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どんぴんからりん すつからりん https://blog.goo.ne.jp/ogawasaito

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・・。それにしても奥が深い。(2012.9から)

どんぴんからりん すつからりん
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2015/11/21

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  • すからかっぽの瀬戸が浜・・岡山

    岡山のむかし話/岡山県小学校国語教育研究会編/日本標準/1976年朝早くから夜遅く働いても、満足に食うこともできない若者が、となりのじいさんに相談すると「すからかっぽの瀬戸が浜へ参ってみい」といわれます。若者が、ひまも金も着るもんもなけりゃ、弁当もねえというと、じいさんから、「金も、着物も貸してあげる、弁当も用意する」といわれ若者は、「すからかっぽの瀬戸が浜」を目指します。この「すからかっぽの瀬戸が浜」の場所というのが、とにかく南へ南へいったさき。日が暮れたら「すからかっぽの瀬戸が浜」へ参るというと、どこでも泊めてくれるという。おじいさんがいうとおり大きな新しい家で、そのとおりいうと、大歓迎されるが、「すからかっぽの瀬戸が浜」へいったら、三年越し寝たきりで動くことができないむすめがどうすればなおるか聞いて...すからかっぽの瀬戸が浜・・岡山

  • ヘビと船長

    ヘビと船長/ふしみみさを・文ポール・コックス・絵/BL出版/2021年悪いことが重なって船を失った船長の楽しみは、朝早く散歩すること。船長は海辺に住むヘビに、毎日、やさしく声をかけていました。そんなある朝、とつぜんヘビが話しかけてきました。船大工に頑丈な船を作るよう頼み、そしてふだんの二倍のお金を払うということ。船長が、びっくりしながらも、言われたとおり頼むと、つぎに、12人のたくましい船乗りをやとい、ふだんの二倍のお金をはらうということ。ヘビは大きな木箱に入り、船長、12人の船乗りとともに港をでます。船乗りはどこへむかっているのか誰一人しりませんでした。船長は毎日、船底のヘビに会いにいきましたが、ある日、ヘビは、空と海がひとつになるような大嵐が来る。嵐の真夜中にやってくる巨大な黒い鳥を打ち落とさなくては...ヘビと船長

  • アフガニスタンのひみつの学校

    アフガニスタンのひみつの学校/作・ジャネット・ウィンター訳・福本友美子/さ・え・ら書房/2022年20年前、タリバン政権下で、女子が学校へいくことが困難だった時代。そんななかでも、ひみつの学校がありました。父親が兵士につれていかれ、その父親をさがしにでかけた母親もかえってこなかったナスリーンは、おばあさんにつれられて、ひみつの学校へいくようになりました。はじめは、先生とも、ほかの女の子とも、なにもしゃべらず、自分の殻に閉じこもっていたナスリーンでしたが、やがてミーナという子に心をひらき・・・。当たり前のように学校にいくことができる日本からは考えられないのですが、難民になって、学校へいけない子どもも多く、世界では、これが当たり前ではないことにあらためて気づかされます。いったんは、力をうしなったタリバンですが...アフガニスタンのひみつの学校

  • 魔法のことば

    魔法のことば/訳・金関寿夫絵・柚木沙弥郎/福音館書店/2000年作者名が載っていなく訳者としてのっているだけなので、何?とおもったら「エスキモー」につたわる詩とありました。「魔法のことば」とあるので、呪文みたいなものがでてくるかと思ったら、ぜんぜんちがっていました。人と動物がともにこの世にすんでいたときなりたいとおもえば人が動物になれたし動物がひとにもなれた。そしてみんながおなじことばをしゃべっていた。したいことを、ただ口に出していえばよかったなぜそんなことができたのかだれにも説明できなかった世界はただ、そういうふうになっていたのだ。「ことば」が魔法で、「世界はただ、そういうふうになっていた」と有無を言わせません。絵は、岩窟にえがかれた壁画のよう。人と動物がいっしょだったり、左右対称風があったりと絵を見て...魔法のことば

  • うかいの うがい

    うかいのうがい/さくらせかい/ブロンズ新社/2018年「うがい」は「鵜飼い」からきているのは本当らしい。まあ一つの説というらしいが。ある日、竹の筏に乗ったハンさんと、イー、アル、サン、スー、ウーの五羽のウたちが、かわにやってきました。たんこぶができたり、こえだがささったりあごがはずれたり、水草が絡まったり、カニにさされたしたウを助けて、面倒をみていたハンさん。鵜飼いになって、魚をとろうと考えたハンさんでしたが、いくらおしえてもウたちはうまくとることができません。なんどもなんどもおしえてのどを痛めてがらがらうがいをはじめるとウたちも面白がってハンさんのまね。がらがらうーうーがらがらうーうーがらがらうーうーがらがらうーうーその音を聞きつけた魚が筏のまわりにやってきました。ウたちはぱしゃぱしゃとびこみ、ぴゅんぴ...うかいのうがい

  • たのしすぎる科学の世界

    たのしすぎる科学の世界/金子丈夫・監修/朝日新聞出版/2022年テレビのクイズ風の番組で、よくネタをさがしてくると思っていると、まだまだおやっ!と思うことがいっぱい。子どもに披露すると見直されること間違いありません。そんな内容が50。・一億年後、ハワイは日本のすぐとなりにくる大陸が移動しているのは理解しているつもりでしたが、日本とハワイの間は、毎年約6cm縮まっていて、計算すると1億年後。・北海道から沖縄にいくと体重が軽くなるもののおもさは地球の重力に引っ張られることで生まれ、体重30㎏の人が沖縄にいくと42gかるくなる。・紙ひこうきと飛行機、同じ大きさならどちらが重い?B5サイズのコピー用紙でつくった紙ひこうきは約3g。これを大型飛行機と同じ大きさに拡大すると、重さは1000トン。大型飛行機の重さは約4...たのしすぎる科学の世界

  • かっぱとすもうをとった幸助どん

    熊本のむかし話/熊本県小学校教育研究会国語部会編/日本標準/1973年正直で、信仰が厚く誰からも信頼され、おまけに村一番の力持ちの幸助どん。朝早く、馬を買いに田浦にへでかけた幸助どんが、とちゅうかっぱがでるという君が淵をとおると、どこからか自分の名前を呼ぶ声。暗闇に目を凝らすと、川の浅瀬に、赤ん坊ほどの怪物がずらりいた。うわさにきいたかっぱだなと思った幸助どん。弱みを見せると、つけこまれて淵の底に引きずりこまれてしまうと、「馬を買ってきた帰りに、相撲を取ってやろう」と約束します。幸助どんが、ねだんも手ごろでいい馬が手にはいったので、祝いの酒を飲むうち、思わず時を過ごしてしまい、君が淵のそばにきたときには、日もとっぷり暮れてしまった。かっぱとの相撲をとるのを忘れていた幸助どんが、かっぱから声をかけられ、相撲...かっぱとすもうをとった幸助どん

  • ことりとねこのものがたり

    ことりとねこのものがたり/なかえよしを・作上野紀子・絵/金の星社/2020年改訂新版(1982年初版)くろねこはねこなのに高いところがこわくて、木にのぼったり屋根にのったりできませんでした。そのためほかのねこからは馬鹿にされ仲間はずれにされていました。でも、そんなくろねこくんには、ひとりだけともだちがいました。それは小鳥さんでした。くろねこくんは、毎日、小鳥さんのところへ行ってまちのことなどをはなしてあげました。小鳥さんは鳥かご暮らしだったのです。ある日、うまれてからいちども鳥かごからだしてもらったことがないという小鳥のために、ねこくんは、鳥かごの入り口をあけました。うまれてはじめて空を飛んだ小鳥は楽しくて楽しくてたまりません。「もうもどらなくていいよ」といわれた小鳥ですが、かごのなかにもどりました。どう...ことりとねこのものがたり

  • 海の てがみの ゆうびんや

    海のてがみのゆうびんや/文・ミシェル・クエヴァス絵・エリン・E・ステッド訳・岡野佳/化学同人/2022年海のそばの高台にひとりぼっちで暮らすゆうびんや。かたときも目を離さず、波を見張りガラスの瓶をみつけたら、栓をあけなかに手紙が入っていたらかならず届けにいく。ちかくの村でも、長旅になるほど、とおくでも。枯葉のような古い手紙でもふかいかなしみがにじんだ手紙も。ある日、瓶の中からでてきたのは、あて名のない手紙。「この手紙がまにあうかわかりませんがあすのゆうがた満ちしおどき、浜辺でパーティーを開催します。ぜひ、いらしてください」ゆうびんやはいっしょうけんめい届け先をさがしますが、はじめて手紙が届けられませんでした。その夜、ねるまえに決心した。「あした、浜辺にいってみよう。いって、手紙を書いた人にあやまろう。」ゆ...海のてがみのゆうびんや

  • なんにもせんにん

    なんにもせんにん/唯野元弘・文石川えりこ・絵/鈴木出版/2017年山口県の昔話がもとになっています。むかし、ある村の仕事もせず遊んでばかりの若者。その日も、朝からぶらぶらしていると、道に小さい壷をみつけます。なかをみてみると、小さな小さな男が入っていました。か細い声に耳をすませてきくと、「わしゃあ、なんにもせんで、いつもあそんでるもんがすきなんじゃ。おまえさんちにつれてって、いっしょにくらしてくれんか?」と言っているようでした。小さい男と同居することになった若者ですが、日暮れまで遊んで家に帰ってみると、小さな男が大きくなっていました。若者が遊んで帰ると大きくなる男。どんどんおおきくなって家からはみだすほど。若者は寝るところがなくなり、土間で、次には家の外で寝る始末。そんなとき「稲刈りがいそがしくて手が足り...なんにもせんにん

  • やじゃあどん・・熊本

    熊本のむかし話/熊本県小学校教育研究会国語部会編/日本標準/1973年”やじゃあどん”は、熊本のトリックスターでしょうか。昔話には多かれ少なかれ煙にまくような話がおおいのですが、話し手の方が楽しみながら話している光景がうかびます。その1やじゃあどんが、萱刈に出かけ、途中の谷川でカニをみつけとろうとした瞬間、萱刈り鎌が自分の首にあたって、首がころっと切れて道にころがった。「だれじゃろか。だいじなもんば」と、拾い上げてみると、自分によく似ていた。自分の首に手をやってみると、自分の首がない。「わあ、こらあ、おれの首じゃった」と、あわてて自分の首を拾って両手でおし込み、山へ急ぐ。歩いているうちに自分の家が見えてきた。やじゃあどんはびっくりして頭をかこうとして気がついた。「ややっこらしもた。首ば前後ろ、さかさまにつ...やじゃあどん・・熊本

  • 動物たちは、お医者さん!

    動物たちは、お医者さん!/文・アンジー・トリウス&マーク・ドラン絵・フリオ・アントニオ・ブラスコ訳・古草秀子/河出書房新社/2017年動物たちの自分で自分を治すすごい力あれこれ。14種類の動物が取り上げられています。・なじみのイヌでいうと、イヌの唾液には、細菌を殺す働きが。(ただし、人間が、イヌに傷をなめてもらうのは、有害な細菌をふくんでいる可能性があるのでだめ)・ネコが草を食べているのは見たことがないが、草を食べることで、消化されない食べ物やたまった毛玉を吐き出すことができるという。・サイが体にぬった泥は、天然の日焼け止めとして働いていて、有害な紫外線から皮膚をまもる。・ヒグマはオシャの根と唾液を混ぜ合わせて毛皮にこすりつけ、虫よけや虫刺されの薬にする。・アオカケスという鳥は、アリが分泌するギ酸を防虫シ...動物たちは、お医者さん!

  • ひがたは たからばこ

    ひがたはたからばこ/写真・文よしのゆうすけ/徳間書店/2022年撮影で、80か国ほどを訪れたという作者が、西表島のひがたの小さな生き物を通して、自然の営みを再認識させてくれます。おなじ場所が、海になったり、陸になったりする干潟。何もないようにみえて、よくよくみると小さな生き物が。シオマネキというカニがうごきだす。しこしたつと青いカニ。青い色をするのは子どものあいだだけというヤエヤマシオマネキ。陸で生活する魚ミナミトビハゼエサを食べたあとにどろのだんごをつくるコメツキガ。シオマネキたちは、海の水がおしよせてくる時間がわかるように、すあなにどろをかかえてあっというまにかくれてしまう。この時期、海に出かける人も多いが、岩場などもよく見てみるとさまざまな生き物を見つけ出すこともできそう。食物連鎖にもふれられており...ひがたはたからばこ

  • ちゃぼのバンタム

    ちゃぼのバンタム/作・ルイーズ・ファティオ絵・ロジャ・デュボアザン訳・乾侑美子/童話館出版/1995年デュモレさんの農場に、にわとりのむれのなかで、たった1羽、めだってからだのちいさなおんどりがいました。じつはデュモレのおくさんが、にわとりの巣箱にこっそりしのばせておいたちゃぼでした。かあさんどりのだいていた卵の中で生まれた大きなおんどり。力が強くてとってもいばっていたので大将とよばれるようになりました。ときをつくり、めんどりを世話するのも大将。バンタム(おかあさんが立派な名前はいらないとつけた)は、めんどりのナネットがだいすきでしたが、そばにいこうとしても、大将から追い払われてしまいます。バンタムがなんのやくにもたたないとおもいはじめたころデュモさんもおなじことをかんがえ、町市場で売ることにしました。と...ちゃぼのバンタム

  • チロヌップのにじ

    チロヌップのにじ/たかはしひろゆき/金の星社/1983年初版1972年初版ですが、手に取ったのは1983年発行のもの。2022年に改訂版が発行されています。はじめのほうに虹が出てきて、最後のページにも虹。この虹ときつね以外は白黒です。北海のチロヌップという小さな島で、三人の漁師が、コンブ漁をしているとき、波にさらわれそうになった子ぎつねを助け、看病してやります。それから、三びきの子ぎつねが、するめをねだりに、番小屋にやってくるようになりました。漁師は赤、黄色、青のリボンを三匹につけてあげ、それぞれアカコ、キスケ、アオタと名前をつけ子ぎつねを見守ります。しかし、草花が、残り雪とともに消えたある朝、兵隊がやってきて、敵が攻めてくるからすぐひきあげるようにいわれ、「かならずもどってくる」と言い残した漁師たちは島...チロヌップのにじ

  • 医者どんと山法師と軽業師・・熊本

    熊本のむかし話/熊本県小学校教育研究会国語部会編/日本標準/1973年同じ日の同じ時刻に死んでしもた医者どんと山法師と軽業師がうすぐらい、しんとした道をとぼとぼ歩いていると、広い広場につき、黒い大きな門が。正面の横手にある通用門を見つけて、ドアをたたくと、でてきたのは大きな赤鬼。えんま庁のえんま大王は、どんな悪いことをしたかを映し出す鏡を見て、三人を地獄のかまの中へいれるよう鬼たちにいいつけました。かまのなかの湯はぐらぐらと煮え立っていて、医者どんと軽業師は、もう生きたここちもなくがたがた身をふるわせている。ところが山法師だけは、なんの心配もなさそうに、両手の指を組み合わせ、ご祈祷をはじめます。そして湯の中に手を突っ込んで、何度もかき混ぜます。すると不思議なことに、湯はしだいに温度がさがって、ぬるくなり、...医者どんと山法師と軽業師・・熊本

  • たったひとつのねがいごと

    たったひとつのねがいごと/バーバラ・マクリントック・作福本友美子・訳/ほるぷ社/2011年動物が擬人化され、いまではクラシックな洋服を着て、家の中も町の様子も人間の世界そのもの。風邪をひいて寝込んでしまったお母さんのかわりに、ばんごはんの魚を買いに出かけた猫のモリー。魚を買って帰ろうとすると、しらないおばあさんから声をかけられました。「あなたのお皿の魚から、骨が一本みつかります。それは魔法の骨で、あなたのお願い事を、どんなことだけでもひとつかなえてくれます。わたしはあなたをまもる妖精ですからわかるんですよ。よく考えて願いなさい。一度だけですからね」その晩、たしかにお皿に1本の骨が残っていました。四人の妹や弟は、モリーが何を願うか興味津々「おもちゃでいっぱいのお部屋?」、「素敵なドレス?」、「たべてもたべて...たったひとつのねがいごと

  • ソリマンとワリヤの物語 中国・サラール族

    中国少数民族のむかし話/邸奎福:編・訳/求龍堂/1998年出版時8万8千人というサラール族のむかし話。敬虔なイスラム教徒といいます。若い猟師のソリマンは、人生の伴侶をさがそうとしていました。ある日、蛇に狙われていたヒバリをもっていた宝弓で矢をうち助けます。ソリマンが出発しようとしたとき、突然、湖の水面にひとりのきれいな娘が映りました。「かわいい娘よ、あなたはおそらく竜王宮の仙女でしょう。もし僕がすきなら、どうぞ、岸まで来てください」と、愚かにもこのように言っていると、後ろで笑い声がしました。ソリマンがびっくりしてうしろをふりむくと、そこには水面に映った娘でした。娘はワリヤといいましたが、ヒバリをすくった心の優しさにひかれ、弓の腕前にもよかったので、彼がすきになってしまったのです。意気投合して、ワリヤの家に...ソリマンとワリヤの物語中国・サラール族

  • ほら、ここにいるよ

    ほら、ここにいるよ/作・オリヴァー・ジェファーズ訳・tuoeratupera/ほるぷ出版/2019年宇宙からの来訪者へ「このちきゅうでくらすため」のメモ。太陽系からはじめ、陸と海、山、海、人間の構造、さらにいろんな種類の動物。昼と夜、都会。宇宙から地球を、見つめます。少し大きくなると、説明が要らないこともありますが、こうして説明されると、あらためて地球の存在に、思いをめぐらせることも。「やあ!このほしへようこそ」と、宇宙からの来訪者へあてていますが、赤ちゃんにむかって語り掛けてもいるようです。「ぼくらはながいあいだいろんなことをまなんできたけれどまだすべてがわかったわけじゃないだからきみにできることはまだまだのこっているよ」わかったつもりでいても、地震や火山の噴火予知など、地球にはまだまだ解明していくべき...ほら、ここにいるよ

  • パウルのスケッチブック

    パウルのスケッチブック/作・みやざきひろかず企画・公益財団法人ひょうご子どもと家庭福祉事業団/BL出版/2018年クマの子パウルは、保育園のクラスの子から、遊びをさそわれても、「ええと・・、あ・・あ・・と・・や・・」と、なにをしたいかうまくつたえられません。ママからおひるたべたいものをきかれて「オラ・・ス・・オス・・ラ・・」と、食べたいものをつたえられません。新聞に載っていたオムライスをみて、「これ!」といったパウルをみて、次の日パパはスケッチブックとおえかきの道具をかってくれました。おとうさんとスケッチブックをもって、お絵かきにいくと道端にはかわいいお花。でもパウルがかいたのは空き缶。パパがきれいなゆうやけを指さすとパウルはいろいろな形と色をした石ころに注目。パウルのスケッチブックには、虫に食べられた落...パウルのスケッチブック

  • リュックをしょって

    リュックをしょって/村上康成/絵本塾出版/2019年モリオくんは、おとうさんとカッパやまをめざします。まつぼっくり、カケスのはね、おおきなホウの葉をみつけながら、右に左に。麦茶とアーモンドチョコで一息。ゆっくりいっぽいっぽはあはあはあはあ山の頂上で、おにぎりを食べているとお父さんのうめぼしおにぎりが、トンビにさらわれてしまうハプニングおかあさんへのおみやげは冷たい沢の水とつぜんの雨も、電車に乗っているうちにやんで・・・緑、青い空がいっぱいです。男同士、いっぱい話もできたかな?リュックをしょって

  • ゆうだちのまち

    ゆうだちのまち/杉田比呂美/アリス館/2016年からだからゆげがでるようなあついあついごごゆきちゃんとお父さんがお買い物。公園で道草して、商店街でかわいいくまのぬいぐるみを見つけました。急に空がくもって、ぽつりぽつり雨。雨宿りのためにCAFFへ。急な夕立で、町の人は、洗濯物や布団を取り入れ。パフェを食べおわるころ雨がやみセミの声がもどってきました。一瞬の涼しさを演出してくれる夕立ですが、最近の雨はどしゃぶり。風情がなくなりました。女の子がぬいぐるみをもっていたのですが、結局は買わなかったのかな。ゆうだちのまち

  • 戦争が町にやってくる

    戦争が町にやってくる/ロマナ・ロマニーシンアンドリー・レシヴ金原瑞人・訳/ブロンズ新社/2022年戦争は、どこからともなく「やって」きました。戦争が手をふれると、なにもかもが闇のなかへきえていきました。戦争は、黒い花をつけた、とげのあるかたい雑草を、道に植えていきます。ロンドの町は、すてきな花たちで有名でした。町の広場には、きれいな花が咲いている大きな温室があって、この星のはるか遠くからあつめられた、めずらしい草や木や花がありました。そして、ここの花たちはふしぎなことに、歌をうたうのです。ロンドの花は元気をなくし、枯れていき、歌をうたえなくなります。勇気のあるダーンカ、ジールカ、ファビヤンは、戦争にでていってくださいとたのみましたが、戦争はまえへまえへとすすむばかり。ダーンカは、石で心臓を打たれ、全身にク...戦争が町にやってくる

  • かきごおり

    かきごおり/作・石津ちひろ絵・植垣歩子/講談社/2022年太陽がギラギラ照りつける日にはやっぱりかきごおり。はちみつとメープルシロップがたっぷりかかったかきごおり。そんじょそこらにあるかきごおりではありません。カラス、キリン、ゴリラ、お相撲さん、リス、ダチョウ、イノシシ、そしてスズメがやってきてようやく空になりました。食べる擬音語も楽しい。こつこつぺろぺろごりごりしゃりしゃりかりかりがりがりむしゃむしゃぱくぱく作った本人は昼寝していて、かきごおりがなくなってもまだ昼寝中。爆睡していました。かきごおり

  • 白鷺の訴え・・中国・ブーラン族

    中国少数民族のむかし話/邸奎福:編・訳/求龍堂/1998年出版時8万2千人というブーラン族のむかし話。白鷺が強いものを探して、はじめは太陽に最も強いかたずねると、太陽は霧が自分を遮るといいます。霧に聞くと、風に飛ばされてしまう。風は、穀物の山は吹き倒せない。穀物に聞くと、水牛が角で、めちゃくちゃにほじくる。水牛は、藤は自分をつなげるので、藤を探しなさい。藤は、ネズミに噛み切られる。ネズミは、猫を見ると動けなくなる。この繰り返しは、「ねずみのよめいり」のパターンですが、この昔話では、白鷺が、こどもを食べてしまった猫を退治しようとでかけるでだしです。猫を退治しようとしたが、猫が一番強いということになり、やむをえず水辺に引っ越し、猫を遠ざけるようになったというおわり。白鷺の訴え・・中国・ブーラン族

  • ごちそう たべに きてください

    ごちそうたべにきてください/茂市久美子・作しもかわらゆみ・絵/講談社/2021年秋から冬そして春へと、季節感がいっぱい。ストーリーも優しく、でてくる動物のイラストの可愛さにも癒されます。ごちそうするのが大好きなうさぎは、秋になるとクルミやドングリを集めて、みんなに木の葉の手紙を書きます。「うさぎのいえにごちそうたべにきてください」。手紙をみてやってきたのは、リス、アカネズミ。クマには、ブナの実を山盛りにして。それからやってきたのは、遠い南の国へ飛んでいくとちゅうのアサギマダラ。思いがけないお客さんに、目をぱちぱちさせたうさぎですが、うすむらさき色のフジバカマが咲いている山のお花畑へ案内します。ところが、ごちそうするものがなくなってしまってしょんぼりしているうさぎのところへ、クルミをごちそうになったリスと、...ごちそうたべにきてください

  • 賢い子ヤギ

    中国少数民族のむかし話/邸奎福:編・訳/求龍堂/1998年出版時255万人というブイ族のむかし話。二匹の子ヤギが、山のふもとの川へ水を飲みにむかうとちゅう、腹が減った大熊に食べられそうになり、兄ヤギは、じっと思案の末、「水を飲みに行かせてください。水を飲むと、僕たちの肉はいっそう新鮮で柔らかくなり、おいしく食べられます」と、急いで川へ向かいます。すると、こんどは虎に出会います。ここでも「水を飲みに行かせてください。水を飲むと、僕たちの肉はいっそう新鮮で柔らかくなり、おいしく食べられます」と、その場を切りぬけます。川で思う存分水を飲みましたが、帰り道に虎と熊がまっています。案の定、虎がまっています。すぐにでも食いつこうとする虎に、兄ヤギが言います。「虎兄さん、あわてないでください。熊もこの先で僕たちを待って...賢い子ヤギ

  • はやくとゆっくり

    はやくとゆっくり/張輝誠・文許匡匡・絵/一青妙・訳/光村教育図書/2022年朝、ご飯を食べるとき、「はやくはやく」とママが言う。でかけるとき、「はやくはやく」とパパが言う。夜ねるとき、「いい子だからはやくねなさい」とパパとママが言う。休みのとき、おじいちゃんと、おばあちゃんの家にいくと、朝、ごはんをたべるとき、「ゆっくりゆっくり」という。おじいちゃんは、「ゆっくり森を歩くといろいろなものが見えてきて、いろいろな音がきこえてくるよ」、夜満天の星空をながめながめてから、ゆっくりねようね」とおじいちゃんとおばあちゃんがいう。ぼくの家には時計が三つ。この世界の時間をきざんでいる時計。もうひとつは「はやくすすむ」時計。あとひとつは「ゆっくり」すすむ時計。ぼくはどうすればいいのかわからない。そんなとき、おばあちゃんが...はやくとゆっくり

  • 三つの山・・新潟

    新潟のむかし話/新潟県小学校図書館協議会編/日本標準/1976年山を三つこえていったところに、たからの原っぱがあるというので、何人もその山をめざしていた。山の登り口にいる白いひげのおじいさんが、山への登り方を知っていて、山を越えるとき、後ろをふりむいてはいけないという。もし後ろをふりむくと、石ころになって谷底へおちてしまう。ひとりの若者が、一つ目の山の頂上近くまで来ると、すごい火がもえていて、「火事だ!」と叫んで、後ろを振り向くと、石ころになって谷底へ転げ落ちてしまいます。ほかの若者が、一つ目の山を越え、二つ目の山をのぼろうとすると、一面に針がうわむきしていて、歩こうにも歩けない。道を間違えたのかもしれないと、あともどりしようとしたら、石ころになって谷底へ。つぎの若者は、三つ目の山の頂上へ行くと、大きなト...三つの山・・新潟

  • ひみつのいもうと

    ひみつのいもうと/アストリッド・リンドグレーン・文ハンス・アーノルド・絵/岩波書店/2016年七歳の子バーブロには、親も知らない秘密が。双子の妹がいて、生まれたばかりのころ、大きなバラの茂みにかくれたというのです。なぜこんな空想を。それは弟が生まれ、ちょっぴり寂しいバーブロだったのです。いつも「だいすきなおねえちゃん」とよんでくれる妹イルヴァ=リー。昨日は、サリコンとよんでいるバラのしげみから、穴の中におりていき、ここで女王となっているイルヴァ=リーのところへ。ここで動物たちにエサをやり、噴水で水あそびをし、馬に乗ってでかけます。<イジワル>たちがすんでいる<ブキミガモリ>をぬけ、<ヤサシイ>たちが、くらしている原っぱへ。おいしいお菓子を食べ、きれいなメロディをハミングしている小川へ。ここで、イルヴァ=リ...ひみつのいもうと

  • ペチューニアのたからもの

    ペチューニアのたからもの/作・絵:ロジャー・デュポアザン訳・乾侑美子/童話館出版/1998年ある日、がちょうのペチューニアは川の底に、大きな箱を見つけました。海賊がかくした宝の箱だと思ったペチューニアは、お金持ちになったと思い込みパンプキン農場に帰りました。お金持ちになったというペチューニアに、動物たちがそれぞれほしいものをあげていきます。これがなかなか楽しい。馬のストローは「ペガサスみたいなつばさがほしい」、おんどりは「目覚まし時計」「かがみ」というのはめうしのカナリー。まだまだあります。ただみんながみんなそうではありません。めんどりのアイダは、「わたしのひよこたちさえいれば、それだけで幸せだわ」と、みんなと一歩画します。動物たちは、ペチューニアに媚びをうるようになりました。いそがなくていいといわれてな...ペチューニアのたからもの

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