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  • 変性意識上のアリア 8話:明晰な夢

    おおっなんだナナ、相変わらず喧嘩腰だなテメーはよ。 何故だか知らないがテンションがすっかり上がっちまってる俺は、ナナに向かって鼻息まじりに言う。 「言ったな? おめーションベンちびんじゃねーぞォ?」 そうして、俺は玄関を出た。 そして部屋のすぐ前の、自分が住んでいるマンションの柵を――――飛び越えた。 「え!? ちょ!! おーい!!!!!」 俺の部屋はこのマンションの5…

  • 変性意識上のアリア 7話:ちかくの扉は、知覚の扉

    すっかり気分がよくなった俺を見て、ナナはなんだかあっけに取られたような、変な顔をしていた。 「は、はは、何がきっかけか分からないけどいきなり調子乗っちゃってさ。いいよ行こう?俺君の自由意思見せてご覧よ。さあ部屋のドアを開けてみな?」 はは、なんだよお前。偉そうな口聞きやがって。こっちはずっとなんにもできない間ウズウズしてたんだよ……っ! そう思って俺はベッドから腰を上げ、ドアまで歩こ…

  • 変性意識上のアリア 6話:卵が立ったのも超脳力でした

    ~ノブルのステージ3に話を戻そう~ 電動鉛筆削りの回転に連動し、勢いよく放射上に伸びる七色の世界に飲み込まれて俺の精神は肉体と解離した。 いや、正確にはジャングルで目が覚めた時にはそうだったみたいなんだけどさ。 頭の中? から声が聞こえる。 「おい! まだ始まったばっかだよ? ちょっと酔っ払って、キツめのデジャブ体感したくらいで何フラフラしてんだよ!」 おま、随分でかい口…

  • 変性意識上のアリア 5話:味わえ、神の肉

    俺はグチャグチャになりながら、なんだよ。はなっから、俺がたべられたんじゃねーかよォ……。 ――なんて、自室のベッドに腰かけて頭を抱えて考えていた。 ……ん? ……ハァア!? おい。 なんだよこれは。 俺んちじゃねーか。 そんなわけがねえ。 待て、待て、落ち着いて思い出せ。 俺はSPACEBABY MEDITATION? だかって超体験のモニターに抽選で選ばれて……そんで? 変な夢ばっかり見…

  • 変性意識上のアリア 4話:ノブルとエンセオジェン

    一方、ラボ内では被験者の様子を監視しながら男達が話し合っている。とは言ってもそこまでシリアスな雰囲気ではなく、それぞれが皆テレビでも見ながら呑気におしゃべりしているかのような感覚でいるように思える。 「第二ステージは脱落者一人ですか。ちょっと優しすぎたんでしょうか?」 「えっんーいやぁ、凄く面白かったからいいんでないかい? まだ先も長いわけだしね。それより参加者の皆がどういう人生を歩んでき…

  • 変性意識上のアリア 3話:宿題がはじまらないのは、ぼくのせいじゃない。

    キーンコーンカーンコーン。 「これにて今日の授業はおしまーい。これから宿題のプリントを配りますので、週明けまでにやってきてくださいねー。」 「えー!?」 クラスの皆が一斉に嫌そうな声を上げる。 ……………………………………。 ……………………………………よし。 今度こそは宿題を絶対にやる。絶対に宿題を終わらせて、 もう馬鹿になんてさせないんだ。僕が宿題をやらないせいで、 僕のせ…

  • だらだら

    おはようございます。 世界のSATAケーブルです。 『世界の』の部分に意味はありません。強いて言うならば自己満足です。 さて、新作小説を連載するゾー!などと息巻いた次の瞬間には過去の完結作を再掲載し始めました。 有言不実行は一番ダサいです。クズですね。 早速新作エタってる、とかそういうワケでは無いんですよ。 ※エタる、とはWEB小説用語?で完結しないまま更新をやめてしまう事です 『…

  • 変性意識上のアリア 2話:STAGE1:俺は音楽だ~STAGE2:おもひでとろとろ

    おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。 ……お? ――ああ、そうだった。 俺は気付いたら音楽になっていたんダッタ。 これは、いや俺は、音楽だ。 俺は俺が音楽だと俺が思っていたものなんだな。うん俺がね。 いつまにか頭だとか手だとかの、体に関する一切の感覚を失っていた。 もはや人間ですらねえ。俺そのものが音楽になったんだ。 何故そんな状況でこんなに落ち着いていられ…

  • 変性意識上のアリア 1話:本日、人知を超えた存在が誕生する。

    ――なぁ。 結局、一体どうすればよかったんだろう。 一眠りして、夢でも見て忘れてしまおうか。 ~変性意識上のアリア~ 「――――――ハイ! みなさん、おめでとうございます!! 今ここにおられる皆様は、長い人類の歴史における最も重大な1ページ、人類史における新たな幕開けのジューヨーサンコーニン、ってあれ違うか、えーとにかく人類の新たな門出に立ち会う権利を与えられた、選ばれ…

  • ホラーSS『平日の渋谷スクランブル交差点にくねくねが!!』

    2016/8/21 14:32 「今年の夏は例年にも増して厳しい猛暑になるでしょう」 テレビでアナウンサーのおじさんが言っていた。そんな事、自分には関係無い事だと思っていた。 大学生の夏休みは長い。最後に直射日光を浴びたのなんて実に丸一ヶ月以上前の事なワケで、本来であればそんな例年にも増して厳しい猛暑なんて体感する事なんて無いと思っていた。例年にも増すのは猛暑なんかではなく、家でダラダラと過ごす…

  • 空想科学SS『ラパン into spaaaaace!!』

    ついに! ついについに! あたしは手に入れた! あたしは手に入れてしまった! ――――――念願のマイカーを!! 思えば今日まで長かった。 親戚どもから貰った大学入学祝いというはした金を礎にして 放課後は連日バイトでせっせと働き(主にキャバクラの体験入店巡り) 昼ご飯はクラスの男子を餌食に日替わり入れ替わり、たちかわりあれこれたかりたかっては奢らせて そんなこんなで必死こい…

  • お久し振りです。

    お疲れ様です。 SATAケーブルです。←名前変えました。 せっかくシーサーさんからスペースをお借りしているのにそれを腐らせるのは勿体ないので、 再度動かす事にします。 使用目的は新作の小説の先行公開用ですね。 小説家になろうというサイトは素晴らしいサイトですが、下書きがいまいちおいておきづらいので。 流行のVRモノで。前作もVRだったけど。 そんな感じで、ご挨拶まで~。

  • さみしがり宇宙

    年の瀬ですね~。 今日も変な事を書いて、何かを救済していきたいと思います。 唐突ですけど、 あたしって凄いんです。 なにがって? 心におもいっきり爪を立てられる事が、 どんなに気持ちいい事なのかを知ってるんです。 あたしが全てを許してしまっていて、 大好きで。 拒絶なんて感じる余地もなんかあるはずないようなあなたに ギリリと勢いよくハートに爪を食い込…

  • お星さまは生きた

    人は死んだらお星様に戻る。 人はいずれ死ぬ。 死んで魂と肉体を失った精神は、 すがるものもなくとろけて消し飛び、宇宙に融解していく。 あ、ねぇ。 人は死んだらお星様になるんじゃ、ないんだよ。 人の一生は宇宙の彼方の小さな塵が見てた夢なんだ。 地球に憧れた無機物が一度だけ見る夢。それが人間。 そんな夢が覚めただけ。 星に戻るだけなんです。 地球上の…

  • 日和見日和

    こんばんは。 最近ですが腸内環境をよくすることに、興味があります。 でも腸内環境をよくすることって、どういうこと? という事で、インターネットを使って調べてみました。 そしたら腸内には善玉菌と悪玉菌という種類があるとの事、うんそれは聞いたことある。 なんとそれとは別に、日和見菌(ひよりみきん)っていうのもいて、むしろ腸内の七割の菌がその日和見菌なんですっ…

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セリヌンティウスは激怒した。
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