著莪の花が庭に咲く。Iris japonica。日本を代表するのは菖蒲や杜若ではなくこのシャガなのかもしれない。 三葉虫に三輪の著莪。 森の中に群生を見かけたりする。原種なので人が世話することなくとも綺麗に咲かせる。
フィリピン生まれの愛犬マンゴーとともに京都及び関東の京都上京区だと提唱する高円寺で自分のルーツ探し。
陶芸、多肉植物、カフェめぐり、外国人もてなし、内装、御朱印、寺社仏閣、料理。
これまで連絡依頼のあった方には気まぐれで私の陶器作品を販売というかお譲りすることは時折あった。特別注文で要望に合わせて作ることも何度かあった。今年に入ってからは3鉢ほどお譲りしている。しかし積極的にオンラインショップで販売したり、クラフトフェアに出店することはしてこなかった。 「味を良くするために」昆虫原料を一部に取り入れている焼菓子屋さんで、蟲関連の作家手作り作品の展示販売もされているお店の方から委託販売の申し出があった。最初は趣味が仕事化したら面倒に思えてお断りしたのだが、ここは新しい一歩を踏む必要があると思ってお願いすることにしてみた。 東京から2時間半ほどかかる地方のこれまたローカル私…
素焼きの窯出し。特に破損することもなく焼き上がった。 12鉢と団子蟲1匹。なかなか壮観。 赤土、黒泥土、信楽白土を使い分けているので素焼きの段階でも彩りがある。施釉せずにやきしめでもそれなりに面白く焼けるのかもしれない。 蚕蛾も今のところ、触角も破損せずに焼けている。 トルコ青結晶釉を溶岩釉化し、筆で塗った後に撥水剤で保護。面倒だがこれにより上から全体的にマグネシヤマット釉を掛けてもトルコ青結晶釉が鮮やかに発色してくれるかと思う。 2度、3度と重ね塗りしたので今回はしっかりと発色発泡してくれるのではないか。 そして網の上でドバドバとマグネシヤマット釉を掛ける。少し乾いて手に取れるようになったら…
寺が多い街は花木が多い。 公園が多くても花木は増えるが日本の公園は根底には西洋式庭園の考えがあるようで花壇の区画内を埋め尽くすようにパンジーやチューリップをたくさん植える傾向が強く、一株を引き立たせるように、あるいは背景の建物との調和を強く意識して植えられることが少ないように思う。 そんなわけで個性が引き立つ植えられ方、育てられ方をしている点で寺社の花木の方が私の好みだ。ここ妙法寺の藤も地面スレスレに広がるように植った姿が個性的で良い。 高円寺近隣の藤の名所としてここ妙法寺も記録しておきたい。菖蒲、紫陽花も素晴らしい。 寺社のほうが常に人手が入り世話されているということもあるかもしれない。 寺…
貪欲な肉食昆虫の大閻魔斑猫が腑を買い破って出てきたかのようなアレンジ。玩具のつぶらな眼がかわいい。 マイマイカブリなんかもカタツムリの殻の中に首を突っ込んで肉を貪り食う。 そんな陶蟲夏草「団子蟲」にセダム「レッドベリー」を植えてみた。水分少なめに太陽をしっかりと浴びさせて育ててみようかと思う。
陶蟲夏草鉢素焼き。アガベ専用鉢、蟲展示台、シロホコリ鉢造形完成。
小窯に12鉢を詰め込んだ。800℃で素焼きする。来週には窯出し、釉掛け、素焼きと同じ窯構成で本焼成を一気に進められそうだ。夏までの完成を予定していたがGW前に4〜6個納入できる作品が仕上がりそうだ。 それにしても、本当に納入しようかまだ悩んでいる。一般ウケしない自覚はあるし、需要も不明だし、梱包もどうしたら良いのか。金に困っていて換金したいわけでもない。すぐ売れる値段で掃きたいわけではない。 乾燥しているようで水分はまだ残っている。窯から水蒸気が出なくなるまで1時間毎に窯温度を測定する。気温16℃で着火し、1時間につきほぼ100℃近く上昇していき、そして415℃の時点で水蒸気も出なくなったこと…
私が通っていた店にルック商店街の3階にある「紅い花」がある。コの字カウンターの和風で大正や昭和初期の店のような雰囲気を纏った燻銀の蕎麦居酒屋。 それがコロナ蔓延時に休業したまま閉店してしまった。高円寺で閉店を惜しまれるのは「てんてこ」「ビストロフレール」そして「紅い花」。 その紅い花の店長さんが姉妹店の「椿」に立っていると聞いて伺った。少しお痩せになったか。覚えていてくれた。 味がしっかりと染み込んだ玉蒟蒻がお通しとして出される。懐かしい山形料理尽くしのメニュー。 相変わらず何を食べても美味しい。春野菜の天麩羅。木耳の味噌和え。 山形料理の店で酒も山形の地酒が揃う。上喜元、栄光富士、東北泉、白…
世の中に過小評価されているものの一つとして芽吹きの紅葉の美しさを挙げたい。 秋の紅葉も美しいが、それに比べて新緑の生命力が漲る瑞々しい紅葉の元気が出る美しさ。 葉緑素が抜けた後の死んだ色の紅葉と違い、芽吹きの紅葉は紅にも力強さがある。 爪紅も秋に紅葉し始めて葉の縁が枯れ始めた紅葉とは鮮やかさがまるで異なる。 昔は東京から京都への観光客は紅葉の季節が圧倒的に多く、春の桜はそこまで有名ではなかったと聞く。今では桜を目当てに春に訪れる観光客も相当に増えた。京都の紅葉は伊呂波紅葉に偏りすぎており、芽吹きの美しい品種が少ない気がする。ここに大きな観光資源としての可能性を感じている。 桜が散った後に美しい…
桜が終われば藤の季節。あちこちの公園には藤棚があったりするけれども高円寺界隈で私の知る限り最も見事なのは民家の塀に沿って咲く藤。厳密には中野。 こんな見事な藤を毎年見事に咲かせ、往来の人々を楽しませてくれて本当にありがたいと思う。 藤は近くで見ると目立つ黄色が遠目だと全く印象が薄れる。そしていかにもな豆科の花の形をしている。至近距離でここまで印象の変わる花も珍しいと思っている。 花見ならぬ藤見なんてのも乙だろうね。唐津城の藤棚に飛んでいきたい。そしてこうして見上げながら能古見や天吹などの佐賀の美酒を飲むのだ。 それにしても見事だ。極上の簾。 今朝は中野駅から会社に向かおう。 夕暮れの藤も妖艶で…
好きな写真家を聞かれれば、挙がる1人は土門拳だろう。そんな土門拳の古寺巡礼写真展が恵比寿の東京都写真美術館で催されていると知り、会社帰りに立ち寄った。 土門拳といえば室生寺。圧巻の写真が並んでいた。 入口に掛けられた写真以外は撮影不可だったが、私の好きな竹林の写真が見られてよかった。絵葉書を買った。 全体像を撮ることをせず、好きな角度、好きな部分を切り取るスタイルが良い。この潔さをもっと見習いたい。私は写真を撮る技術もないくせに、全体を記録写真的にフレームに納めたくなってしまう。 声をかけて顔を向けさせず、動態をそのまま撮る「絶対非演出」のストリートスナップも素晴らしい。還暦手前で脳出血で右半…
線は、僕を描く ☆☆☆ 砥上裕将 水墨画の世界と魅力を映像なしに脳内に想起させてくれる良作。心のあり方が線に現れるのはわかる気がする。無心に夢中になって導かれるように造形した感覚になる時はあるし、そのように作られた作品は再現の難しい良作になる実体験は私にもある。技術過多の食傷気味に感じるコンテスト出品作品は目に浮かぶし、水墨画の本質は技術自慢大会でないことにも深く同意する。 しかし映画化しやすそうな登場人物設計に少し文句をつけたくなる。自分の美しさに気付いていない美人、容姿は優れていなくとも目を見張る才能を隠していた不幸な主人公。芸能人や俳優女優がいかにも当てはまりそうでほんの少しばかり興醒め…
陶蟲夏草鉢「大鍬形」。この鉢のポテンシャルはこんなものではないだろうと思っている。 そもそも銀手毬が徒長しているのがよろしくない。現状はなんとも不格好だ。しっかりと日光に当てて分頭、群生したらムクムクと増殖する菌糸のような容姿となってくれるに違いない。 悪く言えば雑な、良く言えば無作為の造形。脚もちぎれ、欠損している。 こんな鉢が数年経つと見違えるのだと経験が囁くのだよ。
新しい試みとして粘菌の子実体に蟲が乗った鉢を作ってみた。形状としてはルリホコリ。楽焼で表面を青紫のメタリックにしたらルリホコリらしくなるのだろうが蟲が目立たなくなってしまうのでシロホコリにする。冬虫夏草らしさ筆頭として団子蟲と蝉幼虫を選んだ。 蝉の方が背中を割って開口部を大きくとりやすい。冬虫夏草のセミタケが生える際に背中を破って生えるわけではないけれども、用途を優先する。 団子蟲は開口部は狭く細い茎の植物でないと少し厳しい。 さらに穴をたくさん開けて常磐忍を植え込めるようにしようかと思う。瓦礫風にするか、編笠茸風に整えた丸穴にするか迷うが後者でいく。 そんなわけでこうなった。もう全体を包み込…
どんどん作ろう。週末に仕事をすればするほど心の均衡の為に作陶する時間も欲しくなり、結果それ以外にほとんど何もしなくなっている。生き急ぐように忙しい人のスパイラルはこんな感じなのか、と思ってみたり。 10.蝉の脱皮途中 制作途中の記録も撮ろうと思ったが逃した。鉢に比べて大きめな蝉の体躯。 顔は蝉。複眼が少し大きい。 白信楽土で子実体を加飾。 背中に植える仕様。これも紫太陽を植えるかね。 11.団子蟲 小さな団子蟲も鉢。 大きな子実体を周囲に配置した。 ううむ。子実体の高さに緩急高低があっても良かったかもしれない。 12.揚羽蝶幼虫 違うな。作ってみてから「こんなではない感」。胸部をもっと新幹線の…
こちらもようやくエキノセレウスサボテン「紫太陽」を植えられた陶蟲夏草鉢「鍬形蟲」。 ぐわんと株元が曲がって上に伸び、陽光をしっかり浴びて紫色にサボテンの棘が染まり、さらに花が咲いたら理想的な姿が完成すると思っている。 しっかり根が張って育ってくれるか。 気長に共に暮らしていく鉢をまた一つ増やせた。 目指す姿形になるのは早くとも3年後以降だろうか。
ようやく、最終形にたどり着いた。成長は遅いが乾燥にも低栄養にも強く、かつ子実体の見た目に近いサボテンを植え込んで長く愛でられる陶蟲夏草鉢のサボテン植え。 これを尻の方から太陽光を当て、斜めに植えられたサボテンが湾曲して真上に伸びていくようにする。まだ小さいうちから育てないと株元が曲がってくれない。
春ですな。植え替えの時期ですな、ということで少し趣向の異なる吊り鉢を2つ。植木鉢が多くなると陽のあたる窓辺や棚は置くタイプの鉢で埋め尽くされ、スペースが足らなくなると垂直方向に進出していかざるを得ないのは植物愛好家の典型。 しばらく空のまま吊り下げられていた上半身と下半身に別れた山羊の吊り下げ鉢。形状から置くことができない吊り下げ専用鉢。 天翔ける山羊。なぜか山羊。 そのうち、移動する際にぶつけて角や脚を折ってしまうのかもしれない。 植物無しより有りのほうが良いと思っている。定期的にバケツにドボンと漬けて吸水させる方式でやっていく。 変なところに写実性をこだわっていて、水抜き穴として余剰な水は…
植えていたマミラリアの幼苗が寒さでやられてしまった。幼苗はもう少し大きくなってからでないと制限の多い鉢で育てるのは難しいのかもしれない。 そこでゴーラムを植えてみた。 形状がなんとも実際にある一部の冬虫夏草茸にそっくりではないか。 予想外の子実体らしさ。 白黒で撮影するとさらに子実体らしい形状が引き立つ。 成長がそこそこ早いので1、2年で植え替える前提で楽しもう。
おそらくは桜を愛でる最後の週末。息子と善福寺川沿いをジョギングした。 忘れ物だろうか、猫のクッションが置かれていた。 雨や曇りの日が続き、貴重な晴れの日の桜を愛でる。 そして2ヶ月ぶりに再訪したGO CRAZY CAFE。女主人は私のことをしっかりと覚えてくれていた。前回、全身麻酔のリスクをとって飼い犬の歯垢除去をすべきか悩んでらしたのであれこれメリットデメリットを話し込んだのを覚えている。 まだ夜に酒を飲みに来れていないのだよな。そのうち。 ここに来たい目的の一つが犬。陶芸、園芸に加えて私の人生に欠かせない潤いは犬だと最近、痛感している。13年前に日本に帰国して以来、犬のいない初めての冬は寒…
去年の2〜3月は転職活動真っ盛りで15社近く応募して6社から内定を頂き、そしてちょうど1年前の今頃、自信満々におそらくは最もハズレの選択肢を最良の選択肢だと勘違いして選んだ。6つも選択肢があってよくぞ判断を誤ったと思う。そして4ヶ月で辞める醜態を晒した。 再転職した会社では半年が経った。「〇〇さんが来てくれて本当に良かったですよ」「まだ半年ですか、もう数年いる気がします」なんてことを言われることが最近、度々あって職場ではそこそこ歓迎され重宝されているようなのでもう少しはこの会社でやっていけそうだし4ヶ月で逃げた判断はそれなりに正しかったと思われる。 自分の判断力をもうそんなに信じていない。今ま…
初めて目黒川の夜桜を観にきた。橋の上には撮影する人だかり。提灯の赤い光が桜をより赤く見せている。 高いところから眺めたら赤い帯が一筋、綺麗に見えるのだろう。 少し歩くとあの有名な洋風の城の外観をした「目黒エンペラー」が照らし出される。若い女子グループが「わあ、素敵」と歓声をあげていたが知らなそうだ。バブルの昔に一世を風靡した、当時で東京で最高級、最豪華を喧伝していたラブホテルだそうだ。ラブホテルに行ったことがないので死ぬまでに一度は行ってみたい。行くきっかけなどあるのだろうか。 翌日。ここ近年で最も早い開花日だそうだが雨天続き。早朝の晴れ間に高円寺と阿佐ヶ谷の間の緑道の桜を観に行く。廃墟桜が切…
生花は冬虫夏草のイメージにはそぐわないのだけれども、花が咲くとなんとなく心が躍るし、活けたくなる。 団子蟲に千重咲椿 象蟲にマツバギク 団子蟲に原種ヒヤシンスは菌類ぽさのある姿形。 まだ固く締まった椿の蕾も溢れる花の色が良い。蚕蛾。千重咲椿はひたすら派手。 中央アジアでは5000年前の墓から人骨と一緒に見つかったというムスカリ。古代人も花と共に故人を送った。 原種チューリップ。もう少し茎を短くすべきだったか。 静物画のような静けさ 団子蟲に浅黄水仙 蠅取蜘蛛に鈴蘭水仙 私の中の最良の一枚はこちら。くねるように伸びる茎が植物的。低い位置での枝分かれも腑を突き破って成長した印象が強まる。学名アイリ…
鉢自体はもう数年前に作ったものだが今回、徒長した銘月を抜いてアエオニウム「夕映え」を植え込んだ。鉢は縦に深く、土容量も大きく重みのある鉢なのでヒョロヒョロと伸びてしまうアエオニウムでも担当する懸念なくしばらくは安心して育てられそうだ。 陣笠蟲という日常生活にさほど馴染みのない蟲。 紅い縁の葉をしたまとまりの良い多肉植物だ。
社会科見学旅行 鹿島神宮、鹿島臨海工業地帯、銚子港、犬吠埼、屏風ケ浦
社会科見学旅行は案外楽しいかもしれない。子供も多弁になり、たくさん聞いてくる。たくさん話す。 ・もう一つの要石のある鹿島神宮参拝 ・日本の化学工業と経済を支える鹿島臨海工業地帯を見学。夜景が素晴らしいらしい。 ・港公園で工場を背景に花見 ・日本一の水揚げ高を誇る銚子港見学と海鮮を味わいつつ体験と勉強 ・犬吠埼で休憩 ・屏風ケ浦の地層で火山灰の層や関東ローム層をこの目で見る ・なんちゃって潮干狩り体験 いつもは5時、6時に起床する子供たちが7時過ぎまで寝ていた。それなりに疲れたのだろう。 8時に出発して鹿がシンボルの鹿島神宮へ。 昨日の香取神宮に続いてもう一つの神宮、鹿島神宮に参拝。令和の大改修…
子供の要望で社会科見学旅行 ・香取神宮で「すずめの戸締り」にもでる「要石」、東郷平八郎の揮毫などを拝見 ・小江戸「佐原」の映える街並みを堪能 ・50歳を過ぎてから日本全国を測量した偉人伊能忠敬記念館を見学 ・川沿いのワーズワースで舌鼓 ・最も古い様式の銭湯「金平湯」で温まる ・素泊まり宿「コエド佐原」で自由にくつろぐ ・佐原名物の最上白味醂を用いたハイボールを飲みながら漫画三昧 圏央道、関越道方向への自動車旅が多いが今回は首都高を抜け東関東道を通り自宅から2時間ほどの香取佐原ICで降り、香取神宮へ。 雨の日だったが桜が満開。 息子が「黒金でカッコいい神社だね」と珍しく神社に感想を言うほどに風格…
コガネムシは金持ちだ。 金蔵建てた、蔵建てた。 子供に水飴舐めさせた。 こんな歌詞の童謡があってコガネムシを見ると脳内再生してしまう。この童謡は今年、熱海の梅園に子供達と行き園内に中原晋平記念館というのごあったのだがその中原晋平さん作曲だという。こんな歌も作っていたとは。 陶蟲夏草鉢「大黒黄金蟲」にエケベリア「デレンオリバー」を植えた。何となく蓮華のような趣のある引き締まった株だ。
手頃な自作の陶鉢がなかったのでプラスチック鉢に植え替えた。気づいたら変な形の植木鉢ばかり作っていて筒形の自作鉢が殆ど無いことに気づいた。 株元に被せてあたかも蟲を苗床にして植物が生えているかのように見えるようにした。 株の鉢と蟲が一体化した陶鉢をたくさん作っているがこの形式だと下の鉢は問わず、植物が巨大化するに従い大きな鉢への植え替えが自由にできる。 新しい試みは手応えあり。大きくなるサボテンをこの形式で増やしていくことができそうだ。
仕事が一定以上忙しくなるとそれに呼応して作陶に没頭する不思議。結果疲労困憊する。蟲をさらに追加で5匹作り、削り作業済みの鉢にセットした。 5.団子蟲 半開 少しボロボロと朽ちた感じにしてみる。開口部は大きくとって少し太めのサボテンを植えられるようにする。 小さめの鉢にセットした。粘菌の子実体を加飾するか悩んだがやめた。細長い形状の美空鉾のようなもの、あるいは緑蛇を植えて浮き立たせたい。 鉢が歪んでいるな。修正しようかとも思ったがそのままにすることにした。 6.架空の甲蟲 玉蟲のようなフォルムで作り始めたが手なりで作っていたら知らない蟲になった。 玉蟲に近づけるならば細い脚をつけるべき。しかし線…
さあ、11個の筒鉢の天と底に穴を開けた。いよいよ蟲を作って載せていく。蟲の大きさや形は様々なので鉢も同じ大きさにせず、穴の位置や大きさが違う鉢の中から合う組み合わせを模索しながら作っていく。 1.団子蟲の子実体仕立て 3hr 身体を折り曲げたダンゴムシばかり作っていたので真っ直ぐなやつを作ってみた。 真ん中に穴を開けつつも脚をつけた。 このまま、真上を向いていたらつまらない。斜めにして、子実体で囲んでみようか。 計6つの子実体を加えた。まずまずか。有機体がぶわっと筒の上部から溢れ出るイメージ。 もう少し傾けても良かったかもしれない。どんな多肉植物、サボテンが合うだろうか。 2.蝉の幼虫 3hr…
春分の日に植物の世話に明け暮れたその備忘録。 温室ビニール撤去 団子蟲株元鉢に老楽植え込み 団子蟲鉢にレッドベリー植え込み 大鍬形鉢に銀手毬植え込み 中鍬形鉢に紫太陽植え込み 小鍬形鉢にゴーラム植え込み 象蟲鉢に紫太陽植え込み 象蟲小鉢に銘月植え込み 陣笠蟲に夕映え植え込み 大黒黄金にデレンオリバー植え込み 源五郎の多肉をカット 幼虫の多肉をカット 遺跡吊り鉢に常磐忍植え込み 山羊吊り鉢に常磐忍植え込み モヒカン鉢に玉扇植え替え 黒プラ鉢に玉扇植え替え 黒縄文土器鉢にセローム植え替え アートストーン鉢にクッカバラ植え替え プラ鉢にポトスライム植え替え 白陶器鉢に雷神植え替え 紫太陽植え替え ま…
高円寺駅ガード下のKFCが閉店して久しい。ガード下の改修工事に伴い1年以上KFCが無かったその空隙を突くように開店したフライドチキンバーガー屋。 客はおらず。バイトと思しき若い女性が応対してくれた。 丸ごと1羽を揚げたチキンがウリらしいが1人で食べるには量が多いし、家族で食べるようなテーブル席はない。持ち帰って家族で食べるには切り分けも面倒。 1人向けのフライドチキンバーガーのランチセットを注文した。少し待って出てきた。揚げたての熱さではなく、かといってすぐに出てくるわけでもなく。 美味しくないとは言わないけれども、小さなバーガーに量が多めなポテト、そして氷の多いドリンク。これで900円以上す…
高円寺で1番の桜の大樹と思っていた廃墟の前の桜の古木。それが今年に入って枝を徹底的に切られてしまった。株元から伐採しなかったのは所有者が伐採を指示したのではなく、枝が歩道の上に落ちないように行政が執行したということか。 桜が咲くのを待ってくれても良かったのに。痛々しい露出した切り口に暗い気持ちになっていた。毎年確実に目に見える変化で崩れていく廃屋と見た目には変化を感じづらい桜の古木の対比が秀逸な桜の名所だった。その桜が無惨な姿になった。 そういえば京都円山公園の桜も私が住んでいた頃に枝が落とされて随分と不恰好な姿になってしまっていたが10年以上経ってどう変わっただろうか。平安神宮の屋根の上にか…
「何が起きるかわからない」というドラクエの呪文から店名をとった中野のチーズリゾットの美味しい居酒屋パルプンテの姉妹店として今年1月に開店した豆乳おでん居酒屋「ぱるぷん亭」。 新座の古建具屋からわざわざ取り寄せたというレトロな建具など内装が好み。 豆乳おでんは腹に優しい印象。じんわりと温まる旨さ。ぶらりと1人で来やすい雰囲気なのも良い。1人でも女店長が適当に相手をしてくれるし、席が埋まっていたら気軽に隣の客と話せる雰囲気もある。店長は他の飲食店に長いこと勤めながらパルプンテのお客さんとして通っており、縁あって姉妹店の店長として任されたらしい。 駅から少し離れていることもあり、よその街から来た人は…
久しぶりに来た高円寺のカフェ「ドッグベリー」。定休日無しの11:30〜3:00という高円寺らしい深夜まで営業している時間潰し処。 階段を上がった2階左手にある店は薄暗くて穴蔵のような安心感がある。庚申通り商店街を初めて歩く観光客はカフェの存在に気づかずに通り過ぎてしまうだろう。 ボードゲームがあったり、漫画があったり。なんだか京都で沢山あった学生が溜まり場にする「さらさ」グループのカフェの雰囲気。しかし私の知る混沌とした雰囲気のカフェは15年経ちほとんど無くなり広々としてモノの少ないカフェに置き換わっていってしまったようだ。 お酒も豊富。 大勢が手にしたであろうボロボロになった漫画「マスターキ…
通常は「サイエンスバー インキュベーター」として営業し、オリジナルカクテルをビーカーや試験管で提供するバー。 そこが日月祝日限定で「昆虫館バー」として間借り営業している。 お通しのクッキーはインキュベーターと共通。何の式か聞けばよかった。Googleで調べればいいのだが。 蟷螂カクテルを頂いた。チェイサーの水はビーカーに入って供される。 昆虫の研究で博士号を取得したという店長は働きながらも趣味というかライフワークで研究所に所属してカマキリの研究を続けているのだそうだ。カマキリはまだ知らないことも多いそうだ。一方で蝶はある程度調べ尽くされていて発見の面白みに乏しいそうだ。質問するとハキハキと底な…
物々交換して手に入れた水晶冬虫夏草ペンダント。本物の蝉の抜殻に銅鍍金をしてあり、背中の裂目から水晶が生えている逸品。私の好みど真ん中でありながら私の陶芸とは全く技術的には別ジャンルなので入手できて嬉しい。 脚の微毛までしっかりディテールが残っている優れもの。鍍金なので本物の蝉の抜殻が中に閉じ込められていると思うと感じ入るものがある。本物への鍍金なので造形としては完璧だ。 土から特徴を掴んで形にしていく陶芸とは異なるが、本物の形状にはやはり容易には真似られない存在感がある。 この水晶冬虫夏草ペンダントが酸化して鈍色に黒ずみ、緑青が湧いて複雑な表情を見せるところまで育てていきたい。 陶器を部分的に…
なんだか花粉のせいで桜の季節が年々、素直に楽しめないものになりつつある。勿体無い。こんなに美しいというのに。 中央が深い紅の桜。 ランチを持参して花見でもするか、と思い立っても次の瞬間には花粉のことを考えてしまう。それでも行くか。 背景が黒いとうっとりするほどに引き立つ
昆虫を取り入れることで食味の良くなる組み合わせのみを「蟲菓(昆虫焼菓子)」として製品化して販売している「灯螂舎」さん。試食した感想や疑問を記録しておく。 昆虫食がバッシングに遭っているらしい。どこぞの自治体で学校給食に出され、昆虫食に肩入れしすぎていること、昆虫のアレルギーの懸念が軽視されていることなどが問題視されたらしい。 私は蟲は好きな人が食べれば良いと思っている。強く他人に強いるべきものではない。エネルギー生産効率が高い未来の人類を救う可能性のある食材とされている。しかし食品ロスが3〜4割も出される現状をまずは改善すべきだと思う。さらに言えばマクロに見れば日本人が昆虫食にシフトしてエネル…
1月末に首肩をやられ、長時間の運転やら子供をスキーに連れて行き板を担いであげたり無理したら回復が長引いた。そんな状況で阿佐ヶ谷で寒い夜、階段を踏み外して腰を強打してしまった。酒に酔っていたが酩酊のせいではなく雨で階段が滑りやすくなっていたせいだと思っている。1週間以上痛みが続いた。老いた。 そんなわけで食べつつも運動はせず、体重は69kgを超えていた。泣きたい。久しぶりにジョギングを再開するも身体は重いし花粉はまだ待っていてクシャミが骨に響く。踏んだり蹴ったりだ。 赤と白の混ざった絢爛豪華な大輪八重咲の椿。その後ろには白、赤の椿も咲く。並んで植えた銘品椿の枝をうまいこと横に伸ばして色とりどりの…
もうそれ自体がアート作品ともいえる国立新美術館は適当に撮っても良さげな写真になる。 緑色のガラスを透過することで生まれる色のグラデーションも綺麗。 この円錐の上の子供心が踊るような特等席にフレンチのひらまつが運営するポール・ボキューズというカフェがある。 バニラアイスが500円強、ケーキとドリンクのセットが1500円とかなり場所代込みの良いお値段だが、息子曰く「今まで食べたバニラアイスの中で一番美味しい」とのこと。しっかりと黒胡麻のようなバニラビーンズが入ったものだった。 国立新美術館の建築費は380億円程度だとか。東京オリンピックのために作られて利用のアテに乏しく維持費だけでも毎年18億円円…
腹から生える今までの形状ではなく背中の外殻の隙間から生えるタイプを作ってみた。自分としてはアリではないかと思う。実験的な試みだったが満足の結果。 腹には穴が空いていない。体躯の下に空間があることで団子蟲そのものが苗床になっている印象を強められるのではないか。また、腹を下にしながら脚を見せるのも意図。懸念は土容量が少ないので乾燥と低栄養に耐性のある多肉植物を選ばないといけない点だ。サボテンをコンパクトに育てるならばいけると思っている。 乾燥させたシルバーブルニアを挿しているが葉を取り除くと、粘菌の子実体のような見た目になって実に好みだ。 頭と尻に水抜き穴が空いているが、その穴を大きくして根が下に…
作家同士の作品物々交換のために夏までに10鉢の陶蟲夏草を作ろう
学び 作家同士の作品物々交換は思い入れも深まり楽しい。 物々交換するには「あなたの作品も売ってください」と言わせる魅力がないといけない。 お互いにとっての価値が値札とずれるのも面白い。 作家同士の物々交換は他の人のいないところで話す。 物々交換は作家さんごとに原則1回限りにする。 夏までに陶蟲夏草鉢を10個ほど作ることを心に決め、10個分の鉢部分を水挽きした。ひしゃげた物は作為的に凹ませたのだけれども実態は既に失敗作で起死回生の逆転期待枠なのかもしれない。しかしそういうダメ元の「遊び」が化けることもある。 物々交換に恥じない陶蟲夏草鉢を作ろうと俄然やる気が出た。自分の作品で他の作家さんの欲しい…
蟲にまつわる手作り作家の展示販売会に行ってみた。「東京むし展」はここ毎年行われているそうで、蟲好き、ハンドクラフト好きにとって魅力的な狭く深い世界。自分の好きなものに開き直った人達の集い。 蟲の標本に時計の機械機構を嵌め込んだもの。機械仕掛けの蟲のような表現。これは「うつせみ標本屋」さんの作品。 こちらはモルフォ蝶の羽を使ったシルバーやゴールドのアクセサリー。構造色が素晴らしく美しい実物のモルフォ蝶の翅をレジンと金銀の枠に閉じ込めてある。デザインも素晴らしい。武蔵引田でお店も営業されているPsyche(プシュケ)という作家さん。店のサイトを見ると素晴らしい作品が本当に多い。 そしてこちらは実物…
緑の着色はアクセントになる しっかり重ね塗りしないと発泡しない 植え込む植物も彩度に乏しいマミラリアなどの白サボテンにするならば菌糸体の上に緑を乗せるのは良いと思われる。 色の相性は悪くない。今回は濡れたままの下地にトルコ青結晶釉を重ねて塗ってしまい、重ね塗りもしなかったのが敗因と思われる。 レースフラワーのドライプランツも合う。ひょろひょろっと生えて開花したような風情で鉢のサイズとぴったりと合う。
カブトムシ類の脚の細さに悩んでいた。幼虫を作ることにしてふと、その中間体である蛹の冬虫夏草があっても良いではないかと思った。 台座よりも大きくはみ出す形。 造形はそれなりにうまくいったように思う。コーカサスオオカブトも悪くないが、やはり頭部にY字の立派な角を持つ日本のヤマトカブトムシが作りたくなる。 成体はどこまでもシャープな輪郭のカブトムシだが蛹は細い脚も太いチューブのような皮に包まれていて全ての輪郭が丸味を帯びていて愛嬌がある。実は蛹は陶器の造形に向いていることがわかった。 原種水仙が最もこの鉢に合うとは思わない。合わない。それでも庭先に何かが咲いているのを見つけて喜び、室内に取り入れるの…
陶蟲夏草鉢「ゾウムシ」X「シルバーブルニア」「レースフラワー」
ゾウムシの陶蟲夏草鉢が焼き上がった。シルバーブルニアを挿すと粘菌の子実体のように見える。自分としては満足の仕上がり。 春を待ち、サボテンを植え込めるようになるまでドライプランツを挿して遊ぶ。 ニョキニョキと生えて開花した雰囲気が出てくる。総じて白なのも静かで良い。 ゾウムシのずんぐりむっくりとしたフォルムとがっしりとした太い脚は安心感がある。また継続的に作っていきたい蟲の一つだ。 このぐらいの作り込み具合がちょうど良いように思う。さらに作り込むと精巧に作り込まれた印象ばかりが強くなって存在の希薄な雰囲気が損なわれてしまう。 頭を下げる形が良いのか、上向きにしがみついて頭を倒す形が良いのか試行錯…
2月15日。ここから記録をこまめにとってみたい。 2月20日。5日間での成長は目に明らかではあるものの 2月21日。段々と加速度的に膨らんでいくようだ。 根が随分と緑色になってきたがこれは水の中で繁殖した藻類のせいだろうか。そして興味深いのが毛根でびっしり覆われた太い根も生え出していること。 2月22日 時折ミチミチッと音がする。花茎から花朶が離れて広がる音のようだ。 2月24日 一気に茎が伸びた。 2月25日 真っ直ぐとは伸びる気がないらしい。 深く魅惑的な青から紫のグラデーションをみせてくれる。これにしてもこの深みのある青紫よ。惚れ惚れする。 2月26日 今年のヒヤシンスはもう真っ直ぐに咲…
外国からの友人のもてなしに持っておきたい手札。東京都板橋区の穴場。 10km先の前野原温泉へ自転車で遠征。日本庭園のある風情あるスーパー銭湯で私のお気に入りのひとつだ。 風呂は源泉掛け流しの強塩泉もあり、寝湯や打たせ湯も気持ちが良い。湯船の脇には椿の園芸品種が育っており見事な花を咲かせている。 食事処もなんだか風格と風情のある佇まいで食事も美味しい。 せいろ蕎麦を頂いた。蕎麦は美味かった。 庭を見ながらサイダーなんぞを頂く。 甘くシュワシュワとした炭酸が長湯で脱水気味の身体に浸透していくように染みる。 外国人客が多かった。白人のグループ、韓国人、中国人。いろんな言語が聞こえてくる。こんなに日本…
数年ぶりに国立新美術館で毎年行われる五美大合同卒業制作展に子供達と来た。入場無料で美大生の4年間の苦闘の成果の結晶やら打ち果てた残骸やらのドラマが見られるありがたい展示。そして撮影自由なのも素晴らしい。 どこかのカフェやバーの壁に掛かっていたら最高にカッコ良い存在感のある巨大なサイクロプスの絵。右下には踏まれて破壊されたのかもしれない石造りの街並み。小さく膝を抱えた巨人の大きな絵。 眼と角の金属箔の複雑な色合いが最高にかっこいい。山口岳人さんの作品。 左右対称の日本画テイストなほんのり近未来的な絵。 犬に緑青色の眼に紅い脚先や耳鼻は個性的な配色。 あれ、中国っぽいなと思ったら中国人と思しき人の…
食べて幸せになる店というのはそんなにはない。しかも自分の懐具合に合っており背伸びしてしまった感を感じずに済む手頃さ。 どれもハズレは無いのだけれども エビチリ ピータン豆腐 これは驚きのある個性的な美味しさだった。また店に足を運ばせる味だ。 ピータンってこんなに美味しかったっけ。辛い味噌のようなソースと合う。 マルベックのどっしりとした赤と相性が良かった。 カウンター席しかない店ではあるが最も奥の調理の手元が見える席が好きだ。 2人で行くと異なる味の点心をそれぞれの蒸篭に分けてくれる気遣いがある。 点心も抜かりなく美味しい。 牛頬肉の黒酢餡かけ。美味。 蟹玉子炒飯。もう鉄板。 表現力がなくて説…
青少年育成なんたら協会の催しで善福寺川取水施設の見学に参加した。 1988年から20年をかけて地下に54万m3の巨大地下貯水池として直径12mのトンネルを長さ4.5kmの長さにわたって環状七号線の地下40mに造ったシロモノ。丸の内線などの地下鉄と干渉しない十分な深さとなると40mの深さが必要だったらしい。 6カ所にリアルタイムの監視カメラがあり、危険水位に達すると神田川、善福寺川、妙正寺川から地下調節池に取水するのだそうだ。 実際に水が流れる模型で見せてくれる。 大雨警報が出ると最低2名で対応にあたるそうだ。 地下40mまでビル14階相当の高低差を階段で降りていく。 そうすると地上40mから水…
久々にmariostang氏をお見かけし、「LAMB」という映画の存在をコメントで教えて頂いたので早速、映画館に観に行った。多謝。 元々は2022年9月23日封切りの作品だが、阿佐ヶ谷の単館シネマMorcで幸いなことに上映しているという。 ノオミ・ラパス主演、制作総指揮と聞けば期待も高まる。ノオミ・ラパスはスウェーデン人で母国語のスウェーデン語、英語に加え、アイスランド語、ノルウェー語、デンマーク語を話し、本作ではアイスランド語で演じている。 映画のタイトルが「PIG」「SABAKAN」「LAMB」と並ぶのがシュール。同日に1回づつ上映しているので頑張れば全て観れてしまう。 羊から生まれた羊な…
備忘録。普段好んでいる純米酒とは異なるベクトルだが大変楽しめたのが佐賀の東長(あずまちょう)。 「佐賀県産米(レイホウ等)と多良岳山系の清冽な水だけを使い、9号酵母で造ったお酒です。伝統的な三段仕込みにより、米の旨味と芳醇な香りが調和した、キレのある純米酒です。」とのこと。 SAKETIMESによれば「佐賀の老舗蔵で、200年以上の歴史を刻む。九州の佐賀平野は有数の穀倉地帯で、上質な酒米と多良岳山系の清水があり、肥前杜氏の技が相まって、キレのある濃醇甘口の酒を造っている。「東長」の名は、第19代内閣総理大臣・原敬が「あずまの国のおさ、東洋の王者にふさわしい」と命名。「東長 大吟醸」は3年連続全…
学び 菌糸体を加飾するのはアリ。 そこに緑など色を乗せるのも良い。 蟲の細い脚も鉢に沿わせれば問題なく焼ける。 シリコンカーバイドは乾いた下地の上に何度も重ね塗りしないと発泡しないと思われる。 幹に複数体がしがみついた太い樹木のような寄せ植え鉢を作りたい。 夕御飯の買い出しの合間に息子を連れて工房へ。窯出しは窯の損傷などがないか、破損しないか確認するために先生立ち合いのもとで行うのがこの工房のルールとなっている。私の作品しか入っていないので取り出しも気楽だ。釉垂れも癒着もなく良好な結果。 全部で3.9kgもあった。本焼成費は3900円ということになる。毎回、もう少し薄く作れば良かったと思う瞬間…
下北沢散策の最大の戦果は駅の路地で見つけた植物店で見つけた多肉植物。 ユーフォルビア・モナデニウム・リチエイは特別に珍しい種類ではないけれど園芸店で売っていることは少ない。 このサイズで600円は即買いだと思った。値段を店員さんに聞いて「600円?安いですね」と声が裏返り気味で復唱してしまった。 あの高級アガベの代名詞のようなティタノータ・ブルーの幼苗も600円だったので衝動買いしてしまった。30年ぐらいかけて気長に育てたい。 おそらくこのサイズで3年生ぐらいか。
下北沢を散策。 古着屋と小劇場やライブハウスが集まる街として高円寺と共通点の多い街、下北沢。 閉まっている店舗のシャッターも絵が描かれていて眺めて楽しい。 人混みは高円寺の比でなく多かった。複数路線が乗り入れる故の便利さもあるのだろう。 もう僅かだが古くからの店も残る。 2周回って若い人には珍しいと思われる昭和レトロ。 高円寺にもこういうアート壁画をたくさん増やして欲しい。少しはあるが、もっともっと増やしてほしい。せっかく女子美という美大もあるのだし。 空が晴れ、青空に壁画の彩りが映えて楽しい気分にさせてくれる。古着屋の商品撮影をしていた。高円寺も古着屋がこぞって商品撮影背景にするような壁画を…
4月になって暖かくなったら陶蟲夏草鉢に植え込むためにストックしている多肉植物のあれこれ記録。 島忠に行ったら、まだ寒い2月にも関わらず10月のハイシーズンかと疑うような3.5号鉢が198円の安さで売られていた。 「野薔薇の精」は育てやすく端正なエケベリア。 「夕映え」は茎立ちするので私の作る小さな開口部の小さな鉢には相性の良い形状をしている。久しぶりに購入したアエオニウム。 「春萌」も茎立ちし比較的大きな葉の塊を形成するので大きめの陶蟲夏草鉢に合わせられそうだ。 「デレンオリバー」は蓮のような容姿で静謐な雰囲気作りに合った茎立ちする多肉植物。期待大。 「クラバツム」は初めてのタイプの多肉植物な…
ブロードウェイを久しぶりに散歩。漫画、書籍、アニメグッズ、フィギュアの中古屋「まんだらけ」のオフィス装飾の宇宙人も元気そう。 村上隆のジンガロオフィスも変わらず。どう見たってオフィスの入り口には見えない、遊び心の水準の高さよ。ブロードウェイは「まんだらけ」と「ジンガロ」の社屋兼店舗と化してきた。 ジンガロカフェの前に長蛇の列ができていた。20人は並んでいるだろうか。殆どが中国人観光客らしかった。アートコレクターのような人達だと思われる。 サブカルとアートギャラリーの集積地のようになってくれたら嬉しい。もっとギャラリーが増えないものか。陶器オブジェや蟲愛好者のようなニッチな嗜好を相手にしたギャラ…
高円寺の梅里公園には無数の梅が一本一本に品種名の名札をつけて植っている。梅の品評会のような公園。 この品種はある方向性においてとても魅力的な梅なのだと思う。枝に連続してみっちりと咲き桃色の枝となる。花色も華やかで花期も長い。 幼稚園のお遊戯会に出てくるようなピンクのティッシュで作った花を木の棒につけたような、言うなれば梅の容姿の目指す究極形とも言える。 個人的にはあまり好みではない。一輪一輪の花の輪郭がしっかりと見えるような花が好きだ。花の数で持って埋め尽くすようなタイプは好みではない。好みではないけれどもこの梅が素晴らしい品種であることは理解できる。 植っている木の数が最も多いのは梅の専門家…
子供が幼稚園の頃から愛用しているのが日本酒カップ酒の入っていたガラス容器。子供の手にも包み込めるほど細く、満杯にしても重くない。取手つきのプラスチックコップが嫌いな私にとって子供用コップにこれ以上適したものを知らない。 私のお気に入りは「唐津くんち」と「秋鹿」、若乃井酒造「高円寺阿波踊り」。息子は赤と緑のものがお気に入りらしい。ガラスは分厚く落としても割れにくいのも良い。 そして青木酒造の「雪男」のオガサカスキーを背負っている限定盤も気に入っている。 ねだられて「群馬くん」カップを購入した。はよ、飲み干してほしいとのこと。
小窯の扉を開くと素焼きが完了した作品が全て無事な状態で出てきた。 長らく使っていなかったマグネシヤマット釉薬は水分が蒸発してかなり濃度が高くなっていた。ボーメ計で測ると70を超えている。水を少しづつ加えてボーメ計で55になるまで希釈した。前回は釉掛けのムラが強く出たのは粘性が高すぎたからかもしれない。 菌糸体の上部にトルコ青結晶釉をシリコンカーバイドで発泡させて塗ってみる。通常2〜5%ほどを混ぜるのが適量らしいが目分量でそれよりもおそらく多く入れている。薄い小皿から筆塗り。 荒い金網の上に柄杓でマグネシヤマットを掛けていく。 全体を白にしつつアクセントにトルコ青結晶釉で菌糸体の上部を青緑にする…
梅里公園から妙法寺、大宮神宮から善福寺沿いをジョギングしてたどり着いた公園に面したカフェ「GO CRAZY CAFE」。公園沿いにテラス席を並べてくれている気持ちの良いカフェ。 夜はバー営業もしているそうだ。両親はドイツ人と日本人だという感じの良い女性が昨晩は深夜の1時までカウンターに立っていたそうだ。 なかなか私好みの雰囲気。少し遠いが夜に来てみたい。 壁画は少しピカソ調とでも言うのか。 公園沿いのベランダ席に珈琲を運んでくれた。一杯300円。安い。公園の中を犬を散歩する人やジョギングする人が往来するのを眺める。 なかなか好みなカフェバーを発見できて嬉しい。ターコイズに塗られた欄間が架けられ…
かっこいい内装と生活に便利な内装は両立し難いものでして。 生活感あふれるかっこいい内装とはどんなものだろう。プロバンス、ブルックリン、ブロカント、侘び寂び、北欧スタイルなどなど、どの方向に向かっても洗練されればされるほど生活感が乏しくなるのは共通している。生活に便利で物に溢れつつも世界観が強まり洗練されるのは昭和レトロスタイルだろうか。民藝スタイルだろうか。教えて、センスのある人。 それどころではなく雑多なものが増え続ける日々。ああ掃除しなければ。着ない服、もう読まない本などはどんどん処分しよう。 子供の図画工作やおもちゃをどうするかが一番悩ましい。お気に入り以外は写真に撮って捨てるのが妥当な…
神楽坂で大学の友人と飲む。 となりには某大学の白髪混じりの教授陣と思しきグループが盛り上がっている。「近頃の若いもんは」「うちらが若い頃は」定番のありきたりな定型句が繰り返される。 結論は「若い人はもっと苦労した方が良い」ということのようだ。彼らは若い人たちよりも苦労したと思っているらしく、同じぐらい苦労すべきらしい。 その根拠はどこからくるのだろう。無駄な不要な苦労を避け、導くという意識はないのだろうか。どうせ遅かれ早かれ苦労はするのだから不毛な苦労よりも質の高い苦労に向き合えるように導く意識はないのか。 東大、東大と繰り返される。東大の人は理◯大の人のことをそんなに話さないだろうな、などと…
高速道路を運転していて疑問に思うのが右へ左へと車線変更を繰り返す車。ほんの少し隣の車線が進むのが早いからと車線変更をするのだが追越車線から走行車線に移ったものの、その先に遅い車がいていつの間にかまた追い抜かれるようなことを繰り返している。 人よりも少しでも先に行きたい、少しでも得したいという欲か。前の車を煽るように車間距離を取らずに走る車。 必ずしも運転が上手いわけでもなく、単に堪え性が無いというか忍耐力がない人が多いようで、強引な車線変更で後続車にブレーキを踏ませ、それが後続車の速度低下に繋がったりする。その最悪な行き着く先が事故だ。 往路で朝5時ごろに複数台の玉突き事故があったそうで数時間…
初心者の子連れでスキーも温泉も楽しみたい、スキーに興味のない家族とも一緒に楽しめる万座プリンスホテル
日本一の硫黄泉濃度の温泉 雪山を眺められる絶景星空露天風呂 1955mの標高の高さによる雪質の良さ 山頂から初心者コースが充実 アクセス悪く日帰り客が少なく空いている ホテルとゲレンデ直結の快適さ 小学生リフト代無料 子供の喜ぶビュッフェ。アイス食べ放題。 22時に寝たこともあって5時に目が覚めた。久しぶりに深い眠りでたくさんの夢を見た。大学の友人が営む古典的で新時代的なコンセプトの溢れるカフェで長いこと話し込む夢だった。 段々と白む山並み。客室は真東を向いているらしい。源泉掛け流しの露天風呂は朝5時から入浴している客が見えた。そう、男湯の端が見えてしまう。 昨日の疲れからか子供達は熟睡してい…
またもや大寒波、東京でも雪が降った翌日。中央道は雪のために通行止めだそうで長野に向かう車が皆、関越道に流れてきてバブル期並みのスキー渋滞だそうだ。朝5時に出発した人がまだ10時ごろに伊香保付近だなんて聞いた。松井田妙義から碓氷軽井沢まで4kmの距離が45分と表示されており、松井田妙義から降りて下道を走った。ちなみに新潟方面は赤城からさらに85分の渋滞と出ていた。今回は水上や越後湯沢などにしなくてよかった。 軽井沢を通過し鬼押有料道路、万座ハイウェイと抜けていく。遠近法の模範例のような直線が走っていて気持ち良い。 左手には白化粧の浅間山の山容が拝めた。 4時間半かかって12時に万座プリンスホテル…
私はストレートネックだそうで、2年ほど前から仕事が忙しくなると神経痛を起こすようになった。 整形外科医によるレントゲンと触診によればストレートネックで第四頚椎の間隔がもとから狭いのに無理な姿勢が祟り神経が圧迫され、神経周辺の筋肉が硬直してそれがさらに神経を引っ張って痛みを生じさせているのだと言う。筋弛緩剤と鎮痛剤を投与して筋肉を緩め、姿勢を正して回復を待つ対症療法を勧められる。 マッサージ屋はコロナのワクチン接種が始まってから左肩や腕に局所的なこれまでにないハリができて通院する人が増えたと言った。ワクチン陰謀説ではなく、筋肉注射の針に筋肉が生理的物理的に過剰反応してしまう体質が合わない人が多い…
根をひたすら伸ばすだけだったヒヤシンスがようやく上からも動き出した。 今年は少し遅いようにも思ったが昨年も一昨年も開花は2月末、3月頭だった。あと3週間をかけて咲いてくれるのか。 オキザリス「孔雀の舞」も陶器を風除けに頂上から葉が出てきた。元気に生え揃うと見事な幾何学模様を展開してくれるから楽しみだ。 肥料も与えていないチューリップがしぶとく今年も生えてきてくれている。 梅も咲き始めた。今年は蕾が多く「成り年」のようで少し楽しみ。小心者で摘果ができない。間引くなんて勿体無いと思ってしまうのだよな。間引かないと自然と生理落果するとしても。 梅里公園の梅祭りにも足を運びたい。 春ですな。
再現出来なさそうな美味しいオムライス。 またまた目黒、三ツ星食堂という路地裏の洋食屋で食べた。おひとり様が入りやすい店でおひとり様だけが頼める竜田揚げやサラダなどの特別メニューもある。熱々で紫蘇と一緒に、あるいはレモンをたっぷりかけて食べるのはなんとも美味でビールが進む。 名物はこの醤油オムライスらしい。1550円。食べログ100名店だとかシールが貼ってあるが経営するご夫婦は気さくな方で、勝手にご飯を大盛りにしてくれた様子。 いや、この質量はなかなかなもんだ。しかし醤油のしょっぱさが風味づけられたオムライスが美味ですんなり腹に収まってしまった。そう、ピリ辛で濃厚なのだよ。何を入れたらこんな味に…
ハラミステーキは自宅で真空低温調理でしっかりと火を通して食べるに限る。ミディアムレアはニチャニチャと歯切れが悪い。 目黒の肉ビストロにぶらりと入った。 好みの牛と豚の骨格標本図。 内装もシックで雰囲気は良い。カウンター席はテーブル席よりも照明が明るく手元で書類を読みながら待つのにも好都合。 ハラミステーキを頼んだのだが、レア目な火入れは味は良いのだが、歯切れが悪くニチャニチャとした歯応えで噛みづらい。しかも肉の旨味も普段、自宅で食べている高円寺JUMPのハラミステーキ肉を真空低温調理した後に高温フライパンで焼きつけたモノの方が味も濃厚だし噛み切りやすくて美味しい。値段も1/3で済んでしまう。 …
和モチーフを混ぜた日本によるネオバロック様式の宮殿。西洋的なものに日本的なものを混ぜた建築や美術工芸は好みだ。 子供にねだられて赤坂迎賓館と伝統工芸青山スクエアへ。 10時開館と知らずに9時半に着いてしまい、赤坂迎賓館カフェで時間を潰すことに。 すごい寝癖のままの子供。まあ、いいか。 1909年に竣工した赤坂離宮は大正天皇の皇太子時代の東宮御所、つまり住居としてその当時の建築、美術工芸を総動員して造られたそうな。列強に追いつくべく近代化を急ぐ時代。 広々とした正門前の石畳の広場にはパラソルと椅子が並び、優雅で穏やかな気分。 写真撮影は禁止されているのでwebから拝借。日本だって負けてないぞ、と…
カチカチに乾燥しているので、かつ本焼きをしたい他の方がいらっしゃるそうなので素焼きさせて本焼き工程の作品を増やすことにした。 黒泥土がkgあたり380円へと値上げだそうだ。昨年までは260円ぐらいではなかったか。もう黒泥土で大物はなかなか作るのがしんどくなる。 陶芸は素焼きで800℃、本焼きで1230℃で何時間も焼くのでかなりエネルギーも使う。焼いて陶器となってしまうと基本的には再利用できないので持続型のエコな趣味とは対極的でもある。多治見で陶磁器を粉砕して新しい製品に混ぜる試みが始まったばかりでそれが普遍化したらもっと安く気軽に作品を作れるようになるのかもしれない。 3年前からコロナで陶芸教…
「植村直己が行方不明になったのは四十三歳になった直後であり、河野兵市も四十三歳となったその約一カ月後に亡くなった。 ヨーロッパアルプス三大北壁冬季単独登頂で有名な長谷川恒男がパキスタンのウルタルII峰で消息をたったのも四十三歳、写真家の星野道夫がカムチャッカ半島で熊におそわれたのも四十三歳、最近でいえばカメット南東壁を初登攀はつとうはんし、女性として世界で初めてピオレドール賞を受賞した谷口けいも四十三歳で北海道黒岳で滑落死した。」 「人間、ひとつの物事に打ちこみ四十を過ぎると、経験値があがって様々なことを想像できるようになるため、若い頃には考えられなかった、自分だけの壮大な計画を思いつくことが…
「ザリガニの鳴くところ」☆☆☆ ディーリア・オーエンズ著 湿地の少女の人生。全く観たことのない世界が脳内に鮮やかに浮かぶ。親に兄弟に捨てられて湿地で孤独と戦いながら暮らす少女の話。ホワイトトラッシュ、黒人差別、アルファ雄の傲慢、美醜、保身。 暗示するような動植物の描写が豊か。 子を捨てる母狐 傷を負った仲間を攻撃する七面鳥 偽りの信号を送る蛍 交尾相手を貪り食うカマキリ それらも善悪の判断など無用な拍動する命があるだけ。 「同志少女よ、敵を撃て」☆☆ 逢坂冬馬 本屋大賞ということで読んでみた。アメリカでは女性はチアリーダー扱い、ドイツでは看護婦か戦争には不参加だが先進的なソ連では女性も志願兵と…
2023年 映画備忘録 井上雄彦監督に紀里谷和明監督を思う。
ここ最近観た映画の備忘録。 THE FIRST SLAM DUNK ☆☆☆☆☆ 百選 泣けて胸が熱くなり、興奮する。原作、脚本、監督全て井上雄彦とはこれぞ価値創造と思い知らされる。GHOST IN THE SHELLを初めて観た時の衝撃のようなアニメーションの基準値を別次元に上げる躍動感と映像表現の斬新さ。アニメーションだからこその絵の簡素化表現とのメリハリなどアニメーションの可能性も多いに模索して提示している。そして映像表現だけでなく人物の心理描写、物語展開も秀逸な傑作だと思う。バガボンドを描いた後だからこその成熟のようにも思う。多分、熱烈な原作ファンではないからよかったようにも思える。AN…
あっという間に1月は過ぎ去った。 妙法寺の正月装い。 緑道には河童の像はあるのは記憶にあるが、カワウソの親子もいることを知った。なかなか良い味出してる。 路地の壁に楽しげな動物たちの絵。女子美も近いし、毎年美大生に壁画を授業課題で描いてもらったら毎年毎年美大生の数だけ絵が増えていって楽しくなるのでは。中央線のガード下なんて全部提供したら良い。 さて、これはどこだったか。花よりも実のほうが鮮やかで、それがまるで花のように円陣に目を引くサボテン。圧巻。タッパーに植った飾らなさも味がある。 あと半年で解体が始まるサンプラザ中野。 そして着々と建築の進む新区役所庁舎。 中野駅前は大規模な再開発が進みつ…
生体を生息地で見てみたいと願っているものの一つがゴライアスオオハナムグリ、正式にはゴライアスクワドリマキュラトゥス。世界最大のハナムグリにして世界最重量の昆虫だそうだ。 「いきもの大図鑑」の脚や身体が合計23ヶ所可動する精緻な等身大フィギュアが$3.50は狂っている。かつては途上国の素朴な輸入品が安かったのは理解できるが円安のせいで高度に加工されたモノが安いのは複雑な気持ちになる。 この世界最大級のハナムグリが訪れるのは相応に巨大な花なのだろうか。 多肉植物も形状が花に見えてくる。色付く秋冬には特にそう見える。 昔は粉引きという白化粧土を掛けた陶器はなんとも地味に思たこともあるが、それが良いと…
やはり晴れると気持ちが良い。 風車はパキパキに凍っていた。あの氷柱を折りたいとねだられたが厳しい。 宿から車で9分のノルン水上のスノーパークへ。こういうところに来るのはもう最後に近いかもしれない。 スキーよりも楽しそうに遊んでいたのは少し悔しい。早くゴンドラリフトで上がるような山頂から一緒にスキーを滑れるようになりたい。 土木工事。雪集めを命じられて屈み仕事に励んだら、腰がやられた。あ、まずいやつだ、と冷や汗が出る。 帰りの運転に差し支えてはいけないので戦線離脱して子供達に委ねた。首肩が痛いだの、腰が痛いだの情けない。 生き生きとした破顔、満面の笑みの写真をたくさん撮れたので良しとする。思い出…
・焼きおにぎりを美味しく作れるようになりたい。 ・川魚の塩焼きを上手に焼けるようになりたい。 水曜日から首肩にかなりの痛みがあって金曜日に整形外科に診てもらった。明日の週末から子供をスキーに連れていく予定があるのだが大丈夫か聞くとお医者さんは随分と子供に理解のある方で「そりゃお子さん楽しみにしてますよね。運動したらダメということもないです。鎮痛剤をお出ししますので」「ブロック注射、今打ちますか?それが一番効きます。当日も座薬の鎮痛剤を持って行けば大丈夫でしょう」 ブロック注射とか座薬の鎮痛剤なんてのは高校最後の大会だとか、県大会の正念場とかそのような状況で出てくるものではなかったっけ。医者に止…
・子供達が何かに夢中な様を撮る ・「こっち向いて」禁止 ・あまり溜め込まずにアルバムにしていく 2022年の正月に撮ったマンゴー殿の写真が亡くなった今にして思うと遺影のようだ。 駄文を書き散らしていることを自覚しているこの雑記ブログも読み返すと時系列で記憶を掘り起こす助けになってくれることが多々ある。 大切な出来事は写真や日記などに記録しなくても心に残るし、記録しないと記憶に残らないものはそもそも大切なことではないという意見もあるのは知っている。カメラを構えず目に焼き付けろ、心に刻めと。私は残念ながら大切な記憶すら忘れると思っているし、大切な記憶は少しでもたくさん呼び戻せるように日記や写真の記…
各時代の遺物が残る街は良い街だ、そう思う。 緑の家。板金工場の建物でエアコンプレッサーの音がこの日も鳴り響いていた。 坂道の丁字路の角に立ち、高い塀に遮られて陽がほとんど差さないように思える構造をしている。建蔽率という概念のない頃の建物だ。 建築道楽の家。こういうのが見ているととても楽しい。かなりの財を成した人の大邸宅というところまではいかないが、市井の人が、自宅にこだわりたい人が手の届く範囲の贅沢で特別注文した家。 西洋の城郭の塔やそこにある部屋に憧れた人かもしれない。私がこの民家で自室や書斎を好きな場所から選べるならば銅板葺きの円柱部分にしたい。実際には玄関の脇にある来客を迎える客間だろう…
・細工の上等な欄間の背後に椿の紅や葉の緑を覗かせる ・広縁のある座敷を備えた日本家屋での長期滞在ワーケーション 徒歩数分の熱海梅園へ朝食の腹ごなし散歩へ。 こちらは献上梅だそうで今や上皇に退かれた平成天皇に毎年献上されている梅だそうだ。 「冬至梅」。八重が多く、私の好みの5花弁の梅は少ない。 週末のステージが演歌歌手というところに客層が窺い知れる。 松尾芭蕉の句。 清流に青々と茂るのは山葵だと思われる。 全体としては4分咲か。ちらほら梅らしい枝葉の咲きぶり満開の梅もある。枝を隠すように、枝の形状に沿って咲く梅は桜とは風情が大変異なる。香りも漂う。昔は花見といえば梅を指し、桜よりも梅が好まれたの…
夜も23時まで境内を開放してライトアップしてくれているというので夕食後に来宮神社へ。 神々しい静謐な趣き。 昼には気持ちの良いカフェのテラス席も夜にはドラマチック。 卯年の絵馬が可愛らしすぎて撮ってしまった。 左右に鳳凰の来宮神社の印も好みだ。サービス精査旺盛、観光商売上手なこの神社で惜しいのは御朱印は書置きだけしかないこと。 一つの神社にこんなに何種もの絵柄の絵馬を置くのも珍しいし。どれも絵柄に異なる魅力がある。 賽銭箱にはステンレス製のピカピカに磨き上げられた雨除けがあるのだが、鏡面反射して面白い写真が撮れる。本当に誰の指南を受けたのだろ、と思う。そういう観光コンサルタントのような人が何十…
桜は単なる視覚的な美しさだけでなく、春の終わりの季節の移ろいを象徴的に実感するものとして愛でていることを知った。 熱海には糸川沿いに日本で最も早く咲く桜の並木がある。熱海桜。 不思議なもので、1月だとまだ花見を楽しむ心境にならず気持ちの盛り上がりに欠ける。 桜は薄桃色でしっかりと美しいのに、長かった冬が終わるあの期待感を伴わないと晴れやかな気持ちがついてこないことに気づいた。 桜は、花見は、花だけを愛でていたのではなく季節の移ろいを、しかも冬の完全な終わりと春夏秋という活動的な季節の始まりを視覚的に実感する象徴だったのだと気づいた。おそらく夏に桜が咲いても同様に気持ちは昂らないのだろう。 海龍…
高円寺の中通り商店街にできた葡庵の姉妹店「わにわ」。和食と日本ワインがウリらしい。その頭文字をつなげて「わにわ」。 菜の花の辛子和え 鯵のなめろう モツの山椒煮 蛤の卵雑炊 9月のオープンでもう結構、常連客がついている様子だった。テーブル5卓にカウンター10席ほどを3人でまわす体制。 烏賊の刺身、ほうぼうの刺身など鮮魚に自信があるらしかった。 日本ワインが好きな人が和食と合わせて楽しむ店。私もその料理に合う酒が必ずしも日本酒ではなくどちらかといえばワインやビールであっても日本酒を飲みたいという時は多い。和食全般にワインが合わずとも、あえて好きなワインで合わせたいというお客さんも案外いるのか。そ…
栃木や熊本はブランド苺の名産地という印象が強いが、香川にも「さぬき姫」というブランド苺があるとは知らなかった。 「あまおう」「とちおとめ」との違いは何だろうか。「さぬき姫」が一番の名前だろうか。「さぬき」という響きにうどんのイメージがちらつきすぎやしないか。 中まで紅いのも目に楽しい。酸味と甘味が共存して美味しい。べったり甘いだけの苺ではないのでとても好みだ。 毎月送られてくるふるさと納税の返礼品として大変嬉しく美味しく頂いたがスーパーで買うほどの値段相応かと言われると難しい。 たぶん、見た目も味も上等すぎるのだよな。誰か大事な客人が都合よく来たら胸を張って美味しい苺としてドヤ顔して出せる。不…
京都白川に本店を持つラーメンチェーン「天下一品」の高円寺直営店。アメトークの天下一品芸人でロケ地になったりと利用されることも多い人気店。LUNA SEAのSUGIZOが最近テレビで激奨したとか。 実は店舗特別メニューというものがあり、ここ高円寺店には納豆ラーメンがある。単に大粒納豆がトッピングされただけなのだが、元から野菜のポタージュスープと例えられるスープに大豆まで加わることになる。まあ、納豆好きには違和感がない。 別の日。こってりスープに浸かった天下一品特製こってり天津飯。麺を食べた後にご飯をスープに投入して雑炊にして食べるのを最初から用意したような一品。「明日のことは明日考えよう」と書か…
園芸店定期パトロール記録。 ボンバックスが欲しくてたまらない時期があったけれども、大きな株はなかなかに高価だ。 バオバブの樹形そのままのオブジェが気になる。こんな鉢を作ってみようか。 獅子柚子、いいな。 園芸店併設レストランでここに勝るレストランを知らない。 ワイルドプランツってやつか。オーストラリア在住時、子供の頃はバンクシアなんてそこら辺に生えている雑草低木ぐらいな印象だった。主役にすると野草も魅力的に映るというものだ。
夕方の高円寺の老舗喫茶店「ポエム」。ティラミスを注文したらダークチェリーと生クリームが乗った少しパフェのような豪華なスタイルで出てきた。 見た目も大事 横から見ても素敵。 中にもダークチェリーが隠れており、もう一杯、珈琲をおかわりして飲みながらでちょうど良いほどにかなり甘めのティラミスだった。見た目といい味といいフレンチ出身の若いオーナーが老舗喫茶店を引き継いだ「らしさ」が感じられる。 前回頂いたフルーツサンドといい、味も見た目も吟味され、旧ポエム時代から品書きも隙なく一新されていると思われる。他のメニューも気になってくる。 珈琲の単価はさほど変わらず抑えめで従来の常連客を離さず、高単価の魅力…
夕方に工房によって追加で作った団子蟲鉢をもう一つ。結局2時間近くかかってしまった。脚は14対作ると細かくなるのでデフォルメして好みの脚の太さにした。細すぎると完成後にポキポキ折れてしまいそう。 今までは腹側から多肉植物やサボテンが生える鉢ばかり作っていたが、背中の外殻の隙間から生えるタイプの鉢も作ってみたくなった。 このように立たせて脚が下側中空に浮く感じになる。死骸の姿勢ではないけれども賑やかしにたまにはこんなのも良いのではないか。 土容量は少ないが自立式になっており、サボテンが活着してくれたら面白い光景になるかもしれない。浮いていて鉢っぽく見えないのがポイント。 こうなると白くすべきか、マ…
たまに買ってしまうのだよね。500円の昆虫フィギュア。何せ、高円寺の虫の聖地「虫社」が監修したり3Dスキャンに献体することも多いシリーズなので。 カッコええ。この手脚の細さ、角の細さは陶器では再現できないのだよな。前翅を横に広げるとなんだかモビルスーツにありそうな要素を感じる。 ノコギリタテヅノカブトか。生体が動いている様を一度は拝んでみたいものだ。生息地で拝めたら最高。南米の標高1500m以上の竹林に生息するらしい。 東南アジアに昆虫採集旅行とか子供と行ってみたい。虫刺されが怖いような気もするが。ではまた秩父にヤマトカブトムシとノコギリクワガタを捕まえに行こうか。 タテヅノカブトムシの頭の陶…
武蔵小杉にある麺工豊潤の2号店が12月に高円寺あずま通りに開店していた。現在は17時まで、2月からはスタッフを拡充して21時まで営業するそうだ。 背脂と聞くと脂が多そうで躊躇してしまい、背脂普通で注文。スープは煮干し出汁は感じつつも強くなく、脂も重たすぎず美味。 麺は平打ち太麺で好みの味でスープもよく絡む。柚子の千切りピールが時々、爽やかな酸味を加えてくれて美味しい。 スープが美味しくてレンゲで掬って飲みたい衝動に抗うのがしんどい。 ああ、美味い。武蔵小杉で行列店だったのも納得がいく。辛麺、麻婆麺なども期待ができそう。 また一つ、美味しいラーメン屋が高円寺に増えて嬉しい。「山と樹」しかり「シュ…
昨年は新しく転職した会社でしがみつくべく土日のどちらかは毎週働く数ヶ月を過ごした。無事乗り切って正社員になることができ、今年からは週末も働かなくて済むようになるはず。陶芸に、旅行に、子供との遊びに精を出せると思って強気な今年の目標を組んだ。 正月明け早々の先日、まだ入社数ヶ月なのに別事業部の経験豊富な方が異動転出されるのでその人の業務とチームを丸々追加で受け持って欲しいと言われた。受けるかどうか考えて返答する選択肢はあるのかと聞いたらあなたに選択肢はない、この数時間後に発表すると言われた。そして発表された。本当ですか。これがこの会社のやり口ですか。結果、上司が5人になる。無理でしょう。私生活は…
「屋守」美味いな、と昼から息子が勉強している居間で目の前で飲み始めたら妻と息子の総攻撃にあって追放された。典型的なダメ親父の姿を再現するなと。全面的にあちらが正しい。 屋外に避難し、ビニールプールにお湯を張り、保温器「沸かし太郎」を投入して準備を整える。 真空低温調理した鶏ささみと梅干を和えた肴、柿の種に日本酒をスタンバイ。 佐賀県嬉野の五町田酒造の「東一」純米酒。これもまた甘旨の美酒。それにしてもハズレがないな、佐賀の酒。自作の盃で呑むと美味しさ3%増し。 風呂に入り、のぼせたら無重力チェアで涼み、酒を飲み、肴をつつき、映画を見る。昼間から自堕落で退廃的で大変よろしい。月に1、2度だけの頻度…
どのみち収めないといけない税金で地方の物産品をふるさと納税返礼品としてもらえる制度には大変お世話になっている。過去訪れて惚れ込んだ地方や親戚の出身地などの品を選んでいる。都会からの税の流出が問題視されているがそもそも税収格差は東京と地方では大きく、税の再配分に納税者が関与できるのも悪くないと思う。贅沢品や嗜好品に偏りがちという問題もあるが文化や技術は嗜好品や高級品に結晶化するものだから私は肯定的だ。 日本酒 10,000円のふるさと納税寄付金額で3,000円分の返礼品が送られてくるのだが送料込みで佐賀の美酒のラインアップが充実していて嬉しい。 天山 特別純米 720ml 1375円(楽天) 東…
朝、食卓に行ったら椅子の背もたれに巨大蟻が乗っていてのけぞった。子供が仕掛けたらしい。 先日、子供達と衝動買いした「いきもの大図鑑」シリーズの黒蟻フィギュアだ。500円也。10体ぐらい購入して行列を再現したいがさすがに無駄遣いが過ぎるか。 脚の節が全て可動式の優れもので3Dスキャンされた精巧なもの。こうしてまじまじと見ると前脚は中脚、後脚よりもかなり短いことがわかる。蟻が高速で走る時、前脚が浮いてしまうように思えたが実際には中脚、後脚はかなり広げて動かすようだ。 脚を折り曲げるとリアルな死骸。 なかなか勉強になる。ちなみに蟻には蜂と違い毒針は無いと思っていたがパラポネラという蟻には毒針があり、…
高円寺にある昆虫好きの聖地「虫社」に立ち寄ってみた。宝石象蟲は個体差も楽しい。フィリピンに住んでいる頃にお目にかかりたかった。 白金黄金蟲。プラチナコガネ。嘘っぽいほどの金色、白金色で口が開いてしまう。標本のお値段も高価で1万2千円と破格。 世界一美しい亀蟲かと思いきやこれも象蟲の一種だそうだ。 いずれ、これら美麗宝石昆虫の標本を飾る為の標本台を陶器で作りたい。4、5段ぐらいにそれぞれに宝石のような蟲の標本を収められるようにし、ガラスドームに封じられるようにする。いいな、イメージが湧いてきた。正月から眼福、眼福。創作意欲が湧いたので工房へ。 団子蟲。脚も細かく、少しグロめに作る。白釉薬を全面的…
ここ半年の不摂生は容赦なくデータに現れている。64kgから60kgに減らすつもりが68kgにまで急増している。体重が重くなると走るのもしんどくなるし膝関節への負荷も増える。 最優先事項として健康を取り戻さなければ。 昨年、12月に体調を崩して走れず500kmを達成できなかったのが悔やまれる。ちなみに同僚は昨年2600km走ったそうだ。私の500kmというのは初心者もいいところだ。 1月初旬から重い腰を上げて走り始めた。1月8日時点で25km。尻すぼみにならないように頑張らねば。 練馬のトキワ荘まで走ってみた。 正月でまだ開館していなかったが、次回には中に入ってみたい。 目の前は公園になっており…
「屋守」純米中取無調整生と真空低温調理鮭と生クリームのワインソース添え
東京に美味しい酒なんてないでしょう。東京の酒で喜ぶなんて美味い酒を知らんやつだな。そんな世間一般のイメージがあるように思う。 改めて飲んだけれども美味しいと一人で何度も頷いた「屋守(おくのかみ)」の純米中取無調整生。無調整なのにアルコール度数が16°なので低醗酵気味か。微炭酸の酸味も爽やかで食前酒としても食中酒としても美味しく飲み過ぎてしまいがち。酒どころのイメージの無い東京都東村山のお酒だ。 酒屋の店主に購入時に「これ、美味しいですよね」と声をかけられ内心、「知っとるわ」と思ったが思い返してみるとこの店主に勧められて飲んだのが初めてだった。720mlの四合瓶で1600円。勝駒の8000円と比…
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著莪の花が庭に咲く。Iris japonica。日本を代表するのは菖蒲や杜若ではなくこのシャガなのかもしれない。 三葉虫に三輪の著莪。 森の中に群生を見かけたりする。原種なので人が世話することなくとも綺麗に咲かせる。
住宅街の中の民家にしか見えない。青梅街道から大宮八幡宮を繋ぐ松ノ木八幡通商店街は駅に至る道でもないので目的がない限りなかなか通りにくい。さらにそこから横にそれた住宅街の中にあるので今までノーマークだった。 別の方が住んでいた2階建木造民家を借り受けて営業されているカフェ。庭も贅を尽くした日本庭園というわけでもなく庶民の民家の庭だ。肩肘張らずにほっこりとできる。 玄関よりも庭から上がる人が多い。 壁やドアはリフォームすることなく昭和レトロそのままに使っていて独特の風情がある。 えらくセンスの良い昭和の人の家という風情。 家具も新たに持ち込んだものなのだろうけれども懐かしさを感じるクラシックさがあ…
実家の父の大学時代の同級生の家には竹林があり、毎年学友が筍掘りをして竹を間引いていたらしい。しかし80才近くなり参加者も減っているのだそうだ。しかし筍はお構いなくあちこち生えてくるので人手が足りないとのことで召集をかけられた。私と次男で参戦し25本ぐらい堀りあげただろうか。後から参加した方や実家にも分けて、8本ほど持ち帰った。 根っこまで綺麗に掘り上げられた株。イカのような王蟲のような。 筍という身近な食材はこんなにも禍々しい見た目をしていたのかと驚く。見ているとゾワゾワ、ワクワクする。 赤く腫れたような触手。 このままの見た目で保存できないものか。 大量の夏蜜柑も脚立に乗って収穫してきた。正…
サボテンは頑丈でいて気づかないうちに貝殻虫の大群に襲われて枯れたりする。一番頑健なのは実はサボテンにフォルムのよく似たユーフォルビアではないだろうか。 そんなわけでゾウムシ鉢にユーフォルビアを植え替えてみた。 形状も粘菌子実体っぽさがある。なかなか良い。 成長が楽しみな鉢になった。
朝8:00から営業というのは朝ジョギングをした後に朝食を食べられてなんともありがたい。 しかもとても広々としていてゆっくりとできる。 飾りだろうね。 視覚で落ち着かせる渋いソファ。 赤い薔薇が活けられた窓辺。店外の「たばこ」という昭和の古看板が良い塩梅。 このテーブル間の間隔の広さに余裕のほどが伺える。 モーニングセット。 猫耳のパンにジャム、バター、ささやかな葉物。 量としてはとてもささやかだがこの静かな落ち着きある店内は価値がある。 8時にカフェに入りたくなった場合にそんなに選択肢はないのでここは覚えておきたい。
貰い手が見つかった。大学卒業したての新入社員を私の部下として預からせてもらった人で今は海外の遠国で働く。今や様々な困難を乗り換え異国でバリバリ働く一児の母だ。 頑張って欲しい。 ちなみにダンゴムシは出せば完売する人気モチーフだったりする。 人に害がないこと 子供の頃に掌に載せた人が多いこと 丸っこいこと 俊敏でなく驚異に感じないこと そこらへんが理由だろうか。
大宮八幡宮は開花が遅れての桜祭りの準備中だった。 紅枝垂桜は雅。今頃、京都の平安神宮はすごいことになっているのだろうな。 門を抜け参拝し、善福寺川公園へと抜けていく。 曇天の桜はパッとしないが、黒い幹を背景にすると楽しめる。幹から生えた花が好きなのだよね。 花粉から逃げることをとるか、桜を楽しむことをとるか。悩ましい季節でもある。 このS字に描く花が一番な光景か。
親戚の集まりで熱海の昭和倶楽部というマンションを改装した宿に泊まった。2LDKを1室として4人が泊まれる。畳に布団敷きが2名、シモンズベッドが2名。 最上階は各階2軒の階全体をぶち抜いたペントハウス仕様だという。 料理が定評があるのだそうだ。 出来立てで焼物、揚物、煮物が出てくるのだがなるほど、どれも美味しい。 鮑の踊焼き。むごい。バターの塊を抱かせられて蒸し焼かれる。 しかしそのままでも、レモン汁を絞っても大層美味しかった。業深いな。 どれも安心して味わえる美味しさ。 風呂は3人ほどが入れる内風呂に2人が丁度良い露天風呂が1つ。しかし部屋数が少なく他の客と鉢合わせることが少なく狭さを感じない…
この季節はどこにいっても街のあちこちに椿が咲いていて楽しい。我が家の玉の浦も大輪の花を咲かせてくれていた。花弁の縁の白があまり出ていないけれども。 赤に白が入った絞りも良い。 血潮も自分の手元に置くには重たいけれども街中で見かけると楽しい。 ほぼ白に赤数筋。 獅子咲の量感もなかなかだ。 八重ではないが花弁の多い品種も。 蕊の黄色が派手な品種はどうにも散らかる。 私が一番好きなのは侘助やこの出雲大社藪椿のような小ぶりで一重筒咲のクラシックで慎ましやかな椿。八重や獅子咲は盛りの瞬間は派手で見事かもしれないが花が落ちた後が汚くていけない。 椿の真価は地面に点々と落ちてなお美しい姿だと思っている。 そ…
土曜日は朝、ジョギングして汗を流し、工房に引きこもって平日の仕事を忘れるのが日課になりつつある。日曜日は子供と遊び、ご飯を作る。毎週繰り返しの変わらないルーチンというのも落ち着く。 大きめのジオラマ鉢、高さのあるカブトムシ蛹鉢など6点は小窯に入れるとすぐ一杯になってしまうので大窯を使わせて頂いて素焼きすることにした。 トゲトゲダンゴムシとダンゴムシ粘菌子実体柱鉢も投入。 そして上段には小さめの追加納入用の鉢を9つ。全てが追加納品できるとは思わないが7つは持っていけると良いな。 前々からアイデアを温めていたビカクシダをマウントさせる為の蛸壺鉢を作った。 遠目には形の輪郭がしっかりとしているけれど…
最寄駅は都立家政の園芸店とイタリアンレストラン、ベーカリーカフェが複合した「ガーデンスクエア」。 1階には天井から床までの大きなガラスパーティションを開け放って開放的なベーカリーカフェ「フェリーチェ」。新緑の瑞々しいウンベラータやハンギングのヘデラなどが目に楽しい。 ショーケースの中のパンを焼いて出してくれる。メニューのモーニングセットを頼むこともできる。私はチリドッグを焼いて出してもらった。 元々は造園業者さんで庭木の栽培もされている広大な土地がある。それに面するようにデッキチェアやテーブルのテラス席も設けてくれていて桜を見ながら寛げる。 2階のイタリアンレストランは窓の外に桜の枝が広がりこ…
鉢と同じぐらいの直径のヒヤシンスの花房。 チャームポイントは固い前翅の浮き上がった隙間から生える子実体。
根津嘉一郎から売却され旅館として生まれ変わる際に加賀の成巽閣を模したラピスラズリの壁。 ここの暖炉は一番好きな暖炉かもしれない。 チューダー様式にガンダーラを注入した折衷様式の特注品。最近の売れっ子で旅館に缶詰になって執筆する作家はいるのだろうか。 暖炉上の鉄フードの梵字デザインは何度見ても素敵。暖炉の火床の奥の竜の彫刻も焦げて趣がある。 スタンドグラスも素晴らしい。何一つ隙がない。 鉄道王「根津」の別荘でもあった熱海の起雲閣。その後は高級旅館になり数多くの文人に愛されたそうな。尾崎紅葉はこの佇まいで瓶の葡萄酒を飲むか。 谷崎潤一郎、志賀直哉、山本有三、1948年に起雲閣に宿泊し文芸対談。 三…
大きなダンゴムシそのままの植木鉢を作る試み。 子実体も加飾。 頭部側の腹部は蓋になっており足を摘んで取り外し可能にした。 もう一つ。粘菌子実体に包み込まれ、押し上げられたかのようなダンゴムシ鉢。 全方位からニョキニョキと生えた子実体に囲まれているのがわかる。 この角度が一番気に入っている。 台座部分にもそれなりに土を入るようにしており、サボテン群生株なんかを植えてみたら楽しいのではないかと思っている。 子実体には白く発泡させた釉薬を掛けるか、翡翠色の釉薬を掛けるか悩ましい。 はよ、焼きあがらないものか。待ち遠しい。この二つは譲るにしろサボテンを植え込んで仕立てた姿で届けたい。
ペルシャ地方で6万年前からネアンデルタール人が墓にムスカリの花を手向けていたことが確認されている。原種からさほど姿を変えていないそうなので、ネアンデルタール人が愛でた姿を私たちも見ているのか。 紫と翡翠色の組み合わせも爽やかで良い。 ヨツコブツノゼミに庭の八重椿を挿す。この鉢も気に入っている一つ。ヨツコブの複雑繊細な角が破損することなく焼き上がったのも、陶肌が傷一つなく焼き上がったのも嬉しい。 こうして見るときめ細やかなスベスベ陶肌。しかも工業的なツルツルでないのが良い。自画自賛。 手元に置いておいて春夏秋冬楽しめる鉢だと思う。
朝8:00から開いている新井薬師そばのカフェ。ジョギングから朝食を食べて帰るのに都合が良い。 水色と植物がコンセプトのようだ。 30分3000円でドリンク1つ付きの足ツボマッサージというサービスもマスターのパートナーが提供してくれているそうだ。一度試してみたい。 飾られている植物がセンスが良いように感じる。 ミモザのブーケ キングプロテアの花瓶。 丹精に整えられたボード付けされたビカクシダ。 グリルチーズサンドのチーズが30cmも伸びるようなやつで、塩気もあり美味だった。600円でなかなかのボリューム。 爽やかな青空のようなカップ&ソーサー。エチオピアの浅煎りを飲んだが角のない柔らかい味わいだ…
巨大に咲いたヒヤシンス。人為的に過度に栄養を溜め込まれた球根がそれを後先考えずに一気に吐き出すように咲く。少しグロテスクさも感じてしまう。 部屋全体にむせるほどの濃い香りが漂う。 私の自宅近所は濃桃色の花が多いように思う。窓辺に置き、朝陽を透かせると華やか。 捧げ持つように鉢に挿された八重椿。 蓮の花托のような花弁の重なりは豪勢。 花と陶鉢をあれこれ組み合わせるのは春の楽しみ。自分が小さな女の子だったら着せ替え人形で遊ぶのが好きな子になっていたかもしれないなどとも思う。
宮崎県の高千穂地方で専業で藁細工や七五三縄を作っている工房「たくぼ」が東京国立の「カゴアミドリ」でワークショップを開催していたので参加した。1時間半の所要時間で3000円なり。1650円で売られている藁細工を作る。 芯のしっかりとした藁を3本と3本、5〜6cmの長さを残して交差させる。 踵で交差点を踏んで固定する。 左手を掌を上に、右手を左手に被せるように下向きに被せて奥から手前に擦るようにして3本づつの藁束を擦るようによっていく。これを「なう」「綯う」という。スプレーで掌と縄を濡らさないと乾いて滑ってしまい、藁が回転して捻れてくれない。 ゆるく綯われている根元に藁をもう3本通し、再度綯ってい…
トゲトゲダンゴムシには躍動感あふれて伸びていく菌糸体のようにも見える植物の種子を合わせてみた。 翡翠色の子実体がにょきにょきと生えてきている様も気に入っている。 こういう冬虫夏草茸は実際にいるよな、とほくそ笑む。 湿度に弱いサボテンを植え込むことを想定して鉢穴は大きめに確保してある。脚で通気性も確保。
新高円寺の青梅街道裏路地にとても異国情緒溢れるカフェができていた。 それぞれの豆に合わせて焙煎された豊富なシングルオリジンコーヒーメニュー。 1階に2人掛けが3卓ほど。2階もあり2人掛けが5卓ほど。 大きな窓から柔らかな光が入り気持ちが良い。 ロフトもあるようだがこちらは従業員以外立ち入り禁止。彩光のために開いているようだ。 ロフト階段の下には絵描き途中かのような絵の具とパレットが置かれていてイギリスの画家のアトリエのようなコンセプトだろうか。 ワッフルが大きく、香ばしく、美味しかった。 WiFiも完備で1時間ぐらい滞在するのは気を使わない雰囲気。良い隠れ家休憩所を見つけられたように思う。 熱…
これまで連絡依頼のあった方には気まぐれで私の陶器作品を販売というかお譲りすることは時折あった。特別注文で要望に合わせて作ることも何度かあった。今年に入ってからは3鉢ほどお譲りしている。しかし積極的にオンラインショップで販売したり、クラフトフェアに出店することはしてこなかった。 「味を良くするために」昆虫原料を一部に取り入れている焼菓子屋さんで、蟲関連の作家手作り作品の展示販売もされているお店の方から委託販売の申し出があった。最初は趣味が仕事化したら面倒に思えてお断りしたのだが、ここは新しい一歩を踏む必要があると思ってお願いすることにしてみた。 東京から2時間半ほどかかる地方のこれまたローカル私…
素焼きの窯出し。特に破損することもなく焼き上がった。 12鉢と団子蟲1匹。なかなか壮観。 赤土、黒泥土、信楽白土を使い分けているので素焼きの段階でも彩りがある。施釉せずにやきしめでもそれなりに面白く焼けるのかもしれない。 蚕蛾も今のところ、触角も破損せずに焼けている。 トルコ青結晶釉を溶岩釉化し、筆で塗った後に撥水剤で保護。面倒だがこれにより上から全体的にマグネシヤマット釉を掛けてもトルコ青結晶釉が鮮やかに発色してくれるかと思う。 2度、3度と重ね塗りしたので今回はしっかりと発色発泡してくれるのではないか。 そして網の上でドバドバとマグネシヤマット釉を掛ける。少し乾いて手に取れるようになったら…
寺が多い街は花木が多い。 公園が多くても花木は増えるが日本の公園は根底には西洋式庭園の考えがあるようで花壇の区画内を埋め尽くすようにパンジーやチューリップをたくさん植える傾向が強く、一株を引き立たせるように、あるいは背景の建物との調和を強く意識して植えられることが少ないように思う。 そんなわけで個性が引き立つ植えられ方、育てられ方をしている点で寺社の花木の方が私の好みだ。ここ妙法寺の藤も地面スレスレに広がるように植った姿が個性的で良い。 高円寺近隣の藤の名所としてここ妙法寺も記録しておきたい。菖蒲、紫陽花も素晴らしい。 寺社のほうが常に人手が入り世話されているということもあるかもしれない。 寺…
貪欲な肉食昆虫の大閻魔斑猫が腑を買い破って出てきたかのようなアレンジ。玩具のつぶらな眼がかわいい。 マイマイカブリなんかもカタツムリの殻の中に首を突っ込んで肉を貪り食う。 そんな陶蟲夏草「団子蟲」にセダム「レッドベリー」を植えてみた。水分少なめに太陽をしっかりと浴びさせて育ててみようかと思う。
小窯に12鉢を詰め込んだ。800℃で素焼きする。来週には窯出し、釉掛け、素焼きと同じ窯構成で本焼成を一気に進められそうだ。夏までの完成を予定していたがGW前に4〜6個納入できる作品が仕上がりそうだ。 それにしても、本当に納入しようかまだ悩んでいる。一般ウケしない自覚はあるし、需要も不明だし、梱包もどうしたら良いのか。金に困っていて換金したいわけでもない。すぐ売れる値段で掃きたいわけではない。 乾燥しているようで水分はまだ残っている。窯から水蒸気が出なくなるまで1時間毎に窯温度を測定する。気温16℃で着火し、1時間につきほぼ100℃近く上昇していき、そして415℃の時点で水蒸気も出なくなったこと…
私が通っていた店にルック商店街の3階にある「紅い花」がある。コの字カウンターの和風で大正や昭和初期の店のような雰囲気を纏った燻銀の蕎麦居酒屋。 それがコロナ蔓延時に休業したまま閉店してしまった。高円寺で閉店を惜しまれるのは「てんてこ」「ビストロフレール」そして「紅い花」。 その紅い花の店長さんが姉妹店の「椿」に立っていると聞いて伺った。少しお痩せになったか。覚えていてくれた。 味がしっかりと染み込んだ玉蒟蒻がお通しとして出される。懐かしい山形料理尽くしのメニュー。 相変わらず何を食べても美味しい。春野菜の天麩羅。木耳の味噌和え。 山形料理の店で酒も山形の地酒が揃う。上喜元、栄光富士、東北泉、白…
世の中に過小評価されているものの一つとして芽吹きの紅葉の美しさを挙げたい。 秋の紅葉も美しいが、それに比べて新緑の生命力が漲る瑞々しい紅葉の元気が出る美しさ。 葉緑素が抜けた後の死んだ色の紅葉と違い、芽吹きの紅葉は紅にも力強さがある。 爪紅も秋に紅葉し始めて葉の縁が枯れ始めた紅葉とは鮮やかさがまるで異なる。 昔は東京から京都への観光客は紅葉の季節が圧倒的に多く、春の桜はそこまで有名ではなかったと聞く。今では桜を目当てに春に訪れる観光客も相当に増えた。京都の紅葉は伊呂波紅葉に偏りすぎており、芽吹きの美しい品種が少ない気がする。ここに大きな観光資源としての可能性を感じている。 桜が散った後に美しい…
桜が終われば藤の季節。あちこちの公園には藤棚があったりするけれども高円寺界隈で私の知る限り最も見事なのは民家の塀に沿って咲く藤。厳密には中野。 こんな見事な藤を毎年見事に咲かせ、往来の人々を楽しませてくれて本当にありがたいと思う。 藤は近くで見ると目立つ黄色が遠目だと全く印象が薄れる。そしていかにもな豆科の花の形をしている。至近距離でここまで印象の変わる花も珍しいと思っている。 花見ならぬ藤見なんてのも乙だろうね。唐津城の藤棚に飛んでいきたい。そしてこうして見上げながら能古見や天吹などの佐賀の美酒を飲むのだ。 それにしても見事だ。極上の簾。 今朝は中野駅から会社に向かおう。 夕暮れの藤も妖艶で…
好きな写真家を聞かれれば、挙がる1人は土門拳だろう。そんな土門拳の古寺巡礼写真展が恵比寿の東京都写真美術館で催されていると知り、会社帰りに立ち寄った。 土門拳といえば室生寺。圧巻の写真が並んでいた。 入口に掛けられた写真以外は撮影不可だったが、私の好きな竹林の写真が見られてよかった。絵葉書を買った。 全体像を撮ることをせず、好きな角度、好きな部分を切り取るスタイルが良い。この潔さをもっと見習いたい。私は写真を撮る技術もないくせに、全体を記録写真的にフレームに納めたくなってしまう。 声をかけて顔を向けさせず、動態をそのまま撮る「絶対非演出」のストリートスナップも素晴らしい。還暦手前で脳出血で右半…
線は、僕を描く ☆☆☆ 砥上裕将 水墨画の世界と魅力を映像なしに脳内に想起させてくれる良作。心のあり方が線に現れるのはわかる気がする。無心に夢中になって導かれるように造形した感覚になる時はあるし、そのように作られた作品は再現の難しい良作になる実体験は私にもある。技術過多の食傷気味に感じるコンテスト出品作品は目に浮かぶし、水墨画の本質は技術自慢大会でないことにも深く同意する。 しかし映画化しやすそうな登場人物設計に少し文句をつけたくなる。自分の美しさに気付いていない美人、容姿は優れていなくとも目を見張る才能を隠していた不幸な主人公。芸能人や俳優女優がいかにも当てはまりそうでほんの少しばかり興醒め…
陶蟲夏草鉢「大鍬形」。この鉢のポテンシャルはこんなものではないだろうと思っている。 そもそも銀手毬が徒長しているのがよろしくない。現状はなんとも不格好だ。しっかりと日光に当てて分頭、群生したらムクムクと増殖する菌糸のような容姿となってくれるに違いない。 悪く言えば雑な、良く言えば無作為の造形。脚もちぎれ、欠損している。 こんな鉢が数年経つと見違えるのだと経験が囁くのだよ。
新しい試みとして粘菌の子実体に蟲が乗った鉢を作ってみた。形状としてはルリホコリ。楽焼で表面を青紫のメタリックにしたらルリホコリらしくなるのだろうが蟲が目立たなくなってしまうのでシロホコリにする。冬虫夏草らしさ筆頭として団子蟲と蝉幼虫を選んだ。 蝉の方が背中を割って開口部を大きくとりやすい。冬虫夏草のセミタケが生える際に背中を破って生えるわけではないけれども、用途を優先する。 団子蟲は開口部は狭く細い茎の植物でないと少し厳しい。 さらに穴をたくさん開けて常磐忍を植え込めるようにしようかと思う。瓦礫風にするか、編笠茸風に整えた丸穴にするか迷うが後者でいく。 そんなわけでこうなった。もう全体を包み込…
どんどん作ろう。週末に仕事をすればするほど心の均衡の為に作陶する時間も欲しくなり、結果それ以外にほとんど何もしなくなっている。生き急ぐように忙しい人のスパイラルはこんな感じなのか、と思ってみたり。 10.蝉の脱皮途中 制作途中の記録も撮ろうと思ったが逃した。鉢に比べて大きめな蝉の体躯。 顔は蝉。複眼が少し大きい。 白信楽土で子実体を加飾。 背中に植える仕様。これも紫太陽を植えるかね。 11.団子蟲 小さな団子蟲も鉢。 大きな子実体を周囲に配置した。 ううむ。子実体の高さに緩急高低があっても良かったかもしれない。 12.揚羽蝶幼虫 違うな。作ってみてから「こんなではない感」。胸部をもっと新幹線の…
こちらもようやくエキノセレウスサボテン「紫太陽」を植えられた陶蟲夏草鉢「鍬形蟲」。 ぐわんと株元が曲がって上に伸び、陽光をしっかり浴びて紫色にサボテンの棘が染まり、さらに花が咲いたら理想的な姿が完成すると思っている。 しっかり根が張って育ってくれるか。 気長に共に暮らしていく鉢をまた一つ増やせた。 目指す姿形になるのは早くとも3年後以降だろうか。
ようやく、最終形にたどり着いた。成長は遅いが乾燥にも低栄養にも強く、かつ子実体の見た目に近いサボテンを植え込んで長く愛でられる陶蟲夏草鉢のサボテン植え。 これを尻の方から太陽光を当て、斜めに植えられたサボテンが湾曲して真上に伸びていくようにする。まだ小さいうちから育てないと株元が曲がってくれない。
春ですな。植え替えの時期ですな、ということで少し趣向の異なる吊り鉢を2つ。植木鉢が多くなると陽のあたる窓辺や棚は置くタイプの鉢で埋め尽くされ、スペースが足らなくなると垂直方向に進出していかざるを得ないのは植物愛好家の典型。 しばらく空のまま吊り下げられていた上半身と下半身に別れた山羊の吊り下げ鉢。形状から置くことができない吊り下げ専用鉢。 天翔ける山羊。なぜか山羊。 そのうち、移動する際にぶつけて角や脚を折ってしまうのかもしれない。 植物無しより有りのほうが良いと思っている。定期的にバケツにドボンと漬けて吸水させる方式でやっていく。 変なところに写実性をこだわっていて、水抜き穴として余剰な水は…
植えていたマミラリアの幼苗が寒さでやられてしまった。幼苗はもう少し大きくなってからでないと制限の多い鉢で育てるのは難しいのかもしれない。 そこでゴーラムを植えてみた。 形状がなんとも実際にある一部の冬虫夏草茸にそっくりではないか。 予想外の子実体らしさ。 白黒で撮影するとさらに子実体らしい形状が引き立つ。 成長がそこそこ早いので1、2年で植え替える前提で楽しもう。
おそらくは桜を愛でる最後の週末。息子と善福寺川沿いをジョギングした。 忘れ物だろうか、猫のクッションが置かれていた。 雨や曇りの日が続き、貴重な晴れの日の桜を愛でる。 そして2ヶ月ぶりに再訪したGO CRAZY CAFE。女主人は私のことをしっかりと覚えてくれていた。前回、全身麻酔のリスクをとって飼い犬の歯垢除去をすべきか悩んでらしたのであれこれメリットデメリットを話し込んだのを覚えている。 まだ夜に酒を飲みに来れていないのだよな。そのうち。 ここに来たい目的の一つが犬。陶芸、園芸に加えて私の人生に欠かせない潤いは犬だと最近、痛感している。13年前に日本に帰国して以来、犬のいない初めての冬は寒…
去年の2〜3月は転職活動真っ盛りで15社近く応募して6社から内定を頂き、そしてちょうど1年前の今頃、自信満々におそらくは最もハズレの選択肢を最良の選択肢だと勘違いして選んだ。6つも選択肢があってよくぞ判断を誤ったと思う。そして4ヶ月で辞める醜態を晒した。 再転職した会社では半年が経った。「〇〇さんが来てくれて本当に良かったですよ」「まだ半年ですか、もう数年いる気がします」なんてことを言われることが最近、度々あって職場ではそこそこ歓迎され重宝されているようなのでもう少しはこの会社でやっていけそうだし4ヶ月で逃げた判断はそれなりに正しかったと思われる。 自分の判断力をもうそんなに信じていない。今ま…
初めて目黒川の夜桜を観にきた。橋の上には撮影する人だかり。提灯の赤い光が桜をより赤く見せている。 高いところから眺めたら赤い帯が一筋、綺麗に見えるのだろう。 少し歩くとあの有名な洋風の城の外観をした「目黒エンペラー」が照らし出される。若い女子グループが「わあ、素敵」と歓声をあげていたが知らなそうだ。バブルの昔に一世を風靡した、当時で東京で最高級、最豪華を喧伝していたラブホテルだそうだ。ラブホテルに行ったことがないので死ぬまでに一度は行ってみたい。行くきっかけなどあるのだろうか。 翌日。ここ近年で最も早い開花日だそうだが雨天続き。早朝の晴れ間に高円寺と阿佐ヶ谷の間の緑道の桜を観に行く。廃墟桜が切…