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俳女モニカの俳句日和 https://blog.goo.ne.jp/kyouen01

「響焔」同人モニカが、句会で得た名誉主宰(現代俳句協会顧問)の言葉を中心にご紹介します。

平成十二年  響焔入会 平成二十九年 響焔同人        白灯賞受賞        響焔賞受賞 平成30年   響焔賞受賞        成田俳句カルチャー教室講師 令和3年   最優秀作家賞受賞

俳女モニカ
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八千代市
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2016/05/09

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  • 響焔10月号~聰俳句鑑賞

    黒葡萄音楽かるがるとありぬ一幅の絵画のような句だと思った。数人の男たちが談笑している。かなり酔いが回っている様子。自慢話なのか、よからぬことの相談なのか。テーブルの上には、ワインや肉や色々な果物。その中に黒葡萄もある。時代は1600年代。ややダークな色彩だ。もしくはこういうのはどうだろう。打って変わって明るいカフェの屋外。頬を薔薇色に染めた健康的な乙女と青年。乙女はテーブルにある黒葡萄を一粒つまんでいる。青年はそんな乙女から目が離せないようだ。いずれも背景には音楽がかかっている。黒葡萄の重みのあるイメージとは違って、音楽はかるがるとある。この少しずらした対比が面白い。音楽を云った俳句に絵画を感じる、そんな一粒で三度おいしい句。(句集「荒星」)皆さん、コロナワクチン接種はお済みですか?私はやっと先週一回目が終わり...響焔10月号~聰俳句鑑賞

  • 響焔9月号〜聰俳句鑑賞

    水母浮く何も見えなくなったあとに「好き!」一読そう思った。そして静かな景が広がった。夏の海は、砂浜は海水浴、岩場は磯遊びで賑わう。でもそれもお盆まで、お盆を過ぎると水母が出るからだ。だから水母が浮いてくる頃の海は人影が少なくなってくる。誰もいない海。誰もいなくなったから「何も見えなくなったあとに」と云っている。「誰もいない」から「何も見えない」への変換が心憎い。ここがいいなぁと思う。事実を云っているけれど、ちょっとした配慮によぅて詩情あふれる句に仕立てている。こういう句に出会うと「ああ、なんでこう思わなかったのだろう」と悔しくなる。私だって見ているはずの景なのに。どうやら詩情は、特別なことを云わなくても、当たり前とことから生み出されるようだ。作者の配慮によって。皆さま、お久しぶりです更新がすっかり滞ってし...響焔9月号〜聰俳句鑑賞

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