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The Scientific Ocean https://punipuniazarashi.hatenablog.com/

自然科学(生物メイン)の“今”をわかりやすく教えます。高校生や大学生など、理系初心者・文系大歓迎

こんにちは、ぷにぷにアザラシです。 まだ初学者な身分ながら、自分の学習の足跡として、このブログは始めました。色々な方に生命科学に対する興味を持ってもらえれば幸いです。

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2016/06/05

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  • 奨学金・授業料免除ってどれくらい受けているの?

    こんにちは。ぷにぷにアザラシです。昨今、学生の経済状況が議論されることをしばしば目にします。「返済不要の奨学金を」「ドイツは授業料はない(?)のに」云々。どれくらいの情報が真実なのかは定かではありませんが、学生の経済状況が良くない、という点に関しては事実なのでしょう。 そこで先日、twitterアカウントにて「学生時代、授業料免除を受けていましたか?また奨学金をもらっていましたか?」というアンケートを採ってみました。以下がその結果です(数字は%)。 (127票、黄:奨学金を受けていた、赤:授業料免除を受けていた) 回答者は私のフォロワーの方が多いと存じますので、博士課程に行っている方の割合が、…

  • 薬を運ぶ細胞

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。今日は細胞(好中球)を使った、新しい薬の輸送技術(ドラッグデリバリーシステム)について紹介します。 www.nature.com 背景 現在使用される医薬品の多くは一度身体の中に入ると、血液を介して全身にくまなく分布します。しかし、脳やガン組織は血管との間に大きな“関門”があり、脳やガン組織の中へは薬が届きにくいことが知られています。今日まで、微小粒子を用いたドラッグデリバリーシステム(NDDS)は数多く開発されてきましたが、微小粒子の安定性や毒性に問題があり、なかなか上手く進んでいませんでした。 そこで登場したのが、細胞を使ったドラッグデリバリーシステム(C…

  • ミトコンドリアを編集する

    ぷにぷにアザラシです。今日はミトコンドリアゲノム編集に成功した以下の2本の論文の背景を解説します! www.nature.com www.nature.com ミトコンドリアとは ミトコンドリアとは、細胞の中にある小器官のことで、基本的にはエネルギー(ATP)産生の場として知られています。ミトコンドリアは、太古の昔に、細胞の基となった生物に、ミトコンドリアの基となった生物が共生したことがきっかけで出来上がったという説が有力で、その名残もあって、ミトコンドリアには、細胞とは別の遺伝情報が含まれています。それをミトコンドリアDNAと呼びます。 ミトコンドリアは1つの細胞当たり数十〜数百存在し、1つ…

  • 今の薬剤師の実体(twitterアンケート結果)と考察

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。初めて?薬剤師関連の投稿をします。 背景 薬剤師とはご存じの通り、今なら6年間 薬学部で学び、その間に薬局や病院へ実地実習へ行き、研究室で研究をこなし卒業発表をし、国家試験を受験して、合格した人々のことを指します。 あまり知られていませんが、医学部とは違い、薬学部では教育の一環として研究に従事することが定められています。なので、実習などで抜けることを考えても、現行の薬剤師は全員、1年半くらいは研究に従事した経験があるのです(逆に医師の多くは、大学生時代にはあまり研究を経験しない)。おそらく一般の人にとって薬剤師は、最も身近にいる、医療系の研究経験者と言っても間…

  • IgDの正体、見破ったり

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。今回はこの論文を紹介します! (以下画像はリンクです) 背景 私たちの身体が細菌などから身を守るための道具のひとつとして、抗体が挙げられます。抗体とは簡単に言うと以下のような構造のタンパク質で、 基本的には、特定のタンパク質にFab領域でひっついて、Fc領域を使って免疫細胞にひっついて、身体の中の免疫応答を助ける働きをします(他にもありますが割愛)。この、おしりのFcの形によって、抗体は種類分けされるのが普通で、IgM, IgG, IgA, IgE, IgDと 5 種類の抗体が存在することがわかっています。みんな抗体ですが、それぞれ役割が全く違っていて、IgM…

  • オプジーボ だけでは がん をやっつけられない

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。昨今話題のオプジーボのターゲットタンパクPD-1ですが、今日、こんな論文が出たので紹介します。 www.nature.com 背景 今回の主役はがんをやっつける細胞「細胞傷害性 T 細胞」と「PD-1」です。本庶先生のノーベル賞受賞のおかげで、かなり広まりましたね。簡単に述べますと、PD-1を持っている T 細胞は、がん細胞によってPD-1のスイッチを押されるために、がんをやっつけることができなくなる、というのが今までの一般常識でした。だからPD-1のスイッチを押せないようにするオプジーボは、T 細胞のがんをやっつける力を復活させ、それが抗がん作用に結びつくわ…

  • 海外ラボのボスを選ぼう・連絡しよう [note]

    こんにちは。ぷにぷにアザラシです。アメリカ留学関連のnoteを更新しましたので、紹介です。 4. 留学先、どう選ぶ? note.mu留学する上で一番大切な、留学先の研究室選び。昔、私が選ぶ際に考えたポイントについてまとめました。 アメリカ以外への研究留学でも参考になると思います。是非。 5. 留学先へのメールの書き方 note.mu 特に初めてこういったフォーマルな英文メールを書く際、どうすれば良いか分からないと思います。私が当時使った英文メールのテンプレートを公開しますので、是非参照して下さい。 またnoteの更新があれば随時こちらにもお知らせ致します。それでは読んで下さり、ありがとうござい…

  • 腸から脳へ超特急でお伝え!

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。今回はこの論文を紹介します! science.sciencemag.org カラパイアのこの記事でも紹介されていましたが、少し言い過ぎ?なところがあったので、ちゃんと紹介します!笑 これまでわかっていたこと 腸と脳のコミュニケーション、これは最近流行の研究分野です。特に、腸内細菌は細菌とっても流行っていて、妊娠中のお母さんネズミの腸内細菌のバランスが良くないと、生まれてくる子供に精神障害傾向になる、なんていう衝撃的な論文も既に報告されています (詳しくはこの論文です)。 腸には神経が走っているのですが、腸の神経はかなり発達しています(昔この論文も紹介しましたね…

  • アメリカ研究留学に関してマガジン始めました [note]

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。もしかしたらこのブログをたまに覗きに来てくれている方がいるかも?と感じたので、こちらでも紹介します。 実は、アザラシは、昔アメリカに留学していました。最近研究留学することを日本も推進していることもあって、これからは私の留学体験などについても書いていこうと考えています。 このブログに書いても良いかと考えていたのですが、最近流行のnoteに手を出して、そちらで書くことにしました。 note.mu もしもよろしければ、どうぞ見てやって下さい。他でも得られる情報もありますが、ここでしか得られないことも書いています(私が調べるときに苦労したので)。 どうぞよろしくお願い…

  • 辛さは何倍?

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。 最近、Twitterでこんな発言を目にしました。 辛いカレーが好きなので、お初のカレー屋さんに行くと大抵は3倍辛くらいで頼む。そこの辛さの基準が分からないから、最初はこれくらい。で、「なんだ全然いけるじゃん」と思ったら、次は10倍くらい頼むと、まあ〝感覚的に辛さ2倍〟くらいかなと感じている。 — AXION (@AXION_CAVOK) September 17, 2018 “辛いカレーが好きなので、お初のカレー屋さんに行くと大抵は3倍辛くらいで頼む。そこの辛さの基準が分からないから、最初はこれくらい。で、「なんだ全然いけるじゃん」と思ったら、次は10倍くら…

  • 完璧な鎮痛薬?!

    ずいぶんとお久しぶりです。ぷにぷにアザラシです。 最近紹介する論文の方向性を見失っていたのですが、このブログをご覧になる方の中には、薬剤師の方もそこそこ多いのでは?と感じたので、今回はこんな論文を紹介します。 stm.sciencemag.org ご存じの方もいらっしゃるかも知れません。これは先日和歌山県立医大でプレスリリースがあった研究発表の、大元の論文になります(プレスリリースはこちら)。 オピオイドとは オピオイドとは、麻薬系鎮痛薬であるモルヒネ、フェンタニル、オキシコドンなどを指します。基本的には、ロキソニン(ロキソプロフェン)やリリカ(プレガバリン)といった、他の薬理機序を持つ鎮痛薬…

  • 子宮頸癌ワクチンの論文の処遇について

    ずいぶんと久しぶりになりました。ぷにぷにアザラシです。最近めっきりサボってしまっていました。。。今回も論文紹介はできないのですが、最近twitterで見かけた記事に対して、自分の意見を書いてみようと思い、今回の投稿に至りました。今回気になったのは「子宮頸癌ワクチン」に関するScientific reportに掲載された論文のリトラクト(掲載削除)に関してです。詳しくは以下のリンクに書いてあります。 note.mu 本論文はこちらです。 www.nature.com はじめに断っておきますが、私はまだ若手研究者ではありますが、一応アカデミックに身をおいて研究をしている身ですので、研究が論文化され…

  • やかんの熱を感じる仕組み

    お久しぶりです、アザラシです。ブログを更新しない間に、もうすぐ春ですね。春は暖かい程度ですが、今日は「やけどするくらいに熱い」温度に関する論文を紹介します。今回紹介する論文はこちら! A TRP channel trio mediates acute noxious heat sensing www.nature.com タイトルでも示しましたが、沸騰したお湯の入っているやかん等を知らずに触った時、「あつっ!!」と思うと同時に手を引っ込めるという動作は、誰もが経験したことのあるものだと思います。この動作は細かく分類すれば、以下のように分けられるでしょう; やかんの熱を手が感じる 「やかんが熱い…

  • 神経は“ウイルス”を使って会話する

    皆様明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくというわけで、今年初めての論文を紹介したいと思います。今回紹介する論文はこれです! The Neuronal Gene Arc Encodes a Repurposed Retrotransposon Gag Protein that Mediates Intercellular RNA Transfer 訳すれば、「神経の遺伝子ArcはレトロトランスポゾンであるGagタンパクの親戚であり、細胞間でのRNAの伝達を司る」、となります。何が何やらですね。 そもそも神経にとってArcとは? 私たちが物を覚えたりする時、脳はその神経活動を維持す…

  • みんな違ってるのにみんな同じで良いの?

    もうすぐ今年が終わってしまいますが、いかがお過ごしでしょうか?今年の最後になりそうな今回、紹介する論文はこちらになります! Pharmacogenomics of GPCR Drug Targets 今日、私たちが病気にかかった時に飲んでいる薬。それがどうして効くかというと、薬の中に入っている有効成分(通常1成分/1つの薬)が、体の中の特定のタンパク質に結合して、そのタンパク質の機能を変えてしまうからです。インフルエンザになったらタミフル、歯を抜いて痛かったらロキソニン、筋肉痛にはジクロフェナク、など病気や症状によって使う薬が違うのも、病気毎に重要なタンパク質が異なるためです。そのため、現在世…

  • 母親のせいで臆病者に!?

    ずいぶんとお久しぶりになってしまいました。もう12月ですね!早いものです。さて、ずいぶんと寒くなってきましたが、寒さに負けないように元気に紹介しようと思います!今回の論文はこちら! Maternal Brain TNF-a Programs Innate Fear in the Offspring 題名を訳せば、「母親の脳のTNF-aが子供の生まれながらにして持つ恐怖心をプログラムする」、となります。言い換えれば、「母親の脳の中のTNF-aの量がわかれば、そこから生まれた子供がどれくらい臆病者か、子供を見なくても予測できる」、ということです。 ・・・すごくないですか!? というわけで、背景知識…

  • 痛みも気から?

    どうも、ぷにぷにアザラシです。今回紹介する論文はこちらです! Interactions between brain and spinal cord mediate value effects in nocebo hyperalgesia 「ノシーボ効果」という言葉をご存じでしょうか?あまり有名ではないかもしれません。それでは、「プラシーボ効果」はどうでしょう?こちらは、多くの方が耳にしたことがあるのではないでしょうか?プラシーボ効果とは、「効果の無い薬(プラシーボ)を飲んでいるのに、あたかも効果があるかのように症状の改善などが観察されること」を指します。ノシーボ効果とは、プラシーボ効果とは逆で…

  • 電気を感じる

    ぷにぷにアザラシです。2回分、大学の研究の紹介を挟みましたが、今回は久しぶりに論文の紹介をしたいと思います。本日の論文はこちら!“Molecular basis of ancestral vertebrate electroreception”です!今回のお話は、魚に関するものです。魚の中には、サメやエイなど、環境中に存在する微妙な電気の変化を感じとって生きているものが存在します。彼らはそういった電気変化を感じることで、お互いにコミュニケーションを図ったり、獲物を捕らえたり、地球の磁場に従って向きを把握したりするわけです。そういった習性についてはよく分かっていたのですが、彼らがどうやって電気を…

  • 大学の研究2(論文って何?)

    ぷにぷにアザラシです。今日は前回に引き続いて、理系大学での研究の簡単な紹介をしたいと思います。 おそらく多くの大学では大学4年生になると、「研究室」に配属されて、その研究室の一員として研究をすることになると思います。 研究室。わかりそうで、案外得体の知れないものなのではないでしょうか?研究室とは多くの場合、一人の教授が先導する、ある特定のテーマに関する研究を行うチームのことを指します。ですので、ひとつの研究室で何でも出来るわけではありません。ある研究室はショウジョウバエの飛び方を研究しているでしょうし、ある研究室はがん細胞の分裂について研究しているでしょう。この書き方から分かるとおり、「ショウ…

  • 大学の研究1(大学生目線で振り返って)

    どうも、ぷにぷにアザラシです。今日は少し前にTwitterで述べたように、大学の研究について少し紹介したいと思います。 大学生よりも若い皆さん、大学ってどんなところだと思い浮かべられているでしょうか?おそらく進研○ミや河○塾などが発行する大学紹介雑誌や、大学のwebページで色々と調べている方も多いと思います。しかし、結局どうやって学んでいるのか、具体的なことは案外わかりにくいのではないでしょうか?少なくとも、私が高校生の頃は、研究がどうやって行われるのか、あまり分かりませんでした。 これからお話しするのは、理系の大学での研究ってどういうものなの?ということです。 まず、高校までの勉強と大学の研…

  • 戦う赤血球

    お久しぶりです、ぷにぷにアザラシです。いつの間にか9月ですね。早いものだ。。。さて、今回紹介する論文はこれです! Genetically engineered red cells expressing single domain camelid antibodies confer long-term protection against botulinum neurotoxin 遺伝子操作した(genetically engineered)赤血球(red cells)を使ってボツリヌス毒素(botulinum neurotoxin)という毒から体を守るよ!という話です。 ボツリヌス毒素とは、ボ…

  • 神経のつながり方を知る新しい術

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。氷山が欲しい。。さて、暑さに参っていましたが、久しぶりに更新しようと思います!今日紹介する論文はこれ! An optogenetic toolbox for unbiased discovery of functionally connected cells in neural circuits 今回は背景の説明や、この論文の細かいことは説明しません。この論文は、発見したことというよりも、その実験技術に魅力があるからです。 この論文は、ゼブラフィッシュと呼ばれる熱帯魚(の子供)を使って、目の神経がどんなふうに繋がっているかを調べています。そのために「蛍光タンパ…

  • クーラーにあたると遺伝子が変わる?

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。最近暑くなってきましたが、みなさまお元気でしょうか?私は暑いのが嫌いなのでもう秋を待ち遠しく思っています 笑。さて、本日紹介する論文はこちらです! Body temperature cycles control rhythmic alternative splicing in mammals 私たちが普段生きてゆけるのは、食べたりした栄養が酵素の力によって分解され、エネルギーが取り出され、それを利用しているからです。そんな大事な酵素は、アミノ酸があつまってできています(タンパク質)。で、酵素は遺伝子(DNA)の情報を元に作られるのですが、時折、同じ遺伝子から違…

  • オプジーボ、痛いところを突かれる、の巻

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。今日は久しぶりに医学系の論文を紹介します。今回の論文はこちら! PD-L1 inhibits acute and chronic pain by suppressing nociceptive neuron activity via PD-1 PD-L1やらPD-1やら、知らない名前だと思われる方も多いかも知れません。しかし、これらは現在非常にホットなタンパクです。 “オプジーボ”。この名前を聞いたことのある方なら、いらっしゃるのではないでしょうか?オプジーボとは、小野薬品が開発した新しいタイプの抗がん剤です。この抗がん剤は、従来の抗がん剤のような「がん細胞を…

  • 鳥の卵の美学

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。またもや非常におもしろい論文を発見したので、紹介したいと思います。今日の論文はこちら! Avian egg shape: Form, function, and evolution です! おそらくこの記事を読んだ方の5人に1人くらいは、今朝割りましたよね!ニワトリの卵!卵は「卵形」としか表現できないくらいに見事に個性的で美しい形をしています。しかし、実は鳥の卵って、ニワトリの卵のような「卵形」ばかりではありません。中にはもっと円いものや、もっと長細いものもあります(たとえばこんな感じ)。 では鳥の卵の形って、一体どうやって決まってるのでしょうか?鳥の大きさで…

  • 音を楽しむ仕組み

    ぷにぷにアザラシです。twitterではチーターのことを書くと予告しながら、少しおもしろいものを見つけたので紹介します。今日の話題はこれ! Neuroscience: How music meets mind これは論文ではないのですが、“Nature”という、その筋の人で知らない人はいない有名な雑誌に紹介された記事です。簡単に言うと、「人はどうして音楽に感動するか」、ということについての文章です。 考えてみれば不思議なもので、僕たちはあまり言葉を聞き取れない洋楽であっても、バラードを聴いて感傷に浸り、ロックを聴いて心を躍らせることが出来ます。時代をさかのぼって、17世紀などにバッハが作った曲…

  • 大きくなったり 小っちゃくなったり

    こんにちは、ぷにぷにアザラシです。今回紹介する論文はこちら! Fatty acid aveilability sets cell envelope capacity and dictates microbial cell size 今回はちょっと今までとは雰囲気が変わって菌の話です!みなさん、菌といわれるとどんなものを想像するでしょうか?大腸菌やカビのような身体に悪そうなもの、日本酒やパンを作るのに欠かせない発酵菌、無害そうなアメーバ、ゾウリムシ。もしかするとインフルエンザをおこすようなウイルスや、高校生物を習ったことがある方ならバクテリオファージなどを菌と見なす人もいるかも知れません。今回は…

  • 体温を維持する2つの仕組み

    ずいぶんとお久しぶりです。ぷにぷにアザラシです。やっと身辺が落ち着いてきましたので、久しぶりに更新しようと思います。本日の論文はこちら! Mitochondrial Patch Clamp of Beige Adipocytes Reveals UCP1-Positive and UCP1-Negative Cells Both Exhibiting Futile Creatine Cycling パッチクランプ(Patch Clamp)とは、細胞の電気を測るための実験方法です(電気生理学についての説明はこちら)。今回は、パッチクランプを、細胞ではなく、細胞の中にあるミトコンドリアに対して行っ…

  • ”空白”を読む鳥

    本当にお久しぶりです。ぷにぷにアザラシです。身の上が忙しかったために、ここ数ヶ月は更新できておりませんでした。。まだしばらく忙しい日々が続きそうですが、ぼちぼち更新をしたいと思います。 今日紹介する論文は、酉年ということで(今更と言わないで)、これです! Mind the gap: Neural coding of species identity in birdsong prosody “ホーホケキョ”。春が近づくにつれてウグイスはその“歌”に磨きをかけてゆきます。鳥は、大人の鳥の鳴き声を聞くことによって自らの鳴き方を学習していきます。しかし、自然の中にいるたくさんの鳥がそれぞれの鳴き声で鳴…

  • 光で変身

    おひさしぶりです、ぷにぷにアザラシです。最近めっきり寒くなりましたね。忘年会のシーズンにもなって、懐までも寒くなる今日この頃です。。さて、今日はこんな論文を紹介します! “A photoactivatable Cre–loxP recombination system for optogenetic genome engineering” 昨今の生命科学の研究において欠かすことのできない技術に、「遺伝子操作」があります。遺伝子操作によりある1つの遺伝子を無くしたネズミや細胞を使って、研究者は日々新しいことを発見したり、自分の実験の信頼性を高めたりします。最近の遺伝子操作技術の進歩は凄まじく、昔…

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