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寝る前に読む小話 https://topnotch.hatenablog.com/

寝る前に読む小話を紹介しています。

寝る前に1分くらいで読める小話を陶工しています。

寝る前に
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2016/04/28

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  • 公衆電話がきえて代わりになくなったもの

    今週のお題「復活してほしいもの」 復活してほしいものといえば、公衆電話だろう。携帯が普及した今じゃあなかなかお目にかからなくなったが、昔は、よく使ったものだ。 テレホンカードなんて今の若いものは知らないだろう。なんて、こんなことを言ったらおっさんだな。といってもおっさんなんだが。 そんな昔話をしたいんじゃない。 携帯がなかった時は不便だった。特に待ち合わせは不便だった。事前に時間と場所を決める。遅れてもどうしようもない。駅前の黒板で伝言をかくこともできたが、駅前で待ち合わせなんてすることはあまりない。遅刻したら、相手がもういなくなってた、ってこともある。それは悲しかったよ。 でも、唯一良かった…

  • 甘くない至福のスイーツ

    至福のスイーツと聞いて思い出すのは、治一郎のプリンだ。治一郎は、バームクーヘンで有名な店だが、最近はプリンも出している。バームクーヘンを作る技法をどうやってプリンに応用しているのかわからないけれど、美味しい、らしい。 「らしい」というのは、俺がこれを食べるのは今日が初めてだからだ。 ヤナコが一番好きなスイーツがこれだった。ヤナコはスイーツがとても好きだった。レストランに行くと必ず「スイーツ、スイーツ」といってデザートを頼んだ。 アイスクリームの時もあれば、杏仁豆腐の時もある。クリームブリュレもあれば、シャーベットもあった。ただ、彼女にとって食事の最後はデザートで締めるべきものだった。 そして、…

  • バレンタインデーに自分に贈るチョコレートの味は。

    コンビニのポスターを見ながら「そうか、バレンタインか」と気づく。2月14日という日付を気にしなくなって、もう随分となる。 ー久しぶりにチョコでも買ってみるかな コンビニで並べられているチョコの前で立ち止まる。ダイエットのために間食を減らしてから、チョコは長らく食べていない。バレンタインの今日くらいは、食べてもいいかもしれない。 そして、そのチョコとコーヒーを飲みながら、昔の恋人に思いを馳せてみるのも良いかもしれない。こんな日でもないと、思い出さないのだから。法事で故人を思い返す日や、母の日で母親を思う日があるのだから、過去の恋人を思い返す日があったっていいじゃないか。 良い思い出も、悪かった思…

  • バレンタインデーに自分に贈るチョコレートの味は。

    コンビニのポスターを見ながら「そうか、バレンタインか」と気づく。2月14日という日付を気にしなくなって、もう随分となる。 ー久しぶりにチョコでも買ってみるかな コンビニで並べられているチョコの前で立ち止まる。ダイエットのために間食を減らしてから、チョコは長らく食べていない。バレンタインの今日くらいは、食べてもいいかもしれない。 そして、そのチョコとコーヒーを飲みながら、昔の恋人に思いを馳せてみるのも良いかもしれない。こんな日でもないと、思い出さないのだから。法事で故人を思い返す日や、母の日で母親を思う日があるのだから、過去の恋人を思い返す日があったっていいじゃないか。 良い思い出も、悪かった思…

  • モロッコでの3日間の忘れられない恋物語

    忘れられない恋物語と聞いて思い出すのは、一番付き合いが長かった彼女でも、結婚を考えた彼女のことでもない。 モロッコで3日間だけ一緒に過ごした女性のことだ。赤い月が見える砂の町で。 その時、私は、モロッコのある町のユースホステルで新聞を読んでいた。旅行中に新聞なんて読む必要はなかったけれど、暇だったのだ。暇だったので、ホテルのテーブルの上におかれていた新聞を読んでいた。 すると、彼女が話しかけてきた。「Hello」と。 そこでまず旅行者はどういう反応をするか。もちろん警戒だ。アフリカを旅行する中で、さんざん、色々な目にあってきたのだから。しかも、とてもきれいな目をした女性に話しかけられたならなお…

  • 自分に贈りたいものって実は...。

    今週のお題「自分に贈りたいもの」 ーなんで...。昨日まであったのに 帰り道に寄った恵比寿アトレで私は立ち尽くす。 自分のご褒美として買おうと思っていた、kate spadeの長財布。ハートのモチーフと色合いがとても好きで一目惚れしてしまった。 でも、私がすぐに買える値段でもなかった。だから、TOEIC800をとったら買おうと思っていた。それが今日だったのに。2週間前まではあったのに。 店員さんに在庫を聞いてみたが、もうないらしい...。 英語勉強をあれだけ頑張ったのもバカらしく思えてきた。そもそも、TOEIC800を目指したのに、理由なんてあまりなかった。会社が必要としているわけでもなかった…

  • 死なないペットたち

    最近、アメリカでは、犬が不老不死になっているらしい。 というのは大げさだけれど、死んだ犬のクローンを作る事業が流行っているのだとか。すなわち、自分の愛犬が亡くなったら、同じ遺伝子でクローンを作る。そうするとまるで愛犬が蘇ったかのように見える。 これは色々な倫理的な問題があるし、実際に問題にはなっている。 しかし、方や、これはこれで、飼い主の悲しみを埋めるならば、人を助けるテクノロジーという側面もある。 同時に、これは、別の問題も提起する。 その犬は、見た目や仕草はなくなった犬と同じだが、死んだ犬の記憶は当然、ない。一緒にでかけた記憶もない。お手などのしつけもできていない。 ただ、飼い主にとって…

  • サウナでする会話は何が正解?

    以前、twitterでは「マクドナルドで女子高生がいっていたのだけれど」という枕詞が流行った。自分の意見を他の人が言っているようにいう手法で。 僕はマクドナルドで女子高生の話を聞いたことがあるか、といわれると、記憶にない。マクドナルドで聞く会話はきっと記憶には残らないのだ。それがマクドナルドの良さなのだ、マクドナルドでは重い会話は似合わない。コーラで流し込めるような軽い会話がきっと似合う。「今日何する」とか「テストの試験勉強した」とか。 方や、僕はサウナで人の話を聞く機会が増えた。 サウナでは会話は禁止されることも多いが、とはいえ、話をする人もいる。そして狭い部屋で静かな部屋なので、いやでも話…

  • Airtagで偶然の再会を装って

    AppleのAirtagを知ってるか。 それをつけているとその位置がわかるというものだ。基本は、自分のカバンやペットにつける。そうすれば無くした時に、iPhoneからその場所がわかる。子供にもたせておいてもいいかもだ。 でも、これを悪用するやつもいる。そう、俺のように。 気になる女性のカバンにこれを入れておけば、彼女がどこにいるか俺には手に取るようにわかる。あとは、レストランやカフェで偶然会ったフリをする。 「わぁ、偶然だね。ここで何をしてるの」 そうして2回も偶然を装い会えば、その人は、俺のことが気になる。人は運命の出会いを好むから。 今日も、美佐子を追いかけている。幸いなことに彼女は、iP…

  • 異国でみるべきはツイッター?インスタグラム?

    遠い異国の首都からさらに飛行機を乗り継いでたどり着く街で宿をとる。 「とれるチケットならどこでもいい」と考えた旅行だったけれど、思ったよりもワイルドな街に降り立つことになった。英語もうまく通じないし、そもそも空気だって日本と違う。水が国によって異なるように空気だって国によって異なるものとなる。アジアの島国に降り立つ時に南国の匂いが鼻孔を驚かせるように、異国の空気は肺を驚かせる。「なんかきたよ」と肺があわてて声をあげる。深呼吸して、落ち着かせる。「大丈夫、この空気は吸っていいんだよ」。何度か深呼吸すると肺にその空気が馴染み、身体が少し落ち着いてくる。それでも、脳はなかなか現地の国になじまない。 …

  • テクノロジーで花見はどう楽になった?

    テクノロジーによって我々の生活はとても便利になったと言われるけれど、実際、便利になったものは少なかったりする。花見なんて、なにも便利にならばい。 たとえば、週末に花見を予定したとして、「週末の天気は?」と簡単にインターネットで調べられるようになったかもしれない。ただ、昔から、177に電話をすれば、天気を知ることはできた。 花見の撮影がスマホでできるようになったからって、撮影は昔からできた。インターネットができたからといって数千年前から桜の美しさは変わっていない。 結局のところ、テクノロジーが進化しても花見の場所取りは変わらずしなくてはいけない。pepperが代わりにやってくれるわけではない。 …

  • デジタルに保存された思い出

    男は、何度も何度も同じ映像を見ていた。 それは、ディズニーシーの映像だった。動画には女が映っていた。 インディ・ジョーンズ・アドベンチャーというアトラクションの行列に並んでいる2人。ポッキーを食べながら、カメラの方に話しかけている。男の声だけが聞こえる。男がその動画を撮影し、女が撮影をされている。 全体は10分もないほどだが、男は何百回とそのシーンを見ただろう。寝る前には見るのが日課だし、週末は酒を飲みながらそのシーンを見る。 男は思う。なぜもっと動画をとっておかなかったんだろうと。あれだけ一緒にいて、残っている動画がこれだけだなんて。 でも、その頃はこの恋愛に終わりが来るなんて思っていなかっ…

  • ナッツアレルギー

    飛行機に乗っていると離陸前にこのようなアナウンスがあった。 「この機内には、ナッツ類に強いアレルギーをお持ちのお客様がいます。機内ではナッツ類を召し上がらないようにお願いします」と。 飛行機は少なからず乗っているけれど、このようなアナウンスは初めてだったので「へー」と思った。いつも離陸前に寝ているから聞いていないだけかもしれないけれど。 それは、2つの思いがそこにはあった。 どれくらい強いアレルギーなんだろう。どれだけ大変なんだろうというその人への想像 みなで力をあわせてナッツを避けるという行為について その人は人生でナッツは避けていきているだろうけれど、とはいえ、いたるところにナッツはある。…

  • 部屋にいる時にSiriが勝手に喋りだした理由

    ミチコは思った。彼が出ていった部屋は思ったより寂しい。なくなったのは彼の荷物だけでなく、彼の存在だった。 彼は、テレビを見てはニュースに怒っていたし、YouTubeで面白い動画を見つけては笑っていた。当時は、うるさいと思ったこともあったけれど、その存在の大切さは、いなくなって初めてわかるものだ。 そんなことを考えながらミチコは部屋のベッドで横になって本を読んでいた。すると、携帯のSiriが起動する音が聞こえた。ティリン すみません。よく聞こえません 「えっ!」と思わず、携帯から身を遠ざける。どうしたの、急に。周りを見渡すが、当然ながら、誰もいない。ここは彼がでていった寂しい部屋だ。誰もいない。…

  • WikipediaとSiriの限界

    「ね。セレンディピティって何」と、女が尋ねる。 ベッドの上で携帯を見ながら気だるそうに男が答える。 「偶然の出会いってやつだよ」 「人との出会い?」 「人にも限らないんじゃないかな。仕事とか、探してるものとか」 「いじめられている亀を探してたら、亀と出会う。これもセレンディピティ?」 「竜宮城に行きたいの?それとも何かの比喩?」 「セレンディピティのことが知りたいのー!」 「その単語、どこで聞いたの?」 「友達が飲み会の席でいってたー」 女は、Siriに話しかける。 「ねえ。Siri、セレンディピティって何?」 スマートホンは答える。 「セレンディピティとは『幸運の発見』です」 「よくわからな…

  • ツイッターで事故死を演出する男

    ツイッターで死を演出するということを楽しんでいた。 たとえば、「このアニメが好き」という設定の人物を作る。そして、その設定に合わせたプロフィールを作り、ツイートを始める。そのアニメのことをつぶやき、そのアニメが好きそうな人をツイートする。食事や週末の遊び方も練り上げて投稿する。 そして、同じようにそのアニメが好きそうな人をフォローする。コメントする。リツイートする。趣味がある者同士はつながる傾向にあるから、フォロワーはどんどん増えていく。まるで、俺の偽物のアカウントが本物に存在しているように見えだす。 受けが良いのはやはり若い女性だった。顔の一部を見せただけの写真をアカウントに使う。元画像はイ…

  • 2人きりの部屋

    男がドアを開けて中に入る。続いて女が「失礼します」といいながら部屋に入る。酔っているからか、足元がおぼつかない。 女はブーツを脱ぐのがめんどくさそうに、足のかかとでブーツをける。 男が先に部屋に入る。「コートかして」と男が女からコートを受け取る。ハンガーにかける。 部屋に入ると女が言う。「わぁ、キレイにしてるのね」 「Alexa、ジャズをつけて」と男が言うと、「はい、わかりました」という声に数秒遅れて、部屋にジャズが流れる。 「座って。ソファーなくてごめん。ベッドの上にでも」と男がいいながら、冷蔵庫からワインを持ってくる。女は、ベッドに座りながら部屋を見渡す。モノが少ない部屋。白と黒でまとめら…

  • 14106と言って

    「14106」という言葉が世の中を騒がせるころ、僕は高校生だった。そして初めてのデートを経験することになった。 当時は、ポケットベルという数字を送り合う端末が登場し、学生たちはこぞって持ち始めた頃だ。それまでは、デートの誘いは、相手の実家に電話をしなければいけなかった。誰しも「親に電話を切られる」という洗礼を受けていたものだ。 愛しているという意味を込めた「14106(この数字の読み方を語呂合わせでアイ(1)シ(4)テ(10)ル(6)と読んだ)」という数字を送り合って。愛どころか、恋さえもわからないくせに。 その時の男子高校生のほとんどがそうだったと思うが、僕が当時、恋をしていたのはクラスメー…

  • ポケベルが残してくれたもの

    2018年12月に、ポケベルが終了した。1990年代の後半に流行ったサービスで、お互い数字を送り合うことができるものだった。とはいえ、ポケベルは数字を受け取るだけの機能で送ることはできない。だから、僕たちは公衆電話からその番号を送りあった。 ポケベルはたくさんの思い出を僕たちにくれた。それまで、家には家庭の電話しかなかった。友人とコミュニケーションをする時は、そこに電話をするしかなかったのだ。家族がでることもあったし、それにそもそも家にいないとつながらないこともあった。 ポケベルはそんな問題を全部解決してくれた。外にいても受信できるし、「tel」と送れば、「今から電話するので電話でてね」という…

  • 2050年、ついに他人の脳を体験できるように

    2018年、Oculus Goが販売された。従来より廉価でVRを体験できるその端末によって、多くの人がVRを体験できるようになった。それによって、家にいながら、旅行を体験できるようになった。ジェットコースターも体験できるようになったし、ゾンビ退治など、現実の世界で体験できないことも、実体験のように感じることができた。身体が不自由な人でも、飛行機がのれない人でも、そんなことを気にせず世界中を飛び回れる。夢のツールだ。こんな事例もある。娘の結婚式がハワイで行われることになったが、寝たきりのためハワイに訪れられないお父さんが、VRを使って、ハワイの娘の結婚式をバーチャル体験することもあった。 しかし…

  • 割り切れない2人 - paymo

    Paymoがサービスを終了する。「2人の思い出も終了するのか」と思った。 参考URL AnyPayのわりかんアプリ「paymo」がサービス終了、わりかん代金の請求は12月13日まで 彼女とは友達の紹介で出会った。5歳年上で、金融の仕事をする彼女。美味しいお店をたくさん知っていた。赤坂の中華、西麻布の寿司、四谷のフレンチ。 高いお店は、彼女がご馳走してくれた。「いつか俺が有名になったらごちそうするからね」といいながら、俺はその分、演劇の練習とアルバイトに励んだ。 安いお店は僕が出した。他にかかった費用はpaymoで割り勘をした。家で作るオムライスの卵代、2回もみたアカデミー賞受賞作の映画、朝食用…

  • 2019年の抱負は「インターネットを使わない」

    さて、信念だし、抱負でも考えるかな。 大げさなのは嫌よね。やっぱり気軽なやつを。絶対するようなことにする?じゃあ「息をちゃんとする」「ご飯食べる」とか?バカいってんじゃないわよ。 「しっかりとご飯食べる」だったらどう?小学校の書き初めじゃないんだから、副詞とか入れてもだめよね。もう少しちゃんとしたことを決めないと。 ツイッターをちゃんとするとか?いやいや、10年遅れてるわね。からの。からの逆にツイッターをしないとか。とかとか。 いやいやいや。私の生きがいのツイッターできないと死ぬかも。ご飯食べるか、ツイッターするかのどっちかにする?アホか。でも面白いかも。 あ、いいこと思いついちゃった。思い切…

  • 下書きに残ったメール

    下書きに残ったメールを眺める。週に何度かは見返して文章を修正するけれど、まだ「送信」ボタンが押されていないメール。切手をはられてまだ封をされていない手紙のよう。 毎回、見返すたびに「こういう表現がいいな」と書き直す。文章って本当に難しいな、と思う。夜みる文章と朝みる文章は違う。タイピングをしてかじかんだ手を「はー」っと息で温めながら、そんなことを考える。 彼女と会ってから2年以上もたつ。最初は、飲み会の席だった。いわゆる合コン。最初の印象は「キレイな人だな」という印象だった。その場でいろいろな質問をしてその場を盛り上げてくれたのを思い出す。夏のような女性だ、という印象だった。 僕はどちらかとい…

  • 今年の抱負の宛先

    年始から、「今年の抱負」をFacebookなんかにアップして。誰も人の抱負なんて興味ないっつーの。抱負を書くくらいなら、自分の手帳にかいておけよ。 コメント欄には、「がんばってください」「いい抱負ですね」とコメントが並ぶ。 そこに取引先の相手の抱負もあがる。少し考えて「接待いいねでもするか」とLikeをおす。 そんなにみんな抱負があるものかね。「今思いついたそれっぽいことを書いてます」大会なんじゃないの。もはや大喜利かもよ マラソン走るのなんてかってに走ればいいのに。「仕事で新しいことをしたい」って、そんなの会社の目標数字にかいておくことだろ。ソーシャルにかくことかよ。 小学校のころの書き初め…

  • lineおみくじ

    もう幼い頃からの習慣で1月2日は家族で初詣にいく。車で30分ほどいった山の麓にある寺だ。かれこれ10年以上訪れているけど、そういえばなんのご利益がある神社かもしらないな。Wikipediaで調べればわかるのだろうけど、それで「増毛」とかの神社だったら嫌だもんな。知らぬが仏。寺だけに。 甥っ子たちはおみくじを買う。大吉だの中吉だのを喜ぶ。母親に「これどういう意味」と聞き、母親が「いいことあるってことだよ」と答える。かわいいものだな。「お兄ちゃんもおみくじする?」と聞かれ、「いらない」と答える。あんな原価10円くらいの紙切れに運命を左右されてたまるか。 そんなことを考えながら歩いているとLINEが…

  • LINEでの挨拶と年賀状の挨拶の違い

    新年をすぎると「あけましておめでとうございます」とLINEが飛び交う。 なぜ、この人は私のLINEのアドレスを知っているのに、Facebookメッセンジャーで送ってくるんだろう。あ、Facebookの方がパソコンから送りやすいからか。たくさんの挨拶を送るには、携帯から送るよりもPCから送る方が送りやすい。なんだ。 年賀状を手書きで書いていたころを思い出す。当時は、1枚1枚絵を描くという苦行のようなことをしていた。いつか、プリントゴッコという年賀状の絵柄を複写する機械が生まれ、年賀状の生産性は劇的に改善された。とはいえ、それでも住所を手書きする手間だけでも億劫だった。 それから、パソコンができた…

  • 囚人が、刑務所の中で一番使いたいインターネットサービスは?

    その独房に閉じ込められた囚人たちは時間が余っていた。なんせ労働以外、毎日は同じ日の繰り返しだ。新しい出来事も起こらない。同じ日が、同じ時間が過ぎていく。 ただ、変化もある。話がうまくなっていくのだ。 毎日、同じ話をするにつれ、話術が磨かれる。また、話題の着眼点が研ぎ澄まされる。 たとえば、こういう話だ。ある時は「おとぎ話の中で、一番犯罪をおかしたのは誰か」という自分を重ねた話題。あるいは、「死ぬ時に食べたいものは」といった切実なものまで。 ある日、「もし、刑務所の中でインターネットを使えるとしたら何を使う」という話題がでた。 ある男は答える。「Facebookは嫌だな。連れが楽しく遊んでいるの…

  • 2025年、お礼を言わなくなった子供たち

    2025年、新聞のある記事が世間を騒がせた。 「お礼を言わない子供たちが急激に増えている」という記事だった。「子供にお礼を言われたか」という定点観測の結果、ここ3年で50%もお礼を言われなくなったということがわかった。 新聞は、いろいろな仮説を検証していた。 - 少子高齢化で、「子供が宝」になっているから、偉そうになっているのだ。だからお礼を言わないのだ - ゆとり教育のせいだ - 親の世代がそもそもお礼を言ってないんじゃないか しかし、その後の研究で、どの仮説も違ったことがわかった。ある国立大学の教授の結果、「あるもの」が家にある子どもはお礼を言わなくなる傾向にあるとわかったのだ。 それは「…

  • 音声起動

    「米CIA長官、カショギ氏殺害の音声記録を確認=関係筋 」の記事を見て、ミキオは思った。 - ジャーナリストとして、これはヒントになるな。これは、カショギ氏は、AppleWatchか何かで音声を取っていたのだろうか。声を録音し、どこかに送っていたのだろうか - 確かに、ジャーナリストたるもの、いつ捕虜になるかわからない。そんな時に、いざという時に、声で電話をかける設定をしておくのは良いかもしれない そうして、ミキオは、音声だけでスマートフォンから、110番をかけれるように設定をした。とはいえ、「OK google 110番かけて」とでも言おうものなら、「何してるんだ」と、すぐ殺される。その…

  • Apple watchとタクシーアプリの位置情報が暴いた殺人事件

    都内のアパートの一室で起きた話。その部屋では、ある女子大生が家にいた。なぜ家にいたのはわからないが、おそらく休日だったのだろう。あるいは大学生たるもの、家でダラダラしているのが本分だから、講義を休んで家にいたのかもしれない。あるいは体調が悪かったのかも。 いずれにせよ、その女子大生は、女子大生らしく、人生を謳歌していた。つまり、恋人が2人いた。その日まで、それはバレていなかった。 事件が起こったその日は、まず1人目の男が前夜から泊まっていった。女子大生はインターネット好きだったから、2人でNetflixでも見たのかもしれない。あるいは、MMORPGを一緒にしたのかもしれない。いずれにせよ、1人…

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