chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
猫街暮らしの詩人さん https://sa-la-sa-i-poet.hateblo.jp/

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと/毎日が最新作/著書『心をみる猫の医者』https://amzn.to/2ERppud ほか

2020.10.02 第五詩集『心をみる猫の医者』発刊 詩:いつきさらさ 絵:伊藤乃吏子 アイコン画:Mari Nishimura

いつきさらさ
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2016/01/18

arrow_drop_down
  • 今日を待たずに休みは明けて

    今日を待たずに休みは明けて ぼくのため息深くなる 秋を待たずに魔法がとけて ぼくの心がひび割れる 混乱するのはいつものことだが 天気だけではないようで 感情体調憎悪に愛情 渦巻きながらたちのぼる 今日を待たずに休みは明けて ぼくのため息深くなる 秋を待たずに魔法がとけて ぼくの心がひび割れる

  • 混在する矛盾

    こっそりあの子をなじった指先が 愛おしくてたまらぬように 鬼灯を撫でる こっそり悪意を書きつけた指先が 愛に満ちあふれた 美しい言葉を紡ぎ出す 混在する矛盾は 誰の中にも押し寄せて たまに悪さをするんだねえ さあ 今朝はどちらに転ぶんだろう

  • きみの言い訳を黙って聞いてる

    昨日はそりゃ暑かったから すぐ気づいてよかった 忘れてたのよなんてこと 残った肉炒めをレンチンして そのまま半日忘れたの ごめんね 口に入れちゃおかな ほんの一瞬だけ思ったけど やっぱりそりゃ暑かったし だいじょぶそうな気もしたけど しょうがないね 外に食べに行くのもなんだかね よし また肉炒め作るよ 忘れないうちに

  • 寂寥

    秋の海辺みたいだ この悲しさは 手放した感情まで 繰り返し押し寄せる 秋の海辺みたいだ この寂しさは 手放した言葉さえ ヒタヒタと押し寄せる 秋の海辺みたいだ この時間は 見失った背中にさえ 指が触れそうだ

  • 麹屋 kinomama〜魅惑の酵素シロップ

    ミュージシャンのiima(イーマ)のインスタグラムをフォローしている。 行く予定だったライブは、悪天候のため中止を余儀なくされた。が、何度か配信ライブを楽しませていただき、その時に採用されたリクエストメールは、現在もiimaの公式サイトに掲載されている(大変恐縮です😅) マキさんからご連絡いただいた時は夢かと思った 前置きが長くなった。 iimaのインスタ投稿がきっかけで、こちらのお店を知ることになる。 koujiya-kinomama.com+++ ネットショップはオープンほやほや。 気になって時々見に行くのだが、初日よりも一層素敵になっているのが頼もしく楽しい。 筆者自身、発酵食にも酵素シ…

  • 涙 - にこやかに、トゲを含んで。

  • サヨナラよりも確かな約束

    一年に一度 何もそれは誕生日だけを指すのじゃない 一生に一度 昨日とも明日とも違う今日 やっぱり大切な日で 魔法でも夢でもそっくりそのまま再現できなかろう ゴーヤを刻み なすを合わせよくよく炒めて それはあしたのお楽しみ 味がしみしみ お味噌味 去年より上手にできたね 来年もまた会いましょう もっと美味しくもっと元気で サヨナラよりも確かな約束を 交わしましょう

  • 夢と人生-2

    「夢」という言葉で全てを肯定・あるいは否定しようとすると、おかしなことになる。 夢と呼び定義づける考え方も指針になるかもしれないが、どんなに優れたメソッドであっても誰にでも心地よくフィットするわけではなく、とらわれすぎればストレスの種でしかない。 ダイエットや運動も、どこか似ている。 答え合わせは、最期を超えてもなお判然としないこともある。 それでも「ちょっと先でちょっといい感じ」になれていればよいな、などと瞬間を重ねながら空を見上げる。 ささやかでも、大きくても、夢という言葉でなくても、未来を少し信じる時間を紡いでいきたいものだ。

  • 秋待ち

    秋待ち - にこやかに、トゲを含んで。

  • あの人は本当に

    「始まるよ」 あの人の声に誘われるまま アプリを起動する ありえないのに あの人は本当にとても遠いところで 「ほら」 こんなふうに繋がっても困るよ だって だってさぁ 「約束したでしょ」 夢とも死ともつかぬのに 生とも闇ともつかぬのに 「始まるよ」 あの人の声に誘われるまま アプリを起動する ありえないのに あの人は本当にとても遠いところで

  • 今日もわずかな愛を喰む

    どうして?を楽しみながら大きくなり どうして?を哀しみながら去っていく 「どうして」は付きものなのに 「どうして」に目をつぶる そんなものさとたかをくくり そんなものかと息を吐く 身体に風が巡るように 今日もわずかな愛を喰む

  • 稜線

    稜線 - にこやかに、トゲを含んで。

  • 猫そっくりの生き物がおりまして

    ワンピにしようか Tシャツにしようか あるいはちょっとドレッシーなのを 選ぶ? 合わせるのは麻のサラリとしたパンツ どうやったって逆立ちするほど暑いのだけれど 毛皮を脱ぎ捨てられるだけ 人らよりマシかもね ワンピにしようか Tシャツにしようか あるいはちょっとドレッシーなのを 選ぶ? 合わせるのは麻のサラリとしたパンツ しっぽに合わせたラベンダー色 脱ぎ捨てた毛皮は丁寧に手洗いして 帰ってくる頃には気持ちよく乾いてるわね それでは行ってきま〜す おっと 日傘も忘れないようにしなくっちゃ

  • musique

    舌を満たすそれを 呼びだせるなら幸せだ 心を満たすそれを 味わえるならもっと幸せだ 耳を満たすそれを 奏でる日々はかなり幸せだ きっと死ぬまで幸せだ

  • 二重にかけた鍵を 3度確かめ ガタガタ押したり引いたりして ようやく気が済む それからいかにも沈痛な風を装って 熱でトロトロの街に出かけるのである 立秋が過ぎたとて 熱中症の警報は止まらず ひぐらしすら鳴かない こうなって何年目だ全く ぼんやりと口の中で氷を転がしながら 人のいないのをよくよく確かめ マスクをとってみた 駅が近くなりやっと人らしき影が見え始め 再びマスクをつける こうなって何年目だ全く

  • 出かける・集まる

    「禍」になって、めっきり集まりごとが減った。 どこぞで試写会あればいそいそと、どこぞでライブがあればこれまたバタバタと。それらも、6〜7割ほどはオンラインとなり、在宅のまま参加が可能になった。 ヴァーチャルという単語は、ふだんごとになってしまった。 マルチバースという概念にも、それほどびっくりはしない。 つまりはそんなところなのだろう。 魂だけが出かけていく。 器を置いたまま。 それを死と呼んだものなのか。 微かに秋めいた空を眺め、在りし日の誰かの面影を追っている。

  • 過去

    過去 - にこやかに、トゲを含んで。

  • 心配性

    閉じ込めて知られぬよう 鍵をかけてあふれぬよう 唇を噛み締める 叫び出さないよう あなたへの恋心が消えぬように

  • 旅情

    風の匂いを忘れて ただの旅人にさえなれない あなたの声を手放して ただの迷子にもなれない 水の味を忘れて ただの紡ぎびとでもなくなり 静かに朽ちてうちあげられるのだ

  • それもいい/それでもいい

    連れていってくれるのは 絶望や悲しみの空だけではないはず 希望を語れば指さされ 愛がわからないなんてと鼻で笑われ 自分を大事に 自分を好きに それ以外に道はないなどと 諭される 好きになれなくてもいいのに 見捨てず寄り添うだけでも 骨が折れるものだ 嫌いだけど 仕方ねえな、全く そんな心持ちの日だって ふっと天から降ってくる それもいい それでもいい 連れていってくれるのは 絶望や悲しみの空だけではないはず

  • わたしはスマホをオフにする

    秒針がスキップするのを 確かに見届けて わたしはスマホをオフにする 日付をまたぐ瞬間に スキップに出会うことは珍しく 隣で眠る連れ合いに気づかれぬよう 「あなたよりちょびっと得したわよ」などと ニンマリしてしまう 起床時には忘れているが 就寝時に魔法が解けるように思い出すのは いつか誰かを呪った報いなのか 秒針がスキップするのを 確かに見届けて わたしはスマホをオフにする それが何を意味するのか まだ思い出せない

  • 夏の定番-2

    実家では、それをよしとはしない。もっと言えば決して許さない空気が満ちていた。 が、すでに家を出てからの年数もかなりなもの。育てて(食べさせて)もらっておいてなんなのだが、心と体が合わなかったのだな、と冷静に分析している自分がいる。 親兄弟(姉妹)であっても、仲がよくても、100%の理解はあり得ない。だからこそ聴く耳と心、そして言葉を尽くすことが必要になるのだろうが…それはともかく。 夏の定番と言えば、素麺。 今でこそ具をのせたり、おかずと一緒に食卓に並べることは珍しくないが、父がそれを許さなかった。素麺は素麺だけ、薬味が数種類あればよいという人だったのである。しかも、キンキンに氷水で冷えてない…

  • それもある意味

    それもある意味、スピリチュアルなのかもしれない 誰かがSNSにそんなことを記した 今でこそ公言する人間が多くなり そんなに珍しくなくなった能力 風吹くよき時代になったものだ そういう意味では 幼少期からそれは私に備わっていて 変わり者だとか嘘つきだとか 妬み半分にぶつけられることも なくはなかった 寂しがり屋は黙り込むか声を荒げるかのどちらかだと 悟ったのは いろんな集団を渡り歩いた末のことだけれども 寄り添ったり 少し離れた同じ空間に 一緒にいたり なんかこう それだけでも 案外元気を交換できるんだなと 気づいたりもした それもある意味、スピリチュアルなのかもしれない 誰かがSNSにそんなこ…

  • わけ

    感情を封じ込めるのは 得意だ 単語の端々にのせず 相手を怒らせることもできる 短い単語から人となりを知るのも 苦ではなく 答え合わせは腹だたしいほど当たっている (もっとも流動性がついて回るのだが) 群れないのに引き寄せてしまう みたいなことも確かにあって 世の中不思議なわけだ などと納得してみたりする 感情を封じ込めるのは 得意だ 単語の端々にのせず 相手を怒らせることもできる 短い単語から人となりを知るのも 苦ではなく 答え合わせは呆れかえるほど当たっている

  • 買わなくなったもの、または買わなかったもの-11

    以前、日用品のまとめ買いの話を書いた。 今回はその続き、トイレットペーパーについて。 骨折以来、嵩張るものを持つのが苦手になったので、ペーパー類はまとめて取り寄せている。 今年の初め頃までそうしていたのだが、あるとき某ネットショップ(実店舗もある)のトイレットペーパーを何かのついでに購入した。試しに使ってみたそれが気に入り、以来その店でばかり買い物している。 バラ売りで、好みのロール数を買うことができるのもいい。プラスチック包装ではないため、ゴミも減らせる。 巻きも一般的な商品の5倍近くとあって、なかなかなくならない。これはありがたい。 先日、買い置きがあるのを失念して、いつもの感覚で注文して…

  • 夏恋(こ)われの

    夏恋(こ)われの - にこやかに、トゲを含んで。

  • 紙一重

    あなたを思っています あなたがケガしないか あなたが病むことがないか あなたを心配しています そう まるで初恋のようにずっと 鬱陶しいほど狂おしく 子を思う本能など心当たりはなかったが これがそうだったのかと 戸惑うばかりだ あなたを思っています あなたがケガしないか あなたが病むことがないか あなたを心配しています そう まるで初恋のようにずっと 鬱陶しいほど狂おしく 重いと思いが紙一重だと気づくまで

  • chou à la crème

    よくできたシュー生地みたいに あたしは不安を膨らます 優しさだと勘違いするために 甘く泡立つクレーム・シャンティ あたしは挟む機械的に いい人だと勘違いするために 薄く濁ったchou à la crème あたしは待ってる齧られるのを

  • 居場所

    居場所がないのはただの思い込みで 体はいつだってここにある 居場所を見つけたいのはただの夢で 体はいつだってここにある 居場所でないのはいつだって承知で 体もいつかは消えていく 居場所がないのは初めからで 感情が今もそうさせる

  • つぶやき

    よく 開き直りたい 佳く 開いていたい よく 開け直したい 良く 開きたい

  • 心が受け入れるのは時間がかかるんだ

    あなたのことばは わたしじゃない誰かを癒し あなたの歌は わたしじゃない誰かに刺さる あなたの愛は わたしじゃない誰かを包み あなたの腕は わたしじゃない誰かを抱きしめる 昔は思ってたよ どうしてわたしじゃないんだろうって 昔は嘆いてたよ どうしてその言葉なんだろうって 大人になっても心が受け入れるのは 時間がかかるんだ あなたもそうだったんだね

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、いつきさらささんをフォローしませんか?

ハンドル名
いつきさらささん
ブログタイトル
猫街暮らしの詩人さん
フォロー
猫街暮らしの詩人さん

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用