On Tokyo オープンまで、あと1日。

On Tokyo オープンまで、あと1日。

前回「オン・ジャパン株式会社のオンライン会社説明会でもらった、ある若者からの質問。言葉に本心を込めること」に戻る 「ヒロキ、ここはいいじゃないか」 2014年9月下旬、俺たちは原宿・キャットストリートを歩いていた。 周囲を見回しながら、「グッド」「パーフェクト」と繰り返すキャスパー。 「走るのに良さそうな公園もある。いいじゃないか。ここはどういう場所なんだ?」 「ファッションと、ポップカルチャーと、ランニングコミュニティが交差する場所だよ。たぶん」 そう答えると、キャスパーは深く頷いた。 それから4ヶ月後、「ビッグ・イン・ジャパン」プロジェクトが立ち上がった。 俺の最初のミッションは大きくふたつ。 1. 最高のメンバーを集めること 2. 完璧なオフィスを作ること だった。前者に関しては、運命に導かれるようにスムーズに進んだ。セールスの鎌田 和明 (カズ)。カスタマーサービスの前原 靖子 (ヤスコ)。大げさではなく、魂を預けるに値する仲間を見つけることができた。 そして、それと同時並行でやらなくてはならなかったのが、「完璧なオフィスを作ること」。これに関しては、キャスパーと水面下で議論があった。 「ヒロキ、あそこがいい。キャットストリート」 「キャスパーさん、それには少し問題が…」 電話の向こうで首を捻っているのがわかる。 「お金がね。かかるんだ。それも多分すごく」 「妥協はするな。ノー・コンプロマイズ」 やはり。キャッさんならそう言うと思った。俺はそこで切り札を提示した。 「妥協はしていない。素晴らしい場所を見つけたんだ」 「それはどこだ」 「横浜、という場所だ」 またも電話の向こうで首を捻るキャスパー。 東京より知名度は圧倒的に低い。それは分かっている。だが、横浜にしなければならない。 横浜はカズとヤスコの居住地。何より、キャットストリートより圧倒的に賃料が安い。ただし、それを馬鹿正直に言うわけにはならない。 「横浜は、日本で最も早くに世界に開かれた港の一つだ。