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どんぴんからりん すつからりん https://blog.goo.ne.jp/ogawasaito

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・・。それにしても奥が深い。(2012.9から)

どんぴんからりん すつからりん
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2015/11/21

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  • きつねとぶどう

    きつねとぶどう/しもかわらゆみ/あかね書房/2022年はらぺこのきつねがつやつやしたすてきなぶどうをみつけました。「うわぁ!おいしそう」「よぉぉぉーしせーのっ」、「それっ」「やぁ!」と、なんどもなんどもねらいますが高いところにあるぶどうにはとどきません。あきらめたきつねは、「あんなぶどう、きっとすっぱいにきまってる。ちっともたべたくなんかないや!」と、負け惜しみです。ねずみのイソップがちいさなこどもたちにこのお話を聞かせるのですがこのあと、「てにはいらないときめてしまうのもはやすぎたかもしれないよ」と語ります。イソップ寓話のシンプルさと優しい絵がぴったり。自分の判断だけでなく、ほかの人の力を借りるという選択があってもいいのかも。きつねとぶどう

  • かあさんは どこ?

    かあさんはどこ?/作・クロード・K・デュポア訳・落合恵子/ブロンズ/新社2013年昼間と夕暮れがかさなるころ、突然の砲撃。すぐ近くに爆弾が落ちてきた。恐ろしい音がより大きくなって、もっと大きくなってどんどんこっちにきた。その子は家を目指して帰る。かえらなきゃ!たどり着いた家はめちゃめちゃ。だれもいない。にげなくちゃ!とつぜんその子は、大きな手につかまれ、ひっぱれながらはしった。知らない人たちのなかにその子はひとり。まわりは傷ついた人が。かあさんはいないともだちもいない。しらない女の人にだきよせられ兵隊につれていかれほかの子と水をくむ仕事をさせられた。その兵隊たちもちりぢじりに逃げていき・・・。おおぜいの避難民の小さな子をだいたおばあさんに手を引かれ歩いて歩いて・・・・さむさにふるえるながいよる川をわたり歩いて歩...かあさんはどこ?

  • バスてい よいしょ

    バスていよいしょ/重松彌佐・作西村繁男・絵/童心社/2017年「バスていよいしょ」は、バス停をよいしょすること。つまり動かすこと。動かそうとしたのは、一年生のしんごくん。なぜ?とおもっていると、いきなり江戸時代にスリップ。声をかけるが、笑って通り過ぎるのは、かごや、編笠の浪人、お姫さま。押しても引いても、びくともしないバス停。大名行列のお殿さまに、お願いすると、家来たちがかつぎあげ、「よいしょよいしょ!」の大合唱。夜になって、バス停でまっていたのは、杖をつかったおばあさんとしんごくん。しんごくんがバス停を動かそうとしたのは、おばあさんのためでした。しんごくんが、足が不自由なおばあさんと、バスに乗っていった先は、花火大会でした。バスのなかの賑やかなこと賑やかなこと。お殿さまはもちろん、お姫さま、飛脚、忍者と、オー...バスていよいしょ

  • なぞなぞはじまるよ 3

    なぞなぞはじまるよ3/文・おおなり修司絵・高畠純/絵本館/2021年”3”ということはシリーズもの。なぞなぞは、むずかしぎると興味がそがれ、やさしすぎても物足りない。この絵本は、ちいさい子には、ちょっとむずかしいかも。「このまちのひとはとにかくおふろずき。このまちどこだ?」「ちゅうもんするときかならずねだんをきいてしまうおすし、なあに?」このあたりは、まあまあ「いつもみじかにあるたべもの、なあに」「れいにはじまりれいにおわらなければならないくだもの、なあに?」「ドレミファソラシドをドミファソラシドとうたってしまうひとにおすすめのやさい、なあに?」答えが人、地名、動物だったりとさまざま。小学校高学年から、大人まで楽しめるものまで。32問もありますから、一度で全部答えを見つけようとすると、相当の時間が必要です。問い...なぞなぞはじまるよ3

  • うまかたとこだぬき

    うまかたとこだぬき/香山美子・文野村たかあき・画/教育画劇/2003年馬方が、晩ごはんをたべて、ごろんとよこになっていると、だれかが入り口の戸をたたきました。馬方が、「あしたにしてくれ」といってもとんとんたたく音はやまない。しょうがなく入口の戸をあけると、たぬきの親子がならんでいました。おやだぬきが、息子を助けてくれたお礼を言い、「親方の手伝いをさせてくだされ」と、こだぬきをおいていきます。こだぬきは、こどもらにいじめられているところを、馬方に助けられていたのです。それから、こだぬきは”たんた”といいましたが、めしたき、せんたく、そうじ、そして馬の世話もちいさい手でよくやった。ある日、馬方のところへ、大家がやってきて、たまった家賃をはらうようにいうが、ない袖は振れない。しかし、大家は、払わないと馬をもっていくと...うまかたとこだぬき

  • クレムとカニさん

    クレムとカニさん/フィオナ・ランバーズ・作久保純子・訳/文化出版局/2019年クレオは海辺が大好き。砂浜に打ち上げられた”たからものたち”だけでなく、人々がおいていってしまったものもたいせつにあつめています。ある日、オレンジ色のものがいっしゅん顔をのぞかせました。岩の下にいったり、上にのぼったりしているのはカニさんでした。たからものでいっぱいになったバケツをもって、かえろうと思ったとき、カニさんはいなくなっていました。たからものは、おねえちゃんといっしょに、海にかえすもの、リサイクルするものにわけます。バケツには、カニさんもはいっていましたが、海に住む生き物だからと、海にかえします。家に帰るバスのなかで、だれかが足をかんでいるようでした。よくみると、ズボンのすそに、カニさんが。家に帰ると、器にたっぷり水を入れて...クレムとカニさん

  • いたずらがらす

    いたずらがらす/さとうわきこ/福音館書店/2022年(こどものとも793号)リンゴの実が赤くなり、動物たちがやってきて、「もうたべごろかな?」「いやまだじゃない?」と、がやがややっていると、からすのおやぶんがやってきて、「ひとくちたべればぜんぶのリンゴがおいしいかどうかわかるよ」。ばばばあちゃんは、一口ならといいますが、からすがいっぱいやってきました。あしたくるからカアーというからすをまちかまえるためばばばあちゃんは、ひもに台所用品をたくさんぶらさげまちかまえます。ところが、からすは、ガランガランと、音を鳴らしたり、踊ったりしてあそびはじめました。「こりないやつらだね」と、おもちゃの弓で驚かそうとしたばばばあちゃんですが、からすは、「はずれ、はずれ、カアー」と、へいちゃら。そこで、ばばばあちゃんが持ち出したのは...いたずらがらす

  • かじ屋と妖精たち

    かじ屋と妖精たち/イギリスの昔話/脇朋子・編訳/岩波少年文庫/2020年ニールは、母親を早く失くし、アラスデア・マクイーチャンというかじ屋の父親と二人暮らし。父親は、息子が一人前になるまでは、よくよくきをつけるよう知り合いから忠告を受けていました。ニールが、いかにも妖精たちがさらっていきそうな若者だったのです。妖精たちは、気に入った人間を見つけると、自分たちの光の国へ連れていき、死ぬまで躍らせるのだと言われていました。アラスデアは、妖精たちの魔力を遠ざけるため、夜には必ず小屋の戸口にナナカマドの枝をかけるようにしていました。ある日、父親はどうしても一晩、留守にしなければならなくなり、夜には、かならず戸口にナナカマドの枝をかけておくようにニールにいい、出かけます。アラスデアがかえってくるとニールは、家の掃除はして...かじ屋と妖精たち

  • 一で糸屋のおまきさん

    愛蔵版おはなしのろうそく10/東京子ども図書館編/2010年リズムが楽しいまりつき歌。一で糸屋のおまきさん二で煮染屋の数子さん三で魚屋の鯛子さん四でしるこ屋のあん子さん五で呉服屋の絹子さん六でろうそく屋のてる子さん七で質屋のお倉さん八で花屋の春子さん九で薬屋のきく子さん十でじゅず屋の球子さん煮染屋は、?となりますが、「八は、花子さん」もありでしょうか。また、十は豆腐屋がでてきてもおかしくありません。先日参加した、おはなし会で、いっかいペープサートで歌い?次に名前を歌ってもらうという趣向があり、童心にもどって楽しめました。おはなし会では、合間に手遊びが入ったりと、いろいろな工夫もあります。いまは、子どもが、歌いながらお手玉やまりつきで遊ぶ風景はみられませんが、どこかで生きているのもうれしいことです。一で糸屋のおまきさん

  • 小さな赤いセーター

    愛蔵版おはなしのろうそく4/東京子ども図書館編/2000年あしたは、ティモシーのパーテイ。おかあさんは、ティモシーが着ていけるように、小さな赤いセーターをあらいました。外は風が歌っていて、よく乾きそうでした。ところが風が、ちょっといたずらをしたので、小さい赤いセーターは、ものほしづなからはずれてとんでいき、野原をこえて大きな茶色のカシの木にの枝に、ひっかってとまりました。小さな赤いセーターは、ティモシーのためにどうしても家に帰ろうと、カシの木にお願いしますが、カシの木は、腕を動かせません。やってきた雌牛も黒と白のまだらの馬も、子羊も高いところにはとどきません。そして次にリス。リスが小さな赤いセータを枝からはずすと、いたずらした風が、あっというまにもとの庭に連れて帰りました。風がつよめで暖かな秋ごろ、洗濯物がよく...小さな赤いセーター

  • あんぱるぬゆんた

    あんぱるぬゆんた/代田昇・文宮良貴子・絵/銀河社/1976年「あんぱる」は、マングローブの茂る河口付近の地名で、重税に耐えかえて逃げる農民を、この地で待ち受けて捕らえたことから名づけられた地名といいます。そして「ゆんた」は「読み歌」。「沖縄・八重山古謡」です。今日は、めだかがにの生年祝。島中のカニたちが祝宴の料理や踊りを楽しみます。わっさわっさと材料を運び、ごちそうをつくるのはのこぎりがざみ。ごちそうもるのはそでがらっぽ。料理をすすめるのはみはりがにが。舞台を作るのはおきなわなじゃご。もずくがにが大きな銅鑼を打ちならす。笛の伴奏はぜんそくがに。三味線がくわわり踊りだすカニの群れ。踊りは夕日が落ちても続きます。カニにこんなに種類がいたかと仰天。おかがに、はまがに、いとひきがに、たいわんがざみ、おきなわあなじゃご・...あんぱるぬゆんた

  • おじいちゃんとおばあちゃん

    おじいちゃんとおばあちゃん/E・H・ミナリック・文モーリス・センダック・絵まつおかきょうこ・訳/福音館書店/1986年「はじめてよむどうわ」シリーズの5です。こぐまんくまくんは、ある日、おじいちゃんとおばあちゃんをたずねました。きれいなものや面白いものが、たくさんあって、ケーキやクッキーなどもだしてくれるので、こぐまくんはおじいちゃんとおばあちゃんが大好きです。こぐまくんは、おじいちゃんにおはなしをお願いします。まず、いっぷくしないというおじいさんのために、キセルをとってもどってみると、おじいちゃんはぐうぐう寝ています。そのかわり、おばあちゃんが、あずまやで、こまどりのお話をしてくれました。ここから、三つのお話が展開します。かあさんぐまが、まだちいさいころみつけたあかちゃんどりの話(おかあさんとこまどり)おじい...おじいちゃんとおばあちゃん

  • おばけのジョージー

    おばけのジョージー/ロバート・ブライト光吉夏弥・訳/福音館書店/1978年絵本は50年以上たっても読み継がれることは珍しくありません。この絵本は作者が1944年に、娘と息子のために書いたとありますから、70年以上も前の話。ニューイングランドの小さな村に、ホイッティカーさんの小さないえがあり、小さな屋根裏におばけのジョージーが住んでいました。ジョージーは、毎晩同じ時間に、階段を”みしり”といわせ、広間のドアを””ぎー”といわせました。すると、ホイッティカーさん夫婦は寝る時間だとわかり、ねこのハーマンはねずみを探し回る時間だとわかり、ふくろうのオリバーは”ホーほー!”と鳴く時間だとわかりました。ところが、ホイッティカーさんが階段の緩んだ階段の板に、釘を打ち、ドアのちょうちがいに、油をさすと、異変がおこりました。ホイ...おばけのジョージー

  • ポチャッ ポチョッ イソップ カエルのくにに つたわるおはなし

    ポチャッポチョッイソップ/アーサー・ビナード・再話スズキコージ・絵/玉川大学出版部/2022年湧き水の沼地に平和にくらしていたカエルの国に「へいわボケもんだいをかんがえるかい」が立ち上がりました。天の神に、つよリーダーがほしいとお願いすると、「どうしてもほしいのなら」と、「丸太大王」が落ちてきました。驚いたカエルたちは、はじめにげまわりますが、丸太大王は、じっとしているだけ。そのうち、若いカエルたちが、勇気を出してそばまで泳ぎました。触っても、背中に乗っても王さまはじっとするだけ。あきたらないカエルたちが集まり、天の神に、もういちど「つよいリーダーがほしい」と、頼むとおくられてきたのは「コウノトリ大王」。「なあんてりっぱなおうさま!」と、カエルたちは感心しますが、待っていたのはとんでもないできごと。コウノトリが...ポチャッポチョッイソップカエルのくににつたわるおはなし

  • ターシャのかずのほん

    ターシャのかずのほん1はいち/ターシャ・デューダーないとうりえこ・訳/メディアファクトリー/2011年「子どもといっしょに、なにを数えるのかが、たいせつ」と、身近なもので数えていきます。3はつばめ、6はこども、9はさくらんぼ、13はケーキのろうそく、17はほしたひょうたん、そして最後の20はかりのむれ。カラーと白黒のページが交互に続きますが、カラーの絵が丁寧に描かれています。子どものほか、でてくるのは、ひよこ、ツバメ、リンゴ、花などナチュラリストらしいものばかり。作者は晩年、アメリカバーモント州の森に囲まれた荒れ地に、広大で美しいナチュラルガーデンをつくりあげたと、ありました。ターシャのかずのほん

  • ちいさなたいこ

    ちいさなたいこ/松岡享子・作秋野不矩・絵/福音館書店/2011年(初出1974年)初出が1974年で、子どもころ読まれた方もおおいようです。昔話風ですが、松岡さんの創作のようです。心の優しい百姓のおじいさんとおばあさんがでてくるのですが、気持ちがほっとする優しい物語です。おじいさんとおばあさんが育てていたかぼちゃの中に、ひときわおおきなかぼちゃがありました。ある日、二人が寝ようとしていると、「ぴいひゃらどんどん」「ぴいしゃらら」と、楽しそうな祭りばやしが聞こえてきました。その祭りばやしが毎晩つづき、不思議に思ったふたりが、ある晩、床を抜け出し外へ出てみました。音はどうやら、みごとなかぼちゃの中から聞こえてきます。あくる日、そのかぼちゃをもいで枕元においてみると、やはり、お囃子がきこえてきました。顔をそっとちかず...ちいさなたいこ

  • 死んだかいぞく

    死んだかいぞく/下田昌克/ポプラ社/2020年よっぱらった海賊が船の上で、腹を刺され、ゆっくり海に沈んでいく。死んだ海賊は、意識はあるが、からだは自分の思う通りにならない。「死んでいるならいらないだろう」と、サメは帽子を、しわしわの魚は歯を、小さな魚は爪を、アンコウは目ん玉を、たこは髪の毛を、そしてたくさんの魚に食べられ、海賊は、骨だけに。生きている間は、大勢の人間を殺め、ほしいものはすべて手に入れただろう海賊が、次々に奪われる側へ。「ぜったいにやらんぞ」「ちくしょう」から「おれさまはほんとうに死んでしまったようだから、もう、なんにもいらないか」「このままここでうみをながめながらすごすのもいいかもしれないな」と、自分の死を受け入れる心境の変化。「幸福の王子」は、天国にいくが、海賊はサンゴに生まれ変わる。沈んでい...死んだかいぞく

  • りゅうぐうのおよめさん

    りゅうぐうのおよめさん/文・松谷みよ子絵・朝倉摂/ポプラ社/1967年母親と二人暮らしの若者は、山の花をとってきては売りにいって暮らしを立てていましたが、その花も売れない日の方がおおかった。ある日、海辺をとおりかかったとき、残った花を、竜神様へさしあげようと、海に投げ入れると、海があわだち、うずまいてそこからいっぴきの亀が顔をだしました。そのまま竜宮にいった若者は、竜神様からもてなしをうけ、三日間すごしますが、母親が心配しているだろうと帰ることに。すると竜神様から「好きなものをみやげにあげよう。なにがほしいか」といわれ、亀の助言通り、竜神様の娘をおよめさんにもらい、はるばると帰ってきました。帰ってみれば、三年の月日がたっていて、母親が食べるものもなくなって、石に倒れて死んでいました。しかし、およめさんが竜宮から...りゅうぐうのおよめさん

  • 大人のためのおはなし会・・坂戸

    坂戸図書館での”おはなし山”のおはなし会。2022.5.13あいにくの雨。検温と人数制限した21回目のおはなし会でした。1百姓のおかみさんとトラ(子どもに語るアジアの昔話2こぐま社)2七人さきのおやじさま(世界のむかしばなしのら書房)3小さいお嬢様のバラ(ムギと王さま岩波書店)4聡のひとりごち(倉本聡のエッセイから)5すてご鳥(ホレおばさん子ども文庫の会)6ねずみのお見合い(女むかし君川みちこ再話集)7かしこいモリー(おはなしのろうそく1東京子ども図書館)久しぶりに他の地域のおはなし会に参加できて、楽しいひと時でした。「聡のひとりごち」は「雨ニモマケズ」のパロディ版。おもわず笑いました。「ねずみのお見合い」のオチは、わかっていても楽しい。時間があったので図書館の児童コーナをのぞいたら、たっぷりしたスペースを利用...大人のためのおはなし会・・坂戸

  • チトくんと にぎやかな いちば

    チトくんとにぎやかないちば/アティヌーケ・文アンジェラ・ブルックスバンク・絵さくまゆみこ・訳/徳間書店/2018年チトくんがお母さんの背中におんぶされて市場にやってきました。市場は、子どもたちが店番したり、あかちゃんをだっこする人がいたり。きょろきょろするチトにバナナうりのアデさんがバナナを6本暑くなってきて、オレンジうりのフェミさんが、汁気たっぷりのオレンジを5個おかしうりのモモさんが、おかしを4個はしゃぐチトに、トウモロコシうりのクンレさんが、やきトウモロコシを3本しょんぼりするチトに、ココナツうりのテレさんが、ココナツを2つ。これ、みんなチトがもらったもの。チトくんはもらったものを1つずつ食べて、残りはお母さんの頭の上の籠にいれていきます。しかし、お買い物に夢中のお母さんは、ちっともきづきません。頭の上の...チトくんとにぎやかないちば

  • 散歩で迷子?

    同じ道の散歩では、代わり映えがないので、これまでと違った道に入り込み、自分では目的地まで歩いていたつもりが、いけどもいけども山の中。道路を車は通りますが、歩いている人はゼロ。3キロほどあるいた時点で、工場を発見し、道を聞いてみたら逆方向に入り込んだ様子。もどって信号のそばに、コンビニがあるからといわれ、歩き出すと信号もなかなか見つからない。今なら携帯ですぐ方向を確認できるが、もっているのがガラケーとあって携帯も役に立たず、隣町の表示にきがつき、見つかった工場で聞く羽目になった。ようやく小学生の姿があったので、どこの小学校に通学しているか聞いて、とんでもないところを歩いていたことに気がつき、ようやく帰り道が判明。一万歩で一時間三十分の散歩でした。散歩で迷子?

  • まよなかのおはなみ

    まよなかのおはなみ/星野はしる・作菅野由貴子・絵/福音館書店/2006年満月の夜、お父さんと散歩していると、どしんどしんと電信柱がおいこしていきました。一軒の前で立ち止まると、ずずっずずずずっとやってきたのは灯籠。大通で倒れていたポストをたすけおこすと「お花見にいきたくて」と、赤い顔をもっと赤くしていいました。ぼくと、お父さん、電信柱、灯篭、ポストに神社の狛犬がくわわり、満開の桜の木のそばにいくと、遮断機、薬屋のゾウ、稲荷神社のキツネ、公衆電話。いつもは、町の中で、じっとしているものたちの年に一度のお花見でした。土の中から、古びた瓶を掘りだすと、その中には甘い匂いの花びら漬けが。花びらをたべ、歌って踊った後は、来年の準備です。桜のはなびらを、瓶のなかにいれ、塩、酒、はちみつ、氷砂糖、ラムネを一つ入れ、次の年まで...まよなかのおはなみ

  • あるひ あるとき

    あるひあるとき/あまんきみこ・文ささめやゆき・絵/のら書店/2020年近所の子、ユリちゃんが、遊んでいたこけしをずらりねかせねむっている姿をみながら、おさないころかわいがっていたこけしの「ハッコちゃん」のことを思いだした”わたし”。”わたし”は、あまんさんのことでしょうか。遊ぶのも、眠るのも一緒、防空壕にもこけしのハッコちゃんといっしょ。終戦をむかえたのは大連の地。大連の冬は、零下10度まで下がる日も。敗戦の日からニ度目の冬。両親は家のものを毎日のように、売りにいって、売れ残ったものを整理しながら、ダルマストーブで、燃やしていました。机、いす、たんす、たな琴などが、たきぎになり、本とともに燃やしていました。”わたし”の市松さんやセイヨー人形は、おひなさまは売れましたが、泣き顔のハッコちゃんはいつまでもいっしょで...あるひあるとき

  • ぶたたぬききつねねこ

    ぶたたぬききつねねこ/馬場のぼる/こぐま社/1978年題名から想像されるように、しりとりあそびの絵本です。馬場さんのほのぼのした絵で、「おひさま」からはじまり、「くりすます」まで41回つながっていきます。絵のストリー性も。「こっく」さんのあと「くし」がでてきて、くしの肉をみて「しちめんちょう」がびっくり。「りんご」のあとは「ごりら」ですが、ごりらは、りんごのなかから登場です。ちょっと時間があるとき、簡単に楽しめるのが、しりとり遊び。かけあいながら脱線するのもOKでしょう。ものの名前の認識で、楽しみ方がちがいます。長く続けば続くほど、認識の幅がどれほど広がっているのかも確認できそう。ぶたたぬききつねねこ

  • もじあそび

    もじあそび/安野光雅/福音館書店/1993年新装版絵から名前をあてたり、五十音表を、たて、よこ、ななめ、さかさまに読んで物の名前をさがし、さらには文字の組み合わせの数から、クロスワードパズルまで。絵から名前をあてるところでは、文字数の表示に工夫があります。クロスワードパズルでは、絵から升目を埋めていきます。二つのもじでは、二つの言葉、三つのもじでは6とおり、4つの文字では、96とおり、5つのもじでは120とおりと、増え方にびっくり。楽しめながら見て行けますが、ちょっと対象年齢が高いかも。親の方が引き込まれそう。もじあそび

  • きみはたいせつ

    きみはたいせつ/クリスチャン・ロビンソン・作横山和江・訳/BL出版/2021年貼り絵の直線が生かされた味わいの深い絵です。宇宙からみると人間は、とても小さな小さな見えないほどの存在。しかし顕微鏡で見えるものからは、とてつもなく巨大な存在。そんな人間に「どんなにちいさくてもどんなにとおくにいてもきみはたいせつだよ」とやさしく語りかけます。「きづかれないほど、ちいさないきもの」は、顕微鏡から、地中から「やっかいものだと、おもわれるとき」は、恐竜の世界「とおくはなれていても」は、宇宙船から「ひとりぼっちで、たまらなくさびしいとき」は、街の雑踏など、場所も時間も、舞台はさまざま。どんなときでも、「きみはたいせつだよ。ひとりじゃない」という言葉が、誰かをはげましてくれるのを願わずにいられません。きみはたいせつ

  • 天狗のかくれみの

    ・天狗の隠れ蓑(定本日本の民話12佐渡の民話/浜口一夫編/未来社/1999年初版)外国の昔話にはみられない天狗。中国の昔話には出てきてもおかしくなさそうだが、あまりお目にかからない。もっとも中国の昔話といっても日本で読むことのできるものは、ごくごく少数ということがあるのかも知れない。天狗がもつという隠れ蓑。この隠れ蓑をうまく手に入れるというのも、いろいろなものがあるが、佐渡版では盛りだくさんの要素が入っていて、落語にあっても(もしかしたらあるかも・・・)もおかしくない。男が天狗の隠れ蓑をうまく手に入れるが、あとで押しかけられるのを見越して、何がこわいか話し合う、男はまんじゅうがこわいという。男がいう遠眼鏡がインチキだったのにはらをたてた天狗が、男を怖がらせようと家にまんじゅうを投げ込む。まんじゅうをはら一杯食べ...天狗のかくれみの

  • あまがえるのぼうけん

    あまがえるのぼうけん/作・たてのひろし絵・かわしまはるこ/世界文化社/2021年あまがえるのラッタ、チモ、アルノ―は遠くの森にいってみることに。まずは小さな虫をぱくぱく食べて腹ごしらえ。葉っぱをかぶり、おおはしゃぎ。大きな木に虫がいっぱいいて蜜をすっていました。そこへおおきなすずめばちがわりこんでくると虫たちの大喧嘩がはじまりました。地面に降りると、やぶきりがとびかかってきました。そのとき、大きなヒキガエルがやぶきりをまるのみしさらにアルノーが食べられそうになります。ぎりぎりで逃げおえた三匹。木に登ると、目の前には見事な夕焼け。お腹がすいて、蜜ができてる木で小さな虫をたべているとこんどはあおばずくが・・。あおばずくからも逃げおえくたくたの三匹は、木のうろを見つけてもぐりこみ深い眠りにおちていきました。かえるが小...あまがえるのぼうけん

  • サクラ はる なつ あき ふゆ

    サクラはるなつあきふゆ/おくやまひさし/ほるぷ出版/2022年当地では桜が散って、いまは緑がいっぱい。手で描かれたという満開の桜、枝、葉、根のひとつひとつが桜の魅力を伝えてくれます。ともすれば花の咲く時期だけが注目されますが、一年を通じると、別の顔をもっています。11月の後半から枝には冬芽が花の準備。この時期の小さな虫たち。枝には長枝、短枝という区別があること、葉を食べる幼虫、根から汁をすって育つセミについてなど。キノコは幹の中へ菌糸をのばして、やがて木をくさらせること、そしてコケも木全体をつつむと、木を枯らしてしまうというので、散歩の途中のヨメイヨシノを見てみました。何十年かたっていそうですが、コケが生えていました。花が散ってから、サクランボのような実がつくというので、陽光桜をみたら、たしかに実がなっていまし...サクラはるなつあきふゆ

  • いぬと ねこの おんがえし

    いぬとねこのおんがえし/日本民話太田大八・絵/鈴木出版/2002年ある長者の家にいたいぬとねこは、のんびりとすごしていました。ある日、長者の家で働いていた男が、長者が大金持ちなのは、毎日蔵のなかの仏像に手をあわせているおかげだと思い、仏像を盗んで逃げていきました。仏像が盗まれてから、長者は何をしても失敗ばかり。だんだん貧乏になり、田も畑も手放し、残ったのは、いぬとねこだけになりました。「どこかでいい人にかわれて仲良く暮らしておくれ」といわれたいぬとねこは、とぼとぼと家を出ていきます。二匹は、歩きながら相談しました。長者が貧乏になったのは、仏像を盗れたからにちがいない、おれたちでとろかえそうと、野をこえ、山をこえ、大きな川もわたって、とうとう男の家にたどりつきます。男は仏像のおかげで大金持ちになっていました。ねこ...いぬとねこのおんがえし

  • カッパのあいさつ

    カッパのあいさつ/高畠那生/長崎出版/2010年カッパのあいさつは後ろ向き。カッパのミドッパとアカッパが、カッパの挨拶をしたときに、頭の皿がゴチン!パリン!と割れてしまいました。(さすがにうしろは見えないようですよ)「とりあえず、かわりのさらをのせなくちゃ」という2人の頭に、おねえさんが乗せてくれたのは、コーヒーカップと受け皿。「これって、へんなの」と文句を言うミドッパに、「とりあえずだよ、とりあえず」と慰めるアカッパ。コーヒーカップを頭に乗せ歩き出した2人は、おすもうさんに、おおきなとりざらと交換され、床屋のおじさんに、カツラと交換され、動物園の飼育員から、アザラシと交換されてしまいます。ところが馬の大群がやってきて、アザラシがにげていき・・。かわりに頭に乗せたのは・・・。「とりあえず、とりあえず」といいなが...カッパのあいさつ

  • りんごがたべたいねずみくん

    りんごがたべたいねずみくん/作・なかえよしを絵・上野紀子/ポプラ社/1975年ねずみくんが眺めているのは、高い木になったおいしそうなリンゴ。とりくんがやってきて一つ。さるくんがやってきてひとつ。ぞうくんが一つ。きりんくんが一つ。カンガルーが一つ。サイくんがやってきてひとつ。残ったリンゴは二つ。そこへアシカくんがやってきました。ねずみくんは、リンゴを手に入れることができるでしょうか。「そらをとべたら」「きのぼりできたら」「はながながかったら」「くびがながかったら」「たかくとべたら」「ちからがつよかったら」と、ねずみくんは思います。アシカくんも、どれもできません。でもとっておきの方法がありました。それは・・。1975年発行の「ねずみくん」シリーズの第二作目。背景が白で、鉛筆でちょこんと描かれたねずみくん。文章を読ま...りんごがたべたいねずみくん

  • てんぐのうちわ

    天狗も人に騙され、ふんだりけったりの存在。・てんぐのうちわ(奈良のむかし話/奈良のむかし話研究会/日本標準/1977年)一人の男がサイコロを転がしながら「こりゃ、面白いわい、京都が見える。大阪が見える」と、独り言を言っていると、高い岩の上にいた天狗が、男のところに近づいてきて、団扇を取り出し、サイコロとかえようといいます。男が天狗に、何が一番恐ろしいかと聞くと、タラの木が一番怖いといい、逆に天狗が、男の怖いものは、と聞くと、男は「あんころもち」と答えます。天狗はすぐにだまされたことに気がつきますが、男はタラの木の林に入り込んでかくれてしまいます。天狗は、男が怖いというあんころもちをどんどん投げ込みますが、男はよろこんでもちをとって食べます。天狗は、地団太ふんで残念がりますが、とうとうあきらめてどこかへいってしま...てんぐのうちわ

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