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  • 医薬品メーカーのアドボカシー

    ここ数日のテーマは、長年関わっている医薬品業界のアドボカシー(advocacy)について。 アドボカシーとは日本語では患者権利擁護ともいわれるが、医薬品メーカーにとって、CMなどでは患者さんのために、患者さんと共に、とメッセージを出しているものの、それは経営理念同様、「重要だができていない」のが理由である。 医薬品メーカーがアドボカシーと言い始めてからしばらくになるが、依然として患者、あるいは一般個人からすると医薬品メーカーというのは遠い存在である。おそらく最も身近なのは(訪問規制が厳しくなり、またコロナ禍でさらに減ったが)MRの病院・クリニック訪問である。 そもそも医薬品メーカーと患者の間に…

  • ストライドを伸ばす①

    4月末から本格的に走り始めて7ヶ月。合計で約1,600㎞走ってきました。 目下の目標はタイムというより、結果としてのタイムではなく、楽に(効率的に)楽しく走る、そして結果としてタイムが良い、というところに置いています。 そして、それを測る指標として最も重視しているのがストライドです。もちろんストライドは伸ばそうとして伸びるのではなく、正しい(効率的な、うまく全身を使った)走りをした結果伸びるものであり、それが如何にできているかを測る指標としてみています。当初はキロ5分で10㎞走るのもぜえぜえで、今月までにも膝が痛くなったり、坐骨神経痛的なものになったり、アキレス腱が痛くなったり、足底が痛くなっ…

  • 【ランニング】村山紘太選手にエールを送ろう

    ここのところ外国人選手ばかり取り上げてきたので、イチオシの日本人選手にエールを送るべく投稿します!陸上ファンなら知らぬものもない、泣く子も黙るかもしれない村山紘太選手。 箱根駅伝ウォッチャーである自分は村山紘太選手が予選会で総合トップで城西大の出場を果たしたというのが衝撃でした。 第91回箱根駅伝予選会 城西大 村山紘太 一位ゴール 2014.10.1810000mの日本記録保持者であることは言うまでもないですがやはりあらためて見るとすごいです。 八王子ロングディスタンス 男子10000m A組 2015年11月28日 / 村山紘太 27:29.69 日本新記録その後リオ五輪の5000m、10…

  • 【ランニング】堂場瞬一の描くランナーの世界

    9年前に読んだランニング小説をふと思い出した。 箱根駅伝を舞台にしているので、小学生以来の箱根駅伝ウォッチャーとしては数々の場面を思い出しながら読んだ記憶がある。 実写版映画は知っていたがアニメ版もあることは初めて知った。アニメ版をみてランニングを始めた人も多いと聞く。実写版は小出恵介、林遣都が主役を演じる。林遣都は若手俳優の中でも運動神経の良さを買われているが、この映画の撮影の為に自身曰く最も厳しいトレーニングを積んだという。その成果が映画で披露されている。いいフォーム。実際速そうだ。 Feel the Wind - Kakeru the black bullet不勉強にも、堂場瞬一という作…

  • ランニングの3C

    コンサルタントとして、よく使うフレームワークがあります。特によく使うのは3Cです。企業戦略策定や事業の評価に用いるのですが、Customer(市場/顧客), Competition(競合/競争), Company(自社の戦略・資産・能力)の頭文字をとって3Cです。コンサルタントは3が好きです。3はゴールデンナンバーです。「その理由は3つあります」「要点は3つです」「本日は3つのポイントをお話します」と話すととてもコンサルタントらしく聞こえるのですが、それは聴き手が受け取りやすいからです。 「え~と、それにはいろいろ理由があるのですが例えば●●、あるいは●●、さらには●●」では聴き手は「いったい…

  • 【ランニング】体重を減らすとどれだけタイムが縮まるか試算してみました

    ・・・という疑問をふと抱いたので、以前読書メモを書いた「ランニングをする前に読む本」(田中宏暁著)をあらためて読み直しています。jimkbys471.hatenablog.comこの本の第3章は「ランニングとダイエット」なのですが、章末付録に「マラソンタイム推定法」というのがあります。 生理学的推定法と物理学的推定法の2種類が紹介されているのですが、両者の算出結果に大差はないので、シンプルな前者を採用して試算してみましたので、結果をご紹介します。なぜ体重とタイムの関係が気になったかというと、以前大学の同級生にひさしぶりに会って話した時、大学時代はロクに運動もしてなかったその同級生が、ダイエット…

  • 【ランニング】今日の朝練の手応え

    本日も未明走ってきました。自分にしてはめずらしくラン日誌。4時40分スタート。小雨降る中いわゆるシャワーラン。 身体が重く気分も乗らない中、30分間走るべきか走らぬべきか考えた挙句、6月は毎日最低10㎞走ると決めた以上はやはり走ることにしました!(どこも痛い訳ではないので) エアロスイフトとリアクトインフィニティ、きょうはNIKEデー! きょうのメニューはガミスポさんのスローペース走18㎞。しかし調子次第では10㎞でやめることもオプションに気楽にスタート。 きょうの練習には明確な目的がありました。それは抽象的な感覚や感情に惑わされないこと。 「無」になることを徹底しました。 no pain, …

  • 【ランニング】音楽を奏でるように走る

    ランニング歴が浅い自分が速くなるには他の領域で学んだ経験を活かすと良いのではないかと思いつきました。 とは言っても専門的に学んだ訳ではないのですが、少なくともランニングよりははるかに長くやっている音楽、それもピアノ演奏のアナロジーで考えることが得策ではないかと! しかもこういうアナロジーを語っている人はいままでいないのではないか?史上初??ピアノを演奏すること、それも良い演奏をするということは、楽曲のポテンシャルを最大限引き出すことができるということです。 ここで楽曲をランニングの一つのエピソードと捉えます。 ここでいうエピソードとは、1,500mでもいいし、フルマラソンでもいいですが、ランニ…

  • 【ランニング】アメリカの怪物Galen Rupp

    またすごいランナーをみつけてしまいました。 アメリカ、オレゴン州出身のゲーレン・ラップ。ゲーレンくんです。 オレゴン州出身でナイキのオレゴン・プロジェクトのメンバーに選ばれているとはなんともすごい。 コーチはあの伝説のアルベルト・サラザール。モハメド・ファラーとも2011年から練習パートナーだそう。彼のPBは: マラソン:2時間06分07秒(2018) ハーフマラソン:59分47秒(2018) 10000m:26分44秒36(2014)・・・全米記録 5000m:12分58秒90(2012) 3000m:7分43秒24(2010) 1マイル:3分52秒11(2013) 1500m:3分34秒1…

  • 期待の☆ランナー:Julien Wanders

    こんにちは! 昨日のターサーエッジRunではしゃいで走って足をくじいて本日Runおやすみ(涙)のじむです。先日ご紹介した期待の☆ランナー、ノルウェーのヤコブくんに続き、スイスの誇るJulien Wanders(ジュリアン・ワンダース)くんにきょうは刮目しています。ジュリアンくんは1996年3月18日スイス・ジュネーブ生まれの24歳。現在10km(ロード)とハーフマラソンの欧州記録保持者(それぞれ27分13秒、59分13秒)です。ハーフマラソンの欧州記録はファラーさんの記録を更新したものですね。トラックのPBは: 800m 1:57.51 1,000m 2:36.15 1,500m 3:43.3…

  • 一般人でもトップクラスの持久系アスリートのようにトレーニングできる?

    よく見ているTEDトーク。TEDといえばくまさん🐻ですね。いえいえちょっとちがいます。一般人でも陸上の長距離走やスキーのノルディック競技で世界トップクラスのアスリートを輩出しているノルウェー(=ヤコブくんの国)ではアスリートはどんなトレーニングをしているのか、運動生理学者がそれまでの常識を完全に覆されたと語るのがこの動画です。それまでの常識とはNo Pain, No Gain.ちがうんだそうです。How "normal people" can train like the worlds best endurance athletes Stephen Seiler TEDxArendal…

  • 【読書メモ】ランニングする前に読む本

    いつものまえがき:ランナーにとっては、走らない時間すなわち一日の9割超の時間もトレーニングである。考えながら走るのは良くないが、走らない時間は正しい考え方で考えよう。そのための読書である。先人の知恵に学ぶ。ただし批判的に読むこと。今回手に取ったのはこの本であります。 著者は田中宏暁さん。福岡大学スポーツ科学部教授で、日本陸連科学委員、JOCの強化スタッフ等を歴任された運動生理学の権威。 帯には「今始めても、3ヶ月でフルマラソンは完走できる!」と書いてあるが、フルマラソンにいまのところ興味がない自分はそんな帯には目もくれず、ランニングのメカニズムが知りたいがために買ったのでありました。そういうわ…

  • 【ランニング】Jakob Ingebrigtsenというランナー

    おはようございます。 きょうはめずらしく寝坊(起きたら4時半)してしまったので朝ランはおやすみです。きのう、良いイメージをもつためにYoutubeを見ていたら、有望なランナーを発見しました。 ノルウェーの19歳、Jakob Ingebrigtsenです。ヤコブ・インゲブリクトセン呼びにくいですね。ヤコブくんでいいでしょう。 2017年5月27日、アメリカはオレゴン州ユージーンでのレースで、史上最年少で1マイル4分を切ったことで一気に名を知られることになったそうです(じむには知られていませんでした)。記録は3分58秒22(秒以下はぼくの記憶なのでちゃんと確認しておきます)。ちなみに1マイルのパー…

  • ランニングの目標設定について

    おはようございます。。初心者🔰ランナー(元陸上部という過去はブランク長すぎるためオールクリア!)のじむです。 昨日は出社でノーラン。今朝も雨でノーラン。体幹トレを10分やりました。今回はランニングの目標設定について語ります。この1月から外ランを始め、明らかなオーバーユースで膝の痛みが発生したのをきっかけに、プロのランニングコーチにレッスンを言受け、走り方(フォーム、呼吸法、意識など)について学び、この4月からジム休業に伴い外ランにスイッチして約1ヶ月。 Youtube動画、ランニング本、ランナーの友人(サブスリー)に多くを学び、やっとランナーらしくなってきたところで、ちゃんと目標設定して目的的…

  • 【読書メモ】最高の走り方 ~超効率的「ベストな1歩」が記録を伸ばす!(弘山勉)

    いつものまえがき:ランナーにとっては、走らない時間すなわち一日の9割超の時間もトレーニングである。考えながら走るのは良くないが、走らない時間は正しい考え方で考えよう。そのための読書である。先人の知恵に学ぶ。ただし批判的に読むこと。今回取り上げるのはこの本である。 筑波大駅伝監督の弘山勉さんが「最高の一歩」のメカニズムと練習方法について教えてくれます。 千里の道も一歩から。フルマラソンの数万歩も一歩から。日々の練習も一歩一歩の積み重ね。一歩入魂。では最高の一歩とはどのようなものか。 弘山さんによると、ランナーにアンケートをとった結果、走るときに意識するポイント1位~5位は姿勢、接地、腕振り、骨盤…

  • 【読書メモ】サブ2.5医師が教える マラソン自己ベスト最速達成メソッド

    いつものまえがき: ランナーにとっては、走らない時間すなわち一日の9割超の時間もトレーニングである。考えながら走るのは良くないが、走らない時間は正しい考え方で考えよう。そのための読書である。先人の知恵に学ぶ。ただし批判的に読むこと。ランニング書籍を取り上げるのもあと数冊になりました。今回取り上げるのはこの本であります。 この本は良著であるです。2つのポイントにおいて: 1.トレーニングの種類が目的ごとに書かれていること 2.メンタルの重要性を説き具体策が書かれていることまず、1について。トレーニングの種類と目的をまとめると: ジョグ: ペースの構築、フォームや接地感覚のチェック、疲労抜き イン…

  • 【読書メモ】走れるカラダになる 体幹「3S」メソッド

    いつものまえがき: ランナーにとっては、走らない時間すなわち一日の9割超の時間もトレーニングである。考えながら走るのは良くないが、走らない時間は正しい考え方で考えよう。そのための読書である。先人の知恵に学ぶ。ただし批判的に読むこと。今回取り上げるのはこの本である。 この本を手にしたのはもう2年ぐらい前になる。当時はほとんど走れなかった。1㎞走るのも苦しいくらい。 しかし体幹トレーニングは毎日かなり強度を上げてやっていた。 どちらかというと「走れる」より「体幹」に興味があってこの本を買った。「3S」というわかりやすいキャッチコピーもいい。コンサルタントは「3」が好きなのだ。「その理由は3つありま…

  • 【読書メモ】走って、悩んで、見つけたこと。

    ランナーにとっては、走らない時間すなわち一日の9割超の時間もトレーニングである。 考えながら走るのは良くないが、走らない時間は正しい考え方で考えよう。 そのための読書である。先人の知恵に学ぶ。ただし批判的に読むこと。今回取り上げるのはこの本である。 大迫傑選手は先日の東京マラソンでまたも日本新記録をマークし脚光を浴び、延期されたものの東京五輪代表の座を手にしたが、彼が佐久長聖高校から早大へと進み、またオレゴンに渡ってさらに力をつけた世界のトップランナーとして活躍する姿をずっと応援してきただけに感動もひとしおである。その彼が自分について語るのだから読まないという手はない。彼は走りもかっこいいが語…

  • 【読書メモ】走ることについて語るときに僕が語ること

    ランナーにとっては、走らない時間すなわち一日の9割超の時間もトレーニングである。 考えながら走るのは良くないが、走らない時間は正しい考え方で考えよう。 そのための読書である。先人の知恵に学ぶ。ただし批判的に読むこと。今回取り上げるのはこの本である。 自分は村上春樹の小説を愛読してきたが、この本だけは読んでいなかった。そもそも学生時代に陸上競技を実に中途半端な形で放棄してしまい、同級生や親友が社会人になってから(それもけっこう経ってから)フルマラソンなどに挑戦するも「ふーん」て程度で、まして世のランニングブームなどには目もくれないできたからだ。しかし今年になって(いや正確には昨年の秋からか)フィ…

  • 走ることについて語るときに僕が語ることはいったい何なのだろう

    走ることについて書いてみる。このブログでランニングについて書くのは初めてだが、目下マインドシェア50%を占めているのだから書かない手はない。いやあるか。まあいいや。「走ることについて語るときに僕が語ること」はもう10年以上前に村上春樹さんが著した自伝的エッセイである。 amzn.to彼の本は大学生の頃同級生から勧められて以来、デビュー作の風の歌を聴けに始まりほぼ全作読んでおり、特に羊をめぐる冒険などいくつかの作品は何度も繰り返し読んできたものの、「走ることについて・・・」だけは読んでいなかった。 学生時代陸上競技(中距離)をかじった自分としては、健康維持の為に多少ジムで走ることだけで十分で、フ…

  • 新型コロナウィルスについて書いてみる

    この1月に新型コロナウィルスが注目されるようになってから、かねてより抱いていた懸念、つまり日本の国力と将来に関する絶望が決定的になったと日に日に強く感じている。緊急事態宣言もそしてその延長も、未だ決定的でなかったものをより決定的にする方向に作用する事象に過ぎない。4年前の2016年から、戦略コンサルタントとして社外研究会を企画し、日本経済を破綻させる可能性が高い社会保障、特に医療介護の問題について、社外の識者各位とどうすれば社会保障の意地と健康寿命延伸を両立できるか真剣に取り組み一つの答を出し、実例と共に立法・行政の関係者に提言した。 そしてその次の研究会は、日本の産業の主体である製造業が如何…

  • 自動車市場と業界はどう変わるのか

    いま監督しているある大手日本企業のプロジェクトでは、グローバル自動車市場・業界がどう変わるのかが一つの大きな論点である。 これまでにも大手自動車メーカーや自動車部品メーカーをクライアントとし、また現時点でも社外の有識者を集めてVirtual Engineering研究会を立上げ主宰している立場として、そして戦略コンサルタントとしての見識とロジックを以て、仮説を論じてみる。人口動態に起因する経済の成熟化、自動車に求められる要求の高度化(経済性、安全性、信頼性、耐久性; 消費者と規制の両面)、先端テクノロジー(IoT, アナリティクス, 新規材料等)の進展と、その活用である部品の進化、設計開発生産…

  • 鬼の撹乱

    ほとんど風邪というものに縁のない自分(体質改革以来)が、4年ぶりに風邪でダウン。周囲からは鬼の撹乱と言われている。 先週木曜の朝から違和感はあったが、クライアントとのミーティングもあったし、休むほどではないだろうと念のためマスクをして出かけ、いつもだったら少々熱っぽくてもオレンジセオリー🍊でワークアウトすれば復調していたのが、今回ばかりは違った。 ウィルスという外敵の侵入増殖を許してしまっていた。 前にもこのブログに書いたが、人間いや生命と外的環境とは動的平衡にあり、今回は平衡状態がマイナスの方に少し傾き過ぎた。 体温は39℃まで上昇、自分史上かつてないのどの痛みと鼻水の量。 まる3日間ほとん…

  • ナゴヤドームリレーマラソン

    こないだの土曜日は名古屋遠征。 fitbitフレンズに誘われてナゴヤドームリレーマラソンに出場しました。 自分が出場したのは42.195km男女混成の部。 男女2名ずつ4名でナゴヤドーム構内の約2kmのコースを21周。自分は5回走りました。 普段ジムで走っているものの、外ランしかもリレーとなると実にひさびさなので前日から緊張❣️ しかし始まってみると楽しい❣️ タイムもおそらく5回とも8分を切っているらしい。4分/kmペースはトレッドミルではきつめのペースなので自分に拍手👏 レースなので人と競う要素は大きいとはいえ、このペースで5回走り切ったのは大いに自信になりました。 こうなると欲が出てくる…

  • 何を弾くかをどう決めるか(ピアノ)

    日曜日にコンクールの本選があり、見事に入賞できなかったので、自分の今年のコンクールシーズンは終わりを告げた。 ピアノ仲間(彼は通過したので全国大会進出!おめでとう!)と話していて、率直な意見を聞いたところ、「あまり楽しんで弾いてるようにみえない。本当に楽しめる曲をやってみたらどうか。やはりコンクールでいい成績をおさめる人は楽しんで弾いていると思う」という、自分もそう感じてはいたがあらためて言われてみるとやはりそうだと思った。とてもありがたい意見である。思えば、これまで自分が評価を受けた時は(コンクールでもコンサートでも)、本当に心から弾きたいと思って選んだ曲に取り組んでいたときだった。まさに「…

  • ショパン 幻想ポロネーズ作品61

    ショパンの幻想ポロネーズ作品61は、自分にとって前奏曲集作品28と並ぶショパンの最高傑作である。 この曲に最初に触れたのは高校生の頃。 爾来間欠的に遊び弾きしているが、ここに至って本格的に取り組むことにした。 邦題は幻想ポロネーズだが、原題はPolonaise-Fantasie。ポロネーズ風幻想曲と呼ぶべきかもしれない。 というのも、他のポロネーズとは異なり、ポロネーズのリズムは断片的にしか現れないからでsる。断片的とは雖もきわめて重要なモチーフである。 自由な形式で書かれており、ショパンならではの美しいモチーフが次々に展開され、また冒頭からして目まぐるしく転調し、メカニカルというより色彩豊か…

  • コンクール本選を聴いて

    昨日は友人たちが出演する国際アマチュアピアノコンクールの本選を聴きに&応援しに紀尾井ホールに行ってきました。 1時間ほどしか会場にいることはできませんでしたが、A部門の5人の演奏を聴けました。 演奏後に何人かと会い、ささやかながら自分の言葉で称賛を伝えました。 それぞれに仕事や家事、プライベートが忙しい中、レッスンや練習に時間を割き、ステージを務めあげたことはそれだけでも大変なことです。 自らの選曲はいずれも難しい曲ばかりですが、いずれもどう弾きたいのかが伝わってくる演奏でした。 細部まで気を配り、かつ構成を意識した丁寧な演奏。 緊張感や苦労も伝わってきましたが、一様に感じられたのは皆本当にピ…

  • Amazonの高額商品

    探しに行ったわけではないのに広告が出ていた。あひるまみれ50000羽 200万円 www.amazon.co.jp ブラキオサウルス大型造形物(恐竜等身大フィギュア) 226万円 https://www.amazon.co.jp/dp/B00789E5H0/ref=dra_a_ms_mr_ho_xx_P1400_1000?tag=dradisplay0jp-22&ascsubtag=ba78897d0a9972e29aaec22eacba41b5_CT 55カラットのダイヤモンド裸石 55億5千万円 https://www.amazon.co.jp/One-Only-jewellery-%E3…

  • メリハリのある人事制度

    目下ある大企業の人事に関するプロジェクトをリードしている。 従来横ならびで年功序列であった人事制度を、能力に応じた抜擢で早期にリーダーポジションに就くことを可能にし、事業経営ができる人材を多数輩出するものにすることが目的である。 難題であるが、方針は決まった。 シンプルである。 シンプルなことが難しいのが日本企業。 シンプルにすることを拒んでいる。 人事に限らず、コミュニケーションにしても複雑である。結論を曖昧にする。結論を先に言わない。シンプルなロジックを嫌う。 これを自分は「高度なプロトコル」と呼んでいる。 誰かが明確な責任を追うことを全力で回避するのである。 これを変えることは難しい。 …

  • So you think you can...

    BSで毎年シリーズで放映しているアメリカの人気ダンスコンテスト番組「アメリカンダンスバトル」の原題はSo you think you can dance。 意外なタイトルだと思ったが、これにはセンスを感じる。 直訳すれば「君は自分が踊れると思ってるの?」である。 disっているように聞こえなくもないが、ある道を極めようとすれば常にこう自問すべきであろう。 実際、このコンテストの水準はきわめて高い。 ヒップホップやバレエやジャズやラテン、それぞれに強みを持つ、全米各地のオーディションを勝ち抜いたダンサー達が毎回違うジャンルのオリジナルの演目をソロやペアやチームで踊り、一流の振付師やダンサーの審査…

  • 戦略コンサルタント的ピアノ上達法(2)

    前回(1)に引き続き、戦略コンサルタントならではの視点でピアノ上達法について書いてみる。 ステップ②でAs Is(現状)を分析し、③でTo Be(あるべき/ありたい姿)を定義する、とさらっと書いたが、今回はこの最も重要な(特にピアニストがプロもアマも最も改善の余地が大きいであろう)2点について考えを進めてみる。 まず、②の現状分析であるが、戦略策定における事業分析において無くてはならないのは、分析のアプローチ、分析に必要な情報収集、そして分析ツールとその活用に長けていることである。 分析のアプローチとは、そもそもどういうアウトプットを出すためにどういうフレームワークやモデルを用いれば良いのかを…

  • 小糠雨

    小糠雨(こぬかあめ)という言葉を知った。 音を立てず静かに降る、糠のようなとても細かい雨。「糠雨」とも言うとのこと。 とても嫌な、苦しい夢を見て2時前に起きたら、細かい雨が音も立てずに降っている。 特に季節は限定しないとのこと。 ほんとに細かい雨。 ほとんど無風なのでかろうじて直線を保とうとするが、微風でも簡単に流れてしまう雨。 驟雨とは対極的な細い細かいか弱い雨。 雨は決して嫌いではない。 どのような雨にも表情がある。もちろんその表情は見るものが見て感じて解釈するものではある。 雨自身が何かを考えている訳でも何かを訴えている訳でもない。 と言っている矢先から雨を擬人化している自分がいまここに…

  • 戦略コンサルタント的ピアノ上達法(1)

    かつてなく真剣にピアノ上達について考え試行している。 戦略コンサルタントならではのアプローチを今までしてこなかったところに盲点があった。 いや、正確には部分的には実施していたのであるが、徹底していたかと言えばまったくそうではない。 天賦の才能とか資質とか練習量とかそういうことに帰着させるのではなく、ビジネスにおける戦略的な事業価値向上の観点で如何に効率的にとして最も効果的に上達するかを考える。 王道のアプローチは、企業の成長戦略の策定アプローチである。 ①事業環境を3C(自社、市場、競合)の観点で捉え、 ②As Is(現状)を客観的かつ正確に分析し、 ③To Be(あるべき姿、ありたい姿)を描…

  • 【良書チェック】データ・ドリブン・エコノミー

    主宰している社外研究会のテーマに直接関連する書籍を発見した。これはチェック必須である。データ・ドリブン・エコノミー デジタルがすべての企業・産業・社会を変革する 単行本(ソフトカバー) – 2019/4/4 森川 博之 (著) https://amzn.to/2xTuew2著者は東大工学系大学院教授の森川先生。最近デジタル・エコノミーについて各誌に寄稿されている方である。 ジャーナリズムで喧伝され、データ経済、データエコノミー、デジタル・エコノミーなど定義が曖昧なまま称されているが、森川氏は「はじめに」で用語と定義をこう書かれている(そう、定義は重要)。データ・ドリブン・エコノミー(データ駆動…

  • 疲労とは何か

    疲労について考えてみる。 疲れるというのは日本人がよく使う表現だ。日本人は疲れるという言葉をあまり否定的に使わず、むしろ肯定的に使っているとさえ思う。 英語にはお疲れ様に相当する表現がない。 一仕事終えた後にかける言葉にしても、well doneとかgood jobとか言うにしても、そこに疲れの意味はない。 決してYou must be tiredと言っているのではなく、ねぎらい(労い)の意を込めているに過ぎない。さて、医学的には、疲労は末梢性疲労と中枢性疲労に二分されるそうで、末梢性疲労は身体的な疲労である。 と言われれば判ったような気になるが、果たしてそう峻別できるものなのであろうか。 平…

  • キャラ評論家が選ぶ秀逸キャラベスト5

    実は大変キャラには詳しくかつ見る目も厳しいので、ほとんどのキャラは不合格である。 しかし数少ないが合格キャラもあり、その中にはきわめて秀逸なものがある。 そもそも合格キャラの母集団が小さいので、あえてベスト5を選ぶのはそう難しくはない。 現時点での秀逸キャラベスト5を紹介しよう。 いずれも説明不要なオリジナリティが高くキャラクター設定も考え抜かれた稀有な存在である。神々しさすら感じる。ハコイヌ ドアラ 猫ピッチャー ひこにゃん みかん これらの一角に食い込む秀逸なキャラの登場に今後も期待したい。なお、ベスト5には加われなかったが、最近のキャラのうち独創性の高さで評価したいキャラが一人だけいらっ…

  • ショパン前奏曲集作品28(119)19番の難しさの本質

    アナリーゼを終えた後、3月からピアノに向かって取り組んでいる作品28だが、19番は依然として自分にとっての難曲最高峰の地位を譲らない。 そして、レッスンを受けた師匠方を含め、3人の尊敬に値するピアニスト達が口を揃えて19番はとりわけ難曲だと仰る。その難しさの本質をあらためて考えてみた。 楽譜をみると至ってシンプルである。両手とも三連符の連続である。 音型に起因する難しさの本質の一つは開離分散和音であることであり、よほど大きな手の持ち主でない限り、人差し指と小指でオクターブ届かない限り、跳躍が免れない箇所が至る所にあり、そしていくら大きな手の持ち主であっても跳躍をせざるを得ない箇所がある。 そし…

  • コンクールに落ちて思うこと

    この週末はピアノコンクールの1次予選を受けてきました。 友人が多数参加するコンクールで、去年は受けませんでしたが、今年は申し込んでみました。 1次予選は演奏時間5分以内ということなのですが、ちょうど収まる曲が無いので、今年からアナリーゼを重ね3月から練習してきたショパンプレリュードから抜粋して弾くことにしました。 今までレッスンを受け研究して何度も本番に出した曲はありますが、勝ちに行くことより、全曲を磨きたいショパン作品28から抜粋という不本意な選曲にしました。 勝ちに行くのではないとは言え、聴く人に不快な演奏になっては本意ではないので、仕事が忙しく、またあまりじっくりレッスン受けることもまま…

  • 商品企画が雌雄を決する世界

    昨年より社外で主宰している研究会のテーマは、商品開発プロセスの完全デジタル化が実現した社会で何が起きるのか、特に日本の製造業が危機をどう回避するのか(そもそもできるのか)、である。 我々の現時点での仮説は、商品企画が雌雄を決する(競合優位性を獲得する)ということである。 つまり、「何を作るか」が「どう作るか」で価値が決まり、より重要になるということである。 考えてみればこれは当たり前のことである。消費者からすれば、どう作ったかはどうでもいいのであって、欲しいものがリーズナブルな値段でできるだけ手軽に手に入ることを消費者は常に望んでいるのである。 ところが実際の製造業の業界においては、参入障壁と…

  • 1マイルレースの醍醐味

    陸上のトラック競技で人気競技と言えば何といっても100mだが、欧米では5,000mや1,500mといった中長距離走も人気である。 1,500mより少し長い1マイルレース(1,609m)は、度量衡でヤード・ポンド法を採用している国(アメリカ等)では実は人気レースだったりする。今でこそ1マイルの世界記録は3分43秒余と(エルゲルージが20年前に出した驚異的な世界記録)と、4分を軽く切っているが(ちなみに日本記録は23年前につくられた3分58秒余)、かつて1マイルを4分未満で走るというのは、かつて100mで10秒を切る、あるいはエベレスト登頂と同じくらい、人類にとって未踏の世界の一つとされたものであ…

  • 恐怖症

    誰しも多かれ少なかれ恐怖症はあると思う。 何かを異常に恐れること。なぜと問われても怖いものは怖いのだ。 自分の場合は3つある。 一つは閉所恐怖症。エレベーターとか無窓居室(特に面積の小さい部屋)は怖い。脂汗をかき激しい動悸がするというほどではないものの、なんとなく怖い。 タワーマンションには決して住めない 二つ目は渋滞恐怖症。昨年の冬に親戚の家に法事で向かう途中、事故で高速が大渋滞になった。あの時は激しい動悸、そして冬なのに大汗をかいた。 極力電車や飛行機を使いたい。飛行機は極度の閉所恐怖症の人には乗れないが、自分の場合はそこまでではない。 三つ目は先端恐怖症。キリとか包丁とかナイフとかが怖い…

  • 井上ひさしさんの言葉

    戦略コンサル時代の友人で、今は学者としてまた政策プロデューサーとして八面六臂の活躍をしている彼が先日SNSに座右の銘のひとつとして井上ひさしさんの言葉を引用していた。むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく おもしろいことをまじめに まじめなことをゆかいに そしてゆかいなことはあくまでゆかいに「むずかしいことをやさしく」だけでも言うは易く行うは難しであるが、コンサルタントはまずこれができなければならない。 そしてこれには上記のように続きがあるのである。これを自分の仕事に当てはめてみると、やるべきことが見えてくる むずかしいことをやさしく、とは、複雑な事業環境のダイ…

  • SFの新たなジャンルを築いた名作

    自分にとってSF(サイエンス・フィクション)は単なるエンターテインメントを超える意味を持っている。 今も現代の我々に勇気を与える名言「人間が想像できることは人間が実現できる」と言ったのは確かH.G.ウェルズだと思ったが、SFは人間のイマジネーションのフロンティア(最前線)であり、物理学の進歩に欠かせない仮説の構築にも資するし、新たなテクノロジーの生みの親ともなっている、人類の進歩をドライブするものであるとみなしてもいる。雑誌kotobaの2017年秋号の特集には、各界の有識者が読むべき10冊をそれぞれ挙げているが、SFについては書評家の大森望さんが、「SFの新たなジャンルを築いた名作の本棚」と…

  • 常識を疑え

    常識とは何か。 一般的に正しいとみなされること。 知っていて当たり前とされること。 そう。常識はまず知っていなければならない。 その上で疑ってみる。 ただし、ただ否定するだけではない。 なぜそれが常識なのかその理由を理解することだ。 皆がそう言うからそうなのだ、では単なる思考停止にとどまる。 常識から言って不可能とされること、あり得ないとされることにこそチャンスがあるとまず仮説を構築する。 新たな価値は常にそこが起点である。 この姿勢を貫きたい。

  • 青春欲

    mixiでつながっているアマチュアピアノ仲間の間では、連日コンクール準備や挑戦(予選参加、本選参加)の書き込み(つぶやき、日記)が百花繚乱である。 昨日、その仲間の一人がつぶやいた。「きょうはみんな青春してるんだろうなー」彼は今年はコンクールに参加せず、来年「青春する」のだそうだ。そんなやり取りをしていて、「そうか、みんな青春したいんだ」とはっと気づいた。ピアノに限らない。目下自分が通っているジムでは、トレッドミルで走ったり、ボート(water rower)を漕いだり、フロアでダンベル使ったトレーニングや体幹トレーニングをやっているが、一人でやるのとちがい、周りががんばっているので自分もがんば…

  • イツァーク・パールマン

    NHKでパールマンのドキュメンタリーやってた。指揮者、ピアニスト、バイオリニスト、声楽家、数々の音楽家を子供の頃から聴き目にしてきたが、誰に最も心惹かれたかといえばパールマン。彼のメンコンとチャイコンを上回る演奏に出会ったことはないビリージョエルとのセッションは殊に震える。天才はジャンルを超える。アルゲリッチとのバッハのソナタもいい✩°。⋆⸜(*˙꒳˙* )⸝「美しい音が出せる人と出せない人の違いは何か。それは聴こえるか聴こえないかだ。」蓋し名言である。やはり自分は本当にバイオリンが好きなんだと思った。

  • 目の疲れを防ぐには

    ここ数週間、2つプロジェクトを回しておりプレイングマネジャーであるため、自分で情報収集し分析している。コンサルタントを1人つけてはいるが、それでも自ら目を通しExcelやPowerpointを作成しているので、かなり目に負担がかかっている。 裸眼で視力もいいのだが(視力検査では1.0-1.2)、おそらく現時点では0.5-0.6に落ちているだろう。 そんな時にはどうするか。 できるだけ目薬には頼らないようにしている。 なるべくスマホやPCを使わず、目をつぶって構想を考え、書くことが決まってからPCに向かう。 それともう一つ。無理に焦点を合わせないようにする。 さらには、長時間作業を続けない。 T…

  • 【読書メモ】クリエイティヴィティ

    仕事、ピアノ、筋トレ、ランニング、すべてにおいて圧倒的な質と生産性向上が見込まれるフロー体験についてさらに研究すべく、 原典とされる本を読んでみた。https://amzn.to/2FQ99qv クリエイティヴィティ : フロー体験と創造性の心理学 図書 M.チクセントミハイ 著, 浅川希洋志 監訳, 須藤祐二, 石村郁夫 訳. 世界思想社, 2016.10この本の第5章「創造性のフロー」に、フロー体験に共通する(アスリート等へのインタビューに基づく)9つの要素が挙げられている。 1.過程のすべての段階に明確な目標がある 2.行動に対する即座のフィードバックがある 3.挑戦と能力が釣り合ってい…

  • 雲外蒼天

    「苦難の先に道は拓ける」といった意味の四字熟語。 雲外蒼天(うんがいそうてん)。 五里霧中 や 暗中模索 といった先の見えない状況でも、幸運を良い結果を信じて努力を続ける。いい言葉だ。

  • ゾーンに入るにはどうするか

    コンサルという仕事上、毎日のように提案書やプレゼン資料を作成している。 一つ一つが非定型の完全カスタマイズであり、また作業報告や分析結果の羅列に終わってしまっては当然いけないし、独創的な発想やフレームワーク、インサイト(洞察)が常に求められる。独創的な発想やフレームワークは、様々な情報から帰納的に得られるものではない。かといってゼロ/無から生まれるものでもない。 こういう順番で考えれば出てくるというシステマティックなものでもない(もしそうなら既にその時点で独創的なものとなる可能性はかなり低くなる)。 制約にとらわれずとも制約を意識した、自由だけれども最終的には形に成るような思考が求められる。 …

  • 老後2,000万円について思うこと

    最近話題になった金融庁のレポート。 金融庁の責任者が退任に追い込まれることで、事態としては収拾をつけようとしているようだが、忘れられている、或いは言及されない本質が三つある。 ひとつは、経済的な人生設計が難しくなっていること。 ふたつ目は、生活水準の高低のこと。 三つ目は、そもそも100歳まで生きるのは難しいということ。 我々が考えるべきことは「いくらあればいいか」ではなく、本質を見据えることだ。

  • 経営者は育成できるのか

    いまドライブしているプロジェクトのお題は「経営人材育成」である。 超大手企業からの依頼である。 経営人材育成は、自分が知る限り、業種や規模を問わず、どの企業にとっても重要な経営課題である。このお題を解決するにあたって、まずどう論点を設定するかだ。 最初の、そしてもっとも重要な論点は、そもそも「経営人材」とは何か、である。この定義が明確になること無しに次には進めない。気を付けなければいけないのは、経営人材を育成できたとして、その経営人材があたかも一人で事業を経営できるかのような状況を想定してはならない。経営はチームで行なうものである。たとえ個人経営で一人でやっている事業であっても、果たしてその経…

  • 動的平衡と企業戦略

    以前の投稿でも取り上げたが、生物学者福岡伸一氏の「動的平衡:生命はなぜそこに宿るのか」を仕事の必要で読んだが、これは数年ぶりに出会った良著だ。 あらためて企業戦略への示唆について考えを述べてみる。動的平衡というのは実は自分の分野でも常に考えていることだが、その概念をモデル化し数式でわかりやすく説明する能力は科学者の範であると思う。生命は合成より分解により力を注ぐ。それはエントロピーの増大つまり死へ向かう方向に抗うためであると。企業も生命体である。戦略とは事業環境(外部環境、内部環境、あわせて3C(Company, Customer, Competitor)を的確にかつ適時に把握し適応するための…

  • 筋トレしながら計算

    知的生産性向上のため、週4~5でジムに通っている。 オレンジセオリーである。 フロアでのトレーニングは、ダンベルを使ったりコア(体幹)だったり、セットで行なうが、10回とか12回とか20回とか繰り返すことが多い。 普通は1,2,3,4,...と自分で数えるが、ふと、「これではつまらないな」と思った。 そこで、フィボナッチ数列F_nを思いついた。 ちなみにF_n+1=F_n+F_n-1(n=1,2,3,4,...; F_0=0, F_1=1)である。 1,1,2,3,5,...と続くので最初は楽だが、その後8,13,21,34,55(10番目)と増え方が加速し、20回まで数えると6765になる。…

  • RACIチャート

    プロジェクトマネジメントのプロフェッショナルの間ではポピュラーなツールに、RACIチャートというものがある。 実務でも何度か使ったことがあるが、これはパワフルなツールである。 R=Responsible、A=Accountable、C=Consulted、I=Informedのこと。 要は、プロジェクトのタスク、メンバ毎に、どのメンバがR(実行者)、A(オーナー)、C(相談相手)、I(周知対象者)かということを明確にする、要は役割分担を明確にするということである。 通常、役割分担というと、「誰がどれをやるか」を決めるにとどまるが、RACIは違う。誰がやるかだけならRのみである。 そうではなく、…

  • エネルギー密度の高い演奏 藤田真央

    藤田真央くんのチャイコフスキー国際音楽コンクールファイナルでのチャイコフスキーピアノ協奏曲1番とラフマニノフピアノ協奏曲3番からはエネルギー密度の高さを感じた。 表現力というものはイマジネーションと熱意があってそれについてくるもの。 なによりも、聴いているこちらが幸せになるような演奏。 藤田真央くんは真に自分も楽しんでいるし、それがストレートに伝わってくる。 なんと自己効力感の高いピアニストだろう。 こういうピアニストに出会えた我々も幸せだ。

  • ポリクロニック

    空間にユニバース(universe)やマルチバース(multiverse)があるように、時間にもモノクロニックとポリクロニックという概念がある。 現代人の我々、それも都会でビジネスをしている人間にとって、時間は過去から未来へ一定の速度で不可逆的に一方向に流れるモノクロニックなものであり、それ以外の何ものでもない。 PCやスマホのカレンダーにクライアントやチームとのミーティング設定を記し、それに従って動いている。TVを見るのもコンサートに行くのも唯一の時間軸で動いている。モノクロニックに支配された生活。しかしそれは実は特殊な概念であり行動かもしれない。 鷲田清一さんはこう書かれている(抜粋)。 …

  • 【近刊チェック】読破できない難解な本がわかる本

    自分にしては珍しく、目的意識もなく池袋の三省堂にふらっと立ち寄り、平積みにしてあったこの本が目に止まり、即決で(自分には珍しく)買ってしまった。読破できない難解な本がわかる本 単行本(ソフトカバー) – 2019/3/28 富増章成 (著) https://amzn.to/2IHPlrnここで取り上げられているのは、世界の名著とされる60の書で、聖書、論語、般若心経なども含まれている。 図解付きでわかりやすい。たとえば、難解で有名なカントの「批判」三部作のひとつ「実践理性批判」の件では、こんな絵が添えられ、3ページで解説している。エッセンスを汲み取るには十分だ。 自分の主義主張としては、古典の…

  • 藤田真央とシシキン

    現在開催中のチャイコフスキー国際音楽コンクール、ピアノ部門でファイナル進出した藤田真央のセミファイナルの演奏を全て聴いた。 スクリャービンのピアノソナタ2番、ショパンのピアノソナタ3番、プロコフィエフのピアノソナタ7番の3曲、1時間弱のプログラム。 引き込まれる。magnetizing, rivetingという形容に相応しい演奏。 5月に彼と伊藤悠貴のデュオを紀尾井ホールで聴いたが、彼のイマジネーションはとても豊かだし互いに引き合う天才の見事なアンサンブルだった。もう一人今回のチャイコフスキーコンクールで着目しているのがシシキンである。 ショパンスケルツォ2番、プロコフィエフの作品2も彫琢され…

  • 【読書メモ】図解 聖書

    2ヶ月ほど前から聖書を勉強しているが、なかなか良い解説書にめぐりあえない。 そんな中、この本をAmazonで買って(Kindle版、読み放題なら0円)読んでみた。図解 聖書 (歴史がおもしろいシリーズ!) 単行本 – 2010/5/10 大島 力 (監修) Amazon CAPTCHA旧約聖書と新約聖書の全巻をイラスト付きで、重要な登場人物や出来ごとをピックアップして解説しているのでわかりやすい。 ただし、一つ気になるのは、The Bible Projectでは天使には羽が無いとしているのに、この本では天使(四大天使の絵がある)がいずれも羽を背負っていることだ。最後のヨハネの黙示録のハイライト…

  • 「〜ねばならない」を捨てる

    2016年9月11日から毎日投稿を心がけ守ってきた。 アウトプットするためにインプットする、を実践するのが目的だったが、一方で「投稿しなければならない」という強迫観念のようなものがあったのも確かである。 今日をもって「〜ねばならない」を捨てようと思う。 そして、他の「〜ねばならない」も捨てることにした。 自縄自縛からの自己解放。 そして「〜したい」の回復。 仕事もブログもピアノも何もかも。

  • コウペンちゃん原画展

    4/3-4/10までの期間限定(短い❣️)で西武池袋店別館にて開催されていたコウペンちゃんといつもいっしょな原画展に行ってきました。 クラブオンカードを持っているので通常入場料1,000円が300円ととてもお得❣️ いきなり謎のかぶりものをかぶったコウペンちゃんが出迎えてくれます❣️キュート❣️ おそらく数百枚はあるであろう数々の原画❣️ (写真撮影は自由です📷) 平日の昼間ながら多くの来場者で賑わっていました❣️ ところどころにやや実物大のコウペンが❣️ 西武鉄道とのコラボです。 西武線にはラッピング電車も登場❣️ (一度だけ乗りました) これは実物大より大きなコウペン❣️ (実物の大きさは…

  • 実現させたい新製品

    人類の歴史上、テクノロジーは人類を苦しみや恐怖から解放し、効率を上げ、知的進化に貢献してきた。 テクノロジーは火を使うことや石器を含む。 そして今も、現代人を苦しめ非効率に苛んでいる一切の行為から現代人を開放すべく、先端を含むテクノロジーは解決する使命を負っている。 たとえば、ビジネスマンにとって毎朝の髭剃り(ひげを剃らなくてもよい職業の人を除き)は苦に他ならない。 剃り残しや肌荒れ、そもそもただでさえ最も忙しい朝の貴重な時間をたとえ数分とは言え費やさなければならないというのは苦に他ならない。 AI搭載のオートシェーバーの上市が待たれる。 そのミッションを担うのはPanasonic社である。 …

  • 何か大きな力によって物事を為している感覚

    ここ数週間で心の変化が起きている。仕事でもプライベートでもピアノでも、自分だけの力でやっているのではなく、何か大きな力によって物事を為しているという感覚だ。同僚や、クライアントや、家族や、友人や仲間によってというのもあるし、それ以上の力、世界というか、時の流れを感じる。人任せにしたり、放っておいても時間が解決してくれるという他力本願ではなく、いい流れに乗るために、大きな力が自分に味方するように、その瞬間その瞬間に自分がすべきことにベストを尽くし、ベストの判断をすること。焦ることはない。 悩むこともない。 これがだめでもあれがあると切り替える。 前だけを見る。いろいろなことが回ってきた気がする。…

  • 常に代替案を持つこと

    このブログでたびたび言及している、「1日3時間働いておだやかに暮らすための思考法」には「なるほど」と膝を打ちたい記述がいくつかある。 https://amzn.to/2IMVHEM その最たるものが 「真の知性とは、囚われない心を持つ力である」 だ。 そう。囚われることは一般に愚であり苦である。 MBA留学中、最も学びの多かった授業はNoel Tichy教授(あのジャック・ウェルチのアドバイザーだった人だ)のリーダーシップのクラスだった。 企業は危機に近づくほど、取りうる戦略の選択肢が少なくなる。収益性が低下した既存事業に代わる新規事業に投資しようにも、投資余力もなく、育てる時間的猶予もない。…

  • 死の練習

    死の練習とは、プラトンが言ったとされる、哲学のことである。 尊敬する哲学者、中島義道先生の最新刊を読んで初めて知った。死の練習 - シニアのための哲学入門 - (ワニブックスPLUS新書) Kindle版 https://amzn.to/2XJO0oV小学校1年生の頃から死に怯え続け、しかし死という人間が決して逃れえない、これ以上重要な問題は他にない問題から決して目を逸らすことなく考え続けてきた中島先生。この本は実用書シリーズを出しているワニブックスから出版されているが、実に深い本であり、簡単にサマリー(要約)を書けるようなものではない。 そうではなく、じっくりと中島先生が導く思索の冒険に没入…

  • フィジカルエリートへの道は遠いのか

    小学校高学年では水泳と体操、中学の時は部活でテニスとバレーボール、高校2年から大学1年の夏まで陸上部、20代後半でゴルフに熱中、とスポーツにはいろいろ手を付けた自分だが、どれも真剣に十分長い期間取り組んでいない。 が、おかげで身体はできており、医者からも未だに立派な心肺と言われるし、大病をしたこともない。骨折もない。 社会人になってからはしかしめっきり運動量は減り、ジムに通うが長続きしなかった。 4年前に生まれて初めて重症アレルギーで入院したことが体質改革(改善)のきっかけとなり、食事を抜本的に見直し、ウォーキングを始めた。 そして、あらためてジムの会員になり、まずは徹底的な減量にチャレンジ、…

  • フェイスニングはじめました

    フェイスニングとは顔の筋肉のトレーニングのこと。 男でも女でも顔の筋肉は意識して鍛えないと衰え、重力に身を任せるままになる。 やはりシャープでハリのある顔を実現し保ちたいもの。10年前の顔をとりもどす! アンチエイジ フェイスニング 単行本(ソフトカバー) – 2011/2/2 犬童 文子 (著) https://amzn.to/2IK7d3F自分のような仕事をしている者にとってはこれはひとつの仕事道具でもある。 人は見かけが9割? 第一印象がすべて? ・・・とまでは言わないが、やはりいい印象を与えるというのは大切である。とりあえずまずは雑誌記事をみて ふむふむ。 きょうから始める。

  • 【良書チェック】明るく死ぬための哲学

    これまで10冊ほど著書を読ませていただいた、哲学者の中島義道さんの近刊、「明るく死ぬための哲学」を呼んでいます。 amzn.to中島義道さんを知るきっかけになった本は、書店で「うるさい日本の私」というタイトルに惹かれ手にしたことですが、それまでは中島先生のことを知らず、また本を買って読んで初めてカント哲学の権威であることを知った訳ですが、それから次々に「生きるのも死ぬこともイヤな君へ」「人生を半分降りる」などとても興味深く読ませていただいています。amzn.toamzn.to「明るく死ぬための哲学」は、幼少の頃から、死ぬということをひどく恐れ、死ぬということはどういうことかを真剣に論理的に徹底…

  • 【チェック予定】82年生まれ、キム・ジヨン

    自分の視野を広げるために、通常であれば決して手にしないであろう本をまた手に取ることにする。 友人で米国の大学で教授をしている女性から、SNSで「ぜひ男性の方々に読んで欲しい」と呼びかけがあった本だ。82年生まれ、キム・ジヨン (単行本) 単行本(ソフトカバー) – 2018/12/7 チョ・ナムジュ (著), 斎藤 真理子 (翻訳) https://amzn.to/2WFTzn8韓国でミリオンセラーになり、NHKでも取り上げられたことから日本でもベストセラーにランクインしている。 書評を見ると、性差別をドキュメンタリー形式で強く訴えている新たなアプローチなどと書かれているが、先入観をもたずに読…

  • ビジネスモデルの類型化(続)

    昨日のブログで言及した本に加え、2冊ビジネスモデルの本をチェックしてみた。 「新しいビジネスモデルの教科書」と「ビジネスモデル2.0図鑑」である。https://amzn.to/2WDjyvo Amazon CAPTCHA前者は、9つの基本ビジネスモデルをスキーム図と共に解説しており、とてもわかりやすい。 9つの基本ビジネスモデルとは、物販、小売、広告、消耗品、継続課金、マッチング、ライセンス、二次利用、フリーミアムである。 これに加え、ビジネスモデル・キャンバスを使うなど新しいビジネスモデルのつくり方も解説しており、とても親切である。後者は、昨日の投稿で述べた「ビジネスモデル見るだけノート」…

  • ビジネスモデルの類型化

    自分が手掛けるコンサルティングプロジェクトは最近、新規事業系と人材育成系が多い。直接手掛けるものではなくとも、この2つの領域の引き合いや相談が多い。 しかもかつてとは違い、テクニカルなものではなく、より戦略的になってきている。 これはとてもいい傾向である。 新規事業ではまた、かつてのように新商品や新サービスを開発にあたり、ビジネスモデルを見直す、ということも視野に入っていることが多い。既存のビジネスモデルの中で収益を確保することが限定的であることもそうだが、そもそも「どうやって儲けるか」を抜本的に見直すという意味でこれもいい傾向である。ビジネスモデルを考える基本は、「訴求価値」である。 新製品…

  • 【近刊チェック】アナログの逆襲

    仕事関連や自分の趣味の範囲の本だけを読んでいても視座が変わらないので、いまやっていること、興味があることから少し離れたところの話題の本を読んでみることも時に必要だと思っている。 書評サイトFlier(知人が経営している会社)のサイトを見ていたら、「アナログの逆襲」が目に止まった。アナログの逆襲: 「ポストデジタル経済」へ、ビジネスや発想はこう変わる 単行本 – 2018/12/10 デイビッド・サックス (著), 加藤万里子 (翻訳) https://amzn.to/2WuB2dh原題はThe Revenge of Analogなので、ほぼ直訳だが日本人にもウケそうなタイトルという珍しいパター…

  • 【良書チェック】ショパンの音楽記号(セイモア・バーンスタイン)

    ピアノを弾く人なら必読の本に出会った。ショパンの音楽記号 -その意味と解釈-作者: セイモアバーンスタイン,和田真司出版社/メーカー: 音楽之友社発売日: 2009/11/19メディア: 単行本この商品を含むブログを見る自分がいままで何人かの先生に教わったことで、他の本には書いていないショパンが使う音楽記号の意味が譜例付きで書かれている。セイモア・バーンスタイン氏はもう一冊素晴らしい本を著されている。 そう。心で弾きなさいとバーンスタイン先生はおっしゃる。 もう10年ぐらい前に買って何度か読んだ本だが、やっとこの頃になって書かれていることの本当の意味を理解し、実践できるようになった気がする。セ…

  • 保型形式という奇跡

    先々週の土曜日のこと、忙しい1週間を乗り切り、体調も急回復したので、ピアノのイベント参加のため浜松に向かう電車の中で加藤和也先生の本を読み進める。 難解な、数学の最先端を初学者(とはいっても高校程度の数学の理解は必要)にもわかりやすく説明している、読みやすい名著であるとつくづく思う。友人の数学者(大学の同級生の天才)のおすすめだけのことはある。 フェルマーの最終定理・佐藤‐テイト予想解決への道 (類体論と非可換類体論 1) 作者: 加藤和也 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/01/29 メディア: 単行本 クリック: 67回 この商品を含むブログ (7件) を見る フェルマーの…

  • 【アップデート:良書チェック】未来に先回りする思考法、そしてHVE

    経営コンサルという仕事柄、年に数百冊のビジネス書、経済書に目を通すのですが、おかげで自然と速読になってます。 以前このブログで私見を披露させていただいたのですが、ビジネス書の99.5%は読む価値がありません(1,000冊を超える本をチェックしたことからの経験則)。jimkbys471.hatenablog.com 一方で、じゃあその0.5%はどれか、と聞かれた際、実は本当に役に立ったと思った本は実は人に教えなくなかったりするので、ずいぶん時間が経ってから(鮮度が落ちてから)教えたりします。 この本はしかし間違いなく0.5%に入ります。 amzn.to 未来予測的な本(2050年のなんとか、とか…

  • 外務大臣賞を受賞...!

    昨日帰宅したら、日本国際連合協会から封書が来ていた。国連英検を受けたのは昨年のことだし、今更何だろう。またダイレクトメールかと思い捨てようかとも思ったが、日本国際連合協会なら、何かマーケティングにしてもためになることかもしれないと思い開封してみたら、外務大臣賞を授与するとのこと。確かに2次試験は手応えはあったものの、1次試験は痛恨のミスがあったり、小論文は不得意な環境問題だったので、まさか自分の成績がそこまでいいとは思わなかった。しかし何にせよ大変光栄なことである。きっと受賞者スピーチをすることになるので考えておかないと。

  • 【気になる本】徹底自己肯定楽器練習法/アレクサンダー・テクニーク

    自分の演奏を格段にレベルアップするために、あらためて身体の使い方、心のあり方を考えている。 ひとつの方法論として着目しているのがアレクサンダー・テクニークであり、ピアニストにとってその最も良い参考書とされているのがこれである: ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと 作者: トーマスマーク,トムマイルズ,ロバータゲイリー,小野ひとみ,古屋晋一 出版社/メーカー: 春秋社 発売日: 2006/12/01 メディア: 大型本 購入: 5人 クリック: 43回 この商品を含むブログ (18件) を見る 何も専門的に医学を専攻する人ほど解剖学を理解しろということではなく、手や手首、腕、肩…

  • アンドリュー・タイソン来日!

    昨日6/5にアンドリュー・タイソンのリサイタルに行ってきました。 会場は代々木上原にあるこじんまりとしたムジカーザ(Musicasa)。指揮者の井上道義さんのお宅併設の、サロンコンサートにはぴったりの規模のホールです。 自分もここで弾かせていただいたことがあります(10年ぐらい前、スクリャービンのピアノソナタ4番を弾きました。 アンドリュー・タイソンはゲザ・アンダ国際コンクール優勝などで既にかなり有名な若手ピアニストですが、自分は何より彼のショパン前奏曲集作品28の演奏を評価しています(以前このブログで辛口な評価をしましたがあらためました)。CDも出ています。 Chopin: Preludes…

  • 【良書チェック】宇宙と宇宙をつなぐ数学(3度目の紹介)

    この本をブログで取り上げるのは3回目になるのだが、これまで書いていないがどうしても書いておきたいことがあってあえて投稿する。 宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃 作者: 加藤文元 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/04/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 以前の投稿はこちら: jimkbys471.hatenablog.com jimkbys471.hatenablog.com それは何かというと、本書のテーマであるIUT(宇宙際タイヒミュラー理論)の構築者である、京都大学の望月新一教授(著者である加藤文元教授の友人)が、巻頭に言葉を寄せているか…

  • 【良書チェック】預金封鎖に備えよ

    あらためて気鋭の経済学者である小黒一正法政大学経済学部教授の2016年上梓のこの書を読み返している。 小黒氏は、京大理学部から財務省に入省(同期トップと聞いている)するも財務省を辞し、経済学者として八面六臂の活躍をされている期待の若手である。 預金封鎖に備えよ マイナス金利の先にある危機 作者: 小黒一正 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2016/10/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 預金封鎖などと言われても、戦後世代にはピンと来ないかもしれないし、今の80代ですら当時は幼少だった訳でとても実感が湧くはずもないが、終戦直後には実際に起きた話である。 現代は終戦…

  • いちばん好きなゴルフコース

    もうかれこれ6年もハワイに行っていないが、オアフ島滞在の楽しみのひとつがゴルフ。 リゾートコースもあるが、むしろアップダウンの多いのが好きな自分としては、高台にあるコオラウは、難度は高いがコースレイアウトといい、風景といい文句のつけようのないお気に入りのコースだ。 Source: Ko’olau Golf Club Source: golfadvisor.com Source: Getty Images いつかまたプレーしたい。

  • 食レポ:八百徳本店のうな重

    たまには食レポでも。 訪れた浜松でがんばった自分たちへのご褒美にうな重を食べに行くことにしました。 浜松駅前、八百徳本店へ。 注文したのは上うな重3,600円なり。 ビール🍺もいただきました。 うなぎは厚みがあって大きく、カリッとして中は柔らかな理想的。 肝吸いと漬物に加えもずくの酢の物も添えられています。 おすすめです。

  • 予選通過...!

    昨日は浜松にてピティナのコンペ地区予選でした。 駅の北口で家康くんがお出迎え。 いいですね。 会場は浜松駅から徒歩5分のヤマハにて。 近くていいです。 自分が参加するカテゴリーは、他のカテゴリーが2-5人に対して9人と断トツ多目。 A1カテゴリーということもあり音大卒の方々もおられみなさんしっかりかちっとまとめてきます。 結果は幸運にも通過! 地区本選は違う曲を弾かなければならないので早速今朝から本腰入れて磨きます。

  • 一音入魂

    我々アマチュアピアニスト仲間の中では「一音入魂」と言うことがある。 文字通り一つ一つの音に魂を入れる(込める)ということだが、本来ならば一音に魂を入れるというより楽曲に魂を入れるべきところ。 アマチュアの場合、一音一音に神経を使い過ぎると、音楽が小さくなってしまいがちだ。 ミクロに捉えすぎて、長いフレーズ感とか方向感とかが損なわれがちである。 しかしどの音にも意味があり位置付けがあるのだから、一音たりとも疎かにしてはならない。 そこでアナリーゼが重要になる。 一つ一つの音は各々絶対的な存在ではなく、他の音との相対的な関係を構築する一要素である。 その相対的な関係を、和声や旋律、縦横の座標系とし…

  • クリアな思考

    かつて務めていたGEの価値観であり行動規範であり人事評価の枠組でもあるGrowth Values(当時)は5項目から成る。 その2項目目にあるのがClear Thinkerだ。 直訳するのが難しいが、「明晰な思考をする人」であろうか。 いやむしろ無理にすべて日本語にせずとも「クリアな思考」で良い。 裏を返せば、あれやこれやと思い悩み結論(で、どうする)が出せないような人はダメということだ。 常にこう考える癖をつけるようにしている。 状況は刻々と変わるし、情報も常に不足するダイナミックな状態を常態と受け入れ、その時点でベストのアクションを決める。 そしてそれを明確に周囲に伝えられること。 困難な…

  • フェルミ推定は有効

    コンサルファームでなくとも就職試験でフェルミ推定が使われる時代になったが、Googleの人事がフェルミ推定は思考力を測ることはできないと宣言して一部で物議をかもしたらしい。 自分も面接の際にフェルミ推定の問題を出すことがあるが、それはやはり思考力を把握するためである。それは有効な手段だからである。 ある市場の規模を問う場合、目的とする量が単純に、たとえばユーザー数とユーザー単価に因数分解できるとしても、ではユーザー数はどう推定するか、ユーザー単価をどう推定するかが問題となる。 ユーザー数の推定は、どういう消費者セグメントを対象とするか、市場の切り分け方が必要だ。単にデモグラ(年齢、性別)とは限…

  • I AM Affirmations - transcribed

    ときどき聴いているパワーの源をご紹介します。 全文をつけました❣️ Source: www.youtube.com Transcription: I have all that I need to succeed. I am motivated. I am powerful. My behavior is aligned with my balanced state of mind. Everything that I do serves without affecting others. Each day I completely trust my intuition. I am healt…

  • 非可換類体論を学び始める

    1年ほど前に数学者の友人から勧められた加藤和也先生の本を読み直している。 平方剰余の相互法則についてはおぼろげながら解ってきたので読み進める。 一見ランダムな素数と素数の関係が平方剰余の相互法則によりある一定の規則性を見せる。 自然数の世界の素数は素数というだけあってそれ以上分解できないが、複素数の世界では分裂する。 ゼータ関数により、素数の分布のヒントが示される。 それにしても保型形式という関数は魅惑的である。 ようやく非可換類体論というものの素晴らしさの片鱗が見えてきた気がする。 少しずつでも世界観が拡がっていくのがうれしい。 まだ1巻の半分も行っていないけれど読み進めればさらに引き込まれ…

  • 悩むという贅沢

    悩むというのは贅沢である。 自分の生存を脅かされている時人は悩めない。 マズローの欲求段階説は必ずしも正しくはない。 これまでのコンサルタント人生で最も苦労したプロジェクトがほぼ終息を迎えている。 いままでに培ったスキルとネットワークを最大限に活かし、新たなアプローチを駆使してもクライアントの期待に応えることが難しいプロジェクト。 必死になってがんばった。 数ヶ月で大きく成長した。 いろいろ思い悩む暇はなかった。 そんな暇があれば行動するしかない。 やはり悩むというのは贅沢なこと。

  • 一日一定理

    情報を得ることがますます容易になっていくこの世界において、数学は「ググればわかる」ものではないものの典型である。 数学を理解するとしないでは世界観の広さが違う。 一つ一つじっくり頭を使って考えることを積み重ねていって初めて理解できる。 そこで一日一定理というのを思いついた。 ずっと前に友人の数学者に勧められた加藤和也先生の本をあらためて最初から読んでみる。 最初に出てくる重要な定理が「平方剰余の相互法則」である。 英語ではquadratic reciprocityという。 数学用語は日本語の方が難しい。 詳細は様々なサイトで紹介されているので割愛するが、オイラーが予想しガウスが証明し、ガウス自…

  • 【読書メモ】日本が犯した七つの大罪(櫻井よしこ)

    昨年秋から主宰している社外研究会の調査の一環としてこの本に目を通している。 日本が犯した七つの大罪 (新潮文庫) 作者: 櫻井よしこ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2005/03/27 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 60回 この商品を含むブログ (10件) を見る 2003年に出版されたものなので、ここ最近の情勢は勘案されていないが、「失われた30年」と日本の今後の針路を考える上では、ひとつ変わった(普段考えていない)視点も必要かと思い、あえてジャーナリストの視点がどういうものかみてみた。 櫻井さんが指摘するところの七つの大罪に、一章ずつ費やされている。順に挙げると: 日…

  • 自己啓発モノの原点/原典

    世の中特にアメリカ人が好きな自己啓発ものは、本質的に「思考は現実化する」と言っており、その時々に違う人が新しいことを言っているように見えても、基本はすべて同じで、 思考を変えれば言葉が変わる 言葉が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば性格が変わる 性格が変われば運命が変わる ということであることに気づいた。 そしてその原点は、As a man thinktheという1902年にイギリスの哲学者James Allenが著した書にあるようだ。Youtubeにaudio bookがある。 https://www.youtube.com/watch?v=sn_eg3xDp8…

  • 引っ張りだこのコンサルタントとは(1)

    ごく一部のスーパーコンサルタントを除けば、大手を含めどのコンサルティング会社もコンサルタントも最も苦労しているのは案件獲得である。 コンサルティングという事業は装置産業とは対極的に労働集約型の事業である。 知的付加価値の高さを売りにしていても、その知的付加価値を創出するのは人に他ならない。 もちろんナレッジベースや資料作成など、テクノロジー活用は進んでいるが、それは付加価値の比較的低い業務に限られる。 当然である。コンサルタントの主たる業務がデジタル化自動化できるとすればそもそもコンサルタントという人材は不要になる。 大手であるほど、ジュニアからシニアまでピラミッド型の組織構成になっている。 …

  • 使えるデータサイエンティスト

    一昨年あたりから、ビッグデータを扱いたい、AIやIoTを導入したいと企業から相談が来ます。 全ての相談がそうだという訳ではないのですが、多くの場合テクノロジーありきで考えておられる場合が多いのです。 それはそれ自体が悪いことではなく、良いきっかけだと思いますし、テクノロジーにオープンであることは良いことです。 重要なことは、テクノロジーが(今まで解決できなかった)どのような問題を、どのように解決し、それによりどのような便益が得られるのか、そしてそれが経営戦略上どのような意義をどれだけ有するのかを、熟考することです。 実際の例として、経理の業務にRPAを導入したクライアントがいます。こちらがRP…

  • エンゲージメントとは何か

    ここのところ人事関連のプロジェクトも多いので、最近の人事領域で何がホットなのか調べています。 様々な「HRテック」も花盛りだが、エンゲージメントとインクルーシブネスが考え方としては依然ホットなようです。 エンゲージメントとは、「日本の人事部」サイト(https://jinjibu.jp/keyword/detl/176/)によると: エンゲージメントとは、社員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」を表すものと解釈されますが、より踏み込んだ考え方としては、「個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係」のことをいいます。 だそうです。 あれ、この記事は2007年ですね。その当時は外資系に勤…

  • 矛盾にこそチャンスがある

    ビジネスチャンスを見つけるには矛盾に着目するとよい。 たとえば、ノンアルコールビールはアルコールは飲めない(或いは飲んではいけない)けどビールを飲みたいという(従前の)矛盾を解消することで生まれた商品。 元来の「何でも突き通す矛と何によっても突き通すことのできない盾」ほど厳密ではなくとも、一見相容れない性質を工夫や新たなテクノロジーによって解消できれば、新たな商品やサービスになる。 電話が発明される前は遠くの人と会話できなかったし、新幹線が開通するまでは東京から大阪へ日帰り出張もできなかったように。 メイクは簡単に落ちては困るが落とせなくても困る。 抗がん剤の多くは効いたとしても副作用が強い。…

  • 【読書メモ】1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法

    米系戦略コンサルティングファーム時代の聡明な先輩が良い本であると言っていたので読んでみたが実際にこれは読むべき本である。 以前にもこの本の読書メモを投稿したが、今回あらためて通読して価値を再確認した。 著者は山口揚平さん。ファイナンシャルアドバイザーのキャリアから、今は経営者以外にも投資家や劇団経営など多彩に活躍されている方である。 この本は、タイトルを誤解してはいけない。1日3時間、やおだやかに暮らす、がメインテーマではなく、思考法がメインテーマである。 彼が言う思考とは人間にとって最も重要な能力であり付加価値の源泉であって、決してAIに代替されることのないものである。常日頃自分が考え、クラ…

  • 新規事業は失敗しない

    新規事業は失敗しない、と言うと「何をバカなことを」と思われるであろう。 新規事業は難しい、と思われる方がほとんどであろう。 今までお会いした経営者の方々の中には、新規事業を諦め、既存事業の軌道修正だけで充分だとおっしゃる方もおられた。それはそれで一つのスタンスであり、あえて否定はしない。 市場を見ていればしかし、至るところに新規事業のネタはある。 今の商品・サービスに常に妥協を強いられているのが顧客というものであるという視点だ。 ニーズとかウォンツではない。 妥協である。 顧客自身も気づいていない場合が多い。 今の商品・サービスの代替案を示して初めて明らかになる、顕在化する妥協がある。 この視…

  • ビジネス・インテリジェンスとは

    いま、クライアントのBI導入のお手伝いをしているので、ビジネスインテリジェンスについて少し語ってみたいと思う。 BIという言葉が日本で人口に膾炙するようになったのは2年ぐらい前からだと思うが、実は10年ほど前から自分はコンサルとしてビジネスインテリジェンスという言葉を使っていた。 10年前、ある大手日本企業の戦略策定能力強化のプロジェクトのプロマネをしていたのだが、クライアントのカウンターパートである経営企画担当役員副社長がご賢察だったのは、世界中の異なる拠点で戦略策定・遂行能力にばらつきがあり、底上げをすると共に、経営資源配分の意思決定(経営とは経営資源配分に他ならない)を経営者として行なえ…

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