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どんぴんからりん すつからりん https://blog.goo.ne.jp/ogawasaito

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・・。それにしても奥が深い。(2012.9から)

どんぴんからりん すつからりん
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2015/11/21

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  • 小さな黄色い竜・・中国 ペー族

    けものたちのないしょ話/中国民話選/君島久子・編訳/岩波少年文庫/2001年自慢の宝の衣をなくし、湖の流れ口をとめた黒竜のため、水浸しになった村。黒竜退治のため、銅でつくった竜の頭をかぶり、手と足の指に鉄のつめをはめ、それから口に一本の剣をくわえ、背中に三本の剣をくくりつけ、両手に一本づつもった、ひとりの子どもが、小さな竜になって黒竜にたちむかいます。戦いが三日三晩つづき、小さな竜は、黒竜の口の中へとびこみ、あばれまわります。あまりの痛さに、黒竜は、ねをあげます。そこでのやりとりが、妙にリアルで楽しい。「おまえがでてくれたら、おれは、もう、どこかへおちのびて永久に帰ってこないよ」「よし、じゃあ、おれをどこから出してくれるのだ。」「おしりの穴はどうだろ。」「ばかいえ、ウンチをするついでに出されたと思われちゃ...小さな黄色い竜・・中国ペー族

  • だんご待て待て・・島根

    島根のむかし話/島根県小中学校国語教育研究会編/日本標準/1976年じいさんが山へ仕事にいくと、あとからばあさんがだんごをこしらえてもっていっていた。あるとき、だんごがネズミの穴へごろごっろとまくれた。(ころがった)ひとつぐらいはまいいかと歩いていると、またごろごろっとまくれた。「ふたつならまあいいか」といくと、またまくれこんだ。「みっつは、おしいわ。だんご待て待て、おれもついていくぞ」とおいかけていくと、まあ、大きな広い穴のなかに、ネズミが大勢いて、「ネコさえござらにゃネズミの世の中。キットン、キットン」と、米ついていた。まあ、えらいことだなと、「ニャーオーン」と、ネコの真似すると、ネズミが、どこか穴の中へ入ってしまった。その間に、ばあさんは、達者なばあさんだったので、杵や、臼やみんな持って帰っていった...だんご待て待て・・島根

  • おむすび ころりん

    おむすびころりん/文・柴野民三画・安井康二/教育画劇/2000年おむすびがおちた穴から楽しそうな歌声が聞こえてきておじいさんは、もってきたおにぎりを一つ、また一つ穴に落としてやりました。おにぎりがなくなると、こんどは重箱まで。ついたのはねずみの国。踊りながら餅つきをしていました。おじいさんは、おむすびのかわりに、あんころもちやきなこもちを、おなかいっぱい、たべました。かえりは金のこづちをもらってかえります。金のこづちは、重くなくて、おじいさんにぴったりです。うちにかえって金のこづちをふるとお米や、お金、ほしいものがザラザラ。かわいいねずみに癒されそうです。おむすびころりん

  • ケンカオニ

    ケンカオニ/富安陽子・文西巻茅子・絵/福音館書店/2014年(1996年初出)のぶちゃんがおもちゃ箱に投げ込もうとしたボールが、とっちゃんの背中にコチンとぶつかるととっちゃんの頭に赤いケンカオニがくっついたのです。ケンカオニにくっつかれたとっちゃんは、きゅうにはらがたって、でっかい怪獣のぬいぐるみを、のぶちゃんにむかって投げつけました。そのぬいぐるみがのぶちゃんの顔に命中したそのとき、こんどは青いケンカオニがひょいとのぶちゃんのあたまにとびのりました。すると、赤いケンカオニと、青いケンカオニがおたがいにあかんべーをするとたたかいがはじまりました。「のぶちゃんなんかカエルにたべられちゃえ!」と言うと、おおガマがのそりと顔をだしのぶちゃんを見つけるとおおきなくちをあけました。「こ、こ、こんなカエルなんかヘビに...ケンカオニ

  • にぎりめし ごろごろ

    にぎりめしごろごろ/小林輝子・再話赤羽末吉・画/福音館書店/1984年タイトルから「ねずみ浄土」の話かと思ったら、にぎりめしがころがったさきは、地蔵さまがいるお堂の棚。「夜中に面白いことがあるから天井にかくれろ」と、お地蔵さまからいわれるが、天井にとどかない。お地蔵さまから「ひざかぶさあがれ」といわれ、「もったいなくてあがれない」というと「あがれあがれ」というので、じいさま足の裏手でこすってひざかぶへ。それでも天井にとどかない。お地蔵さんから「つぎは、肩さ、あがれ」「頭さあがれ」といわれたじいさまは、恐縮しながら、頭にのぼって天井にかくれ、夜になるのをまっていたっけと。夜中に、あつまってきたのは、たくさんの鬼。赤やら青の着物を着て、飲めや踊れの大酒盛りがはじまった。夜明け近くになっても酒盛りがおわらない。...にぎりめしごろごろ

  • とんでにげたおに・・島根

    島根のむかし話/島根県小中学校国語教育研究会編/日本標準/1976年ある年、雨が降らず田植えをしようにも水がない。ある金持ちが、「もしも、この田ん中に、水を入れてくれるものがおったら、むすめをやってもええがのう」というと、みしらぬ赤ら顔の男が出てきて、念を押して水を入れてくれるという。稲が枯れて米がとれないよりは、むすめをよめにやったがええと思った金持ちは、「水をいれてくれるなら、むすめをあげるわな」といった。あくる日、金持ちが田にいってみると、ほんとに水が入っていた。一番目、二番目のむすめに断られ、一番下のむすめがよめにいくことに。むすめは、ヒエの俵に穴をあけ、いきさきがわかるようにして、大男といっしょにいきます。何日かたって、金持が落ちたヒエのあとを歩いていくと、山を一つも二つもこえたところに家があっ...とんでにげたおに・・島根

  • まあちゃんの まほう

    まあちゃんのまほう/たかどのほうこ/福音館書店/2003年(1992年初出)まあちゃんのお母さん、なんだかいつもと違っています。まあちゃんとお母さん自転車の二人乗り。二人台所でつまみぐい。部屋中におもちゃをだして遊びます。洗濯もので凧あげ。いつも怒られることばかりなのに今日はお母さんも一緒に遊びます。物分かりの良いお母さんどうしたのかな。なんとおまじないをかけお母さんをタヌキにして、あわててもとにもどすまじないをかけていたのです。お母さんはタヌキでした。お母さん、たまには子どもにもどってハメをはずしてもいいんじゃない。だって、昔は子どもでしたよ。まあちゃんのまほう

  • だるまちゃんとてんぐちゃん

    だるまちゃんとてんぐちゃん/加古里士/福音館書店/1967年加古さんの「だるまちゃん」シリーズの第1作目で1967年の発行。もう50年以上も前になりますから、親から子と読み継がれている絵本でしょうか。だるまちゃんは、真っ赤なまるいからだ。ある日、おともだちのちいさいてんぐちゃんと遊んでいると、てんぐちゃんの持っているうちわが気になりました。じぶんもほしくなって、「てんぐちゃんのようなうちわがほしいよう」というと、お父さんのおおきなだるまどんが、家中のうちわを出してきてくれました。その数17種類。「こんなうちわじゃないんだけどな」だるまちゃんは考えているうちに、いいことに気がつきました。そっくりなものを見つけたのです。それはやつでのはっぱ。ところが今度は、てんぐちゃんのかぶっている帽子がうらやましくなってき...だるまちゃんとてんぐちゃん

  • 空とぶ馬と七人のきょうだい

    空とぶ馬と七人のきょうだい/イチンノロブ・ガンバートル・文バーサンスレン・ボロルマー・絵津田紀子・訳/廣済堂あかつき/2021年昔、空に星はなく、夜がくらやみにおおわれていたころ。モンゴルの草原では、王さまが七人の美しい王女と暮らしていました。夜、王女たちが姿をあらわすと、くらやみも光がともされたように明るくなるのでした。あるばん、七人の王女がたのしそうにおどっているすがたをみた見た鳥の王ハンガリドが王女たちをさらってしまいました。王は祈とう師のお告げにより、草原に住む七人の兄弟に王女を取り戻すよう命令します。タカの目、風の足、かっこうののど、金の手、鼻きき、耳きき、力こぶの七人兄弟。よぼよぼの馬に、銀のくつわをはめ、かしこいおじいさんが声をかけると、馬にはつばさがはえ、この馬に乗って、七人兄弟は王女を探...空とぶ馬と七人のきょうだい

  • いろって なあに?

    いろってなあに?/作・絵:アリス&マーテイン・プロベンセン訳・こみやゆう/アノニ・スタジオ/2022年黄色、紫、青、赤とはじまって、最後は白。みどりいろは植物、信号機、葉っぱ、ホウレンソウ、カメムシなどをあげながら、ページいっぱいの水族館。海の深いところもみどりの世界といわれると、首をかしげたくなりますが、みどりといってもさまざまな色合いをもっていますちゃいろは地面、ミンスパイ、みずたまり、シチメンチョウ、チョコレート、ちゃいろいウシなど。明るいものもあれば暗い色も。淡いものもあれば濃いものも。鮮やかなものもあればくすんだものも。人それぞれイメージするものが違う色。あらためて「色」を見直す絵本です。いろってなあに?

  • 古くて新しい椅子

    古くて新しい椅子/中嶋浩郎・文パオラ・ボルドリーニ・絵/福音館書店/2014年(1997年初出)マルコは10さい。背が急に伸びてきて、子ども用の机では窮屈になってきました。お父さんに新しいのを買ってくれるようにいうと、お父さんは、物置に連れていき、古びた机と椅子を、マルコのだといいます。机と椅子は、ひいおじいさんのころから家にあるものです。こんなオンボロつかえないというマルコとお父さんは、机、椅子を家具修理の職人パオロさんに運びました。ここから家具修理屋さんの工程がつづきます。パオロさんにできない椅子の座る部分はアンナさんに、引き出しのとっては金具職人のランベルトさんに依頼します。出来上がった机と椅子をみて、マルコはそれが物置にあったボロボロの机と椅子と同じものだと、信じられませんでした。「イタリアの家具...古くて新しい椅子

  • ぼくがげんきにしてあげる

    ぼくがげんきにしてあげる/ヤーノシュ・作石川素子・訳/徳間書店/1996年小さなクマが、草原の真ん中で倒れていた小さなトラを見つけて看病し、動物病院で手術をして小さなトラが元気になるまで。こういうとあっというまにおわってしまうようですが、トラとクマの楽しい会話がつづき、おおぜいの動物も登場します。トラが両手、おなか、背中、足も痛いというので、全身包帯をまいてあげると、こんどは、おなかがすいてきたという小さなトラ。自分の好きなものをつぎつぎあげていきますが、「それはできない」と小さなクマ。小さなクマが「スープといって」というと、「そう!スープ!ぼくそういおうとおもっていたんだ」という小さなトラ。少し眠ると、すこし具合がよくなった小さなトラが、お見舞いがほしいといいだします。もぐらみちをとおっているホース電話...ぼくがげんきにしてあげる

  • 源十郎 弥十郎・・神奈川

    神奈川のむかし話/相模民俗学会編/日本標準/1977年鎌倉の源十郎という魚売りが、いつもように由比ヶ浜を歩いていると、犬に追われたキツネが一ぴき、一目散にかけてきて源十郎が担いでいる荷の中へとびこんでしまいました。追いかけてきた犬がもの凄い剣幕で吠え立て源十郎のまわりをぐるぐるまわりました。源十郎が天秤棒で犬を追い払うと、キツネは一目散に山へ帰っていきました。その晩、源十郎は、夢枕で昼間助けたキツネから、魚売りをやめて佐介ケ谷でダイコンをつくるよう話かけられました。お金持ちになるといわれ、源十郎はさっそくダイコンづくりをはじめました。あけてもくれてもダイコンづくりにはげみ、いつか寒い冬になりました。その冬、村じゅうに悪い病が流行っていました。その病気にかかると、たいていの人は助かりません。そんなとき、村の...源十郎弥十郎・・神奈川

  • トスカのクリスマス

    トスカのクリスマス/マシュー・スタージス・文アン・モーティマー・絵おびかゆうこ・訳/徳間書店/2022年1991年発行(講談社)の復刊です。まるで写真のように繊細に描かれた猫、クリスマスではならのおもちゃやケーキ、クリスマスツリー、そしてサンタクロース。見開きの左右を使って、片方に絵、片方に文が配置されていますが、各ページの文の部分には、三分の一ほどの円形のモノクロの絵が文を補完しています。その日は、邪魔者扱いでどこにいっても居場所がない猫のトスカ。外に出され窓から部屋をのぞき込んでいると、やってきたのはサンタクロース。サンタさんの袋の中に入って家の中に入ると、サンタさんのためにおいてあったお菓子を食べて膝の上に飛び乗りました。ちゃんとひるねをしなかったせいか、サンタさんがやさしくなでてくれるとトスカはす...トスカのクリスマス

  • クリスマス・イブ 「ふたりはいつも」の中から

    ふたりはいつも/アーノルド・ノーベル・作三木卓・訳/文化出版局/1977年この「ふたりはいつも」には、「そりすべり」「そこのかどまで」「アイスクリーム」「おちば」と「クリスマス・イブ」のがまくんとかえるくんの季節感あふれるエピソードが五編。クリスマス・イブの晩、がまくんは、もみの木を飾り、ごちそうもつくってかえるくんの到着をまっていました。時計をながめますが、時計はこわれていました。玄関のドアを開けて暗闇をのぞきますが、かえるくんはいませんでした。「穴におっこってでてこられないかも」「もし森で迷っていたら」「するどい歯のいっぱいはえたおおきなけものにおっかけられてたら」がまくんの心配の種はつきません。地下室で縄を見つけ、穴からひきあげる用意をし、けものたいじにはフライパンでぶんなぐろうと、うちからはしりだ...クリスマス・イブ「ふたりはいつも」の中から

  • ヘルンビー・・ベネズエラ

    ラテンアメリカ民話集/三原幸久編訳/岩波文庫/2019年ヘルンビーは子どもの名前。母親と暮らしていましたが貧しいため、出世を求めて世の中へ出ていく決心をしました。野生の果物さえ満足に口にしてないほどの長い道中で、一軒の家につき泊めてもらうことに。ここは、子どもにとっては天国のようなところ。たくさんの子どもが、見たこともないようなすばらしいおもちゃで楽しそうに遊んでいました。それからこの家の老婆がお菓子や果物をヘルンビーに持ってきてくれました。好きなだけここにいて、好きなおもちゃで遊び、好きなだけ食べて、夜になったら、清潔で真っ白なベッドで寝られるのだよと、老婆。寝る時間になって、みんなが床につくと、老婆は明かりを消し、台所の引き出しから大きな包丁を研ぎはじめました。研ぎ終えると老婆は、少し様子を見てから子...ヘルンビー・・ベネズエラ

  • ポッポーきかんしゃ ゆきさんぽ

    ポッポーきかんしゃゆきさんぽ/とよたかずひこ/アリス館/2022年しんしんしんと雪がふるなか、ポッポーきかんしゃにぴゅーんととびのったのは、うさぎさん。先着は、キツネさん、パンダさん。ラッセラッセポッポッポッラッセラッセポッポッポッかきかきゆきかきポッポッポッポッポーきかんしゃラッセルしゃどさっどさっ!おおきなゆきだまやあごめんごめんとおおきなおおきなゆきだるまでっかいゆきだるまさんのでっかいゆきがっせん!そしてゆきさんぽのしゅうてんでーす。しろいしろいゆきのなかきかんしゃと動物たちおやおや運転手はだるまさんでした。シリーズになっています。軽快なリズムでゆきのなかを散歩するポッポー機関車は雪国でないとイメージがわきにくいかも。ポッポーきかんしゃゆきさんぽ

  • くものニイド

    くものニイド/いとうひろし/ポプラ社/2006年仲間たちから「くものすだいおう」と呼ばれるほどの巣作りの名人蜘蛛のニイドの作る巣は、色も形も細工のこまかさもかんぺき。ニイドの巣は、ちょうちょやハエやカ、トンボやカブトムシ、それにジェット機や空とぶ円盤も捕まえる素晴らしい巣。ところが、このすばらしい蜘蛛の巣に落ち葉や紙くずを知らん顔でほうりこんでいくふどどきものがいました。そう風でした。「かぜじゃあ、ニイドでもむりだよな」と、仲間の蜘蛛に言われますが、ニイドはあきらめず風をつかまえるための網を作りました。ふつうの巣よりも、何百倍もこまかく、強くてしなやかな風袋。ニイドの風袋はみごとに風をつかまえますが、風も負けてはいません。風袋ごと、空高く飛ばしてしまいました。それから、ニイドの姿を見たものは誰もいなくなり...くものニイド

  • かえるのつなひき・・沖縄

    かえるのつなひき/儀間比呂志/福音館書店/1972年初版田んぼの稲に悪い虫がわきほっとくと島中の田んぼにひろがりかねないありさま。それを心配した王さまが、村全体の稲を焼き払うよう命令した。王さまの命令だからと泣く泣く火をつけることにした村人たち。それを耳にした同じ村にいたカエルたちは、人間が食い物がなくなるとつぎに食われるのは自分たちと、おとしよりに相談した。としよりのものしりがえるが、「あぜ道でおまつりさわぎをすればよい。それには綱引きがいちばんだ」というので、カエルたちはさっそくおまつりの支度にかかった。綱引きの日は、それはそれはにぎやか。稲にしがみついた虫が、次々に水の中に落ちはじめた。天から見ていたカミナリもよろこんでばんないばんない太鼓をたたくと雨がふりはじめた。この大雨で虫は流され、稲は命をと...かえるのつなひき・・沖縄

  • カッパどっくり・・神奈川

    神奈川のむかし話相模民俗学会編日本標準1977年いくら飲んでも減らない「カッパどっくり」の行方は?。茅ケ崎の働き者の五郎左ヱ門が、畑仕事を終えて帰る途中、川のそばで馬が暴れていました。馬の飼い主が「助けてくれ!カッパだ。カッパだ。カッパが出たんだ!おれの馬をとっちまう!」と騒いでいます。カッパが馬の尻に、がぶりと食いついていました。馬は痛いのと恐ろしいので、気が狂ったようにあばれています。五郎左ヱ門は大きな声でみんなを呼びました。ちょうどよいことに仕事を終えて、帰りかけていた村の人が、大勢かけつけました。村の人たちはカッパをつかまえ、縄でギリギリにしばりあげると、殺してしまえと大騒ぎ。カッパはすっかりおとなしくなり、泣いて、小さな声で助けてくれとうったえました。村の人たちは、すぐにでも殺してしまいそうなよ...カッパどっくり・・神奈川

  • くろ

    くろ/きくちちき/講談社/2022年真っ黒な空には無数の星が点々。犬のくろがなにか悩んでいますあいたいなあいたいなあいたいなあいたいなあいたいなあいたいなあえるあえるあえる?あえる?あえた!あえた!だいすきあえたのはしろネコ背景が黒黒黒あえたのは夜が明けたころあえた瞬間を見守るのはことりカエルトンボ蝶バッタせつない感じとあえたときのよろこびがあわく黄色に彩色された最後のページに凝縮されています。これまでもモノクロだけの絵本に出会っていますが、黒がこんなにも使われているのははじめて。くろ

  • 2ひきのカエル その ぼうきれ、どうすんだ?

    2ひきのカエルそのぼうきれ、どうすんだ?クリス・ウォーメル・作絵はたこうしろう・訳徳間書店2022年森の大きな池の真ん中のスイレンの葉っぱの上で、2ひきのカエルがやすんでいました。1ひきのカエルは、棒きれをかかえていました。もう1匹のカエルが「なんでまた、そんなぼうきれかかえてるのさ?」と聞くと、「こりゃ犬よけぼうだ。とびかかってきたらこのぼうでバンバーン!ってやっちまう、ってわけさ」と、答えますがまわりをみても犬はいません。棒を持っているカエルは、こかげから犬がひょいと、顔をだし、泳いできたら食われちまうぜと用心しています。犬が池の真ん中まで泳ぎたいとおもうか?と聞かれると、犬の散歩にきた奴が、ボールをここまでなげて「さあ、ボールをとっといで」といったらどうすんだ?。こーんなひろい池のまんなかまでボール...2ひきのカエルそのぼうきれ、どうすんだ?

  • ワニのわるだくみ・・ブッシュマン族の話

    南アフリカの民話/アーダム:編・再話ディロン夫妻・絵掛川恭子・訳/偕成社/1982年ゾウは、ワニを木のてっぺんにほうりあげて、からからの干し肉になりまでほおっておくというのですが・・。ある年の乾季に川がほとんど干上がり、ワニもカワウソも困っていました。水にすむ動物たちの女王であるワニの命令で、カワウソが深い川を見つけてきました。そこにひっこそうとすると、カワウソが心配していいました。「ここと川の間にはライオンやゾウがうろうろしている森があり、草原には人間がいて、通りかかるものがいれば犬がかたっぱしからほえる、ライオンなら農場をぬける方法を知っているかもしれないので、ライオンに頼んでみましょう。」ワニにいわれ、「このさきにある大きなヤナギの下で、陸に住む動物、水にすむ動物の両方の生死にかかわる問題について話...ワニのわるだくみ・・ブッシュマン族の話

  • 巨人グミヤー と 太陽と月

    巨人グミヤーと太陽と月/君島久子・文小野かおる・絵/岩波書店/2000年天地創造というと神話ですが、神話らしくない話です。はるかむかし、天も地もなかったころ。神の巨人グミヤーが、大きなサイのようなけものの皮から天を作り、肉で血を、骨や岩で石を、血で水を、毛で木や草花もつくります。さいごに脳みそで、人間をつくりあげます。天は、ふわりと空中にうかびますが、支えるものがありません。そこでグミヤーは、サイの足で、東西南北に柱をたてます。そして、地面の下は、大きなウミガメがささえます。大昔の人間は、天をささえる柱があり、地面は何かが支えていると想像していました。空では小鳥がさえずり、水のなかでは魚が泳ぎ、人びとはのどかに、くらします。これをみてねたましくおもっていた太陽の9人姉妹と月の10人兄弟が、燃えるような光を...巨人グミヤーと太陽と月

  • タフンバルとザットの頭・・神奈川

    神奈川のむかし話相模民俗学会編日本標準1977年川崎の兵蔵さんという綿屋が、相模原の宿屋で、夕食もすませくつろいでいるところへ宿の主人がやってきて、「綿屋さん。タンフルを食べなさるか。」と聞く。兵蔵さんは聞いたこともない食べ物だが、いずれにしても食べ物であることは間違いないだろうと、「大好物だね」と答えた。すると宿屋の主人はたいへん喜んで、タンフバルを出してくれた。ところがタンフバルというのはカエルの煮物で兵蔵さんは驚いた。大好物といった手前、食べないわけにはいかず、我慢して食べた。むねがつかえて少しもおいしくなかったが、「とてもうまかったよ。」とあいさつした。するとまもなく宿の主人がやってきて、「ザットの頭を食いなさるか」といってきた。聞いたこともないので、こんどは、「だいきらいだ。」と、答えた。ところ...タフンバルとザットの頭・・神奈川

  • ママのもちつき

    ママのもちつき/文・長崎源之助絵・柿本幸造/学研プラス/2015年ママの号令でもちつきをすることになったぶたさん家族。「もちつきなんてくたびれてちゃうよ」と、乗り気のないパパ。おばあちゃんにもてつだってもらうわというので、いよいよつきはじめようというとき、おばあちゃんがころんだという電話でママはすぐおばあちゃんのところへ。こぶたちゃんたちもすっかり元気がなくなります。パパがつくとおもちがくっついちゃってなかなかとれません。でも、おばあちゃんのけがたいしたことがなくかえってくるというママ。それを聞いて、こぶたくんたちも元気になって杵をもちあげますがあっちへよろよろ、こっちへよろよろ。パパも杵をふりあげますがふらふら。ママがかえってくると、みんなでもちつきです。できあがったおもちはもちろんおばあちゃんのところ...ママのもちつき

  • ぼうしになったキツネ・・中国 ウイグル族

    けものたちのないしょ話/君島久子・編訳/岩波少年文庫/2001年タイトルからは想像しにくいのですが、ウイグル族版「長くつをはいた猫」です。導入部がやや長め。タイトルの意味は結末に急にでてきます。とてつもなく貧乏で、財産といえば、いっぽんのザクロの木だけ。そんなアイムタイクは、この木を自分の子どものように可愛がり、大事にしていました。ザクロが熟するころになると、昼も夜もその木のそばに座り見守っていました。ところが一日中気を張っているのも大変です。ある晩、思わずこっくりしてしまい、はっと目をあけると、ザクロの数が減っているではありませんか。「なんとしたことだ」と、後悔しました。ところがあくる日も眠ってしまい、ザクロはごっそりとへっていました。つぎの日、眠ったふりをして待ち構えていると、キツネがやってきて音もな...ぼうしになったキツネ・・中国ウイグル族

  • イツァーク ヴァイオリンを愛した少年

    イツァークヴァイオリンを愛した少年/文・トレーシー・ニューマン絵・アビゲイル・ハルビン訳・広津留すみれ/音楽之友社/2022年訳者のヴァイオリスト広津留さんが、あとがきで「最大のあこがれであり、最大のライバル」というイツァーク・パールマンが、アメリカの有名なテレビ番組で注目をあびることになるまで少年時代をえがいています。このときイツァークは13歳。知っていた英語は「お母さん」「お父さん」「おはようございます」だけ。イスラエルのテルアビブで生まれたイツァークは、四歳のときポリオにかかり腕や足が不自由になりますが、懸命なリハビリで手や腕は動くようになります。しかし足は動かないまま。それでも、イツァークは、聞くだけで鳥肌が立ったり全身がふるえたりするする音楽こそが、自分にしかない素晴らしい「ギフト」だということ...イツァークヴァイオリンを愛した少年

  • さよなら ぼくたちの ようちえん ほいくえん

    さよならぼくたちのようちえんほいくえん/新沢としひこ・文みやにしたつや・絵/金の星社/2022年こどもが保育園に行ってたのはだいぶ前。いまはどんな卒園ソングが歌われているのでしょうか。保育園、幼稚園の思い出を歌った歌を、そのまま絵本に。「こぶたえん」のこぶたたちが笑ったり、泣いたり、遊んだりして、もうすぐランドセルの一年生。みやにしさんが描くこぶたたちの可愛いこと可愛いこと。たくさんの思い出がつまった園。卒園にむけた読み聞かせにもまにあうように9月に出版です。来年の桜がタイミングよく咲いていますように。さよならぼくたちのようちえんほいくえん

  • 巨大サツマイモ

    サツマイモの収穫。今年はイマイチ。いつもより小ぶり。その中で、どうしてこうなったかビックリのサツマイモ。まるでカボチャなみ。いつもは、ニ、三個つくサツマイモだが、くっついてしまったのか。包丁がうまくはいるか?どう食べるか?家庭菜園はうまくいかないことの連続。まあ、それがいいところなのかも。巨大サツマイモ

  • まちがいまちに ようこそ

    まちがいまちにようこそ/斉藤倫・うきまる・作及川賢治・絵/小峰書店/2019年「まちがいまち」って、どういう町?なにが間違い?おとうさんとおかあさん、犬のころと、ぼくが引っ越したのは「まちがいまち」。歓迎アーチをすぎると、ひろがっているのは「あなばたけ」町の人がかけているのは「へいたいでんわ」引っ越し先の家の屋根には、「えんぴつ」まずは、どんなまちなのか、探検です。駅では、「すきっぷ」を拝見バス停で、みんなもっているのは「こばん」。バスの中では「りす」にすわります。てうち「そふぁ」、回転「ぶし」のお店。これでもかこれでもかと続く間違い?一文字違うだけですが、よく考えてみないとうっかり見過ごしそう。スキー場では、「すもうぼーど」春には「まくら」が満開です。オチも、ともだちにあてて「けがに」楽しい言葉遊びでし...まちがいまちにようこそ

  • さっかく・・ブラジル

    ラテンアメリカ民話集/三原幸久編訳/岩波文庫/2019年雌のヒツジをつれている老人に声をかけたのは、ペドロというずる賢い、人を騙すのが好きな男。連れているのはヒツジなのに「どこへ、このかわいい」子犬をつれていきなさるのかね?」と話しかけます。もちろん驚いた老人は取り合いません。だが、ペドロは変装して道端でまち、また老人に声をかけます。「やあ、よい天気だね。その子犬は売るのかい。いい値をつけようじゃないか」。「子犬なんか持っていないよ」と、老人。しばらくたつと、ペドロはまた顔つきを変え、衣服も着替えて、老人のそばをとおりかかり、「その犬を売ってくれないかね」と尋ねました。「いや、だめだ」と老人。ところが、老人は立ち止まって、じっと自分のヒツジをながめていましたが、やがて心の中で考えました。「悪魔が犬にかえよ...さっかく・・ブラジル

  • 群衆雪崩

    ソウルの事故には唖然としました。今日久しぶりに都心にでかけましが、火曜の午後で人出は少ないようでした。駅の階段を上り下りするとき、降りるときはいつもゆっくり。年のせいで、足元がおぼつかないこともありますが、踏み外して前に倒れたら、いくら人数が少なくても、ほかの人に影響を与えそうで、自然にゆっくりになります。今回は群衆事故ですが、駅の階段などで、事故が起きらないとも限りません。いくらすくなくても同じ電車で下車する人は少なからずいます。大勢に人がのっているエレベーターでも、誰かが上ほうでこけたら、下の人はたまりません。そこそこの人数でも事故は起こりうるのを念頭に置く必要がありそうです。群衆雪崩

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