魔法はいらない一人ぼっちがこわいから ハンパに成長してきた ──チェインギャング / ザ・ブルーハーツ志乃ちゃん(映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の主人公、高校生の大島志乃。以降ネタバレを含みます)は、緊張すると話し言葉が滑らかに出ない、吃音(どもり)の問題に悩まされているのだが、奇跡が起きるわけでもなく、最後まで治らない。だが、志乃ちゃんはラストシーンで自ら望んだわけでもない...
毎日がコンフェッションバートランド・ラッセルのエッセイ集の中に好きなのがある。「情緒の予知」というタイトルである。われわれが、ある日ある時刻の列車に乗ろうと決心する場合には、特別の事故が発生しないかぎり、それはもちろん可能である。しかし、もしもわれわれがある予定の時刻に、ある特定の情緒を味わおうと心に決める場合、十中八九その計画は失敗するだろう。たとえば、諸君は心中で「来週の土曜日の午后六時二十三...
宗教統一のうさんくささ宗派が一つだけなら恐ろしい専制が生じ、二つあれば 互いに喉を切り合う。だがイギリスには宗派が三十もあるのでみんな仲よく暮らしている――ヴォルテール統一教会の主導する「宗教の統一」運動はなんだかうさんくさい。M&A(企業の合併買収)と同じ臭いがするのはわたしだけであろうか。ある時から、「統一」という言葉が支配や画一的という悪い印象を与えると気付いたのか、キャッチコピーを「統一とは...
善の競争(『The Sting』) 「善と悪とは、同一の意味をもつものが、相反した目的を指向して現れたその結果を指していう言葉なのである。したがって、我々が、しばしば悪であると考えてきた人間の性稟も、それが神のみ意を目的として現れるときには善になる」(第二章 堕落論第四節 人間堕落の結果(三) 目的性から見た善と悪)統一教会に「善の競争」という言葉がある。特徴的なのは「善の競争」なのに悪OKということ。具体...
創造原理的創造の不都合な点についてベネトレ:まだ人間のいない世界を考えてみよう。そこで神さまが五人の人間を作るとする。もちろん、それぞれ顔かたちも性格もすべてちがう五人だよ。さて、そのとき、ただたんに五人のちがう人間が作られるだけじゃなくて、その五人のうちに自分というものがふくまれているためには、神さまは、それぞれ個性を持った五個の肉体と精神を作る以外に、なにをしてくれればいいのだろう?ぼく:自分...
「ブログリーダー」を活用して、元36万さんをフォローしませんか?
魔法はいらない一人ぼっちがこわいから ハンパに成長してきた ──チェインギャング / ザ・ブルーハーツ志乃ちゃん(映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の主人公、高校生の大島志乃。以降ネタバレを含みます)は、緊張すると話し言葉が滑らかに出ない、吃音(どもり)の問題に悩まされているのだが、奇跡が起きるわけでもなく、最後まで治らない。だが、志乃ちゃんはラストシーンで自ら望んだわけでもない...
今年もよろしくお願いします。ご存じの方も多い?と思うが占い系のユーチューバーによれば、今年の一月一日は吉日が3つ重なる稀なラッキーデイだったということ。それが、正月、元旦のいきなりの大地震に続き翌日、日航機の事故に驚く。見たところこの厄災について何の釈明もないようなのだが、その無責任な姿勢は、文鮮明の「金日成がいま死んだよ」という、メシヤの単独の予言(信者の責任分担を絡めないで、つまり外れた時の言...
「韓国製日本国憲法」「戦後の憲法は、アメリカ占領軍によって強制されたもので自主的なものではない、したがって自主的に作り変えねばならない、という主張がこれまで幾度も繰り返されています。別の言葉でいえば、戦後の憲法は外発的であり、それを内発的なものにしなければならないということです。しかし内発性と外発性をそう簡単に区別できるでしょうか。たとえば、明治憲法は、明治政府が西洋列強の支配下のなかで形式的に近...
「天宙主管の前に自己主管」VS「手をあげる」私が手をあげるという事実から、私の手があがるという事実を差し引いたとき、後に残るのは何か?──ルートウィッヒ・ウィトゲンシュタイン『哲学探究』「天宙主管の前に自己主管せよ」──これは、創造原理の四位基台、とくに個性完成(第一祝福)を成した人間である文鮮明のモットーとして、統一教会内ではよく知られた言葉である。ほとんど「修身斉家治国平天下」(自分の身を修めること...
たまに、統一教会(家庭連合他分派)関係者のブログを覗くと……今年も暑い夏だったが、統一教会の解散についてはそのあいだお寒い状況がずっと続いていた。すこしまえに文化庁は過料を科すよう東京地裁に通知したとのことで、秋の訪れと共に前進の気配もするところなのだが、さて、どうなることやら……。ところで、やっと仕事がひと段落して、久しぶりに統一教会(家庭連合他分派)関係者のブログなぞを覗いていると、元信者の文鮮明...
「ヤロブアムの道」と金の子牛像彼は主の目の前に悪を行い、その父の道に歩み、父がイスラエルに犯させた罪をおこなった。彼は主の目の前に悪を行い、ヤラベアムの道に歩み、ヤラベアムがイスラエルに犯させた罪をおこなった。──列王記上 26,34七男(亨進)にはその昔、世界会長時代に金の父母像を作って販売しようと計画したが、偶像崇拝として批判されたからだろうか、結局理由がうやむやなまま中止になったという苦い過去があ...
「イジメ蛙」のダークパターンメディアは赤枠内しか見えていないと主張する田中富広会長が描いた「イジメ蛙」(「やや日刊カルト新聞」(教団配信映像より)から孫引き)(今更な感じがしないでもないけれども、少し前に似たような事件があったので…)元首相暗殺事件の後で、本部教会から全国の信者へ向けて送ったメッセージの中に「イジメ蛙」の絵があった。この絵の全体の構図をそのまま見れば「イジメ蛙」の「突き落とし」の行...
モーセはヘブライ人なのか?さて、フロイトがモーセがエジプト人であるとする根拠がどこあるのだろうか。いや、これがたしかに、原理や聖書が言うように、モーセがユダヤ人であったとしたらおかしな点がいくつかあるのである。フロイトはまず、「モーセ(Moses)」という名、それが典型的なエジプト式の名であることに注目するが、……この箇所は割愛してもいいだろう、モーセの血統を判断するのに決定的な事実ではない、と自ら否定...
モーセという男モーセは、生まれたときは、パロ王の手によって殺されるよりほかはない立場にあったのであるが、その母親が彼を隠して育てあげたのち、パロの宮中に入り、敵の懐の中で、怨讐を越えて安全に成長したのであった。(『原理講論』後編2.2.1-1)映画『十戒』で幼子モーセが籠の乗って流れてくるシーンがあるが、覚えている方も多いのではないか。救世主の誕生を恐れたファラオはヘブライ人の男の幼児をすべて殺そうとする...
自己責任論の主体について自己責任論は統一原理の責任分担理論が由来ではないか……。いま、日本では自己責任が何かあれば叫ばれるのだが、それは統一教会が政治的な影響力を持ったこととまるで無関係ではあるまい。自己責任論を推し進めると同時に、自己責任との連関でマインドコントロールも否定する、すると統一教会の霊感商法などの責任も信者個人の自己責任の問題として回避できる、そういう上にとって都合のいい責任回避の策略...
文鮮明のラスベガススタイルサタンが王になっていた旧約時代は、メシヤが現れるまで悪魔が権勢を握る時代なのです。モーセにとって主なる神は恐ろしい恐怖の神、復讐の神、嫉妬の神として現れ、僕の僕となった人間を律法でむち打ち、法度に反すれば容赦なく刑罰を加えた時代が旧約時代です。旧約の主なる神の属性を見ると、嫉妬心の強い神として「私」以外の他の神に仕えるならば恐ろしく嫉妬される神様であり、イスラエル民族にカ...
ヤコブをイスラエルと呼ばない理由 ところが、胎内で子供たちが押し合うので、リベカは、「これでは、わたしはどうなるのでしょう」と言って、主の御心を尋ねるために出かけた。 主は彼女に言われた。「二つの国民があなたの胎内に宿っており二つの民があなたの腹の内で分かれ争っている。一つの民が他の民より強くなり兄が弟に仕えるようになる。」(創世記25章22節・23節)リベカは「腹の中でぶつかり合うようになった」双...
「3月9日」と一週間断食一週間断食が祝福の条件でなくなって久しい。わたしは40時間、三日、一週間断食と計画してやったのだが、その後も何らかの条件として何度か断食をした記憶がある。ところで、毎年3月9日近くになるとレミオロメンの「3月9日」を聴く機会が増える。人により様々な思い出がその日にはあるのだろうが、わたしにはその曲が流れるたびに断食のことが思い出されてくるのである。それはわたしの断食とその日付が関係...
『尼僧物語』を観てオードリー・ヘップバーンの『尼僧物語』を録画しておいたのをやっとこないだ見終えた。申し訳ないが、わたしには非常に退屈で、……カトリック礼賛のプロパガンダ映画に思え途中で何度もやめようと思ったのだが、でも結局最後まで観てしまった。で、【ネタバレになります】じつはラストに思いがけない展開が待ち構えていて、主人公のガブリエル(ヘップバーン)は志の違いから献身を誓った修道会をやめるのだ。さ...
「真の自分を探しましょう」の嘘、と解散請求そうすることによって、真の自分を探すことになるのです。男は男なり、女は女なり、神様と人間が一つになることによって、はっきりした自分の一体圏を生みだすことによって、この世の中の女や男のために乱されるようなことがなくなるので、世界の大問題も八〇パーセント以上が治ってしまうのです。分かりましたか?だから結論として、良心を強くしなければなりません。そうするには堕落...
自己牧会批判自分が何かゆうてみい、人間が、一人称が、何で出来てるかゆうてみい、一人称なあ、あんたらなにげに使うてるけどなこれはどえらいもんなんや、おっとろしいほど終わりがのうて孤独すぎるもんなんや、これが私、と思ってる私と思ってる私と思ってる私と思ってる私と思ってる私と思ってる私と思ってる私と思ってる私!!これ死ぬまでいいつづけても終りがないんや、私の終りには着かんのや、ぜんぶが入ってぜんぶが裏返...
アブラハムの倫理観 杜子春は必死になつて、鉄冠子の言葉を思ひ出しながら、緊かたく眼をつぶつてゐました。するとその時彼の耳には、殆ほとんど声とはいへない位、かすかな声が伝はつて来ました。「心配をおしでない。私たちはどうなつても、お前さへ仕合せになれるのなら、それより結構なことはないのだからね。大王が何と仰おつしやつても、言ひたくないことは黙つて御出おいで。」 それは確に懐しい、母親の声に違ひありませ...
二重の真理大変だ!真実がイカサマと手を組んだ誰か僕に約束の守りかた教えてよ(シャララ/ザ・ブルーハーツ)昔の『祝福家庭』なんかみると後に分派の領袖となる人物に並々ならぬ忠誠を誓う祝福二世の言葉(アラスカの二世修練会)が並んでいるのだが、例えばテレビに出ているある幹部は彼を見事に裏切って家庭連合に留まっているようである。表面はまるで強い信念の持ち主のようにみえるが内実はそんなもんである。直系の子女が...
棄教者、変節者通常、転向者は変節者と言われるが、本人がそれまで信じていた主義が本当に信じられなくなってこれを捨てたなら、厳密にいえばそれは変節ではない。一方、一つの主義を生涯保持していた者は変節者とはいわれないが、しかし、もしその本人が内心ではすでにその主義を信じていないのに、対外的配慮や自己の社会的位置への考慮から信じている振りをつづけているのなら、その人間こそ真の変節者である。(『「常識」の研...
養子縁組の問題について統一教会(家庭連合)は養子縁組について教会は関与しておらず、また信者(家庭)の責任として問題を押し付けようとしているがそれはないだろう。表紙も破って捨てようとしていた『祝福家庭』にこんな記事が載っていた。〈祝福家庭の皆さんへ(4)〉 養子縁組について 家庭局長 高橋久夫(1800双)祝福を受けた家庭には、その血統を保持し...
ヤコブをイスラエルと呼ばない理由 ところが、胎内で子供たちが押し合うので、リベカは、「これでは、わたしはどうなるのでしょう」と言って、主の御心を尋ねるために出かけた。 主は彼女に言われた。「二つの国民があなたの胎内に宿っており二つの民があなたの腹の内で分かれ争っている。一つの民が他の民より強くなり兄が弟に仕えるようになる。」(創世記25章22節・23節)リベカは「腹の中でぶつかり合うようになった」双...
「3月9日」と一週間断食一週間断食が祝福の条件でなくなって久しい。わたしは40時間、三日、一週間断食と計画してやったのだが、その後も何らかの条件として何度か断食をした記憶がある。ところで、毎年3月9日近くになるとレミオロメンの「3月9日」を聴く機会が増える。人により様々な思い出がその日にはあるのだろうが、わたしにはその曲が流れるたびに断食のことが思い出されてくるのである。それはわたしの断食とその日付が関係...
『尼僧物語』を観てオードリー・ヘップバーンの『尼僧物語』を録画しておいたのをやっとこないだ見終えた。申し訳ないが、わたしには非常に退屈で、……カトリック礼賛のプロパガンダ映画に思え途中で何度もやめようと思ったのだが、でも結局最後まで観てしまった。で、【ネタバレになります】じつはラストに思いがけない展開が待ち構えていて、主人公のガブリエル(ヘップバーン)は志の違いから献身を誓った修道会をやめるのだ。さ...
「真の自分を探しましょう」の嘘、と解散請求そうすることによって、真の自分を探すことになるのです。男は男なり、女は女なり、神様と人間が一つになることによって、はっきりした自分の一体圏を生みだすことによって、この世の中の女や男のために乱されるようなことがなくなるので、世界の大問題も八〇パーセント以上が治ってしまうのです。分かりましたか?だから結論として、良心を強くしなければなりません。そうするには堕落...
自己牧会批判自分が何かゆうてみい、人間が、一人称が、何で出来てるかゆうてみい、一人称なあ、あんたらなにげに使うてるけどなこれはどえらいもんなんや、おっとろしいほど終わりがのうて孤独すぎるもんなんや、これが私、と思ってる私と思ってる私と思ってる私と思ってる私と思ってる私と思ってる私と思ってる私と思ってる私!!これ死ぬまでいいつづけても終りがないんや、私の終りには着かんのや、ぜんぶが入ってぜんぶが裏返...
アブラハムの倫理観 杜子春は必死になつて、鉄冠子の言葉を思ひ出しながら、緊かたく眼をつぶつてゐました。するとその時彼の耳には、殆ほとんど声とはいへない位、かすかな声が伝はつて来ました。「心配をおしでない。私たちはどうなつても、お前さへ仕合せになれるのなら、それより結構なことはないのだからね。大王が何と仰おつしやつても、言ひたくないことは黙つて御出おいで。」 それは確に懐しい、母親の声に違ひありませ...
二重の真理大変だ!真実がイカサマと手を組んだ誰か僕に約束の守りかた教えてよ(シャララ/ザ・ブルーハーツ)昔の『祝福家庭』なんかみると後に分派の領袖となる人物に並々ならぬ忠誠を誓う祝福二世の言葉(アラスカの二世修練会)が並んでいるのだが、例えばテレビに出ているある幹部は彼を見事に裏切って家庭連合に留まっているようである。表面はまるで強い信念の持ち主のようにみえるが内実はそんなもんである。直系の子女が...
棄教者、変節者通常、転向者は変節者と言われるが、本人がそれまで信じていた主義が本当に信じられなくなってこれを捨てたなら、厳密にいえばそれは変節ではない。一方、一つの主義を生涯保持していた者は変節者とはいわれないが、しかし、もしその本人が内心ではすでにその主義を信じていないのに、対外的配慮や自己の社会的位置への考慮から信じている振りをつづけているのなら、その人間こそ真の変節者である。(『「常識」の研...
養子縁組の問題について統一教会(家庭連合)は養子縁組について教会は関与しておらず、また信者(家庭)の責任として問題を押し付けようとしているがそれはないだろう。表紙も破って捨てようとしていた『祝福家庭』にこんな記事が載っていた。〈祝福家庭の皆さんへ(4)〉 養子縁組について 家庭局長 高橋久夫(1800双)祝福を受けた家庭には、その血統を保持し...
ノアの摂理と数秘術私は鳩を外へ放した。鳩は飛び去ったが、しばらくして戻ってきた。どこにも止まるところが見当たらなかったので戻ってきた。私は燕を外へ放した。燕は飛び去ったが、しばらくして戻ってきた。どこにも止まるところが見当たらなかったので戻ってきた。私は烏を外へ放した。烏は飛んでいき、水が引き始めているのを見た。烏は餌をとり、舞い上がり舞い降りた。そして私のもとへ戻ってこなかった。〈ギルガメッシュ...
統一教会の刑務所経済統一教会の解散命令の請求にまで至るのか、あるいは被害者救済法案が成立するのか、成立したとして被害者家族や第三者が悪質な献金を一部取り消すことができるのかそれとも骨抜きにされた形になるのか、騒いだわりには大山鳴動して鼠一匹となる可能性も無きにしも非ずだ。現在の政治状況ではまだまだ予断を許さないように思う(日本はアメリカの属国だから今回の中間選挙の結果が非常に重要になってくる)。問...