50MHzの8eleYAGIのデータだと現状、マッチング用スタブを追加するためのモデルの給電点インピーダンスZ=R+jXにおいて、jX側の結果値に疑義があって、肝心のヘアピンマッチ設計までに至りません。 こちらは、さらなる検証を要するため、先に、14MHzの4エレメントYAGIとして、ワイヤ定義にて、具体的なスタブ長を設定して、その正常動作まで確認されている完成モデル「4EL20HM.MAA」を題材に…
HDAアンテナの実測データのほうは、測定結果をそのまま表示するだけなので、問題無く公開できています。 HDAアンテナの実測データ(4) https://jo3krp2.seesaa.net/article/505782546.html ところが、MMANAでの再現モデルのほうは、その測定結果に近づくモデルを模索するのですが、周波数が高くなるにつれて、現実モデルからは乖離しているとしか思えないモデルとなりつつあり、今のところ実アンテナ動作とは一…
(補足)和歌山市貸与"防災ラジオ"と一般販売の"防災ラジオ"とは全く受信周波数が異なることを解説
名称は、同じ「防災ラジオ」となっており、各種業務無線を受信することを楽しみとしているユーティリティ無線受信マニアでない方には、誤解されている様子なので、その部分を補足追加します。 ※市販の「防災ラジオ」事例 https://joshinweb.jp/sound/drr_radio.html (注意)これとは、非常時の受信周波数が、全く異なります。 (本…
7MHz Wire-GP 地上高と大地反射良/否(5)地上高18m~28m間の各パターン図対比【続編-1】
前回には、1高から15m高までを分析しましたが、その続編の第一弾として、18m~28m間の特性の違いを大地反射の悪い/良いの2つの場所別のGPアンテナの動作をパターン図で見ていきます。 前回までの記事は、 7MHz Wire-GPで地上高変化と大地電気定数良否との関係(2) 地上高1m~15m間の各パターン図対比【前半】 https://jo3krp2.seesaa.n…
昨日、和歌山市の消防本部にある地域安全課に赴いて、標記のラジオを受領しました。申し込み条件はあるので、一般の皆さんに対してのお知らせではありませんが、該当する方には、有効な情報だと思って、公開することとしました。 (本論) 1.防災ラジオとは、 当ラジオは、FMラジオでは、あります。しかしながら、一般のFMラジオ受信は、補助的なもので、主たる受信目的は、次のことで…
今回のHDAアンテナで試した「単線給電方式」は、過去にも経験はありません、ただ、前回紹介した「S1AA」アンテナは、昔のCQ出版のアンテナハンドブックか、同発行の(旧)ワイヤーアンテナハンドブックのどちらかで、紹介されており、記憶には残っておりました。 しかし、その本も今は残っておらず、資料はありません。ですから、まず、一番簡単な水平 DPだとどのような動作となるかをMMAN…
大地反射(5)水平偏波系の(電気定数が良い)大地反射:7MHzDP直下の地表ラジアル効果
この場合の地表ラジアルは、いつもの5m×12本ではなく、5.8m×48本、又は、5m×57本相当のラジアル電線を敷設した場合の大地状態です。 ですから、海水面とは同様となりませんが、かなり電気定数の良い大地となります。それをMMANAでシミュレーションしたところ、誘電率10,導電率400mS/mあたりを示すことがわかりました。前回の垂直偏波での地面反射でも、「電気定数の良い大地」…
HDAアンテナ単線給電roots:VS1AA(Old_Type_Windom)アンテナからの応用探究(1)
現在のDP等、水平偏波系では、同軸ケーブル、又は、梯子フィーダ(平行給電線)の2方式しか、使うことはなくなりましたが、水平系ワイヤーアンテナのマルチバンドアンテナとして、今も利用されているアンテナであるWindomアンテナでは、その昔には、単線給電方式で用いられていました。 そのアンテナが、今回紹介する「VS1AA」アンテナです。 今回参考とした、ネット情報元は、 …
(高仰角)八木アンテナ6m高の試行:ワイド間隔8mS(0.188λ)モデル例
エレメント間隔を広げないと性能が出ないことは、先の同時給電方式の最終形と並行して、それとの性能比較に使った八木モデルで、判っていました。今回は、その時のワイドスペースモデルの紹介です。 (本論) 1.アンテナ定義
HDAアンテナの実測データ(4)MFJ-259Bで14MHz付近測定:電波防護指針への配慮も必要
今回のHDAの共振周波数(jX=0)は、バンド外となりました。それでも、14MHzバンド内は、SWR<1.5以下となりました。 また、当初の単線給電線の長さが、7.5m~8m程度となっていました。この時、AT-300では、バンドのどこであっても、チューニング不調となって、いつまで経っても、チューン動作が完了しなかったのです。それは、7MHzでも同じ症状となる場合がありました、7MHzでは、7…
大地反射(4)垂直偏波(GP)での(電気定数が良い)大地反射:垂直八木アンテナのアース回路と共通事項
今回のエクセルグラフは、前回記事 「地表ラジアル履歴(14)本命のアース回路となった GP(架空ラジアル)線とリレー供給電線改善状況」 https://jo3krp2.seesaa.net/article/505762503.html でのアース回路の分析とも共通している内容です。 当時のアンテナプロジェクト記事時点では、単に「地表(地面内)ラジアルアース」よりも、GP(架空ラジアル)線のアース回…
地表ラジアル履歴(14)本命のアース回路となったGP(架空ラジアル)線とリレー供給電線改善状況
まず、前回の記事で、ノイズ対策のためのアース電線の添え張り現場写真を公開するのを忘れていましたので、今回、GP線の根元状況と共に公開します。 (元ネタ)地表ラジアル履歴(13)アンテナ動作切替リレーから発するノイズ対策 https://jo3krp2.seesaa.net/article/505743037.html
(高角度)八木ビームアンテナ6m高モデルの試行設計:狭間隔3mSモデル例
前回までは、2エレメント両方への給電方法で試行錯誤したのですが、それと並行して、片側給電方式の八木アンテナでも、いくつかモデルを試行しています。 最初は、今回モデルのような導波器の理論で最大F/Bとなる間隔での試行をしています ただ、本来の八木アンテナのメリットである位相給電アンテナよりもエレメント間隔が狭くてすむはずの、このモデルでは、6m高の場合だと、理論どお…
地表ラジアル履歴(13)アンテナ動作切替リレーから発するノイズ対策
前回のビバレッジアンテナ受信にて感知した、アンテナ動作切替リレー回路からの微弱ノイズ発生対策を実施したことの記録です。 残念なことに、完全にこのノイズを無くせる対策ができたのか?についての記録も、記憶もありません。参考程度の情報となります。 ※おそらくは、リレー回路から発生というよりもそれを駆動しているIP-POWER装置から漏れ…
HDAアンテナの実測データ(3)MFJ-259Bで10MHz付近測定withコモン電流状態
今回の10MHz帯では、先にMMANAでの分析を行いました。それに関する実際のHDAアンテナの特性測定です。ただし、今回もAT-300のマッチング回路を経ての送信機側から見たSWR実測と入力インピーダンスZinにおけるRとjXに関する測定及び、RとXから計算したSWR値になります。 (本論) アマチュア無線の10MHzバンド付近におけるSWRと入力インピーダンスZinを実測 1.各周波数における、SWR…
HDAアンテナのヒントを探るための広帯域特性を示すアンテナの理論の続きで、自己補対アンテナの後半です。 (本論) 前回示したスロットアンテナから求まる式は、 Z2=V2/I2=Z0^2/4Z1=(60π)^2/Z1 ....(4.90) ただし、自由空間のインピーダンスZ0=120π(Ω)≒377Ω これにより、互いに補対のアンテナは、まったく同じアンテナですから、その入力インピー…
大地反射(3)垂直偏波(GP)のMMANA標準大地反射:(重要)ブルースタ角への理解
前回は、水平系の電気定数が悪い大地での反射特性を見ましたが、今回は、垂直偏波における同大地での反射をエクセルグラフで分析します。 この垂直偏波だけに見られる物理現象(光学が主ですが、電波も同様)に「ブルースタ角周辺に現れる反射波の消失・減少」についての知識が必要となります。この現象についての理解こそが、垂直アンテナにおける運用時の注意点を的確に指摘してい…
大地反射(2)水平偏波(DP)系でのMMANA標準大地の反射
今回は、過去の記事と逆に水平系の大地反射を先に取り上げます。それには、まず、MMANA標準設定の大地定数(誘電率5、導電率1mS/m)をエクセルグラフで再現しています。 エクセルグラフの計算ルーチンの正否は、このシリーズの最後に検証しますから、ここでは、グラフ計算は、正しいという設定に基づいての判断でお願います。 (本論) 1…
(HDA比較)水平DP_10.110MHz_6mH_1.2㎜Wireモデルを用意
今回のHDAアンテナのMMANAモデルに対しての比較対象として、10MHzの水平DP銅線ワイヤーモデルを用意しました。地上高は、HDAアンテナの給電点の高さと一致するように6mHとしています。 ※通常パターン図(利得Gaを含む。)は、HDA記事内で公開しましたが、今回はより比較しやすいように主放射方向を一致させたパターン図で再度比較します。 1.…
HDAアンテナのMMANA分析(4)10MHz帯(後半)周波数特性を10.110MHz中心にバンド外まで
前回のMMANAによるHDAアンテナ分析の後半部で、ここでは、周波数特性を分析しています。 以下は、10.110MHzを中心としたマッチングを取った場合でのシミュレーション結果です。 1.給電点インピーダンスZ(R,jX)
電波における垂直偏波と水平偏波との大地(地面)反射の違い~垂直アンテナにおけるアースの正体~(1)
垂直アンテナの使いこなしは、一般に難しいと言われています。それは、そのとおりであることは、長年、垂直アンテナを使ってきた者としても、それは、正論だと思っています。 ただ、かなりの誤解もあるというのも、まだ、事実なところです。大地(地面)反射の実態を把握することで、難しいと言われる垂直アンテナを使いこなせれば、遠距離DX交信には、かなり有利な性質を活かせます。
HDAアンテナのMMANA分析(3)10MHz帯(前半)10.110MHz付近
今回は、アンテナ測定結果よりも先に、MMANAシミュレーションを行いましたので、その順で公開することとします。 なお、今回のMMANAモデルも、未だ、HDAアンテナと一致した結果を得ているわけではありません。その問題点の原因としては、給電線路と給電点部分の状態を現場状況と一致できていないことが、考えられます。 どんなアンテナでも、その給電点インピーダンスと一致する給電方…
7MHz Wire-DPで地上高変化と大地電気定数良否(2)地上高10m~15mの各パターン図対比
前回の続きで、DPワイヤーモデルを10m高~15m高にかけての大地状態との特性変化を探求します。 なお、先に垂直アンテナモデルとして、GPアンテナで同様のシミュレーション結果を実施しました。その結果との比較から判明する事象が、今回のテーマです。 (本論) 3.計算結果(前回続き)
地表ラジアル履歴(12)垂直八木アンテナと交差配置しているビバレッジアンテナとの相互影響
アンテナプロジェクト記事では、この記載は無いかもしれません。 当時のローバンド受信用アンテナ概況を説明しますと 1.ビバレッジアンテナの設置状況 北東(カリブ向け)ビームと南西(アジアア・アフリカ方面)ビームの2方向に限定した受信専用アンテナ ① 北東向けビームとする場合 垂直アンテナを設置した敷地の一番北東隅に約2.2m高足場パイプを終端部にして、終端…
The Best(純対称形)位相給電DP列アンテナ【Ga&F/B両立】:逆方向
前回の逆方向ビームとした場合です。今の予定では、λ/8間隔の位相給電アンテナは、HB9CVを含め、これが最後とするつもりです。 1.アンテナ定義
7MHz Wire-DPで地上高変化と大地電気定数良・否との関係(1)地上高1m~7m間の各パターン図対比
地上高が15mを超える場合の垂直アンテナ特性も興味深い特性を示すのですが、それより先に前回の垂直アンテナ特性と同地上高での水平系DPとの関係を見ることにより、垂直系と水平系アンテナでの、地面反射特性が異なることを理解していただくことのほうが、重要だと判断しました。 地上高15mを超える垂直・水平アンテナの各地面反射特性は、後の回に延期して行います。
HDAアンテナの動作解明(7)自己補対アンテナ(前半):理論導出はスロットアンテナから
見出しにあるように、アンテナ本の学習の流れとしては、このアンテナ理論が含まれている「立体アンテナ」の章があって、その中のモデルとして、「スロットアンテナ」の節があります。そして、その次の節として、今回テーマである「定インピーダンスアンテナ」に、先にやりました「進行波アンテナ」と今回の「自己補対アンテナ」と続いているのです。 残念ながら、このスロットアンテナに係…
The Best(純対称形)位相給電DP列アンテナ:順方向【Ga&F/B両立】
前回モデルから、更なる良いモデルを求めて、試行錯誤での探索をしたところ、エレメント間隔をさらに少し広くとれば、絶対利得Gaと前後比F/Bが両立できるモデルに行きつくことができました。 実は、八木モデルに変更しての片側給電方式も並行して、試作していたのですが、そのモデルよりも、短いエレメント間隔の場合は、こちらが良かったので、先に公開します。 通常の導波器の2エレ…
地表ラジアル履歴(11)集中定数(L、C)のL形マッチング回路採用
3.5MHz/3.8MHzの2バンドを1タッチでリレー切替できる回路を検討したところ、外部チューナーで採用しているコイルLとコンデンサーCの組み合わせをリレー切替する手法が、一番確実と判りました。 ただ、その定数を決定するためには、放射器端において、MFJ-259BでRとjX(極性も重要)を測定して、それを基にスミスチャートを描いて、計算する必要がありました。 設計中心となる周波数に…
7MHz Wire-GP 地上高と大地反射良否の関係(3)地上高1m~15m間の各パターン図対比【後半】
前回の続きで、ここからは、7m高から15m高までの特性の違いを大地反射の悪い/良いの2つの場所別のGPアンテナの動作をパターン図で見ていきます。 なお、一覧表でのまとめは、前回の記事 7MHz Wire-GPで地上高変化と大地電気定数良否との関係(2) 地上高1m~15m間の各パターン図対比【前半】 https://jo3krp2.seesaa.net/article/505595675.html の計算結果表のNo.6~No.11までを確認してください。 また、10…
Ga優先(純対称形)位相給電DP列アンテナ:逆方向特性&給電インピーダンス-R値即解決算定法(仮説)
前回モデルのビーム方向を逆転した場合です。特性は、ほとんど同じですが、給電点インピーダンスは、こちらだと正常な値となります。それを基に前回の給電点インピーダンスを最後に即決で補正したいと思います。 1.アンテナ定義
HDAアンテナのMMANA分析(2)7MHz帯周辺の実測データとの対比
以前は、3.5MHz帯での実測データとMMANAシミュレーション結果の突き合わせだったのですが、今回は、前回の7MHz帯の実測データとの比較をしたMMANAシミュレーション結果です。 ただ、MMANAのモデルは、未だ完璧なHDAモデルには、なっておりません。というのは、AT-300アンテナ端子とHDAアンテナの給電点の間には、当然、給電線があります。今の状態だとこの給電線は、まったくの不平衡な「単…
HDAアンテナの実測データ(2)MFJ-259Bでの直読測定
前回は、3.5MHzにおける無線機のSWR値表示でのデータでした。今回の7MHzだとSWR1.5以上は、完全にバンド外となるため、無線機出力での実測をすることができません。そのため、AT-300の無線機出力側へMFJ-259Bを接続しての微弱電波にてのSWR特性とついでにZin=R+jXを測定しています。 このときのX値は、±符号は判りません。常識的に判断するのなら、共振点7.024MHzを境に、低い周波数は、-…
7MHz Wire-GPで地上高変化と大地電気定数良否との関係(2)地上高1m~15m間の各パターン図対比【前半】
これを実際の地面で試そうとすると、とても大仕掛けな実験準備を要します。ただ、本当のフィールドワークで無いと実験結果とは言えません。ここでは、過去の自分が試した実際のアース実験からの推察で、たぶんこうなるのでは?と予測してみただけです。是非とも現実のアンテナにおいて、この実験を試してみてください。そうすれば、アース回路を含めた垂直アンテナの第一人者となれることは、間…
利得Ga優先(純対称形)45°位相給電DP列アンテナ:順方向
前回予告しましたように完全対称形となる同エレメント長DP2本を地上6m高に並行して配置して、45°位相で給電した場合の動作利得(Ga)を追求したモデルの紹介です。前回の紹介したモデルは、F/B追及モデルでお願いします。ただ、さらなるF/B追及モデルには、また、別のモデルが存在するかもしれません。それは、まだ、形にできていません。 〈本論〉 (6m高の場合) 1.アンテナ定義 …
7MHz Wire-GPをモデルとした地上高と地表ラジアル(大地電気定数)との関係性(1)
このテーマは、以前の地表ラジアルで登場させたアースに関する基本知識のために登場させた 「地表ラジアル履歴(8)7MHz Wire-GP Modelでの地上高と地表ラジアル効果」 https://jo3krp2.seesaa.net/article/505409358.html から続く話題を取り扱います。 (本論) まず、水平偏波電波と垂直偏波電波では、地面の反射特性が全く異なっていることを前回の分を書いた時点では、…
HDAアンテナの動作解明(6)広帯域アンテナ(2)その他のアンテナ形式
短波用の広帯域アンテナには、広帯域ビームアンテナがあります。これは、各アンテナ素子に対する給電条件を等しくして、全体に多重結合を行うことによって帯域幅を広げるもので、本質的に広帯域アンテナではありません。 ※HDAアンテナの動作解明とは別になりますから、アンテナ図示は省略しますが、H形、W形といった業務用で使われた広帯域定在波が過去に使用されていました。 一…
地表ラジアル履歴(10)ラジアルアース全体イメージとオメガマッチング回路にてバンド切替問題
この時のアース回路は、地面内の埋め込みグランドラジアル1組と敷地外周を取り囲む地上2.5m高(埋設0.5m)の足場鋼管柱(パイプ)とそれを3か所で通電している地面と並行の3本のステンレス針金を敷地外周を一周約80m長近くのものを組み合わせたものを使用していました。次の概況図を参考としてください。
(補足)Pocとは、昔のアナログ回路にあった「バイアスティー(Bias-Tee)」のこと!
前回のHB9CVのリレー回路を切り替えるための直流を無線用同軸ケーブルに重畳するための回路の名前をやっと思い出せました。 それは、「バイアスティー(Bias-Tee)」と呼ばれていた回路のことです。 掴み的な動作概略は バイアスティーとは https://engineer-climb.com/bias-t/ 実際の回路を実装するためには、メーカー提供の バイアスT回路向けインダクタ 選定支援ツール …
F/B追及【汎用型】HB9CVアンテナ・ビーム反転切替(1)逆方向特性【完結】
今回は、前回のF/B追及モデルを前後反転させた場合の特性について、紹介します。今回は、途中説明に具体的な利礼切替回路についても述べています。このアンテナを試作される場合には、是非、実現して欲しい回路です。この回路を使えば、わざわざ、リレー制御線を両エレメントの給電部に配線することが不要で、見映えもスッキリとします。 ※通信信号と電…
F/B追及【汎用型】HB9CVアンテナ・ビーム反転切替(1)順方向特性
前回予告しましたように、高仰角【HB9CV】(7)6m高・5.28m間隔・位相-45°【地表ラジアル中央配置】Best Modelへのさらなる試行錯誤を行って、その結果を前後切替モデルに適用したモデルの紹介です。 絶対利得Gaは、もうほとんど飽和状態となっているようで、改善は望めませんでした。しかし、F/Bは、改善することができました。 ただ、F/Bだ…
以前の3エレメント八木でなら、1コールで達成出来たことではありますが、今回のとてもアンテナとは思えない「HDAアンテナ」で、モービル部門にて、正味50Wのモービル的運用にて、3コール目で、全国局を競争相手に、このHDAアンテナでの交信達成ができたことは、私にとっては、本当にラッキーな1QSOとなりました。 本当は、このようなプアーなアンテナ部門も併設していただけるともっ…
高仰角【HB9CV】(8)6m高・5.28m間隔・位相-45°【地表ラジアル位置変更後】Best Model
前回の「純・対称形」DPアンテナ列アンテナの比較基準とした、ワイヤー仕様のHB9CV【6m高・5.28m間隔・位相-45°】に対して、以前の完成モデルは、地表ラジアル位置が、後方エレメント直下であったものを、前後ビーム転換モデルであるDPアンテナ列、準・対称形HB9CVアンテナ、さらに全ての一般的なHB9CVのビーム反転を可能とした、「一般形」HB9CVの前・後の性能(Ga,F/B)比較を比較するための…
HDAアンテナが現状の給電状態だとどのバンドにおいても、そのバンドでマッチングを取るとそのバンド付近の広い周波数帯域にて、広帯域性を示すことについての理論的な説明を探しています。 そのヒントとしては、進行波アンテナの広帯域性が生ずる部分に求めました。それで、過去の「進行波アンテナ」記事を復習しました。 今回は、そこを起点として、さらに広帯域アンテナの一般…
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50MHzの8eleYAGIのデータだと現状、マッチング用スタブを追加するためのモデルの給電点インピーダンスZ=R+jXにおいて、jX側の結果値に疑義があって、肝心のヘアピンマッチ設計までに至りません。 こちらは、さらなる検証を要するため、先に、14MHzの4エレメントYAGIとして、ワイヤ定義にて、具体的なスタブ長を設定して、その正常動作まで確認されている完成モデル「4EL20HM.MAA」を題材に…
前回問題のあったラジエータの先端となる10φパイプ側の計算の再現とその対策についての検証です。原因はわかりませんが、#3定義:-y軸側のエレメント設定にのみ、当現象が顕著に発現することが、今回の試行でわかりました。 このため、(通常のアルミ製パイプなら当然なのですが)釣り竿式に異なる口径パイプを繋いてエレメントを使う場合には、Seg:-1を設定する場合には、注意が必要で…
ここでの要点は、伝送線路の任意の1点における電圧・電流の波形は、入射波と受端点における反射係数の関係で表現できることに帰着します。 (本論) ある点の入射波Viに対する反射波Vrの比 ρ=Vr/Vi=(B/A)e^2γx .....(5.264) をその点の反射係数と呼びます。 ※ ρ,Vi,Vr,γ(ガンマ;伝搬定数=α+jβのこと)はいずれも上に「…
予定では無かったのですが、前回説明した「セグメント指定Seg:0→-1の指定変更」した場合の違いを実感していただける検証ができましたので、今回公開します。 その中でも、R5mm(10φ)パイプにseg:-1を指定した場合に異常な結果となることが判明しました。長くなるため、この対処策は、別記事で取り上げます。ただし、なぜそうなるのかは、今もわかっていません。MMANA動作の疑問点です…
前回の説明では、説明図の「第5.29図」が漏れてしまいました。また、本来ならベクトル表記で、例えば、インピーダンスZなら、そのZの上に「・」点を付けて、ベクトルである明示をしなければ正しい解説となりません。それを今回補足します。 (本論) 5.6.伝送線路の電圧・電流分布 5.6.1.反射係数 https://jo3krp2.seesaa.net/article/516974467.html に追加すべき内容です。 …
前回の(検証-1)では、完全一致はしませんでしたが、概ね同じ計算結果を得ました。 次に「8EL6MW.MAA」とこれのラジエータエレメントにスタブ接続点を追加する定義に変更した場合との計算結果の違いは、 https://jo3krp2.seesaa.net/article/516935954.html 記事の計算結果から (自由空間) No.1(元値)R+jX=38.306-j22.378 [Ω] No.3(変更)R+jX=38.620+j1.978 [Ω] (…
過去に「アンテナ」本から記述した内容より、今回の分布定数回路のマッチングについて必要となる予備知識群です。これらを理解していないと今回のMMANAのオプションにある「スタブマッチ」回路の原典、「L形分岐による整合回路」を理解することはできません。 記事量が多いため、MMANAのヘアピンマッチ設計に先行して、始めることとしました。 (本論) 5.6 伝送線路の電圧・電流…
今回の対象アンテナ「8EL6MW」で問題となった部分についての検証です。そのひとつが、ワイヤー組み合わせの場合とそれを単独のワイヤー定義に置き換えたところの計算結果の違いです。 これについては、 50MHz用八木:8エレメント(23)8EL6MW.MAAオリジナル(2) ラジエータ定義をヘアピン付加対応の事前準備だけで生じた問題点 https://jo3krp2.seesaa.net/article/516935954.html でも…
今回は、MMANA空間において、波長短縮率がどのような値として計算しているかの推定を行います。 これは、ヘアピンマッチの平行2線式線路のフィーダをワイヤ定義で指定した場合の波長短縮率にも適用していると思われるからです。 今回セグメント指定を0と-1での違いも検証しています。これにより、DPの給電点インピーダンスZ=R+jX計算が違っているからです。 つまり、アンテナ定義のセグメン…
前回紹介したオリジナルのラジエータ定義は、複合パイプ指定1本の中央に給電する形状設定なので、そのままでは、ヘアピン回路を設定できません。そこで、複合パイプ設定を止めて、14φパイプと10φパイプを個別に設定しました。それもエレメント左右別々の設定にすることです。 なぜなら、給電点中央位置から、スタブ間隔の半分だけ離れた位置ヘアピン用スタブを取り付ける必要があるので、…
標記のことについては、「アンテナ理論」にも、その基礎である「電磁気学」とも無関係な分野での理論になります。具体的には、「交流理論」と呼ばれる電気理論です。 この交流理論については、電子回路といった弱電関係の分野というより、強電関係の分野が主体で、一般の工業高専の電気科、あるいは、工業高校の電気科のかたのほうが、馴染みが深い分野だと思います。 無線技術士や無…
ここからは、個人的興味によるヘアピンマッチによる八木アンテナの整合に関する探究結果です。決して、50MHzにおけるマッチング方式として推奨していません。50MHzでは、前回までのFDラジエータ、Tマッチ、γマッチ(ω、γC等変化モデル含む。)のどれかを推奨しています。若しくは、直結モデルでもかまいませんが、こちらはSWR調整が大変かもしれません。 というわけで、今回のMMANAサ…
平行2線式給電線路の理論は今回が最終です。今回のヘアピンマッチにかかる注目点は、波長短縮率です。平行2線式線路に関わらず、同軸ケーブル、導波管といった、全ての給電線上の電磁波(厳密にいうと、その給電線に沿って伝達していく電磁波で、その実態は、負荷に向けて進行する進行波と負荷から電源側に向かう反射波の両方向の伝達波が合成されて、給電線に沿って定常波となっている電磁波)…
ヘアピンマッチ方式の八木アンテナ設計まで、未だ基礎理論が2つ残っています。というのは、MMANAのスタブマッチツールでフィーダ欄に登場しているZoは、昨日までの理論展開で完了していますが、残る入力項目である(波長)短縮率の説明が残ってしまったからです。 それとこの伝送路理論とは別に、回路の整合についての理論も残っています。こちらは、給電線のインピーダンスRi(50Ω)にア…
前回までで、ここから必要なパラメーター4つ(L,C,R,G)が全て登場しました。ここからは、それらを基に線路計算に必要な事項を求めていきます。それとこの計算に生じる固有数値、「0.4343」と「276」は、よく登場する値なので、記憶に留めておいてください。 (本論) 5.2 伝送線路の基本的特性 5.2.2 平行2線の伝送線路定数 ⑤ 特性インピーダンスZo 特性インピーダンス…
以前の記事では、セグメント指定(Seg:0)の周波数特性について未公開だったことから、今回、同じMMANAモデルでのSeg0,-1の両計算を行い、同時に比較表示しています。 これだとセグメント指定による計算の違いがはっきりします。 ★留意事項★ 但し、Seg:-1が絶対的に正しい計算であるとは言えないことが、…
平行線式給電線の線路定数として残るひとつが、コンダクタンスG[℧]です。 ※コンダクタンスの単位;Ωの逆さ形でモーと読む。 (本論) 5.2 伝送線路の基本的特性 5.2.2 平行2線の伝送線路定数
今回のMMANAのセグメント指定(Seg:0)による性能低下の端緒となったモデルについて、再度挑戦しています。 (問題端緒記事) 【FD-Rad】50MHz用八木:8エレメント(18)1:4U-blun(3) ラジエータ水平パイプ・ストレート形状に見直し後:Ga低下現象? https://jo3krp2.seesaa.net/article/516727253.html このとき、Seg:0では、FDラジエータの角部分に異径パイプの不連続部…
今回の抵抗Rは、ヘヤピンマッチと直接関係しませんが、平行2線式給電線の基本知識として採り上げました。 (ヘヤピンマッチのスタブ長計算におけるZo値の重要性) 一方で、前回書いた給電線の特性インピーダンスZo(=√L/C)の算定が、ヘヤピンマッチで重要な意味を持つことの事前紹介です。 (スタブの線路の特性インピーダンスZoの値を正確に求めたい理由) 今回使用に…
以前に実施しました 50MHz用八木:8エレメント・FDラジエータ:Uバラン・マッチング方式(2)周波数特性 https://jo3krp2.seesaa.net/article/516479033.html に係る再評価版です。 変更した部分は、アンテナ定義各行の最終部にあるセグメント指定「Seg:0→-1」です。これにより、テーパリング処理によって、異径パイプ接続の不連続部分について、細かい分割で計算します。 た…
市販のモービルホイップを利用するだけのことで、アンテナ設計というよりもモービルホイップをMMANAに落とし込む作業です。意外なことに短いモービルホイップ(1.4m長)のほうが、λ/40長MLAよりも絶対ゲインが大きいのには当てがはずれました。と言うのは、両方のゲインをほぼ同じにしないと指向性の合成が正しくできないからです。 ※今回の純アナログ…
前回と違い、垂直面にループを設けています。この場合はMMANAモデルだと垂直偏波成分が強くなるようです。 ※理論本では、左右の線に流れる電流は、大きさが同じで向きが反対なので相殺されるとありますが、MMANAではそうなりません。この部分の検証は今後の宿題とします。 (1) アンテナ定義 …
MLAと称されるスモールループです。MMAMAの14MHzサンプルモデルから寸法を半分としてだいたい波長の1/5程度としています。7MHzですと全長40m/5=8mとなって、一辺の長さが2m長となります。今回それをMMANAで仮想的に実現してみました。 (1) アンテナ形状
前に(1)で紹介した構造ボルトのような明確な給電位置は建物外装部分にはありませんが、それでも見込みのある場所を見つけることができています。 1.エアコン室外機固定部 前回の問題となったインバータノイズで一番受信妨害を受けるところなのですが、電気的には電源ライン(単相200Vの中点)となっているアースラインと保安上結合している部分です。ただ、これと建物の構造体ともA…
未だ自宅の受信環境を調べたわけではありませんが、自宅内には各種インバーター回路が活躍しています。特にHF帯受信と関係する設備を列挙しますと ① 太陽光発電システムの直流→交流変換回路 ② 蓄電池システムの直流←→交流相互変換回路 ③ エコキュートの熱交換機 ※前の自宅では、給電部・アース部共に逆Lアンテナと近かったのですが、特に影響は…
自宅敷地では、7MHzフルサイズのDPは張ることができません。そこで仮にですが、敷地の対角線で取れる長さの短縮DPを張れるとするとどういった性能となるか?を検討しています。 ただ、建物の影響を受けないためには、地上高12mH以上が必要です。ワイヤーで張るとすると両側に12m高のしっかりしたポールが必要です。ですが、柱を支持するためのステー線を張ることできませんから、地面基礎を本…
過去にもアース問題(大地の電気特性)とスローパーの指向特性についての関連は記載したと思うのですが、今回、MMANAでその状態を再現して、今回の結論への根拠としています。 また、通常の1本のλ/4で、前回と同じアース条件とした場合のアンテナ(絶対)利得をMMANAで求めています。それとの比較が一番、アンテナの特性がよく判ると思います。 (本論) 1.状態の悪い大地における…
元の原案を改良することにより、主ビーム方向を更に微調整することができました。今回のモデルなら、北/東/南/西の4方向にビームを向けることができるようになります。そのうち、一番実用的な方向となる北向モデルに決定しました。 (1) 北方向を主ビーム固定での運用
前回の垂直偏波成分の指向特性だけをλ/4バーチカルアンテナを4本使って同様の配置をした場合で分析しています。本来の4SQとの違いは、単一ビームの前方向となるエレメントに対する位相(-3°)です。4SQ(直角)アレイアンテナでは、前方側を-90°、後方側を+90°位相で駆動します。サイドの2本はいずれも0度です。 (本論) (1) 前回の垂直偏波成分を再現
現実の建物構造体に適応できるか?は未だ未知数なのですが、軽量鉄骨構造を簡易化したボックス構造の正六面体をアンテナ構造とすると興味深い単一方向の指向性アンテナを実現できるかもしれません。 (本論) このアンテナ性質を発見した経緯は、軽量鉄骨構造である自宅が総二階建て構造であること、その四隅にある通し柱は、7MHzのλ/4長に近い、約10m間隔の真四角状態であること。…
TVアンテナステー線をアンテナとした場合をMMANAでシミュレーションしています。といっても複雑な形状をMMANAの定義表に入力が面倒なので、まずは簡易的に単純化したモデルとしました。 (本論) アンテナの種別ですが、SLOPER型アンテナの動作に近いと考えて、サンプルデータにある1.9MHz帯SLOPERからの変形としています。よって、アンテナ名も「インバーテッド・スローパー(仮称)…
(はじめに) この前、古いHP記事を復活させましたアパマン運用時のLongWire(以下、LW)アンテナをヒントに当時のアパートと同様の軽量鉄骨構造である自宅建物本体を「建物アース(アンテナ動作は、イメージ・アンテナ)として利用」を実現するための実地調査や建物への給電構造をMMANAでシミュレーションすることで、今回挑戦への手がかりとしたいと考えています。 ただし、建物…
今回も新規テーマ準備までの中継ぎです。先日、運転免許証の更新を無事通してもらえました。というのは、片目の視力が、0.3ギリギリの状態だったからです。約1か月くらい前に眼鏡屋さんで視力測定をしてもらったところ、片目は、0.7以上見えるのですが、他の目が0.3見えていない状態だと判りました 原因は、今までは無かった「乱視」が片目に生じたからです。前回(5年前)の更新時も視力に不…
和歌山市では、週末あたりから急に真夏日となっています。今日も「熱中症警戒アラート」が和歌山県も含め、全国各所に発令しています。そんな時にひんやりとしたスイーツを紹介します。美味しさはもちろんですが、見映えも良かったので、ブログテーマの中休みネタとして紹介します。 (上部の生クリームとフルーツの盛り付け)
下記写真は、別の角度から見た給電部(ステー線用金具)の拡大部です。 写真にあるクレモナ・ロープは既に撤去済みです。左斜め方向にあるTVアンテナ用…
一般的なTVアンテナ用ステー線の引き留め部分をサンプル写真にて紹介します。 (モデル住宅における参考例) 他の個人宅の現物写真を勝手に撮影して利用する…
次の写真は自宅の屋根の中央天頂部にあるUHF-TVの設置状況です。 アンテナ自体が支持ポールの低い位置となったのは、当初は、HF用アンテナ電線を支えるFRP…
この冊子にある「設計=施工へのワンポイント・アドバイス」記事を参考としています。 (冊子表紙のリンク) https://www.amazon.com/%E5%88%A5%E5%86%8ACQ-ham-radio-7%E6%9C%88%E5%8F%B7%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A/dp/B08QTLNZ79 (本論) この記事の主旨は、当時はVHFのTVアンテナのステー線をLongWire(以下、LW)の…
新築時に用意した地面内の電線束=地表ラジアル線アースは、そのまま放置していました。今回これを使える機会を実現できるかもしれません。 というのは、来月当初予定で自宅2階部を一部リフォームすることになりました。その際に外壁に沿って一部足場が組まれることから、日頃手が届かない部分(屋根の片隅)にある(代用)アンテナ線からの引き込み電線を固定できるような準備をしたいと思…
これは、過去の大規模アンテナ設備に使用したことから分ったのですが、DIY店でも調達できる部品でも、プロご用達の専門店を利用すると例え1個だけの部品、今回は、ワイヤクリップ1個だけでの入手の場合で紹介します。