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  • 花の勝尾寺

    大阪府の北部、箕面市にある真言宗の古刹勝尾寺を訪れた時、枝垂れ桜が真っ盛りでした。八世紀初めの創建で、その後盛衰を繰り返し、源頼朝や秀吉らの庇護もあり、今に至る大きなお寺です。枝垂れ桜がため息が出るほどの美しさでした。味のある木製の水路。勝ちだるまで有名で、たくさん奉納されています。あちこちに団体で置かれた小さいだるまさんがかわいい。シャクナゲやクリスンマス・ローズも美しく咲いていました。花の勝尾寺

  • 能勢の妙見山で嵐に出会う

    大学に通っていたころ、近くに「能勢の妙見さん」というお寺がありました。妙見と言う名前に興味を惹かれ、行って見たいと思いつつ、そのままになり、先日同じ大学だった夫と四十数年ぶりに大学を訪れた後、行ってみました。妙見菩薩と言うのは北極星を神格化した仏様だそうです。道教や密教の要素もあり、神仏混交の聖地です。また、この地の能勢氏の菩提寺でもあり、その家紋が切竹矢筈十字で、キリスト教の十字架に似ているので、関係があるのかないのか。なかなか面白いお寺です。お天気が良ければもっと詳しく見て回ったのですが。ところがその日は、春の嵐。お寺に至る険しい山道は、まるで川のように水が流れ、遭難するかとおもったほどでした。傘もさせない大風。うっそうと茂る木々がごうごうと音を立て、迫力満点。境内には人っ子一人いませんでした。幻想的...能勢の妙見山で嵐に出会う

  • 長い間お休みしている間に、世の中はもうすっかり春。コロナも収まりつつあります。ちょっと近所をお散歩しただけでも、たくさんの可愛い花々に出会えます。いい季節です。お花の写真を載せたくなりました。貧乏草なんて言われるハルジオンでさえ愛らしい。そういえば、今の朝ドラの主人公のモデル牧野富太郎博士は「雑草なんていう草はない」とおっしゃったそうですね。昭和天皇の言葉かと思っていたのですが。春

  • 美山かやぶきの里

    もう少し行けば日本海、舞鶴市という京都の北部の山間にある歴史風致地区です。敬愛していた絵画仲間のおじさまが最近亡くなられたのですが、かれがこの土地をこよなく愛しておられ、美しい絵に残して逝かれたので、一度訪れてみました。コスモスがきれいでした。鯖街道の道筋だそうで、マンホールにもサバの絵。美山かやぶきの里

  • 馬見が丘公園2

    馬見が丘公園では、ダりヤの他にコキアやコスモスも咲いていました。珍しいイヌサフランも。春には桜、秋は紅葉、落ち着いた雰囲気の公園です。馬見が丘公園2

  • 馬見が丘公園のダリヤ

    奈良県の中部に広陵町という町があります。靴下産業の町です。そう言えば「靴下屋」と言う良く知られたブランドもここが発祥です。もう一つ知られているのは、竹取物語の舞台かもしれないと言うこと。奈良の古い土地柄で、その名も「広陵町」とくれば、古墳があるんじゃないかと思うでしょう。その通り。このダリヤの咲き誇る「馬見が丘公園」のある馬見丘陵には、250基にも及ぶ古墳があり、公園内にも4~5世紀の古墳が数基あります。とても広い公園で季節を問わず、色々な花が咲き乱れ、にぎわっています。難点は、犬が入れないこと。馬見が丘公園のダリヤ

  • 秋の花々

    長らく投稿をお休みしていました。その間にも、あちこちへ行って、たくさん写真を撮りました。これからどんどん載せましょう。まずは秋の可愛い花々。大きなカボチャや薄。これは京都の北部美山町のかやぶきの里の風景です。秋の花々

  • 半夏生

    奈良県と三重県の境に御杖村と言う山深い村があります。天照大神を報じる場所を探す旅の途中、倭姫命が杖を残した場所と言うのが由来の、由緒正しい村です。山紫水明。清らかな静かな村です。その村に半夏生園がありました。地元の方が休耕田を利用して作られたとか。かなり広い年に群生していて、圧巻です。半夏生は夏至の十一日後、七十二候の一つ半夏生の頃に白い葉を着けるから、あるいは葉が半分白くなって、半分化粧をしているところから名が付いたといわれます。二、三本生えているのを見たことはありましたが。これだけたくさん群生しているのは、初めて見ました。一面緑と純白の野。半夏生

  • 空梅雨紫陽花

    すっかりご無沙汰しているうちに、猛暑の季節になりました。紫陽花は負けじと咲いていますが。七変化とはよく言ったもの。色の移り変わりが楽しいですが、私はやはり青が好き。空梅雨紫陽花

  • 五月の庭は花盛り

    大和高田の夫の実家は昔の百姓家で、庭がかなり広い。そこに植えたのか、勝手に生えたのか、色々な木が植わっています。春になると、今まで何の分からなかった木々に花が咲き、身元判明と言うわけです。この艶やかなピンクの花はタニウツギ(谷空木)。ウツギと言うから卯の花の仲間かと思ったら、スイカズラ科だそうです。とてもかわいい。地味な黄色い花をつけた大きな木があります。よく見ると、なかなかかわいい。調べてみると、ヒサカキと言う木のようです。榊より葉が小さいので姫榊、または似ているけれど榊ではないので非榊などと書かれます。葉っぱが艶やかで、榊の代わりにもなるようです。キッチンに飾ってみました。夏ミカンの花も咲いています。結構甘い実がなるんです。これは檸檬の花。かわいいですね。足元を見ると、名もない草の花もけなげに咲いています。五月の庭は花盛り

  • Lily of the Valley

    今年も鈴蘭の季節がやってきました。五月の花ですが、もう満開です。ベルの形の純白の小さな花がほんとにかわいい。近くの団地の庭にたくさん咲いています。鈴蘭の英名「谷間の百合」はバルザックの小説LeLysdanslavalleeを連想させます。若い男性に言い寄られるが、貞節を貫く貴婦人の話ですが、そこはバルザック、純愛物語では終わりません。貴婦人は死の間際に、欲望と嫉妬にさいなまれた生涯だったと告白します。人間だもの、ですよね。大好きな小説です。庭のジャスミンが良い香りです。この花もある小説を思い出させます。トレーシー・シュバリエの「天使が堕ちるとき」。ヒロインのキティーが亡くなる間際に言う一言。「いつも夏の夜のジャスミンの香りが好きだったわ」切ない場面です。花は物語に様々な趣を添えてくれます。「エミリーに薔薇を」な...LilyoftheValley

  • 紫色の花

    藤の花が満開です。別名紫草。「紫草のにほへる君をにくくあらば人妻ゆえに我恋ひめやも」という有名な大海人皇子の歌の紫草は、白い花を咲かせ、根から紫の染料を取る違う花だそうです。春たけなわ、色とりどりの花が咲いていますが、紫色の花も意外とたくさんあります。いたるところで、紫花菜が咲き乱れています。紫色の花

  • 64カフェの難波薔薇

    64カフェ+ラナイは、今や高層マンションが立ち並ぶ川崎武蔵小杉の一角に隠れて立つ民家カフェです。表から見るとなかなかにぼろい。中はゆったりいい感じです1964年に建ったのでこの名がついているようです。駅のすぐ近くですが、近くに二カ領用水が流れ、春には桜やその他とりどりの花に囲まれます。昨日訪れたら、細い入り口の通路沿いに、黄色い木香薔薇に交じって、真っ白なきれいな花が花盛りでした。調べてみたら、難波薔薇(ナニワイバラ)と言う薔薇。何故に難波?と思ったら、中国原産で江戸時代に難波商人によって日本にもたらされたからですって。英名はチェロキー・ローズ、漢名は金桜子。なかなか立派な名前ですね。カフェのお隣さんの玄関。人が住んでいるのかいないのか。いい感じの荒れ方ですが。64カフェの難波薔薇

  • 百花繚乱

    桜が終わると町中花水木で溢れます。アメリカに桜を贈ったお返しにやってきた鼻だと言われていますね。英名はdogwoodなんていう無粋な名ですが、可憐です。八重桜も今満開です。これはハナズオウでしょうか姫リンゴの花です。白い花びらの縁がほんのりピンク色なのがかわいい。花みづき忘れたやうな空があり南部憲吉百花繚乱

  • 木香薔薇

    木香薔薇があちこちで満開です。ぎっしりと咲き、見ごたえがあります。白い木香薔薇も清楚できれいです。薔薇だけど、棘がないのもいいですね。横には、同じくきれいな黄色の山吹も咲いています。万葉集にもすでに山吹は多数登場しているそうです。「七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞ悲しき」の歌と蓑一つもないを引っかけた、太田道灌の逸話は有名です。日本人に古来から親しまれたゆかしい花です。花咲きて実はならねども長き日に思ほゆるかも山吹の花第十巻作者不明木香薔薇

  • ひなげし

    道端に咲いているひょろひょろした野生のポピー。公園に植えられた色とりどりのジャーマン・ポピーの華やかさはないけれど、かれん。ナガミヒナゲシという外来種だそうです。繁殖力がやたら強い野生種らしい。ポピーという名は、麻薬の取れるケシからこんな小さなヒナゲシまで全部の総称ですから、雛罌粟(ヒナゲシ)という日本語で呼ぶのがいいですね。ポピー咲く帽子が好きで旅好きで岡本眸赤い花は他にもたくさん咲いています。ラナンキュラス、アネモネ、もうツツジも咲き始めました。ひなげし

  • 暖かくなりました。近所のキャベツ畑がいつの間にかこんな風に。花海棠や満天星ツツジの可憐な小花も満開です。去年の秋に植えたチューリップもきれいな花を咲かせています。八重咲のチューリップはまるで薔薇のよう。きれいな濃いピンクです。所かまわず咲くタンポポもかわいい。春

  • 東の桜

    武蔵小杉の二カ領用水沿いの桜です。川崎市の多摩区から幸区まで流れる人工用水です。稲毛領と川崎領をまたいで流れるので二カ領用水と呼ばれます。関ヶ原の戦いの前には工事が始まっていたというから、とても古い。今はもう用水としてはあまり機能していないようですが、素敵な散歩道です。武蔵小杉の高層マンションが見えます。四百年以上前の昔と今が同居しています。今年は染井吉野は、少し盛りを過ぎていたのですが、その代わり、少し色の濃い枝垂れ桜や黄色い山吹も一緒に楽しめました。東の桜

  • 西の桜

    夫の実家のある奈良の大和高田市の隣は、靴下産業でも有名な広陵町です。今や全国展開の「靴下屋」の発祥地もここのようです。広陵町と言う名が示すように、ここは馬見古墳群と言う古墳がいっぱいある場所ですが、この馬見丘陵公園内にも、何と13基の古墳があります。古墳公園と言ってもいいですね。大部分は五世紀の小古墳ですが、四世紀のもあるようです。先日訪れた時、桜がと雪柳が満開でした。染井吉野の中に、ひときわ紅色の鮮やかな「陽光」と言う種類の桜があり、良いアクセントになっていました。桜以外にも、様々な春の花が満開でした。広々と、ゆったりした公園ですが、難点は犬が入れないいこと。犬がダメな人もいるからということらしいですが、それを言ったら、犬はどこにもお散歩できませんよね。西の桜

  • 満開は見逃したけれど

    十数年前に、1メートルほどの河津桜の苗木を2本車に乗せて、川崎から夫の実家へ持って帰り、裏の庭に植えました。それがまあ、今や見事な大木になり、桃色のきれいな花をいっぱいにつけるようになりました。今年は、満開の時期に奈良にいなかったので、一番盛りの時を見逃しましたが、先日戻った時の、散りかけて、薄緑の葉が出始めた姿もまたあでやかでした。染井吉野より濃いピンクが鮮やかです。リビングに活けても、素敵ですが、花びらがどんどん散るのには閉口。満開は見逃したけれど

  • 催花雨

    「催花雨」という季語があるそうです。開花を促す雨、転じて菜種梅雨の事だそうです。昨夜の激しい雨はそれだったのでしょう。花々が一斉に咲き出したようです。ことにミモザは、毎年2月中に咲くのに、今年は遅く、今満開です。畑も、ホトケノザでにぎやかです。椿、沈丁花、バーズアイ、水仙、河津桜、今年は一斉に咲きました。武蔵小杉のサード・アベニューとという新しくできたおしゃれなモール前の広場に、見慣れない純白の花が咲いていました。美しい。白木蓮やコブシと似ているような。と思ったら、やっぱりそうでした。「マグノリアなんとか」という学名が記きされていました。木蓮もコブシもマグノリアの一族ですからね。でも日本ではあまり見かけない種類のようです。舶来美人。催花雨

  • 熊野本宮

    紀伊山地、熊野古道には熊野三山t歩呼ばれる日本黎明期の三つのお社があります。そのうちの熊野本宮大社を訪れました。創設は第十代の崇神天皇時代という言い伝えですから、紀元前、神話の時代。御祭神は素戔嗚尊。ますます古事記の世界です。明治中期に大洪水で流され少し山側に移転しています。元の場所は今大斎原と呼ばれ、高さ34メートルの日本一大きい鳥居が立っていて、厳かな空気が流れています。移転した現在のお社も、厳かな雰囲気です。太陽の化身と言われ、神武天皇を大和の国に導いたとされる八咫烏が神の使いとして昔から信仰を集めてきました。三本の足は天、地、人を表すそうです。八咫烏はJFAのマークとして知られていますね。サッカー関係者も多く訪れるようです。サッカーを最初に日本に紹介したのが、熊野の方だったとのことです。熊野本宮

  • メリー・クリスマス

    今年もクリスマスがやってきました。異教の祭りなのに、どうしてこんなに温かい気持ちになるのでしょうね。小さいゴールデン・クレストに鈴をつけてミニツリーにしました。アドベント・カレンダーをめくるのも、もうおしまい。なんだか寂しい。数年前に訪れた、ドイツ、シャフハウゼンの風景です。私のアクリル画。ロティさん、元気かな?今年はホワイト・クリスマスでしょうか。メリー・クリスマス

  • 黒塚古墳

    天理市柳本町、山の辺の道近くに黒塚古墳はあります。全長130メートルほどの前方後円墳です。古墳時代前期3世紀ごろの古墳ですから、ちょうど卑弥呼の時代。1998年、そこから中国から贈られたと思われる三角縁神獣鏡が30個以上も出てきたため、すわ、卑弥呼の墓ではないかと大騒ぎになり、邪馬台国畿内説がますます有力になったのだそうです。近くにこれも卑弥呼の墓ではないかと言われる、黒塚古墳の2倍の大きさの箸墓がありますが、これは宮内庁管轄の陵墓で発掘できないとのこと。古代ロマンが広がります。しかし、今から1800年ほど前のお墓ですから、幾多の変遷を経てきました。中世には地震に会い、戦国、江戸時代には、城郭の一部とされ、周りの堀を利用して石垣まで作られていたそうです。だから幸いにも盗掘が防がれたのだそうですが。今はきれいに整...黒塚古墳

  • 依水園

    依水園はぜいたくにも東大寺南大門と若草山をh借景にした美しい庭園です。江戸時代初期作庭の前園と、明治期の後園からなっています。東大寺近くの閑静な、いかにも奈良らしい落ち着いた区域にあり、コロナ禍前は外国人で大賑わいでしたが、今は静か。程よく色づき始めた木々が美しい。隣接する寧楽美術館。大和屋根と呼ばれる少し湾曲した屋根が特長的です。田能村竹田の絵や、数多くの篆刻作品が、面白い美術館です。依水園

  • 室生寺

    11月4日、まだ紅葉には少し早いかなと言いつつ、友人と夫と女人高野室生寺を訪れました。でももう銀杏が黄金色に色づき、朱色の門に映えてきれいでした。国宝の金堂。弥勒堂。金堂へ登る石段。優美この上ない五重塔。でも、この五重塔、平成十年の大台風で、倒れた巨大杉に直撃されて、見るも無残な姿になってしまったのを、二年余りかけて修復しました。その時の調査で、怪我の功名と言うか建立年が800年だと言うことが分かったのだそうです。フェノロサは薬師寺の東塔を「凍れる音楽」と評したそうですが、この塔も形は小ぶりですが、時を忘れて眺め、愛でていたいような、宝石のような美しさです。室生寺

  • 二上山

    うつそみの人にあるわれや明日よりは二上山(ふたかみやま)を弟(いろせ)とわがみむ(この世の人である私は明日から二上山を弟として眺めしょう)天武天皇の第三皇子である悲劇の皇子、大津皇子が二上山の雄嶽頂上に葬られるとき、姉の大伯皇女が詠んだ歌です。奈良と大阪の境にそびえるこの双耳峰を彼女は毎日悲しく眺めたのでしょうね。その山を1500年も後の今、大和高田の夫の実家に帰ると、わたしも朝に夕に眺め、切ない思いに駆られます。山の辺の道にある古い古い桧原神社から、遥かに望む二上山も神々しくもあり、もの悲しくもあります。二上山

  • 龍王が淵

    室生寺に近い山間に、その池はありました。龍王が淵と言う名前そのままに神秘的な池です。曇りのない鏡のような水面に衝撃的な鮮明さで木々が映っています。吸い込まれそう。龍王が潜んでいるような雰囲気にゾクゾクします。死ぬまでに一度は見たい絶景に選ばれたこともあるとか。池のほとりに堀越神社という小さな神社があります。龍王が淵

  • 大和の秋の野辺

    10月の初め、飛鳥や桜井の辺りをドライブすると、あちこちにコスモスが。真っ青な空の下、白、ピンク、赤の花がかれんに揺れています。黄花コスモスも。萩の花はもう終わり。ホトトギスが盛りです。秋明菊、紫式部、薄、秋ですねえ。と思うと椿や朝顔も咲いています。もっとも、朝顔は秋の季語ですが。とてもきれいな橙色がかった椿と薄青い朝顔を見つけました。大和の秋の野辺

  • なっちゃんの犬生2

    4年前、10歳のころ、まだ茶色の毛が艶々でした。レインコートを着せるとフリーズしていたのを思い出します。娘となっちゃんの絵もかきました。去年ぐらいから、顔の毛も白髪になり、寝ていることが多くなりました。ちっちゃい、かわいい、おばあちゃん犬になりました。犬猿の仲だったふゆくんとも喧嘩をしなくなり。お気に入りのピンクのブランケットの上で逝きました。いまだに悲しい。なっちゃんの犬生2

  • 長岳寺 山の辺の道

    纏向の古い宮跡や古墳を巡ったのち、山の辺の道沿いの長岳寺に立ち寄りました。長岳寺は天理と桜井を結ぶ山の辺の道の南コースの中間ぐらいにあります。北コースは天理の石上神宮から奈良の新薬師寺までですが、今では、山の辺の道と言うと、大体南コースを思い浮かべる人が多いようです。9世紀初め、弘法大師が建立したと言いますから、なかなかの古刹。数度目の訪問でしたが、いつも猫がたくさんいます。今回も門のところに番人(番猫?)のように、でんと坐っていました。江戸時代に猫の子を譲ったとか譲られたとか、謂れがあるようです。猫を目当てに来る観光客も多いそうです。今は庫裏として使われている旧地蔵院。建物もお庭も素敵です。ご本尊は平安時代の作の阿弥陀三尊。堂々とした美しいみ仏たちです。境内には、萩や秋海棠の花が咲いていました。秋です。長岳寺山の辺の道

  • 纏向で古代を偲ぶ3 檜原神社

    相撲神社から少し桜井寄りの山の辺の道沿いに、檜原神社があります。垂仁天皇の先代の崇神天皇の時代創建というから、何しろ古い。宮中でお祀りしていた天照大神を伊勢にお連れする際に、ここで一時お祀りしたというので元伊勢とも呼ばれます。知る人そ知るパワースポットで、大神神社を遥拝する場所にあるとか。以降の神社とは形の違う本殿が、変な言い方ですが、ちょっとしゃれています。後の時代の悲劇の皇子、大津の皇子の眠る二上山を遥かに望むことができ、感動的です。纏向で古代を偲ぶ3檜原神社

  • 纏向で古代を偲ぶ2 古代の宮跡

    纏向には4世紀ごろの垂仁天皇の珠城の宮と次の景行天皇の日代の宮と伝えられるの二つの宮跡があります。景行天皇は日本武尊のお父さんです。4世紀というから天智天皇などの飛鳥時代よりさらに2世紀も古い古墳時代、神話の時代です。飛鳥に比べると丘陵地です。今はただ田んぼが広がっているばかり。すぐそばに、景行天皇陵があります。纏向日代の宮跡から少し上ると、ほんとに小さな相撲神社というのがあります。穴師坐兵主神社(あなしにいますひょうず神社)という古い由緒ある神社の摂社です。垂仁天皇の御代、ここで野見宿祢と当麻蹴速が初めて天覧相撲を行なったとか。それにしても、古代の名前は難しいですね。人の名前も、神社や宮の名前も、漢字だけでは読めません。纏向で古代を偲ぶ2古代の宮跡

  • 纏向で古代を偲ぶ1 箸墓古墳

    山の辺の道の桜井寄りの一部に纏向(まきむく)と言う地域があります。その中でひときわ大きいのが、卑弥呼の墓ではないかと言われる箸墓古墳です。3世紀後半から4世紀ごろの前方後円墳です。宮内庁では第7代孝霊天皇の皇女倭迹迹稚屋姫命(やまとととひひももそひめのみこと)という舌を噛みそうなお名前の姫皇子さまのご陵ということになっていて、内部の発掘調査はできないようです。できれば色々分かるかもしれませんね。天皇のご陵ではないからか、有名な割にそれほど手入れもされず、木々がうっそうと生い茂り、ひっそりと素朴な佇まいです。かたわらに咲く真っ赤な彼岸花が唯一の色どりでした。纏向で古代を偲ぶ1箸墓古墳

  • 飛鳥寺

    飛鳥寺は6世紀末に蘇我馬子が建立した法興寺が期限です。相当な大寺だったようですが、元のお寺は平城宮への遷都とともに奈良へ移り、元興寺となり、今はそのほんの一部が残るだけです。でも、日本最古の大仏様がいらっしゃいます。飛鳥時代独特の面長なアルカイックスマイルをたたえた素敵な仏様です。創建当時の部分があまり残っていないため、十分でしたが、最近の調査でお顔は当初のままであることが分かり、国宝になるのも、そう遠くないとか。ここは、珍しく写真撮り放題。横の16歳の聖徳太子像美しいお姿です。田んぼの真ん中につつましく建つ古寺です。裏門を出てすぐのところに、入鹿の首塚と言うのがあります。飛鳥板蓋の宮で中大兄皇子や中臣鎌足に暗殺された蘇我入鹿の首がここまで飛んできたとか、逃げた鎌足を追いかけてきたとか。古代歴史の生々しい舞台で...飛鳥寺

  • 岡寺

    岡寺は草壁皇子のお住まい岡の宮を義淵僧正がお寺になさった所だということです。飛鳥の石舞台や橘寺などの近くです。すっきりした端正な趣のお寺です。議渊僧正が悪龍を退治して小池に閉じ込め蓋をしたので、龍蓋寺とも呼ばれます。御本尊は日本最大、最古の塑像観音像です。その他奈良のお寺にはよくあることですが、国宝、重文がざくざくあります。石楠花や紅葉の名所でもあります。コロナで柄杓の使えないお手水所にビー玉が敷き詰められていて、きれいでした。岡寺

  • 晩夏大和路

    藤原京跡から大和三山の一つ耳成山を見渡す風景です。清々しい。昔ここに宮殿があって、天武天皇や持統天皇がお住まいになっていたのだと想像すると、何か不思議な気分になります。9月初めの一日、藤原京から、飛鳥の方へとドライブしました。途中石舞台古墳に寄り、近くの、食堂で名物のにゅう麺と赤い古代米のカレーを食べました。辺りには、桔梗、萩、女郎花、秋の七草の咲く季節です。晩夏大和路

  • 夏の花々

    もう、夏も終わりですが、夏の花々は猛暑のころより元気です。絵画教室で、金魚鉢と向日葵の絵を描いています。ガラスの透明感をだすのが難しい。夏の花々

  • 夏富士

    8月11日、新東名の新富士あたりから見える富士山。気温35度以上の酷暑の日でしたが、富士山はどこまでも涼し気なブルーに霞んでいました。夏富士

  • 猛暑にもめげず

    甚平や生活はなべて自分量能村研三新聞でこの俳句を見つけて、なるほどと思ってしまいました。毎年父の日に、夫に甚平を贈るのですが、いつもよれよれになり見すぼらしくなるまで着倒します。楽なんでしょうね。どこに出かける時にも甚平にスリッポン姿。贈ったのを後悔して、やめてよって言うんですが。自分量なんですね。酷暑の中、木槿や芙蓉など木の花が鮮やかに咲いています。純白クチナシ、甘いにおいが漂ってきます。色とりどりの松葉ボタンも可憐です。猛暑にもめげず

  • 大和の古い町の梅雨模様

    夫の実家は奈良北部の市にあり、昔は米農家だったようで、今も田んぼはありますが、自分で作れるわけもなく、頼んで作ってもらっています。家の前の道は、軽自動車が一台通れるかどうかの細さ。奈良の古い住宅地なんか大体こんなものです。昔は荷車しか通らなかったし、自分の屋敷を少しでも広くと言う人々の土地への執着のせいでしょうか。その田んぼと言うのが、今ちょっと悲惨なことになっています。大量発生したタニシに食い荒らされて苗が育たないんです。ひょろひょろです。下の写真はあまり被害を受けていない苗ですが。大阪への通勤圏の小都市で、住宅がどんどん建て込んできましたが、まだまだ自然が豊かです。大和の古い町の梅雨模様

  • あじさい寺

    川崎市多摩区の長尾山永楽寺は、こじんまりしたお寺ですが、源頼朝ともゆかりのある古刹で。この時期全山に所狭しと咲き誇る紫陽花は見事で、鎌倉まで行かなくても、色とりどりの紫陽花を十分堪能できます。紫陽花越しの鐘撞き堂。絵になりますね。ここは青色の紫陽花が多いのですが、少し盛りを過ぎていたからか、様々な色の変化を楽しめました。あじさい寺

  • 初夏の花

    蒸し暑い日が続きますが、昨日は夏至、夏到来です。山法師の純白が眼に鮮やかです。頭巾をかぶった僧侶のようだから山法師と言うとか。花水木と同じ仲間だけれど、花水木は外国種。山法師は昔から日本にある国産の花だそうです。白い花がきれいです。良い香りのクチナシが今盛り。白いアガパンサスを見つけました。柏葉紫陽花も見頃です。雨に濡れた露草や柘榴の花も風情があります。うつむいて柘榴の花が雨こぼす河和松雄初夏の花

  • 梅雨入り

    ついに梅雨入りしました。雨が少なくてしおれていた紫陽花も少し生気を取り戻したよう。どの花もそうですが、咲き始めると、こんなにあちこち街中に咲いているんだと驚かされます。ことに紫陽花は色とりどりで。紫陽花の基本種だという額紫陽花もよく見かけます。こちらも素朴でかわいい。紫陽花の足元にはカタバミがニコニコ。どこにでも咲く小さな花がいとおしい。梅雨入り

  • やはり野に置け蓮華草

    ブログをお休みしているうちに、冬が過ぎて、春が来て、春が過ぎてもう夏。今年は奈良の夫の実家で桜の季節を迎えました。これはもう、2か月半も前の写真になりました。満開の桜と白壁の家を望みながら、ふゆくんと畑中の道を散歩していると、可憐な蓮華草が群れ咲いていました。同じ光景を見たような、でも連れていた犬はなっちゃんだったような、不思議なデジャブに襲われた昼下がりでした。やはり野に置け蓮華草

  • 薔薇の季節

    なっちゃんが亡くなってから、4か月余り、どうしてもブログが書けない中に、季節は変わり、はや真夏のよう、暑い暑い日が続いています。読み聞かせに行く小学校の校庭脇に、色とりどりの薔薇が咲いています。久しぶりにお花も写真を載せたくなりました。昨日はワールドフラワーというお花屋さんで、濃いピンクの薔薇を買いました。大きな薔薇が一本40円足らず、とても安いお花屋さんです。玄関がぱっと明るくなりました。薔薇の季節

  • なっちゃんの犬生 1

    十年余前、うちに来た時の名っちゃんは、ほっそりしていました。何しろ宇都宮の町をうろついていた浮浪犬だったので、食べ物にそれほどあり付けなかったのでしょう。臆病者でしたし。推定年齢3,4歳。浮浪犬のワイには、とてもきれいな子でした。しばらくすると栄養状態が良くなったのか、どんどん太って、体重8キロ程だったのが、あっという間に11キロ。二十あごになりました。それでも茶色い毛並みはつやつや、器量よしです。本当に大人しい、臆病な子でした。最初は声が出せないのかと思うほど吠えませんでした。でもやっぱり番犬でした。いつのころからか宅配便やお客様が来ると、猛烈に吠えはじめました。でも女の人には吠えません。3年ほどたっても、臆病で大人しいままですが、孫娘ともすっかり仲良し。同じ格好でお昼寝。いろんなかわいい表情を見せてくれまし...なっちゃんの犬生1

  • なっちゃん逝く

    なっちゃんが亡くなりました。うちへ来たのが多分3,4歳の時で10年余いっしょにずごしたので、享年15歳ぐらい。ちょっと笑ってさえいるような安らかな顔をしています。ああ、よく寝たって、目を開けてくれそうな気がします。生きていた時の写真と同じだもの。亡くなる日の朝まで、よぼよぼしているものの、元気だったのに。体の中はむしばまれていたのですね。いずれ来る日とはわかっていましたが。10年間一緒に暮らしてくれてありがとう。小さい、穏やかな柴ちゃんでした。なっちゃん逝く

  • なっちゃんと一緒の11回目のクリスマス

    クリスマスイブです。来年もなっちゃんと一緒にクリスマスを迎えられることを祈りつつ、夫が先日私の誕生日に贈ってくれたかわいいお花を愛でるなっちゃんを撮りました。毎年亡き母が作ったリースを玄関ドアに飾っています。毎年クリスマスデコレーションをするお家が、今年もキラキラ綺麗です。ロイヤルコペンハーゲンの来年のイヤープレートは小鳥のいるシンプル風景の絵柄です。ここ数年毎年こんな感じで、可愛い子供たちが出てこないのがちょっと寂しい。なっちゃんと一緒の11回目のクリスマス

  • 老犬と暮らす

    なっちゃんはもう15歳になりました。動物が老いるのは早いとわかってはいながら、あまりのよぼよぼさ加減に、戸惑わずにいられません。歩くのもよたよた。排泄もままならなくなってきましたが、毛並みはまだ艶々きれいです。無防備な幸せそうな寝顔を見ていると、いつまでもこのままでいてほしいと願う今日この頃です。老犬と暮らす

  • いつの間にか冬

    コロナの中で別に何をするでもなく、うかうか暮していたら、いつのまにか冬。今年もう半月になりました。ただ、11月に久しぶりに翻訳本を出せたのが唯一の収穫。軽いミステリーです。ハートウォーミングなクリスマス向けの内容なので、本格的なミステリー好きには物足りないかも。表紙も、絵画教室で作ったコラージュを使わせてもらいました。我ながら気に入っています。ジャケ買いしてくれる人がいないかな?真っ赤な満天星ツツジの葉がきれいです。そろそろポインセチアかとも思いますが、菊やアリストロメリアや、パンジーやまだまだ咲いています。玄関にビヤドロの小さな天使と来年のイヤー・プレートを飾りました。いつの間にか冬

  • 秋色

    しばらく投稿していない間に秋が深まってきました。実りの秋です。御近所の庭の柿や蜜柑が艶々と黄金色になってきました。秋の花、菊も盛りです。ツタの葉っぱも色付いてきました。嫌われ者のセイタカアワダチソウも大変な勢いで生い茂っています。かと思うと、夏から咲いている杜鵑がまだ健在。冬の花山茶花ももう咲いていたりいします。昨日は満月でした。10月31日が満月なのは46年ぶりだそうです。だから何っていう話ですが。秋色

  • コスモス

    コスモスはとても咲いてるミルクの色の雲も浮いてる櫻間中庸「コスモスとお母さま」より夭折の詩人櫻間中庸の詩の一節です。悲しくなるほど穏やかな秋の一日。二度と帰らない子供時代、庭先で母と眺めたコスモス、白い雲の浮かぶ空が、一瞬蘇ります。いつもの秋と同じく、お彼岸の頃になると彼岸花が咲きます。この頃は赤だけでなく、ピンクや白や様々色の花が。これはもはや彼岸花あるいは曼殊沙華とは呼ばないかな。リコリスと呼ぶかな?でも、バーンと明るく大きな向日葵もいまだ健在。コスモス

  • 夏去りぬ

    さすがに9月半ば、涼しくなりました。近くの市営住宅の駐車場を長い蛇が這っていました。蛇も酷暑が去って少し出歩きたくなったのでしょうか。涼しくなり、なっちゃんは、よたよたしながらも散歩を楽しんでいます。食欲旺盛で、心なしかふっくらしてきたよう。犬も肥える秋。でもまだまだ夏の花も盛りです。晩秋まで長く咲くルリマツリの青い色が清々しくきれいです。瑠璃色の茉莉花から瑠璃茉莉と名付けられたそうです。ほんとは茉莉花(ジャスミン)の仲間ではないようですが。濃い燃えるようなオレンジ色の凌霄かずらがあちこちに巻き付いています。夕焼けや杉の梢の凌霄花村上鬼城夏去りぬ

  • あさがお

    やっと少し涼しくなってきました。でもコロナはなかなか収まりませんね。朝、なっちゃんと散歩に行くと、朝顔と百日紅が一緒に咲いています。ピンク、赤、青、紫、やさしい色の丸い花が、あちこちの家の庭先に。朝顔につるべとられて貰い水加賀千代女の句が浮かびます。この句、正岡子規が酷評したのだそうです。俗っぽさが鼻につくと。萩の花、尾花葛花、なでしこの花、おみなえし、また藤袴、朝顔の花。万葉集で山上憶良が詠んだ秋の七草の歌ですが、この朝顔は桔梗だったそうです。この時代には朝顔はまだ渡来していなかったとか。曽野綾子に「天上の青」という小説があります。連続殺人犯大久保清を題材にした物語ですが、彼が唯一優しく接する女性が育てているのが、ヘブンリー・ブルーという青い朝顔。ドラマにもなっていましたが、全く穢れのない青い朝顔と次々と女性...あさがお

  • しあわせな寝顔

    連日の猛暑。なっちゃんは短いお散歩からエアコンの効いた部屋に戻って、さて、お昼寝。至福の寝顔です。さっきのお散歩中、門の石柱の上、松の木の木陰で、猫ちゃんもよだれをたらしてお昼寝していました。野良のようだから、冷房の効いたお家の中へは入れてもらえないでしょうね。なんだかバテバテのご様子。先日来、ご老体のなっちゃんを心配しつつも、7時間あまんりかけて、車で奈良へ帰省し、また戻ってきました。幸い何とか体にはあまり障らなかったようです。これは、奈良にいる柴犬のふゆくん。この子もだいぶ歳ですが、なっちゃんに比べると元気、元気。この二匹、以前は会うと牙をむき合う最悪の関係だったのですが、一緒にいるのが平気になりました。丸くなった?年を取って、お互い周りのことなど、どうでもよくなっただけ?しあわせな寝顔

  • 葛城古道の豆腐屋さん

    葛城古道の豆腐屋さん

  • 慈光院の静寂

    涼しい書院に座っていると、外界の炎暑をすっかり忘れます。緑のお庭の向こうの借景の奈良盆地を眺めていると、心が晴れ晴れします。奈良大和郡山市の高台にある茅葺屋根の慈光院は石州流茶道の祖、片桐石州が建立したこじんまりした臨済宗のお寺です。石州はこの地小泉藩の御殿様で、戦国時代の有名な武士片桐且元の甥であり、茶人であるとともに石高は少ないものの、れっきとした大名でした。このお寺は石州の父の菩提寺として、江戸時代初めに建てられたものだそうです。茶人のお寺らしく、書院でお庭を眺めながら、お茶をいただけます。お茶請けは、片桐家の家紋「片桐違い矢」をかたどった落雁です。お昼時だったので、名物の「石州めん」をいただきました。石州が客人をもてなすため自ら作ったそうめんだそうで、おいしい!添えられていた茄子の田楽や珍しいハスイモの...慈光院の静寂

  • 弥勒如来さま

    奈良大和高田市にお堂が一つだけの弥勒寺という小さなお寺があります。荒れ果て倒れかけていたこのお寺に、10年ほど前お堂の中を仏様をお守りしたいという奇特なご住職が移り住まれ、そこから奇跡が起こりました。元々由緒ある仏様らしいということは伝わっていたようですが、たまたま訪れた奈良県文化財課の方が、何と立派な仏様と驚いて、調べてみると、千年以上前、平安時代の一木造りの仏様であることが分かりました。150センチもある座像ですから、とても大きな木から彫り出された仏様です。平成22年には奈良県の重要文化財、24年には国の重要文化財にと、とんとん拍子の出世をなさいました。荒れ果てたお堂の中に顧みられずにお座りになっているのが、おいたわしくて、お堂の周りの草を刈り、掃除をし、お勤めを続けられたご住職と奥さまの心が通じたようで、...弥勒如来さま

  • 芙蓉三姉妹

    綺麗なピンクの芙蓉が三つ横に並んで咲いていました。この時期同じく咲いている木槿も同じアオイ科の花ですが、芙蓉の方が、ふっくら優しい印象の花です。百日紅、ダリア、蓼の花,秋海棠、ピンクの夏の花が炎天の下咲き乱れ、眺めていると、汗を流しながらのなっちゃんの散歩の慰めになります。向日葵も太陽に向かって元気です。オクラの淡い黄色い花もきれいです。トロロアオイ科で、実はもちろん粘りけのあるおいしい野菜です。この頃毎日のように、納豆と混ぜたりそうめんに載せたりして食べています。今一番お気に入りの植物です。この頃、山形の郷土料理だという「だし」をよく作ります。いろいろな野菜を細かく切って、所うりゅベースの出汁に着け、冷やしたものです。冷たくておいしい!芙蓉三姉妹

  • 梅雨が明けた!

    ふるふると白さるすべり咲き出でし伊能洋目覚めると、待ってましたとばかりのみんみんゼミの大合唱がかしましい。赤や白のさるすべりが満開です。百日紅という名のとおり、この後夏中咲き続けるのでしょうね。コロナのせいで、いまだ絵画教室が始まらず、では、せめて家でお花の絵でも練習しようと、赤、ピンク、白、きれいなお花を買ってきました。百合もガーベラも薔薇もほんとに美しい。眺めるばかりでいっこうに絵筆は動きません。この暑さではデッサンする前に枯れてしまいそう。暑さのせいか、一段と動かないなっちゃんと一緒に花を眺めています。梅雨が明けた!

  • ブラックベリー・ジャム

    我が家の朝ご飯は、たいてい和食だけれど、今日は、ブラックベリージャムをもらったので、パン食にしました。ブラックベリーってキイチゴの仲間だそうですが、お家の庭に一杯なったので、作ったそうです。ブラックと言っても、きれいな赤紫色。甘いけれど酸味もあっておいしいジャムです。そこへ、パン食に合わなさそうな卵焼き。これには訳が。奈良へ単身赴任?中の夫が川崎に戻っていて、私は毎朝せっせと自分の好きな薄味の卵焼きを朝食に出していたのですが、「安易に卵焼きはやめてくれ」と言われましした。スクランブルエッグより、目玉焼きより、ゆで卵より、安易じゃないのに。ちょっとびっくり。それ以来、卵焼きは封印していたのですが、夫が奈良に戻り、卵焼きが戻ってきたというわけです。あとは昨日の夕ご飯の残りのキュウリとトマトのサラダと、生ハムとヨーグ...ブラックベリー・ジャム

  • 真鶴半島

    伊豆山神社のある山中で湧き出した湯が海岸へ走り落ちるので、走り湯と名づけられた温泉の出口です。洞窟の中を少し行くと、煮えたぎった湯がぼこぼこと沸いている異様で強烈な印象です。日本では珍しい横穴式源泉。熱海は海の中から湯が沸いていることで付けられた名前だそううで、この一帯、よっぽど地下が、熱く煮えたぎっているのでしょうね。熱海から県境を超えればすぐに真鶴半島があります。半島と呼べるかどうか、伊豆半島の付け根にちょこっと突き出たちっちゃな突起のような場所です。ところが、侮るなかれ、なかなかに見どころの多い半島です。内陸部はもののけ姫の舞台意を思わせる原生林で、シダが生い茂っています。原生林を抜けて岬の突端まで行くと名勝地、「三ツ石海岸」があります。潮が引くと三ツ石まで歩いて行けるそうです。三ツ石越しのご来光が、それ...真鶴半島

  • 夏と冬

    夏に我が家へやってきたなっちゃんと、冬にやってきたふゆくん。2匹を引き連れての旅行。15歳のなっちゃんはかなりよぼよぼしてきて、もうこれが最後かもしれないと、ゆったり旅行にしました。手前の脚の短いふっくらしたのがなっちゃん。足の長いおじさん顔のが、11歳の冬君です。なっちゃんはダックスフントの血が混じっているかと思うほど、足が短い!これはなっちゃん。これはふゆくん。これはなっちゃん。これはふゆくん。写真ではどちらがどちらかよくわかりませんが。これはなっちゃん。平衡感覚がおかしくなっているのか、立つと、斜めに傾いています。2匹とも最期まで安穏な犬生を送ってくれればと思います。夏と冬

  • 伊豆山神社

    今週初め、ちょっとだけ県をまたいでみました。静岡県熱海の伊豆山へ。伊豆山は伊豆という名前の発祥の地と言われている、熱海の海を見下ろす高台です。伊豆山神社は第五代孝昭天皇時代創建と伝えられる古い古い神社です。流刑の身であった源頼朝と北条政子の逢瀬の地であったため、縁結び、恋愛成就のご利益があるとされています。二人が座って愛を語らったという岩があります。熱海の海岸から急坂を登った山の上にある、静かな美しい神社です。水を司る白い竜と火を司る赤い竜がシンボルの温泉の守り神でもあります。伊豆山神社

  • 梅雨真っただ中

    夜来激しい風雨の声止まず、夜が明けても降りやまず、梅雨ですね。湿度100%、室内いても体中びしょびしょの感じがします。なっちゃんのお散歩が大変。日の当たらない裏庭はシダが茂り放題だったのをやっとのことできれいにしたと思ったら、雨のせいでまたどんどんシダが生えて、ジュラシック・パークのようになってきました。でも雨に濡れたギボウシやクレマチスがきれいです。サンパラソルや夏水仙や、明るい真夏の花も咲いています。蒸し暑い梅雨が終われば酷暑、それにコロナ。綺麗なお花になぐさめてもらいながら、夏に激弱のなっちゃんと一緒になんとか乗りきらなければ。梅雨真っただ中

  • 六月

    レオ・レオニの「ネズミのつきめくり」の6月の絵は色とりどりの蝶々が飛んでいて、浮かれたネズミたちも、羽を着けて飛ぼうとしている愛らしい絵柄です。日本では6月は梅雨。昨夜も大雨でした。でも今日は快晴。暑いですが、日陰は爽やかです。クチナシの純白が目に鮮やかです。これはコットンラベンダーという花だそうです。このフワフワした塊の付いて木はなんでしょう?夏の花、夾竹桃も咲き始めました。子どもたちが小さい頃、奈良への帰省の途中蒲郡の海水浴場で見たキョウチクトウ、数年前ローマのフォロ・ロマーノであまりの暑さにクラクラしながら見た夾竹桃。とりとめもなく、かつての日々を思い出させてくれる花です。そんなこともあったやうな夾竹桃の赤さで種田山頭火六月

  • 百合

    色とりどりの百合が咲く季節です。中でも白百合はやはり清楚ですね。名前の由来は、茎がゆらゆら揺れるから「ユリ」という名になったという説が有力なようです。百合という漢字は、根が重なり合っているからですって。ゆり根ですね。シーボルトが日本の百合の球根をヨーロッパに持ち帰り、とても人気になって、ひところは日本の重要な輸出品だったそうです。「歩く姿は百合の花」なんて美人の形容にも用いられます。すてきな花です。百合ちゃんや小百合ちゃんに、百合子さん。女性名にもよく使われます。小池百合子さんは都知事に再選されるでしょうか?百合

  • 数独中毒

    ここ一二か月、数独にはまってます。新聞に毎日一題ずつ載っているのを何気なく始めたら、やめられなくなりました。と言っても、まだ初級の問題しか解けませんが。3×3のブロックに区切られた9×9の正方形の枠内に1から9の数字を入れるだけのパズルですが、一度始めるとやめられなくなります。ナンプレという言い方もするようです。数独というのは「数字は独身に限る」というところからパズル会社のニコリの社長が命名したそうです。10まの数字しか使わない、あるいは同じ数字を重複させないというところから来た名前のようです。世界大会もあるとか。それにしても、肩がこる!!梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばそうと、爽やかな花を玄関先に置きました。サンパラソルの強烈な赤が魅力的です。数独中毒

  • 梅雨入り

    深い青紫のブルーサルビアが木陰に咲いています。紫と白のトルコ桔梗の切り花ををたくさん買いました。紫色の似合う季節です。七変化とも呼ばれる紫陽花も色々な色に変化しますが、その名のように。鮮やかな紫色の花がきれいです。額紫陽花も柏葉紫陽花もきれいです。ついに梅雨入りしました。いよいよ紫陽花の季節です。まだ引きこもり中ですが、雨の城ケ崎などへ、旅行したい気分になりました。額の花こころばかりが旅にでて森澄雄梅雨入り

  • 梅雨間近

    ハート形の紫陽花を見つけましたよ。なっちゃんとの短い散歩の間にも、野苺やゆすら梅の実など、赤い可愛い実があちこちに。こんな住宅街でもあるものです。枇杷の実もたわわになっています。蛍袋もかわいい。夜になると近くの橘ふれあいの森で、小学生が放流したやごから生まれた蛍が飛び交っているそうです。昼顔や山法師も。かと思うと、さつきもまだまだ艶やかに咲いています。今よく見かける黄色い花は、金糸梅と未央柳。どちらも明るい黄色のほんとにきれいな花です。未央柳が咲くと、いよいよ蒸し暑い梅雨の到来です。未央柳の初花にして暑を迎ふ遠藤はつ梅雨間近

  • どくだみ 蕺

    6月になりました。梅雨入りも間近なようです。レオ・レオニのカレンダーも6月はネズミたちが傘をさして踊っている絵柄ですが、元は「めずみのつきめくり」というレオ・レオニの絵本の3月の絵です。彼の住んだアメリカやイタリアでは、3月が雨の季節なのでしょうか。6月の花ドクダミがたくさん咲いています。純白の十字型のきれいな花です。毒を抑える(矯める)という意味から来た名前だそうですが、きれいな名前ではありませんね。十薬という別名もある万能生薬で、優秀な毒消しですが。名前からか、毒があるよう思われたりもするようです。暗い日陰に映えることも、臭いもマイナスですね。英語でもフィッシュミントなんて呼ばれます。その辺で摘んできて、お茶を作ろうかと思っています。それにしても、蕺という漢字知ってましたか?どくだみ蕺

  • 紫陽花の季節

    気持ちの良い季節をひっそり暮らしていたら、もうつい六月。あちらこちらで紫陽花の花をを見かけるようになりました。自然はすごい。巡ってくる季節に合わせ、ちゃんと花を咲かせます。紫陽花の横に咲いていた純白の木の花。リンゴの一種でしょうか。あまりに可憐で、思わず見とれました。豪華なクジャクサボテンも咲いています。マツバギクも今が盛りです。紫陽花の季節

  • スムージー・ウィーク

    数年前にお誕生日プレゼントにもらって、そのままにしていたスムージー・ブレンダーを、暇なもんだから引っ張り出してきて、いろんな果物を蜂蜜と牛乳なんかと攪拌してみたら、これがなかなかよい。今週はスムージー・ウィークでした。イチゴは綺麗なピンク色。こってりおいしいのはやっぱりバナナかな。マスカットはあまり緑色にはならなかったけれど、味は最高!キウイも捨てがたいお味でした。スムージー・ウィーク

  • 初夏の居間ひねもすぐだらぐだら

    なっちゃんは、ここのところ、朝夕20分ほどお散歩に行く以外一日中寝そべっています。しあわせそうな寝顔ではあります。おおっ、ちょっと起き上がる気になったかな?初夏の居間ひねもすぐだらぐだら

  • Welcome to my little gallery

    暇に飽かせて、水彩やアクリルで、小さな絵を描いています。これは春先に行った淡路島の公園の風景です。去年言ったポルトガル、リスボンの風景。友人のジグリスト夫妻を訪ねて行ったスイス、シャフハウゼンの風景。ドイツとの国境にある小さな美しい町でした。ジグリストさんちの朝ご飯。ミューズリやおいしいパン、毛糸のキャップを被ったゆで卵がとてもかわいかった。数年前に行った甲府一之宮の桃畑。愛らしいチューリップとピンクの桃の花。まさに桃源郷。色鉛筆でも描いてみました。かわいい雲間草です。Welcometomylittlegallery

  • 天使の羽

    だいぶよぼよぼのなっちゃんですが、毛並みが意外とつやつや。ちょっと見ただけの人は、若いでしょなんて言ってくれます。茶色い背中に左右少し白い部分があります。これ天使の羽って言うそうです。黒柴にもあるらしい。ない子もいます。誰が名付けたのか、親バカの飼い主はついにっこりする名前です。ここのところ、涼しいを通り越して寒いくらいです。こんな時の方が調子がいいのか、なっちゃんはサクサク歩きます。卯の花が咲いています。卯月に咲くから卯の花なのですが、今はもう皐月も後半。もっとも旧暦では今頃はまだ卯月です。今日5月29日は旧暦では4月29日だそうです。卯の花に似た白い地味な木の半をよく見かけます。調べてみるとネズミモチという植物のようです。実がネズミの糞のようで、葉モチノキと似ているからだそうで、ひどい名前の付けられ方です。...天使の羽

  • 薔薇の季節

    薔薇の季節です。赤、白、ピンク、黄色。麗しいですね。ほんとに愛される花です。「野バラ」や「バラが咲いた」、ドイツ民謡に「白薔薇の匂う夕べ」という美しい歌もあります。「庭の千草」というアイルランド民謡に日本語の歌詞をつけた歌曲があります。でも、原曲の題名は「Thelastroseofsummer夏の名残りの薔薇」です。日本語の歌詞では、「ああ白菊、ああ白菊」と薔薇が菊になっています。昔は日本では菊の方がポピュラーだったんですね。もっとも、江戸時代には薔薇はもう日本に入ってきていたようです。ノイバラ(野茨)は元々日本にあった野生種だとか。「愁ひつつ岡にのぼれば花いばら」という与謝蕪村の素敵な句もあります。薔薇の季節

  • なっちゃん、夏使用になる

    ここ数日夏のように暑お日が続いています。紫外線が強そう。木陰が恋しい季節になってきました。芍薬や吸い葛が咲いています。吸い葛は英語ではハニーサックル、同じ発想から付けられた名前ですね。葉が冬を耐え忍んで緑のままなので、忍冬という字も当てられるそうです。ついに炬燵布団をしまいました。この季節まで炬燵?笑っちゃいますね。長座布団も夏使用になり、なっちゃんも多少涼し気です。なっちゃん、夏使用になる

  • 時代小説の楽しさ

    今年も母の日に息子のところから、カーネーションの鉢植えが届きました。縁が白く中が赤い可愛い花がたくさんついています。孫娘が選んでくれたようです。ありがとう。数日来玄関に飾っていたガーベラの茎がぐんにゃりしてきたので首のところでちょん切って、小さなコップにさしました。こうするとまだしばらく持ちそうです。色鮮やか。コロナ自粛の中、時代小説、特に江戸ものにはまっています。辻堂魁の風の市兵衛シリーズ、上田秀人の百万石の留守居役シリーズを読み漁り、私にはよくわからぬ、武士の堅苦しくも、男尊女卑の世界に、ちょっとばかり嫌気がさし、女流作家の江戸食べ物小説に移りました。高田郁のみをつくし料理帖、坂井希久子の居酒屋ぜんやシリーズ、中島久枝のお宿如月庵シリーズ、どれも、けなげで逞しい女たちが奮闘するお話です。中に出てくる料理の数...時代小説の楽しさ

  • なっちゃん、ついに美容室に行く

    いつも行くペット美容室がお休みなので、がまんにがまんを重ねていたのですが、あまりの抜け毛に耐えきれず、近所の動物病院付属の美容室に行きました。家じゅう毛だらけ、散歩に行っても、風が吹くたびに毛が抜けてふわふわ飛んでいく有様でしたから。そしたらどうでしょう、別人(別犬)のように、美しくよみがえりました。胸の白い所は白く、背中の茶色い所は茶色く、輝いています!一回り小さくなった感じですが。人間でいうところの、齢80歳にもなる老犬とは思えません。自分でも気持ちよくなったのか、リラックスモードです。もっとも、もはや、階段を上り下りできず、散歩の距離もどんどん短くなり、衰えはどうにも隠せませんが。歩いている時間より、電柱や道端の草花をふんふん嗅いでいる時間の方が長いお散歩です。なっちゃん、ついに美容室に行く

  • 奈良の谷空木

    奈良にいる夫から、可愛い木の花の写真が届きました。庭に生えていたのだとか。「夏は来ぬ」でおなじみの卯の花の仲間タニウツギです。卯の花(ウノハナウツギ)は白花ですが、これは薄桃色。派手な花ではありませんが、愛らしい。もう五月も八日、初夏ですね。若緑の葉がまぶしい季節です。ミカンの花が咲いています。昼咲月見草、立浪草、山吹、青い星のようなイソトマ、露草、初夏の花々です。クレマチスも咲き始めました。ブログのおかげで、様々な花の名前を覚えました。困難な時節ではありますが、季節のある国に生まれ、折々の花々を愛でる暮らしができていることに感謝です。奈良の谷空木

  • 谷間の百合 lily of the valley

    近所の市営住宅の前の花壇で鈴蘭が咲き始めました。またこのかわいい花が咲く季節になりました。今年はいつもの年より、花の純白が目に染みるような気がするのはなぜでしょう。英語では鈴蘭のことをlilyofthevalley谷間の百合というそうです。フランスの作家バルザックに「谷間の百合LeLysdanslavallee」という小説があります。いかにもフランス的な年上の美しい伯爵夫人と青年の悲恋物語です。その伯爵夫人が谷間の百合というわけです。実在のモデルがいたそうですが、鈴蘭になぞらえられる女性、楚々とした美人だったのでしょうね。ジャスミンも今を盛りと咲いています。ジャスミン、中東ではヤスミンですが、これも女性の名前として使われます。マーガレットも女性名に使われます。多少の風にはめげない可憐だけど、たくましい印象のある...谷間の百合lilyofthevalley

  • ひなげし

    道端でオレンジ色の薄い花びらをひらひらさせているひなげしをよく見かけます。漢字で書くと雛罌粟か雛芥子、英語でポピー、フランス語でコクリコ、スペイン語でアマポーラ、中国語で虞美人草。愛されている花です。道端で咲いているのはほんとに素朴な小さな花ですが、観賞用のや公園などで咲いているのは色も豊富で艶やかです。与謝野晶子にありますね、素敵なひなげしの歌が。ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟われも雛罌粟でも野辺に並んで咲く野生の小さなひなげしは、ほんとにいとおしい。ひなげし

  • 毛が抜けて抜けて

    なっちゃんの抜け毛がすさまじく、紺色のカーペットに雪が降り積もったようになっています。炬燵布団も毛が生えたよう。「でも、私わざとやってるわけじゃありません。自然現象ですもの」と言いたげなお顔です。コロナのせいで、トリミングのお店がお休み。再開する頃には生え替わっているかも。抜け毛攻撃はしばらく続きそうです。そんなことは我関せず。気持ちよさそうにお昼寝するなっちゃんです。毛が抜けて抜けて

  • すみれ--Veilchen

    ゲーテの詩にモーツアルトが曲を付けた「すみれ」という歌曲があります。「野原に小さなすみれが咲いていた。ほんとにかわいいすみれが。そこへ羊飼いの娘がやって来た。ああ、あの娘に摘まれて、ほんのつかの間胸に押し当てられたら、死んでもいい。でも娘は小さいすみれに気も付かず、踏んづけて行ってしまった。でもいいのとすみれは思う。あの娘に踏まれて死ぬのだから」同じゲーテに「野ばら」という詩があります。こちらは男の子に摘まれたバラが、そのとげで刺して抵抗するのです。華やかなバラと、ほんとに小さいすみれの違いでしょうか。でもその濃い紫色の深く美しいこと。日本人の私にはドラマチックなゲーテの詩より、芭蕉の句の方がしっくりきますが。山路来て何やらゆかしすみれ草道端に咲いている春紫苑(姫紫苑?)も別名貧乏草なんて言われ、しょぼくれた印...すみれ--Veilchen

  • 小手毬と木香薔薇と

    毎年桜の花が散り、若葉がまぶしい頃になると、小手毬の花が咲き始めます。この花を見るといつも、子どもたちが小さい時に一緒に楽しんで読んだ「もりはおもしろランド」の絵本シリーズを思い出します。登場人物の「小手毬の下に住むネズミのおじょうさん」が大好きでした。小手毬によく似た木香薔薇も今よく見かけます。白い花もあるけれど、黄色い木香薔薇が華やかできれい。でも白い花の方が香りが良いとか。薔薇の仲間なのに、とげがないのも優しいですね。花水木も咲き始めました。これは白い花か薄紅色。花のように見えるけれど、小さな蕾を包むように変形した葉、総苞片なのだそうです。花水木わすれたやうな空があり南部憲吉今日は春の嵐で灰色の空ですが、鮮やかな花水木の向こうに、青空が見えると、どこかしらで見たような懐かしい気持ちになります。小手毬と木香薔薇と

  • リラ冷え

    リラ咲いて犬の喜びさへ静か八木林之介良いお天気で、リラの花が咲き始めましたが、「リラ冷え」なんて言う言葉もあるように、朝夕案外冷え込みます。なっちゃんもあまり調子が良くないらしく、よぼよぼ、散歩に行っても、時々よろけます。コロナ冷えの私の気持ちで余計にそう見えるのかも。とは言え、春の花は続々と咲き始めています。同じモクセイ科で、同じく良い香りのするジャスミンも。純白の小花が可憐です。躑躅ももう咲いています。毎年ゴールデンウィークごろが満開だと思うのですが、今年はどの花も少し早めです。愛らしい姫リンゴの花を見かけました。秋には真っ赤なかわいい実がなります。そのころには、世の中落ち着いているかな?薄紅に咲きて林檎の白く散る宮津昭彦リラ冷え

  • なっちゃんの一日

    コロナには関係なく、この頃毎日なっちゃんは引きこもり状態です。もうお年ですからね。それでも、さすがに、たまにはお家の中をうろうろ。元々、大人しい犬ですが、気配を消して横に立っていたりしてギョッとすることがあります。お前は忍者か。お散歩中、後ろ脚が弱ってきているのでしょうか、のそのそ歩きます。人間で言えば、もう80歳近いようですから。自分を見ているよう。その姿を若そうなコーギーや、野良猫に見られています。家に帰り着くとやれやれです。さあ、またお昼寝。なっちゃんの一日

  • 咲いた咲いたチューリップの花が

    学校はまだしばらくお休みのようですが、入学式だけは行ったところもあるようです。並んで咲いたチューリップの横を大きなランドセルをしょって、かわいいドレスを着た女の子が、お母さん、お父さんと一緒に歩いていきました。この頃よく見かけるのがツルニチニチソウやカラスノエンドウです。春が来たなと思わせてくれる野の花です。赤い椿、白い椿も枝一杯に咲いています。濃い紫のツルニチニチソウを摘んできて一輪飾りました。「花とおじさん」という歌がありましたね。「私を摘んでお家へ連れてって」。この花は摘んでちょうだいと言うのですが、シューベルトの曲で有名なゲーテの「野ばら」は、手折ったら刺してやると言います。結局は抵抗むなしく手折られるのですが。人と花の関係性は国民性の違い?咲いた咲いたチューリップの花が

  • 二カ領用水の櫻

    武蔵小杉、二カ領用水の分水渋川沿いの櫻です。不要不急ながらこっそり歩いてみました。そろそろ散り始め。咲き始めたのがもう10日以上前ですからよく持っています。二カ領用水は、江戸時代初めに造られた神奈川で一番古い人工用水路です。江戸時代、川崎領と稲毛領の間にまたがって築かれたので、こう呼ばれるそうです。用水沿いには桜の名所がたくさんありますが、武蔵小杉駅近くのあたりもとてもきれいです。ひこばえの花三輪、若緑の葉と仄かにピンクがかった白い花がきれい。花びらの浮く川でカルガモが気持ちよさそうです。二カ領用水の櫻

  • 満開の花桃を見た次の日に

    買出しに出たスーパー横の丘で、花桃が満開。白、桃色、赤入り混じって咲くのが何とも華やかです。近くに満開の桜の木もあります。足元には花韮が群生していました。椿がびっくりするほど花をつけています。もう立葵が咲いています。これは雲南黄梅というジャスミンの仲間の花のようです。春真っ盛り、色とりどりの花の競演です。と思っていたら、何と雪が降り、少しですが積もりました。花海棠に雪。もう数十年前ですが、三月末、息子が生まれた日も大雪だったのを思い出しました。うれしいたよりもかなしいたよりも春の雪ふる種田山頭火満開の花桃を見た次の日に

  • 友逝く

    数十年来の友人がなくなりました。心臓に難病を抱えながら波乱万丈の人生を送った人でした。この赤い花、何故かその友を思い出させます。辛い人生にもかかわらず、華やかな感じの女性でした。紫色の似合う人でもありました。ピアニストとして嘱望されていましたが、卒業演奏時に見初められ、結婚。夫のロシア正教に改宗します。二人の娘をもうけたものの、現実に飽き足らず、二児を置いて離婚。その後付き合った男性のDVから逃れるため、八丈島へ。そこでの平穏な暮らしも長く続かず、心臓に難病を発症し、本土へ。大手術の末一命をとりとめたものの、その後は入退院を繰り返し、ついには帰らぬ人となりました。疎遠だった二人の娘さんと和解しているのが、せめてもの慰めです。コロナウィルスで最後に会うことも叶いませんでしたが、桜や花桃や野の花々を一緒に愛でた思い...友逝く

  • 花海棠

    うつむきがちに咲く濃い紅色のつぼみが咲き開くにつれてほんのりした薄紅色のる花海棠は、酔った楊貴妃に例えら睡花とも呼ばれるそうです。ほんとに艶やか。昨日はまだ蕾がちで、紅の色が濃かったのに、今日はもう満開。大輪の桜のような薄紅の花がたわわに咲いて華やかです。桜と共にこの花が咲くと、春が来たなと思います。花吹雪淡し海棠吹雪濃し後藤尾比奈夫花海棠

  • 山桜桃梅の花咲く

    「ゆすら」とひらがなを入力すると「山桜桃」とすぐ変換してくれる、PCはえらい!バラ科サクラ属の低木です。桜・桃・梅ぜいたくに三つ花の名前が入ったかわいい花です。サクランボのような実もなるそうです。漢字の櫻という字は元々この花の名前だったんですって。ウィキペディアの受け売りのトリビアですが。この季節、雪柳などピンクや白の小花がたくさん咲いて、目を楽しませてくれます。赤い椿に、白いクリスマスローズ、紫の諸葛菜も日陰にたくさん咲いています。ついこの間まで摘んで食べていたフキノトウは,育ちすぎて、もう食用にはなりません。この辺りは今日、染井吉野開花予想日です。春日野に野守を見ずや蕗の薹角川春樹山桜桃梅の花咲く

  • 房総の花

    色とりどりの花が一面に咲き匂うお花畑での花摘みは南房総の春の楽しみです。千倉の辺りの道沿い何軒もある花摘み畑の華やかさは、他では見られなません。今は、ストックとキンセンカが真っ盛り。大きな花が7本で300円!抱えきれないほど買って帰りました。知人に半分おすそ分けして、玄関に飾りました。いい匂いがします。花畑に咲いている花はもちろん、道端に咲いている大根花もかわいかった!房総の花

  • 月の砂漠

    連日家にこもる生活が続き、気分転換に千葉房総半島御宿へ行きました。童謡「月の砂漠」の舞台となった所です。狭い砂浜ですが、ラクダに乗った王子様、王女様の像が可愛く、なかなかフォトジェニックな場所でした。側に「月の砂漠記念館」というのがありますが、コロナで休館中でした。加藤まさおという詩人で画家の作詞です。加藤は病気静養のため、ここに滞在したのだとか。でもこの地がモデルというのには異論もあり、生まれ育った静岡がモデルだという説もあります。実際はアラビアの砂漠をイメージして作ったようですが。記念館まで建てて、観光の目玉にしてくれているのだから、反対することもないでしょうと言っていたそうです。太っ腹で、良い感じですね。浅い川が砂の上を走り、海に流れ込む景色がちょっと独特で面白い所でした。一緒に行った冬君、ラクダ像とのツ...月の砂漠

  • クロッカス

    子が植ゑて水やり過ぎのクロッカス稲畑汀子「子」を私に変えてもいい句です。いつも水をやりすぎるか、やらないで枯らしてしまうか。植物を育てるのが下手です。グリーン・フィンガーではないようです。よそのお庭に咲いているのを見ているのが一番ですね。春の妖精クロッカスが美しく咲いています。春咲きをクロッカス、秋咲きをサフランというそうです。図書館の駐車場にルピナスが咲いていました。初夏の花で、まだ早すぎるからか、小さめの花です。バーバラ・クーニーに「ルピナスさん」という絵本があります。世界中を旅したおばあさんが最後にしたことは、色とりどりのルピナスをたくさん植えて、世の中を美しくすることでした。春の木の花が、続々と咲き始めました。コロナウイルスが蔓延しても、株価が暴落しても、花々は美しく咲き匂っています。クロッカス

  • 三寒四温

    散歩に出かけると、どこからともなく良いにおいが漂ってきます。今年も沈丁花の季節になりました。木蓮の白い花もア小竿らを背につやつや輝いています。雪柳も小さな可愛い花をつけ始めました。ナズナも茂っています。実の形が三味線のばちに似ているので、三味線草とかペンペン草って言いますね。猫走り三味線草の花ゆらす山本文子この句の猫を犬の変えれば、なっちゃんの散歩風景です。御老体のなっちゃん、何かに怯えたか、腰が引けています。ミツマタが満開です。馬酔木も。日本に昔からある植物で、万葉集にも出てきます。池水に影さへ見えて咲きにほふ馬酔木の花を袖に扱入(こき)れな池の水に影を映して美しく咲く馬酔木の花を袖に入れましょうという大友家持の歌。風流ですね。娘が友人に頼まれて、キャラメルバナナケーキを作りました。満開の黄色い春の花のようで...三寒四温

  • 河津桜

    我が家からほど近い「千年」というおめでたい地名の道路沿いの河津桜、今満開です。何十年か前、土地の有志が伊豆河津町から、苗木を買ってきて植えたそう。見事に大きくなり、立派な並木になって目を楽しませてくれます。濃いめのピンクの花が青空に映えます。例年より1週間ほど早い開花だそうです。オオシマザクラとカンヒザクラの交配種だとか。数年前までは、この時期、夫と河津町へ良く見に行っていました。以前はこの桜、この辺りにそれほどなかったような。サクラの名の由来は色々あり、富士山の女神である「コノハナサクヤヒメ」からとったというロマンチックなのもあります。桜にも色々種類がありますが、名前の生まれた頃の桜は多分、私のふるさと吉野の山全山薄いピンクに染める山桜だったのでしょうね。今年はソメイヨシノの開花も早いようですが、そのころには...河津桜

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