「海外特派員」(40・米)80点
・ヒッチのハリウッド2作目は、アイデア満載のパニック・サスペンス。第二次大戦間近の欧州で国際的事件を取材した米個人記者を描いたパニック・サスペンス。大戦勃発の一年後公開され反ナチス・プロパガンダ映画ながら才気溢れる41歳のアルフレッド・ヒッチコックが惜しげもなくその技量を存分に発揮して、のちにこの種の作品のお手本となっている。ハリウッド進出第1作「レベッカ」でオスカー作品賞を獲得したヒッチだが、本来の才能を遺憾なく発揮したのは本作だった。フィクションであるというクレジットが冒頭流れるが、その切り口の鮮やかさからストーリーに入った途端テンポ良く進んで行く展開にただただ身を委ねる気分で映像に見入ってしまった。大戦防止のキイを握るオランダの政治家ヴァン・メアの暗殺事件を皮切りにカーアクション・風車小屋でのサスペンス、...「海外特派員」(40・米)80点
2020/12/31 13:17