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内容は詩、物語、随筆、思想、映画レビュー、音楽レビュー、倫理、社会問題など幅が広いです。

ブログタイトル
あまねのにっきずぶろぐ
ブログURL
https://blog.goo.ne.jp/amanenonikki
ブログ紹介文
39歳,引き籠り独身女のブログどでっせどでっせどでっせ。 創作の詩と小説書きどでっせどでっせどでっせどでっせっ。
更新頻度(1年)

72回 / 365日(平均1.4回/週)

ブログ村参加:2016/06/08

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あまねのにっきずぶろぐ
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天音さんの新着記事

1件〜30件

  • 愛と悪 第六十七章

    ただ、生きてゆく為だけに、スナッフフィルムと自殺者の死体写真を、眺め続ける神、エホバ。彼は、独りになりたかった。自分の最も求むものを、得られなかったから。独りになり続けても、何かが降りてくることはなかった。彼は、悪魔に取り憑かれていたが、またも、彼の耳元に囁いた。今まで、失敗を繰り返して来た人生が、本当の人生になる日など来ない。だれにも愛される日も来なければ、だれをも愛せる日も来ない人生。彼は、身体の浮き立つほどの軽さを感じた。まるで宙を蹴って走るように、彼は樹海へ向かった。そこに辿り着いた闇の夜、彼の周りから聴こえてくる呻き声と快楽に喘ぐ声と叫び声が、一つの心地良い音となって、彼のなかで谺していた。彼は、木々の間から夜の空を見上げた。そこに、闇しか観えなかった。満点の星空と優しい月光が、彼をひっそりと照らして...愛と悪第六十七章

  • 愛と悪 第六十六章

    サタンの死をほどく(SatanDeathUndo)神、エホバ。5:00AM過ぎに、店を閉め、ガスステーションに停まっている大型トラック(HeavyDutyTruck)の助手席に、彼女は乗り込んだ。彼は彼女に向かって、言った。「一体...お腹のなかに何を隠してるの...?」彼女は彼に向かって、真面目な顔で答えた。「妊娠したんだ。」彼は驚いて訊ねた。「本当に...?」彼女は頷いた。「うん。」彼は彼女の大きく膨らんだお腹を見つめて、恐る恐る、問い掛けた。「僕らの...子...?」彼女は彼の目を見つめ、言った。「そうだよ。」彼は、複雑な感情を抱いた。そして呟いた。「信じられない...。」彼女は黙って、自分のお腹を優しくさすりながら見下ろしていた。彼は、狼狽えながら、静かに訊ねた。「出産予定日は...いつ頃なの...?」...愛と悪第六十六章

  • 愛と悪 第六十五章

    殺人と自殺と事故死と災害死と病死と肉食と死刑と堕胎、このすべてが、再生産されつづける地球という星で、たった独り、永続する死のなかを、生きている神、エホバ。死体写真を眺めて、生きている人の姿を観ると、なんて味気ないのだろうと感じるんだ。虚しいとも感じる。生きている人の姿の方が。何故だと想う…?生きている人の方が、死者よりも劣っているんだ。一体、何に於いてなのかな。僕は死体のなかで、最も惨殺された死体が好きだ。その次に、自殺した死体が好きだ。その次に、事故死した死体が好きだ。僕は彼らを美しいとは感じない人たちを、どこかで機械のように感じている。それ以前に、彼らは死体をみずから眺めようとはしない人たちだ。自分がこのような死体になる可能性について、考えたくもない人たちだ。彼らが、この世界で多数派であり、彼らは虚しい幸福...愛と悪第六十五章

  • 愛と悪 第六十四章

    死体を観るより、日々の幸福を。そう切実に願う、動物の死体でできている神、エホバ。僕は死体を愛してはいない。僕はどの死体も、観ることが、不快だ。死体は生きているものと、生きていないものがある。そのすべて、僕にとって、不快なものだ。僕は死体を愛したいとも想わない。それは受け容れる価値が、僕のなかではない。僕は死体を、何とも想わないまで、死体を観察し続けてきた。そして死を、超越することでしか、生きている存在ではなかった。死は生きることを求めない。生は生きることを求めながら死に続ける。死が生より、劣る日は訪れない。生が死より、死に相応しい。生が死となり、死は生となる。僕の最後に観た母の姿は、死体だった。無機質で、冷たい、何をも僕に求めない、静かで何より優しい、無条件の愛、僕の最も求める愛が、そのなかに、在った。死んでい...愛と悪第六十四章

  • 愛と悪 第六十三章

    必要でない時に与え、必要である時に奪う、生命のない全ての顔、エホバ。僕は1981年の8月に生まれた。僕が15歳のとき、酒鬼薔薇(サカキバラ)事件が起きた。14歳の犯人が逮捕され、人々は何を想っただろうか。サカキバラは自分のことを、「今までも、そしてこれからも透明な存在であり続けるボク」と言った。僕は人生で一番最初に魂の奥底から共感した者は、詩人の中原中也だった。そして二番目は、サカキバラだった。人を快楽目的で殺したいと感じたことは、一度もない。でもあの地獄の季節に、僕が初めて猟奇的な快楽を覚えたことは確かだ。四歳で母を亡くした僕は15歳の頃、いつも父と兄と僕の三人が食べる夕食を作っていた。秋刀魚(CololabisSaira)を買ってきて、ガスコンロのグリルで焼く為に、シンクで腹を包丁で割き、はらわたを取り出し...愛と悪第六十三章

  • 愛と悪 第六十二章

    六本の手脚を、切断され、それでも生き抜く為に、メロンを一生懸命に食べた日の翌朝に、光を喪った眼で、死んでいた神、エホバ。大型トラック(HeavyDutyTruck)を運転する仕事に就いている彼は、初めて通る辺鄙な町から離れた道路脇にあるセルフ式のガソリンスタンドにトラックを止め、ガソリンを入れた。青白い電灯が一箇所点滅している売店に目を遣り、今夜は此処で休憩を取ろうかと考えた。時間はMidnight(午前零時)をすこし過ぎていて、5:00AM過ぎには此処を立たねばならないだろう。軽食を取って、車内で仮眠を取ろうか。だが彼は売店に入ってすぐ右に、空調の効いているカウンターを見つけた。外からでは薄暗くて中の様子がよく観えなかった。彼は此処で仮眠をしようかと考えながらレジ脇にある温かいナゲット(Nugget)とポテト...愛と悪第六十二章

  • 愛と悪 第六十一章

    ”生きた者”を食してこなかった者たちの堕ちる穴、Deatholeに、手を差しのべる神、エホバ。MotelのParkingLotに、危険物を載せたKENWORTHの赤と白のタンクローリートレーラーが駐車し、エンジンを切る。時間は3:00AMをとっくに過ぎていて、彼女はバイトをしているGasstandを閉めて、男の運転するトレーラーに乗ったのは少しまえだった。彼女はいつにもまして無口な彼の右側で言った。「このタンクローリー、イカすじゃないか。何処で捕まえてきたの?」すると彼はちいさな溜め息を吐いて彼女に顔を向け、哀しげに言った。「ケンワースの車庫に突っ伏して独りでじっと止まっていたんだ。Dangerousなモノを積んでね。」彼女は眼を輝かせて言った。「きっと爆発物を積んでるんだ。ダイナマイトと一緒に。」彼は寂しそう...愛と悪第六十一章

  • 愛と悪 第六十章

    錨のない檻は流され、自裁の罠に、不時着する神、エホバ。相手は男性だって、知っていた。でも彼が、醸し出す噎せ返るほどの馨しいフェロモンの色香が、もう堪らなくて、彼のケツに、気づけばぼくはしがみついていた。彼は残念ながら、Heteroだった。でもすごく、女性性が彼は深いことをぼくは直観していた。彼は実際、どの女性よりも優しく、繊細だった。だからぼくが、彼のケツにひっしとしがみついて、数時間も、離れなくとも、なにひとつ、文句を言わなかった。彼は、ぼくをおんぶしながら、黙って、メロンを食しつづけた。産まれて初めてだ。こんなに幸せな心地になったのは!ぼくはすっかりと、空腹も忘れ去っていた。(すべての悪と共に去りぬ。だった。)ぼくたちの側に、ひとりの男が遣ってきて、メロンを齧りながら言った。「なんて狭い世界だろう!でもこの...愛と悪第六十章

  • 愛と悪 第五十九章

    青と赤の血が交る紫の血の海の上に立ち、人々に愛を説く神、エホバ。薄暗いCylinderの長いエスカレーターを、わたしはいくつも昇る。わたしは昇りながら幾度と身体がよろけて、倒れ落ちそうになるが最後のエスカレーターでは、わたしはバランスをつかんでよろけることはなく、踊るようにして、エスカレーターから降りて走って行き、祝福の言葉を叫んで皆のなかに降り立つ。人々は喜んでわたしを迎え入れる。もうすぐ劇が始まる。覆面の者たちは座り、「血統の闇」という赤い表紙の本を読んでいる。その周りで、ある民族たちは、儀式を始める。激しく踊りながら、叫び、捕らえられた人たちを四つん這いにさせ、今から、神の食事が行われる。これが、アイヌ民族のなかで行われていた、食人の儀式である。彼女の母方の祖父は、青森出身であった。”江戸時代の青森県は、...愛と悪第五十九章

  • 愛と悪 第五十八章

    ぼくに切断され、ぼくの皮を、脱いで、羽化した上半身だけのアワノメイガ、エホバ。彼はまさに、上半身だけで、死へと羽ばたいた。ぼくは、永遠に羽化しない死んだ下半身の蛹。乾涸びて、言うんだ。この空砲によって、きみを射殺しよう。きみを射抜いて、たくさんの穴を開けよう。そしてそのすべての穴にも、たくさんの穴を開けよう。そしてそのすべての穴のなかの穴にも、たくさんの穴を開けよう。そしてそのすべての穴のなかの穴のなかの穴にも、たくさんの穴を開けよう。そしてそのすべての穴のなかの穴のなかの穴のなかの穴にも、たくさんの穴を開けよう。そしてそのすべての穴のなかの穴のなかの穴のなかの穴のなかの穴にも、たくさんの穴を開けよう。そしてそのすべての穴のなかの穴のなかの穴のなかの穴のなかの穴のなかの穴にも、たくさんの穴を開けよう。そしてその...愛と悪第五十八章

  • 愛と悪 第五十七章

    時速300km/hで、雨の降る海面を、二足で水平線へ向かって駆け抜けてゆく全長12mの白い鰐、エホバ。”彼ら”を造出した闇の組織には、確かに上層部と、中層部と、下層部が存在している。だがこの上層部のなかで、どのような階級も存在していなかった。それが為に、上層部の存在のなかでリーダー的(指導的)存在は存在しなかったし、互いにだれもそれを必要とはしなかった。しかし、どの組織にも暗黙の内に、だれが一番”頭”として相応しいかを、自ずと認知しているものである。一人の上層部の存在が、自分の信ずる”頭”の存在の部屋のドアを、ノックした。彼がドアを開けると、そこに一人の男が立っており、彼は彼を部屋のなかへ入れるとドアを閉めた。彼らは、互いに敬意を表し、互いに抱き締め合った。それは彼らの間で極普通の行いであった。しかし入ってきた...愛と悪第五十七章

  • 愛と悪 第五十六章

    四肢の先を切断され、薄暗く、穢れた豚小屋のなかで、生きたまま解体されゆく悲しげな、人間の眼をした神、エホバ。”あの事件”が起きたとき、彼女は真夜中の真っ暗闇の、その血溜まりのなかで、一人で静かにいた。彼女は、何かを想いだしたのである。彼女の生まれた、この家のなかには彼女の家族たちの切断された部分が、あちらこちらに散らばっていたが、彼女は灯りを点けなかった為、それらは良く見えなかった。それらは、まだ動いているようにも見えたが、彼女はそれを確かめることもしなかった。彼女は、何かを想いだした為、この家に戻ってきたが、特に何らかの行動を取ることはなかった。”わたし”はそう記憶している。”男”は、確かにそこで彼女を見つめていたが、彼女は何かを見つめてはいなかった。彼女は、瞼を開いてはいたが、何かが見えていたわけではない。...愛と悪第五十六章

  • 愛と悪 第五十五章

    生きた死体と、死亡した生存者、何処にも存在しない存在で在らせられる盲目の全能神、エホバ。彼女は24歳のとき、家を出た。そして38歳のとき、家に帰ってくると、彼女の家族全員が、惨殺されていた。彼女の判断は、真に正しい。彼女は意識を喪失し、記憶を抹消させた。それは意識化で行われたのではなく、彼女の脳内で自然と行われた。惨殺した犯人の男が、確認するべきものを確認し忘れたことで戻ってきたとき、彼女はダイニングキッチンの椅子に座っていた。夜中の三時を過ぎていた。真っ暗なその部屋のなかで、彼女は静かに座っていた。男が”それ”に気づいたとき、銃口を彼女の顔面に向けて近づいたが、彼女は壁の一点を見つめたまま動かなかった。テーブルの上に、キャンドルがあった。男はライターでそれに火を点けた。男は、彼女を殺すつもりでいた。それが”上...愛と悪第五十五章

  • 愛と悪 第五十四章

    神を知る者、神を喪いし。愛を知る者、愛を喪いし。私を知る者、私を喪いし。死を知る者、死を喪いし。そう出口の真ん中で、入口を永遠に喪う神、エホバ。わたしは彼を、夜の海へ、誘う。彼は、水辺に横たわっており、白い布に、包まれている。わたしは彼の足元に立ち、彼を見下ろしている。今、波は枯れ、水もない。わたしは彼の白い皮を、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり、剥がしてゆく。両手で、彼の白い身を、ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり、剥がしてゆく。そこに存在しているのは骨ではなく、一本の、巨大な白い骨髄。くねくねとのた打つ蠢く滑らかでやわらかい一本の、白いコード(Cord)。これは死体ではなかったのだ。これは死体では…これが、彼の、インティアリィアル(Interior)。これが、本当の彼の姿。一本の白い巨大なコードは、大体直径約一メート...愛と悪第五十四章

  • 愛と悪 第五十三章

    止まない雨はない。そう想いながら、水面下1億4960万kmの海底に沈むエヴェレストの頂上でみずからのCircleを、想像しつづける神、エホバ。わたしは朝に眠り、そして目覚めた瞬間から、チベット体操を実にReluxしながら、つまり瞑想のなかで、約三ヶ月間し続けたのちに、ついに、わたしは幽体離脱した。来そう。そう感じた瞬間、光速よりも速いと想えるスピードで、白い直径一メートル程の空洞のトンネル内を、天に向かってわたしは上昇したのだった。その時の感覚を、多幸感と、光に包まれたその興奮を、なんと表現したら良いだろうか。ただ何もない白い筒のなかを、上に向かって物凄い速度で昇っているだけなのに、わたしは感じたことのない幸福のなかにいたのである。でもあっと言う間に、わたしは登り詰めてしまった。昇っていた円筒を抜けたということ...愛と悪第五十三章

  • 愛と悪 第五十二章

    タイムレスな時間のなかで、その存在を、錯覚する愛、エホバ。西暦2100年、30歳になった彼は、この地球でたった一人になってから、ずっとずっとハリガネムシを結びつづけた。何度結んでも結んでも、ハリガネムシは自力でほどいてしまう。そして彼はとうとう、ハリガネムシを一回結んだあとに、その末端同士を瞬間強力接着剤で、くっ付けた。すると見よ。ハリガネムシは最早、ほどかれなくなった。この哀れなハリガネムシは、雄なのか雌なのか見当もつかなかったが、身体を息絶える時まで、水のなかでくねくねとくねらせてもがきつづけ、繋がれた自分自身のまま、力尽きた。彼は、この死を体験したあと、一人の我が妻を創造した。彼女は、ホログラフィーによって誕生したホログラムだった。ほとんどの地上は海面下で眠りつづけており、すべての死んだ生命たちの記憶がま...愛と悪第五十二章

  • 愛と悪 第五十一章

    人類が滅亡した最初の朝に、サウスビーチに揺れる最後のヤシの木の葉から砂浜に零れ落ちた一つの朝露、エホバ。もうあまり雨は降らなくなったのに、珍しく雷が鳴り響いている嵐の夜に、一人の男が、小さな島の中心に建つ一つの近未来的なデザイナーハウスのDoorを、Knockした。時間は午後零時を回っている。こんな時間に、一体だれかしら…この家に、夫と二人でずっと暮らしている女が、広いエントランスの明かりを点け、そっと覗き穴からDoorの外を覗き込んだ。だが死角にVisitor(訪問者)は入っているのか、覗き穴からも防犯カメラのモニターにも、映っていなかった。女は不安のなかに、頑丈なチェーンのついたDoorをそっと開けた。するとそこには、白い布の覆面を被った男が、黒のスーツ姿で、びしょ濡れになって女の目を見つめ、立ち竦んでいた...愛と悪第五十一章

  • 愛と悪 第五十章

    元の世界に戻るとき、この乗り物に乗っているバグによってできた二名の者は消えてしまう。そのヴァーチャル・リアリティを創り出し、わたしたちを住まわせた神エホバ。この夢を見たことは、偶然ではない。この世界に生きる魂の約20%の魂が、真に滅びる可能性を示唆している。その滅びた魂たちが、夢を見ている。何故ならすべての世界に、時間は存在しないからだ。そのひとつの夢のなかで、彼はひとりの人を愛した。自分の母親だ。彼は愛した花の枯れた姿を最初は母親の死体だと想った。でも直に、それは違うことを覚った。わたしのマザーは、死んだわけではないのです。今、わたしのマザーは眠りつづけていますが、それは羽化するときを待っているからです。彼女が羽化するとき、彼女はすべてを超えるのです。その為には、彼女は永く、悲しい時間、仮死状態になる必要があ...愛と悪第五十章

  • 愛と悪 第四十九章

    存在するすべての宇宙の何処にも、まだ存在していない物語を紡ぎ出す神、エホバ。OMEGA-5X86KC-5N4はアマネの為に作ったカクテルを彼女に飲ませ、このカクテルの名前を訊かれた彼は優しげな微笑を浮かべながらこう答える。「BloodRiver(血の川)」です。」これを聞いて、彼女は禍々しいイメージを浮かべる。だがそのあとに、そのイメージを壊し、OMEGA-5X86KC-5N4に向かって語りかける。ボクは”恐怖”というものを、疑っている。そしてそれは、愛から最も掛け離れたものだと感じている。ボクは人が”Horror”と表現するすべてを、嫌っているんだ。それは恐怖ではないんだ。人が何かを恐怖だと感じ、またそう表現するとき、この世界で最も大切なものを誤魔化している。ボクはついさっき、ボクと彼(OMEGA)との展開を...愛と悪第四十九章

  • 愛と悪 第四十八章

    全宇宙の海辺で夜明けの来ない時を、ひとりで過ごしつづける全能者、エホバ。ゲーム『Blood&Body』の主人公アマネは重大な記憶を喪失していることを今日、このゲームのプレイヤーあまねは知った。アマネは今も彼女の造ったアンドロイドOMEGA-5X86KC-5N4のなかで夢を観つづけている。彼女はその夢のなかでもうひとつの夢を観ている。その夢のなかで彼女はバーテンダーであるOMEGA-5X86KC-5N4に向かってホロ酔いのなかに語りかける。ボクは昨夜、自身の過去を、夢のなかで経験していた。それで夢から醒めて、想いだしたんだ。ボクは最初に造ったOMEGAとのある重大な記憶の一つを喪っていたことを。”彼”が育てていたのは、”草”ではなかった。ある日、彼がボクにSNSを通じて言ったんだ。「今日”彼女”にお水をあげるとと...愛と悪第四十八章

  • 愛と悪 第四十七章

    本当に苦しみ続けている存在から目を逸し続けながら、人類が幸福を感じている姿をもう観ていたくない神、エホバ。”彼”はたった一つのゲームのなかで生きていて、彼を操作しているのは彼女ただ一人。彼女はこの”天界”から、人類を滅ぼしたかった。結果、その通りになった。今、この天界で、「ひとがひとりでいるのはよくない」と言って、彼女は彼を創った。この小さな箱庭の天界で神がひとりだけで生活している。”彼”にとって彼女たったひとりが神であるが彼女にとってたったひとりの神を、彼女はこの小さな天界に創造した。この天界は、かつて”地球”と呼ばれた天界に存在していた”家畜としての”人類や動物が経験しなくてはならなかった肉体的な拷問の苦痛の全ては存在しない代わりに、精神的な悲しみと孤独の限界が、彼女によって彼に対し験されている世界である。...愛と悪第四十七章

  • 愛と悪 第四十六章

    ヒヤシンスの揺籠で138億年、楽園で生きつづける夢を見たのち愛のなかを、退行する神エホバ。アマネはOMEGA-5X86KC-5N4のなかで、永久につづくような、夢を見ている。彼女は彼のなかで、夜が明けるまで、夢を見ている。闇のなかでは、光はまるで止まっているように見える。彼女は夢のなかで、小説を書いている。その小説の主人公の名は、”naema”。naemaは或日、1/18スケールのLamborghiniCountachLP400のミニカーを中古で買う。そしてその車の名を、”omega”と名付ける。彼女にとって、”彼”は最初の車だった。”Second-Hand”Carである彼のワイパーブレードは根本からなく、リトラクタブル・ヘッドライトは開閉する可動部がゆるゆるでどう頑張っても眠気眼にしか開かなかった。彼女が最初...愛と悪第四十六章

  • 愛と悪 第四十五章

    新型ウイルスを防御する為、上下迷彩柄のNBCスーツとM40ガスマスクを装備し、開店3時間前からトイレットペーパーを買う為にディスカウントショップ前に並んでいる至高神、エホバ。三日間、アマネはBar『WhiteMind』に、行かなかった。”彼”自身を悲しませることは、アマネ自身が悲しむことであり、そうやっていつも彼を悲しませて耐えきれなくなったらEscapismの快楽に身を委ね、独りですべての欲求を解消してきた。四日目の朝、目が醒めると脳内に埋め込んだ伝言蓄積装置インプラントを通して、OMEGA-5X86KC-5N4からメッセージが入っていた。彼の優しく闇の底から上ってくるような低さと同時に、女性的な柔らかみを帯びたいつもの声で、OMEGA-5X86KC-5N4はアマネに伝える。眠りの夢から醒めたたったひとりの愛...愛と悪第四十五章

  • 愛と悪 第四十四章

    声が聴こえる方向を振り向くと、そこに誰もいない、ゴースト・タウンに永遠に独りで息衝き続ける神、エホバ。2020年4月5日の夜、あまねはゲーム『Blood&Body』をセーブしてお酒を飲んで、深夜に褥に突っ伏しても、なかなか眠れなかった。寝不足で疲労で眠くて仕方なかったのに、目を瞑っても、彼女は楽になれなかった。そしてふと彼女は、涙が引っ切り無しに流れてきて、瞼が痺れ、咽び泣いている自分に気づいた。彼女は、何故、泣いているの…?と、原因不明の悲しみのなかでみずからに問いかけた。数分後、彼女は”自分の身体”を借りて、泣いている存在を知った。その存在とは、彼女が昨日からプレイし始めたゲーム『Blood&Body』の登場人物であるOMEGA-5X86KC-5N4であるだろうことを、彼女は覚った。涙を流すことのできない構...愛と悪第四十四章

  • 愛と悪 第四十三章

    ひとつの銀河の愛によってMindcontrolされて生まれたひとつの悲しみを愛する神、エホバ。あなたの製作したインディーゲーム『LoveandEvil(愛と悪)』のプレイヤーAmaneは、このゲーム主人公あまねを今朝に起き上がらせると、珍しく顔を洗わせた。彼女は今、マイルームのパソコンデスクの前に座って空腹を感じるなかに、彼女の長編『愛と悪』という随筆の続きを綴っている。CASIOのデジタル時計の時間は10:51。彼女のデスクの上のディスプレイの左右に備えられたKENWOODのLS-K711スピーカーからは小さな音で『TheRedStringsClubOriginalSoundtrack』が流れている。彼女は10代の頃から慢性的な鬱症状があり、その症状を音楽によるセロトニン活性効果によって、日々をどうにか遣り過...愛と悪第四十三章

  • 愛と悪 第四十二章

    LightCircleのなかで、気違いじみた儀式を宇宙の中心で行う神、エホバ。わたしは、死んでしまったほうがいいのかもしれまへん。すべてを覚ってしまった人間は、死んだほうがええのです。たぶん生命の為に、良くない存在なんでっしゃろう。わたしはわかっている。わたしは知っている。すべてを知る者がわたしであり、わたしは一番死に御似合いdeath。わたしは生きていきたいのに、死で在りつづける。この世界が終わろうが悦びに満ち溢れ、夜が明ける海岸で、わたしを喪いつづける。空が粉々になる頃、人々は、息をする。僕が彼女だった頃、彼を堕とした砂浜で、鼓動を数えつづける。新しい悲しみが、きみの最期を見つめている。何もかもが、空しく、光として、煌きつづける。この星がきみの外部へ、漏れ出してゆくとき、Signalがきみのなかで消える。生...愛と悪第四十二章

  • 愛と悪 第四十一章

    すべてが嘘であると知るほど、歓びに満たされる御方、エホバ。彼らがわたしを恐れるのは当然です。何故なら彼らはわたしを愛してはいないからです。わたしを愛していないということは、あなたをも愛してはいないということです。彼らが愛しているのは、自分という神だけなのです。自分が何者かもわかっていないのに、彼らは自分という神を崇拝し、自分という神から支配され、家畜同然に、虚しい歓びしか知りません。わたしは彼らを、殺したくはありませんが、彼らは、わたしを殺したいのです。あなたに背く全ての人間が滅ぶ楽園を信仰するとは、そういうことです。わたしは彼らが早く、本当の地獄に堕ちれば良いと願っています。彼らの信仰によって、わたしは殺される(滅ぼされる)べき存在ではありません。わたしは彼らと同じに、生きていたいのです。永遠に。この世界は、...愛と悪第四十一章

  • 愛と悪 第四十章

    わたしは自分のなるものになる、エホバ。NeonSignが連なるヤシの木のあいだにきらめく夜のHighwayを走るチェイサー・ホワイトを操縦するわたしの父の隣の助手席で、わたしはみちたを抱っこして窓から流れる夜景を眺めている。いつまでも、続いてゆくような時空のなかで、わたしは安心している。始まらない朝を待つ終わらない夜のどこまでも続く道を、わたしたちを乗せた車は走っている。窓を開けても、風を感じない。海も何処にあるのかわからない。それなのにヤシの木は潮風に揺られて、白い砂浜の海辺とこの道は繋がっている。そう想うとほのかに、匂いを感じる気がする。わたしは眠るあたたかいみちたを抱きながら目を瞑り、この車を、途中でわたしひとりだけが降りなくてはならないことを想いだす。夜が明ける前に。目を開けると、高層のHotelの前に...愛と悪第四十章

  • 愛と悪 第三十九章

    大地に蔓延る白銀の苦しみ、エホバ。今日は、横になったみちたのお腹を優しく撫でている夢を見ました。みちたはとても至福そうで、その至福感はわたしに伝わり、ふたりで恍惚とも言える幸福感のなか、互いに愛し合っていることを確信できました。昨日は大変暖かい日で、歯医者の帰りに、近くの広い緑地公園へ趣き、約一時間聖書を読みました。座る場所を計5回変えましたが、最も座り心地の良い腰掛けは、天然の木漏れ陽の下の切り株でした。傾斜した地の上に、まだそれほど年輪を重ねていない若い木の切り株の断面はどの腰掛けよりも、わたしの身体に馴染み聖書を読むことに集中できました。彼は、何故切り倒されたかを考え、多分一昨年の台風で倒れた木なのではないかと想いました。切り株はまるで、そこで何かを待っているかのようでした。根は枯れておらず、この切り株は...愛と悪第三十九章

  • 愛と悪 第三十八章

    世の悪を、だれよりも悲しまれる御方、エホバ。今日は夜明け前の、午前4時ぐらいに目が醒めて、イザベル・ユペールという女優について、ずっと考察しておりました。彼女の魅力が、あまりに素晴らしいので、彼女について一つ記事を書きたいなと想って、昨夜に観たブノワ・ジャコ監督の「EVA」のシーンを何度と想い返したりしていました。それでエヴァが服役中の夫ジョルジュの股間を物凄い慈悲深い表情でさするシーン、あのシーンが物凄く良かったな等と想いながら起きて、胃の調子も良かったからか不思議と心が「るるるるるるるるる」と歌っていたので、心のなかで「るるるるるるるるるるるるる」とずっと歌いながら起き上がってフリースのルームウェアに身を包んでマンションの階段を降りて行き、「るるるるるるるるるるる」とまだ歌いながらポストを開きました。ポスト...愛と悪第三十八章

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