主に女性目線の作風を得意としております。現実社会で生きる人たちのリアルを描写し、恋愛やミステリー的な要素を加えながら、オリジナルの話を作っております。
嗣永シュウジ(つぐなが しゅうじ)です。主に純文学の小説を書いております。
結局、新田くんからはまともに行き先も告げられず、ほとんどなし崩し的に車に乗せられた。首都高速湾岸線を千葉方面へと車を走らせる車内からは、両側に光を失った湾岸エリアが見下ろせる。すぐ横に隣接した夢の島には、すでに明かりは灯っておらず、まるで閉園したかのような闇が広がっている。首都高を走る車の量は、それほど混雑はしていなかったが、それでもそれなりの交通量はあり、車線の両側を猛スピードで走り去っていく大型車両がやけに目立っていた。「ところで、この車、勝手に使って大丈夫なわけ?てか、その前にこれって、飲酒運転じゃないの?」訊きたいことが多すぎて、矢継ぎ早に新田くんに質問をぶつけた。「え?あ〜、大丈夫大丈夫!そんな呑んでねぇーし、酔いならとっくに醒めてるから……。てか、会社自体が休みなんだから、バレようがないでしょ?それ...『凍える愛情』XLII
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