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2016/03/09

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  • 気ままなFisherman 後編

    「もうそろそろいいかな」そう言いながら、ダイニングテーブルに置かれた土鍋の蓋をジョンヒョンがそろりと開けると、白い湯気がふわっと立ち上った。味噌とにんにくの何ともたまらない匂いが、一段と食欲をそそる。目の前でメウンタンが美味しそうにぐつぐつと煮立っているのを見るだけで空っぽの胃が刺激され、まるでパブロフの犬みたいにヨンファの腹がぐぅーっと鳴った。途端に、向かい合って座っているジョンヒョンがぶはっと...

  • 気ままなFisherman 前編

    『Big Baby Returns』 続編連日慌ただしく駆けずり回っていたカムバックが終了し、ようやく訪れた貴重なオフ日。ジョン・ヨンファはスイッチが切れたようにリビングの黒い革張りのソファの定位置に寝転がり、大好きな格闘技番組を観るなど、まったりと過ごしていた。日頃の睡眠不足がたたってか、テレビ画面に向けていた目がとろんとしかけた時、不意にカカオトークの着信音が鳴る。「――ん?」肌触りのいいクッションに頬を埋めて...

  • 蒼き運命 -アオキサダメ- 78

    柔らかい感触がじかに伝わってきた瞬間、全身の血が沸騰するかと思った。驚くべきことに、両膝の間に顔を伏せたヨンファが手で包み込んだままのジョンヒョンの先端にそっと唇を押し当てたのだ。普段の清廉な姿からは想像できない行動をとられ、あり得ないほどの衝撃が身体中を駆け巡った。「お、い……、ヨンファ……っ」意表を突かれたジョンヒョンが慌てて目の前の細い顎を指先で捉えれば、不満そうにキッと視線を上げて、意地になっ...

  • 蒼き運命 -アオキサダメ- 77

    視界に入った光景がまるでスローモーションのように実際よりゆっくりとした動作に見えたのはほんの一瞬で、そのほっそりとした手の行方を目で追う間もなかった。「なんか、見ていて辛そうだったから……」半身を起こしたヨンファは、ベッドの上に胡坐をかく格好で座り込んでいたジョンヒョンの下肢におずおずと触れてくる。途端に、痺れるような感覚が腰から湧き上がってきて、思わず息を呑んだ。「………っ」猛々しく張り詰めているジ...

  • 蒼き運命 -アオキサダメ- 76

    「あっ、待っ……、ベルトが……」普段よりも上擦ったような甘さが混じった声で訴えかけられ、我に返ったジョンヒョンはヨンファから一旦身を離した。恋人の身体を貪ることに夢中になるあまり、指摘されてようやく気づいたのだ。俺としたことが……、と慌てて傍らに両膝をついたジョンヒョンは、荒々しくバックルを外してベルトを抜き取った。続いて、いつにない性急さで邪魔なスラックスとボクサーブリーフをベッド下へ脱ぎ落とす。窮屈...

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