さらば、グゥフィー (その2)
警察署に着き、ごみ袋を手にして建物の中に入った。週末の早朝なので、誰もいない。受付まで行くと、ガラスの向こうに男性の警察官が座っていた。にこりともしない。「おはようございます。先ほど電話をした者ですが。」「おはようございます。それが、例の?」そうです、と言って袋を渡す。彼はビニール袋の中をちら、とだけ見ると、それを机の下に置いた。ひと通り私から情報を得た後、何事もなかったかのように、「Thankyou.Haveagreatday.」(ありがとうございました。よい一日をお過ごしください。)とだけ言い、あちらを向いてしまった。え、何?これだけ?慌てて尋ねる。「ちょっと待ってください。彼らを連行し、尋問などしないのですか?」お巡りさんは、相変わらず不愛想な顔で答えた。「No.」No...って、どういうことだ?私は突如...さらば、グゥフィー(その2)
2021/12/05 09:54