今日はみこちゃんの二回目の命日だ。日付が1月20日に変わってすぐ亡くなった。昨年は初命日だというのに、20日か21日か、記憶が曖昧で死亡届を見直したいい加減な…
『今まで会った人の中で一番格好良かった!俊二なんかよりも!』と言うのは、みこちゃんが当時心魅かれていた職場の上司である。よく分からないが俊二よりもずっと端正な…
みこちゃんが仕事でなな子のお迎えが遅れる時には、近くのよっ子姉夫妻が代わりに保育園へ行ってくれた。二人が来ると、なな子は歓喜のあまり、園の廊下の端から端まで駆…
俊二と別れた母娘は、別のアパートに引っ越した。1歳の子を抱え借金を返しながらの生活だったので、いつもお財布の中はこざっぱりとしていた。近くに住むよっ子姉が持っ…
実の父、俊二のあれこれを聞いたのは、確か小学校中~高学年辺りである。女を作り借金を作り逃げたという刺激的な内容を、私の年齢に比例して小出しに聞かせてくれた。『…
イケメン俊二は優しく家族思いだった為、みこちゃんの両親にも気に入られ交際は順調だった。 しばらくして二人はアパートで同棲を始めることにした。銭湯に行って彼氏に…
親は心のどこかでいつも親らしくありたいと願い、子供もまた親は親であって欲しいと願うものだと思う。みこちゃんが話してくれたあれこれは、きっと彼女の中で、親として…
ここにこうして書いていることは、枕元でみこちゃんから聞いた昔話の内、特に何度も繰り返し聞いた話ばかりである。それはきっと彼女の人生の中で重要な出来事だったのだ…
「子供の頃ね、お父ちゃんやお母ちゃんが死んじゃったらって考えるだけで、怖くて怖くて眠れなかったの。ご飯が食べられないとか住む家がなくなるとかじゃなくて、ただた…
「みこは若い頃、おにぎりを一度に10個も食べたんだよ!」と兄弟達が証言する様に(本人は否定しているが)、みこちゃんは昔から食いしん坊だった。 畑仕事の合間に出…
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