアーサー(ホアキン・フェニックス)…

  • 【映画レビュー】 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 監督:クエンティン・タランティーノ 評価☆☆☆☆☆ (米国)

    クエンティン・タランティーノについてのおさらい 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、アメリカの映画監督クエンティン・タランティーノの9作目の作品。タランティーノは、1992年、『レザボア・ドッグス』でデビュー以来、『パルプ・フィクション』でオムニバス形式を用いて物語を解体する映画を作り、『イングロリアス・バスターズ』で反歴史的映画を作った。彼の監督作は批評家の評価も高く、『パルプ・フィクション』でカンヌ映画祭パルムドール、米アカデミー賞脚本賞、『ジャンゴ』で2度目の米アカデミー賞脚本賞を受賞している。タランティーノは自身が映画マニアを自称しているだけあって、彼の監督作品にはオタ…

  • 【書評】 トラペジウム 著者:高山一実 評価★★★★★ (日本)

    トラペジウム作者: 高山一実出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/11/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るいやぁキツかった。通勤中に読もうと思っていたのだが、全て読み切ることが叶わなかった。タレントが書いた小説で感心したことはないが、本作に比べれば又吉直樹の『火花』は良い。『火花』は文章になっていて最後まで読むことができたからだ。しかし『トラペジウム』は無理だった。rollikgvice.hatenablog.comセリフも地の文もこなれておらず、ゲラの状態で出版してしまったかのようだ。高1の女子の一人称の小説なのに、「榊原郁恵のようだ」とか「お蝶夫…

  • 【書評】 暗黒ハローワーク 俺と聖母とバカとロリは勇者の職にありつきたい 著者:久慈マサムネ 評価☆☆★★★ (日本)

    暗黒ハローワーク! 俺と聖母とバカとロリは勇者の職にありつきたい (角川スニーカー文庫)作者: 久慈マサムネ,ゆーげん出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/06/01メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 文章は酷い 『暗黒ハローワーク』という奇異なタイトルに興味を持って読んでみた。ライトノベルらしく文章は退屈。ネットに転がっているブログ記事みたいで素人が書いたような文章だ。 文章を読んでも情景をイメージすることが難しいし、平板なセリフの数々からはキャラクターの魅力を捉えにくい。文章を読んで何かをイメージしたり感興を引き起こされるというよりも、紙芝居のように淡々とストーリ…

  • 【書評】 黒い家 著者:貴志祐介 評価☆☆☆☆★ (日本)

    黒い家 (角川ホラー文庫)作者: 貴志祐介出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1998/12/10メディア: 文庫購入: 38人 クリック: 500回この商品を含むブログ (184件) を見る 『黒い家』はホラー小説の良作 『黒い家』は貴志佑介のホラー小説。1997年発表。1999年に森田芳光によって映画化され、2008年に韓国でも映画化されている。貴志佑介の後の傑作『悪の教典』同様に、共感性が欠落した人物をテーマとしている。犯人の菰田幸子が主人公を追跡してくるシーンが強烈な印象を残し、ホラー小説として良作と言える。デビュー後、最初の長編小説がこのレベルなのだから、貴志佑介は期待された作家だ…

  • 【映画レビュー】 ビッグ・リトル・ライズ シーズン1 監督:ジャン=マルク・ヴァレ 評価☆☆☆☆☆+☆☆ (米国)

    ビッグ・リトル・ライズ シーズン1 DVD コンプリート・ボックス (3枚組)出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント発売日: 2018/09/05メディア: DVDこの商品を含むブログを見る『ビッグ・リトル・ライズ シーズン1』は米国のテレビドラマである。『セックス・アンド・ザ・シティ』『ゲーム・オブ・スローンズ』を手掛けたHBOが贈るサスペンス。シーズン2は製作中で、米国では2019年に放送される模様。日本での放送日は2019年7月31日(水)ということが決まっている。シーズン2にはメリル・ストリープがキャストに入っている。待望の最新シーズン!『ビッグ・リトル・ラ…

  • 【書評】 悪の教典 著者:貴志佑介 評価☆☆☆☆☆ (日本)

    悪の教典 上 (文春文庫)作者: 貴志祐介出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/08/03メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 122回この商品を含むブログ (103件) を見る悪の教典 下 (文春文庫)作者: 貴志祐介出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/08/03メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 52回この商品を含むブログ (79件) を見る 究極の悪人を描いた傑作 人間の心には、必ず、善もあり悪もある。そのどちらかしかない、ということはあり得ない。ただ、普通の人間なら善と悪の割合はバランスを保っている。例えば、善人と呼ばれる人の善悪の割合が70:30程…

  • 【書評】 一の悲劇 著者:法月綸太郎 評価☆☆☆☆★ (日本)

    一の悲劇 (ノン・ポシェット)作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 1996/07/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 43回この商品を含むブログ (37件) を見る 初の法月綸太郎作品 『一の悲劇』は法月綸太郎のミステリー小説。明晰なストーリー展開と陰鬱なラストの悲劇が特徴的な良作である。私が法月綸太郎の名を知ったのは東浩紀の著書『サイバースペースはなぜそう呼ばれるか?』による。私は、人文系ではない癖に分かったような振りで東浩紀の著作に憧れていた。理解が及ばないにもかかわらず、東の本を読んで現代思想の英知に触れた気になっていた。しかし彼が小説に手を出したり雑なエッセ…

  • 【書評】 火花 著者:又吉直樹 評価☆☆★★★ (日本)

    火花 (文春文庫)作者: 又吉直樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/02/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (24件) を見る やっと読めた『火花』 ふだんテレビをほとんど見ない私が、お笑い芸人の又吉直樹の名を知ったのが2015年。彼の著作が芥川賞を受賞したからだ。その著作が本書『火花』。お笑い芸人が書いた小説で、登場人物もお笑い芸人であるという。何となく気にはなったものの、お笑い芸人出身ということと、芥川賞受賞作ということにバイアスがかかってお金を出して買う気にはなれなかった。従って図書館で借りて読もうと思ったのだが、なにしろ200万部のベストセラーである。借りたい人は…

  • 【映画レビュー】 22年目の告白 私が殺人犯です 監督:入江悠 評価☆☆★★★ (日本)

    22年目の告白?私が殺人犯です?発売日: 2017/09/06メディア: Prime Videoこの商品を含むブログを見る 藤原竜也が全て 『22年目の告白 私が殺人犯です』は藤原竜也主演のスリラー映画。22年前に5人の連続殺人事件が起こる。事件は時効となっていた。ところが、連続殺人事件の真犯人・曾根崎(藤原竜也)が突如、マスコミの前に姿を現す。「私が殺人犯です」という22年前の殺人事件を赤裸々に語った書物を手にして。曾根崎はホテルで記者会見を開き、圧倒的に派手なパフォーマンスを行ってメディアの前に姿を現した。彼は容姿端麗で落ち着いていて、知的なしゃべり方をする。殺人犯にしては、ちょっと外見が…

  • 【書評】 ○○○○○○○○殺人事件 著者:早坂吝 評価☆★★★★ (日本)

    ○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)作者: 早坂吝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/09/04メディア: 新書この商品を含むブログ (24件) を見る 『○○○○○○○○殺人事件』とは 『○○○○○○○○殺人事件』は、早坂吝のミステリー小説。第50回メフィスト賞受賞作品。不思議なタイトルの訳は、読者にタイトル当てを迫るというもの。最後まで読むと答えが書いてあるが、知っても爽快感を得られないのであまり意味がない。なんでこんなタイトルにしたんだろうか。メフィスト賞は、作家の舞城王太郎が受賞したことのある賞だ。私はミステリー作家時代の舞城が好きだったので、それ以来、何となくメフィ…

  • 【書評】 弱いつながり 検索ワードを探す旅 著者:東浩紀 評価☆☆☆★★ (日本)

    弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫)作者: 東浩紀出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2016/08/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る 弱いつながりとは? 『弱いつながり』は、批評家・作家東浩紀のエッセイ。2012~2013年にかけて、幻冬舎のPR誌星星峡で連載されていた。150ページの薄い本ながら日々の思考と行動に対する示唆を与えてくれる良書である。弱いつながりというのは、アメリカの社会学者マーク・グラノヴェターによる「弱い絆」という概念を援用したものである。グラノヴェターは、転職した人の満足度について調査した。すると、満足度が高かったのは意外な人たちで…

  • 【書評】 知らない人を採ってはいけない 新しい世界基準「リファラル採用」の教科書 著者:白潟敏朗 評価☆☆☆★★ (日本)

    知らない人を採ってはいけない 新しい世界基準「リファラル採用」の教科書作者: 白潟敏朗出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/01/23メディア: 単行本この商品を含むブログを見る リファラル採用とは?縁故採用とは違う新しい採用スタイル 本書『知らない人を採ってはいけない』は、リファラル採用についての解説書。著者の白潟敏朗は、リファラル採用の事業会社を運営している。尚、人材開発の会社トーマツイノベーションの設立者でもある。最近、プライベートでもリファラル採用の話題が出るようになってきて、社員の紹介を経た採用活動を指すという。それなら、「リファラル採用って縁故採用じゃないの?」と…

  • 【映画レビュー】 ぼくは明日、昨日のきみとデートする 評価☆☆★★★ (日本)

    ぼくは明日、昨日のきみとデートする発売日: 2017/05/10メディア: Prime Videoこの商品を含むブログ (2件) を見る あらすじ 同名のライトノベルが原作の恋愛映画。福士蒼汰主演。他のキャストに小松菜奈、東出昌大。京都の美術大学に通う男子学生・南山高寿(みなみやま・たかとし)は、通学中の電車で、若い女性に一目惚れをする。この機会を逃してはならないと、思わず声をかけ「一目惚れをしました」と告げて笑顔をもらう。携帯を持っていないという女性に、「また、会えるかな」と尋ねた高寿。女性は「また、会えるよ」と答えるが目には涙が光っていた。 ダサい男がカッコよくなるべきだった 高寿は奥手で…

  • 【書評】 サド侯爵夫人/朱雀家の滅亡 著者:三島由紀夫 評価☆☆☆☆☆ (日本)

    サド侯爵夫人 朱雀家の滅亡 (河出文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/12/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (5件) を見る 『サド侯爵夫人』は三島戯曲の代表作 普段、映画は見るのに演劇を見ない私が戯曲を活字で読むはずがない。それでも読んだのは、三島由紀夫の著作だからである。三島由紀夫のあまたの長編小説を読んできた私は、彼の小説の地の文の詩的なレトリックに酔わされていた。同時に彼は、小説のセリフにも意識を込めて書いていた。詩情、諧謔がセリフの端々に満ちている。戯曲はセリフとセリフで構成される。俳優の織り成す演技が物…

  • 【書評】 告白 三島由紀夫未公開インタビュー 著者:三島由紀夫 評価☆☆☆★★ (日本)

    告白 三島由紀夫未公開インタビュー作者: 三島由紀夫,TBSヴィンテージクラシックス出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/08/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 『告白』は死の9か月前に収録された三島由紀夫の未公開インタビュー 本書は三島由紀夫の未公開インタビューと、エッセイ「太陽と鉄」を収めたもの。「太陽と鉄」は三島らしい詩的なレトリックに満ちた文章で、ちょっと難解である。インタビューの方は、1970年2月19日に収録された。このインタビューのテープは、TBSの元記者がTBSの社内倉庫で発見した貴重な資料である。テープが発見されたのは2013年なのだが、報…

  • 【書評】 ミンツバーグ教授のマネジャーの学校 著者:フィル・レニール、重光直之 評価☆☆☆★★ (カナダ)

    ミンツバーグ教授の マネジャーの学校作者: フィル・レニール,重光直之出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2011/09/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る マネジメントの現場こそマネジャーの学校である ある日突然、自分の会社が買収されたらどうしようか?尊敬している上司が辞めさせられ、そして強烈なリストラが起こり、新しく出向してきた上司は「コストカッター」で、社員の激しいモラルダウンを引き起こしていたら?誰だってどうしたら良いか分からず疲弊してしまうことだろう。著者フィル・レニールはそんな局面に遭遇した。困り果てた…

  • 【書評】 豊饒の海 第二巻 奔馬 著者:三島由紀夫 評価☆☆☆☆☆+☆☆ (日本)

    豊饒の海 第二巻 奔馬 (ほんば) (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/12メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 74回この商品を含むブログ (137件) を見る 『豊饒の海』第二巻『奔馬』は右翼テロリストの物語 『豊饒の海』は夢と転生の物語である。その第二巻は『奔馬』といい、右翼テロリストの飯沼勲(いいぬま・いさお)の物語である。飯沼勲は、第一巻『春の雪』で控え目ながらも読者に印象を残した飯沼茂之(いいぬま・しげゆき)の息子。時代は第一巻から20年後の日本。物語は裁判官となった本多繁邦(ほんだ・しげくに)の視点で始まる。飯沼勲は剣道に秀でているので…

  • 【書評】 豊饒の海 第一巻 春の雪 著者:三島由紀夫 評価☆☆☆☆☆+☆☆ (日本)

    豊饒の海 第一巻 春の雪 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/10メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 205回この商品を含むブログ (357件) を見る 三島由紀夫最大の作品『豊饒の海』 今回紹介する『豊饒の海』は、三島文学の最大の作品であり、しかも最後の作品である。全部で四巻の大著である『豊饒の海』の最後の原稿を書き終えた後、三島は市ヶ谷駐屯地で割腹自決している。私は10代の頃から三島由紀夫の死について関心を持ち、彼の芸術よりも一層、三島の死に注目していた。その頃は『金閣寺』『仮面の告白』くらいの作品しか知らなかった。確かに作品も良いが彼の死に…

  • 『ボヘミアンラプソディ』を見る

    『ボヘミアンラプソディ』をうまく語れない 映画『ボヘミアンラプソディ』について、レビューをしようと思ったが、なかなか筆が進まない。その理由はクイーンに評価を付けたくなかったからだろうか。あるいは、『ボヘミアンラプソディ』の熱狂に湧いている現状に水を差したくなかったからだろうか。どちらの理由も間違いではない。しかし、もう少し言葉を付言すると『ボヘミアンラプソディ』は良い映画とは思えなかったが、使われている楽曲すなわちクイーンの曲については相変わらず良かった訳で、そう考えると『ボヘミアンラプソディ』をどう評価して良いか分からなくなってしまったからだ。 『ボヘミアンラプソディ』のラミ・マレックの前歯…

  • The Struts

    The Strutsは英国のグラムロックグループらしい。YouTubeでおすすめに入ってきたので「Body Talks」というのを聴いたら・・・すごかった。かっこよかった。もう100回くらい聴いた笑ボーカルの見た目がフレディ・マーキュリーっぽいのも良い。ジャンルもグラムロックだから似てる。バカっぽくて狂っていて、そこそこおしゃれで・・・ダサかっこいいというのかな?良いなぁ。The Struts - Body Talks ft. Keshaストーンズも認める注目の新星グラムロック・バンド「ザ・ストラッツ」とは Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

  • 【映画レビュー】 ヴェノム 監督:ルーベン・フライシャー 評価☆☆☆☆★ (米国)

    明るいユーモアが楽しい『ヴェノム』 『ヴェノム』はマーベルコミックを原作としたSFアクション。Sony Picturesの作品で、かつ、世界中でヒットしているという程度の理由で鑑賞したが、アクションの激しさと、コミカルさがほどよく調合されたユーモラスな作品で面白かった。アクションとコミカルさに訴求ポイントがあるが、どちらかというと、『ヴェノム』の魅力は、迫力あるアクションよりも、明るいユーモアにこそあるだろう。ヴェノムというクリーチャーは、最初はヘドロみたいにグロテスクで、人間に危害を与えそうに見える。しかも、人間に憑依すると無数の牙をむき出しにしたエイリアンのようになる。ダークヒーローの映画…

  • 窪塚洋介という狂った俳優への賛辞

    レトロなゲームの中の窪塚洋介 窪塚洋介という俳優を初めて見たのは、映画ではなかった。セガサターンという古いゲーム機で出た『街』という実写ゲームに、彼は出ていた。『街』での窪塚洋介はテレビのAD役で、上司にこき使われるサギ山勇という、ふざけた役名の若者を演じていた。実写といっても動画ではなく画像なので、演技といっても映画を見るように動きを捉えることはできない。ゲームの音楽と、テキストによって、ストーリーは展開されていく。窪塚はそこで脇役ながらも光るものを放っていた。それはテレビに映る彼の存在感だった。SEGA THE BEST 街 ~運命の交差点~ 特別篇 - PSP出版社/メーカー: セガ発売…

  • 【書評】 ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ 編著:根井雅弘 評価☆☆☆☆★ (日本)

    ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ (講談社選書メチエ)作者: 根井雅弘,荒川章義,寺尾建,中村隆之,廣瀬弘毅出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/10/12メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る ノーベル経済学賞って? ノーベル経済学賞は、1969年から授与が始まった経済学賞である。ただ、物理学賞や化学賞などと違って、ノーベルの遺言に基づく賞ではない。本書にも書かれているように、「経済学賞はノーベル賞ではありません」というノーベル財団の専務理事が語った台詞の引用がある。ノーベル経済学賞は、日本人にはなじみの薄い賞である。なにしろ、1969年の…

  • 【書評】 江戸川乱歩傑作選 著者:江戸川乱歩 評価☆☆☆☆★ (日本)

    江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1960/12/27メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 89回この商品を含むブログ (139件) を見る 本格推理小説を集めた『江戸川乱歩傑作選』 『江戸川乱歩傑作選』は、新潮文庫のロングセラーである。1960年初版。所収されているのは大正12年のデビュー作『二銭銅貨』を初めとした乱歩初期短編がほとんどである。巻末の異色作『芋虫』だけが昭和4年の作品だ。私が以前にレビューした『江戸川乱歩名作選』に比べると、本格推理小説の恰好を持った作品が多い。デビュー作『二銭銅貨』、そして『D坂の殺人事件』『心理試験』…

  • 【書評】 コンサルタントのための“キラーコンテンツ"で稼ぐ法 著者:五藤万晶 評価☆★★★★ (日本)

    コンサルタントのための“キラーコンテンツ"で稼ぐ法 (DO BOOKS)作者: 五藤万晶出版社/メーカー: 同文館出版発売日: 2013/09/04メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る売れるコンサルタントになるためには「キラーコンテンツ」が必要だという本。著者の肩書きは「コンサルタントのコンサルタント」だそうである。年収は3,000万円稼いでこそ一流だそうだ(そうなのか?)。本書には、一流コンサルタント・二流コンサルタントという俗っぽい表現が並ぶ。コンサルタントと講師を明確に分けて、4象限に分けて論じていて、コンサルタントが顧客として焦点を当てるべきなのは「…

  • 【書評】 ゲンロン0 観光客の哲学 著者:東浩紀 評価☆☆☆☆★ (日本)

    ゲンロン0 観光客の哲学作者: 東浩紀出版社/メーカー: 株式会社ゲンロン発売日: 2017/04/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (48件) を見る 久しぶりに面白い東浩紀の著作 『ゲンロン0 観光客の哲学』は批評家・東浩紀の著作。東浩紀はたくさんの著作があるが、長年、あまりパッとしない印象だった。サントリー学芸賞を受賞した『存在論的、郵便的』が出版されたのは20年ほど前だが、本書の帯に「『郵便的』から19年 集大成にして新展開」と書かれるほど、東=『存在論的、郵便的』だったのだろうし、私にとってもそうだ。『存在論的、郵便的』の東浩紀という記憶が私の中にずっと残っていて、それで彼…

  • 【映画レビュー】 ゲット・アウト 評価☆☆★★★ 監督:ジョーダン・ピール (米国)

    ゲット・アウト ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン発売日: 2018/04/11メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (9件) を見る 評論家受けが良い『ゲット・アウト』 『ゲット・アウト』はジョーダン・ピール監督のスリラー映画である。ピール監督はコメディアン出身者である。映画評論家の町山智浩は『ゲット・アウト』をコメディだと言っていたが、私にはコメディとは思えなかった。終盤の暴力描写がチープなので笑ったが、それは監督の意図するところでもあるまい。『ゲット・アウト』は評論家受けが良い映画で、Rotten To…

  • 【書評】 人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか 編者:玄田有史 評価☆☆☆☆☆ (日本)

    人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか作者: 玄田有史出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2017/04/14メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る 「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」についての論文集 『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』は、労働経済学者の玄田有史編による論文集である。本書のタイトルがそのままテーマにもなっている。テーマ的に執筆者は主に経済学者であるが、他の社会科学からの寄稿もあり複合的な方面からテーマを捉えているといえる。所収されている論文は以下の通り。●人手不足なのに賃金が上がらない三つの理由 (近藤絢子) ●賃上げについての経営…

  • 【書評】 ゴリオ爺さん 著者:オノレ・ド・バルザック 評価☆☆☆☆☆ (フランス)

    ゴリオ爺さん (古典新訳文庫)作者: バルザック,中村佳子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/09/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 才能ある小説家バルザック 『ゴリオ爺さん』は、オノレ・ド・バルザックの小説。バルザックの小説を読むのは初めてである。ドストエフスキーもそうだがバルザックも金に困った作家だそうで、『ゴリオ爺さん』にも金にまつわるエピソードがたくさん出てくる。バルザックは作家として本格的に仕事をする前は実業家をやっていて、それがうまくいかなかった。実業家をやりながら小説も書いていたが、商才はなくとも作家としての才能はずば抜けていたのだろう。文庫に…

  • 【映画レビュー】 バリー・シール アメリカをはめた男 監督:ダグ・リーマン 評価☆☆★★★ (米国)

    バリー・シール アメリカをはめた男 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン発売日: 2018/03/07メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (2件) を見る 危険度の高い仕事 バリー・シールという、CIAに雇われたパイロットの物語。事実に基づく物語となっている。主演はトム・クルーズ、監督はダグ・リーマンである。リーマンは『ボーン・アイデンティティー』や『Mr.&Mrsスミス』などのアクション映画の監督として知られる。トム・クルーズとは『オール・ユー・ニード・イズ・キル』という映画でタッグを組んでいる。同作は日本…

  • 【書評】 研修開発入門「研修転移」の理論と実践 著者:中原淳ほか 評価☆☆☆★★ (日本)

    研修開発入門 「研修転移」の理論と実践作者: 中原淳,島村公俊,鈴木英智佳,関根雅泰出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2018/06/21メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る 今すぐ「やりっぱなしの研修」をやめよう 研修転移というと専門的で耳慣れない用語という感じがする。しかし企業で人材開発の仕事に携わる者にとっては、身近な用語で、むしろ実践的でリアルな問題を捉える用語といえる。本書の定義でいうと以下の通りとなっていた。 研修で学んだことが、仕事の現場で一般化され役立てられ、かつその効果が持続されること 要は、研修を研修単独で終わらせない、やりっぱ…

  • 【書評】 「1秒!」で財務諸表を読む方法 著者:小宮一慶 評価☆☆☆☆★ (日本)

    「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本作者: 小宮一慶出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2008/01/25メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 96回この商品を含むブログ (74件) を見る タイトルに偽りなし!「1秒!」で財務諸表を読んだ気になれる好著 経営コンサルタントの小宮一慶のビジネス書。「1秒!」で財務諸表を読めるなんて本当か?と思って手に取って読むと、本当なのである。本当に「1秒!」で読める。著者は経営コンサルタントなので短時間で企業の会計上の問題点を指摘するケースにでくわしていた。さすがに1秒ということはなかろうが、経営コンサルタント…

  • 【書評】 江戸川乱歩名作選 著者:江戸川乱歩 評価☆☆☆☆★ (日本)

    江戸川乱歩名作選 (新潮文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/06/26メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 江戸川乱歩とは何者か 私はミステリの熱心な読者ではない。読んだことがある作家といえば、エドガー・アラン・ポー、コナン・ドイル、江戸川乱歩、笠井潔、東野圭吾、池井戸潤くらいである。昭和の文豪・谷崎潤一郎もミステリを書いたが、彼を含めていいのやら。有名な横溝正史や松本清張も読んだことがあるかもしれないが、記憶にない。坂口安吾の小説は読んだことがあるが、彼が書いたミステリは分からない。さて、面白かったなと思い出せる作家は、ポーと乱歩だ。ポーは…

  • 【書評】 外資系運用会社が明かす投資信託の舞台裏 著者:ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社 評価☆☆☆★★ (日本)

    外資系運用会社が明かす投資信託の舞台裏作者: ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社資産運用研究所出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2016/07/08メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 投資信託とは何か?工場見学風に解説する入門書 何気なく手に取った本が面白いということは、読書を愛する者にとって望外の喜びである。ここ数年ずっと、私はAmazonやメルカリで古本を買うことがほとんどになっていた。古本を古本屋に行ってまで買わなくなっていたのだ。Amazonはレビューを信じて買ったり品揃えも良いし、メルカリは品揃えは期待できないが金額が安かったり出品者に値下げ…

  • 【書評】 貧しき人々 著者:フョードル・ドストエフスキー 評価☆☆☆★★ (ロシア)

    貧しき人々 (光文社古典新訳文庫)作者: ドストエフスキー出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/12/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 『貧しき人々』はドストエフスキーの処女長編 『貧しき人々』は、ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキーの処女長編。24歳の時の作品。ドストエフスキーは、本書をもって、当時の著名な批評家であったベリンスキーに激賞されて華々しくデビューした。ベリンスキーはドストエフスキーに対して「あなたは自分で、どんなものを書いたのか、わかっているのですか!」と言って彼を賛美したというが、訳者が本書の解説で述べている通り「ドストエフスキーのその後の…

  • 【書評】 日本経済論・入門 戦後復興からアベノミクスまで 著者:八代尚宏 評価☆☆★★★ (日本)

    日本経済論・入門 新版 -- 戦後復興からアベノミクスまで作者: 八代尚宏出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2017/03/16メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る教科書的な現代日本経済史である。TPPやアベノミクスを盛り込んである。時系列的に、教科書的な現代日本経済史を学びたい人に向いている。それ以上でも、それ以下でもないが。

  • 【書評】 ユリゴコロ 著者:沼田まほかる 評価☆☆★★★ (日本)

    ユリゴコロ (双葉文庫)作者: 沼田まほかる出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2014/01/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (68件) を見る 読者の頭が「?」になる設定が鼻につく 幼少の頃から理由なく殺人を犯してきた女性・美沙子。彼女はミチルちゃんという女の子が事故で池に落ちたのに、助けもせず見殺しにした。それから彼女は理由なく殺人を犯していくのだが、その理由は最後まで語られない。理由なき殺人をテーマにしている訳でもないので、殺人の理由を記述しない「理由」が分からない。その後、彼女は成人して結婚、出産した後まで自分の殺人が他人にバレることがないのだが、突発的に殺人を犯すシーンが…

  • 【書評】 構造改革と日本経済 著者:吉川洋 評価☆☆☆★★ (日本)

    構造改革と日本経済作者: 吉川洋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/10/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (5件) を見る サプライサイドの構造改革だけではダメだ 日本における構造改革という時、何を思い浮かべるだろうか。小泉内閣の構造改革を想起する人も多いかもしれない。本書『構造改革と日本経済』は2003年に発売。まさに小泉内閣時代のことだ。小泉内閣は構造改革を推進したが、小泉純一郎にまとわりついて離れない既成概念を打破するようなイメージが先行して、彼の内閣が推進した構造改革を支持したくなる。とりあえず、既成の枠組みを取っ払ってくれそうな気…

  • 【書評】 罪と罰(3) 著者:フョードル・ドストエフスキー 評価☆☆☆☆☆+☆☆ (ロシア)

    罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)作者: フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー,亀山郁夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/07/09メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 18回この商品を含むブログ (38件) を見る 誰しもが心に抱く「罪と罰」についての洞察 『罪と罰』最終巻は、2人の殺人を犯した元大学生ロジオーン・ラスコーリニコフの運命を辿る。物語のエピローグで、元役人マルメラードフの娘・娼婦ソーニャによって、ラスコーリニコフは復活する。ここでの復活はキリスト教的な意味で復活するといった方が妥当だろうが、罪と罰と、贖罪とは一般化されて書かれていて、キリスト教的な意味に…

  • 【書評】 作家論 著者:三島由紀夫 評価☆☆☆★★ (日本)

    作家論 - 新装版 (中公文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2016/05/19メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 私は芸術的な批評が苦手だ 三島由紀夫の批評は読んだ記憶がない。もっとも、私は彼の小説を愛好しているので、批評も読んだことがあるはずだが、今ひとつ記憶に残っていない。本書は作家論になるが、論文とか評論のたぐいではなく、まさに批評なので三島の主張や意見の元となる根拠があいまいである。だから、読んでいるとどうしても、なぜか?と疑問符がついて回る。もちろん批評という表現形式が芸術の一種であるから、あいまいな根拠でも仕方ないというより、む…

  • 【書評】 罪と罰(2) 著者:フョードル・ドストエフスキー 評価☆☆☆☆☆+☆☆ (ロシア)

    罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫)作者: フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー,亀山郁夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/02/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 22回この商品を含むブログ (40件) を見る 日の目を見るはずがなかったラスコーリニコフの殺人の動機 『罪と罰』の1巻で私は、ラスコーリニコフの金貸し老婆殺人の動機が分からなかった。しかし第3部でラスコーリニコフはその殺人の動機を語る。厳密には動機らしいものである。彼は「犯罪論」という論文を書いていた。それは雑誌に投稿されたものだが、雑誌は廃刊になっており別の雑誌に合併されていた。しかし後続の雑誌では…

  • 【書評】 初恋 著者:イワン・トゥルゲーネフ 評価☆☆☆★★ (ロシア)

    初恋 (光文社古典新訳文庫)作者: トゥルゲーネフ出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/12/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 16歳の少年の悲恋物語 『初恋』は、19世紀ロシアの作家イワン・トゥルゲーネフの中編小説。初恋のエピソードを友人に語る、主人公ウラジミールの手記という体裁である。16歳の少年ウラジミールは、隣人の娘ジナイーダという美しい21歳の女性に恋をする。彼女は美しく聡明で、しかし、コケティッシュで何人かの男の「崇拝者」を持っていた。どんな男も彼女を手中に収めようと試みるが、上手くいかない。ウラジミールもその一人で、ジナイーダを恋い求める。彼女はウ…

  • 【映画レビュー】 ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期 監督:シャロン・マグワイア 評価☆☆☆☆★ (英国その他)

    ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期 (字幕版)発売日: 2017/01/20メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る 『スターウォーズ』も『ハリーポッター』も見たことがない 私はヒットした映画を見逃していることがある。『スターウォーズ』『ロード・オブ・ザ・リング』『ハリー・ポッター』シリーズは未だに見ていないし、ジェームズ・キャメロン監督の世界的ヒット作『タイタニック』『アバター』も見たことがない。上記作品の中で『タイタニック』は見ても良いかな…と思うが、それ以外は今も見たいと思えない。これらに共通するのはSF、ファンタジーというジャンルということだ。アクショ…

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