誰もが家で過ごせる福祉住環境を福祉用具メーカーの営業マンが建築・福祉の知識を織り交ぜて提案します。
レッグホームは医療、建築、福祉の専門知識を持つ3人チームです。福祉住環境をコーディネートする上で必ず役に立つ実践的な知識をブログに公開しています。
前回の記事で、「引き戸」と「開き戸」の違いについて説明しましたが、戸のバリアフリー対策として「引き戸」は非常に有効な手段です。しかし、全ての引き戸がバリアフリーに適しているのではなく、住環境の障害になる物は取り除いていかなければなりません。今回は福祉住環境に適した引き戸の選び方を3つのポイントに分けてご説明します。床にレールを設置しない吊り戸タイプにする引き戸を設置する場合は、戸が横にスライドする...
「引き戸」と「開き戸」。バリアフリーに適している方は・・・?
日本では、もともと障子やふすまなど横にスライドさせて開閉する「引く動作」のドアが一般的でしたが、西欧からドアノブを回して開ける「開く動作」のドアが入ってきて、日本もたちまち「開き戸」が一般的な住宅のドアとなりました。「開き戸」には様々な種類があり、部屋の扉として一般的な片開きタイプ、クローゼット等でよく見る両開きタイプなど、用途に合わせて選ぶ幅は十分です。ただし、この開き戸。実はバリアフリーには適...
福祉住環境コーディネーターに求められることはネットワーク:専門知識よりも名刺を集めよう
高齢者の方が快適な自宅生活を送るうえで求められる知識は大きく分けると「医療」「福祉」「建築」の3つの分野です。さらにその3つの分野についても専門家が細分化されています。例えば福祉用具相談員も、階段昇降機や介護用トイレについては専門の福祉用具メーカーでなければ説明ができないかもしれません。ベテランの工務店であっても、トイレやお風呂など水回りのことは専門の設備屋でしかわからないかもしれませんし、タイル工...
トラブルを起こさないための環境整備の提案:利用者に興味を持ってもらう
こんな物だと思わなかった…福祉用具、住宅改修の内容をカタログや図面で説明をしても高齢者の方には伝わりにくく、考えることを放棄されてしまう可能性があります。そのような高齢者は信頼できる家族やケアマネに判断を任せることが多いのですが、環境整備後に「こんな物だとは思わなかった…」「使いづらい…」などと不満の声を漏らされることもしばしば。福祉用具の場合は返品できることも可能かもしれませんが、住宅改修の場合は...
福祉住環境を整備することは通常のリフォームでは、ニーズがハッキリしているかどうかの違いがあります。例えば、リビングの床が冷たいのであれば床暖房を入れます。部屋が暗いのであれば南側に窓を作ります。キッチンを省スペースで快適に使いたいのであればシステムキッチンを入れます。このようにニーズがハッキリしているのであれば、それをメーカーや販売店に問い合わせれば良いと思います。しかし、高齢者や障害者の場合は、...
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