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  • 【小説感想】コーマック・マッカーシー「すべての美しい馬」 初読では、びっくりするくらい話を読めていなかった。

    すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫) 作者:コーマック マッカーシー 早川書房 Amazon コーマック・マッカーシーの小説は、初めて読んだあとたいてい続けてもう一度読み返すのだが、「すべての美しい馬」は一度しか読まなかった。 親友同士二人の少年が家出して、牧場主の娘と身分違いの恋に落ちて引き離される。 あらすじだけを聞くと驚くくらい単純な、通過儀礼的青春、成長小説である。だからその外形だけを読み取って「趣味じゃないな」と思ってしまったのだ。 今回読み返して気付いた。 「すべての美しい馬」は「馬が魂の暗喩になっている」とわからないと、意味がまったく通じない話だと(つまり初読の時はまったく意…

  • ボルシェビキから新左翼まで、思想の流れの原点がわかる「ネチャーエフ ‐二ヒリズムからテロリズムへ‐」

    戦前の共産党の組織はレーニンが作ったボルシェビキを元型としており、さらにボルシェビキはロシアで生まれた過激派組織「人民の意志」をモデルにして作られているという話を読んだ。 「人民の意志」に影響を与えたネチャーエフは、ドストエフスキーの「悪霊」のモデルになった人物であり、前々から読んでみたいと思っていた。 ネチャーエフ―ニヒリズムからテロリズムへ (1964年) 作者:ルネ・カナック Amazon ※表紙が独特で、ちょっと外で出しにくい。表紙はネチャーエフが収監されていた「アレクシス半月堡」の全景で、貴重な写真らしいが。 レーニンが「人民の意志」を組織造りの参考にしたのは、元々は革命のための少数…

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