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お気楽先生のほぼ毎日私感 https://okiraku.fc2.net/

小学校の先生をやっています。教育の現場で日々思うことから、子どもが明るく楽しく学校生活を送るためには親として教師としてどう接していったらよいか、深く考えていきたいと思っています。

小学校の先生をやっています。 無駄にキャリアが長いわけですけど、 日々思うことを広く発信できたらな…と思い ブログを立ち上げました。

お気楽
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2016/05/05

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  • このまま一生、上手くいかない苦しさを抱えて生きていくか、、、

    サトル君とクラスの子供たちに話したこと つづき「我儘や自分勝手では、宇宙船地球号や宇宙船クラス号で仲良くやってはいけないよね。君たちは宇宙船地球号のルールをちゃんと知らないんだから、宇宙船地球号のルールを学んでいく事がとても大事なんだよ。それが、みんなと仲良く暮らす大人になるために必要なこと。サトル君のような失敗は、当たり前なんだ。当たり前。大人だって子どもの頃にいっぱい失敗しながら、仲良く暮らす...

  • 怒ったり泣いたりは相手を自分の思う通りにしようとすること

    サトル君とクラスの子供たちに話したこと つづき「みんなは何年生きていますか? たった10年くらいのものですよね。その10年で宇宙船地球号の何が分かるというのですか?お父さん、お母さん、大人は、もう何十年も生きてきて、宇宙船地球号のルールをいっぱい勉強してきています。でもみんなは、たった10年。宇宙船地球号のルールが分からないから、誰かを叩いたとしても周りは許してくれる。悪いことをしても叱るだけで周...

  • 「私たちは宇宙船地球号の乗組員」

    外に飛び出そうとして私の足を蹴るサトル君。必死で彼の手を握って、教室の入口で阻止する私。長い長い時間だったように思えましたが、サトル君の教室から出ていこうとする力もだんだん弱まり、床に座り込みました。もう大丈夫かな・・・と手を離すと、彼の瞬間湯沸かし器のような怒りもおさまったのか、それ以上抵抗することもありませんでした。教室から出ていかないことを確認して、私も内心は安堵していましたが、このまま終わ...

  • 「〇〇君を叩いたの?」の一言で、ぶち切れ。

    掃除での事件の翌日、ある男の子が「サトル君に叩かれた」と私に訴えてきました。休み時間が終わり、今から授業を始めるという時でした。「サトル君、〇〇君を叩いたの?」この一言で、サトル君はぶち切れです。「もう謝った!!!」と大声を出して怒り、なんと、教室から飛び出して行こうとします。前年度までも、カッとなると教室から飛び出す子だったので、どうするか?と、一瞬自分の中で葛藤がありました。でも、とっさに掴ん...

  • 学校は「できる」を「できない」を評価する場所ではない

    でも「できない」から「できる」までの間に、様々な価値観があるはずです。全然できないけど続けて努力しよう、とか少し成長したから頑張ろうとか、昨日よりはできるようになったとか。それこそ無限の価値観がある。単純に「できる」「できない」で色分けをしないことが子どもの成長にとって、とても重要になってきます。学校は「できる」を「できない」を評価する場所ではない。なのに、教師は評価し選別しがちだというのが大きな...

  • 自分を「できない」認定してしまい諦める子供が非常に多い

    机の下に潜りこんでいるサトル君を見ながら、「掃除をしなかったあなたはダメだ」という叱り方をしてはいけないと考えていました。それは「あなたはダメな子」という評価を、私が下す形になるからです。他人から評価を下されることほど、苦しいことはないものです。それこそ、私の勝手な価値判断でサトル君を色付けするようなものです。そもそも、白か黒かの二値的な思考で極端の思考をしてしまうのだから、「ダメ」という態度や言...

  • 他人を敵認定していけば周りは敵だらけ

    教卓の下にもぐりこんで、「トイレに行っていただけだ!」と拗ねて怒っているサトル君。「良い・悪い」「敵・味方」という極端な2つの価値観しか無い彼に必要なのは、その間にある価値観を教えていくしかないと考えていました。よく子供たちに話をするのは、野菜のピーマンが好きか嫌いかという話です。ピーマンは好き・嫌いの二値ではなくて、にんじんより好きとか、どちらかというと好きとか、「好き」と「嫌い」の間には、無限...

  • 自分の価値観で相手を悪いと断定する。そこが問題。

    サトル君の抱えている課題は、注意されると、相手が悪い、僕は悪くないという風な極端な思考に走ってしまうところにあるように思いました。これはかなり短絡的な思考です。ひょっとしたら、敵か味方か、という思考なのかもしれません。良い・悪い、敵・味方、といったように、他人を白か黒かの色分けするなんていうのは、かなりナンセンスな思考です。今回の事件では、サトル君にとって注意した先生が悪いということになりますが、...

  • 怒って拗ねて教卓の下

    新学年の始業式当日。これまでに少し接点のあった私が担任ということで、サトル君は、喜んでくれていました。でも事件は、直後から勃発しました。初めての掃除の時間。女の子が私に訴えてきました。「サトル君が掃除をしない」え~~!? 早々に? と思いながら掃除場所に向かいました。すると、女の子が言うようにサトル君が掃除場所にいません。探すと、トイレにいました。「ちゃんと掃除してくれないって女子が困っているよ」...

  • 『彼と私の10日戦争』

    4月になり、新しい学級の担任となりました。今年は久しぶりに担任する学年なので、自分自身も勝手が分からない部分があって、慌ただしい日々となりました。普段はあまり残業をしないのですが、この4月は残業続きで、同僚から「大丈夫? 倒れない?」などと心配の声を掛けられる始末で・・・どこに問題点があるのか?と考えてみると、通常なら、私が何も言わなくても子供たちだけで動いて学級は回っていくのですが、4月の頃は、...

  • ヨウヘイ君の様子がガラリと変わった

    まとめテストの一件があって以降、ヨウヘイ君の様子がガラリと変わっていきました。漢字や書写の授業では、完璧を求めて時間をかけるのではなくて、とても早く提出するようになっていきました。「オラ、早くなったでしょ。先生に直してもらうんだ。そうしたら早く終わって遊べる!」と笑って言います。一番ビックリしたのはテストです。高得点を取るようになっていったのです。3学期には、苦手な国語も100点をとっていきました...

  • 「どうしたの?? 突然できるようになって!」

    ヨウヘイ君に話をした直後、驚くことが起こりました。なんとヨウヘイ君、完璧な解答を書いて再テストを提出したのです。これにはビックリしてしまって「どうしたの?? 突然できるようになって!」と言うと、ヨウヘイ君は「んー-とね、オラ、先生の言ったことを覚えたんだ。そうしたら全部できた」と答えたのです。「そうか、そうか、それで良いんだよ。今は分からなくても、時間を味方にしたらきっと分かるようになる。その前に...

  • 「わかるようになる」道を歩もうとしないことが問題

    ヨウヘイ君に話したことのつづき「今の君は、わからないから問題に近づかないようにしている。そこが、大きな問題なんだ。君が「わからない」のは、算数の問題が難しいのがダメなんじゃない。先生の教え方が下手だからわからないんじゃない。誰のせいでもない。今、自分はできないんだって自覚しても「わかるようになる」道を歩もうとしない君自身に問題があるってことなんだ。給食をこぼした、絵具を飛ばした。これも同じです。給...

  • 今は分からなくても良い。でも言われた通りに真似をする。

    2学期のまとめテストには、少々難しい図形の問題がありました。それを説明するのですが、ヨウヘイ君は分からない。図形に補助線を入れるだけなのですが、それがどうしても分からないのです。最初からシャットダウンという感じです。他にも、少々思考力の要る問題があったのですが、それらも彼の中にはお手上げ状態だったようです。簡単な計算問題も間違えています。ヨウヘイ君の思考の歪み。それは、できないという事実を見たくな...

  • 『自分はできないのだから、できるようになる道を探す』

    学習においては、「できる」「できない」よりも、その間にある「できるようになる」事が大事。『自分はできないのだから、できるようになる道を探す。できないのなら謙虚になって自分を伸ばしていくことで人生がより良いものになる。』それは師匠から教わった人生訓でありましたが、子どもの学習においても大事にしたいと思っています。最近では、テストをしたらその単元は終わり、というやり方に疑問を持つようになってきました。...

  • 「できるようになる」という価値観がもの凄く大事

    ヨウヘイ君が陥った「できる」「できない」の二値の問題。二値の価値観に慣れきっている子どもが一旦「できない」と感じてしまえば、あっという間に自分は出来ない子となってしまう危険性がある。子ども達には、「できる」と「できない」の間にある「できるようになる」という価値観がもの凄く大事だと1年を掛けて話をしていきます。学校は素敵な大人になるために新しいことを学ぶ場所で、最初はできないのが当たり前。「できない...

  • 「できない」と思った瞬間、実際に「できない子」になってしまった。

    多値論理(たちろんり)。これも師匠から10年掛けて教えられてきたものの一つです。それは、真理は「真」と「偽」の2つだけでなくて、3個以上の多値あるという考え方です。よく『白黒をつける』という言い方をしますが、価値観には白と黒の二択ではなくて、グレーの価値観があるというのが、多値となります。子供たちにはよく「好き」「嫌い」で話をします。ピーマンが好きとか嫌いとか単純に話をするけれど、食べ物の好き嫌い...

  • 何に対しても「わからない」「出来ない」

    絵具と給食の出来事が同時に起こった日を境に、ヨウヘイ君に変化が表れました。それも事態が悪化する方向へ。。。怖れていた、自己肯定感の喪失です。今まで自分を誤魔化して見ないようにしてきた「自分は出来ない」「自分はダメだ」という現実を見るという作業はヨウヘイ君には少し厳しかったようで、何に対しても「わからない」「出来ない」と言うようになってしまったのです。授業中、すぐ「わからない」と言って友達に助けを求...

  • 災難はいつもヨウヘイ君だけに降りかかっている

    ヨウヘイ君に話したことのつづき「『原因と結果の法則』という本があるけれど、絵具が飛んだという結果には、筆を振り回したという原因があった。給食がこぼれたという結果には、身体が食器に当たらないよう気を付けなかったという原因があった。」「自分に降りかかってきたほとんどの災難は、自分による原因があるのだから、自分の行動を変えていくしかないんだよ。」「いつも真面目に落ち着いて行動している子に、今日、君に降り...

  • 「給食がこぼれたのは、給食の食器が悪かったのかな?」

    ある日のこと、1日に2回もヨウヘイ君がミスをしたことがありました。1つ目は、絵具を使っていて筆を振り回してしまい、友達の洋服に絵具が飛んで汚してしまいました。「でも、僕は・・・」と言いかけたので、「どんな理由があったかは知りませんが、友達の服を汚してしまったのは、君の責任です。絵具を使う時は、周りを汚さないように気を付けるものです。」「でも君は、気を付けなかったでしょ? 筆を振り回したら絵具が飛ぶ...

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