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2016/05/31

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  • 洋書傾倒

    洋書多読を始めて以降、和書を読む頻度が落ちている。 洋書を読み始めて10年以上になるから、その間、和書をあまり読んでいない。 旅行に行く前に事前に購入する『歴史散歩』シリーズや語学本、たまに小説の文庫本を買うぐらいで、ほとんど和書を買わない。 時に日本語の活字に酷く飢えた時に、地元の市立図書館に出向いて気になる図書を大量に借りるぐらいで。 そうやって図書館で借りた本も、大半は読み終えることなく返却してしまうのだが。 洋書多読が習慣になっていると、和書を読む時間が何かもったいなく思えてしまう。 和書の場合、読書で得られるのはそこに書かれた知識と、読書の楽しみとである。 これが洋書では、知識と読書…

  • 反応の鈍さ

    運動中に軽い怪我を負って、整形外科に行った。 仕事帰りの夕方、予約無しで立ち寄ったため、待つことになった。 待合席に座っている。 レントゲン室が近かった。 レントゲン技師が時折出てきては、レントゲン待ちの患者の名を呼ぶ。 自分の診察までの長い待ち時間、このレントゲン技師のコールの度にその様子を見ていた。 私を含め、中高年になると、看護師や技師から呼ばれた場合、声に出して返事する者が多い。 その方がすぐに気付いてもらえて、入室して処置まで円滑に進むとわかっているからだ。 ところが、私が見ていると、レントゲン技師が名を呼んだ後、待合室中に視線を散らせて、患者を探している場合が度々あった。 気付いた…

  • 権力を得る

    中年で、非正規雇用の現場を転々としていると、ろくな扱いは受けない。 私が紛れ込む各々の職場自体が世の中で日の目を見ない人たちの集まりであって、過酷な状況にあるため心が荒んでいる個人が少なくない。 そこへもって新しく来た人間は特にそんな職場で立場は弱く、心の荒んだ同僚のはけ口として扱われがちになる。 その荒んだ環境で長年持ちこたえて、古株の仲間入りを果たすことができれば、次の後輩もそろそろ入ってくるのだ。 自分より弱い立場の人間が新しく増えるわけだ。 だが、そこまで気が長くない。 私はましな環境を夢見て、早いうちに次の現場に移ってしまう。 だいたい、後輩が出来たとたんにその後輩をいじめるような真…

  • 思想的バックボーン

    「思想的バックボーン」という言葉、何か自分に欠如しているものを言い当てられたようで、聞く度に背筋が寒くなる。 バックボーンというのが何のことなのかよくわからなかったが、よく考えたら背骨のことだ。 物を考える際に軸になる思想のことを指してそう呼ぶのだろうと思う。 自分にだってそれなりに喜怒哀楽があり、自分の周囲で起る出来事には何らかの思いを抱いて当たっているはず。 だが、思想的バックボーンと言えるようなものは無さそうに思う。 バックボーン、例えば、大学、専門学校等で特定の学問を修めて、それ以降の人生はその学問の理論に基づいて進路の判断を行っているとか、そういうことだろう。 あとは、読書をしていて…

  • 2022年6月浜松旅行一日目(2)。早朝から時間を潰しながら。夢のさわやか、げんこつハンバーグ

    浜松に来たら、静岡県内限定展開のハンバーグレストランチェーン、「炭焼きレストランさわやか」でランチしたいという野望がありました。 美味しいっていう評判なので。 さわやかが展開している東端の店舗、御殿場インター店なんかは東京が近いせいか週末は物凄い混雑だという話ですね。 今回、金曜日にお休みを取って来ているので、金曜日のランチですね、おそらく土日よりは混雑もマシだろうかと。 浜松駅前の百貨店内の店で食事する予定です。 松下屋敷跡から歩いて浜松駅前に戻ります。 駅南大通り沿いに、さわやか、見つけました。 コインランドリー業態の方ですね。 先を急ぎましょう。 浜松駅の南口すぐのところにあるブラジル物…

  • 2022年6月浜松旅行一日目(1)。早朝、浜松到着。頭陀寺城跡(松下屋敷跡)。豊臣秀吉修行の地。鎌研池

    4月に埼玉旅行に行ったばかりなのですが、6月頃、まだ状況が安定していたので。 せっかくだからこの機に気になっている場所に続けて旅しよう、と行ってきました。 これまで旅したことのない、静岡県浜松市。 大阪からはわりと近場なんですが、今まで観光したことがなかったです。 浜松駅メイワン口(北口)です。 夜行バスで、朝の4時頃に浜松に着きました。 前夜遅くに大阪駅前を出て、途中に滋賀県の草津PAと愛知県の新城PAとで、合計二回の手洗い休憩を経ての到着でした。 夜行バスで東京、埼玉まで行くのと比べると短く禁じられる距離の旅で、何か「近所に来た」という錯覚を起こしそうになりました。 浜松も、連休でも無けれ…

  • 英語洋書の音読

    ここ一ヵ月ばかり、英語の洋書を音読している。 英語の学習の一環として洋書を読み始めて、10年以上。 「SSS多読多聴」を知ったことがきっかけで始めたのだが、よく続いた。 読んだ語数のカウントも行い、累積で2200万語まで数えた。 最近はカウントを怠っているが、感覚的に3000万語ぐらいは読んでいると思う。 そういうわけで、人一倍英語の読書は続けているのだが、それが全部黙読だったのだ。 多読しようと思えば、声に出して音読していては読むのが遅くなって読めないので、黙読がいいのだ。 だが、多読多聴と英英辞書を使った語彙補強以外には、英会話の練習もしてこなかった。 英会話はいまだに苦手である。 しかし…

  • サッカー鑑賞

    今、サッカーのワールドカップが開催されているらしい。 私はサッカーの試合は見ない。 球技は苦手、集団競技はもっと苦手。 集団競技の球技となるともう自分にとって鬼門もいいところで、徹底的に関わりと避けてきた。 義務教育時代に自分が面白い目に遭わなかったものは、たとえ鑑賞するだけでも嫌なのだ。 ところがワールドカップの試合鑑賞と聞くと、変な感じが残る。 何か変な享楽的なものの気配が、自分の中でざわめくような。 わかった。 酒だ。 ワールドカップの試合を、アイリッシュパブで、気の置けない仲間と一緒に、ギネスを飲みながら鑑賞して楽しむ。 そんな風景を想像すると、そういう場で飲むギネスは冷たくて苦くて旨…

  • 2022年4月埼玉旅行二日目(6)。憧れの鉄剣タロー。大宮でレトロな銭湯を楽しむ。楽しい旅でした

    大宮発の帰りの夜行バスの時刻が迫っているので、駅に向かわないといけないのですが、行田市で最後に見たい場所があったのです。 さきたま古墳公園から南西に歩いていきます。 県道66号線に合流しました。 憧れのルート66ですね。 県道沿いの畑の合間に見えてきました。 ご存じの人もいるでしょうか。 24時間営業のオートレストラン、鉄剣タロー。 ……の、跡地です。 うどん、ラーメン等のレトロなフード自販機と各種のアーケードゲーム機が揃った、夢のようなオートレストラン。 それが、鉄剣タローでした。 しかし、コロナ禍に入った2020年、閉店してしまったのです。 昔、レトロ自販機に憧れていた頃、「いつか埼玉県に…

  • 2022年4月埼玉旅行二日目(5)。さきたま古墳公園。素敵な丸墓山古墳、稲荷山古墳。埼玉古墳群を満喫

    これを見に埼玉まで来た、と言っても過言ではない埼玉古墳群。 大阪の古市・百舌鳥古墳群も世界遺産を目指しているので、埼玉古墳群も一緒に登録されるといいですね。 いよいよ、さきたま古墳公園内に入りました。 古墳公園というと、昔、韓国の慶州で入った古墳公園のことを思い出します。 丸墓山古墳まで続く桜並木の通路が、石田三成が忍城を水攻めにする際に設けた堤、石田堤の跡なのだそうです。 桜の木で半ば隠れてしまっていますが、目の前の小高い丘に見えるのが、丸墓山古墳です。 忍城攻めの際、あの頂上に石田三成軍の本陣が置かれました。 石田堤の上を歩いて古墳に近づきます。 ちょっとした砦みたいな古墳ですね。 この古…

  • 2022年4月埼玉旅行二日目(4)。急ぎ足。忍東照宮、忍城跡、水城公園から大日塚古墳。埼玉古墳群へ

    空腹で追い詰められるような気持ちになっていたのが、昼食を食べることが出来てお腹がいっぱいになったとたん、幸せになってきました。 お腹が空き過ぎるのも考え物です。 心に余裕のある状態で観光を再開しました。 かねつき堂からも近い、忍東照宮。 徳川家康の長女、亀姫が奥平家に輿入れする際に持参したという家康の肖像画を所蔵しています。 亀姫と奥平信昌(おくだいら のぶまさ)との間に生まれた四男の忠明(ただあき)が、外祖父である徳川家康の養子となって松平姓を許されます。 この松平忠明の子孫の家系が奥平松平家です。 忍東照宮は、江戸時代後期になって上記の奥平松平家が忍藩の藩主となったので、旧領の伊勢桑名藩か…

  • 2022年4月埼玉旅行二日目(3)。秩父鉄道で行田市駅へ。かねつき堂の行田名物、ゼリーフライとふらい

    秩父鉄道武川駅から、今度は東へ。 こちらにやって参りました。 埼玉県名発祥の地、行田です。 ここは埼玉古墳群があって、その埼玉古墳群が埼玉県の由来になっているのですね。 行田市駅です。 秩父鉄道って駅舎等がかなり渋めの老朽度具合になってますね。 行田市駅の駅前なのですが、飲食店等がちらほら見えはするものの、基本的に静かな住宅街ですね。 行田観光の目玉と言うと、埼玉古墳群と、あとは忍城跡があります。 忍城というと、安土桃山時代、豊臣軍による長期間の水攻めを耐えきったことで名高い名城です。 その顛末は映画「のぼうの城」でも描かれています。 埼玉古墳群と忍城跡の他、行田は「ゼリーフライ」なるご当地フ…

  • 2022年4月埼玉旅行二日目(2)。秩父鉄道で武川駅へ。荒川を渡り、畠山重忠公史跡公園を見学

    熊谷駅から列車に乗って、次の目的地に旅します。 JRではなく、秩父鉄道を利用します。 熊谷駅、秩父鉄道のプラットホームです。 秩父鉄道では、今でも週末など特定のダイヤで蒸気機関車が運行されているそうです。 全席指定の事前予約制で乗車できるそうですよ。 各種お菓子の入った自販機です。 熊谷でつくっているらしい手作り玉ラムネも買えます。 美味しそうですが、甘いものを控えるようにしているので買いませんでした。 秩父地方で採水した秩父鉄道限定ミネラルウォーターを買いました。 パッケージの蒸気機関車は、かつて秩父鉄道で走っていた車両だということです。 武川駅にやって来ました。 深谷市の南部に位置する駅で…

  • テレビゲーム中のテキストを愛好する

    テレビゲームのアドベンチャー等のジャンルの作品で、ゲーム中に挿入されるテキストを読むのが好きだ。 登場人物との会話とは別に、書棚に配置された書籍であるとかパソコンのネット記事であるとか。 そういう体裁で、ゲームの攻略とは関係の無い、世界観を補完するためのテキストが挿入される。 そういうテキストを読むのが好きで、むしろそういうテキストを読むために、テキストが挿入されそうなテレビゲーム作品を選んで遊んでいる個人的なきらいもある。 代表的なのは「バイオハザード」シリーズで、ゾンビが蔓延した生存者のほぼ皆無な状況のなかで、サバイバルの現場に残された新聞記事や個人の日記等、テキストを読む機会が随所に設け…

  • だいたい使える発想法

    書くネタが無い、という状況はだいたい恒常的なものであるのだが、私の場合は定番の発想法がある。 書くネタが無いなりに何か書き出してみる、というものだ。 この方法は、発想法について書かれた書籍、また小説の書き方の書籍でもよく紹介されているものだ。 無理くり書き出してみるとその執筆の過程で脳が刺激を受けて、書きたくなるような発想が湧き出してくるのである。 そんな都合のいい話があるかい、と思われる方がおられるとしたら、その人は文章を無理くり書いた経験の無い人だろう。 世の中の大体の文章の書き手は、前もって参考文献、知識等の準備無しにとりあえず書き出してみるとそれなりに書けるということを体験的に知ってい…

  • 外国語学習のスランプ

    外国語学習を止めた。 だいたい私はこの十何年か、いろんな言語の入門書を買ってみてはちょっとだけ読んで飽きて本棚の端っこにうっちゃったり、を繰り返してきた。 その末に「なんとなく旅先で使えたら便利だぐらいの動機で旅先候補の国々の言語をかじってみたところで、結局使う機会が現実的に無い言語を長期間学習し続けるなんて無理なのだ」ということにようやく気付いた。 外国語で、学習して実際に少しでも旅先の現地で話せたのは韓国語ぐらいだ。 しかし韓国という国への関心が以前より弱まったという私の個人的な動機をのぞいても、コロナ禍で近場の韓国にすら渡航が難しくなって、海外旅行が前提の外国語学習のモチベーションは各言…

  • 宝くじの金額

    また次のジャンボ宝くじが発売されようとしている。 今度のは年末ジャンボ、いわば今年のジャンボ宝くじの締めくくりである。 当然、私も年末ジャンボに3000円ばかり張り込んで当選を狙うつもりなのだが、いい加減宝くじに飽きてもいるのだった。 当たったためしがない。 6月のドリームジャンボ。 8月のサマージャンボ。 10月のハロウィンジャンボ。 12月末の年末ジャンボ。 そして3月のバレンタインジャンボ。 毎年五回、ジャンボ宝くじの発売時期がある。 その度に3000円前後、自分にとっては少なくない額を張り込んで、何が残るというのか。 何も残らない。 いや、当選すれば賞金が残るのだが、当選はしない。 私…

  • 2022年4月埼玉旅行二日目(1)。熊谷直実の居館跡、熊谷寺。星渓園、星川通り。ベックスでカフェ朝食

    埼玉県熊谷市で旅二日目の朝を迎えました。 本日も予定をいっぱい入れていますが、せっかく熊谷に来ているので近辺の史跡等見ておきたいです。 熊谷の「銀座一丁目」の交差点です。 商店は少な目です。 群馬県と隣接する熊谷、交通案内表示に高崎の地名も見えます。 まあ高崎はずっと北西の方になるので熊谷からは遠いですがね。 熊谷と隣接しているのは、北の群馬県大泉町です。 ブラジルからの移民が多いことで知られている土地ですね。 今回余裕があれば大泉町まで行ってみようかと思ったのですが、日程の関係で見送りました。 ここにやって来ました。 浄土宗の寺院、熊谷寺(ゆうこくじ)です。 源平の合戦で活躍した武将、熊谷直…

  • 夢の話をする

    そういう体質なのか、ほぼ毎日、寝れば夢を見る。 人はレム睡眠という浅い眠りの時に夢をよく見るということだから、私は眠りが浅いのだ。 まあそれはともかく、毎日夢を見ていればそのうちのいくつかは記憶を保っていることもあり、楽しい夢の場合は内容を語りたくもなるものだ。 ところが、これは活字でも会話でも、夢の内容を他人に語ったところで面白さを全く理解されてないという問題があって、これは私が夢を語る場合に限ったことではない。 他人の夢の話を聞くほどくだらないことはない、というのは誰しも経験したことがあるだろう。 今朝見た夢の話を面白くもないのに喜々として語ってくる人、あなたの周りにいませんか? いるでし…

  • 2022年4月埼玉旅行一日目(9)。嵐山町、謎の杉山城跡へ。熊谷で日高屋夕食

    次の目的地へ行くため、東松山駅を後にします。 駅の外に垂れ幕が掛かっていました。 鎌倉時代に活躍した比企(ひき)氏は、現在の東松山市とその東西の比企郡がある一帯を治めていたのですね。 大河ドラマは見ておりませんが、「比企能員(ひき よしかず)の乱」については本で読んだ覚えがあります。 源頼朝没後、比企氏は執権北条氏との権力争いに敗れて、滅亡してしまうのですよね。 今回の旅では比企氏にまつわる史跡を訪ねる機会を逸しましたが、彼らの支配した領域をうろうろ散策はしていたわけです。 縁はあるかもしれませんね。 余談ですが、スマホのバッテリの減りが速すぎるので、東松山駅ビル内のファミリーマートで充電器を…

  • 2022年4月埼玉旅行一日目(8)。東松山散策。松本町一丁目緑地から、ふれあいのみちを通って下沼公園へ

    吉見町から、市野川を渡って東松山市側に戻ります。 ところで余談ですが室町時代に吉見氏という武家がありまして、その先祖が源範頼(みなもと のりより)。 源範頼は、源頼朝と源義経の異母兄弟にあたる人物です。 この範頼は鎌倉時代に吉見町の辺りを支配して、その居館は吉見御所と呼ばれたそうです。 私も出来たら、その吉見御所とされた範頼の居館跡を訪れたかったのですが、吉見百穴から東に4キロばかりも先なので、今回は行くのを止めました。 今日もまだ他に目的地が控えています。 ただ東松山の街並みが気に入ったので、散策しながら駅まで歩いて戻ります。 東松山のご当地フードはやきとりなんだそうです。 やきとり食べたい…

  • 飲酒と執筆

    飲酒して、酩酊した状態で小説等を執筆することの是非というのがあって、なぜそういう話題が遡上に登るのかと言えば、酩酊した状態では執筆が容易になるからだ。 作家が執筆について書いた読本の類を読むと、結構な確率で飲酒と執筆についての考察がある。 私がその手の小説の書き方の本を読んできたうえでは、ほとんどの作家は酩酊した状態での執筆には否定的である。 脳が働かなくなるから、まともな文章が書けないし、物語の展開、構成を意識しながら書くということはほぼ不可能なのだ。 それを肯定的に言い換えると、物語の展開、構成を意識しないで書けるようになる、ということでもある。 本来の自分よりも言葉選び、展開の幅が広がる…

  • ブログを7年も続けていた

    先に、埼玉県比企郡吉見町の吉見百穴を訪れた旅記事を書いて。 その途中で昔、大阪府柏原市の高井田横穴古墳群を訪れたことを思い出した。 確かその時もブログ記事にしたはずだ、と思って検索したら、あった。 2015年の日付の、記事があった。 はてなブログを開設したのが2016年で、それ以前のものは別のブログサービスで書いたものからの移設になる。 まあいずれにしても2015年からブログを始め、2016年にははてなブログに移って書き続けていることになる。 当時、確かイケダハヤト氏のブログを読んで、ブログを書いてアフィリエイト等の広告収入で生活する道があると知ったのだった。 私はさらに以前の20代の頃にもブ…

  • 紀行文の書き方

    将来小説を書いて収入を得るのはかなり非現実的としても、文章を書く習慣があれば何か文章を書くことに関わる仕事なり副業なりに導かれるのでは。 そういう期待があって、旅行記事と別にこうやって小説執筆についてを主な題材に、思い付きを形にするだけの雑記記事も書き続けてみることにした。 旅の経験を連ねるだけの旅行記事も、思い付きを書くだけの雑記記事も、どちらもあまり構成がいらないのだ。 いや、旅行記事については構成を練って編集しないと紀行文には昇華されないのだとは思うが、「訪れた場所を余すことなく人に見せたい、訪れた史跡に関わる歴史的人物についても記したい」という思いが記事執筆の唯一の動機になっているので…

  • 2022年4月埼玉旅行一日目(7)。岩室観音堂。吉見百穴。地下軍需工場跡を覗く

    松山城跡から、続いて吉見百穴に向かいたいと思います。 城跡の暗い森の中から出てきて、正直ホッとしました。 若干怖かったです。 松山城跡の森の地続きの場所で、岩壁の中に窓のようなものが見えるんですね。 この時は何かわからなくて気持ち悪いなと思ったのですが、後から調べたところによると、これは「巌窟ホテル」と言う場所だそうです。 明治時代に土地の好事家が岩の中を掘り進めで、洋館のような内装の住居を掘ったものらしいのです。 現在は封鎖されていますね。 『埼玉県の歴史散歩』では取り上げられていないスポットなので、現地では全く気付きませんでした。 巌窟ホテル、まだ現地の教育委員会では史跡認定されていないと…

  • 2022年4月埼玉旅行一日目(6)。東松山駅から市野川流域へ。上田氏の居城、吉見の松山城跡

    冷汁うどんで体力がついたので、午後からも埼玉観光を楽しんで参ります。 時計塔がお洒落な、東松山駅東口の南側ロータリーです。 面白いと思ったんですが、東松山駅東口は、張り出した駅舎を挟んで北と南に二つのロータリーがあるんですよね。 これからまた東に向かって歩いて行きます。 最初から路線バスに乗ってもいいのですが、知らない街を歩くのはやっぱり楽しいので、出来る限りは歩いて行く所存です。 今回、東松山には東の果ての郊外にある「吉見百穴(よしみひゃっけつ)」という有名な古墳を見に来ています。 東松山の街は宅地開発が進んでおり、東松山駅の周辺は繁華街で、大通りを東に歩く間、沿道には街の風景が続きます。 …

  • 2022年4月埼玉旅行一日目(5)。坂戸の聖天宮に参拝。東松山でお昼、ビバモール東松山店の武蔵野うどん竹國

    喜多院境内を出た後、ずっと西に歩いて、川越市駅から東武東上線の列車に乗りました。 埼玉県坂戸市内の若葉駅で降りて参りました。 ここは、坂戸市内の新しい観光名所、聖天宮の最寄り駅になるのですね。 台湾道教式の本格的な廟が日本にできたということで、ネット、テレビ番組等でよく紹介されている場所です。 せっかく埼玉に来たのでお参りしようと思いました。 若葉駅の東口から、「若葉台通り」という大通りをずっと進んだ道沿いに聖天宮があるらしいですよ。 途中、明治製菓の坂戸工場なんかもありました。 歩いてきましたが、若葉駅から聖天宮まで、距離が3キロ近くあるんですよね。 駅の近くは住宅地、しばらく行くと工場地帯…

  • 2022年4月埼玉旅行一日目(4)。喜多院参拝。川越の江戸情緒で徳川びいきになった

    川越城跡の周辺には、川越藩時代からの史跡も多いです。 その辺りを順次観光していきます。 川越城の田曲輪門跡から南に500メートルほど歩きました。 喜多院と成田山別院の参道です。 川越別院成田山本行院です。 幕末に千葉の石川照温という人物が、盲目になったことで自殺を考えた。 しかし自殺の直前、不動明王の姿が見えたことで信仰に目覚めた。 そのうち視力が回復し始めた照温は、当地で廃寺になっていた本行院を復興し、成田山の別院としたということです。 そういうわけでご本尊が不動明王、眼病のご利益があるということですね。 お参りしました。 さらに参道を歩いて、喜多院に着きました。 天台宗の古刹です。 平安時…

  • 2022年4月埼玉旅行一日目(3)。関東の名城川越城の跡。中ノ門堀跡、本丸御殿、三芳野神社、富士見櫓跡

    川越城跡の遺構が残っているらしいです。 「中ノ門堀跡」です。 川越城は、室町時代に関東管領の上杉氏の家臣だった太田道灌(おおた どうかん)とその父の太田道真(おおた どうしん)によって築城されました。 戦国時代には小田原北条氏の拠点のひとつとなり、江戸時代に入ってから松平信綱(まつだいら のぶつな)の手により大規模な改修を受けたということです。 お堀が保存されていますね。 この目に見える区画だけ何とか苦労して残してある…という感じでした。 中ノ門堀によって挟まれた地上の狭い通路を敵に通らせておいて、守備兵は土塁の上から弓矢と鉄砲で攻撃するという防御機構でした。 川越城本丸跡に来ました。 現存し…

  • マインドフルネス瞑想

    もう一年ぐらいは続いていると思うが、「マインドフルネス瞑想」という一種の瞑想を毎日やっている。 なぜそれを始めたかと言うと、日ごろからもう少し頭をよくできないか、人並みぐらいにはなれないかと悩んでいて。 その過程で、マインドフルネス瞑想が知能を向上させるという海外の研究結果を知らせるウェブ記事を多数発見し、読み漁ったのがきっかけだった。 「マインドフルネス」という語彙が「瞑想」の前に付く由来を私ははっきりとは知らない。 瞑想は前提として宗教的な教義に基づく行為であり、対照的に「マインドフルネス瞑想」はそこから肝心の宗教要素を排除しているので、本来の「瞑想」とは必ず区別がいると。 うろ覚えだが、…

  • イラスト描画

    以前、将来電子書籍で自作小説を販売するための習作にしようと、版権キャラクタのイラストを不定期に描いてはツイッタ上で公開する、ということを試したりもしていた。 これは『犬神家の一族』に出てくる「スケキヨ」を描いた。 (出来具合と題材の版権は別として、絵は自分の作品なので、無断転載はご遠慮ください。) これで、自分の絵ではかなり上手く描けた方だ。 ところで文章以上に、絵というのは駄目な部分をごまかすのが難しい表現の方法で、駄目な部分はごまかそうというのが前提なぐらいの下手な自分が販売用にイラストを描こうというのが根本で間違っていたかと思う。 先に電子書籍で自作小説を販売している人たちに方法について…

  • 文章を読み分ける、書き分ける

    ストレス発散なり自分の承認欲求を満たすことなりを第一義に文章を書いている限り、他人の娯楽にかなうものは書けないのではないか。 そう思っている。 本心では、自分の書きたい、自分の快楽だけのために書いたものがそのまま他人の娯楽にも合致して喜ばれたり商品と認められたりしてくれはしないか、という都合のいい願望もある。 本人が楽しんで書いたものだから他人も楽しく読めるのかもしれないし、現に私が楽しく読んでいる誰かの文章、筆者が自分の快楽を封印して他人のためだけに書いたとも見えない……。 と自分に甘い考察をする。 プロのライターが書いたウェブ上の娯楽記事、楽しく読めて、これがプロフェッショナルに徹して書か…

  • 習作の端切れ

    将来、短編小説を書き溜めて電子書籍で販売しようという目論見があって、文章を書いている。 でも、その短編の数が揃わない。 書きかけて冒頭で頓挫する作品の端切れが溜まっている。 長編を書き上げるにはあらかじめ緻密な構成を練ることが必要で、それは自分は不得意だからとりあえず勢いでも書ける短編をものしよう、という考えだった。 その短編を書き上げる勢いというものが、作品がひとつ完成するまで続かない。 何が問題なのだろう。 短編を書く前に私はプロットを練らず、まず何か題材になる事柄を思い浮かべ、そこから展開を無理くり広げていくスタイルを取っている。 その過程で、気分が乗って筆が進み展開が次々と繋がることも…

  • 2022年4月埼玉旅行一日目(2)。初埼玉、川越到着。名代富士そば朝食、蔵造りの街、時の鐘

    未踏の地、埼玉に入って参りました。 一晩かけて大阪から運んでくれた夜行バスは、小江戸の通称で著名な川越に停車します。 川越駅の駅舎前、西口側に降ろしてもらえました。 埼玉の地、踏破。 まずは朝食を食べたいです。 川越の東側にまわり、北に延びる商店街のクレアモールを進むことにします。 ずっと北に行けば、「蔵造りの街」に行けるそうなので。 小江戸の街並が見られるんですね。 その道すがら朝食にします。 実は事前の予定で、クレアモール沿いのここで朝食と決めてあったんですよね。 「名代富士そば 川越店」です。 東京旅行の時には、関東でしか展開していない名代富士そばで朝食をとることが多いです。 埼玉でも、…

  • 2022年4月埼玉旅行一日目(1)。眼が冴えて海老名から東京。都庁、ファイザー本社ビル拝見。都内を通過するだけで興奮できるお上り脳

    伊勢鳥羽日帰り旅から一ヵ月ほど。 コロナ禍ですが、また旅行に行けそうな情勢だったので。 東京に行きたいのですが、たまには今まで行ったことのない埼玉に旅行してみようか、と思いました。 東京が好きですが、隣の埼玉も、文明開化以前は東京と同じ武蔵国に属していました。 いわば埼玉は地理的文化的に東京と地続きなはずなのです。 そう思うと、東京ばかり見て埼玉を置き去りにするのは惜しいような。 どんな土地があるのか、見てみたいような。 そんな気になり、この春は、埼玉に行ってきたのです。 旅行前夜に大阪梅田から夜行バスで出発し、あまり眠れずもう静岡市辺りから目は醒めています。 朝早く、神奈川県の海老名で停車。…

  • 2022年3月伊勢鳥羽日帰り旅(2)。江戸川乱歩館は休止中。鳥羽マルシェのサメ春巻き。二見浦でウァンの豚まん、夫婦岩

    鳥羽城跡から降りてきました。 事前にネットで調べたところ城跡の近くに江戸川乱歩館(鳥羽みなとまち文学館)があるということで、訪れる予定だったのです。 江戸川乱歩って面白そうですからね。 ですが、よくよく調べると2021年11月に隣接するビルの火災から延焼してしまい、現在は営業休止中とのこと。 ショックだったのですが、現地に来たので行ってみることにしました。 これですな。 火災で損傷したビルの痛々しい壁面が露出しています。 更地になっています。 ここには江戸川乱歩と交流していた地元の画家、岩田準一の住居がありました。 その中で岩田と乱歩がやり取りした書簡等の史料が保存公開されていたのですが、前述…

  • 2022年3月伊勢鳥羽日帰り旅(1)。伊勢参りから鳥羽へ。七越茶屋のお昼と鳥羽城跡

    2020年2月に姫路に一泊二日の旅行をしてから、二年経ちました。 コロナ禍で感染者数が多いままで、大好きな旅にも行けない状況で。 つらかったですね。 少し状況が安定したと見えた今年の3月に、日帰りで三重県の伊勢と鳥羽に行ってきました。 大阪市内、近鉄鶴橋駅のプラットホームです。 目の前の列車に乗って、伊勢に向かいます。 伊勢市駅に着きました。 鶴橋駅から片道約2時間かかりました。 伊勢市駅は、伊勢神宮の最寄り駅です。 最期にお伊勢参りに来たのは10年以上前だと思います。 ずいぶん久しぶりに来たという感じです。 3月、午前中はまだ風が冷たいですね。 豊受大神宮(外宮)をお参りしました。 豊受の神…

  • 2020年2月姫路旅行二日目(2)。麺や六三六。姫路市立動物園。さっちゃんのちぃかまどっぐ、まねきの駅そば

    路線バスで姫路駅前に戻ってきました。 お昼にします。 「麺や六三六」に来ました。 魚介系のスープのラーメンを出すお店らしいですね。 魚介系スープのラーメンが好物です。 お値段は失念しましたが、ラーメンとチャーシュー丼のセットで1200円ぐらいだったかと。 ラーメンもチャーシュー丼も美味しかったです。 魚介系スープのラーメン、いいですね。 東京で食べた「せたが屋」のラーメンも好きでした。 お昼を食べた後、大阪に帰る前に少しまた姫路城の周りを散策しました。 姫路城の中に入るとお金がかかるので、周囲をうろうろするばかりですね。 姫路に来る度にそうしている気がします。 姫路市立動物園はかなりのお勧めス…

  • 2020年2月姫路旅行二日目(1)。守護大名赤松氏の本拠、置塩城跡。姫路自主マラソン大会

    姫路旅行二日目です。 姫路の郊外にある置塩(おきしお)城という山城跡に向かいます。 姫路駅前から路線バスに乗っていきます。 特に日本史好きの人なら、置塩城と聞いてピンとくるかもしれません。 置塩城は、室町時代の播磨(かつての兵庫県南西部)の守護大名、赤松氏が本拠地とした山城です。 姫路城主だった黒田官兵衛が最初に仕えていた小寺氏の、そのまた主に当たるのが赤松氏です。 黒田官兵衛からすると、赤松氏は主のそのまた主になるのですね。 遡れば鎌倉時代末期から室町時代初期にかけて、播磨国出身の赤松円心という人物が活躍したことで勢力を伸ばした赤松氏。 室町幕府の序列の中で「四職(ししき)」という高い家柄と…

  • 2020年2月姫路旅行一日目(4)。JOHSONのハンバーガー。ヤマサ蒲鉾、さっちゃんの家。男山配水公園

    いいお時間になったので、姫路城近くの商店街でお昼にします。 「C.B DINER JOHSON」です。 JOHNSONじゃなくてJOHSONですからね。 ハンバーガーの美味しいお店らしいですよ。 ルートビアとサラダ。 ルートビア一本が400円。 沖縄では安く飲めるルートビアも、内地では価格が高騰しますね。 サラダは300円でした。 ハンバーガー美味しかったです。 ハンバーガーの名前と値段は失念しました。 単品で1200円ぐらいだったかと思います。 昼食を食べた後、アーケード商店街を散策しました。 「さっちゃんの家」があるんですね。 さっちゃんは、姫路市内に地盤を置くヤマサ蒲鉾のマスコットキャラ…

  • 2020年2月姫路旅行一日目(3)。手柄山回転展望台、手柄山交流ステーション。街中にも残る姫路モノレールの跡

    手柄山中央公園の散策を続けます。 西洋式庭園と西洋城壁風の展望台とがあって、異国情緒を感じる空間です。 展望台の上から、手柄山駅方面を向いています。 温室植物園のある南側を向くと、地平線の向こうに工場の煙突などが見えました。 姫路の港湾部は、埋め立てられて広範囲に工場地帯になっているのです。 手柄山回転展望台です。 以前は展望台の中にレストランがあって、内部のフロアごとゆっくり回転し移り変わる風景を眺めながら食事ができる名所でした。 2018年に営業を停止してしまい、展望台の内部には入れません。 外からはよく見えませんが、内部でのフロア回転も止まっているはずです。 できたらレストランが営業して…

  • 2020年3月姫路旅行一日目(2)。姫路大博覧会の跡地、手柄山中央公園。素敵な温室植物園

    妻鹿駅から再び山陽電車に乗り、途中下車します。 姫路駅の一駅お隣、手柄山駅です。 この最寄りに手柄山中央公園という大きな公園があるのです。 この公園で1966年、姫路大博覧会が開催されました。 後の1970年に日本万国博覧会(大阪万博)が大阪で開催されることになります。 姫路大博覧会が大阪万博のための、ある種のロールモデル、前例になったのではないかと。 そんな想像ができます。 その姫路大博覧会の跡地を見ておきたいですね。 姫路観光向けのレンタサイクル、「姫ちゃり」が手柄駅横に設置されています。 ここのはミミちゃん号。 姫路のご当地企業、西松屋チェーンが寄付?したもののようですね。 利用料金は一…

  • 2020年3月姫路旅行一日目(1)。姫路の妻鹿は黒田家所縁の地。妻鹿城跡、黒田職隆廟所

    2020年3月、コロナ禍の比較的マシになった頃合いで近場の旅に出てきました。 姫路です。 大阪からごく近いながら瀬戸内の旅情をそこはかとなく感じられる土地で、便利なんですよね。 朝のJR姫路駅周辺です。 あいにくの雨でした。 山陽姫路駅から、南に行く予定です。 列車に乗りました。 車窓の風景を撮ろうとスマホを構えていたら、妙なものを見つけてシャッターを切ったんですね。 かつては高架があったらしい、そのコンクリートの柱だけが残っていて、街中に並んでいるんです。 調べたら、モノレールの路線跡らしいです。 後ほど、街中散策の時間に近くで見てみたいですね。 姫路の市街地の南西、市川を越えた先の妻鹿(め…

  • 2019年12月沖縄旅行三日目(3)。仮設牧志公設市場で朝食の豆腐。那覇国際空港で昼食のA&Wバーガー

    朝食を後回しにして散策してきたので、お腹が空いてきました。 朝の国際通りです。 この旅から数年後、私は「龍が如く3」という那覇市をモデルにした架空の街が舞台のテレビゲームを遊んだのですが、ちょうどこの写真の辺りほとんどそのままの風景が作品中に出てきました。 自分が行ったことのある場所がテレビゲームとかアニメとかの舞台になっていると、不思議と親近感が湧きますよね。 アーケード商店街「市場本通り」を歩きます。 沖縄土産を買うのにちょうどいい商店街ですね。 また来た旧第一牧志公設市場。 ちょうど解体工事中ですね。 これまでなかなか沖縄に来る機会が無く、ありし日の牧志市場の姿を知ることもないままでした…

  • 2019年12月沖縄旅行三日目(2)。久米の福州園。福建省の職人が造成した本格的な中国式庭園

    孔子廟に続きまして、隣接するこちらに来ました。 福州園です。 久米に福建の移民たちが暮らしてきたことに由来して、那覇市と福建省福州市とは姉妹都市を結んでいます。 その縁から、1992年に、中国福建省から職人を呼び寄せて造園された本格的な中国式庭園です。 私は香港旅行の時に現地で綺麗な中国式庭園を見て以来、そうした庭園の雰囲気が好きなんですね。 もう一つは、花村萬月の『沖縄を撃つ!』という過激な紀行本の中にこの福州園を訪れる件があって、印象に残ってもいたのです。 そう言う訳で、那覇に来たら必ず訪れると決めていました。 観覧料は大人一人200円でした。 由来はわかりませんけれども石のレリーフですね…

  • 2019年12月沖縄旅行三日目(1)。波の上ビーチと波上宮。旭ヶ丘公園から辻歩き、久米の孔子廟

    沖縄旅行の三日目、最終日は朝からここに来ました。 波の上ビーチです。 ゆいレールの県庁前駅から大通りをずっと北に進んだ先に、海です。 こじんまりした規模だし浜辺の先を高架が通ってる癖のあるビーチなんですが。 まあ那覇の市街地から至近の場所にある有難さを思えば、不満はありません。 いいところだと思います。 浜辺左手の巨岩の上には、波上宮(なみのうえぐう)が鎮座します。 お参りしましょう。 創建年は不明ながら、江戸時代以前にすでにここで信仰の対象になっていたという日本式の神社です。 御祭神は熊野権現です。 本土の紀州から、遠く離れた琉球まで熊野信仰が伝播したのですね。 お社の建築は本土の神社とはま…

  • 2019年12月沖縄旅行二日目(5)。玉陵、円覚寺跡、旧第一牧志公設市場

    首里城公園西の出口、守禮門から外に出ます。 「守禮之邦」って扁額が掛かってますね。 有名な守禮門ですね。 琉球王朝の後期の第二尚氏の陵墓、玉陵(たまうどぅん)を見学に来ました。 世界遺産であり、日本の国宝です。 入り口にある奉円館という建物一階の券売所で300円の観覧券を購入し、地下の資料展示室へ。 玉陵の内部に関する解説を見学することができます。 奉円館から玉陵に歩きます。 玉陵は石でつくった宮殿のような、美しい建築の王墓でした。 再び首里城公園内に戻りました。 円鑑池(えんかんち)と、その池の中に浮かぶ弁財天堂です。 池の周囲にカモがやたらと集まって休んでいました。 お互いに顔を突き合わせ…

  • 『転生したら堕天使だった、私にはお似合い(中編)』

    白美(しろみ)は、女性の語りを聞き終えた。 ところどころ事情の理解の難しい点はあったが、要約すれば、女性は自分が許せなくなった。 そういうことだ。 失敗を重ねたり、人を傷つけたりして、自分が嫌になった。 それだけなのだ。 莫大な借金を抱えているとか、不治の病に侵されているとか、そうした深刻なものを白美は想定していた。 ところが他人から見て、女性の生い立ちには、自殺しても無理はないと思える程の大きな要因が見当たらないのだった。 いえ、本人からすれば深刻な問題だろうから、それだけ呼ばわりは……と白美は妥当な言葉を探る。 やはりピンとこないのだった。 堕天使としては、莫大な借金、不治の病を持つ人を救…

  • 『転生したら堕天使だった、私にはお似合い(後編)』

    雑居ビルの玄関は、両開きのガラス扉だった。 色の濃い分厚いガラス戸で、建物の内側はうっすらとしか見えない。 白美(しろみ)がおそるおそる中の様子をうかがっていると、脇から人の気配が近づいた。 「あんた、うちに何の用や」 見ると、大柄な男だ。 表面に光沢のある生地のスーツの上下で、つま先の長い革靴を履いている。 黒々とした髪を整髪料で固めていた。 目鼻、口がそれぞれのパーツが大きく、表情が豊かに見える。 疑わしい目で白美を見ている。 これは裏社会の人だ、と気付いて白美は背筋が寒くなった。 「私、堕天使です」 「堕天使ぃ?また妙なもんが来たな。何の用や」 聞き慣れない訛りに、白美は怯んだ。 問答を…

  • 『転生したら堕天使だった、私にはお似合い(前編)』

    毎朝乗る通学電車の中。 白美(しろみ)はロングシートの端に座っている。 座席は全て乗客で埋まり、通路と入り口付近に立つ人も多かった。 白美の自宅から最寄りの駅はこの路線の始発駅にあたるので、彼女は毎朝座席に着くことができた。 始発駅近辺の新興住宅地に、苦労してマイホームを購入した両親、白美は感謝してもし足りない気持ちでいる。 在学している高校の最寄り駅まで、四駅。 早寝早起きで十分な睡眠を摂っている白美も、今日一日の活動に備えて、目を閉じて心を鎮め電車の揺れに身を任せている。 途中の停車駅で、乗客たちが乗り込んでくる気配があった。 間近に気配を感じ、白美はうっすらと目を開いた。 自分の前に、高…

  • 『転生したら森の中、反省』

    研二(けんじ)は、こっちが青だろが、と抗議のつもりでドライバーの顔を見た。 だが相手が悪かった。 フロントガラス越しに見えた。 人相の悪い中年の男。 眉間と口元を歪めて、邪魔だ、と威嚇している。 ひき逃げ上等の価値観なのだ。 研二は、目を見開いた。 クラクションを鳴らしながら、軽ワゴンが迫る。 足がアスファルトの地面に根を張って、動けない。 一瞬、脳裏に両親の顔が浮かんだ。 猛スピードの車体に、研二の体は大きく跳ね飛ばされた。 うっすら目を開けると、曇り空が見えた。 木々で空が覆われている。 体の下が柔らかい。 研二は、森の中に大の字になって寝ていた。 ゆっくりと上体を起こした。 体に痛みは全…

  • 2019年12月沖縄旅行二日目(4)。与那城、屋慶名バスターミナルから那覇戻り。首里城公園へ

    食事を終えて落ち着いたところで、集落内にある屋慶名バスターミナルに向かいます。 午後からは首里城公園の見学をする予定なので、そろそろ帰るのです。 平安座島に向かう海中道路の入り口です。 離れたところから海中道路を撮ってみたのですが、小さくて見えませんね。 道路の途中に海の駅という観光施設もあります。 気にはなるのですが、ちょっとそこまで歩いて行く気になりませんでした。 この木、やたらと木の実を落としていますね。 本土で見たことがないように思います。 私の勘違いかもしれませんが。 沖縄に来てみて、初めて見る植物が多いです。 与那城総合公園の一角にあるこの建物。 うるま市の与那城庁舎だそうです。 …

  • 2019年12月沖縄旅行二日目(3)。勝連城跡からキングタコス与勝店へ。元祖タコライス

    勝連城跡を下城しました。 お昼を食べる店を探しながら散策していきます。 勝連城跡の前の観光案内所にも飲食店は併設されているのですが、まだちょっと時間が早いですからね。 ワイトゥイっていう岩で挟まれた道路があって名所みたいなんですが、遠いですね。 歩いて行くのはやめておきます。 沖縄名物タコライス、と思わせて浜比嘉島名物のたこめし。 それはそれで美味しそうなのですが、浜比嘉島ですからね。 与勝半島から海中道路を平安島まで渡り、その先でまた海中道路を経由して行かないといけません。 歩きで行くには遠いですね。 あくまで歩くつもりで、路線バスを使う手は考えていませんでした。 道路沿いに「タウンプラザか…

  • 2019年12月沖縄旅行二日目(2)。勝連城跡登城。阿麻和利、百度踏揚、護佐丸の関係

    うるま市の勝連城跡を見学していきます。 城跡から道路を挟んだ専用駐車場の横に、観光案内所の建物もあります。 「うるま市特産品の店うるまーる」併設で、土地のお土産類もありました。 勝連城のミニチュア、城跡からの出土品の展示もあったので、お城跡見学に合わせて立ち寄りたい場所ですね。 さて、勝連城跡です。 世界遺産だったのですね。 遊歩道が綺麗に整備されてていいですね。 スマホで、600年前の勝連城が体験できるらしいです。 試してみましたが、いまいちよくわかりませんでした。 実際のカメラ映像を使ったARとかだったら臨場感もう少しあったのでしょうけれど。 天気が良くて、観光気分が高まります。 勝連城跡…

  • 2019年12月沖縄旅行二日目(1)。那覇バスターミナルから、うるま市方面へ。沿道に米軍基地が多い

    沖縄旅行、二日目です。 朝から、ちょっとばかり那覇から離れた土地に行ってみようと思います。 前日にも来た那覇バスターミナルから出発します。 那覇から北東にずっと行った先、うるま市の与勝半島は中ほどにある、勝連城跡を目指していきます。 朝からシークヮーサーウォーターで元気つけていきましょう。 時間が早くて案内所は閉まっていたのですが、バス路線について検索できる端末付きのシーサー君が案内所前で稼働しています。 案内所の営業時間前で、長距離バス路線のことが何もわからない状況だったので、とても重宝しました。 調べた結果、目的地に行くバスがもうすぐ出るということだったので、慌てて発着口に向かいました。 …

  • 2019年12月沖縄旅行一日目(10)。浦添前田駅からのレール急カーブ。国際通り。ステーキハウス88。オリオンビール飲み

    再び浦添大公園、ハクソー・リッジ。 やはり風が気持ちいいです。 いいところですね。 振り返ると、太陽が西に沈むところでした。 ゆいレールの浦添前田駅から南西の那覇方面に向かうレールです。 駅を出てすぐ、南に向かって急カーブするんですよね。 途中で立ち寄る首里が、浦添の南にあるからですね。 浦添前田駅からゆいレールに乗って、那覇の旭橋駅まで帰ってきました。 いったん宿でチェックインして、夕食を食べに出ます。 沖縄初日の夕食は、沖縄ステーキを食べたいと思っております。 若い人たちでにぎわう国際通りであります。 人気の観光地って感じで。 ステーキ店は時々あったのですが、値段が高めだったり入りにくそう…

  • 2019年12月沖縄旅行一日目(9)。自販機ルートビア。外人住宅跡地、港川ステイツサイドタウン

    牧港の南に、昔の米軍人向け住宅地を再開発した場所があるというので、見に行くことにしました。 これは途中で見かけたパチンコ店です。 外装がファラオですね。 ラスベガスってこんな感じなんだろうと思います。 自販機がありますね。 沖縄の自販機は珍しいご当地ドリンクの割合が高いので、つい買いたくなります。 さっきブルーシールのアイスクリームを食べたばかりですが、もう喉が渇いています。 ペットボトル入りのルートビアがありました。 100円で、安いです。 沖縄でよく飲まれているルートビアですが、A&Wというブランドの缶入りのものがお馴染みですね。 ちなみに、A&Wは沖縄でハンバーガーチェーンとしても有名で…

  • 2019年12月沖縄旅行一日目(8)。ブルーシール牧港本店。アイスクリームは美味

    国道58号線に戻りました。 わりと重要なポイントなのですが、「牧港(南)」の交差点からちょっとだけ西に行ったところに、ブルーシール(BLUE SEAL)の牧港本店があるんです。 皆さんご存じですかね。 ブルーシールは主に沖縄県内で展開するご当地アイスクリームのブランドです。 本土でも、沖縄物産店のお店なんかだと扱っているお店がありますね。 この旅行の頃まで、私は食べたことがなかったので、沖縄に来たらぜひブルーシールのアイスクリームが食べたいと思っていました。 ブルーシール牧港本店、本社の直営店舗のようですな。 アイスクリーム作り体験ができる体験型ミュージアムも併設しているようですよ。 私はもう…

  • 2019年12月沖縄旅行一日目(7)。源為朝の伝説が残る牧港。牧港テラブのガマ。牧港漁港

    再び浦添大公園の北側に抜けて、牧港の方面まで歩いていこうと思います。 伊祖公園の脇を通ります。 石灰岩の上に石敢當。 渋いです。 ガジュマルなのか何の木なのかわかりませんが、歩道の曲がり角に大きな木が生えている風景はなかなか珍しいと思いました。 沖縄の住宅って鉄筋コンクリート造りが多いんですね。 私の受けた印象ですが、韓国の街角と風景が似ています。 韓国の街角も、伝統家屋は別にすると鉄筋コンクリートといいますか、モルタル造りの建物が目立つんですよね。 「牧港(南)」の交差点です。 国道58号線沿いに、各種のお店が並んでいて、栄えている雰囲気です。 ここから、交差点北側にある株式会社琉薬とパチン…

  • 2019年12月沖縄旅行一日目(6)。浦添貝塚と伊祖の高御墓。王権の正統性

    いしぐふーのお店から、また北に少し公園内を歩きました。 緑に埋もれていますが、浦添貝塚です。 市来式土器という土器が、この貝塚から発掘されたのだそうです。 市来式土器は縄文式土器の一種で、鹿児島県内にある市来貝塚で発掘された型と同じものを言うそうです。 鹿児島中心に、沖縄も含めた九州全土で出土される型だそうです。 鹿児島でつくられた土器が流通したか、もしくはその製造技法そのものが各地に伝わったということなのでしょうね、沖縄も含めて。 本土から遠く離れた沖縄の島々も、古代から文化的に繋がっていたということなんですね。 浦添貝塚のすぐ傍らに古めかしい階段があって、なぜか崖の最中まで登れるようになっ…

  • 2019年12月沖縄旅行一日目(5)。浦添大公園のランチ名所。いしぐふーの元祖あぶりソーキそば

    お昼を食べるために、浦添大公園に戻りました。 浦添大公園の展望台に、沖縄そばの名店があると聞いてきたのです。 らせん状のスロープで登れる、斬新な構造の展望台です。 このスロープの反対側に、沖縄そばのお店がありました。 すでに順番待ちの客で行列が出来てて、お店の外観が撮れませんでした。 公園の中にお店があって便利なうえに、有名なお店なんですね。 看板に書いてませんが、店名は「いしぐふー浦添大公園店」です。 あぶったソーキ(豚の骨付きバラ肉、スペアリブ)を使ったソーキそばが名物みたいです。 楽しみです。 あぶりソーキそばと、じゅーしー(炊き込みごはん)のセットを頼みました。 920円でした。 麺は…

  • 2019年12月沖縄旅行一日目(4)。浦添ようどれ、伊祖城跡の見学

    浦添城の敷地内に戦前の那覇市出身の言語学者、伊波普猷(いはふゆう)の墓所もあります。 お参りしました。 伊波普猷は言語学の他、沖縄に関する民俗学等各種の研究に通じ、論文で「浦添は首里以前の王都だった」という説を最初に提唱した人でした。 この論文「浦添考」が入った『古琉球』という本が岩波文庫から刊行されていますが、通販サイトで売り切れになっていて、私もまだ買えていません。 欧米人の若者の二人連れが遠くを見ながら「あれが基地だ」と話していました。 そう言えば遠くに滑走路とその周辺の広い用地が見えます。 基地の敷地は広々と空間が取られているのに、その周囲の市街地が建物で込み合っていて、「米軍基地が土…

  • 2019年12月沖縄旅行一日目(3)。浦添城(グスク)、洋画「ハクソー・リッジ」の舞台

    浦添前田駅から降りると、もう浦添城が見えています。 あの緑の丘ですな。 近づいていきます。 浦添城は中世から近世まで沖縄を支配していた琉球王朝が、首里城よりも以前に本拠を置いていたところです。 沖縄戦では、軍事的に重要な拠点として、防衛側の日本軍からは前田高地、侵攻側の米軍からはハクソー・リッジの呼称を受けていました。 ハクソー・リッジというのは訳せばのこぎり崖。 難攻不落の要塞でした。 激戦地になり、日米両軍に多数の死傷者が出ました。 戦時中から残ったままの不発弾、大阪市内なんかでも時折工事現場なんかから発見されて撤去作業で区画が封鎖されたりとかあります。 沖縄は、もう頻繁にあるみたいですね…

  • 2019年12月沖縄旅行一日目(2)。旭橋駅から浦添前田駅まで。車窓に火災後の首里城。ゆいレールについて語る

    旭橋駅近くの、今回の宿泊先に荷物を預けてきました。 また駅に戻ります。 歩道の舗装で石灰岩の粉末か何かで固めてある?感じで、独特の踏み心地でした。 那覇市辺りの地質は石灰岩で出来ていると聞いたことがあります。 沖縄ファミマでは「ファミマでUEMA」として、沖縄のご当地フード、上間天ぷらとのタイアップ中でした。 上間天ぷら、私も食べてみたかったんです。 でも今はお昼前で、これから食事に行く店の予定もありますから、今は我慢です。 那覇市役所の建築です。 何と言いますか、各階テラス構造とでも言うのでしょうか、凝った建築ですね。 沖縄に多いという石敢當(いしがんとう)を見つけました。 初石敢當です。 …

    地域タグ:那覇市

  • 2019年12月沖縄旅行一日目(1)。沖縄到着。那覇空港から、ゆいレール旭橋駅前

    これまでの人生で沖縄に行ったことがなかったんですね。 当時使っていたLCCでは夏場の観光シーズンに安い航空券が取れない状況で。 しかし冬場の沖縄であればお手頃チケット取れるのでは、と思ったら運よく取れました。 それで2019年の12月、二泊三日で冬の沖縄に行ってきました。 沖縄の那覇空港に着きました。「めんそーれ」ってやっぱり言うんですね。 那覇空港から連絡通路ですぐモノレールの「ゆいレール」那覇空港駅に行けます。 屋外に出たら、12月なのにむし暑くて、沖縄の気候を実感しました。 大阪は季節並みの気候だったので、防寒着を着込んで来ています。。 すぐさま脱いで身軽になりました。 通路を行こうとし…

    地域タグ:那覇市

  • 2019年10月サーターアンダギーを目当てに大正区。大阪市の旅

    まあ定期的に大正区の沖縄食品のお店に色々買いにいくことがあるんですが。 夏に東京の吉祥寺に行った際、ハモニカ横丁でタコライスを食べたんですね。 それ以来、沖縄熱がくすぶっていたといいますか。 沖縄に行くより気軽に大正区、という。 阪神高速17号の下をくぐる横断歩道です。 ここ好きです。 「泉尾」の交差点ですね。 沖縄食品の店とか飲食店が多い平尾地区は大正区の結構南の方にあって、JR大正駅から路線バスに乗るのがおすすめなんですが、私はだいたい歩いていきます。 大正区は埋立地で、アスファルトが日光を溜めて放熱するので夏場だと歩くのはきついですね。 昨今は10月ぐらいでも暑い気候になってきましたが。…

  • 2019年10月落語に出てくる阿弥陀池を見に行く。大阪市の旅

    私、落語わりと好きなんです。 上方落語だと桂米朝師匠、東京落語だと三代目三遊亭金馬師匠の落語が好きでCDをよく聴いてました。 その上方落語で、「阿弥陀池(あみだいけ)」という演目があるんですよ。 まあどういう話か、そこに出てくる二人の男の会話をざっくり再現すると、 「ええか、新聞を読まんとな、ものがわからん」 「何言うてまんねん、わて新聞なんか読まんけど、なんでも知ってまっせ」 「なら聞くがおまはん、和光寺という寺にこないだ、強盗が入ったのを知っとるか」 「それは知らんな。そんなことがおましたんか」 「和光寺は尼寺や。強盗に出くわした尼さんはピストルを向けられたが、動じなんだ。かえって強盗を説…

  • 2019年9月岩湧山ハイキング。河内長野市の旅

    皆さま、岩湧山を御存じでしょうか。 岩湧山は大阪府河内長野市にある山です。 近隣の金剛山ほど著名ではありませんが、南大阪では知る人ぞ知るハイキングスポットであるらしいのです。 山頂にススキが群生している風景が見どころです。 先々月に東京の高尾山、先月に金剛山、とハイキングした私は、ちょっと味をしめたのでした。 天気のいい週末は、手頃な山でハイキングをするに限ります。 金剛山以外の山を南大阪で調べたら、岩湧山が出てきました。 近場なのですが、私はこれまでに登ったことがありません。 で、岩湧山に出かけてきました。 岩湧山への行き方ですが、南海電鉄の河内長野駅が最寄り駅になります。 駅前ロータリーに…

  • 2019年8月金剛山でハイキング。大阪府の旅

    二泊三日の八王子旅に行ってきた翌月なんですが、天気が良かったので金剛山ハイキングに行こうと思い立ちました。 金剛山は大阪府千早赤阪村と奈良県御所市の県境にまたがっている山です。 八王子の高尾山に登った余韻がまだ残っていて、軽いハイキングがまたやりたかったんです。 さっそく登って参りましょう。 大阪側からだと、金剛山までの鉄道最寄り駅は南海高野線の河内長野駅か、近鉄長野線の富田林駅からになりますね。 どちらの駅からも、金剛山登山口停留所までの路線バスが出ています。 私は河内長野駅から南海バスで登山口まで来ました。 片道の運賃が480円、乗車時間は30分ほどでした。 途中、金剛山キャンプ場を通りま…

  • 2019年夏東京八王子旅行三日目(2)。東福院坂を上り、迎賓館赤坂離宮へ。武蔵野うどんじんこで、武蔵野うどんの食べ納め。帰ります

    東福院坂(天王坂)を登って、北の新宿通りに戻りたいと思います。 途中、坂の右手に愛染院というお寺があって、境内に塙保己一(はなわほきいち)の墓所があったのでお参りしてきました。 塙保己一は江戸時代中期の国学者で、『群書類集』という大部の叢書を刊行したことで著名です。 『群書類集』は日本古代からの宗教、文化、芸術等に関わる古文献等を収集、編纂したものです。 塙保己一は幼くして視力を失いながら、優れた記憶力を活かして国文学の道に入り、この大事業を起こすに至りました。 彼の死後、引き継いだ弟子たちによって『群書類集』は完成したということです。 私は『群書類集』を目にしたことはないですが、塙保己一を尊…

  • 2019年夏東京八王子旅行三日目(1)。八王子を去る。新宿、四谷歩き。四谷四丁目交差点、田宮稲荷神社跡、須賀神社

    二泊三日の八王子旅、三日目に入りました。 この三日目はお昼に新宿発の高速バスで大阪に帰るので、午前中だけの観光です。 朝のJR八王子駅構内コンコースです。 八王子駅は、西都のマンモス駅という趣で。 東京の西の端と言えど乗降者数が半端ないということは、実際に来てみてよくわかりました。 これで見納めの、八王子駅ホームです。 さようなら八王子。 中心部は都会だけど全体的には鄙びてていい感じの土地だったので、気に入りました。 またお邪魔したいです。 これから中央線で新宿駅まで乗るのですが、通勤時間帯に来てしまったことに気付いて、じわじわと背筋が寒くなってきました。 心配した通りで、乗り込んだ新宿方面行…

  • 2019年夏東京八王子旅行二日目(8)。吉祥寺サンロード商店街。ハモニカ横丁ハモニカ・クイナのタコライス。夜の井の頭公園を散策

    これはコロナ禍以前の旅だったのですが、その頃でも東京に来る機会自体があまり無かったもので。 八王子旅ということで来ているのですが、合間合間を見て、東京都内の別の気になっている土地にも足を運んでいく方針なのですね。 そういうわけで、吉祥寺駅に来ました。 八王子駅からJR中央線で。 こういうところに来るとテンションが上がります。 テレビドラマ、漫画、ゲームのロケ地になってるところ。 いいですね。 吉祥寺サンロード商店街ですね。 商店街の公式ポスターに、江口寿史先生デザインの女性キャラが多用されています。 たまりません。 私、子供の頃、『ストップ!!ひばりくん!』のアニメ、よく見てました。 通行人中…

  • 2019年夏東京八王子旅行二日目(7)。仁科盛信娘、小督姫の墓所、極楽寺。横山党根拠地、八幡八雲神社

    小門町から、いったん甲州街道に出ました。 八王子繊維貿易館を沿道に見ました。 八王子は近代に絹の産地として栄え、南の横浜を経由して海外にまで販路を持っていたそうです。 八王子と横浜とを繋ぐ「絹の道」と呼ばれる街道まであったそうです。 いわゆるシルクロードってやつですな。 八幡町の交差点で北に折れました。 浅川沿いまで歩きます。 浅川の河川敷近くにあるお寺、寶樹山極楽寺にお参りしました。 白壁の、綺麗な色合いの本堂でした。 極楽寺境内には、玉田院という女性の墓所があります。 この女性、生前は小督(こごう)という名で、武田信玄の五男の仁科盛信(にしなもりのぶ)の娘です。 仁科盛信と言えば、信玄の意…

  • 2019年夏東京八王子旅行二日目(6)。八王子市郷土資料館の庚申塔群。産千代稲荷神社、大久保長安陣屋跡

    信松院のお参りを済ませました。 お寺の前を通るこの南大通りを、東方面に歩いていきます。 信松院から数百メートル進むと八王子市郷土資料館があります。 消防署の隣の建物です。 えらい年季の入った建物ですな。 敷地内に、八王子市内から集められた庚申塔が安置されています。 八王子も庚申信仰が盛んな土地だったのでしょう。 大阪の地元であまり庚申塔を見たことがないので、信仰の地域差もあるのかと思います。 前に渋谷の神社の境内でも見たので、私の中では東京は庚申の信仰が盛んなイメージです。 二宮金次郎先生の像もありました。 元は市内の小学校にあったものだそうです。 二宮金次郎の像、好きです。 郷土資料館の中を…

  • 2019年夏東京八王子旅行二日目(5)。八王子千人同心屋敷記念碑から松姫の信松院まで

    甲州街道を東に歩いて「追分町」交差点に来ました。 ここから北側を通る陣馬街道に入ると、 「八王子千人同心屋敷跡記念碑」があります。 石碑に、八王子千人同心についての詳細な解説板が付いています。 天正10年(1582年)の3月に甲斐(現在の山梨県)を支配していた武田氏が滅亡しました。 そして同年6月には、武田氏を滅ぼした織田信長と信忠の父子も本能寺の変で亡くなります。 織田信長信忠父子死亡の混乱により、甲斐、信濃(長野県)、上野(群馬県)を支配していた織田家配下の武将は撤退、これらの国々に権力の空白地帯が生まれます。 その空白地帯を巡って、徳川家康、北条氏政、上杉景勝らの間で「天正正午の乱」と呼…

  • 2019年夏東京八王子旅行二日目(4)。西八王子到着。石見土手、日吉八王子神社。西八マクド

    高尾山下山後、高尾山口駅の隣にある温泉施設「京王高尾山温泉 極楽湯」に入りました。 汗を落としてさっぱりしました。 露天風呂もあってよかったですね。 大人一人利用料が1000円、土日祝だと1200円です。 タオル・バスタオル等は持参ですが、別料金を払えばレンタルできます。 この頃はまだコロナ禍前だったからですが、結構な混雑でした。 さっぱりしたので電車に乗り、高尾駅でJR中央線に乗り換えて西八王子駅まで来ました。 北口に出ました。 西八王子駅も東京都の駅なんですけど、なんだかひなびてますね、駅舎も周辺の繁華街も。 東京は都会…と脳が思い込んでいるので、この昔の宿場町の名残があるような西八王子の…

  • 2019年夏東京八王子旅行二日目(3)。高尾山はサル園・野草園も素敵

    高尾山頂から下山して参ります。 参道下の山の斜面に紫陽花が群生していて、気分が癒されました。 サル園・野草園にもせっかくだから入園しておきたいですね、大阪から高尾山に来る機会もそうそうありませんので。 サル園と野草園の入場券がセットになっていて、大人一人420円でした。 霧の中で猿たちも寒そうに見えます。 夏ですが、高尾山の上はお天気のせいもあって気温が低かったですね。 猿向けの餌を購入したのですが、小石のような外観と感触でした。 私は投げる力が弱くコントロールも悪いので、餌を無茶な方向に投げてました。 誰かしら、見つけて食べてくれていたようです。 赤ちゃんを撮るのに必死です。 大人が何かと構…

  • 2019年夏東京八王子旅行二日目(2)。高尾山登山。飯縄権現の山。山頂まで

    高尾山登山を始めます。 小雨の下で、雨合羽に頼っての登山です。 山火事に注意、です。 今日は湿度高めだから自然発火のおそれはないでしょうね。 登山道が舗装されて登りやすいのは有り難いのですが、そのせいで下からしょっちゅう自動車が登ってくるのです。 山頂の店舗に、本日の営業のための物資を運んでいるんですね。 それらの自動車が登ってくる度に、我々登山客は道の端によけて道を譲ることになります。 これはちょっとわずらわしいですね。 雨の下、白い紫陽花の花が咲いています。 心を落ち着けました。 沿道に童子像が立っています。 仏法の守護者なのでしょう。 高尾山は古くから修験道の聖山として、修験者たちの修行…

  • 2019年夏東京八王子旅行二日目(1)。八王子駅から高尾山口駅へ。高尾山登山を決行、登山口まで

    八王子旅二日目の朝であります。 今日は午前中から高尾山に登る予定だったので、早くに起きています。 昨日の朝に八王子城跡の本丸跡で右膝を痛めて、ずっと後を引いているんですね。 高尾山で遭難することはないと思うので予定通り決行しますけれど、今から不安です。 八王子駅南口のシンボル、サザンスカイタワー八王子がそびえています。 眺めながら駅構内に向かう朝6時30分。 都内の名山として名高い高尾山なら、週末は都内始め首都圏各地と世界中からの観光客も多く来るだろう、と踏んだのです。 早い時間なら人も少なくてスムーズな登山ができると思いました。 以前に、週末に高尾山登山した知人から「死ぬ程混んでたから朝早く…

  • 2019年夏東京八王子旅行一日目(10)。炭酸飲料あれこれ。深大寺お参り。八王子の名店、壱発ラーメン

    布多天神社から、北の深大寺方面に向かって歩きます。 「調布ヶ丘2丁目」の交差点です。 突き当たりの「東京都心臓協会クリニック」の建物が目印です。 この辺りは落ち着いた住宅地ですね。 布多公園があります。 中で休憩していきましょう。 緑が多くて、なんだか思ったよりも広い公園でした。 こういう住宅地の中の公園に自販機があるのは珍しいんじゃないか、と思います。 「コカ・コーラエナジー!新商品は東京先行販売だ!大阪には売ってないぞ」と興奮したわけです。 でも勘違いで、大阪でも私が知らないうちに販売されてたみたいです。 主要都市で同時発売してたみたいですね。 ドクターペッパーが流通しているのは主に首都圏…

  • 2019年夏東京八王子旅行一日目(9)。ここも聖地、調布。布多天神社。調布は調布の発祥地

    『耳をすませば』の聖地、聖蹟桜ヶ丘駅を後にしました。 聖地探訪はやはり、胸が躍ります。 私は調子付きました。 京王線で都心方面に向かえば、沿線には聖地がいくつもあるではないか、と気付いたわけです。 広々とした駅前広場に降りて参りました。 京王線の調布駅南口であります。 人生初の調布! 調布と言えば故・水木しげる先生が在住していたことで著名かと思うのですね。 先生の妖怪漫画の舞台はおそらく調布市内とその郊外の山林…と想像します。 例によって下調べも何もしていませんが、何とかなるでしょう。 調布駅は駅ビルも大きいし、出入りする人の数もかなり多いです。 広場に観光案内所「ぬくもりステーション」が設け…

  • 2019年夏東京八王子旅行一日目(8)。京王八王子駅から聖蹟桜ヶ丘駅へ。まさに聖地

    滝山城跡から、路線バスでJR八王子駅前に戻ってきました。 本日の午後は滝山城跡の他には予定を入れていませんでした。 空いた時間を適当に八王子市内散策に費やしてもいいのですが、明日以降にも八王子市内を散策するまとまった時間があるのです。 ここは近隣の気になる東京の街にでも足を運んでみようか。 そう思いました。 JR中央線かもしくは京王線で都心方面に向かう途中ですね。 気になる土地がいくつかあります。 京王線で都心方面に行くことにしました。 京王八王子駅に向かいます。 東放射線アイロードって道なんですね。 JR八王子駅北口から、北東に伸びています。 お昼に食事した「武蔵野うどんたまや」に行くときに…

  • 2019年夏東京八王子旅行一日目(7)。名城、滝山城跡を散策。いやらしい北条戦法の跡

    武蔵野うどんにすっかり魅了されました。 雨降ってるし膝の靭帯バグってるしで具合悪いですが美味しいものを食べて体が温まると、不思議と楽観的になってきます。 西放射線ユーロードを通って八王子駅北口に戻りました。 観光案内所の方に、滝山城に行く路線バスを教えてもらいました。 本日は午前中に八王子城、昼食後には滝山城、という登城予定を組んできております。 昼食後から夕方までの予定はとりあえず滝山城探訪だけなので、急がずスローペースで散策するつもりです。 路線バス乗り場から、バスに乗って北へ。 八王子駅北口からまっすぐ伸びる桑並木通りをずっと北へ。 浅川大橋で浅川を越え、長い長いひよどり山トンネルに入り…

  • 2019年夏東京八王子旅行一日目(6)。高尾駅から八王子駅北口へ。武蔵野うどんたまやは素敵

    負傷した足をいたわりながら、時間をかけて下山しました。 痛いです。 八王子霊園の入口あたりに宗関寺というお寺があって、境内に水戸藩家老の中山信治(なかやまのぶはる)が寄進した梵鐘があります。 梵鐘に刻まれた銘は水戸光圀に重用された、明出身の僧、心越興儔(しんえつこうちゅう)の書だという案内がありました。 父祖とその主君に孝行する家老に対し、光圀公が助力した…という背景でもありそうな。 そんな想像をしました。 あとこの宗関寺を出た南側には横地堤という場所があって、それは八王子城の城代だった横地監物が築いた堤でした。 私は気付かずに素通りしてしまいました。 その堤から西側が北条氏照(ほうじょううじ…

  • 2019年夏東京八王子旅行一日目(5)。八王子城跡山頂まで登る。激戦の地

    御主殿跡から古道への戻り際、橋の上から城山川を眺めました。 この上流に御主殿の滝があります。 城の女性たち、武将たちが自害の後に滝壺に身を投げ、流れが血で赤く染まった。 そんな伝承が残っているそうです。 なんだか、御主殿の滝を見学しに行く元気が出ません。 古道を戻ります。 背筋が寒いような感覚がありました。 写真には撮っていないのですが、八王子城跡敷地内の道筋には巨木が植わっていて、その根が道側に剥き出しになっている箇所が多いのです。 静かで暗い林道の間を歩いていると、それらの木の根の奇怪な形状と暗い色合いが、激しく恐怖感を煽るのでした。 八王子城は徳川時代には廃城になり、明治時代に入ると城跡…

  • 2019年夏東京八王子旅行一日目(4)。八王子城跡の麓、御主殿跡を見学

    北条氏照(ほうじょうじてる)の墓所を後にして、八王子城跡への道筋に戻ります。 日本百名城、国指定史跡、八王子城跡。 身震いしました。 道の向こうから、霧も出ていて…。 怖くなっています。 右手に行くと、八王子城跡の登城口です。 左手に行くと、北条氏照の武家屋敷があった御主殿跡です。 御主殿跡の近くにはまた、氏照の正室ほか城の女性たちが身を投げた場所、御主殿の滝も流れています。 まずは御主殿跡と御主殿の滝を見学することにしました。 管理事務所の建物ですね。 ボランティアガイドの方の詰め所にもなっているようです。 併設された公衆トイレは午前8時30分から午後5時00分まで利用できます。 今は朝の7…

  • 『手間のかかる長旅(110) 膳の作法。時子の確信』

    作務衣の僧侶たちは部屋を去った。 時子(ときこ)たち一同はそれぞれ、車座になっていたままの位置にいる。 彼女たちの前にはそれぞれ、精進料理の膳が据えられている。 「よかったの?」 美々子(みみこ)が静かな声で言った。 一同は、美々子ではなくアリスの方に視線を向けている。 「何が」 アリスは美々子を見返した。 「何が、ってこともないけど」 美々子もいつになく勢いを控えている。 先に、藍色の僧侶は、アリスの前に屈みこんだ。 時子の位置からはよく見えなかったが、僧とアリスの視線とが合ったはずだ。 一瞬の猶予があった。 でも、アリスは彼が辞去するままにさせた。 アリスの探していた、件の僧侶。 それが彼…

  • 2019年夏東京八王子旅行一日目(3)。北条氏照墓所。小田原北条家への憧憬。ごく個人的な

    八王子城跡交差点まで歩いてきました。 この交差点を北に行くと東京霊園、八王子霊園といった霊園の最中に入っていきます。 そのためか、石材店、生花店等が多いです。 北には行かず、西側に行く左手の道を参りましょう。 こちらですね。 なだらかな傾斜になっています。 個人のお宅もまばらにありますね。 それにしてものどかな地区で、ここも東京都内だということを忘れてしまいそうです。 私の地元、南大阪の山側にもありそうな風景でした。 まだお城跡の麓にも至っていないつもりだったのですが、もう八王子城跡の史跡内に入っていたようです。 お野菜の無人販売所もあります。 南大阪でも時折、見られる風景です。 親近感が湧き…

  • 2019年夏東京八王子旅行一日目(2)。高尾駅から廿里古戦場、元八王子の梶原杉

    荷物を今夜宿泊予定のビジネスホテルに預けてきました。 八王子駅構内から南口への通路、外から見るとああいう渡り廊下になってたんですね。 線路と車道をまたいでいます。 これからまた八王子駅に戻って、電車で市内の史跡散策に出かけます。 八王子の史跡。 というと、まず思い浮かぶのは八王子城跡ですね。 戦国時代、関東に影響力を誇った小田原北条家。 その北条家の武将、北条氏照(ほうじょううじてる)が八王子を治めていました。 彼が新しく建造した城に、八王子権現を守護神として八王子城と名づけたのが、八王子という地名の由来になったそうです。 八王子駅から電車に乗って、八王子城跡の最寄り駅である高尾駅に行きます。…

  • 『手間のかかる長旅(109) 精進料理を運ぶ僧侶』

    時子(ときこ)たちは僧坊の一室で、車座になって座っている。 精進料理を待っている。 お坊さんが運んできたら陣形をどうするか決めよう、と言うのは東優児(ひがしゆうじ)の提案だ。 なら、お坊さんが来たときには優児が聞いてくれるだろう、と時子は期待した。 通路との境の障子戸の近くには、時子と優児がいるのだ。 お坊さんに応対するなら、どちらかが役割を求められる。 そして、優児が先に提案をしたことは、時子には有り難かった。 いつも誰かに役割を期待してばかり。 でも自分だっていつかは自分の役割を果たすから。 そういう意気込みは持っている。 ただ、それを人に悟られないよう、これまで口数は控えめで来た。 今は…

  • 2019年夏東京八王子旅行一日目(1)。阿部野橋駅前から、夜行バスのテンション。八王子駅南口を観察

    大邱旅行から二ヶ月経ったぐらいで、もう旅行に行きたくなって。 また東京方面に行きたいな、って。 で、どうせ東京に行くなら今回はいっそ八王子旅行にしよう、と思ったわけです。 八王子(はちおうじ)というなんとも魅力的な響きと、八王子市内にある数々の史跡に魅力を感じて。 しばらく前から、気になっている土地ではあったのです。 大阪阿倍野駅前から、八王子駅前まで行く夜行バスを手配しました。 往復で約18000円ほどになりましたが、まあ新幹線で往復することを考えるとかなりお手頃で結構かと思います。 阿部野橋駅前で午後9時前出発の夜行バスを待ちながら、時間つぶしに苦慮しています。 折悪しく、雨天。 小腹が空…

  • 2019年春韓国大邱旅行四日目。大邱国際空港周辺。나라さんお見送り。칼국수(カルグクス)を忘れずに

    最終日です。 大阪に帰る飛行機の便が午後3時頃に空港を出るので、だいたいその一時間前に空港に着いていればいいわけです。 それまでちょっと東大邱駅周辺を散策しながら、時間をかけて大邱空港方面に向かうつもりです。 地下鉄の乗り換えで立ち寄った中央路駅構内で、偶然。 「기억공간(記憶空間)」と題されたスペースです。 2003年2月18日、ここ中央路駅で、放火によって停車中の列車と駅構内が燃え、多くの命が失われました。 私も当時、関連の報道をテレビで見た記憶があります。 現在も中央路駅構内に、火災で焼けた車両の一部、駅構内の設備等を保存し、展示しています。 私も見学しましたが、事件の跡を残す生々しい保…

  • 2019年春韓国大邱旅行三日目(4)。大邱の夜と言えばチメク。대구통닭(テグトンタク)のテイクアウト

    今回の旅の基点にしている東大邱駅界隈まで戻ってきました。 今夜の宿を探しています。 東大邱駅南側のモーテル街に見つけた「파라다이스 모텔(パラダイスモーテル)」。 一泊の宿泊料が평일(平日)25000ウォン(約2500円)で토요일(土曜日)35000ウォン(約3500円)とありますね。 大邱のモーテル宿泊料相場ってなかなかお手頃みたいです。 フロントで宿泊の可否を聞いてみると部屋があり、また日曜日は平日価格が適用されるようで、25000ウォンでいいと。 即チェックインを決めました。 泊まった部屋も、内装はラブホテル寄りですが、綺麗で居心地の悪くない感じ。 今後また大邱に再訪することがあるなら定…

  • 『瞬殺猿姫(54) 波間での危機、猿姫一行』

    「北畠殿に謁見するには、どういう手はずを取ればよろしいのか」 織田三郎信長(おださぶろうのぶなが)が、訊ねている。 聞いているのは、佐脇与五郎(さわきよごろう)。 与五郎は北伊勢の大名、神戸下総守利盛(かんべしもうさのかみとしもり)の配下の武士であった。 波の音が邪魔をする。 船の上で、風を頬に受けている。 「このまま沿岸を行き、安濃津で港入りいたしましょう。安濃津の市中で北畠氏の使者と落ち合う約束になっています」 「でござるか」 三郎はうなずいた。 「髭殿にしばらくは漕ぎ続けてもらって、我々は当分体を休めそうですな」 「誰か替わっても罰は当たらんのだぞ」 船尾に立って櫂を使っているのは、蜂須…

  • 2019年春韓国大邱旅行三日目(3)。나라さん二枚目。앞산(アプ山)登山

    今回の大邱旅行中で、大邱の南部にある앞산(アプサン、アプ山)に登ろうと思っていたのです。 관문시장(関門市場)の南側に出てきたので、南に2キロかそこら歩けばアプ山に行けるな~と私はスマホの地図アプリを見ながら思ったのでした。 坂道を登ってアプ山へ。 そのアプ山は坂の向こうに見えています。 この辺りは住宅街なのですが、車の通行量がむやみに多いです。 街路樹はやはり綿毛の木ですね。 居酒屋の軒先に見つけた、二枚目。 K-POPグループHello Venusのメンバー、나라(ナラ)さんでした。 韓国焼酎の製品「맛있는 참(おいしいチャム)」の宣伝幟です。 顔に陰がかかっているのは惜しいことをしました…

  • 2019年春韓国大邱旅行三日目(2)。西部バスターミナル周辺。Mom's Touchと관문시장(関門市場)

    伽耶山海印寺を下山して、また高速バスで西部バスターミナル界隈に戻ってきました。 お昼どきですね。 西部バスターミナルはショッピングモールに隣接しているだけでなく、その先に大きなアーケード商店街もあります。 飲食店には事欠きません。 でもバスターミナルの道路向かいにこのお店を見つけましてね。 韓国のハンバーガーチェーン店、「Mom's Touch」です。 前年の韓国旅行の際に、公州の街でこのMom's Touchのお店に入ったのですが、フライドチキンのハンバーガーがとても美味しゅうございました。 せっかく韓国に来ているのだから韓国料理を…などと私は思わず、韓国でしか食べられないファーストフードを…

  • 2019年春韓国大邱旅行三日目(1)。伽耶山海印山に参拝。八萬大蔵経の版木

    韓国旅行三日目の朝。 早朝に起きて、宿を出ました。 全州の高速バスターミナルからバスに乗り、大邱に戻ります。 数時間のバス移動を経て、東大邱駅に戻りました。 本日は大邱近郊にある古刹、海印寺(ヘインサ)に参拝するつもりです。 海印寺行きの高速バスが出ている西部バスターミナルまで地下鉄に乗って来ました。 서부정류장(西部停留所)とビルに書いてありますな。 西部停留所に隣接して「ACC MALL」なる商業施設が隣接しています。 8100ウォン(約810円)の乗車券を買って、海印寺行きのバスに乗りました。 高層集合住宅は眼福です。 田畑の多い地域の風景は、日本のそれとよく似ていますね。 心が和みます…

  • 2019年春韓国大邱旅行二日目(6)。全州韓屋マウル、오목대(梧木台)。宿で晩酌

    全州随一の観光地、全州韓屋マウル。 もう日が暮れておりますが、それでも人通りが絶えません。 週末で、韓国中から観光客が集まっている様子ですね。 展望台から伝統家屋の街並を見下ろせるらしいです。 こういう街並ですね。 道沿いの伝統家屋はお店になっているところが多いですけれど、多くは人が住んでいる民家です。 観光客の少ない路地に入ると、意外な生活感を感じたりもしました。 ここは「오목대(オモクデ、梧木台)」です。 李氏朝鮮の創始者、李成桂が倭寇と戦って勝利した後、宴を開いた場所だということです。 倭寇に近い立場の日本人としては、微妙な気持ちになる場所のひとつですな。 楼閣の上は観光客の憩いの場所と…

  • 事前にダウンロードできます。『あつまれ どうぶつの森』ダウンロードカード

    すみません。 先日書いた『あつまれ どうぶつの森』の記事に、間違いがありました。 ダウンロード版の、ダウンロードカードについてなのですけれども。 kompirakei.hatenablog.com 最後の方に、「発売日まではダウンロードができないので、待ち遠しい思いです。」と。 買いたんですけれども。 事前ダウンロード、できたんですね。 もうすでにダウンロードできます。 カード裏の銀色の部分を硬貨で削って番号見るあれです。 私も試してみたら、できました。 「発売日まではダウンロードできない」は私の下調べ不足による間違いです。 申し訳ございませんでした。 そういうわけで、私のSwitchには、す…

  • 2019年春韓国大邱旅行二日目(5)。全州の城門、풍남문(豊南門)。慶基殿まで

    家族会館で美味しい全州ピビンバの夕食を食べ終えたので、全州韓屋マウルに向かいます。 この道を南にまっすぐ行くと、풍남문(豊南門)に行き当たります。 遠くに見えていますね。 かつて城壁都市だった全州の街の城門で、唯一現存しているのが豊南門だということです。 道の右側のフェンスの向こうでは、朝鮮時代の建築物を再現している最中でした。 柱がセメント製みたいに見えなくもないですが…朝鮮時代にああいう柱あったのかな? 警察署前の韓国警察マスコットも朝鮮時代の警察?の衣装をまとっています。 警察署ビルの壁面に、かつての全州城壁都市の風景が描かれてありました。 ビルひとつまるまる使っての試みです。 観光都市…

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