キモチの行方③彼女は周り観客達とは明らかに違う雰囲気で、騒ぐ声に戸惑っているのか忙しなく目を動かした後、直ぐに此方に視線を戻してきた。真っ直ぐ自分を見つめる目…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(24)親に組まれた見合いはウンスが乱入した事により中止になったが、お互いの気持ちをより知れたウンスとヨンは久しぶりに恋人として甘…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(23)アメリカに行く前に拒否してしまったウンスの手紙。それをバッグにしまい笑っていたウンス。あの後ウンスはどうしたのだろうか?ヨ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(22)「チェ先生、この間の手術断ったんですって?」知らない声にふと振り向くと、微かに記憶はあったがあまり話した事が無い男がいた。…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(21)「それは嫌」「ウンス」「あまり言うと、今日から違う部屋で寝るわよ?」「・・・・・」それが一番弱い。ヨンは黙ってしまう。最近…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(20)「いって・・」「おい、キム。お前ウンスに何か言っただろう?」病院の廊下でキムの後ろ姿を見つけたヨンはキムの腕を徐に掴んで後…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(16)「ウンス、この服だと身体のラインがわかってしまうよ」抱き締めながらもワンピースの襟のホックを素早く外すヨンにウンスは焦り出…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(15)エレベーターから出るとヨンはウンスの身体を支えたまま自分の部屋に向かった。ふらつく自分が恥ずかしいのか顔を伏せてしまったウ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(14)車に乗り急く様に漢江から江南区に帰って来たが、ヨンは駐車場からウンスの手を離さなかった。自分の部屋に帰る為に乗ったエレベー…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(13)「・・・また研究費を削られたんですか?」「・・・うーん、半年経っても報告出来ないからかねぇ?」「だから、人手を増やした方が…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(12)※ヨンの少し過去話(彼女歴等)が出て来ます。「毎回出す提出物が合格点で返って来る女がいる」「何だよ、それ?」キャンパス内の…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(11)大人しくなったヨンだったが手はずっとウンスの手を掴んでいて離してと目を向け、動きが止まってしまった。「あれ?それ・・・」ヨ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(10)『・・・ほぉ、なるほど。ヨンとそんな事がありましたか?』久しぶりに電話に出たオーナーはだいぶ具合が良くなった様だったが、声…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(9)「・・・はぁ?見合い?何の話ですか?!」いきなり実家から掛かって来た電話にヨンは思わず声を上げてしまう。相手はあの医療メーカ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(8)着ていたジャケットと鞄を苛立ちも一緒に吐き捨てる様にバサリとフローリングに投げ捨てた。ソファーに座り口に指を当て、目を左右に…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(7)駐車場に来た二人だったが、ウンスはまだ俯いたままだった。あの後ヨンがユジンを連れ出て行き、様子を見ていた受付の職員達や患者達…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(6)・・・やべぇ、あんな目付き見た事無え。キムはヨンの眼差しを受け寒気がしていた。アメリカから帰って来て更に大人の魅力を増し、病…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ◇(5)パク医師は午後の診察があると戻ってしまったのだが、キムはバッグを肩に掛けていた。「俺これから違う病院に行くんですよ。送りま…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ◇(4)「聞いたわよー。チェ先生からプラズマ美顔器買って貰ったんだって?しかも医療用の高いやつ!」うふふっと笑いパク医師はウンスの…
▼▼▼▼▼ジグザグ◇(3)「キム先生」「わぁ、久しぶりですねぇ!昨年会っただけですから1年ぶりですか?」彼は大学の後輩でヨンと同じ総合病院に勤務している美容整…
▼▼▼▼▼ジグザグ◇(2)何がきっかけだったのか?と聞かれるとおそらくあれからだと思う。「・・・来週一緒に実家に行かないか?」ヨンの実家に?両親に紹介したいと…
▼▼▼▼▼ジグザグ◇(1)証言者A「確かに、彼女が彼を追い掛けているのは見た事があります」証言者B「・・・噂では彼女の家族がチェ家に連絡を取り付けた。・・・ら…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ20「・・・へぇー、ウンスはその時そう言っていたんですか?」「私達もチェ先生にお礼言ったのかなぁ?と心配していたんですよね」「大丈…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ15部屋の扉を開けるとヨンはすかさず部屋を見渡し、トイレと浴室を探した。「ウンス、吐き気は?」「・・・少しあるけど、さっきよりは大…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ14へぇ、この番号の間に部屋が幾つかあったのね・・・何回か見ているエレベーターの表示をまだ胸焼けしている状態で眺めていた。但しヨン…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ13・・・・しまったなぁ。何故こんなに呑んでしまったのかしら?浮かれてしまったからで無いのはわかる。何時のヨンに戻り来た時とは違う…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ12彼は事の発端が何だったのか理解しているらしい。だから再び手紙を望んだのだろう。「・・・手紙ね、書いてないわ」「ッ?!」顔を上げ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ11ヨンからメールが届き、指定されたのはあのお見合いをセッティングされたレストランだった。そして文面の中には、今迄付けていなかった…
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇今日はりまです。蜜話の前にいきなり現代話が入り何ぞや?と思いの方もいるかもしれませんね汗(; ゚゚)人魚話と同じでかなり前に書いて放…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ10だが秘書からの電話の後もヨンから連絡が入る事は無く、1か月経ちウンスの辛かった感情も徐々に薄まって来ていた。この方が良い。同じ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ9しかしヨンと別れてから四日経ち、何故かウンスのクリニックにあの機器が届けられた。「しかも2台!凄いですねぇ!」スタッフ達ははしゃ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ8―・・・確かにあの時ウンスに伝え、彼女も笑顔で返してくれた筈なのだ。「ウンスは俺を待っていてくれる?」女性側として4~5年は長い…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ7ウンスは呆然と立ったままヨンを見つめ、ヨンもソファーに座ったままウンスと同じ表情でウンスを見上げていた。「・・・何で?ヨンが?」…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ6お見合い当日、ウンスは深呼吸を何回もしビルの前に立っていた。お見合い自体が初めてなのだ。昨日漸く田舎の両親に電話を掛け、お見合い…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ5「このレストランは外国の珍しい酒もあってウンスと来てみたかったんだ」「私がかなり呑みますからね〜」「何言ってんだか。俺だって呑む…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ4彼がアメリカと言った時に驚きはしたが何故かとても似合っていると思った。だからウンスはすんなりと「ヨンなら大丈夫。頑張ってね!」と…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ3次の日の朝にいきなりスマホが鳴り、寝起きのウンスはベッドに俯せのままスマホを耳にあてた。「・・・はい?」『おはよう、ウンス』「・…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ2「確かにね、幹細胞抽出機を手に入れた・・・と言っても医療メーカーからうちに廻してくれる配分が特に多いだけでここには無いわよ?だか…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ(1)「第4の物質、プラズマ美顔器は新しい医療機器でエステサロンでも人気がありコストパフォーマンスに優れ、美容治療費も更にお手…
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2周目は幸せになります⑦――ああ、あれだわ。見た事あると思ったらよくある高校の校舎だわ。 ウンスはビルにすると10階建てになる施設を静かに見上げ思った。 横に…
2周目は幸せになります⑥ウンスが驚愕したのは、あの気まづいランチから二日しか経っていないというのに再びイ氏から連絡が入った。 「チェ社長が帰国致しまして」 「…
2周目は幸せになります⑤仁川空港近くのハイクラスホテルの中にある小洒落たレストランに来るまで車の中では、イ氏は疎かチェヨンもウンスも一切話す事は無かった。重苦…
2周目は幸せになります④三日後、ウンスは漢江近くにあるビルのエントランスに立っていた。 目立つ格好は困るという事で、地味なスーツと赤茶色の髪を1つに纏め一応サ…
2周目は幸せになります③一気に疲れ果てながらウンスは自分の家に帰って来た。 結局はあの男の頼みを飲んだ自分が馬鹿だと罵りながらとぼとぼと玄関に入ると、そんなタ…
2周目は幸せになります②それはウンスがよく知る江南区の街並みが映された写真だったが、彼は大きなビルを指指した。 「この隣にもその施設を予定しております。大体こ…
※シンイ現代話です。2周目は幸せになります①突然の来客にベッドから起きたばかりのウンスはもそもそと髪を整え、インターホンのボタンを押した。この独身用ヴィラに住…
底から⑦曇天は嫌いだ。 長く親しんだ場所を失った日も自分の人生を共に歩む筈だった仲間が亡くなった日も、こんな今にも雨が降りそうな曇り空だった。 空気も重苦しく…
底から⑥ヨンは俯いていた顔を上げ、立っている場所を理解すると身体を強ばらせた。 自分は何時の間に湖の中に入っていたのか。 魚釣りをする為に来た筈が無意識にここ…
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※シンイ現代話です。2周目は幸せになります①突然の来客にベッドから起きたばかりのウンスはもそもそと髪を整え、インターホンのボタンを押した。この独身用ヴィラに住…
底から⑦曇天は嫌いだ。 長く親しんだ場所を失った日も自分の人生を共に歩む筈だった仲間が亡くなった日も、こんな今にも雨が降りそうな曇り空だった。 空気も重苦しく…
底から⑥ヨンは俯いていた顔を上げ、立っている場所を理解すると身体を強ばらせた。 自分は何時の間に湖の中に入っていたのか。 魚釣りをする為に来た筈が無意識にここ…
底から⑤ぼやりと水面の上に明かりが浮かんでいる。 今日は波も無い穏やかな日ゆえ波に日差しでも当たっているのだろうか? ヨンはそう思い足を進め短く刈られた草原を…
底から④「王宮が土地併呑(併合)の御触れを出したので、官僚や地主達がこぞって土地を買い占めています」 「だから、何です?」 「・・・結局民はその地主に雇用して…
底から③最近寝覚めが良くない。 日に日にあの夢を見る機会が増え、だがその内容は禍々しいものに変化していく。 二人でよく鍛錬した場所にメヒが佇んでいるが、その姿…
底から②途中王様達の様子を伺う為に馬車を止めたが、それ以外は休まず進めた為朝早く旅籠屋を出立し日が落ちる前に宮殿に無事着く事が出来た。馬車の中で王妃が何か言っ…
底から①ゆらゆら。揺れているのは船か、はたまた自分か。ふと漂う波の薄暗い隙間から白い肌が見え、まさか噂に聞く妖という奴だろうか?浮遊感に任せながらそれを掴もう…