「勝つ投資 負けない投資」(片山晃、小松原周 著)という本を再読した感想、3回目。真の上級者は相場に合わせて最適なアプローチに切り替えることができる、という片山氏の話が気になった。そこでぜひ覚えていただきたいのは、これさえあれば誰でもどんな相場でも勝ち続けられるという普遍的な手法というものは存在しないということです。 (中略) ひと通りのやり方を覚えれば初心者を脱して中級者にはなれますが、真の上級者...
さえないサラリーマンが 仕事×節約×投資 でアーリーリタイアを目指す自己満ブログ 個別株投資挑戦中
自己満ブログですが少しでも参考になることがあれば幸いです
「将来への自己投資を」という農林中金バリューインベストメンツ奥野一成氏の記事が掲載されていた。高校生向けに書かれたお金や投資に関する内容。その中で、“自分にとって本当に価値があるもの”というフレーズが出てきて気になった。価値観はさまざまな経験を通して磨かれていく。ただし、自分が「楽しい」「かっこいい」と思う事柄でも、企業の戦略や社会の風潮に流され、そう思い込んでいるだけの場合もあるので注意が必要だ。...
NHK特集「シルクロード-絲綢之路」という40年くらい前(≒自分が生まれた頃)に放送されたテレビ番組を観た。西安(昔の長安)から中国西端のパミールまで、主に車で(時にはラクダに乗って)シルクロードを巡る日中共同の取材の旅。当時シルクロードの全容をテレビカメラに収めるのは始めてだったようだ。西安からパミールの間は、匈奴やウイグルなどの様々な民族が興亡を繰り返した場所のようで、まさに盛者必衰と言う感じであり...
♪♪たとえば人生のどこかで でかい壁にぶち当たって 途方に暮れてしまってもそこでお金! そこでお金!崖っぷちにしがみついて 手も声も届かなくて 絶望に打ちのめされてもそこでお金! そこでお金!たとえ どんなに追い詰められたって 君は一人じゃないお金マイフレンド 光が見えなくなったってお金マイフレンド いつも言っているだろ お金は裏切らない♪♪と言うことで、「筋肉」を「金肉」に置き換えるべきか「お金」に...
中国恒大集団の経営不安が金融危機につながる恐れがあるとのことで世界の株価が下落しかけたけど、暴落に至ることなくひとまず持ち直してしまった。40代前半でまだまだ積立期の自分としては、ひそかに暴落を期待していたので残念な気持ちがある。ただ、その一方で、株高の時は資産が増えてうれしく思う気持ちもある。株高と暴落、どちらを喜ぶべきなのか?冷静に考えると、積立期の自分は暴落を喜ぶべきという答えにしかならない。...
「正しい本の読み方」(橋爪大三郎 著)という本の感想、2回目。次の箇所が気になった。 書いてある文章が、誰かのカット&ペーストだということがわかれば、そこは読む必要がない。 読んでいるときにメリハリをつけて、ここは大事だとか、ここは読み飛ばしてもいいとかいうのは、本をたくさん読むと、自然と身についてきます。 本は、参照や引用を多く含むので、たとえ分厚かったとしても、この著者が貢献して新たに付け加え...
「正しい本の読み方」(橋爪大三郎 著)という本を読んだ。本の読み方に関する本。本を読むとき、書かれていないことや著者自身も自覚していないことを意識しながら読むことが大切、と言うような話が印象的だった。例えば、「前提」や「意図」や「背景」などは必ずしも書かれているわけではなく、また、著者自身が必ずしも自覚しているわけでもない。また、意図的に隠しているおそれもあるに違いない・・・。逆に、書くときは、自...
投資から学んだ重要な考え方に“分散”がある。“分散”はリターンを損なうことなくリスクを軽減してくれる魔法のようなもの。一方、改めて考えてみると、人生においては“分散”することでリスクを軽減するというよりも、コストを払って(リターンを損なうことによって)リスクを軽減することが多いように思う。例えば、死のリスクを軽減するために様々なリスク軽減策をとっているけど、そのほんとんどがリターンを損なうことによって実...
「僕たちはもう働かなくていい」(堀江貴文 著)という本を読んだ。AI(人工知能)の発達によって、人は働かずにやりたいことだけに没頭できるようになる、というような話が書かれており気になった。 いずれは「人が働かなくてもいい世界」がやってくる。 AIやロボットに仕事を奪われる……ある意味では、事実だろう。 だが、奪われるという発想を持つ必要は無い。 私たちの方から、AIやロボットの側に、面倒な仕事を受け...
「新日本風土記」というNHKのテレビ番組で多摩丘陵が取り上げられていた。養蚕農家が紹介されており、次のような解説が印象的だった。長田家で養蚕を始めたのは四代前の高祖父。苦しい小作農の暮らしをさらに切り詰めてお金をため、桑畑を少しずつ広げていきました。蚕とともに貧しさから這い上がってきた歴史です。桑畑を少しずつ広げていったというところに積立投資に通じるものを感じた。自分も、株とともにサラリーマン地獄か...
『THE LONELY CENTURY なぜ私たちは「孤独」なのか』(ノリーナ・ハーツ 著)という本の書評が日本経済新聞に掲載されていた。効率重視の弊害について書かれており気になった。私たちは効率性を過度に追求してきた結果、他人とともに生きるという人間本来の姿をないがしろにしてきた。効率性の追究は、自分の利益や幸せの最大化を目指すための手段だから、社会の構成単位をどうしても個人化していく。しかし、人間は本来、他人と共...
「いいね!を求めるマウス的心理」という記事がニューズウィーク日本版(2021年3月30日号)に掲載されており気になった。いいね!を求めてSNSに投稿するのは、(レバーを押すと餌を与えられることを学習させられた)実験用のマウスが餌を求めてレバーを押すのと同じようなこと、というような話。「いいね!」をもらうとうれしくなって、インスタグラムの投稿がどんどん増える。このときあなたの脳は、餌を求めるネズミの脳のよ...
「45歳定年制に憤る人に知ってほしい働き方の現実」という記事が東洋経済オンラインに掲載されており気になった。サントリーの新浪社長が提言したという「45歳定年制」に関する内容。 新浪社長自身、44歳で三菱商事の幹部候補社員という約束された地位を捨てて、ローソン、サントリーとプロ経営者の道を歩み日本経済を発展させたという自負があるのでしょう。自らの経験からも、45歳を人生の転機と考えるやり方で、もっと若い人に...
『「想定外」の株高 危うい構図』という記事が日本経済新聞に掲載されていた。菅首相退陣表明後の株価暴騰に関する話が気になった。レオス・キャピタルワークスの藤野英人会長兼社長は、菅義偉首相が自民党総裁選への不出馬を表明する直前まで、旗艦ファンド「ひふみ投信」の現金比率を高めて守りの構えをとっていた。休暇中に飛び込んだ大ニュースに、すぐさま大型株の買い指令を出した。「完全に予想外だったが、株価が暴騰する...
未婚男性の幸福度が最も低く、既婚女性の幸福度が最も高い・・・
『際立つ「40~50代未婚男性」幸福度の低さの背景』という記事が東洋経済オンラインに掲載されていた。未婚男性の幸福度が最も低い、というような話が気になった。 幸福度は、未婚者より既婚者のほうが高く、男性より女性のほうが高い。 これは世界的にも割と共通した傾向で、2017~2020年の「世界価値観調査」においても、調査対象77カ国中、未婚者より既婚者の幸福度が高い国は70%を超え、男性より女性の幸福度が高い国も53%あ...
「投信番付」という日本経済新聞のコラムにバランス型ファンドの純資産総額ランキングが掲載されており気になった。トップ5を書き出してみる。1.東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型) (東京海上) 純資産総額:6110億円2.投資のソムリエ (アセマネOne) 純資産総額:6000億円3.スマート・ファイブ(毎月決算型) (日興) 純資産総額:3549億円4.財産3分法ファンド(不動産・債権・株式)毎月分配型...
『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』(ピーター・ディアマンディス & スティーブン・コトラー 著、土方奈美 訳)という本の感想、2回目。ジェフ・ベソス氏とイーロン・マスク氏の宇宙開発について書かれており印象的だった。二人とも人類をゆりかごから連れ出し、宇宙というフロンティアを開拓し、地球上でいろいろなことがうまくいかなくなったときの「生物圏のバックアップ」として第2の人類文明を築きたい、...
『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』(ピーター・ディアマンディス & スティーブン・コトラー 著、土方奈美 訳)という本を読んだ。加速的に進化する複数のテクノロジーの組み合わせが社会を加速的に変化させていく、と言うような話。例えば、加速的に進化している人工知能・材料科学・3Dプリンティングの組み合わせが「空飛ぶ車」の普及を実現させようとしているとのこと。なお、加速的に進化するテクノロジー...
「殺されても聞く 日本を震撼させた核心的質問30」(田原総一郎 著)という本が図書館で目に付いたので借りてみた。その中で、共産党に関する話が印象的だった。当たり前のことだが、共産党は共産主義だけは捨てられない。しかし、いまの日本で共産主義を樹立することにリアリティーを感じる国民は多くないだろう。だらら、志位は「健全な野党」と言っている。政権を取る気がないのだ。共産党は万年野党を自任している?ようだけ...
『人口半減時代の「百年の計」を』という記事が先日の日本経済新聞に掲載されており、経済成長の始まりに関する話が印象的だった。 世界の超長期経済推計で高名な故アンガス・マディソン教授の分析によると、主要先進国の経済成長は1820年前後から始まった。産業革命から数十年を経てようやく国民の所得が増え始めたのだ。 最大の要因は、株式会社の発展だと考えられる。欧米で株主の有限責任制が確立し、資本主義が浸透し始めた...
「確定拠出年金、株運用で強み」という記事が先日の日本経済新聞に掲載されていた。確定拠出年金の“賢い運用術”を探る内容であり気になった。結論としては、長期運用や税優遇という特徴をいかして(長期的に大きな運用益が期待できる)株式主体に運用するのが“賢い運用術”、とのことであり、特に目新しさはないものの素直に納得できる内容だった。しかし現実は、加入者の確定拠出年金の資産残高の約半分は預貯金などの元本確保型が...
「自立して堂々と生きていこう」という“さわかみ投信”の一面広告が日本経済新聞に掲載されていた。広告からの抜粋。自立して堂々と生きる大人が溢れている……そんな社会を目指したいそのために、大前提となるお金の不安を皆で解消せねばならないその実現のために“さわかみ投信”に投資しよう!! と言うことなんだろうけど、善意でこのような記事を掲載しているとも思えず、また、“さわかみ投信”のホームページに掲載されている代表...
「米個人投資家、強気陰る」という記事が先日の日本経済新聞に掲載されていた。米個人投資家の株への強気姿勢に陰りが出てきたとのことだけど、その中で株の配分比率に関する話が気になった。個人投資家協会は月ごとに資産配分の調査も実施している。株への配分比率は6~8月は71%と2018年1月以来の高水準となっている。例年は5~6割台が多く、7割台はIT(情報技術)バブル期並みの水準だ。これ以上株は増やせない、と考える投資...
「感情とは何か ――プラトンからアーレントまで」(清水真木 著)という本を読んだ。「感情」に着目して哲学史を見直そうとする内容(いまいちよく理解できなかったけど・・・)。印象的だったのは、感情について哲学者たちが共有するただ一つの前提があるというような話。ただ一つの前提とは「感情とは価値判断である」ということ。なお、「感情とは価値判断である」は以下の2つに区別されるとのこと。1.感情は価値判断に基づく...
コロナショック後の株高の勢いがなかなか衰えないけど、改めて確認してみると、先進国株インデックス投信の月末の基準価額は昨年の10月末から先月末(今年の8月末)にかけて10か月連続で上昇している。そして、基準価額はその10か月間で約1.5倍になっている。さらに、保有する先進国株の含み益は、その10か月間で年収(手取)の約1.5倍分増えている。死にそうな思いをしながら1年半働く収入分が、なんの苦労もなくたったの10か月間...
菅首相が退任するとのことで、新聞やネットに多くの記事が掲載されていた。功績については記事によっていろいろ書かれているけど、どの記事でもおおよそ共通して書かれていることは「情報発信力の弱さ」について。首相になるまでは多くを語らずとも結果を出せば関係者に認められてきたのかもしれないけど、首相になると国民など関係者以外にも認められないといけないためもっと情報発信(認められる努力)をする必要があった、とい...
週末にアルコールを飲むことが大好きだったけど、断酒したらどうなるか3週間前から実験中であり、今日まで23日間アルコールを一滴も飲んでいない。断酒を始めた当初は週末になるとアルコールのことが頭に浮かんできていたけど、この週末はアルコールのことが頭に浮かんできていないことに気がついた。アルコールの代わりに炭酸飲料を飲んで物足りなさをごまかそうとしてきたけど、いつの間にか、週末がアルコールを飲む日から炭酸...
2013年8月に積立投資を始めて以来、ハイペースで積立ててきたけど、以下の理由から積立のペースを落とすことにした。理由1:リスク資産の割合が50%を超えたため理由2:昨今の強烈な株高にビビリ気味なため理由3:株式の将来をそこまで楽観視していないため(→リスク資産の割合は50%程度で良いかな)具体的には以下のようにしたいと思う。方針1:企業型確定拠出年金と積立NISAは最大限積立てる方針2:積立て済みの投資信託の...
『人新世の「資本論」』(斎藤幸平 著)という本の感想、2回目。2種類の価値に関する話がとても印象的であり、以下のように理解した。1.「使用価値」:有用性で測られる価値2.「価値」:金銭で測られる価値資本主義においては金銭的な「価値」がすべてであり、(有用性に反してでも)とにかく金銭的な「価値」を創出しようとする。その際ポイントとなるのは「希少性」であり、金銭的な「価値」を創出するためにあの手この手で...
『人新世の「資本論」』(斎藤幸平 著)という本を読んだ。気候変動を阻止するためには資本主義から脱して「脱成長コミュニズム」を目指す必要がある、と言うような話をマルクスの晩年の思想をもとに展開する内容。「脱成長コミュニズム」についてはいまいちよくわからなかったけど、資本主義を続ける限り気候変動を阻止できないだろうことはよくわかった。資本主義とは、価値増殖と資本蓄積のために、さらなる市場を絶えず開拓し...
2013年8月に積立投資を始めて8年が経過した。コロナショック後の強烈な株高の恩恵もあり、現時点の積立投資は怖いくらいに順調だ・・・。これまでの投資のリターンを改めて計算してみた。■8年間のリターン80%(現在の評価額÷8年間の積立金額=180%)■年平均リターン約17%(1年目積立金額×(1+a)^7+2年目積立金額×(1+a)^6+・・・・・・+8年目積立金額=現在の評価額 にてaを計算)年平均リターン約17%なんてあり得ないく...
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「勝つ投資 負けない投資」(片山晃、小松原周 著)という本を再読した感想、3回目。真の上級者は相場に合わせて最適なアプローチに切り替えることができる、という片山氏の話が気になった。そこでぜひ覚えていただきたいのは、これさえあれば誰でもどんな相場でも勝ち続けられるという普遍的な手法というものは存在しないということです。 (中略) ひと通りのやり方を覚えれば初心者を脱して中級者にはなれますが、真の上級者...
「勝つ投資 負けない投資」(片山晃、小松原周 著)という本を再読した感想、2回目。投資で最も大事なのは「変化」を察知して「想像力」を働かせることであり、想像力を働かせるためには日頃から幅広い分野の情報を総合的に収集しておくことが必須(新聞が最適)、というような片山氏の話が書かれていた(と理解した)。なお、「変化」について最もわかりやすいのは決算短信に出てくる業績数値とのことであり、また、「想像力」...
「勝つ投資 負けない投資」(片山晃、小松原周 著)という本を再読した。自分に合うやり方(投資手法)を見つけるまで5年はかかった、という片山氏の話が気になった。ではどのようにして自分に合ったやり方を見つければ良いのかということですが、特に難しいことはありません。いろいろなやり方に実際に触れてみて、それを実践している先駆者のブログや書籍から考え方を学び、しっくり来るまで試してみるのです。僕もこれが多分自...
現在保有している8銘柄の中で、しっくりきていない銘柄が1つある。それは、クラシコム(7110)。クラシコムは「フィットする暮らし」を掲げているけど、まったくフィットしていない暮らし(サラリーマン地獄)に苦しんでいる自分にとっては心に響いてくる言葉であり、そういう意味ではしっくりきている。また、決算説明資料やネット情報などから伺えるクラシコムの経営戦略も理に適っているように思われ、そういう意味でもしっく...
今週はメディア総研(4242)を売却して、デジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916)とクラシコム(7110)を買い増しした。そして、今週は株が全体的に下げた影響もあり、保有している株も前澤工業以外は全体的に下げる展開だった。前澤工業が好調だったのは先週金曜日に公表された第3四半期決算短信の影響と考えられる。これまでの傾向通り相対的に利益率の高い事業の売上高が伸びており、個人的にも好印象。デジタル・...
前回書いたように、月曜日にメディア総研(9242)を売却した。売ったお金をどうするか?中東の雲行きが怪しくなっているので現金でもっておくか、それとも新たに投資するか?迷ったものの、これくらい安くなったら買ってもいいかなという値で、とりあえずデジタル・インフォーメンション・テクノロジー(3916)とクラシコム(7110)に100株ずつ買い注文を出してみた。すると、その日(火曜日)のうちに両方ともすんなり約定してし...
メディア総研(9242)の取締役(営業部長、40代)の辞任に関するお知らせがHPに掲載されていた、と前回書いた。下記3つの選択肢を挙げて、優柔不断な自分はとりあえず投資を継続して様子を見ることになりそうだ、と続けて書いた。選択肢1:余計なリスクをとらないようにするためにさっさと売却する選択肢2:とりあえず投資を継続して様子を見る選択肢3:ニュースを見た他の投資家たちが売却して安くなったところを買い増しする...
投資先企業のHPをチェックしていたら気になるニュースが目に付いた。メディア総研(9242)の取締役(営業部長)の辞任に関するお知らせであり、辞任の理由は一身上の都合によるものと書かれている。規模の大きな企業や年配の方の話であれば気にはならなかったと思うけど、メディア総研は従業員約40名の小さな企業であり、また、その取締役は40代前半のようで経営陣の中で最も若いと思われる。主要な人物が1人抜けても事業に支障は...
「割安成長株で勝つ エナフン流バイ&ホールド」(奥山月仁 著)という本の感想、6回目。長期投資はバイ(買う)ですべてが決まる、という話が印象的だった。極論を言うと、長期投資はバイですべてが決まる。良い株を買いさえすれば、あとは何もしなくても、その企業があなたを大金持ちにしてくれるのである。バイをうまくやることができれば書かれているように大金持ちになれるだろうけど、逆に、バイで間違えてしまうと満足す...
「割安成長株で勝つ エナフン流バイ&ホールド」(奥山月仁 著)という本の感想、5回目。成長株はいつ買うのが正解か?不人気な成長株を暴落局面で買うべし、というような話が書かれていた。不人気な株とは、例えば知名度が低かったり(プライム市場ではなく)スタンダード市場に上場していたりするような株のことであり、また、暴落局面とは、例えばリーマンショックやコロナショックなどで株価が大きく下がったときのことであ...
「割安成長株で勝つ エナフン流バイ&ホールド」(奥山月仁 著)という本の感想、4回目。タイトルにもある通り、この本では「割安成長株」が勧められているけど、なぜ「割安株」ではなく「割安成長株」なのか?すなわち、「割安」なだけでなく「成長」も必要なのはなぜか?大きく2つの理由が考えられる。理由1:株価の上昇余地がより大きくなるから理由2:株価が上昇するきっかけになるから理由1については、単に「割安」な...
「割安成長株で勝つ エナフン流バイ&ホールド」(奥山月仁 著)という本の感想、3回目。株は短期的にはネズミ講と似ている、という話が印象的だった。株は短期的にはネズミ講と似ている。何でもよい。何か株が上がりそうなネタを見つけた人間がその株を買い、次にそれを知った人が同じ株を買い、その次に知った人がその株を買う、といった具合に、情報の波及とともに買いが膨らみ、株価が上昇するという短期構造を持っている。...
「割安成長株で勝つ エナフン流バイ&ホールド」(奥山月仁 著)という本の感想、2回目。タイトルの通り、この本では割安成長株のバイ&ホールドを勧めている。なぜバイ&ホールドなのか?次の話が印象的だった。情報の泥沼にどっぷりつかり、心理戦の勝ち方を1つ1つ学び、それに精通していくことで、まるでAIのように心理的な癖やバイアスを克服する。これも株で勝つ1つの方法だろう。この方法で成功を収めている短期トレ...
「割安成長株で勝つ エナフン流バイ&ホールド」(奥山月仁 著)という本を読んだ。SNSやネット掲示板との付き合い方に関する話が気になった。まさに今から買おうとする株のとっておきの有効情報をわざわざ他人に先に教えるバカはいない。もし、そんなことをすると、買う前に株価が高くなってしまって、自分に不利に働くからだ。 (中略) 仮にそれが本当に有効な情報ならば、その情報が出回ってほしくない別のプレイヤーが大量...
今週の個別株は、いであ(9768)が下げたものの、全体的に微増だった。前々から気になっていたけど、新コスモス電機(6824)は日々の出来高が少ないようで、昨日はなんと200株のみだった。保有している他の銘柄についても改めて確認してみると、メディア総研(9242)も出来高が少ないようで、昨日は400株、一昨日は100株のみ。出来高が少ないということは、それだけ注目されていないということだろうから、割安で放置されている可...
「ナナメの夕暮れ」(若林正恭 著)という本の感想、3回目。次の箇所が非常に印象的だった。“好きなことがある”ということは、それだけで朝起きる理由になる。もっと言うと、“好きなことがある”ということは、それだけで生きる理由にもなるように思われる。また、“好きなこと”はアーリーリタイア後の生活を充実させるための鍵にもなりそうだ。“好きなこと”と言えば、最近は専ら個別株投資にハマっており、一生モノの趣味になりそう...
「ナナメの夕暮れ」(若林正恭 著)という本の感想、2回目。天才に関する話が気になった。天才は自らの劣等感や焦燥感を埋めるために必死だ。作品が評価を受ける度に、それによってさらに高くなったハードルを越えるために苦心する。その繰り返しに一生を費やし、ついにそれが叶わなくなった時にこの道を志した時から何も変わっていない欠落の深さを目の当たりにして絶望する。「今までなんだったのだ」と。「評価を受ける度に、そ...
「ナナメの夕暮れ」(若林正恭 著)という本を読んだ。お笑いコンビ・オードリーの若林氏のエッセイ。ゴルフに関する話が投資にも通じるところがありそうで印象的だった。ゴルフの不思議。力を抜いた方が飛ぶこと。 (中略) 構えた時に、まず遠くに飛ばそうという欲を消す。方向を確認した後は、ボールをクラブが当たるまで最後まで見つめる。目標を見ないで今日だけ。今だけ。遠い夢はもう見ない。 (中略) 力を抜いて、欲...
前回書いたように新メンバー(3916 デジタル・インフォーメイション・テクノロジー)を迎えたものの、今週の個別株はほぼ全滅だった・・・。保有銘柄だけでなく、今週は日本株が全体的に下落しており、来週以降も下落傾向が続くようであれば買うチャンスになるかもしれない。全体的な下落が続いた場合、保有銘柄を買い増すか? それとも、「安くなったら買いたい銘柄リスト」の中から選んで買うか? 下落のチャンスを逃さないよ...
「安くなったら買いたい銘柄リスト」を作りたいと1月半ほど前に書いた。実際に作って株価の動きを観察していると、特に気になっていた銘柄がだんだん安くなってPERが15倍を切ってきたので、反転しない今のうちにと思って木曜日に買ってみた。すると、木曜日の終盤と金曜日にさらに安くなってしまった。買うのが早すぎたか・・・。■買った銘柄 デジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916)■気になったポイント ・業績(売...
『インデックス投資への「妄信」がなんとも危険な訳』という記事が東洋経済オンラインに掲載されており気になった。児玉一希氏の書籍『株式投資2年生の教科書』から一部抜粋・再構成した内容とのことで、積立投資を20年継続できるか?というような話が書かれていた。積立投資を20年継続するにあたっての懸念事項として、次のようなことが挙げられていた。1.資産が増えるのには時間がかかる(増えるペースは遅い) (年平均5%...
「(日本人)」(橘玲 著)という本の感想、7回目。無限責任が日本を無責任社会にした、という話が書かれておりなるほどと思った。日本では、いったん「責任」を負わされ、スケープゴートにされたときの損害があまりにも大きいので、誰もが責任を逃れようとする。その結果、権限と責任が分離し、外部からはどこに権力の中心があるのかわからなくなる。このようにして、天皇を“空虚な中心”とする、どこにも「責任」をとる人間のい...
「(日本人)」(橘玲 著)という本の感想、6回目。なぜか日本社会には、神や教会のような超越的なものが存在しない、というような話が気になった。本書の冒頭で、国際的な比較において、日本人が突出して権威や権力を忌避していることを指摘した。この異常な数値は、日本人が世界でもっとも世俗的な国民であることから説明できる。 (中略) 「権威や権力はより尊重されるべきだ」との回答の上位には、コロンビア、グアテマラ...
「(日本人)」(橘玲 著)という本の感想、5回目。自分らしい生き方は不安定で脆く、常に自己管理が求められる、というような話が印象的だった。 「私らしく」を唯一の価値基準とする生き方は、「自分」を土台にして立っているようなものだ。自分を参照しながら自分の将来を決断するという無限ループ的な構造を「再帰的」という(「再帰」とはループのことだ)。「再帰的近代」ではすべてのひとがこの無限ループ状態に陥ってい...
「(日本人)」(橘玲 著)という本の感想、4回目。「ほほえみの国」と呼ばれるタイに関する話が印象的だった。 タイの会社で出世するには、組織のなかで目立たず、自主性を発揮せず、なによりも責任をとらないことが大事だ。タイに赴任した欧米人のマネージャーがぶつかる最初の壁は、タイ人の部下がはっきりとした態度を示さず、自分の意見をいわず、仕事のミスを注意しても「ほほえんでいる」ことだ。 こうした組織は安定す...
「(日本人)」(橘玲 著)という本の感想、3回目。株式投資は利益を生まなくなってしまった、という話があり気になった。この本は2012年の出版だけど、その前の10年間(2000年~2011年)は日本株も米国株も低迷していたとのことで、次のように書かれていた。こうした状況はじつは先進国に共通していて、イギリスやドイツ、フランスなどもこの10年間ほとんど株価は上がっていない。 (中略) 2008年のリーマ...
「(日本人)」(橘玲 著)という本の感想、2回目。日本人は、地縁や血縁によるつながりが弱くたまたま出会った場所(学校や会社など)で共同体をつくる特徴があるため、その場所を失うと孤独になってしまう、というようなことが書かれておりなるほどと思った。そして、「“無縁社会”は日本人の運命」という表現まであった。確かに、リタイア後の孤独に関する記事や孤独死に関する記事を目にすることも多く(それらは日本人の運命...
「(日本人)」(橘玲 著)という本を読んだ。橘氏の本はこれまでにも何冊か読んだことがあるけど、この本では日本人の特徴にスポットが当てられている。世界的な価値観調査結果をもとに、日本人の特徴として次の2つが挙げられていた。1.世俗的(権威が嫌い、現実的、実利的)2.個人主義的(家族や友人の期待よりも自分の目標や自分らしさを重視する)それらの特徴に関連する次の話が印象的だった。 日本には、「空気=世間...
日本経済新聞の「ニッキィの大疑問」という記事に終身雇用について書かれており気になった。終身雇用を前提としない企業や終身雇用の維持に対する不安を公言する企業が増えているという話や、転職サービスへの新社会人の登録が増えているという話なども書かれていたけど、特に気になったのは45~54歳の正社員の約6割が転職経験があるという話。40代半ばの自分も他人事ではなく、いつまで今の仕事を続けられるかわからない。とはい...
『年金開始が「62歳→64歳」だけで火の海に…フランス人と日本人の「老後の感覚」が決定的に違う理由』という記事がプレジデント・オンラインに掲載されており気になった。大規模なデモも起こっているフランスの年金制度改革に関する内容であり、大騒ぎになっている理由について次のように書かれていた。①フランス人は仕事に喜びを見いだす度合いが少なく、早く引退生活を好きなように過ごすのを楽しみにしている。②週休二日や有給休暇な...
「プラグマティズム」(W・ジェイムズ 著、桝田啓三郎 訳)という本を読んだ。プラグマティズムとは何か?読解力不足により1割も理解できなかったように思うけど、プラグマティズムとは要するに次のような考え方と理解した。プラグマティズムが真理の公算を定める唯一の根拠は、われわれを導く上に最もよく働くもの、生活のどの部分にも一番よく適合して、経験の諸要求をどれ一つ残さずにその全体と結びつくものということである...
「投信番付」という日本経済新聞の記事に追加型株式投資信託の2022年度の資金流入額ランキングが掲載されており気になった。トップ5のうち、1位~4位は米国や全世界の株式で運用する低コストなインデックスファンドが独占しており、改めて人気の高さを感じた。5位にようやくアクティブファンドが入っている。1.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 資金流入額 7312億円2.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 資金...
「世界はもうすぐ終わるのに、バカなみんなはわかっていない…環境保護団体がテロ活動に走る根本原因」という記事がプレジデント・オンラインに掲載されていた。過激な環境保護団体(「ジャスト・ストップ・オイル(JSO)」「最後の世代(LG)」など)の問題点について書かれた内容であり、次のような話が気になった。JSOやLGを批判的に見る人(そこには私も含まれる)は、彼らを「おかしな人」たちと考える。しかし気候変動を並々な...
次の話が気になった。日経ビジネス(2022年11月21日号)の書評のコーナーに書かれていた内容。そもそも、本は服でいえば、フリーサイズで誰にでも合うように作られる。裏返して考えれば、「そのまま読めば誰にも合わない」ということにもなる。「フリーサイズで誰にでも合うように作られる」というのは、服や本に限らず多くのサービスに当てはまりそうな話。そうしないと売れないから。ただ、投資信託などの金融サービスについては...
「新・生物物理の最前線 生命のしくみはどこまで解けたか」(日本生物物理学会 編)という本を読んだ。物理学を用いて生物を理解しようとする生物物理学を紹介する内容(“最前線”といっても2001年に出版された本)。詳細はよくわからなかったけど、我々人間をはじめとした生物はとても複雑にできていて、かつ、(そのような複雑なものが)うまく機能しているというのはすごいなと改めて感じた。そして、誰かが設計して作り上げた...
「系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに」(三中信宏 著)という本の感想、3回目。“教科書を学ぶ”と“教科書で学ぶ”の違いについて書かれており気になった。自分が関心をもつ専門分野の「教科書」と呼ばれる本を読むときには、二通りの読み方が考えられます。まずはじめに、とにかくその本を読みきって、そこに何が書かれているのかを理解し、その上で自分がそこから何か吸収すべきものがあるのかどうかを判断するという読み...
「系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに」(三中信宏 著)という本の感想、2回目。演繹法と帰納法に次ぐ第三の推論様式として「アブダクション」が紹介されており気になった。演繹法や帰納法は従来の科学哲学の中では、物理学や化学などのように普遍類(たとえば、化学ならばある原子番号をもつ元素の集合、天文学ならば赤色巨星の集合のような類)を対象とする学問における、反復観察や再現実験を踏まえた論証方法として繰...
「系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに」(三中信宏 著)という本を読んだ。「系統樹思考」とは何か? 「分類思考」との対比で次のように理解した。■分類思考現在眼の前にある対象物をカテゴリー化する人類が無意識のうちに昔から採用してきた(生まれながらに備えている)考え方分類思考によって世界を単純化して(上位概念でくくって)考えることができる生きていくために必要不可欠な考え方■系統樹思考現在眼の前にある...
「正義感強い子 生きづらい?」という記事が先日の日本経済新聞に掲載されていた。子どもの正義感について書かれており気になった。ルールを守らない友達を注意して煙たがれる、マナー違反をすぐ指摘する――子どもの正義感が強すぎて、人付き合いがうまくいかないのではと心配になることがあるかもしれない。 (中略) 子どもが「正しいことを正しい」と言えるのは、とても良いことだ。親が「あんまり言い過ぎないように」「見て...
『50歳前後で