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2016/11/13

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  • 初冬の歩き遍路さん(NO-24)

     なぜこんな12月の寒空の下で、一人で歩き遍路をするのか? 多くの人が、毎日を楽しく過ごす、人生を楽しまなければと言う。それもそうだと思うし、楽しめる人は大いに楽しんだらいいのだ。 だが、人はそれだけではない。もっと違う思いに日々とらわれている人もいる。 それは、親しい人の死による欠落や心の空白、過去に受けたひどい仕打ちに対して、断ち難い怒りや悲しみの感情、あるいは、如何ともし難い困難を前にした祈りといったことである。     死者へのレクイエム(鎮魂)、感情の浄化、祈りなど様々な動機が、寒空の遍路にはあると思う。 これまでも四国は何度か訪れた。お遍路さんも何人も見かけた。 だがこれ程、その一人一人の一瞬の姿や表情が、心に焼き付いたことはなかった。 自分が中途障害者になったこと、車で一人旅をしていること、大切な..

  • 高知県安芸市 阪神タイガース・キャンプ地(NO-23)

        昨年の日本シリーズ、ヤクルト対オリックス戦。何年ぶりかでプロ野球観戦に熱中した。六試合、一回から終了まで全て見ました。野球が久々面白かった。 ということで、旅の途中に急に、高知県安芸市の阪神タイガースの長年のキャンプ地に寄ってみました。今、春は、一軍は沖縄の宜野座で、ここは二軍キャンプ地になっているのかな? とにかく暖かい。汗ばむほどでした。前泊が仁淀川上流のダム公園で夜の外気が1℃。同じ高知県とはとても思えない。 キャンプ地はこんなところが選ばれるのかと、納得でした。 所で小学より、40数年来阪神ファンでした。甲子園だけでなく鳴尾浜の二軍に行くのも楽しみでした。練習を観るのが好きなのです。 しかしM、W、Kと監督が続いて、ほとほと愛想がつきた。金本の本塁送球は悪夢でした。..

  • 仁淀川 (NO-22)

    【国土交通省ウェブサイトより】     何という清らかな水、何という豊富な水量、綾子は呆然と土手に突っ立ったまま、長い時間、仁淀川の姿に目を注ぎ続けた   (「仁淀川」 宮尾登美子著) 仁淀川を始めて知ったのは宮尾登美子の自伝的小説「仁淀川」を読んだ時である。 農作業の休息時、山を下り仁淀川で冷やしたお茶を飲む。そんな山にはさまれた渓谷の暮らしが描かれていた。 その清らかな水と、渓谷の暮らしのイメージが、長年残り続けていた。   meganesaru707#四国旅記仁淀川上流のダムから川を眺める。高知県仁淀川町 https://t.co/eUQ3Uc0ZbC12/06 15:48 meganesaru707#四国旅記こんな山の..

  • 恐怖の道の駅トイレ(NO-21)

        いやぁ~恐ろしくて足がすくみました。 その道の駅に着いたのは夕方でした。冬の日で、もう暗くなっていました。 とりあえず車椅子マークの駐車場に車を入れて、さてトイレを探しました。 あれ!?付近に見当たりません。   道の駅では、トイレの場所は直ぐ確認できるのですが・・・??   仕方なく案内図を見ると、どうもこの階段の上の様です。車椅子ならどうやって行くんだと経路探しましたが記されていません。 私の場合、手すりでなんとか上まで登れるだろうと、このトイレを利用させていただくことにしました。 しかしこの階段を昇りっきって、ギョッとしました。   さらに3段ほどのステップ部(踊り場)が長い階段があるのですが、傾斜がついて、それも平ではなく多少不規則な凹凸があります。最悪は手すりが全くないことです。   ..

  • 足摺岬➁天気が急変、嵐となった(NO-20)

      この荒波を眺めていると、まるで人生そのもののように感じてくる。 沖に向かって小さな船で漕ぎ出す。時にその船には女房や幼い子供も乗っている。 しかし荒い波に押し戻され、体力はどんどんどん消耗し停滞する。相手は巨大な力で、しかも飽くことなく繰り返し押し寄せる。 ついには力尽きて漕ぎ出すことを諦めてしまう。最悪の場合、嵐に襲われ船がバラバラに解体される。そんなこと想像してると、陰鬱な気分になってきた。 田宮虎彦の小説「足摺岬」そのままだ。 実際この日も夕方、天気は急変。強風・大雨の嵐となり、海岸から離れた道の駅に避難した。 しかし嵐は一晩中続き、車体はグラグラ横揺れが続き、激しい雨や風の音でゆっくり寝れなかった。 こんな嵐の日に、歩き遍路さんたちは大丈夫だったのだろうか。昼間すれ違った数人の顔が思い浮かぶ。初冬に遍路すると..

  • 足摺岬①-NO19

      お四国を巡る遍路たちが、生涯を歩きくたびれて足摺岬の崖の上からの怒涛の中に身を投げる者も少なくなかった。   田宮虎彦「足摺岬」   肉親の死や、深い心の傷を負った経験などにより、生きる力を失いかけた時など、自らの再生の旅でもある四国遍路。   しかし、その苛酷さから挫折する人も多かった。その絶望の果て足摺岬に死に場所を求めたのだろう 脳卒中片麻痺障害も重度になってくると、長年コツコツとリハビリを重ねたとしても、加齢により良くなるどころか悪化していくケースも多いと聞く。仕事にも復帰できない中で、家族と離散するケースもある。 Twitter で「もう疲れた。人生を終わらせたい」といった同病者のつぶやきを聞くことがある。 そんな声に「諦めるな、頑張れ」などと、気安く声はかけられない。同病で重度であるからこそ、その苦しみ絶望がわかり言葉に詰まる..

  • 愛媛県南宇和郡愛南町 小説「流転の海」のふる里(NO-18)

          父の生れた田園に立ち   父の血の騒ぎを聴く   茫然と星を仰ぐ     旅の2日目の午後、作家宮本輝氏の父の故郷である南宇和郡愛南町の城辺や一本松を巡った。 昭和を代表する宮本輝氏の名作「流転の海」は、父と子の二代で創作された作品だと、私は思っている。 もっと本音を言えば父親の知恵、経験、決断と愛情、執念が最愛の息子に、この名作を書かせたと思う。   この日の午前中に訪れた宇和島市の遊子水荷浦と同じように、血族の懸命な生きる努力の中で生み出された大傑作だと思う。   それじゃ~また

  • 旅ブログを書くことは楽しい(番外編ー2)

        旅ブログを書くことは楽しい。 第一に、旅を再体験できる。ある旅の一瞬を切り取って、じっくりと味わい直すこともできる。 二番目は、書いたものを読んでくれる人がいることである。少人数でも読者のいることは大いなる喜びであり励みになる。たまにコメントなどいただくと、更に嬉しい。 三番目は読み返す楽しみである。自分の体験したことが写真だけでなく文書で残っていることは、そのときの心情がよみがえってくる。 ブログをお書きなったことのある方はお気づきだと思うが、自分の書いたものは面白いのである。 興味も考え方も同じで、すぐ理解や共感できるから当然と言えば当然であるが、つい熱中して時間を忘れる。 四番目は、いつでも何回も気楽に読み返せる楽しみが残っていく。例え、身体が弱って書けなくても読み返す、あるいは読み上げで聞く楽しみは残る..

  • 愛媛県宇和島市遊子水荷浦の段々畑(NO-17)

    四国旅の2日目は、愛媛県宇和島市遊子水荷浦の段々畑である。   こんな山の急斜面に、石を積み畑をつくり作物を育てた先人たちの知恵、技術、水の荷上げ等の日々の努力。昔の日本人ていいなあ~とつくづく思う。 水桶を天秤棒で荷揚げていた男たちの肩には、その過酷な労働のため大きなこぶができていたそうである。      そんな先祖の作り上げた生活基礎の上に、現在の子孫の養殖ハマチ・タイ、養殖真珠があるのだ。そして海岸ぶちには、豪邸と言っていい家がちらほらみられる。   現代人は、核家族化して個々の人間に分断されてしまっている。 一族はバラバラになり、大規模な企業というものに収束帰属させられる。 一方で、規模の小さな家業は衰退する。   だが、先祖、親と子の繋がりの中で作り上げ..

  • 愛媛県佐田岬「みかん畑に帰りたかった」 冒険家 河野 兵市(NO-16)

    四国旅の初めは四国の西の端、愛媛県の佐田岬である。 旅の初めにどうしても訪ねてみたかった。 というのは同世代の冒険家河野兵市の生まれ育った土地だからである。   人は、なぜ冒険をするのだろうか。   人類誰もが経験したことのない事を自分がやり遂げるという達成感か 存在証明か、あるいはありふれた自己顕示欲なのか。   冒険など趣味の延長だ、仕事もせず好きな遊びをやっているだけ、もっと後ろめたさを感じなさい。植村直己さえも、雑誌対談でこんなこと言われた。 日々苦しい思いをし、死ぬような危険を犯した冒険を、そんな風に冒涜する世間もあるのだ。   「みかん畑に帰りたかった」という本は、ほぼ同世代の冒険家、河野 兵市(こうの ひょういち、1958年4月12日生まれ)のことが書かれている。図書館で偶然見つ..

  • 2021年の株式投資の結果報告と、これからの方針と夢

       お正月早々、少々生臭いお金の話で恐縮ですが、同病の方々の何らかの参考になればと 思い報告いたします。 それと、これからの投資の方針と、ささやかな私の夢をお話しします。 ☆☆   私は、脳卒中を発病後に投資を始めた。中途障害者になったことにより仕事を諦めざるをえなくなり、収入を断たれた。それで、止むを得ずだ。 当初は、ひたすら投資の勉強で3年(脳を損傷しており、これがつらかった) 実際に投資を始めてからは7年経った。だから投資のベテランではない。   ◆コロナ・ショックからの回復に日米の大きな差が見られた     2021年は日本と米国で、株式市場の回復に大きな差が見られた。 上記の表で明かな様に、日経平均と米S&P500には夏以降大きな差が見られる。 年を通して日経平均は..

  • あけましておめでとうございます。

    あけましておめでとうございます。 当ブログを読んでいただき心より感謝申し上げます。 SNSの世界でも、言葉はどんどん除かれ、わかりやすい画像や動画が人気ですが、言葉でしか表現できない世界があります。 それは目に見えない心の領域です。 これからも、つたないながら言葉にこだわって、表現し続けたいと思います。   車一人旅にも出ます。 昨年から始めた、軽バンによる片麻痺一人旅。感染状況を見ながらですが、出来る限り旅に出たいと考えています。 今年もよろしくお願いいたします。 最後に、脳卒中片麻痺など障害を持つ皆さんや、そのご家族にとりまして今年が良い年となりますように心から祈願いたします。   それじゃ~また

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