もしも、今までの記憶を持ったまま幼い頃の自分に戻ってしまったとしたら?その時代に起こるであろう出来事も知っていたとしたら?しかし預言者のように知っている事を話してしまうと大変なことになる。誰にも悟られないように生きなくてはならない。前世では妻であった女性
「ねえ、生まれ変わっても一緒にいてくれる?」ソファーで夕日を眺めながらくつろぐ拓馬の隣へ妻、輝美がやってきた。四月一日、拓馬五十才の誕生日である。輝美も小学校時代からの同級生なので同い年だ。輝美は小脇に何かアルバムのような物を抱えながら、拓馬の左側に座っ
「あれ?いつの間にか寝てしまったか・・・」拓馬は、ぼんやりとまどろみの中で思っていた。するとコンコンとドアをノックする音がしたかと思うと、すかさず元気に明るい声が響き渡った。「拓馬!拓馬!早く起きなさい!学校よ!」「ん? 学校?」拓馬は状況を理解できず混
懐かしい小学校へ到着した。「学校が新しい!」思わず声が出た。そして下駄箱のある玄関へ来た時ふと思った。(はて、1年生の時って何組だっけ?)拓馬は急いでランドセルを開いて、何かヒントになりそうな物を探した。とりあえず手に触れた筆箱を取り出してみた。するとそ
拓馬は小学生の頃の自分を思い出そうとしていた。しかしどうしても思い出せない。中学生の頃からはかろうじて思い出せる位だが、小学生時代はどうしてもほんの少し細切れ程度しか思い出せない。あの頃何を感じて、何を思っていたのか、大人になって覚えていない。それなのに
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