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定年親父の魚三昧・私魚人(あいうおんちゅ) https://blog.goo.ne.jp/rhinogobius7591

タナゴ釣りから珍魚・駄魚ハンターへ! 180cmのべ竿片手に、はたして何種の魚をゲットできるか!

「淡水」という閉ざされた世界でしか生きられない生き物たちが大好きだ。  陸地を歩き、空を飛び、海を泳いで移動できない彼らは、名も知られぬまま雑魚と呼ばれ、滅びかけていたりもする。  できるだけ生態系と私の足腰に負担のない「タナゴ釣り仕掛け」で釣れた生き物や出会った生き物たちを紹介していきたい。

珍魚・駄魚ハンター
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2016/11/07

  • マダラコシボソハナアブ Baccha maculata ?:クサイチゴの花にⅠ

    2023年4月18日(火)マダラコシボソハナアブBacchamaculataかなあ?2023041610mmほどコシボソハナアブ族には数種いて、その中から見た目で素人判断したからあてにならないけど・・・一昨日、地元の河原土手を散歩してて・・・クサイチゴの花にヨツボシハムシがおとなしくしていたのを見つけて「このデザインは何度見ても美しいよなあ」と足を止めてパチリ!と、付近の花にジガバチを小さくしたような虫がやってきて・・・「ハチの仲間は複雑すぎて、私ら素人の手には負えんけど、ま、撮っとこ」と。帰宅後、画像を確かめビックリ!「ハチじゃないじゃん!アブじゃん!」こんなスタイリッシュなのアブがいるとは・・・端から端まで図鑑に目を通したつもりでも見えてないんだよなあ。4~8月、ほぼ日本全国の低山から山地の開けた場所...マダラコシボソハナアブBacchamaculata?:クサイチゴの花にⅠ

  • アブラコウモリ Pipistrellus abramus :知人の勤務先へ

    2023年4月16日(日)アブラコウモリPipistrellusabramus2022101040mmほど古い記録で申し訳ない。私が有機栽培・無農薬の田んぼの生き物調査を手伝っていた日、知人の勤務先の天井に張り付いていたコウモリ。知人はメールで記録を送ってくれていたのだが、なかなか書く機会もないまま・・・耳の大きさや顔つきから、まだ幼体のような気もする。が、なんせ素人なもので、よくわからない。知人は、とりあえず夜まで保護した後に野に放ったそうだ。もふもふで可愛らしい顔つきではないか!日本に棲息する30数種類のコウモリの中で、唯一人家を利用するコウモリ。だから、最も身近なコウモリで、その習性からイエコウモリ(家蝙蝠)とも呼ばれる。ユスリカなど小さな昆虫たちをエサとしてるから、人の日常生活にも役に立つ。だから...アブラコウモリPipistrellusabramus:知人の勤務先へ

  • ショウジョウバカマ Heloniopsis orientalis :沢のほとりに

    2023年4月14日(金)ショウジョウバカマHeloniopsisorientalis20230408花茎20cm花径2cmほど里山散歩中、友人が小さな沢で見つけた。花の形はなんとなくコウヤボウキに似ていると思ったが、ロゼッタ様の葉・花径は全然違う。ロゼッタ様の葉花茎と花の形離島を除き、ほぼ日本全土の湿り気のある場所に生えているそうだ。そうであるならば、農道や沢をよく散歩してきた私は見たことがあるはずだ。なのに、初めて見た植物だった。地元では数が少ないのかもしれない。または、植物にほとんど関心がなかったまま見逃してきていたのかもしれない。少し、離れたところに2本。丁寧に探してまわったわけではないにせよ、いくつかの沢やため池周りを散歩しての結果。やはり数は少ない気がした。ショウジョウバカマは「猩々袴」と表す...ショウジョウバカマHeloniopsisorientalis:沢のほとりに

  • ヒメスナホリムシ Excirolana chiltoni ?:幼魚でもウオノエでもなく

    2023年4月12日(水)ヒメスナホリムシExcirolanachiltoniかなあ?20230410大7mm小4mmほど「某スーパーで地元産ノレソレが売られているらしい」「その近くの海岸でフグみたいな黄色い幼魚の群れを見た」という友人からの連絡。地元のノレソレならたぶんアナゴのレプトセファルス幼生だろう。フグの幼魚なら地元では黒っぽいのしか見たことがない。どちらも見てみたい・記録したい・食べてみたいと出かけた。トホホホホ・・・ノレソレは売り切れていた。次回の入荷もはっきりしていないとのこと。ならばフグの幼魚だ!海岸へと向かう。トホホホホ・・・長靴を積み忘れていた。群れてはいないが、目的である黄色い遊泳生物を数個体、友人が見つけた。タモ網を伸ばして少し靴をぬらして採った!トホホホホ・・・「幼魚ちゃうやんっ...ヒメスナホリムシExcirolanachiltoni?:幼魚でもウオノエでもなく

  • アケビ Akebia quinata :雄花・雌花

    2023年4月10日(月)アケビAkebiaquinata雄花20230408径10mmほど一昨日、知人たちと地元里山の沢やため池を廻る散歩中に見つけた。みんな植物は苦手なもので、何の花かわからぬまま記録だけ残すことに。頂芽辺りに5枚の若葉、そして薄紫色の3枚の萼片と中に6個のコイル状の何かがある花が複数ついていた。その花たちの根元近くにアケビAkebiaquinata雌花20230408径30mmほど同じ3枚の萼片だけれど色が濃く、中に6個の放射状の何かがある花が1つ咲いていた。最初の花たちより大きくて3倍はある。いつものように帰宅後調べてみることに。手元にある『春の野草図鑑』2冊を端から端までめくれど・・・ヒットしない。当たり前だ。つる性の木本植物だったのだから。試行錯誤しながらネット検索中、やまかん...アケビAkebiaquinata:雄花・雌花

  • オオシマザクラ Cerasus speciosa :お気に入りの桜

    2023年4月6日(木)オオシマザクラCerasusspeciosaかな?20230328花径35mmほど白い大きな花弁と緑のがく・若葉が晴天によく映える。日本には10数種の野生のサクラ属があるとされる中の1つ。山歩きならヤマザクラが、花見ならオオシマザクラが、サクラの中では私のお気に入り。このオオシマザクラ、日本固有種だそうだし、香りも強い。古くから桜餅を包む塩漬けの葉はコイツの葉、だからモチザクラなどという通称もある。丈夫でよく成長するから薪にも利用され、タキギザクラとも呼ばれる。もちろん、花に昆虫もくる。そして、品種でも交雑種でもないから「果実・種子」もよくでき、鳥や小さな哺乳類の役にも立っている。至れり尽くせりだと思うんだよね。ま、日本国中サクラは植林されていて、その大半がソメイヨシノ202303...オオシマザクラCerasusspeciosa:お気に入りの桜

  • 通称『マルガモ』♂:マガモ×カルガモ交雑個体

    2023年4月4日(火)通称『マルガモ』♂20230403『マルガモ』という名は通称(ニックネーム)で、正式な名(和名)ではない。同じAnas属であるマガモとカルガモ間での交雑個体・種間雑種のことだ。昨日、友と干潟周辺を散歩していて、たまたまカルガモの群れにいた。カルガモの群れにいたということはコイツが孵化したとき目にした母親はおそらくカルガモで、すり込みによって自分もカルガモ一派だと思っていることになる。カルガモはオスメスの見分けがつきにくいカモ類なのに対しマガモのオスは「青首」などと呼ばれる派手な緑色の構造色の頭部でわかりやすい。と、いうことはコイツの父親はおそらくマガモだ。調べてみたら、カモ類ではしばしば種間交雑が起きるらしい。カルガモたち急いで遠ざかっていくから、あわててカメラを構えて・・・「アカ...通称『マルガモ』♂:マガモ×カルガモ交雑個体

  • スズガモ Aythya marila :旅立ちの前に

    2023年4月2日(日)スズガモAythyamarila繁殖羽オス2023040150cm弱日本には冬鳥として、越冬のために海岸に多数渡来するとされる海ガモ。ただ、私の地域では記録されているのは3か所。そのうち私が観察しているのは1か所だけ。割と似ているキンクロハジロが、海・川・池と広く薄くやってくるのに対しコイツは、海岸から遠く高密度に集まっている。そろそろ繁殖のために北方へと渡る時期だ。数も2週間前より半分近く減ったような気がする。そんな中、群れから離れ海岸近くで、まだ貝類などを潜って食べているヤツらもいて・・・ペアオス背側の羽がすっかり白く、繁殖羽になっている。メス口ばし付近の白い羽が良く目立つ。エクリプスから繁殖羽へと移行中のオスとかもいて花見は花見でいいけれどコイツらだってもうじき見れなくなっち...スズガモAythyamarila:旅立ちの前に

  • ビンズイ Anthus hodgsoni :2年ぶりに

    2023年3月31日(金)ビンズイAnthushodgsoni2023033016cmほどセキレイの仲間で、日本には漂鳥または夏鳥として山地で繁殖し、冬は暖かい平地へ移動すると書かれている。けれど、広島県の温暖な瀬戸内の平地付近に暮らす私の立場から言えば、漂鳥または冬鳥のような気がする。冬から春になら何度かあるけれど、夏に見かけたことはないしなあ・・・2年前の2月、まだ10倍ズーム安物デジカメしか持ってなかった頃まだ鳥の名前などほぼ興味がなかった頃コイツに出会ってビンズイという鳥だと調べるのにずいぶん時間をかけたことを思い出した。この日、市内山沿いの県道散歩では、お花見の方々を一番見かけた。ニホンザルとは一瞬のすれ違いだった。この地域で初めて出会ったというのに・・・アオゲラは遠くの木に見かけ(〇)・・・木...ビンズイAnthushodgsoni:2年ぶりに

  • ダンダラトラギス Parapercis cylindrica :地魚だとかん違い

    2023年3月29日(火)ダンダラトラギスParaperciscylindrica20230327体長10cmほどこの日、福山大マリンバイオセンターで地元の生き物情報・記録をまとめようと小さな会合が開かれた。その終わりに今回も施設を見学させてもらって・・・とある水槽にはたぶん意識したことのないトラギスがいて・・・これまでタナゴ竿・仕掛けで釣ったマトウトラギスやクラカケトラギスを思い浮かべつつ「瀬戸内海の深場には、このトラギスなど未知の魚がいるんだなあ」と勝手に想像して・・・しかも、地元のキュウセンとともに飼われていたものだからつい、このダンダラトラギスは地元の魚だと思いこんでしまった。帰宅後、いつものように調べる。ダンダラトラギスは南方系のトラギスで、日本では沖縄などの海水浴場などの砂底で普通に見られ、よ...ダンダラトラギスParaperciscylindrica:地魚だとかん違い

  • カワガラス Cinclus pallasii :給餌行動

    2023年3月27日(月)カワガラスCincluspallasii2023032520cm大口に餌らしき何かをくわえている親。コイツは羽色が黒っぽい方の親だ。留鳥として、国内各地の山地の渓流や上流に生息している。が、地味で見ようと意識しなければ見えない鳥でもある。おもに水生昆虫を餌にしているためか繁殖期は他の鳥に比べはやいみたいだ。昨年、私の町では4月には巣立ち後の幼鳥がいたから今年は3月のうちに観察に行ってみることにした。営巣場所の画像はこういう場にふさわしくない(と思う)ので割愛するとして給餌しているようす20230324コイツはやや薄茶の羽色のもう片方の親みたいだ。相変わらずへっぽこな画像で申し訳ないのだが・・・よく見ると↑の親が岩壁にへばりつきその上の〇に大きく開けたヒナの口が見える。もうかなり成...カワガラスCincluspallasii:給餌行動

  • アマゴ Oncorhynchus masou ishikawae :釣査268種目

    2023年3月25日(土)アマゴOncorhynchusmasouishikawae20230324体長18cmタナゴ竿(10尺)&仕掛けで釣った268種目。パーマークも朱点もひれも実に美しい個体だ。静岡県以南の本州太平洋・瀬戸内海側に生息する渓流魚で他の地域のヤマメとのすみわけは有名な話。この日、久しぶりにカワガラスの観察をしに市内の渓流沿いを散歩しようと、かみさんと出かけたら渓流の浅場にカワムツより大きな魚が何匹もみえてアマゴだっ!そういえば、漁協再開に向けて試験放流をするらしいという話を思い出した!そう、ここ数年この渓流にある漁協は休業状態、鑑札券も遊漁料もいらない。もっとも遊漁対象のアユやアマゴなどにも長年お目にかかったこともない。釣ってみたいという本能的な衝動が突き上げてくる。ただ、タナゴ釣りの...アマゴOncorhynchusmasouishikawae:釣査268種目

  • ヒクイナの水浴び&イタチの巣

    2023年3月23日(木)このところ2日に1度くらい、ヒクイナをみかけたドブ川周辺を散歩している。クサシギやバンが当たり前のようにいたり、コチドリがやってきてたり・・・タナゴ類など淡水魚類の壊滅的な水域でも鳥たちはかろうじて命をつないでいるのかなあと思ったり・・・ヒクイナPorzanafusca2023031520cmのんびりと水浴びしていて何度か通ううちに、ヒクイナは複数羽いることがわかってきた。私が観察してたコイツは若鳥なのではないか?と思い始めている。というのも、尾羽辺りに白黒模様のある少し大型の個体をみかけたりクイナかも?と思うような地味な個体もコソコソと移動していたりするからだ。そして、同所的にイタチの仲間がいて、カメラが間に合わずたぶんメスだと思われる小ささの個体が、この穴へと隠れていき202...ヒクイナの水浴び&イタチの巣

  • オカヨシガモ Anas strepera :交雑種かなあ?

    2023年3月21日(火)オカヨシガモAnasstrepera♂2022120550cmほどため池に越冬のためにやってきていた。私の地域ではごく普通にみられるカモ科の冬鳥だ。地味といえば地味だが、私は渋くて好きだ。エクリプスから繫殖羽へ換羽中のオカヨシガモペアリングもし始めていて3月になると、みられる数は少しずつ減っていく。ところが、ため池や河川敷の散歩を続けていると、時に「何だ?コイツ?」に出くわすのだ。それがコイツ20230131数羽のヒドリガモに混じって、遠くに1羽だけいた。やたら白っぽいヒドリガモだなあと、撮るだけ撮って帰宅後に驚いた。詳しい方に聞いても「こんなの見たことがない」そうでオカヨシガモらしい特徴はみられるからへっぽこ鳥見ニストの私としては「オカヨシガモと他のカモ類との交雑種」なのかもし...オカヨシガモAnasstrepera:交雑種かなあ?

  • アシブトハナアブ Helophilus virgatus とか:今春の初虫

    2023年3月19日(日)アシブトハナアブHelophilusvirgatus2023030612mmほど今春初物の虫を探しながら地元を散歩中、散策路の案内板にとまった。どこにでもいる普通種らしいが、羽化をする時期が3月からと早い。幼虫は水にすみ、オナガウジと呼ばれる白い小さなオタマジャクシ状なのもおもしろい。テングチョウもいた。が、コイツは越冬個体だから、昨年秋からいたわけで、初春の出会いとは言い切れないし・・・黒いユスリカの仲間もたくさん羽化していた。まだ、羽化したばかりで触覚が開ききってないオスや202303034mmほどすっかり開ききったオスや触覚が短く、腹部にたくさん卵を蓄えてるメスや交尾中の様子も撮影し放題だし、そこそこ美しいのだが・・・名前どころか、フユユスリカとかツヤユスリカとか、どの仲間...アシブトハナアブHelophilusvirgatusとか:今春の初虫

  • マヒワ Carduelis spinus :わが町にもいたけど・・・

    2023年3月17日(金)マヒワCarduelisspinus20230206スズメより小さい画面奥の体色が薄いのがメス。手前の黄色が濃いのがオス。私の町境の谷あいにあるヤシャブシの実へ越冬のために群れてやってきていた。数年前、広島県西部の山間地で見かけたことが一度あるだけで私の暮らす町で見つけたのは初めて。ただ、遠い。小さい。よく動く。散歩優先のへっぽこ鳥見ニストにはこれが限界。ま、地元の生き物を一つ知り、自分の足で記録しただけでとりあえず十分。いつか近くで記録できるチャンスへの一歩だしね。マヒワCarduelisspinus:わが町にもいたけど・・・

  • コチドリ Charadrius dubius :イカルチドリと入れ替わり

    2023年3月15日(水)コチドリCharadriusdubius2023030620cm弱この日、1ヶ月ぶりのため池散歩。私の町にはたくさんのため池がある。が、もはやモツゴやタイリクバラタナゴさえすめなくなったため池ばかりで多様な水鳥たちや希少な水草がみられるため池はめっきり減った。いつものようにぐるりと1周していたら、いつものようにチドリがいて・・・てっきりいつものイカルチドリ(冬鳥)と思い込み、雑に撮影して帰宅。ところがコイツ、春に南方から繁殖のために渡ってくるコチドリだったみたいで・・・目のまわりの黄色のアイラインもくっきり。よく見れば、額にかけての模様もイカルチドリとは少し違う。1か月前、越冬していたイカルチドリは2羽いてイカルチドリCharadriusplacidus2023020520cm大...コチドリCharadriusdubius:イカルチドリと入れ替わり

  • ヒクイナ Porzana fusca :わが町のドブ川で

    2023年3月12日(日)ヒクイナPorzanafusca2023031120cmほど昨日、ミシシッピアカミミガメやヌートリアがわんさかいる近所のドブ川沿いを散歩。小さな橋脚の下でエサ探ししているところに出会った。「ヒクイナだっ!」初めて出会ったのだが、何度も図鑑でみてるからすぐわかった。わかったけれど、まさかわが町のドブ川にいるとは信じられなくて・・・警戒心も強いと書いていたし、白昼堂々と姿を晒しているのも不思議で・・・とりあえず何枚か撮影しておいて・・・ウグイス色と緋色のツートンが美しい。ヒクイナを緋水鶏(緋色の水鶏)と表す漢字も美しい。コロナ禍で遊びの釣りは極力やめて3年がたち近所の散歩が生活の中心となり、虫や鳥に興味が広がり図鑑もデジカメも買い足してあらためて地域の生き物たち、知らないことばかりで...ヒクイナPorzanafusca:わが町のドブ川で

  • オオカワラヒワ Carduelis sinica kawarahiba だな?

    2023年2月6日(月)オオカワラヒワCarduelissinicakawarahibaかな?20230205相変わらずへっぽこ撮影で申し訳ないけれど・・・三列風切り羽の白黒の割合が圧倒的に白がかってるから、たぶんそうだ。一昨日、昨日と、もう一度ベニマシコやアオゲラに会いたくて同じ場所へと散歩に出かけた。けど、鳥の姿もろくに見られず、結構歩いて他のとこで撮れたのがイカルEophonapersonataくらいと、そのとき樹間に飛んできたのがコイツ。念のために撮影を軽くしておいて、帰宅。この時期たくさん見かけるカワラヒワとの違いは知っていたし、群れてるカワラヒワは何度も観察してたからなあ・・・「なんで現地で確かめなかったんだろう」と後悔しつつ、一応地元の生き物の証拠写真として載せておく。ちなみに、カワラヒワC...オオカワラヒワCarduelissinicakawarahibaだな?

  • ベニマシコ Uragus sibiricus ♂:え?我が町にいるの?

    2023年2月4日(土)ベニマシコUragussibiricus♂2023020315cmほど昨日、久しぶりにオシドリ・アオバトを見たの貯水池へ。散歩してたらアオゲラに出会うものの・・・撮影できず。こっちはへっぽこ鳥見ニストだし、散歩中だし、先に見つけられ逃げてくわなあ。ソウシチョウの轢死体を見つけたり、ツーリングバイクの音がブォンブォン響いたりと散々なままちょいと足をのばした先で、突然近くに飛んできた小鳥が赤かった!「ベニマシコだっ!」「父さん!赤い鳥!」夫婦で同時に小声で叫んだ!なんせ初めて実物を見たからね。ベニマシコは「紅猿子」と漢字で書くアトリ科の小鳥。猿のように赤いからだそうだ。夏、北海道・青森で繁殖し、冬、本州以南へ渡り越冬するらしいけど・・・広島県南部の市街地近くまで飛んでくるというのがのが...ベニマシコUragussibiricus♂:え?我が町にいるの?

  • ノスリ Buteo japonicus :緑のおじさんみたく・・・

    2023年2月2日(木)ノスリButeojaponicus20230121農道を散歩してて、作業小屋の屋根にいた。数年前ならトビだと勘違いしてただろうなあ・・・今もへっぽこ鳥見ニストだけど、少しは違いのわかる男になったのかもしれぬ。ほら、全体に白っぽくて腹巻きみたいな模様がトビとは全然違ってる。東アジアに生息し、japonicusと学名にもあるように古くから日本代表をしてるタカだ。コイツ、時に高く遠く電信柱からみまもりつい「大きなキツツキが・・・?」と目を疑った。また、時に道路標識にとまり農道の交通安全をしているみたいに・・・まるで町の「緑のおじさん」のようだ。ノスリButeojaponicus:緑のおじさんみたく・・・

  • メジロ・ムクドリ・ルリビタキ:映えは身近にも!

    2023年1月31日(火)メジロZosteropsjaponicus20230129朝、ゴミ捨て散歩中にパチリ!もふもふでカワイイ!この季節、どこにでもいるメジロも冬羽をふくらませる姿を前から見ればどうだ?ムクドリSturnuscineraceus20230116畑地を散歩中にパチリ!白黒のもふもふに黄色いくちばしもカワイイ!どこにでもいて割と嫌われ者のムクドリも、こんな姿は愛らしくないか?ルリビタキTarsigercyanurus20230130昨日、ゴミ捨て散歩中に再び現れた。どうやらこの辺りをなわばりにしたようだ。二度目の撮影は余裕があって・・・正面顔もパチリ!ん?いまいち可愛くないかも・・・?巷では、北海道のもふもふシマエナガがバスっていたりする。ただ、遠いし、寒いし、小さいし、ちょこまか動くし・...メジロ・ムクドリ・ルリビタキ:映えは身近にも!

  • ホオジロ Emberiza cioides :キャベツ畑でつかまえて

    2023年1月29日(日)ホオジロEmberizacioides♂20230127スズメ大ホオジロ♀20230115農道を散策中、飛び出してきたホオジロが春キャベツの畑へ。『キャベツ畑でつかまえて』オレンジャー著(駄洒落なぞはわかる人にだけ伝わればよい!)東アジアに広く分布する留鳥。ホオジロEmberizacioides:キャベツ畑でつかまえて

  • ルリビタキ Tarsiger cyanurus :徒歩100歩のゴミ捨て場で!

    2023年1月27日(金)ルリビタキオスTarsigercyanurus2023012515cmほど体側面はオレンジ色、オスは頭部から上面にかけて青色の羽毛で覆われる。夏、ユーラシア大陸の寒帯・山地で繁殖し、冬、温帯・平地へ越冬のためにやってくる。美しい小鳥だ。コイツは白い眉斑が短く、羽根の色が少し黒ずんでいるタイプみたい。強烈な寒波に散歩を2日間やめて、籠っていた一昨日のこと。午後3時頃晴れ間がのぞいたので、徒歩100歩のゴミ捨て場へ。「鳥たちも寒波と強風でろくな食事もできてないのでは?」「人たちも出歩いていないから、ゴミ捨て場隣の公園はいいエサ場になっているのでは?」そう思ったからだ。少し離れた高台から観察してみた。案の定、公園にはアトリの群れシメが1羽と、その周辺にいた黒っぽいゴマ粒にズームして「わ...ルリビタキTarsigercyanurus:徒歩100歩のゴミ捨て場で!

  • タゲリ Vanellus vanellus :

    2023年1月25日(水)タゲリVanellusvanellus20230122ハト大冠羽も立派で、羽の金属光沢も美しい1羽だ。今年も地域にある広い農地に、群れでやってきていた。何度か出かけてみて、毎回出会う地点が違っていて農地を転々と移動していることを知った。夏、ユーラシア大陸の広い範囲で繁殖し、日本にも越冬のために訪れるチドリ目の鳥。と、コイツは・・・?冠羽もやや短く、金属光沢ももう一つパッとしない。日の当たる角度の問題やもしれぬといろいろいろいろ試すけれど、やはり地味だ。昨夏生まれのまだ若鳥なのかもしれない、などとへっぽこ鳥見ニストなりに考えた。野鳥を驚かさぬよう車内から撮影するのが、この農地では暗黙の了解になっている。散歩は、少し離れた駐車場にきちんと止め、ヒバリの鳴き声に包まれながら・・・タゲリVanellusvanellus:

  • チョウゲンボウ♀ Falco tinnunculus :散策前の車中から

    2023年1月23日(月)チョウゲンボウ♀Falcotinnunculus2023012135cmほどこの日、広い農地で生き物探し散策をしようと車で移動中茶色いハト大の鳥がフワッと農作業小屋へと降りて・・・「チョウゲンボウだっ!」と、思わず図鑑でしか見たことのない鳥の名を叫んだ。車を脇に停め、観察してみることに・・・当てずっぽうがビンゴ!1万円程度の中古安物デジカメしか持たない初心者に、ハヤブサ科の小型ワシタカ類が撮れるとは想定外だった。偶然にしても出来すぎだ。羽づくろいを始めた。ただ、ずっと逆光だ。この様子なら飛び立つこともないだろうと、少しずつ車を前進させて・・・チョウゲンボウという名とワシタカ類にしては精悍さより愛くるしさを感じる表情が好きで憧れていた鳥。後の散策がすっかり色あせてしまうほどの出会い...チョウゲンボウ♀Falcotinnunculus:散策前の車中から

  • ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis :いろんな側面を持ってるね

    2023年1月21日(土)ヒヨドリHypsipetesamaurotis2023011430cmほど私の地域では、秋になると当たり前のようにやってくる漂鳥。当たり前にいるから記事に取り上げようとしなかった鳥。散歩中煩いほど鳴いて、他の鳥まで逃げてしまうから、私にとっては少し迷惑な鳥。果実や花の蜜を食べるから、農家や園芸家にはもっと迷惑な鳥。一斉に果樹を食害することも多いから、狩猟鳥として指定されている鳥。ただ・・・分布は主に日本とその周辺地域。日本以外では生息密度が低く、あまり見かけないらしいから、ほぼ日本固有の鳥。だから、コイツに会いたいと海外のバードウォッチャーたちが憧れる鳥。つまり、日本代表として外貨を稼いでいる鳥。鳴き声も朝方や繁殖の囀りは、同じ鳥とは思えないほど透き通る鳥。警戒の鳴き声をたてるの...ヒヨドリHypsipetesamaurotis:いろんな側面を持ってるね

  • ニホンリス Sciurus lis :今年も森のエビフライ

    2023年1月19日(水)ニホンリスSciuruslisの食痕202301032年前のこと、既に絶滅と思われていた広島県で、数十年ぶりにニホンリスの生息が再確認された。その前年のこと、私も散策中に食痕らしき松ぼっくりを拾い、専門家に問い合わせた。いわゆる『森のエビフライ』地元だし、縁も生まれたので、今年も散策に出かけてみた。秋から冬にかけ、松の実が熟す頃、ニホンリスがやってくる。今年は、まだ食痕が少なく見つけたのは2本だった。でも訪れてくれていることに一安心。一昨年秋には山道に沿って走ってる姿も確認したし・・・定点カメラを設置すれば記録も撮れるかもしれないが、ただの素人の私がすることじゃない。当時、専門家からいただいたニホンリスの画像はとっても嬉しかったが、それはそれで他人のふんどし。サッカー代表の守保監...ニホンリスSciuruslis:今年も森のエビフライ

  • オオカラモズ Lanius sphenocercus :偶然が重なって

    2023年1月17日(火)オオカラモズLaniussphenocercus2023011530cmほど偶然に偶然が重なって遠く遠くで出会えた冬鳥。私の暮らす地域にそうそう訪れることはない。今日は阪神淡路大震災の日、そして大切な恩人の一周忌☟2022年1月17日(月)私なりにこの1年間、喪に服してきた。SNS上での冗談・軽口などは断ち、関係も極力控えた。そして、白・灰・黒のシックな模様のこの鳥が、恩人が何か伝えに降りてきたのか?と、つい勝手に考えてしまった。大唐百舌よ天に聞きたきこと一つ合掌オオカラモズLaniussphenocercus:偶然が重なって

  • トバヨコバイ Alobaldia tobae :春の野草にプンプンと

    2023年1月16日(月)トバヨコバイAlobaldiatobae202301143mmほどカメムシ目ヨコバイ科の小さな虫。イネ科の野草の草むらに多く、マダラヨコバイと類似するが、翅脈の中室の形で区別ができるとのこと。一昨日、雨上がりに近所の散歩。タヒバリを見たくて農道を歩くも、まだ今年はやってきていないようだ。仕方なく農道の野草へ目を向けオオイヌノフグリや春の七草であるハコベの仲間ホトケノザナズナを撮っている足元でプンプンプンプン跳んで飛んでいた。「春の七草」でさえ、名前と実物がしっかり結びついていない身だから今まで、こんな小さな虫なぞ眼中にもなかった。でも、命であることに変わりなく、まだ1月だというのに、人や他の生き物に多大な迷惑をかけることもなく生きている。また、寒波がきたら死んでしまうかもしれない...トバヨコバイAlobaldiatobae:春の野草にプンプンと

  • シメ Coccothraustes coccothraustes:2年かけて

    2023年1月14日(土)シメCoccothraustescoccothraustes2023011120cmほど羽色が少し地味なので、たぶんメス。3日前、公園散歩中に桜の木に飛んできて、すぐ去っていった。ユーラシア大陸温帯域を軸に広く分布するアトリ科の小鳥。イカルと同じように、私の地域では冬鳥としてやってくる。硬いくちばしで木の実を割って食べるのも同じ。ただ、イカルのように群れて行動するのは見たことがない。2年前から、行きつけの散歩道で何度も出会うも、いつもいつも逆光で・・・☟シメでいいんです!今年もこんな感じの写真しか撮れないままで・・・生き物好きの友人に「え?シメまだちゃんと撮れてないの?」などと言われていて「写真あげるよ」と、私よりズーム力の落ちるコンデジで撮った画像が送られてきた。2023010...シメCoccothraustescoccothraustes:2年かけて

  • カラシナ(芥子菜)という菜の花

    2023年1月12日(木)カラシナBrassicajuncea20230111地元近くにある干拓地を散歩。菜の花畑が広がっていた。ただ、私の地域でアブラナ(本来の菜の花)の咲く時期は3~4月。「この菜の花は何だろう?」と調べてみることにした。おそらくカラシナの1品種だ。カラシナは耐寒性に富み、寒冷地に適した作物だから日本では主に北海道や東北地方で栽培されているらしい。なるほど、干拓地を訪ねる人たちがすっかり減ってしまうこの時期に「ある程度の集客力」を期待し、この耐寒性のある菜の花を育てているんだろうな。カラシナ(芥子菜)という菜の花

  • イカル Eophona personata :「月日星」の正体を知る

    2023年1月10日(火)イカルEophonapersonata2023010925cmほど日本を含め、日本海をとりまく国・地域に分布しているスズメ目アトリ科の小鳥。硬いくちばしで木の実を割って食べる。地元では冬になるとみかけるようになる。昨年2月、地元の川沿いの小道で群れていて☟イカル(斑鳩):径に集いて当時、安物高倍率デジカメも手元にないまま、悔しい思いをしていて・・・一昨日、久しぶりに歩き、同じポイントで遠くにみえた豆粒のような小鳥を目いっぱいズームで撮影してみたら・・・イカルだった。ぼけぼけブレブレの撮影のままじゃ悔しいので、昨日も散歩。後ろ向きにとまっている一羽をみつけ、逆光だけれどとりあえず1枚。小さな森からは「キー・コー・ヒー」みたいな鳴き声が聞こえる。昨年、友人と散歩中にもよく聞いた鳴き声...イカルEophonapersonata:「月日星」の正体を知る

  • ウシカメムシ Alcimocoris japonensis など:師走の虫たち

    2023年1月8日(日)ウシカメムシAlcimocorisjaponensis2022123110mmほど胸部に角のように大きく張り出した突起がめだつ。それが、まるでウシ(牛)みたいだからウシカメムシ(牛亀虫)。戦隊物に出てきそうで、なかなかかっこいい。中国・台湾・朝鮮半島・日本の亜熱帯から暖温帯にかけて分布するそうだ。ウシカメムシ属のうち唯一日本に生息する種らしい。だからだろうか?初記載が日本だったからだろうか?学名(種小名)はJapanを意味している。記録の年月日をみてもわかるように、大みそかに終詣に出かけたとき、石組みの上でみつけた。参拝客のいない海沿いの神社で、1年間滞りなく暮らせた感謝を伝えた後、境内の生き物探し。ツヤアオカメムシGlauciassubpunctatus15mmコイツも越冬に備え...ウシカメムシAlcimocorisjaponensisなど:師走の虫たち

  • ウミアイサ Mergus serrator :浜辺で佇む

    2023年1月6日(金)ウミアイサMergusserrator♂2023010460cm強一昨日、地元の海岸や波止を散歩しているときマガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・ホシハジロ・カモメたちに混じって1羽。一回り大きなカモが浜辺にいて・・・羽づくろいを繰り返していて・・・「もしやまだ見ぬツクシガモやもしれぬ」と・・・撮影をしてみたのだけれど・・・ウミアイサのオスだった。地元の過去記録にツクシガモがあり、干潟干拓とともに姿を消しているから会いたかったこととこれまでウミアイサが(ミコアイサもだが)陸へ上がっているのを見ていなかったことが重なった勘違いだ。海上ならば地元で幾度となく見てきてはいるけれど・・・オスメス20220110主にユーラシア大陸の寒帯域で繁殖し、越冬のために温帯域へと南下する冬鳥。魚類や甲殻類を...ウミアイサMergusserrator:浜辺で佇む

  • クロテンフユシャク Inurois membranaria :どっこい冬でも飛んでいる

    2023年1月4日(水)クロテンフユシャクInuroismembranaria♂20230103前翅長15mmほど昨日は、山道散歩。フユシャクという蛾の仲間のメスを見つけるのを散歩の目的にした。この寒い時期に「成虫として現れ、しかもメスは翅もなく蓑もないまま樹上でオスを待つ」という少しユニークな生活型をもつ蛾だからだ。残念ながら出会ったのはオスだけ。「冬に昆虫はいない」というのは違っていて、「冬は寒くて昆虫も少なくて、生き物探し散歩はおっくうだ」が正解だと思う。平地から山地まで広く分布し、幼虫の食草もいろんな広葉樹の葉を食べるそうだ。フユシャクの仲間は、昨年末にも出会っていて・・・チャバネフユエダシャクErannisgolda♂かな?20221225前翅長20mmほど触覚が試験管ブラシみたいでおもしろい。...クロテンフユシャクInuroismembranaria:どっこい冬でも飛んでいる

  • アオバト Treron sieboldii :詣帰りの救出

    2023年1月2日(月)アオバトTreronsieboldiiメス2023010230cm強中国・台湾・日本など、東アジアに生息するハト科の留鳥。羽に赤紫色っぽい部分がないからメスだ。漢字では『緑鳩』、かつて日本は緑色を『アオ』と呼んでいた。今日、人けの少ない近くの神社へ初詣に出かけた。私は基本、1年間の感謝を込めた終詣を重視していて願い事が主たる目的になっている初詣は、近場ですませたり、行かなかったり・・・何となく「願い事ばかりなのは我がままで自分勝手だ」と思うから。そのついでに貯水池へ立ち寄って散歩。と、池の反対側のコンクリート壁で「バサバサッ」と音がして・・・「キジバトかなんかがいるのか?」と見つめると・・・「アオバトだ!」土砂崩れ防止用のフェンスの中に落ち込み、身動きできなくなっていた。見上げると...アオバトTreronsieboldii:詣帰りの救出

  • オシドリ Aix galericulata :崖を上る

    2022年12月30日(金)オシドリAixgalericulata♂2022122145cm前後メスも一緒にこれらは市内の動物園でガラス越しに撮影(鳥インフル対策)したもの。私の暮らす広島県では準絶滅危惧種指定の漂鳥だ。東アジアに分布し、国内では季節とともに北海道から西日本まで移動する。さて、お粗末な撮影だが、ここに至る顛末記をまとめておく。11月6日我が家近くの貯水池でゴマ粒のように小さく見える姿を見つけ「まさか市内のこんな近くにいるなんて・・・」と、観察ついでの散歩を周期的に続けた。その後、見つけることもできず「ここは水位も下がっていて、水辺の木陰まで5mほど開けた崖になっているから、きっともう去っていったんだよ」と。以前から目撃している2か所でも、水辺にかかるドングリの木陰に隠れていて、開けた水面に...オシドリAixgalericulata:崖を上る

  • ハマシギとタマシギで :シギ類の上嘴のこと

    2022年12月28日(水)ハマシギCalidrisalpina2022112020cmほど前に☟のような記事を書いていてハマシギCalidrisalpina:秋の渡りが見たい書いた手前もある。今秋も地元の干潟に何度か足を運び10月25日、より近くで観察できるポイントを見つけたが逆光で・・・11月9日、初めて干潟以外の場所(河川下流域)でも出会いすっかり冬翅になっていて、腹部が黒くなった夏羽をみることはなく・・・と、ヒドリガモが過ぎていった後のこと2羽のハマシギが浜辺で水浴びをはじめた。その様子を撮影していたら興味深い画像が残されていた。これとこれを比べてみたらまるで笑っているかのように、くちばしを曲げている(〇)ではないか。ネット上には「シギ類の柔軟なくちばし」などと書かれているものがいくつかあって・・...ハマシギとタマシギで:シギ類の上嘴のこと

  • オオタカ Accipiter gentilis かなあ?:表大山を眺め中

    2022年12月26日(月)オオタカAccipitergentilisかなあ?20221030この日、米子水鳥公園を後にして職員さんが誇らしげに語っていた『表大山(おもてだいせん)』と水路を眺めていたら上空にトビとトビを一回り小さくしたタカが飛んでいた。ハイタカにしては大きい。「オオタカかもしれない」ただ、遠くて速い。だからデジカメ鳥モードでのピントは無理だ。と、職員さんに教えてもらった撮影法を早速試した。教えてもらったのは、「普通の風景モードでとりあえず撮る」というもの。なるほど、間に合いそうもない時の記録としては便利だ。この公園では、留鳥として一年中居ついているオオタカがいるらしい。オオタカAccipitergentilisかなあ?:表大山を眺め中

  • コブハクチョウ Cygnus olor :公園の暴れん坊

    2022年12月24日(土)コブハクチョウCygnusolor20221030150cmほど主にヨーロッパ、中央アジアに生息する外来種。コハクチョウより2まわりほど大きく、くちばしに橙色と黒いこぶ。1952年に皇居外苑、1970年代に北海道の各地公園などと、意図的な放鳥の記録が残されている。その後、飼育個体の一部が逃げて野生化し、日本各地で定着し、年中見られるようになっている。この日、米子水鳥公園へ冬鳥の飛来を見に行って観察センターの目の前に来てくれたコハクチョウを撮影していたらコブハクチョウがやってきて・・・コハクチョウを追いやり、その場所に居座った。「乱暴者だから困ったもんなんですよ」と、公園の職員さんはこぼす。「去年も吉田さん(?)に求愛行動をしたり、エサを奪ったり、我が物顔にして・・・」「吉田さん...コブハクチョウCygnusolor:公園の暴れん坊

  • コハクチョウ Cygnus columbianus :日本最西の越冬地へ

    2022年12月22日(木)コハクチョウCygnuscolumbianus20221030全長120cmほどユーラシア大陸のツンドラ地帯で繁殖したなかの一群が、越冬へと日本に飛来する。中国地方日本海側の斐伊川・宍道湖・中海周辺が、ほぼ越冬飛来の最西端らしい。全身白色、大型の首の長いカモ科の水鳥。くちばしは黒く、基部に黄色・橙黄色の部分があり、よく似たオオハクチョウの基部の黄色より小さめ。「コハクチョウが100羽ほどやってきました」とのお知らせに、一度は確かめにと米子水鳥公園へ出かけた。遠出は数年ぶりで腰痛が不安だけれど・・・到着後、散策路を歩く。確かに数十羽のコハクチョウの大多数が、2か所の芝生でお休みになられていた。「遠路はるばる飛んできたのだから、ゆっくり休みなさい」と、観察センターへ向かう。来訪者は...コハクチョウCygnuscolumbianus:日本最西の越冬地へ

  • ミゾカクシとサワギキョウ:Lobelia属の2種

    2022年12月20日(火)ミゾカクシLobeliachinensis2022100915mmほど薄桃色の小さな花。完全無農薬・有機肥料の田んぼ調査を手伝ったとき、畔から日寄せにかけてびっしり咲いていた。風変わりな可憐な花だ。ただ、見た覚えがない花だったから、とりあえず記録して・・・帰宅後、調べた。キキョウ科ミゾカクシ属の植物で、和名は、溝を隠すほど茂ることから「溝隠」。また、田んぼの畦に筵を敷いたように生えるからアゼムシロ(畦筵)という別名があるそうだ。ミゾカクシでもアゼムシロでも名の由来からは、水田の雑草として「やっかいな植物」「価値のない植物」であったことがうかがえる。だからだろうか?私の近辺の田んぼや湿地では、まったく見たことがなくて、やたらと外来種ばかりがはびこっている。ただ、利尿作用のある漢方...ミゾカクシとサワギキョウ:Lobelia属の2種

  • クルメサヨリ hyporhamphus intermedius :釣査267種目

    2022年12月18日(日)クルメサヨリhyporhamphusintermedius20221128体長15cmほど「クルメサヨリ、今来ていますよ」と、会合で親しい研究者さんから情報をいただいた。そこで、潮を確かめ、この日いつものタナゴ竿・仕掛けで出かけた。汽水域の水面に、確かに小さなサヨリたちが見えた。基本、まき餌はしない。海を汚すし、大量に釣る気もないから。エサもスーパーのバナエイエビ1尾(単価20円ほど)を小さく小さく切って、タナゴ針につける。2尾釣り落とした後(のませたくないので早合わせ)1時間ほどかかって、ようやく釣り上げた。環境省レッドリストの準絶滅危惧種なのである。もともと本州・九州・朝鮮半島・台湾・ベトナムなどの内湾や河川河口と下流域に広く分布する。けれども生息域の干拓、河口堰、護岸など...クルメサヨリhyporhamphusintermedius:釣査267種目

  • イダテンチャタテ Idatenopsocus orientalis :初冬の兆し

    2022年12月16日(金)イダテンチャタテIdatenopsocusorientalis202212035mmほどこの日、近くの神社周りを散歩していて出会った。カジリムシ目という小さな虫たちの中では、大きくよく目立つ連中だ。そして、今冬初の出会いに感謝した。というのも、この日散歩で出会った連中が不明なコバエ?3mmほどハエの仲間は、私のような素人が買う図鑑にはほとんど載ってないし、ネット検索してもヒットしないまま・・・不明な寄生バチ?4mmほど(産卵管を除いて)まるでアリのような姿・形なのだけれど、長い産卵管が見えるからね。アリガタバチとかコマユバチとか、いろいろ調べてこれまたわからない。さらに、数年ぶりにまたコイツに出会って・・・蛾のさなぎ?柵長30mm以前は中身のない檻状の黒線だけだったから、全然わ...イダテンチャタテIdatenopsocusorientalis:初冬の兆し

  • ゴイサギ Nycticorax nycticorax :ゴイは五位

    202212月14日(水)ゴイサギNycticoraxnycticorax2022121260cmほど一昨日かみさんと散歩中、近くにある小さなため池はすっかり冬干しされていて先に歩くかみさんに驚いたのかバサッと池中央に飛び出してきた。「ゴイサギだっ!」夜行性だから寝ぼけナマコで飛び出したのかもしれない。羽の色や頭にちょんとでている白い飾り羽から4年は生きている成鳥だ。2か月半ほど前のこと、市内ではまだ生物多様性の残る数少ないため池で20220930遠くのアシ原にいた鳥を少し変わったアオサギだと思って撮影していた。すぐにアシ原の奥へススッと入っていったから変だと思いつつ・・・帰宅後、画像を拡大して・・・目が赤いじゃないかっ!ならばゴイサギではないかっ!と、買い物の度にこのため池へ立ち寄って散歩してきたのだけ...ゴイサギNycticoraxnycticorax:ゴイは五位

  • イソガニ Hemigrapsus sanguineus ♂ :釣査266種目

    2022年12月12日(月)イソガニHemigrapsussanguineus♂20221211甲長45mmほど昨日、知人と2つの目的で釣りへ。その目的が果たせない時のために、イシゴカイ100円分も買っておいた。結果、目的は2つとも果たせないまま・・・生き物との出会いは本当に一期一会、偶然を重ねて必然に変えていくしかない。イシゴカイにエサを変え、タナゴ竿・仕掛けで釣れたのはタケノコメバル10数匹(帰宅後から揚げにして美味!)ヒイラギ・シモフリシマハゼ・ウロハゼそして、このイシガニだった。釣れてすぐ波止へ落ちたから、あわててタッパーへ入れ撮影した。少し落ち着いてから観察ケースで確認しながら撮影した。イソガニの仲間は種類も多く、どれもよく似ているから。ま、甲表面の模様と大きさからほぼイソガニでいいのだけれど・...イソガニHemigrapsussanguineus♂:釣査266種目

  • ホシクサ Eriocaulon cinereum :田んぼの絶滅危惧種

    2022年12月10日(土)ホシクサEriocauloncinereum20221010花径10cmほど無農薬・有機肥料栽培の田んぼの生き物調査をお手伝いした日。溝に生えていて、半世紀ぶりに見かけて興奮した。もちろん、その頃名前など知らない。生えているのが当たり前の役に立たない草だった。それが今や環境省レッドデータ「絶滅危惧Ⅱ類」なのである。水中にもあちこちで星形(?)や花火のように生えていて水辺にも「絶滅危惧種なんです。久しぶりに見ました」と田んぼの主人へ。「ほお~、こんなん当たり前に生えとるんじゃないんな!」「魚飼育水槽の観賞用水草としても売られていたりするんです」などと会話して・・・少しずつ近づいて花の接写にとりかかる。国内のホシクサ属は約40種あり、どれもよく似ているらしいし・・・植物のこと、ほぼ...ホシクサEriocauloncinereum:田んぼの絶滅危惧種

  • ザラエノヒトヨタケ Coprinopsis lagopus :ガレも描いた茸

    2022年12月8日(木)ザラエノヒトヨタケCoprinopsislagopus20221010傘径2cmほど山道散歩中にみつけたキノコ。小さく華奢で半透明の姿は美しい。気付いて観察し、接写してみて、初めてそう感じた。ヒトヨタケは「一夜茸」と書き、一晩で朽ちてしまう様子を表しているそうだ。ザラエノは「ざらざらした柄の」という意味で、確かに柄につぶつぶが見える。茸というと「食える」か「食えない」かという観点がよく世間をにぎわせる。けれど、スーパーマリオのキノコたちのように「かわいい」とかこのキノコのように「儚い美しさ」とかいった見方があってもいい。有名なフランスのガラス工芸家であるエミール・ガレも、このキノコの美しさに魅了され、作品に仕上げたという。さて、一度みつけると、公園にもため池周りにも・・・あちこち...ザラエノヒトヨタケCoprinopsislagopus:ガレも描いた茸

  • クサシギ Tringa ochropus :旅鳥?冬鳥?

    2022年12月6日(火)クサシギTringaochropus2022120525cmほど昨日、近くのため池周りを散歩して・・・私の地方は雨が少なく、秋から冬にかけてため池の水かさは減り、潟ができる。遠くヨシ原の向こうに、白い尻を向けてるシギがいて・・・よくみかけるイソシギだろうと思いつつ、撮影。「何か違う」「羽の前にくっきりした白がない」「少し大きい?」ありがたいことに近づいてきた。「クサシギだっ!」図鑑でしか見たことがないシギ類だから驚いた。コイツ、水中に平気で何度も何度も頭を突っ込む。泥をほじっている様子には見えない。想像だが、ヌマエビやスジエビなどの淡水エビを捕食しているのではなかろうか?濃い草色の背に小さく散りばめられた白点がシックでいい。脚が図鑑に書かれていた色よりも黄色っぽかったのは若鳥だか...クサシギTringaochropus:旅鳥?冬鳥?

  • カイガラムシも? アブラハヤ交雑個体も?

    2022年12月4日(日)ハワードワラジカイガラムシ♀Drosichahowardi?202206108mmほど研究者さんのサンプリング中の散歩で見つけたカイガラムシ。カイガラムシは、カメムシ目のカイガラムシ上科に分類される昆虫の総称で国内でも600種以上もいるという。素人の私にやすやすと同定できるジャンルではない。ただせっかく見つけた記録だから、素人なりに調べておきたい。オオワラジカイガラムシよりも白粉の分泌量が多く地肌が見えないことから、この和名にしておいた。次の調査地点へ移動し、研究者さんと採集。アブラハヤ-タカハヤ交雑個体?一方はタカハヤ、もう一方はアブラハヤ-タカハヤ交雑個体らしいと、研究者さんは言っておられた。私の当てずっぽうは逆を示して、これもまたよくわからないまま。ヨモギハカマカイガラムシ...カイガラムシも?アブラハヤ交雑個体も?

  • シルビアシジミ Zizina otis :ヤマトシジミとの違い

    2022年12月2日(金)シルビアシジミZizinaotis20220610主に西日本に生息していて環境省レッドリスト絶滅危惧IB類。研究者さんに同行した6月のこと彼が丁寧にアブラハヤの腹ビレの一部のサンプリング作業をしている間(もちろん魚体を傷めないようにだ)私は邪魔にならないよう周辺を散歩することに。ヤマトシジミとはほんの少し違和感があるシジミチョウがそこそこいて・・・念のために撮影しておくことにした。ヤマトシジミに類似している蝶には数種いるからだ。はたして、初めて出会うシルビアシジミだった。帰宅後、念のため確かめてみた。〇で囲んだ3つの黒点の配置がシルビアシジミでは、中央が内側に凹み直線状にならない。(2022ワールドカップサッカー、日本の予選結果みたいだね)ヤマトシジミでは、直線状か外側にゆるく膨...シルビアシジミZizinaotis:ヤマトシジミとの違い

  • アブラハヤ Rhynchocypris lagowskii steindachneri :釣査265種目

    2022年11月30日(水)アブラハヤRhynchocyprislagowskiisteindachneri20220618タナゴ竿・仕掛けで釣った265種目。6月の話で恐縮なのだが・・・昨年お手伝いした若い研究者さんから「また、協力してくれませんか?」「今度のポイントは釣りの方が確実なので、ぜひ・・・」と誘われたときのこと。若い研究者さん、昨年ずっと1人でアブラハヤの分布の西限流域辺りを調べて回っていた。そのとき1度だけ手伝った話の一部は👇混在流域に至る!:B線上のアブラハヤ④その研究が一段落し、研究に差し障りがないよう当人に確かめ、許諾をもらった上で書いているので遅くなったのだ。私の釣りは年寄りの趣味に過ぎないから研究内容には触れない。当初からのブログのテーマに沿った遊びの釣りだもの。このポイントでは...アブラハヤRhynchocyprislagowskiisteindachneri:釣査265種目

  • ソバ Fagopyrum esculentum :紅白そばの花

    2022年11月28日(月)ソバFagopyrumesculentum20221010花径6mmほど湿地帯や田んぼ周りを散歩中、遠くに赤い畑が見えて好奇心に駆られ足をのばすと、何とそこは知人のそば畑。数年ぶりの旧交に互いに笑顔。「畑でも田んぼでも湿地も自由に踏み込んで見て行っていいよ」とのこと。「赤そば」は今年試しに植えてみたそうだ。じっくり見させていただいた。ソバがタデ科の1年草ということはなんとなく知ってはいた。ただ、ソバの花が、こんなかわいらしい5弁の花だとは知らなかった。この「赤そば畑」は、どうやら「高嶺ルビー」という品種らしくて「蒔いた種の価格は高かった」「収穫の手間ひま考えたら、今年は観賞用として楽しむ」とのこと。ほんの少し「白花のソバ」も混じっていてそれもまた趣があっていい。ソバは、日本には...ソバFagopyrumesculentum:紅白そばの花

  • 山装う

    2022年11月27日(日)山装う20221111イロハカエデの紅葉やイチョウの黄葉など、このシーズンの名所は混雑しているみたいだ。混雑も名所もあまり得意でない私は、地元の里山の多様な色づきの方が好きだ。この時期、山道を散歩してると、いつも顔を出してくれるジョウビタキが好きだ。庭にもやってくる普通の小鳥だけれど、愛くるしい。「山粧(よそお)う」とは、秋の訪れとともに山々が色づく様子のこと。どこでも見られる普通の景色だけれど、こんな景色こそが日本特有の自然美なんだと沁みてくる。観光地の紅葉の人工美もそれなりに美しいのだけれど・・・山装う

  • ニホンアカガエル Rana japonica :4年ぶりの登場!

    2022年11月25日(金)ニホンアカガエルRanajaponica2022101570mmほどの成体田んぼの生き物調査を手伝った日に出会った。日本固有種、本州から九州にかけて分布している。ただ、私のクラス地域では近縁種のヤマアカガエルに比べ、出会う機会の少ないカエルだ。この日、他の生き物調べで忙しく、撮影も雑なまま終えた悔いもあって・・・陽気のいい後日、近くの別の湿地帯を散策することにした。湿地周りの山道に飛び出してきた。岩の上でのんびりしていた。木柵にもいた。20221018田んぼ周りの水路をコンクリート製にすると産卵場と生活場が分断される。圃場整備された田んぼは冬になると乾燥化が進み、冬眠できにくくなる。そもそも市街地の田んぼ自体が減っている。ヤマアカガエルより人里近くの平地で暮らしているコイツには...ニホンアカガエルRanajaponica:4年ぶりの登場!

  • アカタテハ Vanessa indica :アサギマダラを添えて

    2022年11月23日(水)アカタテハVanessaindica20221016前翅長40mm弱フジバカマに吸蜜に来るアサギマダラを見ようと山道散歩中、とまってた。このアカタテハ、あくまで私の感覚に過ぎないが、秋になるとよく見かける気がする。よく似ているヒメアカタテハが春夏とあちこち飛び回っている頃にはあまり気付かない。触角の先端が白点になっているのはタテハチョウ科の特徴らしい。学名からもわかるように、分布域はインドからオーストラリアと広い。国内でも普通にみられるらしいのだが、今年私は秋になってやっと出会った。いつもカメラもって市内を散歩しているのにね。この日、まだ旅立っていないアサギマダラも数頭いて長距離移動をする旅蝶の翅はやはり大きいと感じた。その2週間後、またこの山道歩いていたらアカタテハはまだいた...アカタテハVanessaindica:アサギマダラを添えて

  • ケリ・タシギ・イカルチドリ:三鳥三様

    2022年11月20日(日)一昨日、池干し中のため池周りを散歩していて・・・ケリとタシギとイカルチドリがやってきていて・・・その3ショットがたまたま撮れた。コイツらを見ると冬の足音が聞こえてきた気がした。ケリはじっとしていてタシギはゆっくり地面を掘っては進み掘っては進みイカルチドリはせわしなく走り回っていて三鳥三様だ。ケリ・タシギ・イカルチドリ:三鳥三様

  • ソラスズメダイ Pomacentrus coelestis :無効分散の幼魚たち

    2022年11月18日(金)ソラスズメダイPomacentruscoelestis幼魚20221101体長40mmほど所用で日本海側へ出かけ、余った1時間ほどタナゴ仕掛けの釣り。エサも用意しておらず、磯で小さなマツバガイを拾い、細かく切って・・・ホンベラ・ホシササノハベラ・カワハギが次々釣れるのだけれど・・・私がねらっていたのは群れていたコイツら。まだ日本海側で釣ったことがないし、以前紀州で釣った時の撮影に納得がいってなかったし。以前の撮影はこんなへたくそ。興奮すると黒くなる。だから、釣りをやめ、ゆっくり時間をかけ・・・少しずつ青く戻っていくのを待って・・・いくら対馬暖流によって運ばれ、冬季には低水温によって死滅していく無効分散の命だとしても釣った立場で偉そうには言えないが、粗末に扱いたくはない。手を濡ら...ソラスズメダイPomacentruscoelestis:無効分散の幼魚たち

  • シチメンソウ Suaeda japonica かな? え?こんな処に?

    2022年11月16日(水)シチメンソウSuaedajaponicaかな?20221107絶滅危惧種II類この日、いつもの干潟へ。これといって気になる生き物にも出会えないまま散歩していたら・・・引き潮の中、この植物が顔を出していて・・・ならばと、下流域へと足を運ぶ。砂地の端に緑から赤へ色づき始めていた。少し大きな群落も見つけた。帰宅後いつものように名前調べをした。どうやら「シチメンソウ」という在来の塩生植物らしい。30cmほどの高さで、葉は2cm程度の棍棒状、晩秋に紅葉する。七面鳥のように色が変わることからシチメンソウという和名になったそうだ。九州北部が有名な生息地らしく、ネット上ではとても大きな群落でにぎわっていた。広島県での情報も島嶼部などでポツポツあるみたいだ。どうやら瀬戸内海でもほんの一部の干潟辺...シチメンソウSuaedajaponicaかな?え?こんな処に?

  • キトンボ Sympetrum croceolum:赤トンボを知りたい⑤

    2022年11月14日(月)キトンボSympetrumcroceolumかな?20221112体長40mmほど私の町にオシドリがやってきている頃だ。3か所ほどある中で、最も確率の高い貯水池周りを散策した。確かに群れで飛んでいたし、甲高い鳴き声もたくさん聞いた。ただ、遠く遠くの樹木に隠れ、とても撮影できない。と、あきらめた帰り道、コイツがとまっていた。ほぼ日本全土の湖沼に生息するそうだが、私の町ではあまり出会えないトンボ。そっと回り込もうと近づいて・・・逃げられてしまった・・・帰宅後、類似した翅模様をしているネキトンボと比べてみる☟ネキトンボSympetrumspeciosum:赤トンボを知りたい④キトンボの方がオレンジ色がより広く、前縁では先端まで広がっていることがわかった。まあ、一度の散歩で1種のブログ...キトンボSympetrumcroceolum:赤トンボを知りたい⑤

  • ヒメカマキリ Acromantis japonica:日本固有のハナカマキリ

    2022年11月12日(土)ヒメカマキリAcromantisjaponica♀2022111130mmほど昨日、鳥見をしながらため池周りを散歩。落ち着きのないエナガとかなぜか目つきの良くないカワラヒワとかこれといった初見の生き物に出会わぬまま・・・古い石橋の欄干にコイツがいて・・・「ヒメカマキリだっ!」とあわてて接写用コンデジをポケットから取り出した。日本固有種の小さなハナカマキリの仲間よく似たサツマヒメカマキリとは、成虫の発生時期が明らかに違っている。そっと手のひらに移ってもらった。チョロチョロと動きはすばやいが小ささがよくわかる。本来、樹上性のカマキリだから、石橋にたたずむことはそうそうないはず・・・コイツもハリガネムシに寄生され、水辺へと誘導されていたのかもしれないな。元居た場所にそっと戻して、鳥見...ヒメカマキリAcromantisjaponica:日本固有のハナカマキリ

  • アッケシソウ Salicornia europaea :え?こんな処で?

    2022年11月10日(木)アッケシソウSalicorniaeuropaea20221028絶滅危惧IB類この日、何度も足を運んでいる近くの町の湿地帯を散歩しているとき、ヨシ原に丈の低いやたらと赤い植物の群落が広がっていて気になったものだから、とりあえず撮影しておいて下流域へと足を運んだ。ウミニナ類が生息している辺りでも遊歩道のすぐそばに何本も生えていて耐塩性の干潟の植物だとわかったものの、植物はほぼ知らないし・・・近くの公園へと足を運ぶ人たちは見向きもしてないし・・・「とりあえず接写しておこう」と帰宅後、絶滅危惧種ⅠB類のアッケシソウとわかって驚いた。広範囲に生息していたことにもだがアッケシソウという名前だけは岡山県浅口市寄島町の市民団体の、干拓地の一部にある「アッケシソウ自生地」保護活動で知っていたか...アッケシソウSalicorniaeuropaea:え?こんな処で?

  • ホウロクシギ Numenius madagascariensis :日本最大級のシギ

    2022年10月30日(日)ホウロクシギNumeniusmadagascariensis20221021体長60cmほど口ばし全体がまだベージュ色なので、若鳥なのだろうか?春に会ったチュウシャクシギと比べて、口ばしが長く湾曲していることかわかる。この日、干潮時にコイツに初めて会えることを楽しみにして散歩。何せ鳥を調べ始めてまだ数年の鳥シロウトだから。いきなり2羽!いたけど、あまりに遠い・・・でも、目的通りに出会える機会はそうそうないから、潮が満ち始めるまで散歩を続けた。岸寄りに近づいてきて、2羽がそろうのを待った。コサギやセグロカモメ幼鳥?と大きさを比べた。ほぼ同じ大きさだから、日本最大級のシギであるホウロクシギかダイシャクシギのどちらかだ。どちらのシギだとしても、夏、シベリアなどの北方で繁殖し、冬、東南...ホウロクシギNumeniusmadagascariensis:日本最大級のシギ

  • アケボノソウ Swertia bimaculata とイヌセンブリ Swertia tosaensis

    2022年10月28日(金)アケボノソウSwertiabimaculata20221008花径10mmほど湿地帯周りを散歩していたら咲いていた。リンドウ科の深く5裂した白色の小さな合弁花。花弁に黄色い丸と紫色の小さな点をちりばめた模様を命名者や昔の人は、「月」と「星」になぞらえたのかもしれない。花も清楚で美しいが、名前も美しいと思った。イヌセンブリSwertiatosaensis20221008花径10mmほど同じ日、湿地帯から少し離れた山道に咲いていた。この花を知らなくて、アケボノソウに似ているなと思いつつ撮影。帰宅後、イヌセンブリと知った。白い花弁に紫色の筋が伸びている美しい花だ。アケボノソウと比べても見劣りはしないと思った。そして、どちらもセンブリ(Swertia)属の花だと気付いて納得した。納得し...アケボノソウSwertiabimaculataとイヌセンブリSwertiatosaensis

  • カマキリタマゴカツオブシムシ Thaumaglossa rufocapillata

    2022年10月27日(木)カマキリタマゴカツオブシムシThaumaglossarufocapillata202209234mmほどこの日、知人と山道を散歩していて、知人が見つけた。オオカマキリの卵のうだろうか?その卵にはりついているコイツを見て「チビタマムシの仲間じゃないですか?」と私。「いや、確かカツオブシムシだったと思うよ」と知人。「そうなんですか?」と腑に落ちないまま帰宅した。ヒメマルカツオブシムシAnthrenusverbasci202105094mmほどカツオブシムシの仲間は、コイツしか知らなかったからだ。調べてみて、カマキリの卵をホストにしているカマキリタマゴカツオブシムシという甲虫がいることを知った。知人の言うことが正解だった、反省。本州・四国・九州に分布するそうだ。コイツ、カマキリの卵の...カマキリタマゴカツオブシムシThaumaglossarufocapillata

  • カヤネズミ Micromys minutus :国内最小のネズミ

    2022年10月25日(火)カヤネズミMicromysminutus20221015頭胴長60mmほど学名からもわかるように500円玉ほどの体重しかない国内最小のネズミ。この日、無農薬・生ゴミたい肥の有機肥料で栽培されている田んぼの稲刈りが行われてその田んぼの生き物調査のボランティア。稲は黄金色にたわわに実っていた。長ぐつ履いて、一歩踏み込むとクサヒバリ科のコオロギたちがわんさか現れコバネイナゴ・ハネナガイナゴなどのバッタたちが跳びそれらを捕食するカエルたちもたくさん跳ね一応、希少生物たちの種数・個体数のお手伝いのはずが、目線の落ち着く暇がない。実に豊かな田んぼだ。田んぼの畔にはイヌタデなどの在野草が伸び放題外来植物が侵入するすき間(ニッチ)をなくす工夫も施されている。そのためなのだろう。稲刈りが進むにつ...カヤネズミMicromysminutus:国内最小のネズミ

  • スジボソヤマキチョウ Gonepteryx aspasia niphonica:一蝶一会

    2022年10月23日(日)スジボソヤマキチョウGonepteryxaspasianiphonica20221019渓流沿いの山道を散歩中、神社奥の野草地にとまっていた。いつも見るキタキチョウにしては淡く、少し大きいし・・・キタキチョウモンキチョウにしては翅端が黒くないし・・・と、近づこうと踏み込むのも失礼な話だし・・・遠くからズームをかけて撮影したら・・・前翅の端がとがってて、「あ、まだ書いたことのないヤマキチョウだ!」と思った。帰宅後調べてみたら、ヤマキチョウは西日本に生息してないどころか東日本でも分布は限られていてコイツは、「スジボソヤマキチョウ」という和名だったのだと、初めて気づいた。紀伊半島以外の本州や四国・九州の山地に分布するそうだ。が、九州ではほぼ絶滅に近く、中国地方も広島・岡山を除いてレッ...スジボソヤマキチョウGonepteryxaspasianiphonica:一蝶一会

  • アカバナ Epilobium pyrricholophum という名の

    2022年10月21日(金)アカバナEpilobiumpyrricholophum20220928花径10mmほど湿地帯の周りを散歩していたときみつけた花。花よりも茎の赤さが目立っていた。野草の名などほぼ知らない。だから、いつものように軽く撮影して、帰宅後調べたらアカバナ科アカバナ属の『アカバナ』のようだ。東アジアの山間の湿地帯に生息する野草らしい。茎の赤さがよく目立つことからつけられた和名だそうだ。さらに調べたら、花の色には「白色」から「赤色」まで変異があるという。素人だからかもしれないが、ついつい不思議だなと思う。例えばこの日、シロバナゲンノショウコも1ヶ所かたまって咲いていて珍しいからと撮ってアカバナゲンノショウコと比べてみる。ゲンノショウコは、東日本では白花が、西日本では赤花が、西日本日本海側では...アカバナEpilobiumpyrricholophumという名の

  • ノビタキ Saxicola torquata :若鳥メスの冬羽かなあ?

    2022年10月19日(水)ノビタキSaxicolatorquataメスかな?20221017ほぼスズメ大一昨日、小雨交じりの曇天にため池周りを散歩していてエナガとかホオジロとか「小鳥たちもそろそろ山から下りてきたんだな」と季節の変わり目を感じつつ、帰宅しかけたら公園の桜に数羽飛んできた小鳥がいて・・・「たぶんスズメだろう」と、逆光のままとりあえず撮り念のため、露出などいじり撮り直して確かめもせず、帰宅後驚いた。「スズメでもホオジロでもアトリでもない!」「口ばしはヒタキの仲間みたいだけれど、羽の模様に該当する鳥がいない・・・」と、手元の鳥類図鑑ではらちが明かなくて、ネット検索にすがって・・・「ノビタキの若鳥メスの冬羽」にあたるのではないか?と思った。東日本では夏鳥として、真っ黒帽子をかぶったようなオスがよ...ノビタキSaxicolatorquata:若鳥メスの冬羽かなあ?

  • ベダリアテントウ Rodolia cardinalis と ヨツボシテントウ Phymatosternus lewisii と

    2022年10月17日(月)ベダリアテントウRodoliacardinalis20221014体長4mmほど先週のこと、ため池周りの山道を散歩中、葉で休んでいた。オーストラリア原産の外来種で、1世紀以上も前に世界中へ移入させているそうだ。外国産の柑橘類とともに侵入してきたイセリアカイガラムシの天敵として、柑橘類果樹園に導入したらしい。ほぼイセリアカイガラムシしか捕食せず、繁殖力もより高く、しかもこのカイガラムシが激減した後は「共食い」をして極端に数を減らすという。いわゆる『生物的防除』の先駆けであり、見本のようなテントウムシらしい。このあたりの歴史に興味が湧いた人は、自分でじっくり調べてみるとおもしろいと思う。まだ、在来種や生態系への影響とか生物多様性とかいった概念が乏しかった時代に導入されているのにまっ...ベダリアテントウRodoliacardinalisとヨツボシテントウPhymatosternuslewisiiと

  • ネキトンボ Sympetrum speciosum :赤トンボを知りたい④

    2022年10月15日(土)ネキトンボSympetrumspeciosum♂20220920体長50mmほどやや大型の赤トンボで東北地方以南に生息しているそうだ。ネキトンボという和名は翅のつけ根辺りが黄橙色なので「根黄~」ということらしい。実は、夏に見たショウジョウトンボCrocothemisserviliaとすっかり思い込んでいて・・・20220709コイツはたった1匹、ため池の中央付近で強いなわばり行動をしていたんだけれど・・・9月になって、同じため池に行くと周りの木柵にやたら止まっていて「どうやらショウジョウトンボではなさそうだ」と、調べてみたら「アカネ属(本来の赤トンボ)のネキトンボらしい」となり胸部の黒条の有無とか、メスの体色とかで違いを確かめないといけないようだ。そこで、再度足を運んで2022...ネキトンボSympetrumspeciosum:赤トンボを知りたい④

  • リスアカネ Sympetrum risi risi :赤トンボを知りたい③

    2022年10月13日(木)リスアカネSympetrumrisirisi♂20221002体長40mmほど山道散歩中に出会った赤トンボ。翅端に褐色斑紋がある赤トンボには数種類あるらしくて、出会うと一応撮影しておくことに。私のような虫素人には、一見しただけでは何トンボなのかよくわからないからだ。調べてみたら・・・コノシメトンボとは胸部の黒い筋の形が違っているみたいだ。確かにリスアカネの方が黒い筋がごちゃごちゃしていなくてすっきりしている。ノシメトンボとは大きさも体色も違うのでわかりやすい気がした。ついでに、ミヤマアカネとは翅にある褐色斑紋の位置が違っている。となると、コイツもリスアカネということになるのだろうか?20220927ちなみに、リスアカネのリスはスイスのトンボ学者フリードリッヒ・リスからつけられた...リスアカネSympetrumrisirisi:赤トンボを知りたい③

  • シラヒゲソウ Parnassia foliosa

    2022年10月11日(火)シラヒゲソウParnassiafoliosa20221008本州・四国・九州の山あいの湿地帯に生育するウメバチソウ科の植物。湿地帯周り散歩中の沢で、たまたま2株ほど咲いているのに出くわした。まるで雪の結晶のような花径2cmほどの可憐な花だ。久しぶりに出くわしたから、ずいぶん昔、中国の西安ではらはらと降ってきた雪がまさにこのサイズだったことを思い出したりもした。内陸の乾いた大気中に降る雪は、ゆっくりゆっくり結晶を成長させるんだなあ、と。さて、湿地帯の植物だから、その地域の自治体や地元の方々の都合もあることだろう。だから、環境の遷移や開発によって次第に減っていくのは、ある程度理解できる。けれど、栽培や販売目的という利己的な都合による盗掘も減少の大きな原因になっていることはいかがなも...シラヒゲソウParnassiafoliosa

  • コノシメトンボ Sympetrum baccha matutinum :赤トンボを知りたい②

    2022年10月9日(日)コノシメトンボSympetrumbacchamatutinum♂20220930体長40mmほど近くのため池周辺を散歩してて、赤トンボたちのこと知りたいから、とりあえずパチリ。翅端に黒褐色の模様がある小さめの赤トンボ。日本全国に分布し、中国や台湾に生息するオオアカネと亜種関係にあるそうだ。ということは、日本固有亜種なんだろうか?帰宅後、翅端が黒褐色になるトンボたちと比べてみたらノシメトンボSympetruminfuscatum♂20220923体長50mmほどよくいるコイツとは、体色も大きさもかなり違ってて、成熟したオスなら簡単に見わけがつきそうだ。となると、後は体色も大きさもほぼ似ているリスアカネとの判別ができるかどうかだな。トンボマニアの方々には当たり前のことでも、私は一から...コノシメトンボSympetrumbacchamatutinum:赤トンボを知りたい②

  • ヒメアカネ Sympetrum parvulum :赤トンボを知りたい①

    2022年10月7日(金)ヒメアカネSympetrumparvulum♂20220929体長30m強東アジアに広く生息するそうだ。秋めいてくると、散歩中目につくのは赤トンボたち。赤トンボといってもいろんな種類がいて、一度ちゃんと調べておこうと思って・・・今日は、貯めていた画像から透明な翅の小さめの赤トンボたちを選んで調べてみる。そのタイプの場合、私の地域にはマユタテアカネ・マイコアカネ・ヒメアカネの3種が棲んでいるみたい。見分けるには、頭部顔面の眉斑・色とか胸部の黒条とか腹部下部の黒斑とか・・・結構ややこしい。顔に眉斑はなく色白で、胸部の黒条は少なくて、腹部の黒斑は大きくはっきりしている。マユタテアカネSympetrumeroticumeroticum♂と比べてみたら眉斑はあるし、腹部の黒斑は小さいから、...ヒメアカネSympetrumparvulum:赤トンボを知りたい①

  • コアカミゴケ Cladonia floerkeana :地衣類

    2022年10月5日(水)コアカミゴケCladoniafloerkeana20220923丈10mmほど湿地帯を散策中、木の柵に赤トンボが止まっていて赤トンボの仲間は、撮影してから後に胸部や尾部・顔面など確かめないと私のような虫素人にはその場ではわからないからとりあえず撮影して・・・何度も撮影していた「ナツアカネ」とわかったのだけれどそのとき、知人が「おもしろいものがあるよ」と呼んでくれたのが、このコアカミゴケ。「~ゴケ」という名がついているけれど、コケ植物の仲間ではなくて「地衣類」という菌類の体内に藻類が共生している複合体らしい。だから分類学上は「菌類」のグループということになる。名の由来となってるてっぺんの赤い部分は「子器」と呼ばれる生殖器官。この中で菌類の胞子がつくられているそうだ。疑問は、どの段階...コアカミゴケCladoniafloerkeana:地衣類

  • ミツカドコオロギ Loxoblemmus doenitzi ♂

    2022年10月3日(月)ミツカドコオロギLoxoblemmusdoenitzi♂2022092815mmほどこの日、たまたま湿地帯周りの草刈りが行われていてバッタの仲間たちが次々と飛び出していた。石積みの階段へも何種類かのコオロギたちがいて・・・「ま、来たついでだ」と、撮影していたら・・・小さめのコオロギのオスがいて「ま、オカメコオロギの仲間だろう」と、たかをくくって横から撮影してびっくり!顔がやたらと平たすぎて・・・これはひょっとしたら、まだ見たことのないミツカドコオロギなのではないか?と、地べたにはりついて前から撮影したら・・・ビンゴ!頭部の上・両横が手裏剣のように張り出していた。まさに「三角蟋蟀」という和名にふさわしい。ただ、メスはこれほど極端な顔ではなく、丸っこいそうだからこの顔は、メスへのアピ...ミツカドコオロギLoxoblemmusdoenitzi♂

  • ミズオオバコ Ottelia alismoides

    2022年10月1日(土)ミズオオバコOtteliaalismoides202209283弁の薄桃色がかった小さな花を咲かせるトチカガミ科の水草。昔は田んぼやため池の浅瀬に当たり前のように生えていたらしい。いわゆる『田んぼの雑草』だ。ただ、今ではすっかり生息数も激減しているそうだ。実は私、そんなことも知らなくて・・・約1週間前訪ねたとき、湿地帯の中央付近でこの花を見つけコンデジのズームを目一杯かけて20220920帰宅後、花の色・形、周りの浮葉など調べに調べ「トチカガミなのではないか?」「それにしては真っ白じゃないしなあ?」と、あやふやな結論を心に抱えその3日後、再び出かけ今回はがくもよく見える花も見つけ20220923この地域の生き物に詳しい方にばったりと出会ったとき、画像も見せずに尋ねたら「この辺で3...ミズオオバコOtteliaalismoides

  • ナンバンギセル Aeginetia indica のど根性

    2022年9月29日(木)ナンバンギセルAeginetiaindica20220923花柄10~20cmほど葉も葉緑体もないハマウツボ科の1年性寄生植物ススキなどの単子葉植物の根から養分を吸収して花を咲かせる。古くは『万葉集』にも登場し、以来『おもい草』という名で親しまれてきた花。実は、8月下旬の墓参りのとき、周りにナンバンギセルが出現しそうなポイントがあって何往復も探しながら散歩してみるも不発。若い頃に見たっきりだから、半世紀近くもご無沙汰したまま。そのナンバンギセルに、たまたま立ち寄った、かつては生き物環境学習に利用されていたらしい湿地帯でばったり出会った。もちろん感動して、何枚も撮影したんだけれど・・・ひと段落して周りを見回したら・・・そっちに2本あっちに5、6本何本も咲いているじゃないか!さて、昨...ナンバンギセルAeginetiaindicaのど根性

  • モリアオガエル Zhangixalus arboreus :産卵待機中

    2022年9月27日(火)モリアオガエルZhangixalusarboreus♂202205294~5cmほど「モリアオガエルの産卵、見に来ませんか?」と、5月下旬に知人からメールそのメールには、下の2枚の画像が添付されていて樹上のオスはさておき20220522たっぷり抱卵したメスは見たこともなかったから「行きます!行きます!」と、夜散歩に同行させてもらった。私が知る限り、自分の暮らす町でモリアオガエルの生活環が安定してくり返されているのは、この1ヶ所だけ。だから、ポイントが特定されるような景観は載せないとか記事も幼生(おたまじゃくし)が変態して山へ帰っていった頃に👇(他の地域を参考にしつつ)モリアオガエル上陸に出会う!:備北漫遊記②時期をずらして書くとか、私なりの気配りをしておいて・・・ごく一部の人だろ...モリアオガエルZhangixalusarboreus:産卵待機中

  • ヒメゴマダラオトシブミ Paroplapoderus vanvolxemi:剪定された欅から

    2022年9月25日(日)ヒメゴマダラオトシブミParoplapoderusvanvolxemi202106197mmほど今頃になって後悔と反省をしている昨春の話。懺悔も込めて正直に書くことにした。昨春、友の画像がきっかけでオトシブミ探し散歩に火がついて👇ウスモンオトシブミ:揺籃づくりの春夏④5月下旬、自然公園へと向かう山道整備のためか、ケヤキの大きな枝が切り落とされかけていて駐車場には伐採木がたくさん積まれていて、このケヤキも無価物として処理されるのかなあと葉を眺めていたら・・・たくさんの揺籃がついていて・・・「このままでは一緒に燃やされて命を落とすだけだ」「友のみつけたルイスアシナガオトシブミが出てくるかもしれない」と10個ほどの揺籃を持ち帰った。私なりに飼育方法を調べ、すぐに簡単な飼育装置をつくった...ヒメゴマダラオトシブミParoplapoderusvanvolxemi:剪定された欅から

  • オバシギ Calidris tenuirostris 幼鳥?

    2022年9月23日(金)オバシギCalidristenuirostris幼鳥かな?2022090430cmほど9月4日のこと、秋の渡りを観察しようと知人と干潟周りを散歩。遠く干潟の中心部に3羽のシギを見つけた。しばらく私はハマシギだと思い込んでいてそれなら「夏羽なら胸部が黒くなってる筈なのになあ?」とか「手前にいたイソシギと比べ1.5倍くらい大きいしなあ?」とか疑問が湧くまでかなり時間がかかってしまった。しかもデジタルズームを効かせず撮ったため、記録は小さいままで・・・知人が撮った画像をいただいて調べたり書かせてもらったりしてるという次第。中型(30cmほど)・口ばしがまっすぐ・羽の模様に明確な特徴を感じないまま図鑑のシギ類から該当しないものを1種ずつ消去していった。また、同時に地元の過去の観察記録(9...オバシギCalidristenuirostris幼鳥?

  • ゲンノショウコ Geranium thunbergii :雄性先熟と知らなくて

    2022年9月20日(火)ゲンノショウコGeraniumthunbergii20220911知人との所用の休憩中、ツリフネソウの周りにたくさん咲いていてフウロソウの仲間は、私好みの花(アメリカフウロは除く)だからと撮影をした。岡山のビッチュウフウロなど、可憐に清楚に咲いている気がして好きなのである。「『現の証拠』と言ってね、昔の人は下痢止めなどの即効薬として使っていたんだよ」と、知人へ知ったかぶり。帰宅後、画像を整理していて・・・おしべの葯がすっかり落ちた花もあるなあと、思った。ところがである。移動後に見た花は、花弁も細く、めしべの先が星形に広がっていててっきり「ゲンノショウコに近い別種のフウロソウだ」と、勘違いしたまま「ほら、この赤花は全然違うよ、撮影しておいたら?」と、友に勧めた。何のことはない。どれ...ゲンノショウコGeraniumthunbergii:雄性先熟と知らなくて

  • ツリフネソウ Impatiens textorii とも知らぬまま

    2022年9月18日(日)ツリフネソウImpatienstextorii20220911所用で知人と出かけた日のことモリアオガエルの産卵場所になっていた湿地はとうの昔に干上がっていた。すっかり草原になっていた。来年は産卵できそうにないかもなと、肩を落としつつそうはいっても生き物の記録は残しておかねば・・・もっとも景観は載せないけれどね。元湿地周りでも渓流沿いの山道でも生えていたのがこの花。知人も私も植物はずぶの素人だから「園芸・観葉植物じゃないの?」と友。「そうかもね。でも一応撮っとくわ」と私。帰宅後、日本・朝鮮半島・中国東北部に自生する野草であることを知る。水辺の周辺に生えることも知る。ホウセンカに近い仲間だとも知る。そして、そんなことよりこの花のつくりがユニークで花序の茎が、まるで「やじろべえや竹とん...ツリフネソウImpatienstextoriiとも知らぬまま

  • クロコノマチョウ Melanitis phedima 幼虫:バイキンマン!

    2022年9月16日(金)クロコノマチョウMelanitisphedima幼虫2022091520mmほど昨日も渓流沿いの散歩。ハチやクモ、産卵終えてイラクサに落ちてきていたハイイロチョッキリなど撮影しながらエノコログサの葉にコイツがいて「蛾の幼虫だろうし、あまり撮る気も起きないしなあ」と・・・一応、記録だからと撮ってみたら・・・「な、なんだ?この頭は?」てなことに・・・まるでバイキンマンの頭とそっくりじゃないか!帰宅後、蛾の幼虫を手元の『幼虫図鑑』で調べるもヒットせず・・・仕方がないので、「黒頭ウサギ幼虫」などを入れ、ネット検索。あ~「クロコノマチョウ」だったのか!南方系だったのが、温暖化の影響からか次第に本州北部まで分布を拡大しつつある蝶だ。蝶だもの、蛾でヒットするわけないか。それにしても、この目立つ...クロコノマチョウMelanitisphedima幼虫:バイキンマン!

  • ミンミンゼミ Hyalessa maculaticollis:日中羽化

    2022年9月14日(水)8月下旬の頃、山道を散歩していてミンミンゼミの鳴き声もずいぶんトーンダウンしていて「そろそろ秋めいてきたんだな」・・・と、足元のコンクリ歩道に・・・くたびれたミンミンゼミ♂が落ちていて・・・「このまま誰かに踏まれるのも、なんかなあ」と脇にあった倒れた枯れ木に止まらせて・・・散歩を続けていたら・・・ミンミンゼミHyalessamaculaticollisの羽化に出くわした!20220829体長35mmほど一応、ミンミンゼミだという確信を得ようと30分ほど散歩を続け、戻ってから再度撮影やはり間違いなかった。・胸部から腹部にかけ、また翅脈上部の色素が濃く沈着しはじめていること・抜け殻から1歩前へと歩み始めていること、に気がついた。最近は、スマホで撮影した生き物の候補名がすぐ出てくるアプ...ミンミンゼミHyalessamaculaticollis:日中羽化

  • キスジアシナガゾウムシ Mecysolobus flavosignatus:口吻のるつぼたち⑫

    2022年9月12日(月)キスジアシナガゾウムシMecysolobusflavosignatus202209098mmほどヤマジノホトトギスをしゃがんで撮影してたら足元の野草にしがみついているコイツを見つけた。なるほど、目線を低くするだけで見える世界は一気に変わるもんだ。アシナガゾウムシの仲間にしては、さほど前肢は長くないかな。平地から低山地に普通にみられ、幼虫のホストはヤブマオやアザミだそうだ。普通にみられるらしいのだが、あまり詳しい情報はわからなかった。コイツが、人間の利害、特に農林業関連で『やっかいではなく、地味で小さな虫』として、あまり相手にされていないためなのかもしれない。キスジアシナガゾウムシMecysolobusflavosignatus:口吻のるつぼたち⑫

  • ヤマジノホトトギス Tricyrtis affinis :私の町にも

    2022年9月10日(土)ヤマジノホトトギスTricyrtisaffinis20220909昨日はそろそろ今年の『虫納め』(虫を探しながらの散歩をやめること)と、山道にひっそりと咲いていた。何せ県北まで所用で出かけたときに見たっきりだったから驚いた。私の暮らす町でも自生していたことを知らなかったから。高度の高い山地で見られるものとばかり思い込んでいた。周りをよく見たら、あっちに2輪そっちに小さな群落日本固有種のユリ科の山野草だそうだ。花弁の赤紫の斑点が、ホトトギス(鳥)の胸部の縞模様に似ていることから「山路のほととぎす」と命名されたらしい。美しい和名と花弁だけれど、どう見ても鳥のホトトギスの模様に似ているとは思えない。ま、「地元の知らないことまだまだあるわ」と、つくづく思う。この日、初見のシロシタバとかキ...ヤマジノホトトギスTricyrtisaffinis:私の町にも

  • 野良カワバタモロコ Hemigrammocypris rasborella:やや婚姻色

    2022年9月8日(木)カワバタモロコHemigrammocyprisrasborella20220611体長5cmほど婚姻色が出はじめてる個体。顛末はいずれ書くとして、あり得ない流域で採集されたもの。誰かが飼育個体を意図的あるいは手違いで放流したとしか考えられない。つまり野良猫ならぬ「野良カワバタモロコ」だ。そのことを明らかにするために、遺伝子解析などたくさんの見識者さんの手を煩わせた。もちろん関わった私たちも周辺の水系を何度も調べたりと労力を使った。自然分布している他県では、絶滅危惧種指定されている希少種だから処分するのもしのびないし、採集した数個体は知人が持ち帰って飼育していた。その水槽内で、繁殖期の婚姻色が出はじめたということだ。コイツら、末代まで知人の水槽から一歩たりとも出ていくことはできない定...野良カワバタモロコHemigrammocyprisrasborella:やや婚姻色

  • アミガサハゴロモ Pochazia albomaculata :外来ハゴロモと比べて

    2022年9月6日(火)アミガサハゴロモPochaziaalbomaculata2022082910mmほどまだ羽化して間がないのか翅に緑色の粉がたっぷり。そのうち、この粉は脱落していき、こげ茶色になる。ハゴロモは半翅(カメムシ)目、広い意味ではセミに近い仲間でこの時期、散歩中にいろんなハゴロモたちに出会う。この日はスケバハゴロモEuricaniafacialisやベッコウハゴロモOrosangajaponicusにも出会った。さて、アミガサハゴロモは初めて見つけたのだ。昨年まで、ずっと外来ハゴロモPochaziashantungensis?をアミガサハゴロモと思い込んでいたためだ👇ハゴロモたちとヒグラシ「アミガサハゴロモなんて家の周りになんぼでもおる」と思い込んでいたのは大間違い。すべて台湾や中国大陸か...アミガサハゴロモPochaziaalbomaculata:外来ハゴロモと比べて

  • ニッポンマイマイ類 Satsuma japonica かな?

    2022年9月4日(日)ニッポンマイマイ類Satsumajaponicaかな?20220829殻径・殻高ともに20mm弱渓流沿いの山道散歩中に見つけた。ほどほどに殻高がある小さいけど成体だと思ったカタツムリ。殻は、みた目薄そうで、はっきりしない色帯がある。便利な時代になったもんだと、とりあえずネット検索をしてみてニッポンマイマイSatsumajaponicaにたどり着く。そして、そのまんま書こうとしてて、昨日かみさんの用事ついでに立ち寄った図書館で『カタツムリハンドブック』(文一総合出版)がたまたまあったから念のためにと借りてみたらニッポンマイマイ類Satsumajaponicaは広域種だけれど、地域ごとでさまざまな亜種に分化してるらしくコイツに該当しそうな亜種の分布を記すとニッポンマイマイSatsuma...ニッポンマイマイ類Satsumajaponicaかな?

  • コガタノゲンゴロウ Cybister tripunctatus orientalis:動物園の飼育水槽で

    2022年9月2日(金)コガタノゲンゴロウCybistertripunctatusorientalis2022090130mm弱昨日、小雨だったけれど、地域の動物園へと出かけた。地域の宝物『スイゲンゼニタナゴ』特別展示の様子を見ておきたかったのと9月になれば来客も減り、ご迷惑をかけることもないからと。案の定、誰もいなかった。おかげで、飼育員さんと動物たちのいろんな話もできたりして、大満足。ただ、スイゲンゼニタナゴはすっかり婚姻色も消え、地味で小さくて・・・夏休み、多くの人たちが目を向けてくれていればいいなあ・・・と思いつつその裏側に置いてあった水槽へ。そこで飼われていたのが、コガタノゲンゴロウゲンゴロウによく似ているが、より小さく、腹部が黒っぽいことが特徴みたい。幼い頃、「ゲンゴロウだ!ゲンゴロウだ!」と...コガタノゲンゴロウCybistertripunctatusorientalis:動物園の飼育水槽で

  • オニヤンマ Anotogaster sieboldii :白青ツユクサを添えて

    2022年8月31日(水)オニヤンマAnotogastersieboldii2022082380mmほど墓参りついでの散策中出会った日本最大のトンボ。黒と黄のストライプ、緑色に光る複眼は、とても鮮やかで目立つ。目立つし、よく見てきたけれど、いつも飛んでいて、初めて止まってる場面に出くわした。こんなときに限って、手元には安物10倍コンデジしかなくて・・・そっと近づく。コイツ、納得できない画像を残して飛んでった。ま、こうして書いておくと、近い未来にちゃんと撮れるときが何度もあったからね。と、飛んでった先に白い花の群落があって・・・どう見ても形状はツユクサなのに・・・白い!帰宅後、調べてみて『シロバナツユクサ』という名の「ツユクサの品種」だと知った。これがまた、人為的な改良なのか自然下で生じた変異なのか、が気に...オニヤンマAnotogastersieboldii:白青ツユクサを添えて

  • ニホンキバチ Urocerus japonicus のオスかなあ?

    2022年8月29日(月)ニホンキバチUrocerusjaponicusのオスかなあ?2022082330mmほど先日、墓参りついでの山道散策中にたまたま見つけた。何となく翅のつき方はハバチの仲間っぽく、顔つきはスズメバチやヒメバチの仲間っぽくて「何だ?このハチ?」と、腹部が見えるように撮る。と、胸部と腹部の間のくびれがほぼ見られない。まるでいろんなハチのキメラのようだ。かくして、帰宅後ネット検索してみても、ドロバチ・アメバチ・・・いくら探しても見当たらない。産卵管も見当たらない。手元にある初心者用ポケット昆虫図鑑の『日本の昆虫1400②』(文一総合出版)にも載ってない。(今回は「かゆいところへ手は」届かなかったぞ~)急きょ図書館へ予約して、一昨日お借りした『ハチハンドブック』(文一総合出版)にも出てこな...ニホンキバチUrocerusjaponicusのオスかなあ?

  • ハマシギ Calidris alpina :秋の渡りが見たい

    2022年8月27日(土)ハマシギCalidrisalpina20220311ほぼ半年前の地元の干潟散歩中の記録百羽足らずの小さな群れでいて、遠いしじっとしてないし、こっちも散歩中だしね。冬羽だから地味だし、留鳥のイソシギにも少し似ているけど、この干潟でイソシギが群れていることはない。魚採り専門のミサゴがいても気にせず摂餌行動ダイゼンの周りをちょこまかと干潟にやってくる冬鳥のシギ類では、「普通にみられる」らしい。ただ、私の町ではすっかり減ってしまっているらしく、なかなか会うこともなかったのである。その1ケ月後、再び干潟散歩へさらに遠く遠くの流心部あたりにいた。腹部が少し黒くなっていて、夏羽に変わりつつあることがわかる。けど、遠すぎて私のコンデジではこれ以上の撮影は無理。この日は、最干潮の時間帯に行ったのが...ハマシギCalidrisalpina:秋の渡りが見たい

  • アズチグモ Thomisus labefactus ♀ を探せ

    2022年8月25日(木)アズチグモThomisuslabefactus♀202208237mmほど一昨日、所用を兼ねて墓参り。本当はお盆に参らないといけないんだろうけど、日頃働いてる方々の貴重な休み中の移動に迷惑かけたくもないしね。故人が好きだった日本酒を墓石に呑ませつつ、しばしの対話。と、せっかく来たのだ。ついでに近くの公園を散策するくらいが私らしくて、故人もきっと苦笑いしてるだろう。その公園に植栽されてたフジバカマの花の中にいた。さて、Aくん・Yちゃん・Sちゃん、どこにいるかわかるかな?答えは最後にのせとくから、探してみてね。花を指でつつき、少しずつ移動してもらってメスは、一昔前の貴婦人のサングラスをかけてるみたいだ。と、帰宅後画像の整理をしていたら、右後方にぼんやり写ってる茶色のはオスみたいだ。メ...アズチグモThomisuslabefactus♀を探せ

  • カキバトモエ Hypopyra vespertilio:ミヤマクワガタを添えて

    2022年8月23日(火)カキバトモエHypopyravespertilio2206306月下旬の夜散歩のとき、ミヤマクワガタの横にいた。ミヤマクワガタなら子どもの頃から馴染みの虫なので、まあよしとして・・・この何となく地味な色のくちびる型の蛾は何なんだ?と、何枚か撮影した。頭部がよく見える角度からも横からもとても鮮やかなオレンジ色になってる翅の裏と体色に驚いた!眼も大きくて、じっくり見れば可愛らしい。どうやら吻を伸ばして、樹液を吸っているみたいだ。帰宅後、いつものように調べてみて、その和名に納得!「カキバトモエ」(柿葉巴)というのは、柿の葉が紅葉した様になぞらえたんだろうね、きっと。また、翅の表側がとても柿の葉には思えない「渋い色」なのは、天敵からのカムフラージュの役割をしているんだろうね。何となくやん...カキバトモエHypopyravespertilio:ミヤマクワガタを添えて

  • イソヒヨドリ Monticola solitarius

    2022年8月21日(日)イソヒヨドリMonticolasolitariusオス20220321日頃、散歩は家の周りか市内の海岸・川などの水辺。私の経験では、イソヒヨドリは山深い渓流沿い以外では大概会える。この日は海沿いを歩いてて、イソヒヨドリの中でも特に「男前」だったから撮影。お気に入りの写真だ。となると、メスも一度はきれいに撮ってみたくなるのが人情というもの。イソヒヨドリメス20220324この日は、干潟周りを散歩してて、逆光でうまくいかず。しかも、一度もつがいでいるところを見たことがない。と、近所の荒れ地で・・・メスがいた!20220407あまり人を恐れることもなく、納得の1枚。地味といわれるかもしれないが、こういうデザインも美しいと私は思う。近くにオスもいて羽を広げずジャンプする様子も見せてくれて...イソヒヨドリMonticolasolitarius

  • ヤガタアリグモ Myrmarachne elongata:アカメガシワの葉の上に

    2022年8月19日(金)ヤガタアリグモMyrmarachneelongata202208197mmほどたまには今日撮れたての話題。初めて意識して見た、細長くカラフルなアリグモの仲間。いつものゴミ捨てついでの朝散歩中、アカメガシワの葉の上にいてあっという間に去っていかれたので、画像はこの1枚。アカメガシワの葉のつけ根には、どうやら蜜腺があるようで、小さなアミメアリが寄ってきている。そのアリを食べようと、小さなアオオビハエトリもいた。202208194mmほどたぶん、ヤガタアリグモも餌になる虫をねらって葉の上にいたんだろうね。また、この葉をホスト(食草)にしているサメハダツブノミハムシもそこそこいる。202208183mmほど交尾中だから撮影は遠くから控え目に。このハムシもハエトリグモやアリグモの獲物になる...ヤガタアリグモMyrmarachneelongata:アカメガシワの葉の上に

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