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Tシャツとサンダルの候 https://blog.goo.ne.jp/minou_yamatai

リタイヤ後、楽しく充実した日々を送っている。趣味は、山登り、キャンプ、車中泊旅行、歴史など。

アウトドアブログ / 自然観察

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アメタリシヒコ
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住所
久留米市
出身
久留米市
ブログ村参加

2016/07/22

  • 遅かりし雁俣山

    毎年この時期、雁俣山に登っている。無論目的は、春の妖精カタクリに会うためである。あの姫沙羅を過ぎると、そろそろ、見えてくるはずだが、あらまあ。遅かったか。去年、ほぼ同じ日付で登って、ドンピシャリのタイミングだったのだが・・・カタクリらしい反り返りを見せてくれているのは、数輪のみである。花期を過ぎてしまった事に加え、時折小雨が降る天候のせいなのか、萎んだままの個体ばかり。残念!その他も、コガネネコノメソウや、シロバナネコノメソウ、ワチガイソウも、全て終盤を過ぎていた。ここで、もう一度言う。残念!!ササユリサワハコベタニギキョウバイケイソウの大群落。カタクリ保護区域を抜けると、山頂まで急登が続く。よっこらせっと。フーッヒカゲツツジに出迎えられて、雁俣山到着である。例年だと、まだ蕾が残る山頂のヒカゲツツジ。今年...遅かりし雁俣山

  • ブルーアイロード

    私の庭とも言うべき髙良山。この日、数ある登り口から選んだのは、後谷コースである。何の変哲もない、極々ありきたりなこのルート。しかし、この時期にだけ、ある楽しみがやってくる。それは、ギンリョウソウ(銀竜草)である。銀の竜の鎌首が、あちこちの枯れ葉の間から、ニョキニョキ顔を出している。別名幽霊茸。確かに、手をだらりと下げたお化けに、見えなくもない。耳を近づければ、「ウラメシヤ~」何て聞こえてきそうだ。誰が置いたか、ギンリョウソウの群落を踏まないよう、枯れ木で囲いをしてくれている。ギンリョウソウと言えば、ブルーアイ。なるべく角度の緩い個体を選び、その青き瞳をカメラに収めたいのだが、場合によっては、腹ばいになるしかない。他人に見られたら、かなり滑稽な姿である。人が登って来ない、早い時間帯でよかったぜ。ひとつだけ、...ブルーアイロード

  • 裏山日記

    前回の投稿で、『とある場所』『あれ・これ』と曖昧な表現を一部用いたのは、悪意ある人間の検索に、引っかからないようにするためである。悪意とは盗採である。ならば、投稿しなけりゃいいって話だが・・・それはその通りだが、このブログが自分の備忘録であるからには、記録だけはしておきたい。.いつもの裏山を、下ばかり見て歩いている。こんなしょうもない山でも、この時期ならではの見所があるのだ。A地点の春蘭。草刈りでもしたのか、鋭利な刃物のようなもので、一部刈り取られていた。こりゃ、今年は無理かな。幸いなことに春蘭の側に、別種が芽吹いている。こちらを楽しみにしたい。B地点。こちらの春蘭は開花だ。別アングルで。新緑に包まれる縦走路。風が心地良い。C地点。この春蘭は、少し萎れてきている。D地点まだ開花していない。いつもなら咲いて...裏山日記

  • ミツガシワとか〇〇とか

    北山シャクナゲ・ツツジ園を後にして、とある場所にやって来た。「あ、咲いとる。」ヤツが、ここに行きたかった理由の一つは、これである。ミツガシワ氷河期からの生き残りらしい。黒々とうごめく、オタマジャクシのコロニー。湿地のあちこちで形成している。恐らく湿地全体の個体数は、数百万は下らないだろう。サワオグルマミヤマシキミハラビロトンボの未成熟の個体?春蘭は花を咲かせていたが、こちらは開花まで、もう少しかかりそうだ。「ところで、あれはどうじゃろか?」(私)「ウヒョ、咲いとるやん。」(家内)ここに来たもう一つの目的が、これの開花状況の確認である。満開まで、もう少しだ。また近いうちに来なくっちゃね。ミツガシワとか〇〇とか

  • 北山シャクナゲ・ツツジ園

    「北山シャクナゲ・ツツジ園ってあるんだって。」(家内)「ふーん。行く。」(私)全日本暇人協会久留米支部長(どんな団体だ!)を拝命している私に、断る理由などあろう筈がない。国道から林道に入り、車一台がやっとの細い道を進むと、棚田に囲まれた山間に、忽然と鮮やかな赤やピンクが見えてくる。北山シャクナゲ・ツツジ園1万5000平方メートルの斜面に植えられた、15,000株のシャクナゲやツツジ。今、見頃を迎えている。たった一人で、30数年をかけて作り上げたという。縦横に巡らされた遊歩道。様々な色のシャクナゲとツツジが、無秩序と言うべきランダムさで配されている。だが、これだけのボリュームになると、不思議と調和が取れてくるものらしい。頂上まで登って来た。展望台に立ち斜面を見下ろす。遊歩道には頂上の他、数カ所展望台が設置さ...北山シャクナゲ・ツツジ園

  • 久留米つつじマーチ 二日目

    2日目初日とは打って変わり、朝から晴れ渡る青空となった。9時半スタート。相変わらずの大渋滞である。近頃は、犬も杓子もウオーキングらしい。二匹の健闘を祈りたい。筑後川河川敷を行く。初日が髙良山を核心部とする、山と田園コースだったのに対し、二日目は、久留米城など、歴史に触れる市街コースとなっている。延々と続く人の波。久留米城址JR久留米駅駅構内を、ゼッケンをつけた団体が、駅利用客の間を続々と通り抜ける。中々大胆なコース設定である。坂本繁二郎旧居水天宮からムーンスター本社工場、青木繁旧居を経て、我々は、久留米の目抜き、明治通りまでやって来た。西鉄久留米駅を通り過ぎれば、ゴールはすぐそこだ。はい到着。ゴールゲートの前に立ち、3人で記念撮影である。これが大事な完歩証である。何たって、これを奥のテントで提示すれば、ご...久留米つつじマーチ二日目

  • 久留米つつじマーチ 初日

    「うわっちゃー、やってしもた!!」失礼冒頭から騒々しくて恐縮である。15日(土)・16日(日)の2日間にわたり開催された、久留米つつじマーチに参加した私。初日のスマホ画像を整理していて、うっかり、大半を消してしまった。冒頭は、その際の私の呻き声である。そんな訳で、初日の様子は、一緒に歩いた義兄の画像を、いくつか拝借して勧めたい。初日朝の8時15分。久留米中央公園にて出発式始まる。一緒に歩くのは、いつもの長崎の義兄と博多の義兄にそのお友達。そして大学の先輩の筈だったが、出発の順番が互いに離れ過ぎていて、挨拶だけに終わってしまった。久しぶりの通常開催。それほどの大人数に膨れ上がった、久留米つつじマーチ初日は・・・この有様である。まことにめでたい限りである。8時半、何はともあれ、そぼ降る雨の中をスタート。黄色の...久留米つつじマーチ初日

  • ベテランのチャンポン

    近所に『ほてい食堂』という、大衆食堂がある。このブログにも、既に何度か登場している。買い物の帰り道、この店の前を通る頃には、すでに昼時を過ぎていた。「久しぶりに、ここで食べるか。」「あー、そうしようか。」頼むのは、いつだってチャンポン。店の名物である。「お待たせしましたー。」奇を衒わない、王道の久留米チャンポンの姿がここにある。ではでは、ズズズーうん、この味この味。ずっと変らないこの味。さすがベテラン、抜群の安定感である。途中から、ソースをチョイ足し。邪道と言われようと、何と言われようと、これが私のルーティンである。ご馳走様でした。ベテランのチャンポン

  • 躑躅とびんずる尊者

    近頃世間を騒がせた、善光寺のびんずる尊者窃盗事件。実は、犯人の出身地熊本県にもそれがある。ただしこちらは、いかなる手段を以てしても盗めない、巨大びんずる尊者である。地元では『おびんずる様』として、親しまれている。朽網わかれの山桜を楽しんだ後は、大観望経由で山鹿へ。山鹿市街から3号線を北上すると、程なくそれは見えてくる。小山の中腹に頭をだした、おびんずる様だ。正面の山全体が、日輪寺という古刹。境内には、大石内蔵助を初めとする17名の赤穂浪士遺髪塔、西南の役薩軍戦死者の墓、豊前街道山鹿口から移設された石橋、竜王山古墳他多くの史跡がある。見ての通り現在、山を覆うツツジが見頃となっている。境内に車を止め、さっそく山の方へ行ってみた。ツツジ咲く斜面に、灰色の頭が浮かぶ。それを撮るオバサンを撮る私。遊歩道はつづらに折...躑躅とびんずる尊者

  • 朽網わかれ 4000本の山桜

    佐賀の干潟の帰り、背徳の(なんでやねん!)プリンを買った翌日は、久住である。この時期は、何かと忙しいのだ。今回もF夫妻と、くじゅう花公園で待ち合わせ。そこから向かった先は、一番水登山口である。2週間前にもここに来たばかり。ただし、今回の目的は山登りではない。お目当ては勿論、朽網わかれの山桜だ。遊歩道には、マムシグサがニョキニョキと。そろそろ桜が見える頃だが・・・「おー、咲いとる。良い感じやん!」「わー、ホントだ。」「オヤツにしようか。今回は佐賀で買ってきた・・・」前日購った人妻プリンをテーブルに並べる。爽やかな青空と桜をバックに並ぶ、背徳のプリン。「こっちも、面白いの持ってきてるよ。」(Fさん)一緒に並べられたのは、かいぞくかりんとう&ザビエルである。人妻に海賊に宣教師。テーブルは見事なカオス状態だ。プリ...朽網わかれ4000本の山桜

  • 目くるめく誘惑

    東与賀干潟で野鳥を見た帰り、一箇所、立ち寄りたい場所がある。帯隈山エヒメアヤメの自生地である。一般公開されるのは、今年はこの日が最後との事。最盛期は過ぎてしまったようだが、まだまだ沢山の株で、私達の目を楽しませてくれた。帯隈山を後にして、車を走らせていると、衝撃的な文言が目に飛び込んできた。ひ、人妻???人妻プリンですと?「は、入ってみるぞ。」目くるめく誘惑に、フラフラと駐車場に入り込む私。車を降りるとそこには、妖艶な微笑みを浮かべる人妻の写真と共に、インターホーンが。ドライブスルーのシステムのようだ。何だこの、『私を見てお話し下さい』とは。怪しすぎる。呆然と立ち尽くす私に、「お店に入ってみればいいじゃん。」(家内)「なるほど。」(私)表に回ると、どこから見ても健全なお寿司屋さんである。するってえと、、、...目くるめく誘惑

  • 東与賀干潟

    麗らかな春の日差しに誘われて、いつもの干潟にやって来た。東与賀干潟いつもに増して、バズーカ部隊も多いようだ。では私も、靴が汚れるのも厭わず、前の方へ陣取ろう。今回の目的は、クロツラヘラサギの冠羽。さて、どうだろう。お、いい感じやん。冠羽と胸元が黄色く変色してきている。右端と真ん中の2羽の間で、何だか揉め事が起ったらしい。互いに、相手を威嚇している。カメラを構えながら、私の妄想癖が始まった。『くらあ、てめえ。俺の女にちょっかい出したじゃろが!』『知るか、ボケ―!』『なんじゃ、ごらあああ!』『・・・アホくさ、相手にせんどこ。』『ガルルル』何てね。こちらはヘラサギ。クロツラ軍団の端っこを歩いていた。ツクシガモやシギ、チドリ類も相変わらずである。おっと、超大型の鳥・・・ゴホン、失礼今回、潮位の加減が丁度良かったの...東与賀干潟

  • 久留米つつじマーチがやって来た

    こんな物が、届いている。【地球を歩こう!久留米つつじマーチ】今年は例年通り、4月開催となり40kmコースも復活した。もっとも、しがない股関節痛持ちの私は、40kmなど歩こうものなら、間違いなく1週間は悶絶することになる。無難に、初日は20km、二日目10kmのエントリーにした。同封されているのは、コースマップ兼スタンプシート、それにゼッケンだ。義兄達やU先輩夫婦も一緒に歩くことになった。4月の15日(土)・16日(日)、躑躅の町久留米を、楽しく賑やかに歩こうと思う。・・・・良い天気でありますように。久留米つつじマーチがやって来た

  • 異世界へ続くトンネル

    アケボノツツジ咲く二上山から、少し時間を遡る。五ヶ瀬方向へ向かう途中、【天然記念物池尻の唐傘松】そんな文字が目に飛び込んできた。「ふーん、唐傘か。どんな松じゃろか。」「行ってみようよ。」看板に導かれ、チョイと道草である。しばらく細い道を進んでいくと、小高い丘にそれらしき姿が。ははーん、なるほどね。丘に登ると、短く刈り込まれた芝地に、まさしく一本の唐傘が立っていた。樹齢350年の赤松と書いてある。盆栽の銘品を思わせる枝振り。勿論、人の手は一切入っていない。この後、前稿で書いた二上山となる。アケボノツツジとミツバツツジを楽しんで、次に向かった先は、祇園の大ヒノキである。最近、あるブログで知った巨木だ。正しく『神の手』である。バンザイするオバサンと、大きさを比較して欲しい。反対側から。それにしても、どうしてこん...異世界へ続くトンネル

  • 春はアケボノ 2023

    キャンプから帰ったその日(4月3日)、五ヶ瀬町のホームページを確認。《・・・アケボノツツジは見頃に近づいています》そんな微妙な表現である。うーん、どうすんべ。腕を組んで考えるも、5日以降の空模様を考えると、答えは一つである。「明日やな。」(私)「ほへ?」(家内)まことに忙しい。そんなこんなで、4月4日の午前中。こんな山道を登っている。二上山である。擬木の階段が終わると尾根筋に出る。すると・・・早速、アケボノツツジのお出迎えだ。ホームページで告知していたように、今現在は6分咲きと言ったところか。その代わりに、アケボノツツジの見頃には、殆どが散ってしまっているミツバツツジが良い。少し青みを帯びたミツバツツジのピンクと、薄桃色のアケボノツツジ。贅沢なグラデーションが、そこかしこで楽しめた。「むしろ、このくらいが...春はアケボノ2023

  • 糸ヶ浜海浜公園オートキャンプ場

    糸ヶ浜海浜公園オートキャンプ場にやって来た。先般、新たに大分人となったF家と、生粋の大分人K家とのキャンプ。着いたと同時に、焚き火の準備だ。これをしたいが為に、キャンプしているようなものなのだ。「薪ならタップリあるよ。」(Kさん)「うほ、すげえ!」(私)こうなったら、ケチケチするのは止めよう。それぞれ用途が違う焚き火台と、七輪が並ぶ。手前は純然たる焚き火台。これは焼き芋用(後で焼き肉用に)で、一番奥はダッジオーブン専用である。ぬ、サイトに、ビールが生えている。危うく、躓くとこだったぜ。仕方ない。引っこ抜くとするか。・・・なんつって。では、カンパーイだ。いつものように、それぞれの酒を持ち寄る。恒例のカウンターバーの出来上がりである。チビチビやっているうち、日も暮れてきた。日暮れと共に、日本酒にチェンジ。昔の...糸ヶ浜海浜公園オートキャンプ場

  • 翁草爛漫

    桜満開の季節になれば、気になるのはあの花。毎年飽きもせずに、訪れているのは基山である。無論、目的は翁草だ。草スキー場を登って行く。斜面には蕨がニョキニョキ。斜面途中から基山古道へ。古道では、オドリコソウとスミレが目立つ。やがて古道が尽きると、頂上台地到着だ。ショウジョウバカマフデリンドウそしてそして、翁草である。翁草が風にそよぐ様を見ると、いつも心が晴れやかになる。それは、絶滅危惧種である翁草が、ここでは年を重ねる毎に、その数を増やし続けているからだ。保護活動に携わる方々へ、最大級の謝意を表したい。正に翁草爛漫である。汗ばむ陽気の基山山頂で、今年も翁草を楽しんだ。翁草爛漫

  • 草場川の桜並木

    草場川の桜並木が良いらしい。麗らかな春の昼下がり、筑前町まで行ってみた。臨時駐車場の町民ホールに車を停め、桜並木へと向かうとすぐに、麦の穂が揺れる風景の中、ピンクの連なりが見えてくる。全長1.5kmにわたり、川の両岸を飾るソメイヨシノ。今がドンピシャリ。満開である。川面に映る逆さ桜。新一年生だろう。真新しいランドセルを背負って、記念撮影の様子。河津桜や陽光桜の鮮やかなピンクもいいけれど、やっぱり、淡く儚なげなこの薄桃色がいい。草場川の桜並木

  • 温泉の後はパワースポットへ

    温泉の後はパワースポットへ。入る前に、とかくお風呂が長くなりがちな女性陣に釘を刺す。「えー、3時前には到着したいから、温泉は2時20分までにあがろうか。」なのに、10数年の来し方を露天風呂で話し込むうちに、私ら男どもの方が遅刻する始末。「もう、なんしよっと!」「め、面目ない。」さて、3時までに行きたいパワースポットとは、直入籾山八幡社である。苔むす参道を行く。県指定天然記念物の大欅。縦横ともレンズに収まりきれない巨大さだ。丁度2週間前にもここへは訪れているが、きっと花の顔ぶれも変わっているだろう。エイザンスミレ前回、見る事が出来なかった花である。ユキワリイチゲは、そろそろ終わり。ニリンソウジロウボウエンゴサクイチリンソウヤマルリソウに止まるシジミチョウ。色がほぼ一緒である。前回は影も形もなかった桜の花。今...温泉の後はパワースポットへ

  • くじゅうにまんず咲く

    F夫妻とは、20年以上前、二人が福岡在住の折に、キャンプを通して知り合った。その後夫妻は名古屋転勤となり、そこで定年を迎え、先だって「九州に帰ってくる」との連絡を受けた。二人とも九州が故郷ではない。なのに、何故か大分に住む事となった。要するに、移住である。夫妻はキャンプの他に、山登りも趣味のひとつ。「取り敢えず、くじゅうに登ろうよ。」「いいね。」「そんじゃ、マンサク見に行こうか。」てな訳で、ここである。一番水登山口祖母山系を背景に出発だ。ルートはいつものように、一番水~朽網わかれ~佐渡窪~鉾立峠~立中山。帰りは同じ道を引き返す予定である。「ところで、何でまた大分に?」「ハハ、それはね。」移住の顛末、家族の現在、旅行のこと、山のこと、そしてこれからのこと。積もる話が多すぎる。朽網わかれ(山桜はまだまだである...くじゅうにまんず咲く

  • 駐屯地の桜

    3月26日日曜。年に一度だけ、陸上自衛隊久留米駐屯地の桜が、一般に開放される日である。この観桜会。長らく久留米に住んでいて、実は初めてである。自衛隊車両の背後を飾る満開の桜。駐屯地らしい風景である。ただし、私の関心事は、実は桜ではない。軍都と呼ばれた久留米には、国軍最強を謳われた旧陸軍第18師団を始め、何個もの師団が編成されている。その痕跡がどこかに・・・ほらあった。菊龍館《菊》は第18師団、《龍》は第56師団の称号だ。これを見ただけで、もう胸が一杯である。なんなら、これで帰ってもいいくらいだ。「何でみんな、この前で記念撮影せんのやろ?」「そんなんで感動しとるのは、オッチャンだけたい。」売店棟中に入ると、普通にコンビニである。酒類なども売られていて、少々びっくりする。こちらも売店で、その名も『ボエコス』。...駐屯地の桜

  • 神崎界隈ブラブラと

    桜の便りが聞こえてきた。とは言え、暫くは天気が安定しないようだ。雨の合間を縫って、出かけるしかない。「今から行くぞ。」やって来たのは、神崎の山の麓。田圃に囲まれた小さな寺である。宝寿寺しだれ桜が満開を迎えている。樹齢約100年だそう。宝寿寺を後にして、山側に行くと、仁比山神社がある。樹齢800年の楠木を右手に見ながら石段を登る。祭神は大山咋命。 猿が作った酒をかっぱらって飲んでみたところ、これが実に美味しく、自ら猿を真似て、作るようになったと言う。ハッキリ言ってしまえば、呑兵衛の神様である。いつもより念入りに拝んだのは、言うまでも無い。社殿の裏手には、猿の石像が並ぶ。昔々、大山咋命に、折角作った酒を盗まれた、気の毒な猿に違いない。水鏡《自分の影が綺麗に写れば壮健。そうでなければ健康注意》そんな旨が書かれて...神崎界隈ブラブラと

  • 侍ジャパン世界一!

    日本中が、侍ジャパンの快挙に沸き立っている。我が家とて、無論例外ではない。朝一番から、テレビに釘付けである。昨日の準決勝、吉田の放つ弾道がライトスタンドへ。ワワワ、入った?入ったー!!どうてーーーーん!!声が枯れるほど叫ぶ私。こんな時、我が家には必ず邪魔しに来るヤツがいる。『フニャー』こ、こらウメ。そこから直ちにどきなさい。『フニャ?』フニャじゃない。どけっちゅうに!今後のこともある。ウメを座らせ、コンコンと説教をする私である。その甲斐あってか決勝の今日、ウメに邪魔される事もなく、どんな脚本家でも書けないような、ミラクルな試合展開を、ゆっくりと観戦できた事は、まことに僥倖と言わねばならぬ。何はともあれ、侍達よ。感動をありがとう。世界一、バンザーーイ!!侍ジャパン世界一!

  • 世界遺産を行く 三池港界隈

    万田坑を後にして向かった先は、同じく世界遺産の三池港。先ず最初は、三池港閘門である。干満の差が大きい有明海に面する三池港。大型船を引き入れるためには、閘門は必須だった。その閘門から、今、2艘のタグボートが出て行った。貨物船をロープで結び、外港へと曳いていくタグボート。その様子はこちら(1分34秒)↓移動旧長崎税関三池支署。ここにもボランティアガイドがいた。「あれが第1岸壁です。明治41年に作られました。」「あれがですか。立派なもんですね。」「そうでしょ。この前の地震でちゃ、ビクともせんやったとですよ。」我が事のように胸を張るガイド。その口からは、三池港愛がほとばしる。三池港の歴史、付近に多い発電所にまつわる話、炭鉱専用軌道敷の事、微塵もよどみがない。「この軌道敷は、万田坑や宮原抗にも繋がってます。ほら、こ...世界遺産を行く三池港界隈

  • 世界遺産を行く 万田抗

    私の母親が入所している施設は、新型コロナの影響で、長らく『面会は玄関のガラス越し、尚且つ短時間で』という制限付きだった。この度、この制限が撤廃され、対面での面会が可能になった。その件をLINEで娘達に知らせると、「そんなら有給利用して帰ってくる。」東京に住むこの長女の行動力たるや、即決即断である。てな訳で現在、長女が帰省中である。とは言え、連日面会する訳でもなし、「今日、どっか行くか?」「そんなら・・・」先ずは、荒尾市にある万田抗である。2015年、世界文化遺産に登録された、明治日本の産業革命遺産群のひとつである。無料のガイドが利用出来る。万田抗へ行く前に、当時を再現したジオラマで、事前レクチャーである。「と、こうなっとりました。では、出発しましょうか。」(ガイド)今も残る正門門柱。抗夫達が打つ柏手の音が...世界遺産を行く万田抗

  • 時限スイッチが入った日

    久住からの帰路、ハンドルを握る私の目の前で、「あら?チェックランプが点いた。」(私)「チェックランプ?」(家内)エンジンチェックランプ点灯である。エンジンのどこかに不具合が発生したようだ。リタイヤと同時に買ったこの車、それなりに愛着はある。何しろ自分の財布で買った車としては、40年ぶりだったからである。会社を経営していた際は、社長特権というズルを使い・・・いやズルじゃないな。えーっと、自分が乗る車は、会社の社用車として、償却資産に計上し、いや、そんな事はどうだっていいじゃないか。とにかく、一大事である。早速ディーラーに持ち込んだ。「コンピューター診断してくれんね。」「おっとガッテン。チョチョイのチョイ。」「ははーん。分りやした。こりゃEGRバルブがこっぱげとりますな(壊れているの意)」「EGRバルブか。参...時限スイッチが入った日

  • 久住界隈散歩2023 その2

    花咲く娘たちは〜♪花咲く野辺で〜♫ アズマイチゲ観察を終え、古い歌を口ずさみながら、訪れたのは、豆腐屋さんである。郷豆腐店直入に来たなら、立ち寄らずにはいられない店だ。「えーっと、これとこれとこれと、そんでもって、これとこれと・・・」カチンコ豆腐に生揚げ、蒟蒻に原木椎茸、干し椎茸等々、大量に買い込む。ルーティンだから仕方ない。そして、籾山八幡社である。お目当ては、勿論、ユキワリイチゲである。籾山八幡は物部氏の由緒正しき神社。参拝はちゃんとしよう。頭を垂れ、二礼二拍手一礼。参拝が済んだら、社殿下の空き地へ。まず目を引くのは、福寿草の群生だ。空き地の斜面では、ヤマルリソウや、アマナなどが咲いていた。帰路久住ワイナリーに立ち寄る。くじゅうの名峰達が一望である。なんとまあ、贅沢なワイナリーな事か。ずらりと並んだ、...久住界隈散歩2023その2

  • 久住界隈散歩2023 その1

    私達暇人夫婦は、男池園地までやって来た。園地入口手前で、バードウオッチャーらしき男性とすれ違う。「何かいましたか?」「オオアカゲラがおったですね。コンコンち音がする筈です。」教えられた場所に行き、二人してアホ面をしながら、梢を見上げていると、「あ、ほら。木ばつつく音。」「ほんなごと。」「あ、あそこにいるよ。」「どこどこ?」「あー、飛んでったー!」探鳥の道は遠い。場所を変えて、探してみることにした。巨岩を抱く根っ子。鹿にやられたのか、皮が綺麗に剥がされていて、まことに寒々しい。男池湧水その時、またしても「コココン」と、木をつつく音。「ほら、あそこ!」「どこ?」「あ、あれか。よっしゃ!」パシャパシャパシャ我々など完全無視。木の皮を剥ぐのに余念がない。少々近寄っても、気にするそぶりもない。ワーイ\(^O^)/初...久住界隈散歩2023その1

  • 白金山は花盛り

    去年の秋ぐらいから、股関節痛に悩まされている。お陰で、山登りの頻度は激減だ。最近になり、すこーーし落ち着いてきた、気がする。「久しぶりに登ってみようかな。」(私)「あ、じゃあ、私も行く。」(家内)とは言え、無理は禁物である。先ずは、低山からだ。一ノ瀬親水公園から、白金山を目指す。暫くは傾斜がきつい登りが続く。分岐手前にある展望台。右の山塊は髙良山、左は明星山の山裾、正面が久留米の街並みである。この分岐を超えると尾根筋に出る。尾根筋を超えれば、一転、沢まで激坂下りとなる。「ひえ~、怖いよ~。あ、何ば撮っとるとね。止めてよ!」「心配するな。足しか写っとらん。」アップダウンを繰り返しながら、次第に標高を上げていく。向耳納標高361mこのルートの最高点は、地味にやって来た。下って登ってまた進む。標高353mの名も...白金山は花盛り

  • 老舗洋食屋

    国道3号を、八女から久留米へと向かっている。「腹減った。八女か。洋食食うぞ。」(私)「あー、あそこね。」(家内)『びーふ亭』何時の頃から、ここにあっただろう。古い洋食屋である。緑の扉を開け、階段を上って行く。店内は、丁度私らで満席のようだ。「ラッキー♡」と、ピースサインの一つもせねばならぬ。店内は、私らと同年配か、若しくは、もっと上の世代ばかり。この洋食屋の歴史の長さと、ずっと永く愛されてきた事を物語っている。「スープでございます。」私達がスープを飲み終わるのを見計らい、「Cランチです。」サイコロステーキ、ハンバーグ、ビーフシチュー、海老グラタン、マカロニサラダ&野菜サラダ。6種が詰まった、夢のワンプレート。私はこれを、大人のお子様ランチと呼びたい。真ん中に旗を刺したいくらいだ。真横から。何とも食欲がそそ...老舗洋食屋

  • 宮の陣神社将軍梅

    いつものように、高良川の河川敷をブラブラ散歩。百年公園へと続くこの道は、車両は進入禁止。ジョギングする人も多い。百年公園到着。公園の桜には、小さな蕾が膨らみ出している。開花はもうすぐそこに来ている。カササギ、この辺りで言うカチガラスの巣を発見。ペアで子育て中である。一方こちらは、別のカチガラス。前を行くキジバトに、その名の由来通り、カチカチカチと頻りに文句を言っている。公園中に聞こえてるぜ。少し静かにしなさい!公園から一旦、筑後川河川敷に降りて、再度土手を登ると、宮の陣橋に至る。橋を渡ると、宮の陣神社である。この時期、私が必ず訪れる場所だ。目当ては将軍梅。大保原合戦の折、この地に陣した征西将軍懐良親王が、自ら手植えした梅である。樹齢約700年の老木。さすがに樹勢の衰えは隠せないが、それでも健気に、毎年花を...宮の陣神社将軍梅

  • 業務連絡 未来の自分へ

    今回の投稿の内容は、我が家のwifiルーター交換の話である。他人の家の器具交換の話など、1mmも面白くないのは重々承知している。とは言え、このブログが自分の備忘録である以上、私には書いておく必要がある。皆様は、とっとと、このページを閉じられる事をお勧めする。wifiが不安定だ。娘の帰省時も、「私の部屋までwifiが届かん!」とクレームがあった。他にも、タブレットやアマゾンスティックがwifiを拾えない事も多い。考えてみれば、このマンションに越してきた際に設置したルータである。少なくとも、15年は経過している。セキュリティの面からしても、かなり脆弱な筈だ。ピンポーン来た来た。古いルーターからケーブルを繋ぎ治し、電源ON。数分で、ルーターは起動した。後は設定である。えーっと、IDとパスワードは・・・ID?パス...業務連絡未来の自分へ

  • 草野散歩

    草野町の河津桜が見頃である。と言っても、公園や河川敷などの大規模な所ではない。個人所有の植木畑で、極々小さな桜の森である。近くの公園に車を停め、500mほどを歩いていくと、【河津桜】と書かれた小さな看板が見えてくる。所有者の植木屋さんのご好意で、この時期だけ一般に開放されている。青空の生えるピンクの花。この日は汗ばむほどの陽気。パーカーを脱ぎ捨て、Tシャツ一枚で丁度いいくらい。無数のミツバチの羽音が、ピンクの森を包み込む。花から花へ飛び回るメジロ達。ヒヨドリはヒヨドリで、あの大音量で囀り、このささやかな森は、まことに賑やかである。草野と言えば椿。椿と言えば草野だ。「すぐ近くやけん、つばき園にも行くぞ。」「おう。」つばき園のすぐ近く、以前から気になっていた看板がある。【薬師堂の大椿】良い機会だ。その大椿とや...草野散歩

  • アナグマは不意にやって来る

    昼食を食べ終え、隣の休暇村&キャンプ場と広がる森へ。左は阿蘇中岳の噴煙。高岳東峰斜面が霞んでいるのは、たなびく噴煙?それとも、この時期ありがちな、どこかの野焼きの煙?休暇村裏の森。「昨日はこの先で、オオアカゲラが3羽いましたよ。」バズーカを抱えた、常連さんが言う。「えー!見たかですね。」「頑張って探して下さい。」オオアカゲラは見つけられないが、エナガは見つけた。お前はちょこまかとせわしないね。「オオアカゲラおらんなあ。」(私)「それらしき声は、遠くでするけどね。」(家内)何かいる!と思ったら・・・ヒヨドリか。よし、こうしよう。お前は今日からオオアカゲラだ。パシャキャンプ場では、さっきのヒレンジャクの御一行様に再会。しばらく眺めていたら、またしてもどこかへ飛んで行ってしまった。野草園へ戻ろう。何々、テンの小...アナグマは不意にやって来る

  • 緋連雀日和

    野鳥観察の記事ばかり続く。まことに恐縮である。3月3日のひな祭りの節句。私達は阿蘇根子岳の山懐にいる。南阿蘇ビジターセンターのSNSに、ヒレンジャク飛来のニュースがあったからだ。梢を見上げて歩いていると、ビジターセンターの女性職員がやって来た。「ヒレンジャクいませんかねえ・・・あ、いました!ほら、あそこ。」「え、どこどこ?」あ、ほんとだ!「ヒレンジャクを見たの、初めて!」(私)「ほんとですか。良かった。」(職員)群れはどんどん増えてきて、30羽近くになった。ワーイ(ノ^^)ノ幹や枝に隠れることもなく、実に堂々としたものである。お陰で、撮りやすいのなんの。たまたま、このヒレンジャクを連写で撮っていたら、あ、やりやがった!図らずも、違う図柄の連写になってしまった。主食であるヤドリギの未消化の実まで見えるぜ。ヤ...緋連雀日和

  • 梅林寺外苑

    久留米藩主歴代の菩提寺である梅林寺。その外苑では、約30品種500本の梅が見頃を迎えている。苑内には甘い香りが漂う。その匂いにつられ・・・沢山のメジロが枝から枝へ、ちょこまかと飛び交っている。蜜を吸うのに余念がない、ウメジロー。メジロをパシャパシャしていると、いつの間にか、家内がいなくなっている。「あれ、どこ行った?」その時スマホが、プルルルー。「おっちゃん、エナガおるよ。早くこっち来てんね。」「こっちって・・・お前、どこに行ったとか!」ヤツがいると言う場所に行ってみると、高い梢の上で、数羽のエナガが、せわしなく動いていた。「高っかなあ。アングル的にお腹しか撮れんな。」「さっきまで、すぐ近くにいたとよ。」仕方なく、ファインダーを覗き込み、フォーカスを合わせていると、何と、すぐ目の前の幹に、降りてきてくれた...梅林寺外苑

  • 毎度の事ながら・・・遠い汀

    東与賀干潟にやって来た。満潮時刻の一時間前に到着。ただし大潮ではない。はたして、私のヘッポコレンズで届くだろうか。ズグロカモメの換羽が始まっている。こちらは、『ズグロ』の名の通り、頭部が真っ黒けに換わっている。こちらはマダラ。生え替わり途中で、これは、まだ全然だ。個体によって、まちまちである。流木に何かいるようだ。ズームダイシャクシギ?こっちにお尻しか向けてくれないまま、飛んで行ってしまった。シロチドリ?がちょこまかと走り回っている。ヘラシギ?例によって、ここでの鳥の種類は、全く当てにならない。図鑑を見て一番近いものを、適当に当てはめている。小さくしか写せてないし、当てずっぽうと言っていい。間違いがあれば、指摘して欲しい。トウネン満潮時刻になったが、思った通り汀は遠い。「ずっと先に、クロサギっぽいのが見え...毎度の事ながら・・・遠い汀

  • 夢たちばな観梅会

    新型コロナで中止となっていた、夢たちばな観梅会。三年ぶりの開催である。但し、限定5日間だけの開放となっている。指定の駐車場に車を停め、梅園までは歩いて行く。梅園が近くなると、庭先や路上で特産品が並べられる。「蒟蒻要らんね。美味しかよ。」「ごめん。蒟蒻は大好きばってん、さっきそこで、買ったばかりで。」「日持ちするけん、多めに買ってもよかとよ。」「そうかい。そんなら・・・」観梅会に来て、大量の蒟蒻を買う始末。谷川梅園。梅の生産農家であり、当然の事ながら私有地である。遊歩道以外への立ち入りや、ゴミのポイ捨ては厳に慎みたい。飲食ブースや、アトラクションのステージも設けられている。そしてこの期間だけ、立花ワイナリーのワインセラーが開放される。旧陸軍の武器格納庫。奥に進むと,竹灯りが作り出す、幻想的な空間が広がる。そ...夢たちばな観梅会

  • 娘からの贈り物

    家内宛に送られてきた荷物。依頼主の欄には、品物を発送した企業名があるだけ。「おっちゃん、何か買った?」「知らん。断じて知らんぞ!」となれば、娘達のどちらかだろう。LINEで問い合わせをする家内。受取り拒否を仄めかす家内。程なく、長女から返信が来た。寝てたと言い訳をする長女。"休日とは言え、10時まで寝ているとは何たるヤツだ!"と、親なら叱るべきだが、そんなことしたら、10倍になって返ってくるのは目に見えている。沈黙こそが最善の策である。更に言うなら、家内宛に私への品物を送るとは、"一体全体、この父の立場はどうなるのだ(泣)"と言う悲しすぎる主張も、この際、何の意味もなさない。ともかくも、段ボール箱を開けてみた。こ、これは・・・あの、往年の野武士軍団、西鉄ライオンズの野球帽じゃあーりませんか!ナイスプレー、...娘からの贈り物

  • 串木野だ!マグロだ!

    キャンプ3日目。朝飯を食ったら、バタバタと道具を片付け、バタバタとキャンプ場を後に。バタバタとキャンプ場を出た割には、高速にも乗らず、一般道をのんびり。私にはある狙いがある。スワロー号は、薩摩半島を北上し、混雑する鹿児島市内を抜け、国道3号に出る。国道に出たら、あとは、鼻歌でも歌ってハンドルを握る私である。そのうち、串木野と書かれた道路標識が見えてきた。そう。串木野と言えばマグロの街だ。ピッタリ正午、マグロ料理専門店到着。何たる時間調整の巧さだ。神業である。えーっと、何にしようかな。おや?名物ですと?よし、これにしよっと。「お待たせしました。紅白丼でーす。」注文したのはこの店名物の、赤身とビントロの紅白マグロ丼である。因みに味噌汁は、マグロの切り身入りである。ニターリと、薄気味悪い笑みを浮かべる私。フフフ...串木野だ!マグロだ!

  • 知林ヶ島慕情

    20年以上も前、下の娘と甥っ子を連れて、このキャンプ場に来た事がある。その頃は、良き父、良き伯父さんとして、キャンプ場から鹿児島水族館に遊びに行ったりした。キャンプと言えば、いつもいつも飲んだくれてると思ったら、大間違いなのだ。そんな訳で、水族館と引き換えに、知林ケ島に渡る機会を失った。『慕情』とは大袈裟だが、今回は知林ケ島へ渡りたい。潮汐表はちゃんと調べている。14時14分が干潮である。頃合いの13時半、キャンプ場を出発する。と言ってもすぐ裏だが。ほらね。狙い通りだ。うっすらとした稜線と噴煙が見える。昨日は見えなかった桜島だ。振り返ると、私の足跡。結構、沈みこんでいる。歩きづらい訳だ。砂州の中程まで来た。30分弱で知林ケ島到着。地元の方だろう。3人ほどが島の案内と、帰る時刻(潮の満ちる時間)の警告のため...知林ヶ島慕情

  • ひとりぼっちで焚き火キャンプ

    どうにも、焚き火がしたくなった。炎の揺らぎを見ながら、ボーッとしていたい。いや、普段でもボーッとはしてはいるのだが、それとこれとは別である。「2~3日出てくる。」(私)「どうぞ、ご勝手に。」(家内)てな訳で、こんな所にいる。指宿エコキャンプ場。おそらく九州本土では、一番暖かいキャンプ場だろう。休暇村指宿で受け付けを済ませ、早速サイト準備である。諸々準備を終え、とっとと火起こしが出来たら、まあ、こうなるわな。グビグビこのキャンプ場のすぐ近くに、知林ヶ島という無人島がある。干潮時には砂州が現われ、キャンプ場から島まで歩いて渡れる。酒ばかりかっくらっていても何だし、取り敢えず、様子だけでも見てくるか。ありゃ、砂州出来てるじゃん。島の方へ歩を進めていくと、観光協会?の方から、「時間切れです。今から島に行ったら戻れ...ひとりぼっちで焚き火キャンプ

  • 妖怪の手

    石垣山観音寺は、天武天皇の発願により、673年に創建された古刹である。2月の第3日曜日は、春山茶花祭りが開催されるという。特筆すべきは、この寺に伝わる『牛鬼の手』の御開陳があると言う事。「どうする。行く?」(家内)「行く。」(私)とは言え生憎の雨。境内での催しは中止。参拝者は本堂に案内された。定刻になると、住職と副住職により、祈祷(家内安全、身体健全、学業成就等々)が、参拝者一人一人になされた。勿論、無料の大サービスだ。「見て見ぬふりします。カメラはどうぞご自由に。」(住職)え、マジすか。そんじゃ遠慮なく。パシャパシャ不動明王像平安後期の作この像の下に安置されているのが、今回の投稿の主題、牛鬼(うしおに)の手である。むかーし、昔。裏山に妖怪がおっての。(突然、市原悦子調になるが、気にしないで貰いたい)たい...妖怪の手

  • 内田三連橋梁&第二石坂隧道

    前回の続き福智山ろく花公園から、赤村方向へ30分程走ると、次の目的地に着く。内田三連橋梁。県道脇のスペースに車を停め、橋梁まで歩いて行く。平成筑豊鉄道軌道下に細い小道が延びている。小道は数十メートル先で突き当たり、右に折れた先が三連橋梁のようだ。近代化産業遺産と書かれた石碑。これか。明治28年竣工。面白いのは、こちら側の面は、切り石積みで、反対側に回れば煉瓦積と言う点である。いわば、裏表の顔がある。向かって左が車道、真ん中は小川、向かって右が農道用。それぞれのアーチに、違う用途があるのも面白い。移動。三連橋梁から程近い所に、もう一つの目的地、石坂トンネルがある筈だが、どうにも場所が良く分らない。地図アプリで検索すると、石坂峠という場所にナビゲート。確かに真下はトンネルのようだが・・・下りる道が見当たらない...内田三連橋梁&第二石坂隧道

  • 福智山ろく花公園

    新聞を見ていた家内。記事を指さし、「ここに行ってみたい。福智山ろく花公園ってとこ。」「福智山ろく・・・どこ?え、直方か。」久留米人にとって、山一つ隔てた筑豊は、何となく縁遠い場所だ。考えてみれば、リタイヤしてからこっち、一度も行った記憶がない。「ふーん、近いうちに行くか。」そんなこんなで、福智山ろく花公園である。花公園とは言うものの、季節柄、咲く花は極端に少ない。そんな中、クロッカスが目立っていた。梅は咲き始めといったところ。マンサクは満開かな。ミツマタも綻び始め。そんな季節外れの花公園だが、お目当てはちゃんとあるのだ。園内の一角にある野草園である。春を告げる妖精達が、見頃を迎えている。先ず目立つのが福寿草だ。こちらはミスミソウ白の他にもピンクや、青のミスミソウも。そして、セリバオウレンである。ユキワリイ...福智山ろく花公園

  • ベトナム料理 Pho Tho

    いつの頃からか、近所にベトナム料理店が出来た。「へー、知らんやった。」(家内)「今日の昼はそこにするか。」(私)ふぉーとー?先ずもって、店の名が解りにくい。看板にフリガナを打ってはいかがだろうか。店名を広く知らしむるのが、商売の基本と思うが。「イラッシャイマセ。」テーブルにつき、メニューをパラパラとめくる。大半の日本人には、馴染みが薄いベトナム料理。なのにメニューには、料理名の羅列があるだけで、肝心の説明がない。チンプンカンプンとはこの事である。仕方がないので、メニューの説明を求めた。「アー、ソレワフツウノギュウニクノフォーデッス。コッチワギュウノシャブシャブミタイナカンジ。ソンデコッチガ・・・」「ははあ。」「ソレゾレ、ランチセットガオトクデッス。」「あ、なるほど。じゃあ、俺は牛のフォーのランチセットで。...ベトナム料理PhoTho

  • 福岡散歩

    家内と2人、西鉄大牟田線と地下鉄を乗り継いでやって来たのは、大濠公園に隣接する福岡市美術館である。その心は、高校時代の部活の先輩が、アマチュア写真家仲間と、美術館の一室を借りて開いている写真展にお邪魔する為である。「先輩、来たばい。」「お、よー来てくくれたね。エッシャン(私の事)が一番乗りばい。」展示されているのは、10人の写真家による38作品。本当は、会場風景を撮影したいところだが、当然の事ながらNG。なので画像はないが、どれもこれも溜息がでるような写真ばかりである。そんな作品の中でも、「先輩の写真は異彩ば放っとるね。これ、どうやって撮ったと?」「えーっとそれは、絞りはこうで、ISO感度はこう。シャッタースピードが・・・、そんでもって・・・」次元が違いすぎる。その時私の頭の上には、"?"マークが5~6個...福岡散歩

  • 豚にすべきか鶏にすべきか、それが問題だ。

    前回の投稿から、時間の針を、火野葦平旧居を辞する場面まで巻き戻す。 丁度昼時。玄関で靴を履きながら、ふと、ご主人に聞いてみた。「これから昼飯食べたかバッテン、近くに大衆食堂系の店ってありますか?」「ラーメンはどげんですか?」「あ、よかですね。お勧めはどこですか?」「そりゃあなた、馬賊ですよ。豚骨ラーメンが美味かです。」「バゾク?」すると、横で聞いていた奥様も参戦。「豚骨もよかけど、鶏そばもありますよ。これがあーた、美味しかです。」「えーー!」それ言うたら駄目ですって。悩むじゃないすか。うーむ。二つとも食べられる胃袋は持ち合わせていないし。二者択一か。「とにかく、その馬賊に行ってきます。有り難うございました。」いかん。店選びの経緯だけで、グダグダと行を重ねてしまった。とっとと先へ進もう。ラーメン専門店馬賊。...豚にすべきか鶏にすべきか、それが問題だ。

  • 若松界隈散歩

    土曜日は久しぶりの晴天。さて、何しよう。朝食を食べながら考えた。モグモグモグ近場の山にでも登るか。それとも・・・そうだ。前から行きたかったあそこがいい。「ちょいと、出かけてくる。昼飯はいらん。」(私)「ほえ?」(家内)やって来たのは、北九州市若松区。全国屈指の石炭積出港だった、洞海湾南海岸通りである。画像右端の木造の建屋は『ごんぞう部屋』を再現したもの。『ごんぞう』とは、いわゆる沖仲仕である。弁財天上陸場ごんぞう達が乗降した石段が今も残る。石炭会館若松区に現存する洋風建築としては、一番古いもののようだ。現在も現役で、幾つかの事務所やパン屋さんが入居している。立入はここまでだ。通りに出た。若戸大橋に抱かれるように建つのは、旧古河鉱業若松ビルだ。大正8年に建てられたレンガ造り2階建て。受付表を書いていると、係...若松界隈散歩

  • だるま食堂、みーつけた

    今日は胃カメラの日。逆流性食道炎という厄介な持病を持つ私。定期的な内視鏡検査が必須である。当然、昨晩の9時過ぎから何も食ってない。検査を終えてクリニックを出た頃は、胃袋大激怒である。すぐに店探しせねば。近くのテナントビル1階奥に、見覚えのある名前を発見した。だるま食堂。どこかで聞いたような・・・ガラガラガラ「らっしゃーい!」「あのー。ここって、以前櫛原にあったとこ?」「そうそう。狭かったけんね。ここに越してきたとよ。」やっぱりね。あの時の店だ。張り紙とは裏腹に←お暇な方はクリック店内を見渡すと、相変わらず注意書きが多い。カウンター上には、『店主耳が悪いです。注文の際メニュー表の品を指さして下さい。』なるほど、合理的ちゃ、合理的だ。そう言えば、以前の店では、『店主高齢の為、体力、脳が低下しております』と先ず...だるま食堂、みーつけた

  • 古城に咲く花

    今年もこの山にやって来た。四王寺山。山の名称は、幾つか連なる山の総称である。特筆すべきは、山全体が古代の山城と言う事。全周を土塁と石垣が取り囲む。土塁の傍らにこんもりとした盛り上がりがある。四王寺山を構成する山のひとつ、大原山の頂上だ。こんなに山頂感がない山も珍しい。今回、家内とその姉達と一緒である。女3人寄ればの例え通り・・・いや、何も言うまい。下手な事を言えば、木っ端微塵にされるに決まっているからだ。小石垣土塁が作れない谷間は、石垣が積み上げられている。太宰府口城門跡いくつかある城門のひとつ。城門の礎石ここから太宰府まで旧道が伸びる。増長天礎石群鏡池決して水が涸れないのだそうだ。岩屋城跡この山城は戦国期の城。高橋紹運の籠城戦は、あまりにも有名である。城跡からの大展望。筑紫平野の彼方には有明海が見渡せる...古城に咲く花

  • へばってはしゃいで大船山

    《1月31日暮雨の滝氷結!》そんな知らせが、2月1日のSNSから聞こえてきた。その翌日、私達は𠮷部登山口にやって来た。駐車場に停まるのは、赤口号一台だけ。博多の義兄と2人、雪上に降り立ち、登山スタートだ。シンとした静寂に包まれる森。聞こえてくるのは、時折鳴く鳥の声と、ザクザクと雪を踏みしめる音だけだ。この日の予定は、𠮷部~暮雨の滝~坊がつる~大船山&御池。大船山から𠮷部までは、同じルートを折り返す。すぐに、木の根が折り重なる急登に差し掛かる。急登を登り切りしばらく進むと、それまでの静寂を破るかのように瀑声が聞こえてくる。暮雨の滝である。瀑声がハッキリ聞こえるという事は・・・残念!2日間の時の経過は、氷瀑を無情にも消し去っていた。仕方ない。気を取り直して前進だ。坊がつる到着。快晴。天気が良いのはまことに喜ば...へばってはしゃいで大船山

  • 阿蘇の楽しみ方

    阿蘇の楽しみ方は、豊かな自然だけではない。四季見豆腐店。ここで豆腐を買うのも、ひとつの楽しみである。「えーっと、油揚げの生地ば下さい。」「はーい。揚げ方はご存じですよね。」最初に買ったときに、家内がレクチャーを受けている。「あ、はい。心得てます。」これが油揚げ生地である。かなり固めの仕上がりとなっている。美味しい豆腐屋さんは数々あれど、生地から売ってくれる店は希である。生地を低温の油でじっくり揚げると油揚げ。さっと揚げれば生揚げとなる。自分の家で、出来たての生揚げが頂けると言う寸法だ。これが美味いのなんのって。この後、南阿蘇ビジターセンターに移動。鳥を探して、更に腹を空かせたところで、ビジターセンター目の前の、この店になだれ込む。注文は最初から決まってる。「気まぐれあか牛丼でーす。」何がどう気まぐれなのか...阿蘇の楽しみ方

  • 冬の風物詩 凍る古閑の滝

    久しぶりに阿蘇である。阿蘇外輪山の上に広がる青空。一点の雲もない。こちらは噴煙を上げる阿蘇中岳。ここ最近、噴火レベル2に引き上げられたようだ。この日の目的はここ。毎年訪れている古閑の滝である。通い慣れた山道を登る。所々凍っていて、注意が必要だ。坂を登り詰めた所が、豊肥線のトンネルの真上となっている。丁度そこへ、黄色いディーゼル列車がやって来た。タイミング、ドンピシャリだ。列車を見送り、坂を下ると、一筋の氷柱が見えてくる。冬の風物詩、古閑の滝の氷瀑である。凍ってる、凍ってる。古閑の滝は雌雄があって、向かって右が雌滝、左が雄滝となっている。こちらが雌滝自然が織りなす造形に暫し見とれる。一方、こちらは雄滝である。名前の割に威勢が良くない。手前に見えているのはミツマタの蕾。誰が作ったか、雪だるまがそこかしこに。こ...冬の風物詩凍る古閑の滝

  • 田中六十五のある風景

    土曜日は、博多駅近くの居酒屋で、家内の兄姉夫婦と、年に一度の兄弟会だった。たらふく酒を飲み、アホな話で笑いさんざめく。この集まりが、いつまでも続く事を願うばかりである。博多駅に行ったなら、もう一つ目的がある【田中六十五】特別な酒屋さんでしか手に入れる事が出来ない特別なブランドだ。その特別な酒屋さんが博多駅構内にある。酒瓶3本を入れたリュックを背負い、電車に乗り込む様は、さながら、戦後の食糧難の時代の買い出し風景である。当然、翌日の晩酌は、こうなる。更に特筆すべきは、ただの田中六十五ではない。輝く⦅なま⦆の文字。そう。この時期でしか味わえない、新酒生酒なのだ。とっておきの酒は、とっておきのグラスに注ぐ。おっと、無濾過じゃないか。益々、いいぞ。肴はホッキ貝。田中六十五にピッタリだ。では、グビクーーーッ伝統のハ...田中六十五のある風景

  • 肥薩おれんじ鉄道 vol.2

    前号の続き。ガタンゴトン、ガタンゴトンレールの響きを聞きながら、スープを啜っていると、「あ、鶴がいた。ほらそこ。」(家内)あら、ほんと。てことは、もうすぐ・・・出水である。おれんじ食堂は、熊本県から鹿児島県にやって来た。車両基地になっているのか、出水駅には数台の車両が待機していた。「カンパチのカルパッチョとサツマイモと黒豚のキッシュ、それに・・・」「ははあ。」「ワサビマヨネーズのソースでお召し上がり下さいませ。」「そうさせて頂きます。」これは鹿児島で作られた日本酒である。焼酎文化の鹿児島に、日本酒の酒蔵があったとは知らなんだ。「鹿のパテでございます。」「鹿様でございますか。」「ビーフシチューでございます。」「ワーイ(ノ^^)ノ」もぐもう、美味いのなんのって。阿久根到着。空が明るくなってきた。ホームの傍らに...肥薩おれんじ鉄道vol.2

  • 肥薩おれんじ鉄道 vol.1

    最強寒波到来の金曜日。私達は久留米駅の階段を登り、新幹線乗場へ向かった。向かった先は新八代駅。新八代に到着したら、こんどは在来線乗場へ。跨線橋渡ると、すでに目指すホームには、列車が到着していた。これから私達が乗る、肥薩おれんじ鉄道《おれんじ食堂》である。茄子紺のカラーリング。格好いいじゃないか。七つ星に代表される、潤沢な予算を使って、最初から観光列車として仕立てられたエリート車両ではない。ありきたりの通勤車両を改造した、いわば庶民の観光列車だ。車両の各所には、当時の名残が今も見える。暖簾をくぐると、1号車である。配膳スペースと酒棚。そのまま1号車を通り抜け、私達が予約をした2号車へ。2号車は、ガラッとレイアウトが変わる。海側(向かって左)は、2人掛けのダイネット。ゆっくり食事をしながら、不知火海の景観を楽...肥薩おれんじ鉄道vol.1

  • 市場食堂で昼ご飯

    久留米中央卸売市場に家内とやって来た。何でそんな専門業者しか用のない場所にいるのかって?いや、魚屋を始めようと思ってね。・・・嘘だ。市場内には早朝から営業している食堂がある。そこは、一般人でも入る事が出来るのだ。えーっと、この2階だな。2階通路から。これが久留米の台所である。「ごめん下さーい。」「いらっしゃいませー。」何々、カツ丼650円、親子丼480円、かけうどん280円てか。安!あとは、ネギトロ丼600円、イクラ丼とマグロ丼が1,500円!さすがは市場食堂である。メニューの前で、どうしたもんかと佇む私達。見るに見かねたのか、店のおかみさんがやって来て、丁寧に説明してくれた。「棚のおかずは自由にお取り下さい。それに、ご飯と味噌汁を注文していただければ。」「うーん、悩んじゃうな。もうちょっと待ってね。」「...市場食堂で昼ご飯

  • 高良川散歩 2

    テレビから、最強寒波が日本の広範囲を襲う!と言う予報が聞こえてくる。今のところ久留米は平穏を保っている。「雪が降り出す前に、ちょいと出かけようかな。来る?」(私)「行く。」(家内)出かけたのは、いつもの高良川である。お目当ては、、、、これだ。カワセミである。雄のようだ。移動高良川風景。カワセミが止まり易いように、岩や枯れ枝が、延々と、尚且つ絶妙に配置されている。この、高良川カワセミ愛好家の方々の涙ぐましい努力には、最大限の敬意を払わねばならない。カワラヒワセグロセキレイコガモ2番目のカワセミエリアにやって来た。ほら、ちゃんといる。これも雄のようだ。高良川のカワセミは、涙ぐましい努力には、ちゃんと応えてくれるのだ。「小雪が降ってきた。さっさと帰ろう。」家についてすぐ、「どひゃー、ホワイトアウトしとるぜ。」危...高良川散歩2

  • 道草のすすめ 2

    篠栗九大の森の帰り、昼飯を食べようと、うどん屋さんに立ち寄った。これがまた、何とも残念な・・・いや、言うまい。「もやーっとするし、どうせ通り道だし、あの溜池に寄ってくか。」(私)「おう。」(家内)ブイーーーンとうちゃーくほらいた。この溜池にコウノトリがいたのは、ここ最近だけで5回中4回である。コウノトリ率8割!藤井聡太の勝率並みである。ただしこの日は、コウノトリが3羽いただけ。前回までいたツクシガモは、残念ながら姿を消していた。道草大正解!道草のすすめ2

  • 篠栗九大の森0

    篠栗九大の森九州大学の演習林であり、誰でも自由に散策できる。この演習林で、毎月行われている自然観察の会がある。家内はこれに、殆ど毎月出席している。一方私は、丁度一年ぶりの出席となった。演習林内には、今朝掘ったばかりと思われるイノシシの掘り跡が、ほぼ全域にわたりついている。イノシシ君、大暴れである。この観察会のテーマは、植物であれば、花か実がついたもの、その他昆虫、爬虫類、両生類、鳥類、哺乳類、要するに、この演習林で見た生き物全般で、その種を特定できたものを記録する、と言うものである。無論、イノシシに出くわしたら、それも記録する事になる。とは言えこの季節、花や実を咲かせる植物は極端に少ないし、当然の事ながら、昆虫などの小動物も全くいない。確実にいると思われるイノシシには、出来たら会いたくないし。結局、花はオ...篠栗九大の森0

  • 真珠のパスタ

    前回の投稿から、時間の針を、船が相島に着岸した辺りに巻き戻したい。桟橋を渡ると、調理服の女性から、チラシを渡された。そこには《洋風食堂うみ》と書かれてある。「この雨で、猫も雨宿りしてるだろうしな。先に飯食って、小止みになるのを待つか。」「しゃあ、そのチラシのところでいいんじゃない。」チラシに書かれた手書きの地図を頼りに、曲がりくねった路地を抜けると、小さな畑の傍らに、雨に濡れた控えめな看板と、メニューボードを見つけた。ここから高台の方へ曲がるようだ。石段がある。こんな場所にレストラン?首を傾げながら、手前の廃屋の裏を回り込むように登って行くと、古びた民家の玄関に掛けてある、《洋風食堂うみ》と書かれた暖簾が、目に飛び込んできた。え、ここ?あまりに意外な展開に暖簾の前に佇んでいると、家の中から声が聞こえてきた...真珠のパスタ

  • 相島の癒やし

    気が滅入る事があり、少し落ち込んでいる。こんな時は、どこかに外出するのが一番だ。「あそこに行こうぜ。」新宮の港から船に乗り、渡った島は、猫の島相島である。落ち込んだ気分を、大量の猫に癒して貰おうと言う寸法だ。・・・この件はウメには内緒である。小雨が降っているにもかかわらず、早速お出迎えサービスだ。島の猫はどの猫も警戒心ゼロ。目線を下げてやると、漏れなく突進するかのように近づいて来てくれる。お、おい。早すぎる。フォーカスが間に合わんやんけ!集落を抜けて、海岸線に出たあたりで雨上がる。一匹の黒猫が家内に近づき、しきりに何か訴えかけている。食べ物のおねだり?だが、餌やりは禁止なのだ。「何?何も持ってないよ。」(家内)「フニャー」このオバサンは食べ物をくれないと理解するや、やおら踵を返し、防波堤へ向かう黒猫。仕方...相島の癒やし

  • 炭水化物に炭水化物を重ねる

    駄菓子屋で駄菓子を買う。実に当たり前の行為に、いたく満足した私。満足したら腹が減ってきた。気づけば、お昼はとうに過ぎている。モツ焼?《ランチやってます》って?ははあ。よし、ここに決めた。初めての店では、お勧めが無難だろう。正面のポスターを見ながら、「モツ焼きそば定食頂戴。」「へーい。」「お待たせしました。モツ焼きそば定食です。」ジュージューと音を立てて、それはやって来た。可愛らしいモツの姿と、鼻腔を刺激するニンニクの香り。いやが上にも期待が高まるというものだ。では、モグ強火で炒められた麺と具が、実に香ばしく仕上がっている。これは立派なおかずだ。炭水化物に炭水化物を重ねる。王道の焼きそばライスである。町歩きで消費したカロリーは、これで全部帳消しである。炭水化物に炭水化物を重ねる

  • マイナカードの受取りとディープな駄菓子屋

    土曜日は、マイナンバーカードの受け取り予約日である。雨は小止みになったようだ。テクテクと市役所まで、歩いて行くことにした。アーケード街を抜け、久留米の目抜きの明治通りを横断し、なおも進むと、市役所本庁舎である。受付は3階。ここだ。「江島さん。暗証番号は考えてきましたか?」「うんにゃ。」「住所や電話番号から類推できる番号は避けて、アルファベッドも入れた6桁の番号と、4桁の番号が必要です。」「うーむ。」何のかんので手続きは4~5分で完了。マイナカードの取得完了である。さて帰ろう。帰りは、来た道とは違う裏通りを行く。ちょっと寄りたいところがあるからだ。日吉神社を通り抜け、日吉小学校も通り過ぎると、こぢんまりとしたアーケード街日吉村に至る。このディープでレトロな佇まいはどうだ!都市開発により、次々と姿を消して行く...マイナカードの受取りとディープな駄菓子屋

  • ゆるキャラくるっぱの真実

    家内と道の駅くるめに、野菜を買いに行った。レジを済ませ、ふと窓辺に目をやると、久留米のイメージキャラクターくるっぱの姿が。ゆるキャラといえども、時節柄マスク着用か。?マスク・・・腕にかけてるよ。今更ながら、くるっぱに耳がないことを知る、今日この頃である。ゆるキャラくるっぱの真実

  • スッポリ収まる猫

    我が家には、ウメのベッドが至る所に置いてある。洗面台下の収納棚。ソファーの足元。陽の当たる窓辺にも。まだある。食卓の下に無造作に置かれた、この段ボールもそうである。ぬっ殺気!ほらいた。「フニャー」ミカンの段ボール箱に、作ったようにスッポリ収まる発泡スチロール。この最強断熱ベッドに、これまた隙間が見当たらないほどスッポリ収まる錆猫。気に入って貰えて何よりだ。スッポリ収まる猫

  • 寄り道は溜池&溜池

    駕与丁公園からの帰路、いつもの溜池に立ち寄ってみた。クロツラヘラサギが2羽いる。昨年まではヘラサギと併せ、10数羽の姿が見られたが、今年は激減している。コウノトリも、この池にはとんと姿を見せなくなったし、何らかの環境の変化があったのだろうか?ハシビロガモコガモバンの幼鳥だろうか。そうであるなら、この池でバンを見るのは初めてである。コウノトリなら、あそこはどうだろう。我ながら芸がないが、次の移動先も溜池である。ブィーンほーらね。やっぱりいた。今回は一羽増えて、コウノトリは五羽いた。数日の間に、溜池は随分と干上がってしまってたなぁ。そのせいで、コウノトリのものと思われる足跡が、溜池全域にわたりクッキリ。休むことなく、餌を探し続けている証である。彼らも大変なのだ。ツクシガモは、前回と同じく3羽。干上がったせいで...寄り道は溜池&溜池

  • 旧志免鉱業所竪坑櫓と駕与丁公園

    娘の帰省中に行きたい所リストには、旧志免炭鉱竪坑櫓跡もあった。「天気もいいし、暇だし、その竪坑櫓跡ってのに行ってみるか。」あ、これか。三池炭鉱の竪坑櫓とは、構造も材質も全然違う。マンホールだってこうである。それはそうと、入口は・・・あれまあ。フェンス越しでしか見られんのか。何々、えーっと・・・へー、海軍が運用していた炭鉱だったのか。国指定重要文化財「ちゅうか、2分で見学終わったぞ。どうすんべ。」「近くにいいところがある。」「どこ?」ここである。駕与丁(カヨイチョウ)公園である。志免竪坑櫓跡から程近い場所にあった。池にはヒドリガモが目立つ。こちらはヒドリガモ♀。オオバンも多い。「ふーん、広いやん。何でこんな公園知っとると。」「それは・・・」ヤツは義姉から聞いて、前から行きたかったらしい。セグロセキレイ蝋梅中...旧志免鉱業所竪坑櫓と駕与丁公園

  • トンカツ万歳

    「まさか、お父ちゃんが亡くなるとは思わんかったね。」「そう、あれはもう・・・(泣)」馴染みの床屋さんで、髪を切って貰い、朝ドラの話で盛り上がる。気づけば昼時である。家内は外出中だ。どこかで、飯を食わねばならぬ。豚カツか。ここにしよっと。漬物類は自分で小鉢に盛るシステムらしい。小鉢を前に置き、注文の品が運ばれてくるまで、待つこと暫し。「ロースカツ定食でーす。」どうも、ロースカツ様。ご無沙汰致しております。お元気でしたでしょうか?ボリューム満点の豚カツに、敬意を込めて先ずは一礼。では、失礼します。モグあー、うんめえ。醤油でもパクリ。こっちもいけるね。何たって豚カツだもん。何をどうしても、美味いに決まってるさ。モグモグモグご馳走様でした。ゲフトンカツ万歳

  • 道草のすすめ

    長女を空港へ送った帰り、「あの溜池に寄って帰ろうよ。」(家内)「少し遠回りバッテン、そうするか。案外、いてたりしてな。」(私)そんな、期待もしてない時に限って、それはいてたりする。コウノトリである。足環をつけられた4羽のコウノトリが、のんびりと溜池の水底を啄んでいた。それより何より驚いたのが、ツクシガモの姿が見えた事である。干潟ならいざ知らず、こんな内陸部でお目にかかれるとは、思いも寄らなかった。コウノトリとツクシガモのコラボ。筑紫平野のど真ん中で、こんな絵面はざらにはあるまい。こちらはクサシギ。水面をせわしなく歩き回っている。道草大正解!ワーイ\(^O^)/道草のすすめ

  • 片島魚雷発射試験場跡

    「ねえ。明日、どっか行こうよ。」「ほえ?」鼻毛を抜きながら箱根駅伝を見入る私に、帰省中の長女からのリクエストである。ふむ。なるほど、無理もない。元旦に初詣に行ったきり、父は朝から酔っ払ってばかりいる。「で、どこに行く?」「ここに行きたい。」「お、いいな!行こう、行こう。」1月3日川棚町の片島と言う所に、家内と長女と一緒にやって来た。片島魚雷発射試験場跡と言う。妙なところが父親に似るこの娘は、こんな歴史的構築物が大好物なのだ。第一魚雷調整場跡海軍鎮守府が置かれた佐世保周辺には、戦争遺構があちこちにある。かねがね私は、それら遺構の一つ一つを歩きたいと考えていた。石造りの空気圧縮喞筒室跡喞筒とはポンプの事。 崩れ落ちた屋根と、床に根を張り枝を伸ばす木々。言っておくがこれは屋内の景色である。70数年の歳月は、こう...片島魚雷発射試験場跡

  • 謹賀新年 2023

    2023年元旦東雲に髙良山のシルエットが浮かぶ。いい天気になりそうだ。食卓には、家内手作りのお節が並べられ、とっておきの酒を引っ張り出す。いつもの元旦の朝が始まる。ゴホンでは皆の者、席に着け。長女の肩に掛けられたタオルに、『それ、どうにかせいよ』と言いたい気もするが、とりあえず、「明けましておめでとうございます!」である。何しろ正月である。ウメにもご馳走だ。ほれフニャー♫お腹がパンパンになれば、腹ごなしにと、「初詣に行くぞ。」善導寺と、水天宮へ初詣。我が家の元旦は、まことに王道である。明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。謹賀新年2023

  • いつもの年の瀬がやって来た

    29日帰省する娘を迎えに、家内と一緒に空港へ。お昼近くに、鳥栖のトラックステーションに差し掛かった。「久しぶりに、ここで食べようか。」(家内)「お、賛成!」(私)メニューが豊富で、そのどれもが美味しそうだ。「えーっとね。これとこれにしようかな。」「かしこまりました。」家内の注文は、「カツ丼でーす。」「??」綴じた玉子がカツの下?カツは後乗せとな。「バッテン、美味しかよ。」それは何より。「ハンバーグとガーリックチキン定食でーす。」お、ワンプレートか。いいじゃないか。デミグラスソースのハンバーグと、唐揚げは、ガーリックソースとチキン南蛮風。ふーん。どれどれ、ガブリおほ美味いぜ。続けて、ハンバーグも、モグモグ食べ進むうちに、三種のソースが綯い交ぜとなってライスに絡まり、「美味しそうやん。」(家内)「美味しかとは...いつもの年の瀬がやって来た

  • 高良川散歩

    朝からいい天気である。いつものごとく、高良川をブラブラと歩くとするか。ハクセキレイ。尾羽の振るわせ方が、なんとも可愛い。キセキレイも沢山いる。ジョウビタキ川沿いを歩くだけでも、結構野鳥に出会える。シロハラこんな近くまで近寄ってもじっとしてくれて、お前は良い子だね。ヒヨドリ栴檀の実ゲットー。コサギチュウサギアオサギマガモコガモこれは新種のカモで、ネコガモと言い・・・失礼この猫さん、高良川美化の為か、捨てられたレジ袋が、どうにも気になるらしい。しきりに、前足で手繰り寄せようとしている。落ちるなよ。カワセミポイントまでやってきた。お約束のようにカワセミがいる。カワセミは餌を求めて飛んで行き、カワセミが移動するたび、バズーカ砲部隊も移動である。枝に止まった。ダイブしそうだ。えーっと、今のうちに連写モードに代えとい...高良川散歩

  • 凍る四王寺の滝

    寒気が緩んで来ている。やばい、急がないと。「明日英彦山に行く。一緒に行くか?」(私)「行かん。忙しかっ!」(家内)そんなこんなで月曜日。英彦山別所駐車場には、8時5分前に到着。8時15分出発だ。何で20分もグズグズしていたか?車中で朝ドラを見ていたからである。確かにリーマンショックの時は、町工場は大変だったよな。・・・そう言う話は置いといて、とっととザックを担ごう。雪が踏み固められ、石段の上はカチンコである。早速アイゼン装着。この日の目的は、四王寺の滝の氷瀑のみ。氷瀑を拝んだら、即Uターンである。お昼は、小石原の蕎麦屋で食べたいからだ。ザクザクザクザクザクザクザクザクこの沢を渡るとすぐに、滝への分岐がある。ポツンと表札サイズの板きれが置かれているだけである。見逃してしまいそうだ。分岐を過ぎると、急に雪深く...凍る四王寺の滝

  • クリスマスイブは返礼品

    12月24日ピンポーン「宅配便でーす。」イブに届いた荷物は、ふるさと納税の返礼品、【ホッキ貝】だった。何々、ホッキ貝の正式名称はウバガイとな?知らんかった。ウヒヒ仏教徒(法事の時だけ)のイブは、チキンでもローストビーフでもなく、ホッキ貝なのだ。チョー美味そう。「あれ?ヒモはどうした。」「ほれ、葱と酢味噌で和えたぞ。」(家内)でかした!あーんパクリメリークリスマス!!クリスマスイブは返礼品

  • 行きつけの店でプチ忘年会

    U先輩から、《23日、江島さんの行きつけの例の店で、プチ忘年会しませんか?》と、LINEのお誘い。私に否やがあろう筈がない。二つ返事で《やりましょう!》と返信である。23日は家内も参加し、3人でプチ忘年会となった。ここで少し、この先輩のことを書きたい。かれこれ5年前。紅葉を求めて私は大船山に登っていた。霜柱に目を留めていると、一人の老紳士から声を掛けられた。「私、大船は初めてで。一緒に登ってもいいですか?」「構いませんよ。大した案内もできませんが。」一緒に登って行くうちに、互いに何となく自己紹介となった。この紳士が、何と同じ大学の先輩である事。現在牧師をされていて、4月になれば、その職を辞する予定である事。私の現在も語った。数年前に会社経営から身を引いた事。(お通しがわりのビッシュ)気儘なリタイヤ生活が気...行きつけの店でプチ忘年会

  • 赤口号、額に傷をつくる。

    3日間程遡る。20日の早朝、私は九重連山へ向かうべく、赤口号を走らせていた。煌めく霧氷、凍る御池!心躍らせて、鼻歌などを歌っていると、突然、パキッ!!何かがフロントガラスに当たった。すぐにそれが飛び石であると理解した。咄嗟に音がした付近に目をやるも、何の異常も見当たらない。よかった。何事もなかったようだ。ほっとひと安心である。その後、冬山を堪能した後、牧ノ戸に戻った私。ヨッコラセと運転席に座った。(あれ??)フロントガラスの左上に、強烈な違和感を感じた。まさか。そこにあったのは、10cm弱のヒビだった。・・・やっちまった。翌日には、そのヒビは20cm近くまで拡大。顔面にこんな傷が入ったままでは、赤口号改め、旗本退屈男とでも改名せねばならぬ。とにもかくにも修理せねば。古巣に電話した。「交換しかなかですね。ど...赤口号、額に傷をつくる。

  • タブレットを愛した猫

    猫が床に落ちている。あのなあ、ウメ。充電中のタブレットを枕にするなよ。・・・ったく。またトカゲを退治したくなったんか?この猫じゃらしアプリ。一説によると、過度に熱中させると、仮想世界と現実とのギャップに、猫が混乱してしまうんだとか。ほらよ。ちょっとだけだぞ。バシッ!!ピコピコ!(トカゲが木っ端微塵になる音)フッ腕を上げたな、ウメ。タブレットを愛した猫

  • 白銀のくじゅうを行く

    12月である。冬である。くじゅうである。牧ノ戸峠である。牧ノ戸峠の午前8時の天候は晴れ風は微風気温マイナス3度。絶好の登山日和だ。ザクザクザク。アイゼンが雪を踏みしめる音が心地いい。いつもの事だが、山の雲は目まぐるしい。さっきまで青空が見えていたのに、もうこの有様だ。沓掛山から。三俣山と星生山は、厚い雲に覆われている。いいもん。これを見に来たんだもん。ガスガスでも構わないもん。何て、言ってたら晴れてきちゃったよ。ワーイ(ノ^^)ノ西千里ケ浜通過中。扇ケ鼻もクッキリ。白銀のくじゅう。どこを切り取っても美しい。白銀の霧氷、黒い岩肌、そして紺碧の空。これ以上美しい組み合わせがあるだろうか。一方、取れそうで取れない久住山の雲。何かの意思すら感じ、まことに神々しい。避難小屋到着。小屋に入り、ザックから厚手のグローブ...白銀のくじゅうを行く

  • 舞い上がれ、カワセミ

    BSで『舞い上がれ』を見るのが、朝の日課である。番組が終われば、散歩の時間だ。今日の主題は、昨日、カメラを持っていかなかったばかりに、カワセミのシャッターチャンスを逃してしまったリベンジにある。やおら一眼レフを掴み、「んじゃ、行ってくる。」(私)「あ、待って。どこ行くと?」(家内)珍しく朝の散歩に、一眼レフを下げて行く私に、何やらピンときたらしい。「どこって、高良川。カワセミがおるかも。」「行く。」そんな訳で、今朝の散歩はヤツと一緒である。昨日のカワセミポイントに歩を進めていると、「あ、ほら。あそこ。」(家内)「え、どこ?」(私)「オッチャンの目は節穴か。そこたい!」(家内)あ、カワセミやん!程なくどこかへ飛び去った。再び歩き始める私達。昨日のポイントにやって来た。既に数人のカメラマンが、バズーカ砲を一点...舞い上がれ、カワセミ

  • 初雪の山を行く

    起き抜けにカーテンを開けると、髙良山が雪化粧をしていた。初雪である。何だか嬉しくなってきた。この点は、雪を見て庭駆け回る犬コロと、如何ほども変りはない。「髙良山に行ってくる!」高良川沿いをテクテクと歩いて行く。マガモの横を通り過ぎ、しばらく歩いて行くと、おや?あれって、もしかして・・・あっちゃー、一眼レフ持ってくれば良かった。カワセミだ。いくら私のレンズがヘナチョコでも、この距離ならバッチリ撮れたけどなあ。仕方ないので、スマホでパシャリ。高良川を真ん中にして、右が明星山、左が髙良山である。髙良山後谷登山口到着。月見山。月見山を通過して、東屋まで降りて来ると、髙良山の山頂が見えてくる。急坂を登る。髙良山到着。さすがにこんな日に登ってくる物好きは少ないようだ。まだ誰とも会ってはいない。髙良山山頂から鳳山へ向か...初雪の山を行く

  • ふるさと納税

    シトシトと冷たい雨が降っている。雨に煙る久留米の町並みと髙良山。こんな日は、じっと家にいるしかなかろう。徒然にパソコンをいじってみる。何故か、ふるさと納税のサイトに行き着いた。そう言えば、この制度が始まって随分経つが、いまだに利用したことはない。やってみるか。暇だし。となると、まずは返礼品だ。選ぶとしたら・・・やっぱ、海鮮かな。お、ホッキ貝。何々?今月18日入金確認分まで年内発送?ふーん。てことは、今手続きすればOKだよな。よし、決めた。ポチポチ、ポチ、ポチそんでもって確定ボタンを、ポチ。初めてのふるさと納税は、新年のお節になりそうだ。楽しみ。ふるさと納税

  • よみがえる黄金の宝展

    暇である。うっかり欠伸でもしようものなら、喉の奥から、もう一つの口が出てきてしまいそうである。このままでは、私がエイリアンだとバレてしまう。「暇やの~。」(私)「大野城で【よみがえる黄金の宝展】やってるよ。」(家内)新聞を読んでいた家内から提案あり。渡りに船とはこのことである。「行く!」会場は大野城心のふるさと館。大野城市民は無料。それ以外は入場料300円となっている。宮地嶽古墳からの出土品を中心に展示されている。展示されているのは、7世紀前半の品。その多数が国宝である。祭祀に使われた金銅装頭椎大刀(復元品)。3mは優に超えている。「出土品が7世紀前半というのが味噌たい。な、これから見ても、例の説ば裏付け取ろうが。」「確かにそう言われれば・・・」「ゴホン。あー、白村江の敗戦と、その後の筑紫大地震で甚大なダ...よみがえる黄金の宝展

  • 筑後川散歩

    午前中は大体歩いている。髙良山の場合が多いが、冬ともなれば河川敷もいい。野中橋を左に折れると、筑後川支流の高良川である。車に邪魔されず、土手をのんびり歩いて行ける。30分程で100年公園に至る。100年公園を過ぎると、やがて高良川は筑後川に合流する。ここからは筑後川の河川敷を行く。ヒドリガモの群れが、水面に揺れている。こちらはオオバン。手前に架かるのは久留米大橋。その向こうに見えるのが二千年橋である。今日の目的地だ。河川敷から二千年橋へ。対岸のリバーサイドパークには、コスモスが見える。毎年10月から11月が見頃を迎えるリバーサイドのコスモスだが、今年は時期をずらし、12月の今が見頃となっているらしい。欄干から。12月の今、リバーサイドににコスモスが咲いている事を、よく読ませて貰っているブログで知った。それ...筑後川散歩

  • ツルの飛来地へ

    出水にやって来た。今年の2月に来て以来、10ヶ月ぶりである。飛来数の表示は7000羽。何でこんな大雑把な数字かと言うと、鳥インフルの影響で、ここ最近はカウントされておらず、あくまでも予測値であるようだ。実際、今年の2月時点と比べても、半数以下のように感じる。異常を感じたのか、早くもツルの北帰行が始まったとの報道も。東干拓へ移動。観察小屋から眺めてみた。こちらはもっと少ないようだ。堤防に目を転じてみると、「あれは?」(私)「タヒバリではなかろうか?」(家内)結局、東干拓は群れが少ないので、元のツル観測センターへ戻ることに。途中の田んぼでタゲリ発見。ヘヤスタイルが何ともチャーミングだ。飛翔するタゲリ。観測センターに戻ってきた。展望台から。かなりピンボケだが、大目に見て欲しい。ツルが飛翔する中、鳶が数羽舞ってい...ツルの飛来地へ

  • 馬レバーのお相手は・・・

    「馬レバーが手に入ったぞ。喜べ!」帰って来るなり、私に喜ぶ事を強制する家内。以前は、専門店なら比較的容易に手に入った馬レバーだが、確かに最近は、とんとお目にかかれなくなった。ヤツが威張り散らすのも無理はなかろう。「そうか。でかした。ワーイ!」となると、問題は今宵の酒だ。馬レバーのお相手をさせるなら・・・最近、私の酒棚は充実している。「テーブルの上に並べて検討しよっと♪」「あー、邪魔。やめんか!」ヤツからどんな罵詈雑言を浴びせられようと、断じて並べるのだ。右から、高千穂の幻の米焼酎【暁】一番のお気に入りで、常時在庫の球磨焼酎【極楽】最近ハマっている、同じく球磨焼酎の【秋の露黒】と同じく【秋の露蔵】そして、先日遊びに来た弟から貰った芋焼酎【さつま寿】である。入手困難な焼酎で、ふるさと納税の返礼品でやっと手に入...馬レバーのお相手は・・・

  • 赤口号、コンタクトレンズ装着

    赤口号のドアミラーは、殊の外視界が狭い。斜め後方の死角が、他の車種と比べて顕著に大きく、車線変更する際には、何回もひやりとした経験がある。もっと広角なミラーに、替えられないものだろうか。ネットで検索してみた。一点だけ適当なものが引っかかった。先日それが送られてきた。段ボール箱を開けてみると、無造作に二枚のレンズが入っているだけ。取り付け方法はおろか、一切の商品説明もない。レンズには、左右すら表示されてないのだ。手に取ってみれば、純正ドアミラーに接着するしかないようだが、そのための、両面テープ等の接着剤の類いも入っていない。凄まじい不親切さである。段ボールに貼られた発送元のラベルを見れば、ハングル文字。ははーーん。妙に納得した。自分で考えるしかないようだ。広角レンズなので、湾曲しているのは理の当然だ。これを...赤口号、コンタクトレンズ装着

  • 20,000円に惹かれて

    「マイナンバーの申請しろ!」(家内)「あー、面倒くせえ。なんでや。」(私)「今月いっぱいで申請すれば・・・」(家内)素敵なポイントが貰える!と、マイナちゃんが微笑んでいるからだそうだ。ふーん。何々、えーっと、ネットで申請出来るってか?んならやってみるか。ポチ、ポチ、ポチと。そんであとは、申請写真添付ね。ホイ来た。パシャリ山頂で鍛えた自撮りの腕前。こんな所で生かされようとは。「あ、じょうずー。私のは滅茶苦茶・・・」(家内)ヤツは既に申請を終えている。申請写真は、私に隠れてこっそり居間で、慣れぬ自撮りをしたようだ。今、私の自撮り画像を見て、その出来栄えに酷く落胆している。「ふん、俺が自撮り名人て知らんやったか。」(私)手続きには時間がかかる。と、マイナちゃんは開き直っている。いつ頃送られてくるかは不明だが、ヤ...20,000円に惹かれて

  • 佐賀蓮根と佐賀チャンポン

    週末吉祥寺に住む弟夫婦が、我が家に遊びにやって来た。認知症がすっかり進んでしまったお袋との面会を終え、その後は墓参り。墓前で手を合わせながら、「そういや、うちの家紋て、名前何てったっけ?」(弟)「えーっと、親父が昔、何とかって言ってたな。大体、聞いたそばから忘れとるもん。皆目覚えとらん。」(私)親父よ。不肖の息子に実家を継がせたのが間違いだ。江島家の家紋は私の代で途絶える。そして、弟よ。悪いが、江島家に家紋など、端からなかった事にしてくれ。墓参りが済んだら、明るいうちから「ビール飲むか?」「お、いいね。」家内の手料理をつまみながら、宴会に突入したのは言うまでもない。翌日飛行機の時間まで、少し余裕がある。「どっか遊びに行くか?太宰府とか・・・」「そんなら、白石の蓮根ば買いに行きたか!」何故かと問えば、我が家...佐賀蓮根と佐賀チャンポン

  • 床に猫が落ちる季節

    師走である。急に冷え込んできた。我が家も、ヒーターの出番である。となると、大体、床に猫が落ちている。ったくもう。ただでさえ狭いのに、そんなところに落ちてるんじゃないよ、ウメ。「フニャー」まあ、いいか。どうせそのうち、熱さに耐えかねて、ソファーに移動するんだから。ほらね。「フニャーー」床に猫が落ちる季節

  • シチメンソウと遠い汀

    久しぶりに東与賀干潟へやって来た。この時期の見所と言えば、赤く色付くシチメンソウである。諫早干拓事業により、諫早湾からシチメンソウが消失した今、国内最大規模の群落地となったとの事。干潟に集まる水鳥も国内最大級だ。とは言え、私のヘッポコレンズでは、満潮時刻になっても汀は遠い。「見えん。」と、溜息をつくのも毎度のことである。・・・いいなあ。ツクシガモの向こうで、一羽のクロツラヘラサギが、何やら捕まえたようだ。蟹かな?ゴックン・・・買うか。「あ、何か言った?」(家内)「いや、何でも。」(私)シチメンソウと遠い汀

  • 久留米つつじマーチ2022

    土曜日久留米つつじマーチの日である。我が家に前泊していた博多の義兄と共に、出発地の久留米中央公園へ。3年ぶりに開催された、このウオーキングイベント。今年は密を避けるため、一斉スタートが取りやめられ、9時から10時の間に、到着順に順次スタートとなった。筈だが、やはり主催者挨拶は必須らしい。9時過ぎに到着しても、まだこの有様。「密を避ける」はどこへやら、である。15分程待たされ、何はともあれスタートである。高良川に差し掛かってきた。ここまでくると、集団がほぐれ、自分達の歩速で歩けるようになった。さあ、ペースを上げよう。コースには、数カ所給水ポイントが設けてある。高良内町給水ポイント通過。高良内の給水ポイントから暫く行くと、髙良山の登りが始まる。山頂が見えてきた。森林公園売店前が、最初のチェックポイント。ほぼ中...久留米つつじマーチ2022

  • ヒレかつ丼の衝撃

    10日程前翌日、あの衝撃事件起るとは露ほども知らない私。弾む心でキャンプ場へ向かっていた。「公園の落ち葉が舞って~♬と、くらあ。」玖珠に差しかかった。少し早いが、昼飯にしよう。玖珠に来たなら、李音で豚カツ喰らうべし。これは私のルーティンである。さて、何にしよう。そう言えば、ここのヒレカツって食ったことないな。よし、決めた。「すいませーーん。」「はーい。」待つこと暫し。「お待たせしました。ヒレかつ丼竹でーす。」おお!はみ出しちゃってるよ。これが松だったら、どんな景色になるんだろう。このピンク色、この厚み。フッ笑うしかない。では、大根おろしも絡めて、もぐおひょー何て柔らかさだ。まるで、ほどけていくようだ。醤油だれと薬味もベストマッチ。ひれカツ丼大正解!ヒレかつ丼の衝撃

  • 鹿島蔵くら鍋会席と祐徳稲荷巫女の舞&肥前浜宿のおもてなし

    タイトルからして長たらしいが、今回の日帰りバスツアーの正式名称だから仕方がない。タイトル同様、記事も長くなると最初に断っておく。西鉄久留米駅前から出発。バスは佐賀県鹿島市へと進路をとる。「今回のツアーは、観光庁が行う、観光地への支援再生事業の一環で、高付加価値化事業と言い・・・」(添乗員)なんだか良く分らんが、要するにツアー利用客には、随分とお得らしい。バスは鹿島市に到着。いきなり昼食会場へと横付けである。会席料理の名は【蔵くら鍋】地域活性化を期して企画した鍋で、これから鹿島の名物にしたいのだそうだ。この鍋を提供するのは、「当社と致しましては、今回が初めてでして」(添乗員)だからかどうか、やたらと気合いが入っている。「いいですか、皆さん。席に着いたら、先ずお酒を注いで下さい。」(添乗員)こうかい?トクトク...鹿島蔵くら鍋会席と祐徳稲荷巫女の舞&肥前浜宿のおもてなし

  • 太原のイチョウ

    久留米の隣町広川町にやって来た。目的は太原(たいばる)のイチョウである。指定の駐車場からテクテクと歩いて行くと、やがてこんもりとした黄色い林が見えてくる。太原のイチョウである。黄色の絨毯を敷き詰めたよう。歩くたびカサコソと音がして、何とも心地良い。元々はブドウ畑。そのブドウ畑が、いつしかイチョウの林になった。由来は、亡くなった奥さんを偲ぶよすがに、ご主人が80本のイチョウを植えられたんだとか。ハクセキレイのペア何だかギンナン食べたくなったな。太原のイチョウ

  • 櫨並木と永勝寺

    久留米の紅葉も最終盤。耳納連山の山懐、柳坂曽根の櫨並木にやって来た。エナガ発見!今年の櫨はここ数年では、色づきが良いようだ。旧日田往還を挟んで山側の櫨並木。昔ながらの雰囲気が色濃く残り、私はこっちの方が断然好きだ。やがて櫨並木が途絶え、その先を更に山手に進むと、もみじ寺こと永勝寺に至る。作り込まれた庭園がある訳でもない。見る者を圧倒するボリュームもない。それでも私達は、惹きつけられるように毎年ここにやって来る。本堂の裏手を回り込むように小径が続く。やがて、本堂の瓦を下に見るようになると、色付く木々が両脇を飾りだす。展望台から。一筋に伸びる櫨並木が見える。カンカンカンカン踏切の警報音である。もしかして、、、久大本線を走る列車には、【ゆふいんの森】や【或る列車】、そして、運が良ければ【七つ星】も。さあ、来い!...櫨並木と永勝寺

  • 芸術の秋と奪う女

    「文化センターでイベントやってるよ。」「ふーん。どうせやる事ないし、チョロッと行くか。」久留米市民の合い言葉、『やる事ないなら文化センター』(←嘘である)の発動だ。坂本繁二郎アトリエ。八女市内にあったアトリエを、そのまま移設している。普段なら室内は立入禁止だが、この期間だけは一般開放となっていた。アトリエは、吹き抜けの片側壁全面がガラス窓。とても明るい空間となっている。繁二郎愛用のイーゼル。文化センターの紅葉は、今が見頃となっている。カワラヒワみっけ。久留米市美術館久留米が生んだ二大画家、青木繁と坂本繁二郎の『ふたつの旅』が開催されている。よく見ると、『本日入館無料』の文字が。「入ろう!」そんな家内の提案に、激しく同意したのは言うまでもない。無料ではあるが、展示内容はこれまで見た中で、一番の充実ぶりである...芸術の秋と奪う女

  • 九重中岳へ

    キャンプ二日目の朝に遡る。この日は山である。九重連山である。山準備を済ませて、ボチボチ出発・・・あれ?カメラがない。その時、思わぬ方角から、シャッター音が、パシャ山登りは不参加のクマタツ氏。いつの間にか私のカメラを手に持ち、勝手にシャッターを切っている。そのショットがこれである。何を見てるのか、うっすら口を開け、なんとも間抜け顔である。これを遺影に使えと言う。「要らん世話たい。んじゃ、行ってくるたい。」(私)「行ってらっしゃい。オイは竹細工ばするけん。」(クマタツ)ヤツはこの頃、竹細工に凝っているとのこと。竹細工にいそしむ予定のクマタツ氏と、ノリちゃんの隣人の方をキャンプ場に残し、我々は牧ノ戸へ出発である。牧ノ戸登山口到着。沓掛山通過。この日の昼過ぎ、篠栗の義兄がキャンプ場にやって来る。出来れば、到着予定...九重中岳へ

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