chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
みやQ
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2016/05/01

arrow_drop_down
  • アライ、痩せる効果はいかほど

    日本初の市販の内臓脂肪減少薬「アライ」(成分名オルリスタット)で人はどれだけ痩せるのか? brand.taisho.co.jp によると、摂取した油脂の1/4を吸収を阻害するとのこと。 日本人の理想とする脂質摂取量50gとして計算すると、 50×0.25=12.5g 12.5g×9kcal=112kcal 1日に米60gとらない、1食のごはんの量をひと口ふた口減らすぐらいで同等の効果が得られます。意図せず脂のような便が出る恐怖とどちらがいいでしょう?・トイレが汚れる(油が出るので掃除しづらい) ・便漏れパッドやおむつが必要になる・匂いを気にするようになる 結構きついように思うのですが・・・パッ…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(136)「意識の変化はゆっくりと」

    今回は2024/3/27発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 先日、とあるテレビ番組で薬剤師の仕事に対する知識の無さから繰る発言で、SNSが沸いたことがありました。結局、謝罪があったのですが、一般の方の反応が過去のそれとは大きく変わっていることに気づきました。薬剤師に対する擁護の声が大きかったのです、10年20年前は、「病院で聞かれたのに同じことを聞かれるのは面倒」という声のほうが多かったように思います。これも、全国の薬剤師が地道に現場で活動してきた成果でしょう、一般の人の意識が変わるのには、だいぶ時間がかかるものです。そういえば、処方箋と一緒にお薬手帳を出す人も増え…

  • 紅麹の入ったサプリメントとの因果関係が否定できない健康被害

    紅麹サプリメントに服用した人に起こる健康被害についてですが、 2024/4/1現在ではわからないことばかりです。 原因となっている物質の特定がまだなされていない(なんか想定外の物質が含まれていたことまではわかっているが、それがどのように体に作用したのか、わかっていない。そも現時点で発見された物質以外が原因かもしれない) そもそも因果関係がまだわかっていない(因果関係迄調べるとなると、相当な時間がかかる。関連があるかもしれないという実験、検討であれば動物実験で行えるのでもう少し早くなるが、数カ月はかかる) ので、あたかもサプリメントが原因であるかの報道は先走っているように思います。 安全のために…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(135)「薬剤師でいるうちは解消しない?積読の山」

    今回は2023/3/13発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 家に溜まっていっている、業務関連の雑誌や書籍。今や山積みとなっております。読む暇がなく本の山だけが積み上がる一方。それなのに新しい情報や学問を得るべく書籍を購入していく私。書籍の山が積み上がる原因は他ならぬ私自身であります。 みなさん、薬学関連の専門書ってどれぐらいの期間保管しておくものでしょうか?あまりに古くて治療法が変わってしまったものは保管する必要はないと考えますか?それとも、古い治療法で効果が出ているので長期間継続している事例もあるのでその学習のために保管しておくものか。 書店で見て印象が良くても一…

  • 肥満症治療薬「ウゴービ」

    肥満症治療薬「ウゴービ」が世に出ます。これ、何もしなくても痩せられる薬という認識でメディアに取り上げられそうなので、そうではないことを申し伝えておきます、 肥満と肥満症は異なります。端的に説明すると、肥満が元ですでに別の病気を併発している状態を肥満症と呼び、これはれっきとした疾患です。 肥満症の診断基準に必須な健康障害 1) 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など) 2) 脂質異常症 3) 高血圧 4) 高尿酸血症・痛風 5) 冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症 6) 脳梗塞:脳血栓症・一過性脳虚血発作(TIA) 7) 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD) 8) 月経異常・不妊 9) 閉塞性睡眠…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(134)「現場に求められるのは倫理観」

    今回は2024/2/28発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 先日訪れた市販薬の売り場、商品POPに「お一人様1点まで」「服用者の年齢を確認」といった記載がありました。購入者に対し注意喚起を行うと同時に販売する側への引き締めにもなっています。 市販薬は資本主義経済の上に乗っていて、どうしても売上や利益という数字が販売する側の脳裏にちらつくのですが、確かな安全という基礎のもとでの話です。 昨今、医薬品市場に限らず様々な業界で品質不正の問題が起こっています。企業は安い値段や早い納期で売上を逃さないようにと躍起になっていますし、顧客も安い値段を望みますが、安全は絶対的なもの…

  • 在宅専門薬局はありかなしか

    結論から言えば「ありだが、特定のスーパーマンだけで回っていると運営が危うい」です。 今回は「在宅専門薬局」について解説します、 この世には、自宅で療養していて、通院が難しい方がいます、 入院するほどではないが、疾患自体は重い、もしくは老化などで体の機能が落ちて動けない患者さんです。がん末期の方で、最後は自宅でという方もいます。 こういう方を入院させていれば家族は世話をしなくて良くて心身ともに楽ですが、この高齢化社会ではいくら病院や施設があっても足りません。離れて暮らしているうちに病気の家族のとの心身ともに距離が離れてしまいます。病気になるわ家族は離れていく元々の疾患が更に悪くなってしまいます。…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(133)「お薬手帳に市販薬の情報を」

    今回は2024/2/14発行の薬局新聞掲載「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 先日、SNSで「服用した市販薬の包装と成分を記載したものを貼っているお薬手帳」を掲載された方がいました。それはいい方法と多くの方の称賛のコメントと他の人も真似てほしいと拡散の書き込みがなされていました。 その方の何が良かったかと言えば、「薬の成分と製品名を両方掲載している」ことです。市販薬の商品名だけだと、昔のもので販売中止になっていたりリニューアルされていたりで成分が特定できない可能性があったからです。成分をお薬手帳だけで確認できるので、本人が意思を伝えられないときでも他の人に服用している(いた)こと…

  • 薬局機能情報の入力が面倒

    厚生労働省の提供する医療情報システムG-mis。2024年2月現在、薬局機能情報を入力している方が多いと思います。 詳細すぎて誰が見るのか、しんどい時には見たくないぐらいの情報量です。 「禁煙」「高齢者」「栄養」など、相談内容ごとに回答できるかどうか尋ねてくるのですが、そもそも地域住民からの相談がすべて一つの分野で収まるとは限りません。一人の相談者ごとにオーダーメイドで答えを出していくのですから。わからないことがあったら、調べます。嘘を言ってはいけないというのは肝に銘じて。それがプロです。 あと薬局の面積、これは利用者には直接関係ないやろ! 本当に困っている人がこの文字の細かすぎる情報システム…

  • たとえ重大事件の容疑者であっても

    とある重大事件の容疑者が瀕死の重症でした。助かる可能性はごくわずかでしたが、必死の治療の結果、なんとか一命はとりとめました。そして、裁判の結果、死刑判決が出ました。 裁判する前に死ぬのと、判決が出て死刑になる。被害者やその家族、被告だけでなく、治療に携わった医療者にとってもこの2つは大きく意味合いが異なります。納税者からすれば、自分の支払う税金が被告に使われる分が他のことに使われるからいいのかもしれませんが、正当な裁判を経て刑の執行がなされることの意味は大きいです。 被害者やその家族にとっては、刑をもって責任を果たすことや、被告が何を思って罪を犯したかわかることで少しは救いになるでしょう。 被…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(132)「インターネット販売とネット電話利用による販売は違う」

    今回は2024年1月24日発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 「有資格者によるネット電話での説明を条件に一部の薬の直接対面販売を義務としない」 メディアでは「医薬品のネット販売全面回解禁」と書くのはミスリードではないでしょうか。 販売時に専門家の目を通す、というのは変わっていません。購入者との対応の結果、販売するしないを決めます。 この結果、ドラッグストアの薬剤師や登録販売者の雇用は減るでしょうか?私は、そう大きくは減らないと考えています。 対面販売が必要な市販薬はまだありますし、第一類医薬品や要指導医薬品を販売するたびに対応が必要なため、それなりの人数の有資格者は…

  • 緊急避妊薬、単なるOTC化でいいのか

    全国で緊急避妊薬の試験販売が行われていますが、ただ単に市販薬でいいのかという疑問が湧いてきました。 性加害の問題です。 ただ単に販売しただけだと、背後にいる性加害やDV・不適切な男女間の関係・や反社会的勢力の問題への追及が断ち切られてしまうのではないかという心配があります。 その場の問題はただ薬を飲めば解決するかもしれません。その場面の様子を思い出したくない、何も話したくない気持ちがあるのは理解します。根本的に解決するには、加害を行う人間が加害をしなくなることではないでしょうか。そのためには、その場の問題を表面的に乗り切る方法はベターではありません。 緊急避妊薬を飲んで妊娠する可能性がかなり低…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(131)「新春SP 盛況!医療者BAR」

    今回は薬局新聞2024/1/10発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 新年あけましておめでとうございます!2023年、大阪・梅田に開店したBAR「看護師と薬剤師がつくったBat Medista」。連日盛況です。今回は、昼間は訪問看護ステーション、夜はBarの経営と二足の草鞋を履く坂本恵美さんにお話をお聞きしました。★バーを経営しようと思った理由は?元々私自身が飲食店経営に興味があり、人が集まる場所を作りたいと思っていたんです。今まで様々な経験を積んできてコロナも落ち着いてことで、今ならできる!と思えたのが2022年で、様々な人に相談させていただいてました。その時に現在共同経…

  • 災害対応と残薬

    2024年は正月から地震に見舞われて大変な年明けとなっております。災害時に薬を切らさないためのライフハックを紹介します。 1.お薬手帳を常時携帯する お薬手帳は災害で処方元ととの連絡がつかなくなった場合に処方箋のかわりとなる可能性があります。熊本地震の際にそのような通知が出されました。(お薬手帳、薬情、薬袋など医療機関側が作成した処方された薬に関する資料をもとに調剤可能) 通知が出ていなくても、災害時や身内の不幸で遠方にいることになり薬が貰えない場合もお薬手帳を現地の医療機関に持参すれば同じ薬もしくは類似薬の処方で薬物治療の継続が可能になる可能性が高いです。 この場合に気をつけるのは、冊子が新…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(130)「今こそセルフメディケーションの推進を」

    今回は2023/12/20発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 家族が痰の絡んだ咳が出るとのことで、出医療用医薬品が供給不安定だしいい市販薬はないかとドラッグストアに行きました。ここで勧められたのが去痰剤だけの薬。こっちも薬剤師なので併用等は心配ないと判断し、購入しました。 セルフメディケーションの必要性が叫ばれて久しいですが、市販薬の中には色々な成分が入っていて「これは症状に合わないのではないか」と買うのに躊躇するものが多い中、有効成分が絞られているOTCは貴重です。何種類も買うと病院で診察したほうが安くなるのですが、今は薬がなくて対応できないことも少なくないので、…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(129)「濫用のおそれのある医薬品の扱い」

    今回は2023/12/6発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 濫用の恐れのある市販用医薬品について、一人あたりの販売数を制限がなされています。さらなる規制として該当成分を含む市販薬の販売中止が囁かれています。しかし、その前にできることがあるのではないでしょうか。 該当成分を含まない類似の薬効を持つ薬は市販されているでしょうか?濫用をしない大部分の人のニーズを満たす必要があります。製造車が泡でできることは、依存性についてはかなり慎重に検討して、有効成分の含まれる市販薬を販売するのが一つの方法です。 販売者側で何ができるでしょう?本人確認と販売記録、問診と医薬品の陳列場所…

  • むしろマイナ保険証を推進すべき

    www3.nhk.or.jp 「マイナンバーとひも付けの保険証情報 台帳と不一致 約139万件」とあります通り、 住民基本台帳の記載(住民票や戸籍の記載:こっちが役所が管理している情報)と 保険証記載の情報(本人や会社による手書き申請書を保険組合が手打ちで入力)が一致していないという報告です。 健康保険に加入するときといえば、入社時が多いです。入社時の提出書類に、住民票記載事項証明書がないところもそこそこにあり、漢字が難しいなど、住民票と違う記載で名前を書いている場合、保険証と戸籍で名前の漢字が違うこともしばしばです。い最近ではマイナンバーカードの提示が必要なところもあるので、このようなエラー…

  • 医薬品増産は手間がかかる

    医薬品の増産にはそう簡単にはできません。 例えるならば、「衛生管理とレシピがガチガチに決まった家庭用の調理」です。 どれぐらいレシピが厳重かというと、食材の入手経路まで事前に届け出る必要があります。その基準を満たしていない場合、製造することはできません。 家庭用の調理なので、その食材専用の調理器具は用意されていません。他の薬を作ったのと同じ設備で薬を製造します。もちろん、同じ設備で前作った薬の中身が混入してはいけないのでしっかり器具を洗います。しっかり洗えているか確認した上で、新しい薬を作る必要がありますし、他の薬も過不足なく供給しないといけないので製造計画を急に変更することはできません。ある…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(128)「コロナ治療薬有料化で起きたこと」

    今回は2023/11/22発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 2023年10月以降、抗SARS-CoV2薬が有料化されました。主に高齢者施設からあったこれらの薬の処方がほぼ止まりました。コロナ患者さん自体も減っている印象があります、お金がかかるようになったら後も処方されないのかと驚いております。 発熱して受診する患者さんの主流は小児になりました。コロナよりもインフルエンザが多いように思います。対し、大人の発熱患者は減っているように思います。小児の場合は親御さんが心配するのと、保育園や幼稚園が診察を要請するのもあると思います。 これは実際にコロナに感染した患者が減った…

  • リフィル処方箋には患者も責任が伴う

    医療費削減にはリフィル処方箋を活用する案が出されていますが、リフィルが適応される場面って思ったよりも少ないと考えていますし、患者が負うリスクや責任が増えるというのは大きく広報スべきと考えています。 例えば 毎日血圧を測って記録し 受診も定期的に行い 血圧の数値も安定していて 生活習慣も規則正しく 異変に気づく知識を持っている人 であればリフィル移行は非常に簡単です。こういう人なら、自分の異変に気づいたら受診します。 実際に投薬していると 自宅で血圧を測定している人はあまり多くないのが現状です。 医療現場で必要となるのは 検査を自宅にいながら行える機器の普及 自らの体調の異変に気づくようにするた…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(127)「医薬品卸と門前薬局の価値」

    今回は2023/11/8発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 よく言われる「門前薬局は医薬分業の理念に則っていない」などといった門前薬局悪者論ですが、医薬品供給が不安定になっている昨今では、医薬品の安定供給に役立っているようにも思えます。 ご存知の通り、医薬品卸やメーカーは誰に薬が処方されたのか知ることはできません。(何人に処方されたのか、医薬分業であるならどの医師が処方したのかも知ることができないことがほとんどです。)いくつ発注があったというデータのみでメーカーは生産、卸は分配を行うことになります。 門前薬局があると、ある特定の薬が集中して調剤されます。調剤したら必…

  • 門前薬局の利点

    医療業界内ではよく言われる「門前薬局不要論」しかし、医薬品供給の効率化という点ではいい役割を果たしているのではないでしょうか。 通常、医療用医薬品は100錠とか500錠、1000場といった包装単位で入ってきます。その箱から処方箋に書かれている量(処方箋により使われる量がバラバラ)を取り出して患者さんにお渡しします。 例えばマグミット錠330mgの場合1回日服用量が1錠から6錠までバラバラです。 そのうえ、処方日数もバラバラです。一度に使われる量がバラバラです。 -------------------------------------------------------------------…

  • インチキ治療が意外と訴えられないのは

    いわゆる「インチキ治療」ですが、意外と訴訟されていない印象があります。 がんにまつわるものの場合、患者が亡くなっていることが珍しくありません。インチキに気づいたところで、治療を受けた人は帰ってきません。 遺族が裁判する気力がないというのもありそうです。しかし、インチキ治療を施す人は最初は人当たりがよく、患者の話をこれでもかと傾聴します。これで「気持ちが満たされた」「気が済んだ」と思うようです。この、「気が済んだ」という要素は、死に至った場合は特に重要になります。遺族にとってはどうしても避けたいけれど避けられない死の苦しみを「気が済んだという感覚」は大きく軽減してくれます。そのため、医療としては…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(126)「そもそも敷地内薬局は必要か」

    今回は2023/10/11発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 敷地内薬局建設をめぐり、病院経営幹部と薬局企業経営幹部の癒着による贈収賄事件が報道されました。一般国民からしたら、どう影響するのか分かりづらいこの事件、世間の反応は薄いようです。 「そもそも病院の中になんでわざわざ保険薬局を作る必要があるのか」という疑問が思い浮かびます。医療従事者ではない人からすれば、そこまでやるなら病院にたくさん薬剤師を雇って院内で完結したら待ち時間はあるけど行って帰るだけで薬も手元に渡るので問題ないのではないかと感じます。 医薬分業開始当時は「医師の言うことは絶対」という風潮はかなり…

  • 原稿を書いて解説する人は想像より儲けていない

    論文などの一次資料を調べて解説してくださっている医療従事者がいます。こういう方はさぞお金を儲けているのでしょうと思われていますが、意外と支出も多いし身を削っているということを軽く書いてみます。 自分の調べたことをまとめて医療情報として提供する場合の作業工程 1.一次資料を読み込む 2.原稿を書く 3.一旦表に出す 4.さらに新しい事実が出るなどして改良する 一般の人が考える「原稿を書く」は2.のみのことは多いですが、「真っ当な医療情報を伝わるように書く」場合、1,4の作業にかける時間と手間が多いです。これらの正確さが、今後の自分と自分以外の医療従事者が発信する信頼の度合いにも繋がります。 では…

  • 薬剤師フィールドrリサーチ(125)「零売は本当に悪か」

    今回は2023・9・27発行の薬局新聞掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 第8回医薬品の販売制度に関する検討会でまあいろいろあったようです。医療用医薬品はすべて医師の指示のもとに置きたい医師側の発言に「まずは現場で患者から出ている問い合わせを聞いてからにしてほしい」と思った次第です。 これらは実際にあった患者さんからの問い合わせです。問い合わせは薬局の開局時間外にも来ることがあります。 1.気がついたら明日からの薬がない。病院もしまっているのでわけてくれないか。 (過去多数) →他の薬局で調剤しているうえにお薬手帳による記録もない事例やその中に処方箋医薬品など分譲できない医…

  • とあるタグに内包されるいくつかの闇

    タグの名前紹介しないんですけど、処方薬をSNSを利用して販売している人らがおります。 もちろん犯罪ですし、薬の種類によっては罪名が加算されてさらに闇落ちしてしまうリスクがあります。 すべての医薬品 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(いわゆる薬機法)第十二条 麻薬 麻薬及び向精神薬取締法 第二十四条の11、第二十五条 向精神薬 麻薬及び向精神薬取締法 第五十条の十六、十七 覚醒剤原料 覚醒剤取締法 第三十条の七 不正に入手した覚醒剤原料を服用した場合は 覚醒剤取締法第三十一条にも違反します。 そして、このタグは確実に取締の部署に把握されていて、投稿した人の個人情報も…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(124)「COVID-19第9波とセルメの可能性」

    今回は2023/9/13発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 世間では「COVID-19第9波、患者数増加」の報道がようやくなされるようになってきました。私の勤務する薬局でも患者数は増えている印象ですが、配達することがほとんどないため業務負担としては去年よりは軽くなっています。 体力的な負担以上に大きいのが「薬の不足」です。咳止めや痰を押さえる薬、解熱剤、特に小児に出す薬が供給不安定で、しょっちゅうメーカーが変わったり、果ては薬そのものが入らなくなったりしています。 医薬品は急に生産ラインを変えて増産することが特に難しいです。そんなに臨機応変なことはできません。そんな…

  • 処方箋の指示は誰に向けて?

    ちょっと前だったか、処方箋に使用部位を書く必要があるのか?という趣旨の発言をSNSでされていた医師の方がいました。 そもそも処方箋記載の指示は誰に向けてのものなのか、そのことに立ち返って考えてみましょう。 処方箋に対する定義 医師法 [ 処方せんの交付義務 ] 第22条 医師は、患者に対し治療上薬剤を調剤して投与する必要があると認めた場合には、患者又は現にその看護に当っている者に対して処方せんを交付しなければならない。 医師法施行規則 [ 処方せんの記載事項 ] 第21条 医師は、患者に交付する処方せんに、患者の氏名、年齢、薬名、分量、用法、容量、発行の年月日、使用期間及び病院若しくは診療所の…

  • とはいえ支える人が減ってはいないか

    零売を利用する理由「医療機関が開いていないから」 一般的なサラリーマンが医療機関をかかれるのは土曜日しかありません。実際に体調が悪いならともかく、継続してかかっている疾患の治療に毎度有給休暇を使うのは現実的ではありません。通院だけですべての有給休暇を消費してしまうことになります。さすれば、家族との用事や趣味的活動には参加できないことに。 もしよろしければバナーのクリックお願いしますm(_ _)m にほんブログ村 にほんブログ村

  • 薬剤師フィールドリサーチ(123)「零売を医薬品安全供給の手段に」

    今回は薬局新聞2023/8/23発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 第7回医薬品の販売制度に関する検討会で医療用医薬品のうち処方箋医薬品以外のものを最小限販売するいわゆる零売について議論されました。この内容が「きちんと安全に供給する体制を作ることを省略していきなり規制する」といういささか乱暴なものでありました。 すべての医療は医師の統括のもとに、という医師法の根本を大きく解釈した物言いで、現在の個人を尊重する風潮とは非常に相性の悪い流れになっています。 このままの流れが続くと、セルフメディケーションも否定されるのではないかと危惧しております。間違った医療を行うのは許せない…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(122)「薬局淘汰の波?」

    今回は2023/8/9発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 職場近所の薬局が閉店することになりました。門前の医療機関がしまるわけでもないのに。他にも近くに薬局は複数あり患者さんは行きたい薬局に行けば済むのですが、近隣で働く私は「ついに薬局淘汰の時代が来たか」と戦々恐々としています。 そもそもクリニックと対になって薬局があるというのが非効率な気もします。患者さんにとっては自分に合う薬局を選べる、医療機関としては自分の患者さんが主に行く薬局があるから待ち時間も短いし医療機関の要望も伝えやすいという利点はあります。大きな薬局一つあれば、スタッフ同士連携しあって近隣の在宅患者…

  • もし統合医療をしたくなったら

    ヨガ、鍼灸、サプリメント・・・これらのことをしたくなったら、まずは参考にするサイトがあります。 厚生労働省が統合医療に関するサイトを開設しています。 www.ejim.ncgg.go.jp 情報の見極め方や、統合医療とは何か、についてわかりやすく(ときには動画を使って)広報しています。 こちらをしっかり読んでから行うかどうか決めても損はありません。 この治療を行うと害のほうが大きいことはしないに越したことはありません。 害もなければ効果も薄い場合は、「〇〇をしたい」という気持ちが満たされるのであれば行ってもいいのではないでしょうか。この「気持ちが満たされる」が人生の質を大きく上げます。 おすす…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(121)「薬剤師・登録販売者の副業」

    今回は2023/7/26 発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 昨今、サラリーマン界隈では副業の話題が出てくる機会も増えました。 そして、自分が経営者ではない、雇われる側の薬剤師・登録販売者が増えました。もはや多数派ですね。所属する組織の就業規則では副業についての規定が存在すると思われます。 薬剤師の場合、学校薬剤師や休日診療所への出務など地域事業へ参画する機会があります。これらは地域に根ざした薬剤師に求められる役割であり、調剤報酬で定められた「かかりつけ薬剤師」に求められる要件にもなっています。これらの業務には報酬が出ます。企業が一切の副業を禁止した場合、これらの算…

  • 薬剤師に処方権を(3)セルフメディケーション編

    薬剤師による医療用医薬品の販売や軽医療に対する処方権を得ることが、医師の負担を軽減し、国民も医療へのアクセスが容易になります。 市販薬というジャンルの存在を認めない場合→闇で医薬品(もしくは医薬品に見せかけた中身がよくわからないもの)を入手するリスクが高まります。 薬剤師もしくは登録販売者による支援の下、適切な医薬品もしくはサプリメント、もしくは生活の工夫を行っていくことで税金から支払う社会保障費を減らす目的があります。 そもそも、セルフメディケーションとは全部を顧客が決めるものではなく、専門家のアドバイスを持って適したものを選んでいくものです。それが国民に浸透していないのが課題。 市販薬だけ…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(119)「コロナ5類移行後1ヶ月が経過して」

    今回は2023/6/28発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 COVID-19が感染症法上の5類感染症になって1ヶ月が経ちますが、去年もコロナ患者さんの薬を配達したり発熱患者さんの対応をしたりしていた立場としては、発熱患者さんの対応が減ったという印象です。 他の業務に支障が出るお度ひっきりなしに発熱患者が来るわけでもなく、配達だけで日に10件ということもありません。 対し、小児の風邪症状の患者さんがだいぶ目立ってきました。コロナでもインフルエンザでもない感染症の患者さんが多く、学校や幼稚園保育園での集団生活の中で普遍的に起こっているようです。これも、小児科の対応をして…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(120)「デジタルサイネージをきっかけに」

    今回は2023/7/12発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 最近、待ち時間の情報提供の手法としてデジタルサイネージを利用する薬局らドラッグストアが出現しています。多くの情報を掲載できるので、待ち時間に飽きることなく情報提供する事が可能です。そして、店舗でスライドを作成して反映させることができるので、迅速な対応が可能です。 先日、患者さんがデジタルサイネージの刑事についての感想を聞きました。「内容はしっかりしていて参考になる。だけどね、手元に残そうとスマートフォンのカメラで写真を撮ろうとすると、画像が切り替わっちゃうんだよね」 神の掲示であれば、利用者が勝手に写真を撮…

  • 薬剤師フィールドリサーチ夏の特別編「コロナ禍に面薬局を船出して着実に地域で支持を積み重ねる令和の開局者を訪問」

    今回は2023/7/26発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 今回の「薬剤師フィールドリサーチ」夏季特集号企画では、将来的に薬局は淘汰の時代を迎えるとも指摘される厳しい経営環境のなか、逆に『門前に医療機関は存在しないけれど、地域の住民や医療機関の支持を地道に得て着実に成長している』という新しい薬局経営者の方をSNSで拝見し、実際に訪問させていただくことになりましたのでご紹介します。大阪市中央区に2020年開局した『たから薬局』を運営する株式会社スリーピース・代表取締役の松本慶子さんにお話を伺いしました。 ――たから薬局は医療機関の門前ではなく、面分業での対応となってい…

  • 薬剤師に処方権を(2)処方箋応需編

    形式的疑義照会の省略、薬剤師による薬剤選択の幅を広げることを希望します。 現行制度では処方箋の薬の記載方法によって事細かく変更ルールが定められています。 安くなる方向にしか変更できないのが基本です。 昨今の医薬品の供給不安も含め、患者の同意のもとで薬剤師の権限で同一成分の薬に変更できるようになれば治療の中断が防げる可能性が高くなります。 (現行制度では同一成分の先発医薬品同士の変更には疑義照会が必要) また、残薬の調整や1週間に1回服用の製剤を他の薬を一緒の日数出すなど軽微なものに関しては事後報告で対応できるようになると、患者の待ち時間も短縮されます。 また、フェルビナクスチック軟膏 50g(…

  • 薬剤師に処方権限を(1)処方設計編

    薬剤師が医師の治療方針と患者の生活に合わせた処方設計を行うこと業務として確立することを希望します。 現在も「薬剤師外来」を持っているところは、医師の診察前に薬剤師による問診で副作用のモニタリングや薬の使用状況を考え、検査値や病態をもって処方内容の提案を行っています。 処方提案も、医師が一から処方内容を決めるのではなく、薬剤師が処方内容の雛形を作成し、医師の判断材料とする形を取っています。 今後、AIの機能向上が行われた場合、データや知見からの処方設計はAIがある程度雛形を作成しますが、ここに患者の価値観が入ってくるので、完全にAIに置き換わるものではないでしょう。 なぜ、このような提案をするか…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(116)「調剤補助導入で増えること」

    今回は2023/6/14発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 各地の薬局や病院では、調剤補助の方を採用しているところもあると思います。薬剤師の業務負担軽減で対人業務に当てる時間を長く濃くするというのが目的のようですが、実際に負担が減っているのかどうかはいささか疑問です。 レセプト業務を事務の方に振って久しく、事務の方なしでは業務が回らないのは紛れもない事実です。薬剤師が特に指示を出すでもなく、動いてくれる業務も多く非常に助かります。こちらの方も調剤補助といえます。 しかし、薬を触る意味での調剤圃場はわけが違います。薬剤師による指示・確認が必要です。この指示出し、正確に…

  • その議論に患者はいるのか?

    疑義照会、特に形式的疑義照会についての議論がツイッター上でありました。 疑義照会とは 薬剤師法第24条を根拠とします。 [ 処方せん中の疑義 ]第24条 薬剤師は、処方せん中に疑わしい点があるときは、その処方せんを交付した医師、歯科医師又は獣医師に問い合わせて、その疑わしい点を確かめた後でなければ、これによって調剤してはならない。 じゃあ、どういった理由で「疑わしい点」が出てくるのでしょうか? 1.この処方箋の記載では患者さんが薬を使うことができない場合 薬の使用方法の記載漏れ 医師からすれば、「診察のときに患者さんに口頭で伝えた(もしくは診察した部位が明確である)から処方箋に書いてなくても大…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(115)「コロナ5類移行でどうなったか」

    今回は2023/5/24発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 5/8にCOVID-19が感染症状の扱いが5塁となり、抗ウイルス薬以外は治療にお金がかかるようになりました。 今までは、風邪症状の患者さんが店の前の呼び鈴を押してやってくる姿が散見されたのですが、5類に変わって、大人の風患者が減ったような印象があります。代わりに、風を引いたお子様が続々と来局するようになりました。学校や保育園幼稚園で集団生活が始まって1-2週間で風邪をひく子供が続出するのはコロナ前では例年のことでしたが、その光景が戻ってきたようです。 連休前は大人の風邪もそこそこにいたようなのですが、どこに…

  • 薬剤師よ萎縮するなかれ

    やってきました「薬剤師の権限を大きく増やす動き」 こういうのって、結構な割合で某職能団体が某開業医団体に恐れをなして自分の権限を放棄する流れになってしまう。なぜこうなるのか。 現在の50代以上の世代、薬剤師として入職する際に「医師の機嫌を損ねるな」とか言われたり、実際に医師に理不尽な目にあったりしていて、医師のちょっとした機嫌の悪そうな動きを見ただけで萎縮するように仕込まれているわけですよ。不機嫌で人を動かそうとする人の常套手段です。 しかも、この流れに医師の味方になって挙げ句自分の権限を増やす存在もおりまして。そう、看護師です。看護師はこういうパワーゲームが得意です。 まずは新人の医師に対し…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(114)「マイナ保険証・電子処方箋で確認できても」

    今回は2023/5/10発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 マイナンバーカードを用いた保険証や電子処方箋では、患者本人の同意があれば服用している薬剤の情報を意思も知ることができます。これにより、薬剤師による併用薬の確認は不要と考える向きもあるようですが・・・・ 薬剤師として知りたいのは、 「併用薬が何であるか医師が参照しました」という事実 ではなく、 「併用薬の情報に対する医師のアセスメントと患者に対する指示、その根拠」 です。 医師の治療方針に即して患者に薬剤の適正使用をすすめるのが薬剤師の仕事です。医師の指示が治療につながらない場合は疑義照会をします。 治療に関…

  • WHOによるコロナワクチンの優先度

    www.who.int www.cnn.co.jp この提言を読んで、「小児にCOVID-19ワクチンは不要」と考える向きがあるようですが、そういう意味ではないことを解説します。 基本方針:高齢者や基礎疾患を持つ人など、感染したら重症化しやすい人達を守る 小児の場合:他のワクチンを接種する疾患の予防接種を優先する 国の予算規模によって優先順位は異なる ワクチン自体の効果について説明した提言ではない まずは、WHOという機関がどういう立場かを考えないといけません。 世界保健機関です。 ということは、世界全体の公衆衛生を考える必要があります。 世界にはいろいろな国があります。国によって公衆衛生の整…

  • COVID-19の5類移行、つまりはこういうことですわ

    5/8よりCOVID-19が感染症法の扱いが5類になります。 www.mhlw.go.jp その根拠 未知の感染症とはいえなくなるから。 病気の大体の治験が揃って、治療法もざっくりとできてきたから。 5類になる→1-4類ではないため 感染症の範囲及び類型について(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000739517.pdf 1-4類にはもっと仰々しい扱いをしないといけないような病気がありますね。 かといって、5類に分けられるものも重症度感染しやすさバラバラです。 (ヘルパンギーナから麻しんまで幅広いですね) 今までの知見から、5類に分…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(113)「現行制度にほんの少し工夫を」

    今回は薬局新聞2023/4/26発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 働きながら病気の治療をしている人は本当に多いと思います。現在の保険医療制度にほんの少し工夫を行えば、働く人に優しく安全な医療になるのではないでしょうか。 1.30日処方制限を35日に 働いている人の中には休みの曜日が決まっている人が少なくありません。1ヶ月に1回受信するだけで休みのかなりの部分が奪われます。その上、休みと祝日が重なってしまうと、受診間隔が短くなる場合があります。 受診した日の28日後が祝日の場合で、処方日数30日制限の薬がある場合、薬を切らさないためには1週前倒しで受診するか。他の日…

  • 平均寿命が著明に短くなるのは

    COVID-19の流行時期を境に、平均寿命が大きく短くなった国があります。 (日本は横ばい) これは、死亡する人における若い人(ことに小児)の割合が高いことを示します。 ちなみに2022年の死者数は1,582,033人 うちCOVID-19による死者数は約39,000人 死者数の約2.5%にあたります。 日本人の平均寿命が2020年現在で84.62 令和3年簡易生命表の概況によると、COVID-19が平均余命に影響した期間は 弾性0.10年女性0.07年となっています。 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life21/dl/life21-…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(112)「コロナ5類でどうなる」

    今回は薬局新聞2023/4/12発行号薬剤師フィールドリサーチの記事を掲載します。 とうとう、CONVD-19が5類になるわけですが、色々気になることがあります。 1. ドラッグストアではマスクを付けるのか医療機関、医療提供施設である薬局は感染リスクの高い人が来るのは明白なのでマスク着用を推奨されますが、ドラッグストアはどうなるのでしょうか。感染予防という点で事業者側がマスク着用を推奨することは可能ですので、今まで通りではないかと考えられます。外来で通院している人も、生活に必要なものを買いに行きますし、症状がなくても感染させることができる性質があるので、スタッフを守るためにもマスク着用は推奨さ…

  • SARS-CoV2ワクチン定期接種化を検討

    SARS-CoV2ワクチン定期接種化を検討 2023年 5-8月 高齢者・基礎疾患を持つ人・医療・介護従事者 1回目 9-12月 全員 5-8月接種者の2回目 2024年以降 年1-2回の定期接種 基礎免疫は2022年までに接種しておこう(小児以外)というメッセージだったようです。もう少し大々的にやってほしいし、これからも基礎免疫をつけられるチャンスがあるという広報をしてほしいもの。 感染しても死ぬようなやばいことになりにくくする、という国側の準備は済ませました。それを選択するかどうかは国民次第ということ。 中には、大規模・長期のデータが出揃うまで接種しない選択をするという人も人もいるので、デ…

  • 薬局資本による大きな薬局

    薬局資本による大きな薬局を作るほうが良いのではないかと思うことがあります。今、大手の薬局のいくつかは商社資本ですし、経済界の方も多少は儲かることでしょう。もしくは、物販ですでに利益のあるドラッグストアが医薬品を一手に扱うことで、 医療の倫理と距離を置く人(薬剤師、登録販売者、管理栄養士など他のスタッフ)たちが、医薬品だけでなく公衆衛生や生活についての根拠のある(大きな害にならない)助言を、生活者目線ですることで、押し付けにならない健康増進につながると考えています。 医療者は医療の論理を重視するあまり、他の価値観を踏みにじっているように思います。 医師としては「医師法第一条に則っているだけだ」と…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(111)「医薬品の零売制度に関する疑問」

    今回は薬局新聞2023/3/22発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 医薬品零売についての議論がなされています。 安全に使用する 乱用しない セルフメディケーションという観点で考えたいと思います。 医薬品零売をする場面として 1.現在飲んでいる薬の手持ちが切れた場合の緊急対応策としての零売2.すでに市販薬として販売されている医療用医薬品を薬剤師の管理下で販売3.漢方薬局など、専門性の高い薬剤師によるもの が挙げられます。 薬剤師による現状の聴取、販売記録、記録の保管お薬手帳やマイナ保険証の利用による医薬品服用記録、そのた医療機関受診記録の確認により安全性担保処方されている薬…

  • 地味だが大事な薬剤師の仕事シリーズ(1)「薬のピッキング」

    地味だが大事な薬剤師の仕事を解説するシリーズを不定期で行います。 今回は「薬のピッキング」です。 処方箋には以下のように記載があります。 【般】カンデサルタンシレキセチル8mg 1錠 1日1回朝食後 28日分 この場合の判断するステップ 患者さんの併用薬、アレルギー、体重、処方日数制限、腎臓や肝臓の機能、信仰(ムスリムの方はカプセル剤不可)、嚥下機能。薬局の在庫。入手しやすさ、飲めそうな剤形、既往歴、ジェネリック希望の有無の確認 薬をピッキングする前にこれだけ考えますが、これは別項目で記載します。 特にアレルギーも併用薬も支障なければ、先発希望か否かで選択肢が変わります。 先発の場合:ブロプレ…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(110)「”キラキラ薬剤師”の皆さんに望むこと」

    今回はあ薬局新聞2023/3/8発行号掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 学会発表や論文、各種著作物の執筆や先進的な取り組みで薬剤師向けメディアに登場するいわゆる「キラキラ薬剤師」。彼らの先進的な取り組みばかりが取り上げられます。 確かに、先進的な取り組みは注目を浴びやすく、目玉となりがちです。 しかし、私は彼らを素直に受け入れることができません。若い頃は「どうせこんな薬剤師にはなれない」と落ち込み、薬剤師歴も長くなってそろそろベテランと呼ばれるようになってきた現在では「彼らにもなにか抜けているところがあるに違いない」と一貫して疑いの目を持ち続けています。後ろ向きもいいとこ…

  • 学会の場で感じた寂しさ

    とある学術大会に参加して、薬局薬剤師が研究する難しさを感じた話をお伝えします。 ある研究発表で、若手のホープとされる人が発表していました。発表するためのデータを取っているときの所属薬局と、発表する時点での所属薬局が異なっています。おそらく、優秀であるがゆえに異動になったのでしょう。 チェーン展開している薬局ではよくあることです。研究などで良い成果を持つ薬剤師は、業務に疑問を持ち、解決していく力があります。その能力を店舗運営に使われてしまうのです。安定して現場業務をこなし、よい研究を続けていく環境に置かせてもらえません。マネジメントに携わる能力のある人材が少ないからです。 ここで継続して良い研究…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(109)「マスクは日常生活に馴染んだ?」

    今回は2023/2/22発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 ドラッグストアの店頭に並ぶマスク、年々バリエーションが豊かになってきているような印象を受けます。そして、通行人のつけているマスクも多様化してきています。昨年、一昨年のような布マスクは減って、カラーの不織布マスクの方が増えています。 マスクを外そうといった動きが強くなっているように報道されますが、実際に外に出るとマスク着用に順応している人が大部分に見えます。特に、冬から春にかけてはもともとマスクをする人が多い上に防寒になると気づいたのでしょうか、マスク着用を不便に思っている様子もあまり見られません。 もはやマ…

  • 医療契約

    最近、医師の命が狙われる事件が目立っています。 ここで、気になるつぶやきがありましたので紹介します。 医師は比較的高収入で雇用も安定しているという点では強者だが、診察は原則断れないこと、モンスター患者や家族に最終責任者として対応しなければいけない点など明らかに弱者な点を改めて思い知らされる。 — 宋美玄🐰子宮体がん検診は実は不要です (@mihyonsong) 2022年1月29日 さすがに弱者は言い過ぎではないかと思いますが(逆に反感を買うので使わないことをすすめる表現です)、診察を原則断れないというのは医療と他の業種との違いです。 それと、他の業種は値段を自由に決められ、サービスの価格を高…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(108)「軸職員の争奪戦が始まる?」

    今回は2023年2月8日発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 最近、多くのお店でアルバイトやパートの募集をかけています。この時給が年々上昇しているように感じます。最低時給が上がっているからなのはもちろんですが、それ以上に上がってきているように思います。どの業種も人手不足みたいですね。 介護や医療分野はどうでしょう。ずっと人手不足ですが、他の業種に比べると給与は見劣りしている印象を受けます。 薬局では、調剤補助にピッキングなどをしてもらおうという動きが活発です。これは、薬剤師より安い人件費で雇える作業担当者を雇おうという経営判断からなされる部分もありますが、優秀な人材を…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(107)「ドラッグストアでの薬剤師常駐緩和?!」

    今回は2023年1月25日発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 先日、オンラインでのカウンセリングをもって薬剤師常駐条件の緩和をするというs税付の方針が報道されました。 この報道に対し、いろいろな見方がされています。 ドラッグストアで薬剤師を多く雇う必要がなくなるから薬剤師があふれる 本部で薬剤師を雇えばいいので、他の業種が第一類医薬品・要指導医薬品の販売をするようになるので薬剤師の雇用はあまり減らない、むしろ増える可能性がある 私の認識は 薬剤師によるカウンセリングは必須という認識を政府はしている 第一類異医薬品・要指導医薬品が十分に供給できない状況である 落とし所…

  • 長生きするリスク

    長生きするのもリスクと感じられる時代になってきました。 現在、健康寿命が73-74歳。70歳時点での平均余命を考慮すると男性16年、女性20年なので健康寿命経過後も10年以上は軽く生きながらえます。 kenkochoju.pref.miyazaki.lg.jp 健康寿命の定義 健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間 現在は国民生活基礎調査の調査票を用いて各人に記入してもらい、統計として算出しています。しかし、これはWHOの定義するものとは違っています。 WHOは疾患の状態に応じて重み付けしていますが、計算が煩雑になるので、日本では用いられていません。どちらかといえば、日本では…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(106)「対面指導にはまだまだ可能性がある」

    今回は2022/12/21掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 Amazon薬局上陸で既存の薬局はどうなるか、という話題がSNS上で盛り上がった翌日、勤務先の薬局では対面指導の必要性を感じさせる患者さんがたくさん来られました。 怪我をしたばかりの急性期の患者さん ネットで服薬指導は便利ですが、自宅への配達だと時間がかかります 他の人の名前を呼んでいるのに、なぜかカウンターにやってくる患者さん もともと常連の患者さんや、持ってきた処方箋に書かれている名前や服薬指導中の違和感で別人と気づき、ご当人に薬を渡すことができました いつも来ている方で、認知機能が低下した患者さん 患者さん…

  • 保険診療ですぐさま治療にかかわらない薬を出すことに何があかんのか

    業務で。本編の治療と関係のない処方を見ることがあります。 ・SARS-COV2のmRNAワクチン接種時の副反応対策としての解熱鎮痛剤処方 ・ついでのビタミン剤処方(皮膚科の場合はグレーゾーンという認識です。皮膚の疾患がもとでメンタルを病んでしまい、精神科で治療を受ける人もいるため) ・慢性的な痛みによる湿布の処方 市販薬を飲むことがある、と患者が言ったら「出してあげるよ」と医師が処方する。 これは「患者の飲む薬も何であるか全て把握したい(よそで適当に買わないようにする)」「間違った医療を行うのが許せない」という職業意識から来るのだと思われます。 保険財政的には非常に問題のあることです。 医療費…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(105)「一包化調剤の外部委託について(施設調剤編その2)」

    今回は2022/12/21発行薬局新聞掲載「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 施設の薬に関し、現場のスタッフ(施設側と薬局側)と運営・経営者側では何を優先するのか違っています。 施設のスタッフは、入居者の各種状況(急変、転倒な不穏などのトラブル)に応じ迅速かつ臨機応変な対処を求めますし、薬局は安全確実な服薬ができることを前提として動きます。施設と薬局の運営者側はやはりコストとクレームのないことを優先します。 施設スタッフが望むように迅速な対応を望めば、施設と調剤する場所が近いほうがよいです。遠い場所にある外部委託の薬局から届くのでは時間がかかってしまいます。その上、医師からの指示…

  • 医療情報をネットで公開する際に必要な配慮をすべて示したほむほむ先生

    今回は、SNSで医療情報について伝えるときに必要な要素についてお伝えします。 何がすごいって、ほむほむ先生の「SNSを見る人全方位に向けた配慮」ですよ。 togetter.com SNSのやりとりを見る人は誰か やり取りをしている当事者同士だけでなく、そのやり取りを見る人がどう受け止めるかについても配慮をする必要があります。 やりとりをする相手の面子を潰さないこと やり取りを見る人が落ち着いた気分でやり取りを見ることができるようにすること この両方が大事です。 専門家ではない人は、情報の正誤を見極めることは難しいです。事実だけでは響かない人もいます。感情に訴える言葉で心を鷲掴みされる人もいます…

  • 緊急避妊薬の安全な使い方とは

    某野球選手のおかげで、緊急避妊薬の連用を強制する男が実在することが見事証明されましたが。そもそも、避妊をしないことでどんな危険があるのでしょうか。この際なので言語化して、最も守られるべきは誰の何か、最も効果的でなおかつ確実に実行されやすい方法はなにか明らかにし、より安全な社会を作ることが肝心に思います。、 最も守られるべき人は 1.不本意な妊娠で生まれてくるかもしれない子供 望まれる形で、整った環境で生まれてくることが大前提です。 妊娠しないことで、生まれてこないのですが、よりよい状態で生まれることが大事です。 2.緊急避妊薬を飲むことになる女性 現在の状況だけでなく 未来のことも含めて救われ…

  • とやかく言いたいとやかく言われたくない

    反ワクチン反マスクにかぎらず、医療者に対して「これを実際の生活で行ったらその医療機関での治療が終了になる(信頼関係を構築できないので)発言」をされている方に見られる傾向が見えてきました。 指図を受けるのは嫌だ むしろ自分が指図したい 医療は思ったほど進歩していないので、「簡単な一つのことをすれば大丈夫」なんてことはほぼありません。どうしても患者さんに生活の制限という協力をしていただくのは現時点でそこまで進歩していないからです。その、進歩してなさ加減に腹を立てているのかもしれません。他の業種に比べて、口調や態度が横柄な人も割と多い(緊急すぎてそんな暇もない)のは事実です。短時間でできる礼儀を示す…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(104)「一包化調剤の外部委託に対する現場感覚(施設調剤編その1)」

    今回は2022/11/23発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 調剤の外部委託が」話題になっています。機械の設備的には効率化になるとは思いますが、人員や作業の効率化にはならないのではないかと考えます。一包化調剤といえば高齢者、特に施設では一包化でないとよほどしっかりした入居者でない限り薬を服用させることができないので行われます。(施設のスタッフは一包化薬の不服用の支援までしかできません)その作業たるや、大きな錠剤自動分包機が必要で、作業に時間がかかるのが特徴です。調剤にも時間がかかりますが、鑑査や個別対応を必要とする印字や薬剤のセット(別包にした薬や分包品を1回服用ご…

  • 診断がつくのに時間がかかる問題

    病気の診断に時間がかかるという問題について 患者から見れば、すぐに診断がついて(もしくは病名わからなくてもいいから)早くこの苦しい状況から解放されたいと思っているでしょう。 しかし、一つの病気への診断への道は長いです。 1.アホみたいな数の病気がある 2.よくある病気とめったにない病気がある 3.似たような症状が出るが、治療法が大きく異なって、片方の病気の治療が別の病気を悪化させる可能性がある 4.診断が付く前に治療を始めないと効果のない病気もある 珍しい、新しい病気の場合は、よくある病気の可能性を排除してからの治療になります。この検査に時間がかかる。また、専門的すぎて専門の知識を持った医師し…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(103)「医療機関がサイバー攻撃に!薬局の現場では」

    今回は薬局新聞2022/11/9発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 大阪急性期・総合医療センターの電子カルテがサイバー攻撃を受けて、診察が止まってしまいました。こちらの処方箋を応需している側で起こっていることをお伝えします。 手書きの、ところどころ記載に不備のある処方箋がやってくる 普段はシステムに作業を任せているのが如実に現れています。手書きで処理されているため、保険番号の記載漏れを筆頭に、処方の単純な記載漏れは多数見られます。お薬手帳をもとに。前回調剤した薬局に処方箋を送っているようなので、単純な誤記は薬局に保管している前回の処方箋を見て対応という方式で回しています。…

  • 少子化社会の人手不足に関して

    少子化社会で、若者の数が劇的に減っております。 www.stat.go.jp 2021年10月1日時点での23歳人口 127.7万人 この23歳時点での人口、年々減っていきます。 5年後の23最人口は10万人減ります。(18歳人口が113.1万人) 産業どころかインフラを維持する人手を確保する必要があります。小手先の効率化では対応できないのではないでしょうか。 これからの若い人、不景気だろうが職にはありつけると思います。無理に向いていないのに医療職に行く必要もありません。他の職種でも人手が足りません。好きな仕事についていいと思います。 ただし、30歳までにどの職業でもやっていける基本的な仕事の…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(102)「病院への研修とドラッグストアの独立性」

    今回は「薬局新聞」2022/10/26発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 薬剤師の初期研修として一定期間の病院での研修を義務付けてはどうか、という意見があります。これに関しては、 「安い給与で(もしくは研修を受ける側がお金を払って)」 「大学で学んできたばかりで教育コストを掛けずに」 「体力と時間のある若者を」 「研修の名のもとに」 「言い方は悪いがこき使いたい」 病院運営側の気持ちが前面に出ていてあまり良い印象は持っていません。 何よりも、最初に医療者どうしでの序列、しきたりを身に染み込ませてから薬局やドラッグストアに行くのは、独立性という最大の長所を奪っているように見…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(101)「軽症者や普段の健康相談の場を薬局やドラッグストアへ」

    今回は薬局新聞2022/10/14発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 このコロナ禍で、ドラッグストアや薬局での市販薬や日用品についての問い合わせが増えたという話を聞きます。病院に行ったらコロナに感染するかもしれない、病院ではスタッフが忙しそうというイメージからか、確実に医療の専門家のいるドラッグストアや薬局で相談する人が増えています。 ここに来て、簡易検査キットの市販化です。検体を取る手技の習得に少々技術が必要なこともあり、カウンセリングが必須となっています。 医療機関が軽症者にまで手が回っていない状況は、ドラッグストアや薬局に取っては追い風です。まだ病気かどうかわからな…

  • 緊急避妊用ピルやその他男女関係の問題について

    リプロダクティブ・ヘルスという分野は、なぜか女性の先進的な人と守旧的な中高年男性の対立構造になりやすい。 1議論が喧嘩腰なので、普通の人が入りづらい。 特に女性側が勝ち気な人が多い印象です。戦略に工夫が必要に感じています。相手は年令が高く、批判される機会が減っている上に相手に気を遣われている側です。そういう相手に敵対的な接し方をしても硬直化するだけに思います。(そうでなくても喧嘩腰では周囲の敵でも味方でもない人の理解を得ることができないし、意見に支持してもらうどころかこの問題には触れないでおこうという意識まで持たれてしまいます。それでは、運動自体が封印されてしまいます。これでは自滅です。) 2…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(100)薬局スタッフのコロナ感染

    今回は2022/9/28発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 自分の所属する薬局でも、スタッフの感染が連続しました。COVID-19対応(発熱患者対応、自宅への薬の配達、検査キットの無料配布と販売と無料検査事業)で患者さんとのや硫黄が多かったのもあります。それぞれのスタッフから感染した形跡はありませんでした。それだけオミクロン株の感染力が強かったようです。 同時に複数のスタッフが感染してしまいましたが、他のスタッフが対応するなどなんとかその場を切り抜けたという印象です。 療養期間明けのスタッフと話をしました。「体がだるいのはだるいが、後遺症というよりは10日間全く外に…

  • 介護施設での薬の管理方法

    今回は薬剤師の仕事内容を紹介します。 介護施設で薬が適切に飲めるように薬剤師が行う業務手順についてお伝えします。 まず押さえておく基本 ・介護施設には複数の入居者がいる ・薬を飲む手伝いをする(飲ませる)のは家族ではない施設職員 ・医療・介護の有資格者とは限らない(資格を持っていない人が解除する場合も) ・介護施設での薬は基本的に一包化されている ・認知機能が低下している場合など、患者は必ずしも薬を飲むとは限らない ・嚥下機能が落ちて粉砕となる事例も多々ある ・施設、処方元医療機関、薬局、すべて別組織である 処方が出るまで 老健:院内処方(医療保険が使えず、薬は施設の持ち出しとなる) 特別養護…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(99)「薬局のカウンターでスマートフォンを駆使する高齢者たち」

    今回は2022/9/14発行号の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を紹介します。 「高齢者は最新の機械に弱い」と言われがちですが、10-20年前の高齢者よりは確実に最新の機械に強くなっているのではないかと思います。 1.キャッシュレス決済薬局のレジでキャッシュレス決済を利用される方は一定数いらっしゃいます。年齢による差はなくなってきている印象です。70代の方がクレジットカードを使用するのは不思議ではありませんし、スマートフォン決済アプリを使用される方も少なからずいらっしゃいいます。高齢者になってくると、文字を大きくすることのできる大画面のスマートフォンのほうが使い勝手がいいのかもしれま…

  • おそらく薬学と哲学を結びつけた初めての書籍「薬の現象学」

    今回は書評というか、感想を紹介します。 この記事自体、読みながら感想を書いているので(垂れ流し状態)、文章の構成がおかしくなっている(これはいつも)にご留意ください。 青島周一著「薬の現象学 存在・認識・情動・生活をめぐる薬学との接点」 丸善出版のサイト https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/?book_no=304130 執筆当時の著者は、こういう書籍を書きたかったのではないかと推測する。 最初はEBMの概念を純粋に学んでいた。現在もその思いは同じであろう。学んでいくうちに、現在の科学や医療に対する疑問を持った。反科学、反医療ではなく、医療や科学…

  • 「薬マネ」への挑戦状か? 自分ならこう書く

    煽ったタイトルですが、実際の記事は非常にゆるいです。 「薬剤師になったら最初に読みたい 大学で教えてくれなかった お金の本」 honto.jp www.jiho.co.jp ここで敢えて楽天やAmazonのリンクを掲載しない点で、このブログ著者の考えが見えてきます。書店で偶発的な書籍との出会いをして欲しい(買ってみて中身が期待外れだったときのショックを受けない点でも書店で中身をざっくり見てから買うのはおすすめです)とページ薬局さんのようなことを言っていますが、ほんまに書店でついでに見つけた本に良い出会いがあります。(買った書籍の山に埋もれながら) むしろ、お金のことは大学生のうち、いや大学入試…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(98)「抗原検査キット無料配布事業に思う」

    今回は2022/8/24発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 若年軽症者に対し、検査キットを配布する事業が開始されました。対象年齢が12歳から49歳となり、家庭内感染の場合でもある程度は対応できるようになりました。第七波は家庭内艦船が多く、家族全員で発熱外来を受診するも、親と子供で診療科(内科と小児科)が異なることもあり、家族全員の診療が終わるのに1日近くかかる事例も少なくありませんでした。 しかもこの検査キット、自分で検体を取るのは非常に勇気がいります。 思った以上に奥に入れなきゃ正確な判定ができない(くしゃみが出るほど奥に入れる)ので、自分でやって陰性だった人で症…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(97)「ビジネスネームの積極的な活用を」

    今回は薬局新聞2022/8/10発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 店員が顧客に付きまとわれ、店が襲撃される事件が起こりました。あくまで仕事上の礼儀として親しみのある態度で接しているのですが、それを個人的な好意と認識してしまったようです。 医療従事者は、病気で気分が落ち込んでいる患者さんに対し共感的な態度で接するよう指導されます。驚嘆的態度はあくまで技術です。医療に携わる、それぞれの専門の立場で患者さんを良い状態に導くために患者さんに接しています。 保険調剤では、かかりつけ薬剤師という制度のもとに薬剤師個人が患者さんとより密に連携して薬物治療を行うことがあります。この制度…

  • 若年軽症者に対する販売キット使用の手引

    軽い症状の出ているCOVID-19の低リスク者の治療に関し、検査キットを薬局で配布し陽性となった人はオンライン診療を受けるスキームができてきました。 ※年齢は都道府県に寄って異なります。 検査キットを受け取ったあとの流れを説明します。 1.使用するタイミング 症状が出てから1日経過してからでお願いします。 症状が出てすぐの時期はウイルスが十分に増えていなくて、正確な結果になりづらいです。検査を一度で済ますことができます。 2.使用方法 検査キットの説明書、添付の資料にをよく見て使用しましょう。 陽性だった場合→ネット診療への案内もキットに封入されているので、そちらをよくお読みください。もし、難…

  • 不安と反発と

    いわゆる反ワクチンの人の一部の人でこういう主張と行動がなされている。 ★行動 会話をしない 非対面での対応 換気 清潔 ★根本にある主張 ワクチンを接種した人に近寄るとその人の発する毒で体がやられる 主張は疑問を持つが、結果として正しい行動をしているのでよしとしよう。 コロナ感染は彼らも怖いのです。しかし、今更換気密回避など感染対策の行動をしたくても医療者や周りの人からそれ見たことかと言われるのはイヤ。、医療者やゴチャゴチャ言う人に屈服したと思われたくないからワクチン接種者から出る毒を守るための行動として正確な感染防止行動に出ているのだと思われます。 医療者や他の皆さん、彼らを茶化したりバカに…

  • 薬局での無料検査キット提供事業

    SARS-CoV2の検査キットを薬局で無料で配布したり検査したりする事業。 これ、現場としては仕事が増えててんやわんやですが、いろいろな視点で見るとなるほどと思うことがあります。 若年軽症者に対する販売キット配布 背景 医療機関の発熱外来がパンクしている 地域の発熱した患者さんを一手に引き受けているが、患者数があまりにも増えたため対応しきれない しかも、SARS-CoV2の日本での第七波は小児とその親や若年層が感染のメインで、普段病院にかからない人が多い上に子供の苦しい顔を見て冷静でいいられない親のイライラは募っていた すべての医療機関で発熱外来を行える状況ではない 1.患者も医師もハイリスク…

  • 薬剤師フィールドリサーチ夏季スペシャル企画「薬剤師の共感読んだ”あるある感動作”「#100日後に辞める薬剤師」の作者を直撃」

    今回の「薬剤師フィールドリサーチ」は、2022年のお正月にTwitter上で始まり、大奥の薬剤師の共感を呼びつつ先日感動のフィナーレを迎えた「#100日保に辞める薬剤師」の作者mokaさん(@Mokapple)を取材しました! 1.「#100日後に辞める薬剤師」を書こうと思った理由はどういったものでしょう?最終回にも連載中のコメントにもありますが。再度お願いします。 →薬局薬剤師の苦悩やあるあるな出来事をみんなで共有できたら楽しいかなと思って描かせていただきました。タイトルは「100日後に辞める」となっていますが、決して主人公がどんどん病んで退職に向かっていくストーリーではなく、「調剤薬局って…

  • 感染症対策法のグレードについて

    なぜか「COVID-19を感染症法の5類にしろ」という世論が巻き起こっていますが、 根本的に誤解をされているケースが多いのでまず強調したいところはここです。 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)第六条の8 この法律において「指定感染症」とは、既に知られている感染性の疾病(一類感染症、二類感染症、三類感染症及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)であって、第三章から第七章までの規定の全部又は一部を準用しなければ、当該疾病のまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるものとして政令で定めるものをいう。 COVID-19は、すでに知られている感染性の疾病…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(96)「KDDIの回線障害に思う」

    今回は2020/7/20発行の薬局新聞掲載「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 追記)71億円ガチャで保証金払っても面白かったのではないかと思いました。 (全く繋がらなかった人には多めに払っておいて、残りの額でガチャという手も) 先日、携帯電話auを運営するKDDIの回線障害が発生し、救急通報にまで影響が及ぶ大きなトラブルが発生しました。 夜通しで回線の修復に努めた技術者の皆さん、状況を把握し国民に現在の状況と今後の見通しについて伝えた広報の方、自分が起こした障害でもないのに、矢面に立ってクレーム(ときには言いがかり)を受け続けた問い合わせ窓口の方とショップ店員の方、ほんとうにお疲…

  • 根拠のない医療にも需要がある

    いわゆる「根拠のない医療」ですが、それなりに需要はあるようです。 過去にも触れましたが、「医師の言動に傷つけたれた人、自分の見たくない事柄ばかり見せる医療者、医療という学問、科学的なものに敵意を持つ人」にとっては、「科学的根拠はないが、気持ちを満たしてくれる医療」は需要があります。 ただ、この考えを貫く人は少なく、命が差し迫った場面では救急医療にかかることが少なくありません。ご本人が貫くつもりでも、家族はそうでもないこともままあります。その結果、救急外来にかかるも、それまでの治療が根拠がなかったり、そもそも治療データが存在しなかったりすると、治療に難儀することがあります。(同じ病気や怪我の治療…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(95)生活を取り戻すコンサート

    今回は薬局新聞2022/7/6発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 こんにちは!今回は薬局の窓口で見た景色の話題ではなく、個人で体験した日常生活を取り戻すための取り組みについてお伝えします。 4月から6月にかけて、大人気バンド・Mr.Childrenの30周年コンサートツアー「半世紀へのエントランス」が行われました。 6会場12公演55万人動員という大規模なツアーはコロナ禍以降初めてです。長いファンである私もコンサートに参加してきました。 ここでの感染対策への取り組みを紹介します。1. 主催者側の取り組み 会場での検温、手指消毒、混雑している場所でのマスク着用への呼びかけ、…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(94)「PECSのQRコードについて」

    今回は「薬局新聞」2022年6月22日発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 4月より稼働した日本薬剤師研修センター 薬剤師研修・認定電子システム(PECS)について素朴に疑問に思ったことを記します。 (一見しての疑問です) 1.学術大会、研修会への現地参加にプリントアウトをしたQRコードの持参を求めるのはなぜか 他人のQRコードを読み込ませて代返しようとするのはメリットがないとは思うんですが、大人数が参加する大会の場合、重複して同一人物が別のQRコードを持って登録することは可能な気がします。多分、技術的な問題(機器に不具合が生じたときに髪のほうが安全なのでしょうか)だと思う…

  • エンシュア・リキッドコーヒー味の終売に見る

    エンシュア・リキッドコーヒー味が終売されました。 これしか飲まない高齢者も結構いたようで、缶入りでクソ重いにも関わらず人気でした。運搬時に腰をいわす医療従事者/卸の配送員も多数いました。 終売の理由は「採算が取れない」 予測としては今後、エンシュア・リキッドの他の味も販売が終わって、エンシュアHに切り替わっていくのでしょう。 中には、食事を全く摂らず、エンシュアだけで生き延びている人もいます。これ、判断が難しいです。食べて生きているのなら、生きていてほしいという周囲の人の気持ちもあるし、本人が生きていたいのかどうかもありますし。 ただし、エンシュアだけではミネラルが十分に摂れません。栄養補給に…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(93)2022年GW明けの状況

    今回は「薬局新聞」2022年6月22日発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 5月の連休前にCOVID-19感染防止に関する移動などの制限が解除されました。「これは連休後感染が爆発するのではないか」と危惧する医療従事者の心配をよそに、連休前と大きく違わない感染者数が報告されています。 実際に、発熱患者対応やCOVID-19患者への薬剤配送業務を行っていますが、連休前後で患者数が大きく変動した印象はありません。 連休中の人手も多く、観光地や商業施設はコロナ禍前の8割ぐらいにはなっていました。ほぼ全員マスクを着用している状況で、必要な感染対策を押さえているなあと思いました。(消毒…

  • 医薬品供給問題について

    薬をもらうたびにジェネリックのメーカーが替わっている。 最近こういうことありませんか? 実は非常に深刻な問題があるのです。 1.医薬品メーカーの製造不正問題 2020年12月 後発医薬品メーカーの小林化工製造の医薬品で不正が発覚。(水虫薬に睡眠導入剤の成分が混入していた)健康被害も生じています。ここで、行政が立ち入ったところ、厚生労働省に提出した手順書と違う製造方法で薬を作っていたり、製造記録を改ざんしたりとあれよあれよと不正が発覚しました。そして、行政停止処分、該当する薬の回収、このメーカーの薬を使いたくないという医療従事者と患者の希望による売上減でみるみるうちに企業は立ち行かなくなり、工場…

  • タスクシフトに関して

    www.nikkei.com 実際に看護師と仕事をして思うのは、 薬剤師が看護の仕事をするのは、職業特性が違うので無理 ということです。 人を見るのが最初でそこから物を見るのが仕事の看護師と 薬をという物が基本にあって、人にどう合わせていくかを考える薬剤師では 業務の内容が違いすぎます。 実際に看護師と一緒に業務を日常的に行っていますが、薬剤師にやってほしい仕事は「(患者の手持ちの)薬を見てほしい」とのこと。 往診同行についておりますが、患者さんの日常の行動の観察の担当するのが看護師で、その様子を医師に報告し、医師の目や手の代わりをする。医師が頭脳担当であれば、看護師は精神的なアプローチを行い…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(92)「湿布63枚問題」

    今回は2022/5/25発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 今年4月1日より、1回の処方箋あたり湿布の処方枚数が63枚までになりました。高齢の患者さんの多い我が職場で問題が起こるかと思ったら、ほとんど問題は起こりませんでした。数名、常日頃から痛みを訴える方から不満の声が聞こえてきた程度でした。 問題が起こったといえば、1袋5枚入りの湿布で70枚もらっていた方です。改正後は60枚までになり、一気に10枚もらえる枚数が減ることになります。この方はさすがに不満な態度をあらわにしていました。 湿布が処方できない分、痛み止めの塗布剤の処方が増えるかと思ったらそうでもない様子。…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(91)「かかりつけにまつわる私見」

    今回は2022/5/11発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します、 今年は、かかりつけにしていた人たちにいろいろなことがありました。 15年以上は懇意にしていた医師が高齢を理由に診療所を閉めてしまいました。これは未だに次の医療機関が決まっていません。惜しむらくは、診療所を占めることを伝えてほしかったと思います。治療のデータなどを次の医療機関で伝えられれば 便利だと思ったからです。 インフルエンザの予防接種でお世話になっている医療機関があり、時折そこで健康診断も受けています。その診療所が担うような病気をしないので治療を受けたことは殆どありませんが、診療所に入るなり、名前で呼ば…

  • 呪いの言葉を送らない

    COVID-19の感染者はまだまだ多いですが、治療法も対策もいろいろ発見され確立されつつあり、医療体制を維持しながら社会活動の制限を緩和し経済活動を活発にしていく段階になってきました。 その段階で出てくる現象に下記のことがあります。 今までは社会活動の制限があったので、周りの人もみんな不自由を感じていたのに、緩和されると自分は制限されたままなのに、他の人は緩和されるのが許せない、疎外感を感じる。その感情から他人に呪いの言葉をかける。 COVID-19流行前から別の理由で社会活動が制限されていた人はいます。そういう人の中には、周りも自分と同じく不自由を感じていた社会に安心感を覚えていた人もいます…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(90)「オンライン資格確認に関する診療報酬」

    今回は薬局新聞2022/4/27発行号掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 マイナンバーカードを保険証として使用した場合、加算が算定されて、その一部分を患者さんが支払うとなって各方面が吹き上がっております。 かつて「お薬手帳を提出したら加算がつく」ことから、かえって患者さんが手帳を出さなくなったことから、現在では「手帳を持参したら安くなる」ようになっています。この場合は、手帳があったほうが併用薬の確認が容易で手間が省けるので安くするのは妥当なんですが・・・。 オンライ資格確認システムを導入したところに対する報酬としての算定ならば、その点数だけ全額保険というわけに行かなかったん…

  • 根本的な問題

    仕事をしていたり、SNS上での医療者と非医療者との会話で噛み合わないと思ったところがあります。 医療者が「これは当たり前」と思って伝えるのを省略したことが、非医療者にとっては物事を理解するキモだったり、着眼点が非常に基本的なことだったり。 どの分野でもそうなのですが、専門家にとって当たり前すぎるところが、非専門家には理解の鍵となる。 ここを、丁寧な言葉で伝える、馬鹿にした物言いで伝えないことが、専門家と非専門家の分断を防ぐのではないかと感じました。 ここに気づいた情報発信系アカウントが増えてほしいですねえ。 このブログでも、あまり難しい言葉を使わず、話し言葉で書くぐらいでいいんじゃないかと思っ…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(89)「一般の人の健康意識」

    今回は2022/4/13発行の「薬局新聞」掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 「コロナで受診日変えをした結果、本来なら助けられた病気が遅れて発見される例が見られる」という医療関係者のSNS投稿が散見されます。 確かに、そう言う傾向があるかもしれません。しかし、患者さんにとっては選ばなかった別の未来は見えないので、それほど気にはしていないのかもしれません、健康が大事とは言っていますが、医療従事者が思うほど、一般の人は健康に対して意識が向かないんじゃないかと思っています。私は、これは仕方ないと思っています。 医療従事者:健康を害した人を多く仕事で見ている。健康を飯の種にしている…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、みやQさんをフォローしませんか?

ハンドル名
みやQさん
ブログタイトル
「くすりや」の「現場」
フォロー
「くすりや」の「現場」

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用