chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 「歴史を知ること」は難しい。

    少し前に「済州島四・三事件」に興味を持った。 この事件は韓国でも長く触れられることのない件だったが、2000年代に入ってようやく公に解明しようという機運になった。 日本だと金石範の「火山島」が有名なので読んでみた。 火山島 1 作者:金 石範 文藝春秋 Amazon ハードカバーで全7巻という凄まじい分量の小説だ。 当時、島全体がどんな様子で、島内から見るとどんな経緯で物事が起こったかがわかるところは良かったが、創作としては冗長すぎる*1。 「火山島」は実際の事件を背景にしているとはいえあくまでフィクションなので、事件に関して書かれた本を読みたいと思い探したところ「島の反乱、1984年四月三日…

  • 【小説感想】嘲笑われ、消されたフェミニストを通して描かれる怒り 桐野夏生「オパールの炎」

    オパールの炎 作者:桐野夏生 中央公論新社 Amazon 桐野夏生のインタビューを読んだことをきっかけに、ずっと読みたいと思っていた「オパールの炎」を読んだ。 一気読みしてしまった。 桐野夏生の作品は、何よりまず創作として抜群に面白い。先が気になって、読み終わらないと本が置けない。 「オパールの炎」は五十年前に、中絶を禁止した法律に反対しピル解禁を求めた、女性活動家・榎美沙子(小説では塙玲衣子)をモデルにしたセミフィクションである。 塙に興味を持ったライターの女性が、かつて塙の周りにいた人たちにインタビューをしていく形式で話は進む。 「塙玲衣子」は五十年前は有名だったものの、消息が絶えてから長…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、うさるさんをフォローしませんか?

ハンドル名
うさるさん
ブログタイトル
うさるの厨二病な読書・漫画日記
フォロー
うさるの厨二病な読書・漫画日記

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用