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お気楽先生のほぼ毎日私感 https://okiraku.fc2.net/

小学校の先生をやっています。教育の現場で日々思うことから、子どもが明るく楽しく学校生活を送るためには親として教師としてどう接していったらよいか、深く考えていきたいと思っています。

小学校の先生をやっています。 無駄にキャリアが長いわけですけど、 日々思うことを広く発信できたらな…と思い ブログを立ち上げました。

お気楽
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2016/05/05

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  • 心の歪みが彼を取り巻くあらゆることを歪めてしまっている

    2学期になっても、相変わらず漢字を書くのに時間が掛かり、友達とのトラブル続きのヨウヘイ君でしたが、あるとき、ケイタ君と一緒に悪戯をして叱られたことがありました。2人を前にして私は指導するのですが、この2人の様子が、まるっきり違うのです。ケイタ君は、私に指導されて泣いています。でもヨウヘイ君は、一緒に立っていて聞いてはいるものの、どこか他人事のような感じがしたのです。もちろん、以前のようなブツブツ言...

  • 「”でも”、”だって”って、ずっと言っているんじゃないの?」

    その日も、ヨウヘイ君は友達と喧嘩をしてしまい、私の注意を受けていました。相変わらず、目を逸らし、口でブツブツ何かを言っています。顔は能面のように無表情です。お母さんとの話で、私との信頼関係や指導の問題というよりヨウヘイ君自身の深刻な問題なのだろうと思いました。剣道のコーチの言葉も素直に受け入れられないのは、自分の欠点を認めたくない、傷つきたくない、そんな心の状態なのだろうと思いました。そして喧嘩を...

  • えっ? ヨウヘイ君は家では怒られたことがないと言っていたけど…

    自分の”できない”を正視したくない。なんとか自分を保とうと、人の話が聞けずに”でも”、”だって”と、自分以外の処に責任や理由をもっていこうとする。そんな姿じゃないだろうか、と思ってヨウヘイ君を見ていました。いつも同様な喧嘩を繰り返してしまうのです。ヨウヘイ君には私の指導が全然入っていかないので、学んで自分を変えていくことができないのです。ただ、それを指摘する勇気は、その時の自分にありませんでした。私の指...

  • 口では「わかりました」と言うけれど、彼には届かない。

    漢字の学習法についてクラスに話をしましたが、だからといってヨウヘイ君が急によくなるものでもありません。こういうことは心に届くまで時間が掛かるもので、何度も何度も同様な話をしていく必要があります。教員の側にも時間を味方にした指導が必要になってくると、いつも思います。ヨウヘイ君の自分の”出来ない”に向き合えない態度は、学習面だけではありませんでした。ジャンケンで負けたのを怒って友達を叩いてしまったことが...

  • 先生を味方にして時間を効率的に使う

    クラスの子どもに話したこと。2大人ですごく仕事のできる人っていうのは、他人の力を使うことがとても上手です。自分の力だけで頑張るより、友達と一緒に協力してやった方がきっと良いものができる。こういうことは、みんなでも分かるよね。例えば、大事な書類を作るとき、自分ひとりで頑張ってその書類を作るより、ひとまず書類を作って、誰かに見てもらって直して書類を作り直した方が良いものができる。そんなのは当たり前のこ...

  • 直されるのが嫌で超丁寧に書くのは非効率的

    クラスの子どもに話したこと。1新しく習った漢字だもの、今まで知らなかった漢字が急に書けるはずがないよね。もちろん、漢字が好きで、今まで練習していた人は別だよ。でも習ったばかりのことが完璧にできるハズがない。これは漢字だけじゃなくて、算数でも、体育でも、図工でも、どんな教科だって同じです。みんなは、何のために学校に来ているかというと、今まで出来なかったことを出来るようにするために学校に来ています。だ...

  • 間違えたら自分はダメで能力がないと思ってしまう

    ヨウヘイ君は、自身の無能感から逃げている。だから、その無能を自覚させて謙虚に学び、有能になっていこうと努力する道を歩むようにする。そうすることで、本物の自己肯定感を得られるようになり、楽しく学校生活を送ることができるようになるだろう。。。これは仮説にしか過ぎませんでしたが、自分の学びの過程で得られたものだったので、何となくではありましたが、確信めいたものがあったのも事実です。学校はとても不思議なと...

  • 本物の自己肯定感とは

    無能感は謙虚に近い考え方で、自分を伸ばしていくためには、無能感は必要。じゃあ、目の前にいるヨウヘイ君に「君は無能なんだ」と言ったとしたら、それは彼を否定することになるし、彼の自己肯定感は無くなってしまうのではないか?私は10年ほど学んできて、自分が無能であるのなら学んで出来るようにしていけば良いと、かなり徹底的に言われ続けてきました。習い事ですから、できるようになるのが目的で最初から出来るはずがな...

  • 「無能だと思えるから学びができる」

    「できない人」という現実。でも、こういう時に持つべきはメンターの存在で、私は、師匠にすぐ相談してしまうんです。出来ない自分を自覚することは自己肯定感が無くなってしまうのではないか・・・と。すると、意外な答えが返ってきました。師匠は、「無能だと思えるから学びができる」と言うのです。『自分が無能だと自覚ができれば、有能になれる道を探すことができる。でも自分自身の無能さから逃げていたら、有能への道からど...

  • 本当は「できない人」という現実

    自分の能力の中で一生懸命やって、人から注意されないように必死になっていた自分。ということは、自分の中にある能力だけで足掻いて、新たなモノを身につけるチャンスをことごとく排除してきたってことではないか?と、次第に思うようになりました。もちろん、長く生きてきているので何らかの学びはあったと思うし、成長もあったと思います。でも、人から学ぶということが極端に少なかった。師匠に出会うまでは本もロクに読んでな...

  • 自分の牙城を守るのに必死で人の心も気づけなかった

    自己否定は自己肯定の第一歩 8弟子入り10年で、やっと真似の大切さが分かってきた。じゃぁ、今までの私は何だったんだろうと考えてしまいました。人から指導されたり注意されることがまるで自分を否定されたかのように受け取ってしまっていた自分。たぶん指導してくださった人は、とても親切な優しい人だったんだと思います。でも、それを素直に受け入れられなかった私。当然、相手の親切や優しさに気づけず、自分を攻撃してく...

  • 修行10年目にしてやっと「真似る」の大切さが理解できるようになった

    自己否定は自己肯定の第一歩 7総合的な力を身につけて習い事を上達させる。そのためには、どうしたら良いのだろう。こんなことを考えて行きついたのが「真似る」でした。習い事の上達のためには総合的な力が必要だと師匠は簡単に言うけれど、要は定石である基礎基本を知り、状況に応じて考えて判断して、それらの技術を使っていく力ということなのだから、一代で会社を大きくした会社経営者の師匠と私では、そりゃぁ知識も経験も...

  • 「授業は交通整理のようなものだ」

    自己否定は自己肯定の第一歩 6習い事の修行より、本や映画、風景などの学びばかりだったこの10年ですが、なんだかんだと、それら一つ一つに素敵な学びがあり、10年も経つと、自分の根本的な思考が変わってきたなーという実感があります。習い事は相変わらず下手ですけどね。私の習い事には様々な基礎基本があります。それはどんな習い事にも言えることだと思います。例えば、ヨウヘイ君が習っている剣道だって、基礎基本があ...

  • 失敗したくない、注意を受け入れられない、やっかいな性格。

    自己否定は自己肯定の第一歩 5失敗したくない。人からの注意を受け入れられない。そんなやっかいな性格を長い事引きずって生きていたのですが、転機となったのは、やはり習い事を通しての師匠との出会いです。習い事ですから、私自身は人から学ぶ意欲は強い方だと思います。ヨウヘイ君も剣道を習っていて、学年の大会で入賞するなどしていました。私の場合、学び始めてもうすぐ10年になりますが、やっと、真似ができるようにな...

  • 打たれ弱い自分から脱却したい

    自己否定は自己肯定の第一歩 4漢字練習で直されることを極端に嫌う子は、ヨウヘイ君だけでなく多くの子に見られる現象です。実は、過去の私も同じようなタイプでした。例えば、授業研究をするために指導案を書きますが、検討会で同僚からあれやこれやと言われるのが極端に苦手でした。それは自分を否定されたかのように思ってしまうからです。そのため、他者からイロイロ指摘されないような完璧な指導案を初めから作りたいという...

  • 異常なまでの丁寧さは、自分の自尊心を守るため

    自己否定は自己肯定の第一歩 3ヨウヘイ君の異常な勝ちへのこだわり。でも気になったのは、それだけではありません。ヨウヘイ君の場合、学習への取り組みに時間が掛かりすぎる問題がありました。一番気になったのは、漢字の練習です。私は、新出漢字の学習では、1時間の授業内で注意ポイントを教え、練習し、提出して間違いがあればその場で直す形にしています。ヨウヘイ君の場合、その提出までの時間が掛かりすぎるのが問題でし...

  • ジャンケンで負けたから友達を叩いた??

    自己否定は自己肯定の第一歩 2「ヨウヘイ君とコウタ君が喧嘩してる!」4月、新しい学級がスタートした途端のことです。クラスの女子が訴えてきました。どうしたことかと駆けつけてみると、男の子2人が叩き合って喧嘩をしています。話を聞くと、ジャンケンで場所取りをするゲームをしていたそうですが、ジャンケンで負けたヨウヘイ君が怒ってコウタ君を叩いてしまい、そこから叩き合いの喧嘩になってしまったとのことでした。ジ...

  • 自己否定は自己肯定の第一歩

    自己否定は自己肯定の第一歩 1立春が過ぎた2月の中旬、久しぶりにヨウヘイ君が登校してきました。インフルエンザで1週間休んでいたのです。それはもう、朝から喧しいこと、喧しいこと。「先生!先生! オラ、もう朝の用意をした!」「先生!先生! 外遊びに行ってくる!」朝っぱらから、大きな声で大騒ぎです。2月の私のクラスは、インフルエンザが流行してクラスの2割程度がお休みしていました。その間、クラスはとても静...

  • 失敗を受け止めて考える。そこに心の自由がある。

    以前の私は、クルミさんと同様に他者の失敗を許せなかったし、自分も許せませんでした。それは、なんてバカらしいことだったのかって今では真面目に思います。誰もが失敗をする。人は人生という長い道のりを歩み、自分の幸せを獲得していくのだと思いますが、失敗するからこそ、そこで考え、改善していける。そこでの思考や取り組みが、その人の自由なんだ!それなのに、他者の失敗を糾弾したり、自分の失敗を悔いたり、、、、それ...

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