13回目の3.11あの日から13回目の3.11となった。東京で単身赴任中の私にとって,沿岸部にいる大切な家族の消息が気がかりであった。多くの方が犠牲になる中で,少しでも地元に貢献したいそう強く願い,休みの日はできるだけ沿岸部に足を運び,ボランティアの方々と一緒に活動をした。その折,お会いした方が医師であり慈善活動家のウォン・アンドリュー・チー・ウェン博士である。2022年には,50年近くに及ぶ慈善活動が認められ,フィリピン政府から国際平和賞を授与された。癌治療で博士号を取得し研究者としても輝かしい業績を残し,医師としても患者さんに愛され,慈善活動でも数多くの貢献を果たしてきた。私の目標とも重なり,これからも活動を共にしようと思っていた。だが,3月7日ご子息から残念なお知らせをいただいた。父ウォンアンドリュ...悲しみを受け止め,次なるステージへ